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一条流の戦い:第7章

 麻衣が目を覚ますと、真由美の横に寝かされていた。縛られていた手は解かれていた。
 私、気を失ったんだ。さっきの事は夢だったような気もする。頭の中が混乱して何が何だか分からない状態での出来事だった。
 寝たまま周りを見渡すと、和子が武志の肉棒を舐めている。舐め取った物をしきりに飲み込んでいるので、どうやら汚れを清めているらしい。他人で汚れた物をよく舐められるなと感心する。
 そういえばと自分の股間を見ると汚れがきれいに拭われている。誰がきれいにしてくれたのだろう。いつもなら武志だが、今日は他の女性がやってくれたのか。ありがたいが、かなり恥ずかしい。
 武志の上半身では美穂と麗華が武志と交互にキスをしている。私の武志が……。
 そのまま見ていると清め終わった様で、和子が硬さの復活した武志の肉棒を秘肉に飲み込んでいく。
 他の女性がセックスする所を初めて生で見た。元カレに付き合ってAVは見た事があるが、生で見るのは初めてだ。少しグロテスクな気がするが、すごく生々しい。頭が熱くなってくる。
 麗華が和子の後ろに回り、大きい胸を揉む。和子の胸はとても大きい。自分の胸は形はいいし、大きさもそこそこだと思うが、和子には負ける。横にいる真由美はもっと大きそうだ。
 その和子の胸が麗華に揉まれて大きく形を変えている。柔らかいのだろうか。自分の胸はあんなに形は変わらない。
 和子は下からの突き上げと胸への責めで大きな声を上げている。生で聞く声は迫力が有る。
 さっきは自分もあの様に声を上げたのだろうか。それに、あのエリート風の美穂、お嬢様風の麗華も声を上げて悶えるのだろうか。想像できない。
 ぼんやり眺めていた麻衣は武志が自分を見ているのに気が付いた。自分を呼んでいる気がする。
 麻衣はのそのそと武志の所へ這って行った。まだ体がだるい感じがして、うまく力が入らない。
 美穂は麻衣が来たのに気が付き場所を譲った。和子の横に行きその唇を奪う。
 武志が麻衣に向かって両手を差し出した。麻衣は武志の上半身に抱きついた。
 麻衣は美穂がキスしていた事など気にしないで武志にキスをした。気にしないというより、自分がキスをして跡を付け直さないといけない気分だった。私は武志の物なのに、武志は私の物じゃない。
 武志の肉棒は別の女の中に入っている。頭に血が上る気がする。嫉妬だろうか。美穂や麗華は嫉妬を感じないのだろうか。
 自分の感情をどうしていいか分からず、武志の舌をちぎれるほど強く吸う。
 武志は自分の気持ちが分かるのか、やりたい様にさせてくれる。さらに片手を伸ばして、胸をやさしく揉んでくれた。疲れた体には優しい愛撫が染み入るように気持ちよい。
 武志が麻衣の手を取り和子の胸に持っていく。
 麻衣は遠慮しながらも軽く力を入れて揉んでみる。さっきから気になっていた胸だ。初めて女性の胸を触る。
 とても柔らかい。自分の胸とは比べ物にならないくらい柔らかい。指が沈み込み、どこまでも形を変える。それなのにあまり垂れていない。
 これなら武志が離さない訳だ。こんな胸の持ち主が自由にセックスさせてくれるのだ。しかも中出しで。離れる男などいないだろう。真由美は和子以上の胸だし、美穂も麗華もタイプは違うがいい女だ。
 麻衣は乳房を握る手につい力を入れてしまった。和子があうぅーと声を上げる。麻衣は面白くなり胸を揉みしだく。和子は体をくねらせ快感を訴える。
 麗華がいつの間にか麻衣の横に来ていた。麻衣の両脇を持ち上げ立たせると、武志の顔の上へ連れて行かれた。
 さっき武志に中に出されたのに。迷って麗華の顔を見るとうなずいている。麻衣はゆっくりと腰を降ろす。
 武志がやさしくクリトリスを吸う。
 麻衣の疲れた体に痺れる快感が染み入る。
 麗華が麻衣の胸を揉みながら耳元でささやく。
「麻衣さんの胸、形が良くてうらやましい」
 麻衣はびっくりした。自分の男を誘ういやらしい体に比べて、麗華はスリムな体をして、上品さがにじみ出る美しさを持っているのに。
 なぜ、と美穂を見ると、微笑んで見つめ返してくれた。
 ようやく麻衣は理解した。
 私はバカだった。無いものねだりをしてたんだ。麗華は若くスタイルが良く美しい。和子は大きな胸と年長者の包容力を持っている。真由美は一番大きな胸があり。美穂は行動力と明るさを持っている。みんな他にも良い所がいっぱいあるのだろう。
 私も若さなら麗華と変わらないし、スタイルでも麗華に負けていない。経験が多い分、テクは上だと思う。
 武志はそれをまとめて面倒見ているのだ。だから武志は誰の物にもならない。
 それに一人では武志のセックスに付いていけない。一人で何人もの女を失神させるくらいだ。それを自分ひとりでは相手にしきれない。
 それをみんな分かってるんだ。
 麻衣は色々考え嫉妬してうらやんでいた自分がばかばかしくなってきた。今は何も考えないで楽しめばいいんだ。悩むのは明日にしよう。
 美穂が麻衣にキスをした。そうよ何も考えないで楽しめばいいのよ。麻衣は美穂がそう言っている気がした。
 美穂の唇は柔らかい。舌を差し入れると温かい。やさしく舌を絡めてくる。舌をソフトに吸ってくれる。こんな優しいキスもいいなと麻衣は思った。
 麻衣が口を離すと、武志が待っていましたと腰を激しく突き上げ和子を責める。
 麗華が麻衣の両方の乳首を摘んでいる。親指と人差し指で摘みながら残りの指で乳房を持ち上げる様に揉んでいる。
「ああー、ああー、あああー」
 麻衣の前では和子が大きな声を上げている。
 麻衣が呆然と和子を見ていると、美穂が激しく胸を揉んでいる。
 武志の腰には和子が跨り美穂がその胸を揉んでいる。顔には自分が跨り麗華が胸を揉んでいる。その普通ではない状況に麻衣は再び現実感を無くし、浮遊感に包まれていく。
 そして武志がクリトリスに激しく吸い付いてくる。
「あっ、そこ、強すぎ、ああっ」
 麻衣も声が出てしまう。部屋の中に二人の女の声が響くのは異常な感じがする。
 和子が限界を迎えたらしく、体が震え始めている。美穂が乳首を引っ張り、胸を引き伸ばしている。
 麻衣は自分も責められながら、和子がイク瞬間を見逃すまいと必死に目を開ける。
「イクっ」
 和子はそれだけ言うと、背を反らし、頭をのけ反らした。体がピクッ、ピクッ、と動いている。
 それから和子の体から力が抜け、後ろの美穂にもたれかかった。美穂は優しく抱きとめてやる。
 麻衣は女がイク瞬間を初めて見た。自分とはずいぶん違う気がする。
 いつの間にか自分への責めがやんでいる。
 美穂と麗華が協力して、和子を降ろし、布団の端に寝かせてやっている。
 そして、美穂は和子の、麗華が武志の後始末をしている。
 やはり、自分を清めてくれたのはここにいる誰かなんだ。
 どうやら、次の順番の人が武志の肉棒をきれいにし、それから大きくする。残った誰かが気を失った女性の後始末をするようだ。
 という事は、自分の愛液で汚れた肉棒を真由美がきれいにし、三人の誰かが自分を清めてくれた事になる。
 真由美は本当にしたのだろうか、自分と同様に乱交は初めてのはずである。自分の愛液がたっぷりとまぶされた武志の肉棒を真由美に舐められたかと思うと逃げ出したくなるほど恥ずかしい。
 和子は射精されなかったみたいで、美穂はすぐに戻ってきた。美穂は麻衣の横に来ると武志の上から降ろして脚を開いて腰を前に出すように座らせた。美穂は麻衣の後ろに座ると、麻衣の胸を揉み始める。顔を自分の方に向けるとキスをした。
 このキスは最初に武志と繋がっている時にされたキスと似ている。さっきは誰だか分からなかったが、美穂だったのか。
 先ほどまで麗華に胸をもまれ、武志にクンニをされ、体に火がつきまだ消えていない。その火がまた大きくなろうとしている。
 その時麻衣は股間に気配を感じた。顔は横を向かされているが、女性が自分の股間に寄って来ている。麗華しかいない。まさか。
 麗華は麻衣の股間に顔を寄せ、尻を高く掲げている。
 麗華は麻衣の秘肉にキスをした。
 女性に舐められてる。麻衣はショックを受けた。同性愛の経験も興味も無い麻衣は胸をもまれたり、キスされるだけでも十分衝撃だったのに、あそこにキスされている。
 麻衣は逃げようとするが上半身は美穂に抑えられ、下半身は麗華に掴まれている。それに武志にイカされた時の体力が復活していない。
 麗華は女性だけあって武志より細やかでツボを押さえたクンニをしてくる。
 麻衣に妖しい快感が襲い掛かる。甘い痺れが股間から背中を通り脳まで達する。とても気持ち良い。女性にされる事の嫌悪感も感じない。
 麗華は指でクリの皮を剥き、舌先でチロチロ舐める。正面だけではなく横も根の方も漏れなく舐める。唇で挟んでしごいたり、吸い付いたりもする。麻衣は急速に熱くなってきた。
 武志が麗華の後ろに立った。位置を合わせると。ぬぬーっと挿入していく。
 麗華がクリを咥えたまま、んんーとうめく。うめき声がクリを通して麻衣にまで届く。
 武志はゆっくりだが確実に抽挿を続ける。麗華はけなげにクンニを続ける。麻衣も絶頂近くまで追い上げられる。
 武志は麗華の両手を後ろに回させ手綱の様に握った。そして、高速に小刻みに腰を突き入れ始めた。
「あ、あ、あ、あー、凄いー、違うとこがこすれるー」
 普段、あまり声を出さない麗華が叫んでいる。
 麻衣は知らなかったが、麗華はバック自体が初めてだった。細かく鋭い振動が子宮口に響く。もちろん武志からは気が流されている。三人の女性がいかされるのを間近で見せられ、十分すぎる興奮状態にあり経験が少ない麗華は一たまりもなかった。
「あー、いっちゃう、いっちゃう、いっちゃう、いくー……」
 麗華は大きく反り返り、麻衣に美しく壮絶なイキざまをみせる。そして首をがくっと折り、崩れ落ちた。
 麻衣は唖然とした。麗華を見て本当に美しいと思った。眉間に皺を寄せた被虐美を感じさせる顔、伸びきった首筋、張った胸、締まったお腹がとても美しい。本当に人によっていき方は全然違う。自分はどう見られたのだろう。
 美穂が麗華を寝かせて、きれいにしてやっている。麗華は幸せそうな寝顔をしている。
 麻衣が今日は初めての事や驚く事ばかりだと思っていたら美穂が戻ってきた。
「次はあなたの番よ。本当は一人一回だけど目を覚ましたから特別ね。他の人には内緒よ」
 麻衣はすぐには美穂のいうことが分からなかったが、武志を見てようやく分かった。
 武志がさっきの麗華をイカせた時の膝立ちのままで麻衣達を見ていた。
 あれをきれいにしなさいと言ってるんだ。
 麻衣は一瞬だけ迷ったが、四つん這いになり武志に近づいていった。
 あの麗華のなら舐められる。麻衣は決心した。
 麻衣は顔を近づけ匂いを嗅いでみた。女の濃い匂いがする。自分が興奮した時の匂いと似ている。
 おそるおそる舌を近づけぺろっと舐めてみた。しょっぱくてぬるっとしたものが舌についた。
 ガマン汁の味に似てる。精液の味と匂いがしないという事は武志は射精しなかったのだ。
 麻衣は思い切って亀頭を咥えてみた。今舐めた味が口の中いっぱいに広がる。
 これが麗華の味なんだ。自分の味もこうやって誰かに味わわれたと思うと頭がおかしくなりそうだ。
 麻衣は少しずつ深く飲み込んでいく。
「この体勢だと口から喉まで一直線になるから深くまで飲み込めるのよ」
 美穂が麻衣の耳元で囁く。
 ディープスロートだ。洋物の無修正で見た事がある。自分にできるだろうか。
 武志が麻衣の頭を撫でる。無理しなくていいよと言ってるのだろうか。
 美穂は背中を撫でている。こっちはがんばってみなさいと言ってるみたいだ。
 麻衣はさらに深く飲み込んでいく。今までで一番深く飲み込んだ所で喉に当たり、えずいて吐きそうになる。ぐっと我慢してこらえる。
 さらに深くまで飲み込む。涙がにじんでくる。苦しい。息もできない。でももう少しで全部飲み込める。
 一旦途中まで出し、息を整える。大きく息を吸ってからもう一度ゆっくり肉棒を飲み込む。
 さっきより深く飲み込めた。涙が流れ、涎が垂れている。苦しい。くやしい。もう少しなのに。
 そうして三回目の挑戦でついに全部飲み込めた。鼻が武志の腹に当たり、陰毛でくすぐったい。
 なぜだか分からないけどうれしい。今度は嬉し涙が出てくる。
 武志も美穂も何も言わないが、褒めてくれている気持ちが伝わってくる。
 麻衣は肉棒を抜くと、むせながら大きく息をした。
 武志が麻衣を抱きしめる。それからキスをした。やさしく舌を吸ってくれる。麻衣もうれしげに舌を吸われる。
 武志は麻衣を寝かせると一気に貫いた。ご褒美だとばかりに激しく突きまくる。
 麻衣はうれしさのあまり頭が混乱している。
 美穂が麻衣にキスをする。麻衣はがんばったわねと言われている気がした。
 体に火がくすぶっていた麻衣はあっという間に燃え上がると絶頂に近づいた。
「あー、来てー、たけしー」
 武志も興奮しているのか今までに無い速さで腰を動かしている。
「たけしー、いくー……」
 武志は今日最大の気を一気に送る。
 麻衣は何かが来たと思ったのを最後に気を失った。

 麻衣が気が付くと横に武志と美穂が抱き合って寝ていた。他に人はいない。風呂にでも行ったのだろうか。
 少し美穂がうらやましかった。自分は武志と一緒に寝たことは無い。親と同居している武志はセックスが終わると家に帰ってしまう。
 美穂を恨む気は無い。自分に一回余分にさせてくれた。きっといい人なのだろう。今日の手配をしたのも美穂だ。武志からのご褒美の意味もあるのだろう。
 夜中の十二時頃に武志と美穂が目を覚ます。目を覚ました人は軽く風呂に入り、あがるとちびちび日本酒を飲んでいた。
 麻衣が寝ている間に真由美が混寝会、要するに乱交のメンバーへ加わる事になっていた。乱交が思ったより良くて気に入ったようだ。それほど抵抗も感じなかったらしい。同じタイプの和子がいるからか、事前に風呂で襲われたのが良かったのかは分からない。
 麻衣は乱交を断った。今まで人とつるんだことが無い麻衣は他の人と一緒というのがどうしても受け入れられなかった。

 今回の旅行の目的の半分は達成されていた。
 今回の旅行は武志が美穂へ麻衣と真由美の事を相談したのがきっかけだった。
 真由美と麻衣の回数を増やしてやりたい、特に麻衣が心配、と武志が言うと、美穂が、二人を混寝会に引き込めば良いと言って計画がスタートした。
 美穂の計画は半分成功した。これで麻衣も二ヶ月に一回が毎月になり。土曜日も月に一回入れれば、月に二回になる。武志はとりあえず良しとする事にした。麻衣はこれからゆっくり説得していけば良い。

 全員揃った所で美穂がお願いが有ると切り出してきた。
「二ヶ月前から私の会社に来てる静香って子がいるんだけど、武志君に静香の話を聞いてあげて欲しいのよ」
 美穂が真面目に話し始めた。
「人材派遣会社から来てるんだけど仕事は良くできるし、性格は明るいし、礼儀正しいし、すごくいい子なの。それで親しくなって、仕事帰りに飲みに行ったりしてたらセックスの相談を受けたんだけど。今まで付き合ってエッチした何人かの彼氏に、あそこがおかしい、変だって言われたらしいのよ。でも、そんなの恥ずかしくて病院には行きづらいし悩んでたの。そこで私が凄くエッチのうまい男の子がいるって話をしたら、試して欲しいから頼んでくれってなったのよ」
 これ以上メンバーを増やすのかと、場に嫌な空気が流れた。
「別にこのメンバーに一人追加しようって訳じゃないのよ。時間が空いてる時に一回だけ相手をしてあげて欲しいの。あんないい子が悩んでるのが凄く可愛そうなのよ」
 美穂が必死に説明する。
「静香さんてどんな人なんですか」
 武志は聞いた。
「二十二歳で、すっごく可愛いというか綺麗な子で、スタイルもすらっとしてて良いわよ。武志君もきっと気に入ると思うわ。一回だけでおさまらなくて武志君が浮気しないか心配になる位」
「俺は一回だけなら、みんなさえ良ければいいですけど」
 武志は期待でいっぱいですぐにでも了承したかったが、みんなの手前、気持ちを隠してそれほど乗り気じゃ無い風を装った。
「みんなもいいでしょ。お願い、お願い。今度何かお礼をするから」
 美穂が他の女性の方を向いて手を合わせた。
 今回幹事をがんばった美穂の必死なお願いに何となく断りにくい空気になる。今回の旅行はこのお願いをみんなに聞いてもらう為もあったのかと武志は思った。美穂はつくづく段取りのいい人だ。
「私はいいですけど、順番のサイクルは守ってくださいね」と麗華。
「美穂さんがそんなに頼むなんて、よっぽどいい子なんでしょうね。仕方が無いですね」と和子。
「私にはそんな断る権利なんか無いと思うし」と真由美。
「私はどっちだっていいよ」と麻衣。
「じゃあ、決まりでいいわね。武志君、来月の建国記念日なんかどう。静香もその日なら空いてるし、周期的にも大丈夫らしいのよ」
「俺もその日でいいですよ。俺は何時でもいいんで時間とか待ち合わせ場所とか決まったら連絡ください」
「じゃあ、十時にいつもの公園でいいかな。静香には車で迎えに行かせるから。細かい事はまた今度連絡するからね」
 いつもの美穂のペースで静香の件は決まってしまった。

 翌朝、女性達は昨夜の疲れなどみじんも感じさせず、全員元気いっぱいだった。
 朝食も、美味しそうに食べている。
 それに対して五人を相手にした武志は体がだるく、少し疲れが残っている気がした。
「みんな、朝から元気ですねー」
「武志君からいっぱい元気をもらったから」
 ご飯を食べながら美穂が答える。
 朝食後はお土産を買ったりしてのんびり過ごす。
 そして旅館を出るとき、武志は麻衣に呼ばれた。
「今度騙して変な事したら、ぶっ飛ばす」
 元ヤンキーかと武志は思った。
 帰りの駅へ向かうバスで武志の横には麗華が座った。和子と真由美が一緒に座りおしゃべりをしている。似た者同士で気が合ったのだろう。麻衣は一人で一番後ろに座り、美穂はビールを飲みながら運転手から温泉情報を聞いている。
「武志さん、昨日、麻衣さんから好きとか言われて、心が動いたでしょう」
 そう言って麗華は武志の足をつねった。
「そんな事無いですよ。麻衣さんもたぶん昨日の事は覚えてないですよ」
「武志さん、麻衣さんの時、いつもより本気モードだった」
「誤解ですよー」
 麻衣だけ二回した事がばれたら大変な事になる。
「私達みんな武志さんのこと好きなんだからね。好きって言うだけなら私が何回でも言ってあげる」
 そう言って麗華は武志の頬にキスをした。
 武志は俺が一番気に入ってるのは麗華さんですよと言ってやりたかったが、言ってはいけない事だと分かっていたので胸にしまい込んだ。

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