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一条流の戦い:第6章

 年が明けて武志達は新年会と称して二回目の温泉ツアーに来ていた。美穂に言わせると姫はじめツアーだ。前回の温泉は美穂、和子、麗華、武志の四人で日帰りだったが、今回は成人の日の祝日を利用して一泊二日になった。
 行き先は美穂の雪見酒がいいという一言で雪国の温泉に決まった。新幹線と旅館の送迎バスを使う。
 前回参加しなかった真由美、麻衣も新年会で親睦を深めようと言われ強引に参加させられている。うやむやの内に二人を乱交に巻き込み、今後は乱交メンバーに組み込んでしまおうという美穂のたくらみだった。
 新幹線を降りると道路は綺麗に除雪されているが、屋根の上は白く、道路脇には薄汚れた雪が積まれている。東京に大雪が降った次の日の様な感じだ。
 駅から旅館の送迎バスに乗り三十分も揺られると、雪はだんだん深くなり1メートル近く積もっている。
「ここまで来ると雪国に来たーって感じがするわね」
「こんなにたくさんの雪を見るのは短大の時にスキーに行った時以来です」
 西国育ちの美穂と真由美がはしゃいで話している。
 東京育ちの和子、麗華、武志の三人もこれほどの雪は珍しいのか、窓から外を眺めている。
 麻衣は集団行動が苦手なのか、北海道出身で雪が珍しくないのか、一人で音楽を聴きながらぼんやり一番後ろに座っている。
 昔から群れるのが嫌いで、一人で肩肘張って生きてきた麻衣はこの雰囲気になじめず、浮いてしまっている。
 武志はそれとなく麻衣の隣に席を移り話しかけた。
「麻衣さん、雪は懐かしいですか。実家は北海道ですよね」
「雪は好きだけど嫌いなんだよ。雪かきは疲れるし、通学は大変だし、雪解けの頃は汚いし。でも懐かしいっていえば懐かしいな。もう何年も北海道には帰ってないんだよ」
 実家に帰ってないという事は東京には親の反対を押し切って出てきたのかもしれない。
 武志は麻衣のプライベートについてほとんど知らない。北海道出身で、一人暮らしをしていて、キャバ嬢をやっている事しかしらない。
 おそらく普段麻衣の周りにいるのはライバルである同僚のキャバ嬢だけ。美穂達の様に愚痴を言い合える会社の同僚がいるわけでもなく和子の様に子供もいない。性格的に友達も多くなさそうだ。麻衣が多くの男達とくっついたり離れたりを繰り返すのは、人一倍さみしいからなのかもしれないと武志は思った。
「今回は美穂さんが無理やりさそったから、悪かったかなと思ってるんですよ」
「いや、武志と一緒に旅行できてうれしいよ」
「いっぱい楽しみましょうね」
 そう言いながら武志は誰もこちらを見ていないのを確認すると、片手で胸を掴み片手を下腹部に置き、ドクっと気を流した。
 あっ、と麻衣が声を上げたので皆が振り返る。武志が隣に座っているのを見て、いたずらした事を察したのか元のおしゃべりに戻る。ただし全員、帰りは私が武志の隣に座ると心の中で決めていた。
 麻衣は武志をにらむが、武志はどこ吹く風で胸を揉み続ける。
(麻衣さんは綺麗でスタイルがいいからキャバクラで人気なんだろうな。言い寄ってくる人も多いだろうな。そんなレベルの高い人の胸を昼間から好きに触れるなんて幸せだ)
 武志は十八歳から毎週の様にセックスをしてきたとは言え、昼間から人前でイチャイチャするのは前回の温泉ツアー以来二回目である。
「前エッチをした時に下着を脱がなかったでしょ。なぜですか」
 武志は胸を揉みながら麻衣に尋ねた。
「ど、どうでも、いいでしょそんなの」
「教えてくれないともっと責めちゃいますよ」
「裸もいいけど、着たままもいいのよ」
「どういう風にですか」
「何か、不自由な感じが興奮するでしょ。んっ」
 武志はさらに胸を揉む。
「それから」
「ショーツが濡れてくると自分がいやらしくなったような気がするし、射精された後に精液が漏れてきてショーツに垂れると出されたんだって実感するのよ」
「それから」
「終わった後に拭かずにお風呂に行けるから便利なのよ……。あんっ」
「教えてくれてありがと。お礼にもっと気持ち良くしてあげます」
「話が違う」
 武志は両手で胸をぐいぐい揉みながら気を流す。そして首筋に吸い付いた。
 麻衣は必死に声が出るのを我慢する。
「麻衣さんって実は縛られたりするのが好きなんじゃないですか」
「そ、そんな事無い。縛られた……事なんか、うっ、ないもん」
 武志はこれ以上やると麻衣が大きな声を出しそうなので、責めを徐々に押さえていった。
 麻衣は荒い息をしている。
 そうこうしている内にバスが旅館に着いた。

 旅館はいい感じにひなびていて清潔に掃除されていた。
 部屋は続きの二部屋で広い方が五人の女性用、狭い方が武志用だった。
 だが、美穂の目論見では広い方が乱交部屋で狭い方が休憩部屋だった。
 家族風呂を貸切にしていたので、早速全員で風呂に向かう。
「ここのお風呂は源泉直接引き込みの掛け流しで本物の温泉よ。最近増えてる水で薄めてるような偽物じゃないの」
 予約した美穂が自慢げに話している。そしていつの間に用意したのか、お銚子とおちょこを乗せたお盆をお湯に浮かべている。
「さて、まずは乾杯するわよ」
 全員がおちょこを持ち乾杯する。
「これってテレビとかでよく出るでしょ。一度やってみたかったのよねー。一人じゃ恥ずかしくてできないし。最初断られたけど貸切家族風呂ならってOKもらったのよ」
 美穂が説明する横で、麻衣は仕事柄酒に強いのかぐいっと飲んでいる。他の四人はちびちび飲んでいる。
 少し回ってきたのか、はしゃいでるのか、美穂が雪見酒さいこーとか言っている。

 暖まった所で湯船を出て体を洗う。ここの洗い場は六人なら同時に洗える広さがある。
 美穂、麗華、和子の乱交メンバーがタオルに石鹸を泡立て武志に取り付く。
 麻衣と真由美は一人で静かに体を洗っている。
 乱交三人組はキャッキャとはしゃぎ、武志の体をくすぐるように洗う。
 麻衣は一人でさっさと洗い終わると、お先にと声を掛け一人だけ先に上がってしまう。
「ちょっと、待ってください。俺も上がります」
 武志は三人から逃れるとお湯をかぶり、石鹸を洗い流すと慌てて麻衣の後を追った。
 三人組は後を追わず、うまい具合にいったとほくそ笑む。
 武志が脱衣場にいくと麻衣は既に浴衣を羽織り髪を乾かしている。武志は下着もはかないで急いで浴衣を着る。
「麻衣さん一緒に行きましょうよ」
「うるさい、私は怒ってるんだから。さっきは凄く恥ずかしかったんだから」
「ごめんなさい。気持ち良くしたら喜んでくれると思って」
「あんな所で喜ぶわけ無いだろ」
「じゃあ、お詫びに今度は麻衣さんが好きなことをしてもいいですよ。俺の部屋に行きましょう」
 麻衣は怒った振りをしながら武志についていく。麻衣はそれほど怒っている訳ではなかった。武志に触られるのは嫌じゃないし、気持ち良い。ただ人前が恥ずかしかっただけだ。武志が好きにさせてくれると言うなら、好きにさせてもらおう。
 武志は部屋に入ると浴衣を脱ぎ全裸になると、畳の上に寝転がった。
「お詫びに俺の体を好きにしてください」
 麻衣はキスならいつでもできるのでフェラチオからやろうと思っていた。
 肉棒を手に取り咥えようとした所で武志が声を掛けた。
「ただやったんじゃ面白くないから、麻衣さん勝負しませんか」
「勝負?」
「美穂さん達が戻ってくるまでに俺が出しちゃったら麻衣さんの勝ち、我慢できたら俺の勝ち」
「何を賭ける」
「今日の残りの時間、負けたほうは勝ったほうの言う事を聞く」
「いいわよ」
 麻衣は勝ったと思った。この前は十分もしないうちにフェラで武志をイカせた。あの調子で今日も勝てる。
「ただし一つだけ条件があるんです。今日はまだトイレで大きいほうを出してないんです。だからお尻は勘弁してください」
「分かったわ。早速始めるわよ」
 その位はハンデにちょうどいい。麻衣は既に勝ったつもりになっていた。
「どうぞ」
 一方武志も勝ったつもりになっていた。これほど簡単に行くとは。弱点のお尻さえ防げば、いくら麻衣のフェラテクが凄くてもいくらでも我慢することができる。
 武志の肉棒は麻衣の口技への期待ですでに半勃起している。
 麻衣が手始めに亀頭をペロペロと舐め始める。今日はこの前と違って武志の妨害が無いので好きなようにできる。肉棒はそれだけでムクムク大きくなり完全に立ち上がった。武志は気持ち良さそうに眼をつむっている。
 どの位時間があるか分からないが、美穂達は体も洗ってなかった。女性だからただでさえ時間がかかるだろう。三十分以上は時間があるはずだ。麻衣はじっくり責めて楽しませてもらう事にした。
 何度もエラに沿って舌を這わす。普通のフェラチオでは舌は裏側、縫い目側に当たるのでエラは余り慣れてないだろう。
 次に指で輪を作り肉棒を上下にしごく。しごきながら縫い目のところをチロチロ舐めてやる。尻以外は条件に入っていなかったので、袋を片手に乗せやわやわころころ動かしてやる。そして指を一本伸ばし会陰をコリコリ引っかいてやる。
 袋も丁寧に舐め、片方ずつ口に含み舌でやさしく転がしてやる。玉がコロコロ動くのがおもしろい。
 肉棒の硬さも完全になり、武志の興奮も最高のはずだ。
 棹の部分を横咥えして唇ではむはむしながら舌でチロチロしてやる。これも結構効くはずだ。今までの男ならこれだけで射精寸前まで追い込まれる。
 反則かもしれないが両脚で武志の片脚をはさみ乳房を太ももの上に乗せてやる。
 さらに麻衣は攻撃の手を緩めない。亀頭を口に含み舌で舐める。指の動きも止めない。
 下準備は十分できたはず。時計を見ると始めてから五分たっている。麻衣は本格的な攻撃に入る。今回は抜くのが目的なので最初から本気で抽挿に入る。喉のかなり奥まで飲み込んでいく。
 最初はゆっくりとリズムを取りながら動かす。頭と唇、舌、指の動きを合わせる。それぞれ別の動きをするんだから難しい。頭を回転させながら上下に動かす、指は頭と逆向きに回転させながら上下にしごく。頭が下がった時には舌を突き出し竿の根元を舐め、頭が上がった時には舌を引っ込め亀頭の先端を舐める。常に左右に激しく動かす。唇は適度に締め付け、エラが通る時は引っ掛けるようにする。
 動きが合って来たらだんだんスピードを上げていく。普通の男ならこの途中でたまらず吹き上げてしまう。
 後、五分もしないうちに武志は吹き上げてしまうだろう。
 麻衣は勝ちを確信しながらフェラチオを楽しんでいた。

 その頃家族風呂では三人組が真由美に取り付いていた。
「真由美さん、洗ってあげる」
 一人で洗っている真由美に美穂が声を掛ける。腕を取り洗い始める。
「真由美さん、胸が大きくてうらやましいわ」
 麗華が後ろに回り、背中を洗う。
「真由美さんたら私より大きいのよ。くやしいわ」
 和子が前に回り、足を洗い始める。
 三人は体を洗いながらだんだん際どい所へタオルを動かしていく。
 美穂は脇の下から胸の裾野へ、麗華はお尻や脇腹へ、和子は膝の裏や脚の付け根へ。
「あの、ちょっと」
 真由美はくすぐったく変な気持ちになりそうだった。
 三人はどんどん性感帯をやさしく洗っていく。麗華はタオルを置き、自分の体に石鹸をまぶすと胸を使って背中を洗い始める。小さいながらも弾力に富む乳房が真由美の背中を刺激する。
「れ、麗華さん。何を」
「こうやって洗うと気持ち良いでしょ」
 和子も太ももの内側を手の平でやさしく撫で始める
「和子さん!」
「肌の弱い部分はやさしく素手で洗ったほうがいいのよ」
 和子は秘肉ぎりぎりまで洗い出す。
「や、やめ……」
 真由美の抗議の声は、突然美穂の口でさえぎられた。
 美穂はそのまま口を吸う。真由美は振りほどこうとじたばたするが、美穂に両手で顔を挟まれ、麗華に後ろから胸を掴まれ、和子に両脚を抑えられ動けない。
 真由美の抵抗が弱まるまで三人は離さない。しばらくして、真由美は息が苦しくなり抵抗をやめた。すかさず美穂は口の中に舌を入れ絡ませる。麗華は両胸を激しく揉む。和子は秘肉に中指を入れながら親指でクリトリスを揉む。もう片方の手で後ろの蕾をやわやわとマッサージする。
 真由美は風呂場で同性三人に責められる異常な状況に、あっという間に昇りつめて行く。
 もう少しでイク、その瞬間に和子と麗華の手が止まってしまう。そして美穂に舌を強く吸われる。
 その苦しさに現実に引き戻される。そして再び和子と麗華の手がさっき以上の激しさで動き始める。
 そして、今度こそイクと思った瞬間に再び和子と麗華の手が止まる。そして舌を吸われる。
 この、イク寸前まで上げられては落とされるのを繰り返す内に真由美の思考能力はどんどん奪われていく。もうイカせてもらう事しか、考えられなくなる。どうしてイカせてくれないのか、泣きたくなってくる。
 美穂達三人は女性ならではの絶妙なタイミングで真弓を追い詰めていく。
「真由美さんにも女性同士の良さを知って欲しかったの」
 美穂が口を離し、耳をぺろぺろ舐めながらささやく。その間も和子と麗華の手は止まらない。ただし、美穂の話を聞かせるため、責めを少し緩めている。
 真由美はうんうんとうなずく。
「大勢も楽しいでしょ」
 またも真由美はうなずく。
「それさえ知ってくれたらいいの。もうイキたいのね」
 真由美は大きくうなずく。
「じゃあ、最後までいきましょうね」
 その言葉を合図に和子と麗華の責めは激しさを増し、真由美は追い詰められていく。
「イク時は、イクっていうのよ。いいわね」
 美穂は麗華が揉んでいる真由美の乳房の乳首を摘んでやる。
 真由美の体が震え始める。両脚をピンと伸ばし、足の指は内側に丸まっている。両手は何か掴まる物は無いかと動き回り、触れた和子の肩を掴んだ。
 美穂はぎりぎりまでタイミングを見極め、今だという時に乳首を捻り潰してやる。和子もクリトリスを押し、お尻の蕾に軽く指を入れてやる。麗華も乳房を握りつぶしてやる。
「ひぎぃ、イクっ」
 真由美は短く叫ぶと全身を硬直させた。和子の肩を掴む手に力が入る。そして秘肉で和子の指を締め上げる。
 和子は指がひくひく締め付けられるのを感じていた。絶頂をより深くする為に指を激しく動かしてやる。
「ひぃっ」
 真由美は全身をぶるぶる震わせている。さらに一段大きくイッたようだ。
 和子は指を抜き、美穂と麗華は手を離した。三人で真由美を床に横たえてやる。真由美は誰も触れていないのに、まだ時おり体をびくっと震わせている。絶頂の余韻が体を襲い、まだ引かないのであろう。
 三人は真弓が落ち着くまで、じっと待っていた。

 おかしい。麻衣は不振に思い始めていた。咥え始めて二十分にもなるのにいっこうにイク気配が無い。さすがにあごと首が疲れてきた。相変わらず武志は気持ち良さそうな顔をしている。
 この前は結構簡単にイカせられたのに。何が違うんだ。そうかお尻か。武志はお尻が弱点だったんだ。だからこの前は簡単にイッてしまったんだ。
 はめられた。だから今日は条件を出してきたんだな。
 今さら後悔しても遅い。こうなったら尻無しでもイカせてやる。その時、ドアを叩く音がした。
「武志くーん、いるー。そろそろ夕食にしましょー。こっちの部屋に来てー」
 美穂の呼ぶ声がした。
「はーい、分かりましたー。もうすぐいきまーす」
 武志は大きな声で返事した。
 麻衣は動きを止め、口から肉棒を出した。美穂達が戻ってくるのが早すぎる。
「騙したわね」
「そんな人聞きの悪い事言わないでくださいよ。なんならこの勝負無かった事にしてもいいですよ」
「うるさいわね、さっさと何でも命令しなさいよ」
「とりあえず、ご飯食べましょうよ。お腹すいたでしょ。さっ、行きましょ。行きましょ」
 武志は手早く浴衣を羽織ると、くやしそうに立ち尽くす麻衣の背中を押し食事に向かった。

 午後六時、女性部屋には六人分の料理が並べられていた。
「さて、まずは乾杯しましょうか。武志君以外は飲みすぎてもいいからね。グラスは持ったかなー」
 美穂が乾杯の音頭を取る。美穂はビールの入ったグラスを持ち言った。
「それでは新年会にかんぱーい」
 料理は肉を中心に郷土料理っぽい物だった。若い武志は田舎の食べ物に興味が無かったが、出されたものは好き嫌いを言わず残さず食べるようにしつけられているので、文句を言わず食べる。
 年長三人組には好評のようだ。
「山の中でマグロのお刺身を出されても困るから、郷土料理にしてって頼んどいたのよ」
 美穂は自分の欲望の為には努力を惜しまない人だと武志はあらためて思った。
 夜に備えて各自お酒の量は抑えて乾杯の時のビールだけにしていたが、麻衣だけはさらに何杯かビールを飲んだ。

 夕食の後はもう一度温泉に入ったり、テレビを見たり、おしゃべりをしたり各自くつろいで過ごす。
 そして午後九時、女部屋には五組の布団、男部屋に別注のつまみと日本酒が並べられた。両部屋の間のふすまは取り払われている。男部屋の布団は女性陣により片付けられた。この部屋で武志が寝ることは無い。寝る時は誰かと一緒だからだ。
 武志は毎回美穂の段取りの良さには驚かされる。仕事が忙しいらしいのに、いつの間にここまで手配していたんだろう。

 女性部屋に六人が集まり、武志と麻衣が立っていた。麻衣は真っ赤な顔をしている。その周りを残った四人が座って囲み、真ん中の二人を見つめている。
「麻衣さん、約束でしょ」
 麻衣はくやしさと恥ずかしさで頭がおかしくなりそうだったが、歯を噛み締め両手を後ろに回した。
 武志は麻衣の浴衣の紐をほどいた。浴衣は脱がさないまま、その紐で麻衣の両手を縛る。
 なるべく痛くならない様に間にタオルを挟んだ。手を重ねると体重が掛かった時に痛そうなので、後ろで上下並行にして、手首同士を握る感じにしてから縛った。
 食事前のフェラ勝負で勝った武志の命令は『両手を縛らせてください』だった。
 武志は麻衣の前に立つと抱きしめてキスをした。
 すでに麻衣は普通の考えができない状態だった。女四人が見ている前で、後ろ手に縛られ、キスをする。異常な状況に麻衣は妖しい感覚に取り付かれつつあった。
 武志は舌を絡ませる激しいキスをしてくる。麻衣は頭がぼーっとしてきた。実は武志が舌先から送る気が効いているのだが、麻衣には分からない。
 ふらふらになった麻衣は武志に肩を押されて膝立ちになった。目の前に武志の肉棒がある。吸い寄せられる様に咥えた。
 他の四人の視線が熱い。食い入るように見られている。武志が頭に手を乗せゆっくり動かし始めた。
 両手を縛られ男に好き勝手に口を使われる屈辱的な扱いは、普段の麻衣ならけっして許さないだろう。だが、この初めての異様な雰囲気の中では官能を高める一つの要素になってしまっていた。
 武志の動きに合わせて舌を動かす。時おり奥まで入りすぎて苦しくなる。それでも必死に舌を動かし唇を締める。ますます今の状況が分からなくなっていく。武志は肉棒の先からも気を送り込んでいる。
 舌が疲れて動かなくなった頃、武志の動きが止まった。肉棒が抜かれていく。大切な物が無くなる感じがして、口を突き出し追いかけてしまう。
 武志が上向きに寝転がる。誰かに体を支えられて跨らせられた。そして誰かが肉棒に手をやり位置を合わせてくれている。
 肉棒の先端が秘肉の入り口に当たったのを感じて、ゆっくり腰を降ろしていく。
 うわああああぁー。
 武志がただ入ってくるだけで頭の中が真っ白になる。今、自分は多分イッている。自分の体じゃないみたいに敏感になっている。
 肉棒の先端が一番奥に当たっている。燃えるように熱い。子宮が押し上げられていて苦しい。だけど苦しい中に強い快感が隠れている。
 体を支えていた手が離れた。手で支えられないので体をまっすぐにするしかない。しかし、そうすると肉棒がもろに子宮を押し上げる。苦しさと快感が入り混じった感覚が脳に突き抜ける。
 麻衣は無意識に腰を動かし快感を貪る。肉棒の先が一番奥をぐりぐりこすっている。苦しくて気持ちよくて頭がおかしくなる。
「ああー、あああ、あー」
 麻衣は自分が声を出している事に気付いていなかった。
 さっきから何度もイッている気がするが、はっきりしない。ひょっとするとイキ続けているのかもしれない。
 ふと下を見ると誰かが武志とキスをしている。誰、麗華か。私の武志なのに。武志を取らないで。
 その時誰かが、後ろから胸を揉んできた。
「だめー。揉まないで、いやー、おかしくなるー」
(この胸は武志の物なのに)
 何度も何度も乳房の奥までこねる様に揉まれる。胸が熱い。体中が燃えている。
 今度は乳首を引っ張られる。痛いけど痺れる。痛気持ち良い。乳首を責められたまま誰かがキスをして来た。舌を思い切り吸われる。吸ってー、もっと吸ってー。
 その間も麻衣は無意識に腰を動かし、子宮で快楽を貪っている。武志は途中から気を送っていなかった。気を使わなくても麻衣は十分すぎるくらい感じていた。全部で五人を相手にしなければいけない。気はできるだけ節約する必要がある。
 舌を吸っていた誰かが、唾液を送ってきた。麻衣は喉を鳴らして飲み込む。美味しい。もっと欲しい。もっとちょうだい。相手の舌を吸うとさらに唾液を送ってくれた。うれしい。また飲み込む。キスの相手が離れた。
 周りを見ると離れた所で二人が抱き合っている。和子と真由美だろうか。
 誰かが体を支えながら前に倒す。乳首が武志の胸に当たり、乳房が押し潰される時、しびれる感じがした。
 武志が抱きしめ舌を吸ってくれる。うれしい、もっと吸って、この舌は武志の物だから。もっと吸ってー。
 誰かがお尻を触っている。指が肛門の周りを掻いている。じれったい。掻くんならもっと掻いてー。
 今度はぬめっとしたものが肛門に触れた。何、誰かが舐めてるの。そこはダメ、誰にも舐められた事無いのに。お尻も武志の物なのに。ああー、でも気持ち良い。ぞくぞくした感じがお尻から体の中を通って頭まで突き抜ける。ああー、負けそう、お尻に負けるー。
 お尻を動かして逃げようとするが、舌は執拗に追ってきて舐め続ける。さらには舌先を穴の中にねじ込もうとさえしてくる。ただでさえ前の穴の肉棒が奥をこすりあげていて、我慢ができなくなりそうになっているのに、お尻をねちっこく責められると意識が飛びそうになる。
 お尻に負けそうなのを知って武志が舌を吸ってくれる。がんばれって言われてるみたい。がんばる。
 あー、でも気持ち良いー。舌が穴をほじってる。あー、凄いー、初めてー。
 武志が両手で私の顔を挟み、見つめる。目でいいんだよって言ってる。
 多分私はアホみたいにとろけた顔をしているんだろう。その顔を見られると猛烈に恥ずかしい。
 武志が私の体を動かし始めた。子宮口に肉棒がゴンゴン当たってる。これ以上されたら死んじゃう。
「凄いー、凄いー、感じるー、死ぬー、死んじゃうー」
 武志に抱きつきたい。力いっぱい抱きしめたい。手が使えないのがもどかしい。だが、じれったい事さえ快感に感じてしまう。
「あー、たけしー、武志好きー、好きー、武志好きー」
 麻衣は思考が言葉として出ている事に気付いていない。
 武志は麻衣がもう限界だと思い、気を送り始める。
「熱いー、子宮が熱いー、焼けるー、ああー」
 その時後ろの誰かが、お尻に指を入れた。ズキーンと衝撃が頭に走る。
「いくっ、いっちゃう……」
 麻衣の体が震える。
 その時、武志は精液を麻衣の秘肉へ発射し、同時に気を送り駄目押しをした。
 麻衣は体の奥に精液が当たるの感じた。出てる。ぴゅるぴゅる出てる。武志が出してくれた。
 そう感じながら麻衣は気を失っていった。

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