このサイトには性的な表現が含まれます。18歳未満の方は退出してください。

書霊:第二七話

 巨乳アイドル綾が手に入ったところで、俺は一旦手を広げるのを止めた。まずは愛美と綾を完璧に仕上げるのが先だ。愛美はかなり俺の物になっているとして、綾のほうを完全にする。愛美と綾の感度を沙織並に敏感にするのだ。
 ということで、ファンレター作戦も継続中の物を除いて新規はストップした。
 ファンレターよりも綾に友達を紹介させたほうが話が早い。グラビアアイドルなら友達も多いだろう。
 そして、友達の友達と進めていけば、芋づる式にアイドルを増やしていくことができる。
 それにこの三人でやってみたいことが山ほどある。レズプレイ、アナル、二穴、ソフトSMときりがない。新しいメンバーを増やすには手間がかかる。とりあえず、飽きるまではこの三人を相手にやりつくしたい。
 それに急いでメンバーを増やさなくても、いつでも新しい女性を増やせる気がしている。
 愛美と綾で新しい女性の堕とし方が固まってきたからだ。
 まずは、二人きり(または仲間内だけ)になる。
 それからファーストコンタクト用の紙を見せる。これで、まずは俺への命令服従を覚えてもらう。これは一時間くらいで良い。この段階では、まだ心理的抵抗が小さい命令しか言うことを聞かない。いきなりセックスとかは危険だ。相手の部屋とか、安全な場所へ移動する。
 そして、次の紙を読ませる。これも一時間くらい。ここまでくれば経験者ならフェラができる。
 次に毎晩の精読用の紙を渡す。そして一、二週間待つ。これで大抵の命令は聞いてくれるようになる。非処女ならエッチもできる
 だが、処女を奪うとかカレシ持ちの場合は、まだ、危険な気がする。沙織の例から考えて一ヶ月くらいかけた方が良いだろう。
 後はセックスをするだけだ。
 日を追うごとに感度が良くなり、最後は一突きごとにイクようになる。
 それだけすごいセックスなので、女性側の満足度は高いようでサイクルが月一でも十分満足するようだ
 こうして、俺は愛美と綾の開発にいそしんでいた。

 そんな時、愛美から連絡が入った。ビッグニュースだ。
 女優の赤川裕子のメルアドを手に入れたというのだ。映画の宣伝で来た時に、ファンですと言ってお願いしたらしい。
 本物の芸能人だ。愛美や綾とは格が違う。テレビよりも映画で活躍している演技派の若手女優だ。毎年何本もの映画に出演し、いくつも賞を受けている。
 綾と同い年で二十四歳。正確には同じ学年で、綾は誕生日がまだなので二十三歳だけど、裕子の方は誕生日が来てるので二十四歳になっている。
 しかし、子供のときにデビューしているので芸暦は十年で愛美、綾よりも長い。
 身長は愛美、綾と同じくらいで普通だけど、胸は沙織より小さい、正統の微乳だ。
 顔はすっきり整っていて綺麗だ。雰囲気は幼いのに可愛いというより綺麗という言葉が似合う。沙織よりもう一段清純という言葉が似合う。いや清純というよりも、純朴というか、性とは無関係の世界という感じだ。それは、セックスアピールが感じられないくらいだ。
 その裕子とエッチができるかもしれないのだ。
 次のメンバーは綾の所属する中堅芸能事務所の中から適当に選ぼうかと漠然と思っていただけに、このニュースには驚き、そして、興奮した。
 愛美へ何としても友達になって、自宅に招待しろと指示を出す。自宅に連れてきさえすれば、後は俺の力で何とかなる。
 これは凄いことだ。俺の頭の中は裕子の攻略作戦でいっぱいになった。
 メンバー不拡充の考えはどこかへ飛んで行ってしまっていた。

 俺は愛美の段取りが進むのを日々ジリジリしながら待った。
 お互いの都合が合わないので、なかなか自宅へ呼べないらしい。
 それでもメールをやり取りする仲になり、何度か食事に行ったらしい。
 俺は愛美を急かすために、愛美とのエッチの回数を減らした。それと同時にメンバーに入れることに成功したらたくさんご褒美を上げるとささやく。飴とムチだ。
 これで愛美も本気になったらしく、ついに今週の土曜日に愛美の家へ来ることになった。
 俺が立てた作戦はこうだ。
 まず愛美、綾、沙織、裕子の四人でホームパーティ。沙織は愛美の親戚で、愛美、綾、沙織の三人は飲み友達と紹介する。
 お酒を飲んで打ち解けてきたところでエロ話。
 愛美、綾、沙織と話して、裕子も話さざるをえない状況にする。そこで裕子の男性経験を確認。
 どうしようもない女なら、そこで作戦は中止。何事も無く終わる。これならメンバーに加えても良いと思ったら作戦は続行。判断は愛美に任せることにした。
 続行の場合は沙織が酔っ払う振りをする。そこへカレシである俺が迎えに行く。
 そこで裕子へ紙を見せる。ここまでいけば、後は一晩かけて、じっくり俺の力を浸透させるだけだ。
 ちなみに、作戦が上手くいっているなら『迎えに来て』、まずい場合は『遅くなる』、失敗の場合は『泊まらせる』と連絡が入ることになっている。
 俺の力を使えばもっと短絡的にできそうな気もする。しかし、何事にも慎重な俺の性格から念には念を入れることにした。有名芸能人だけに失敗は許されない。
 それに、あまり簡単に手に入るとありがたみが無い
 作戦自体を楽しみたいという気持ちが俺の中にあった。

 作戦当日夜、俺は愛美の家の近くのネットカフェで一人悶々としていた。
 家族には友達の家へ泊まると言ってあるので、作戦が失敗になったら、このままネカフェでお泊りだ。
 八時半に作戦スタートで、十時頃に連絡が入る予定になっている。それが十時になっても、十時半になっても連絡が無い。俺が痺れを切らして、こちらから電話を掛けようとした十一時にようやく連絡が来た。
 心臓が壊れるかと思うほどのドキドキの瞬間だ。
 愛美からの連絡は『とりあえず迎えに来て』だった。
 とりあえず? どういうこと。想定外の事態が発生しているみたいだ。
 俺は事態が飲み込めないまま愛美の部屋へ向かった。

 俺が部屋に入ると、かなり酒臭かった。四人ともかなり飲んでいるみたいだ。
 沙織がソファーで寝かされているのが目に入る。この雰囲気から言うと沙織は本当に酔いつぶれたのかもしれない。
 そして、部屋の真ん中にはぐだぐだになった裕子がいた。
 目が半分閉じた状態で顔を真っ赤にしている。腕を振り回しながら、綾を相手にしきりと話し掛けている。
 体はぐわんぐわんと揺れていて、典型的な酔っ払い状態。しかも、かなりたちが悪い方だ
 これだと、もう、お願いの紙を読ませるとかのレベルじゃない。これだけ酔ってれば、文字が読めないだろう。
 裕子の相手を綾にまかせて、俺は愛美をキッチンへ呼んだ。
「どういうことですか」
「それはねぇー、えーとねー」
 愛美もかなり回っていて、聞き出すのに苦労したが、こういうことらしい。
 最初は予定通りエロ話まで進んだけど、裕子が中々しゃべろうとしない。これはもっと酔わせるしかないということで、飲ませていた。しかし、裕子が見かけによらずお酒に強い。付き合っているうちに全員が酔ってしまったということらしい。
 こうなっては、どうしようもない。パーティはお開きにして、寝ることになった。
 愛美、綾、裕子がベッド、沙織はそのままソファー、俺は一人寂しく硬い床の上で寝る。
 作戦なんか全く意味無いじゃん。俺は一人愚痴をこぼした。

 朝になっても俺以外はなかなか起きてこない。
 仕方なく俺は一人で昨夜の後片付けと、朝ごはんの準備を始めた。
 朝ごはんと言っても、どうせみんな二日酔いで食欲は無いだろう。テーブルを拭いて、グラスとカップを並べて、お湯を沸かすくらいだ。後は各自の希望を聞いてから用意することにした。
 俺がテレビを見ながら、手持ち無沙汰で待っていると、ポツポツと起きてきた。
 まずは、一番早く酔いつぶれた沙織。付き合って一年以上たって初めて二日酔いの沙織の顔を見た。
 俺があまりお酒を好きでは無いので、酔っぱらうほど一緒に飲んだことはない。
 沙織はぬぼぉーとした顔で、まぶたが腫れぼったく、目が開いていない。乱れた髪がすだれ状に顔へ垂れ下がっている。これはこれで可愛い気がする。いつものしっかり者の沙織と大違いだ。
 フラフラとトイレに行き、戻ってきてからドスンと椅子に座った。
「何か飲む?」
「冷たいお水あるかな」
「ちょっと待ってね」
 俺が差し出すと、沙織は一気に喉を鳴らして飲み込んだ。
 それから、愛美、綾、裕子と起きてきた。裕子は俺が居ることに気が付いたが、今はそれどころではないみたいで何も言わない。
 俺は水を入れたり、コーヒーを注いだり、お代わりを入れたりと女性四人の注文に忙しく立ち回った。
 料理はほとんどやったことはないが、このくらいなら俺でもできる。
 そして、全員が人心地ついたところで、愛美が俺を裕子に紹介した。
「この子が、沙織ちゃんのカレの松原直樹君」
「はじめまして」
 俺は最大級の爽やかな笑顔であいさつした。といっても元々が隠れオタなので限界があるけど。
「はじめまして」
 裕子はなんともいえない変な顔であいさつしてきた。
 俺は何となく裕子の言いたいことが分かった。
 朝から知らない男を紹介される変な状況、寝起きの顔を見られた気まずさ、二日酔いの気持ち悪さ、沙織みたいな可愛い子と付き合ってるのがイケテない男だったことの失望、そんな色々な気持ちが混ざった変な顔なのだろう。
「これからどうしようか」
 この中で一番年上で、パーティの主催者でもある愛美が代表して言った。
「無理です。動けません」
 裕子が答えた。芸能界デビューはこの中で一番早いが、自分が年下ということでどうやら裕子は愛美を上へ置いているみたいだ。
「私も無理です」
「私も」
 綾と沙織も元気が無い。
「じゃあ昼までビデオでも見ようか。直樹君、二日酔い用のビデオ借りてきて」
 俺は仕方なくビデオレンタルの店へ向かった。俺が一人で出掛けると、なぜ場所を知ってるのとか、会員証はとか裕子に疑われるかと思ったが、馬鹿らしいので考えるのを止めた。
 店の人へ二日酔いに効くお勧めを尋ねるのは無駄だと思って言わなかった。うるさいのとかホラーはダメだと思い、無難に感動物の新作を借りた。
 愛美が遅い時など沙織と二人でビデオをよく見るので、この店の会員証は既に持っている。さくっと借りて、さくっと愛美の部屋へ戻る。
 それから全員でビデオ鑑賞だ。全員クッションを抱えて寝転がっている。俺は端っこで壁にもたれかかって見る。
 ビデオはそこそこ面白く、時間つぶしにはちょうど良い感じだった。
 終わる頃には全員、少し元気が出てきていた。
 お昼は何が良いかということで意見が分かれた。お茶漬け、スープ、お味噌汁、そばと女性陣の意見が分かれたが、結局、あっさりした冷たいものということで、そうめんに決まった。
 つゆがどうの、薬味がどうのと女が四人集まるとかしましい。
 そして、また俺がお使いだ。メモしたものを買ってくると、女性陣はさらに元気が復活していた。
 俺はそうめんなんか作ったことが無いので、沙織の手伝いをすることになった。
 さすがに料理上手の沙織はてきぱきと動く。俺もねぎを切ったり、器を並べたりとちょこまか動く。
 この頃になると、最初は固かった裕子も俺に対して少し打ち解けてきた。元気な男がいて便利だなとでも思っているみたいだ。
 最初は食欲が無いみたいなこと言ってた女性陣も食べ始めると、結構食べる。ちょっと多かったかなと思うくらいのそうめんを茹でたけど、全て平らげてしまった。
 後片付けして、コーヒーをいれて、ようやく一段落した。
 やっと、やっと、これでお願いの紙を見せられる。
 ほんとに長かった。昨日のパーティは全く無駄だった。単なる飲み会になっただけだ。最初からいきなり紙を見せれば良かったのだ。後悔先に立たずだ。
「ちょっと、この紙を読んでもらえますか」
 俺は裕子へお願いの紙を差し出した。

 まずは一時間、じっくりと紙を読んでもらう。その間、俺達はじっと裕子の事を見つめていた。
 そして質問タイムが始まる。
 お決まりの身長、体重、スリーサイズから、住所、携帯の番号、メアド、家族構成、年収まで色々なことを聞いていく。
 そして、肝心のエロ系の質問だ。
「あなたは男性と付き合ったことはありますか?」
「ありません」
 よしよし。
「今までの男性経験は何人ですか?」
 ここで裕子の答えが詰まる。この質問は裕子にとってハードルが高いらしい。
 もう一度お願いの紙を読ませてから再度質問する。
「今までの男性経験は何人ですか?」
「分かりません。数えていません」
 えっ、どういうこと。俺はすぐに理解できなかった。数えてないということは一人とか二人ではないんだろう。そんなに数が多いのか。他の女性陣にも動揺が走る。
「今まで、どんな人とセックスしてきましたか?」
「プロデューサーや映画会社の人や、スポンサー会社の人です」
 衝撃の事実に全員黙り込んでしまう。
「私の事務所はそこそこ大きいからそんなことは無いけど、弱小のとこなら有るんだろうね」
 綾がぽつりと言った。
 裕子みたいに幼い顔の女の子が今まで業界関係者によって食い物にされてきたと思うと、俺はやり場のない怒りが湧いてくる。
「初めての相手は誰ですか?」
「テレビのプロデューサーです」
 せめて初めての相手だけは好きな人としていて欲しいと思ったが、それもダメだった。
「最後にセックスをしたのはいつですか?」
「二年くらい前です」
 それは映画での演技が認められて色々な賞を貰った頃だ。
「セックスは好きですか?」
「嫌いです。気持ち悪いです」
「あなたは感じやすいほうですか?」
「全く感じません。セックスの時は感じる振りをしてました」
 裕子の話を聞いて、全員が暗くなってしまった。
 気が付くと裕子以外の全員が俺を見ている。
 俺がみんなを見ると、みんなうなずいた。
 全員の気持ちが一致した。
 裕子の心を癒してあげたい。セックス嫌いを直してあげたい。セックスの気持ち良さを教えてあげたい。
 俺の出番だ。
 俺は責任の重さをひしひしと感じた。俺は自分の力を初めて人の役に立てようとしている。なんか自分が善人になった気がしてくる。今までのことを棚に上げて、今の状況に目をつぶって、裕子の力になってやりたいと真剣に思った。
 だが、今すぐはダメだ。まだ俺の力の浸透が少ない。もっと何回も紙を読ませる必要がある。それも根深い問題だから時間を掛けたほうが良い。
 全員のスケジュールを確認して、決行は一ヵ月後の土曜日の晩と決まった。

 土曜日の晩、愛美の部屋にメンバー全員が集まった。
 俺に沙織、愛美、綾、それと裕子。
 全員、食事も入浴も済ませ準備万端だ。
 俺は緊張していた。
 今まで三人の女性を仲間に入れてきたが、三人ともセックスに対してマイナスのイメージを持っていなかった。どちらかというとプラスのイメージだ。沙織は処女だったが、時間をかけてプラスのイメージへ持っていった。
 それに対して裕子は明らかにマイナスのイメージだ。それもかなり強烈な嫌悪感だ。それは過去の経験上仕方が無いが、果たしてそんな女性に俺の力が通じるのだろうか。不安はある。
 だが、やるしかない。裕子にセックスの素晴らしさをぜひ知って欲しい。
 みんなも応援してくれてる。
 俺は気合を入れた。

 まずは時間をかけてキスをする。
 丁寧に丁寧に、今までやったきた中で一番丁寧にキスをする。そして最大級に優しく。沙織にもこんなに時間をかけてキスしたことはないかもしれない。
 しかし、全く反応が無い。いや反応が無い訳ではない。
 俺が舌を使うと、裕子もちゃんと舌で応じてくる。ただ、そこに感情がまったく無いのだ。愛情どころか、嫌悪感さえない。まるで、ただ普通に息をしているだけのような平常さだ。
 感じている様子などかけらも無い。
 ロボットを相手にしている感じだ。
 裕子の心の問題はかなり根深い。彼女はこうして自分の心を切り離すことで自分を守ってきたのだ。
 そう考えると、がぜんやる気が湧いてきた。
 反応が無くても焦らない。氷を溶かすように、焦らずじっくりとやるのだ。何年もの心の問題をたかが十分足らずのキスで解決できるはずが無い。
 ゆっくり裕子の服を脱がす。
 裕子は沙織以上の貧乳だった。外見からそうだろうとは思っていたけど、想像以上の貧乳っぷりだ。ブラなんかいらないだろう。子供用のファーストブラで十分な気がする。
 薄い胸に円錐形のとがった乳房。小さい乳輪に不釣合いな乳首がピョコンと付いている。
 胸だけでなく、他の部分も大人らしく無い体型だ。
 太ってはいないけど、くびれの少ない腰。小さいお尻。脚は太くも無く細くも無く、むっちりというより、ぷにぷにという感じだ。
 本当に俺より年上かと疑いたくなるような体型。顔を隠したら中学生でも通じる。一部の人に熱狂的に支持されるタイプのスタイルだ。
 ロリ属性は無いと思っている俺だけど、十分いける。
 俺はこの体をもてあそんだ連中に憎悪を感じた。機会があれば絶対に復讐してやると誓う。真のロリコンは見て、想像して楽しむんだ。実際に手を出す奴は人間じゃない。外道だ。

 全裸にした裕子をベッドに寝かせる。
 全身をくまなくやさしく愛撫する。ここもキス同様に時間を掛けて、これ以上はないというくらいに丁寧に愛情込めて愛撫した。
 だけど、残念なことに全く反応は無い。ところどころくすぐったがるポイントは有るけど、逃げるように体がくねるだけで、表情一つ変わらない。
 女性を愛撫するのが大好きな俺でも、だんだん心が萎えてくる。
 これほどまで反応が無いと、ダメなんじゃないかと思えてくる。
 俺の力にも限界があるのかもという気がしてきた。
 俺は気力を振り絞って、愛撫を続ける。裕子の体にチュッチュッと軽いキスを繰り返し、舌を這わせる。手でさわさわと撫でる。
 裕子の肌はしっとりと吸い付く系の肌だ。この年でこの張りは相当お金をかけているだろうなと想像する。
 俺の愛撫は首からスタートして肩、腕、そして胸へ到達した。
 裕子の子供のようなささやかな乳房をやさしくゆっくりと揉む。
 相変わらず反応は無いけど、おっぱいを揉むのは楽しい。いくら小さくても、これは男の本能だ。
 乳輪と乳首は小さいが、色は年相応の濃さをしている。そのギャップがいやらしい。
 すでに乳首は硬く、コリコリしている。
 裕子はあえぎ声の一つも出さないのに、この乳首の硬さは不思議だ。実は感じてるのではないだろうか。
 感じてるけど、感じてない振りをしている?
 表情に変化は無いし、体もまっすぐ寝ているだけで、くねらせたりすることが無い。
 不思議というか、違和感を感じる。
 いくら女優だからといって、ここまで感じてない振りをすることはできないと思う。ということはやっぱり感じてないのか。
 どっちにしろ俺のやることに変わりはない。
 感じてないなら感じるまで、感じてるなら我慢できなくなるまで感じさせるだけだ。
 俺は猛烈に乳首を責めた。今まで積んできた知識と経験を総動員して乳首へ向かう。
 乳首の先端を指の腹でやさしくこする。親指と人差し指で優しくしごく。唇で挟む。舌先で先端をツンツン突付く。軽く吸う。舌先で乳首を押し込む。舌で激しく弾く。甘噛みする。強く吸う。
 どれも沙織達に効果のあるやり方だ。
 弱い刺激から段々強くしていき、さしてまた弱い刺激に戻る。
 右の乳首、左の乳首と場所を変えながら、飽きることなく延々と続ける。
 女性の体で一番飽きないのは、やはりおっぱいだ。
 俺は裕子の乳首が唾液でふやけて、乳房がピンク色になるまで続けた。
 それでも、裕子は全く反応を示さない。俺の中で弱気が頭をもたげてくる。
 俺は体を起して深く息を吐いた。
 もう、やめよう。ダメだ。そう思い同意を求めてベッドの周りの女性陣を見回した。
 だけど、沙織達は全然あきらめていなかった。
 沙織は真剣な眼差しで俺と裕子を見つめている。その顔はあきらかにガンバレと言っている。
 愛美と綾の顔を見ると沙織と同じように視線で俺に応援を送っている。
(仕方ない。もう少しやってみるか)
 俺は気合を入れなおした。
 そうだ、まだ挿入もしていないんだ。最後までやってそれでもダメならあきらめよう。
 俺は再び裕子の体へ向かった。
 唇を乳房から腰へ向けて下ろしていく。片手で胸を揉みながら、もう片手で太ももをサワサワと撫でる。
 下乳のラインに沿ってなぞってから、脇腹近くに寄り道する。そのまま舌は鼠蹊部へ到達する。
 裕子は脚を閉じたままだ。
 股間へ鼻が近づくと、濃い女の匂いが漂ってきた。
 そのままビキニラインに沿って、太ももの付け根をじっくりと舐める。右足が終われば左足。左足の次はまた右足と何度も繰り返す。
 そうしている内に少しずつ、本当に少しずつ脚の力が緩んで、開いていく。
 これはわざとなのか、それとも今までの男にそう教えられたのか分からないけど、それでもいい。
 俺は右手を裕子の股間へ滑り込ませた。
 そこはびっくりするくらい濡れていた。合わせ目からお尻に掛けて、今まで体験したことが無いくらいに濡れている。もう、ビチョビチョだ。
 ローションを大量に流し込んだような状態。
 人間はまったく感じてなくてもこれほど濡れることなんて有りうるのか。そりゃ、何十億もいればそんな人も居るかもしれない。だが、普通ではありえない。
 俺の頭の中で一つの考えがひらめいた。
 ひょっとして体は感じているのではないだろうか。それも超敏感な体質。そこに俺の力も加わって物凄く感じている。だけど、心がそれを受け入れない。無意識に快感を押さえ込んで何も反応しない。セックスで感じることを心が拒否している。
 そんな気がしてくる。その方がしっくりくる。
 となると心の問題を解決しないと、いくら愛撫しても無駄なのか。
 いや、体が感じているんだからチャンスはある。心の壁を壊すほどの快感を与えれば、崩せるんじゃないか。
 俺は裕子の股間に顔を近づけた。
 もう、前段階の軽い愛撫はいらない。あとはひたすら感じさせるだけだ。
 最初から全開でクンニをする。
 裕子の愛液をすすり上げ、舌を捻じ込み、中で激しくかき回す。
 一瞬、ここを何人もの男が通り過ぎて行ったことを考えてしまう。それは何年も前の話だ。今はそんな事を考えている場合じゃない。
 小陰唇のヒダも内側、外側と丁寧に舌で撫でる。大陰唇にもチュッチュッとキスしては舐める。
 それを時間を掛けて何度も繰り返し、舌の限界まで続ける。
 愛液が次から次へと溢れてくる。俺はそれを飲み込んでいく。
 裕子の愛液は最初はサラサラ系のぬめりの少ない物だったけど、クンニをするとすぐに濃くて濁った物に変わった。
 匂いが強くなる。大人の女の匂いだ。
 俺は最後にクリに取り掛かった。
 裕子のクリは外見に似合って、小さくてひっそりと皮に包まれていた。
 俺はその皮を剥いて、濃いピンク色のツルツルした本体を剥きだしにした。
 俺はそこに吸い付いた。
 唇で包み込み、舌先で舐めあげる。あまりに小さくてどこへ行ったか分からなくなりそうだ。
 吸っては舐め、吸っては舐める。縦に舐めたり、横に舐めたり、円を描いたり、思いつく限りのやり方で舐める。
 そして、ちょっと強く吸いすぎた時、裕子が初めての反応を示した。
 気を付けてないと気付かないくらいの小さな反応だ。体がかすかにピクッと動き、太ももに力が入った。
(反応した? 今、反応したよな)
 気のせいではない。確かに反応した。
 俺の中で俄然やる気が起こり、体に力が湧いてきた。
 挿入だ。いよいよ挿入して、片をつける。
 俺はペニスの先を裕子の入り口に当てて、裕子の体に覆いかぶさった。
「入れるよ。一緒に気持ち良くなりましょう」
 耳元でささやいた。
 腰をゆっくりと進めていく。亀頭の先がちょっとだけ中に入る。熱くて、ヌルヌルで抵抗らしい抵抗を感じない。吸い込まれていく。
 カリが入り口を通り、亀頭が熱い肉に包まれた。
 その時、裕子が初めて口を開いた。
「なに? なに? なんなの」
 凄く戸惑った口ぶりだ。
 俺は腰の動きを止めた。
「痛いですか?」
「痛くはないけど、なんか変なの」
「もうちょっとだけ入れてみるね」
 また腰をゆっくり進める。これ以上はゆっくりできないというほど、遅いスピード。自分でも動いているのか動いてないのか良く分からないほどのスピードだ。
「や、待って、待って待って待って。変……、体がおかしいの。あそこがピリピリして、それが体に広がっていく」
 裕子が明らかに動揺している。
「それ、感じてるんじゃないの」
 横から声が掛った。ベッドの側で見ていた愛美だ。
 俺もそう思った。裕子は間違いなく感じてる。
「大丈夫ですよ、初めて感じて、心がびっくりしてるんですよ」
 俺は声を掛けながら腰を進める。
 裕子の中は、他の三人と少し違っていた。
 熱くて、すっごくヌルヌルで、柔らかくて、しっかりとペニスを包み込んでいる。密着感がとてもいい。
 ペニスと裕子が溶け合い、一体となっているような感覚だ。
 沙織、愛美、綾と違う感触だ。甲乙付けがたく、これはこれでとても気持ち良い。
 俺は上半身をくっ付けて、裕子の体をキュッと抱いた。
「やっぱり、変。体がおかしい」
 俺は裕子の声を無視して、さらに腰を進めて、根元まで埋め込んだ。
 根元まで入れると、さらにペニスの一体感が増した。
 顔の横と横とつけて、俺の太ももも出来るだけ裕子の体にくっつけて、体の触れている面積を最大にすると、さらに一体感が増す。
「いやぁー、助けて、体がおかしくなるー、へんー……」
 裕子はパニック寸前だ。
「裕子さん、大丈夫だから。俺を信じて。俺にしがみ付いて」
 俺は出来るだけ体を密着させたまま、腰だけをゆっくりと動かす。
 裕子は俺の体を抑えようと、背中に手を回して強くしがみついてきた。
 俺はそれをものともせず、腰を動かし続ける。だんだんと腰のスピードをあげていく。
「怖い、何か、何か来る……」
 俺の腰は最大スピードまで上がっている。
 腰と腰がぶつかり、パンパンと音を立てている。
 俺のペニスがいくら裕子の柔らかい肉をえぐっても、裕子の中は柔軟についてくる。
 それは最高の快感というわけでは無いけど、いつまでも味わっていたくなる気持ち良さだ。
 俺の射精感も少しずつ高まっていく。体の奥で精液が徐々に沸き立ち始める。
「あん、おかしい、おかしくなる……、あぁ、あ、ほ、ほんとに、おかしく、なりそう……」
「おかしくなっていいんですよ。おかしくなってください」
 子宮口を抉るように腰を突き上げる。
 亀頭の先がゴンゴンぶつかり、俺の股間は痺れ、頭の中で火花が飛ぶ。
「あん、ダメェ、ほんとに、おかしく、なるー。あはぁ、こんな、私じゃない。なんで、今までこんなこと。こんなの、初めて……」
 裕子のいつもはすっきりした顔に汗がうかび、ほつれた髪の毛が額に張り付いている。
 俺にしがみ付く手には痛いほど力が込められている。
 そして、膣肉がヒクヒクとうごめき始めた。絶頂の前触れだ。
 俺としては、気持ち良い裕子の中をもっと味わっていたいけど、裕子をイカせることが今日の最重要問題だ。
 裕子の絶頂に合わせる為に、激しく一番深い所を押し上げる。
「どうにか、どうにかなりそう。これが、これが、イクってこと。あ、あ、あ、どうしたらいいの」
「イッて。裕子さん、イッてください。思い切りイッてください」
「い、い、いぃ……。気持ちいい。イキそう。来る、来る、来る。何か、体の中を昇ってくる」
 裕子の中がきゅんきゅんと締まってくる。
 柔らかいものに切なく締め付けられ、俺の我慢も限界が近い。
 精液が体の奥でグツグツと煮えたぎっている。
 早く裕子をイカせないと先に暴発してしまう。
 俺はラストスパートに入る。
 裕子の腰を掴み、自分の体へ叩きつけるように引き寄せる。乱暴なまでに激しく二人の体がぶつかる。
「あ、ダメ、イク……。イキそう……。イク、イクよ」
「いつでも、いつでもイッてください。俺も、もう……」
「あっ……、ん、ん、ん、んんんんぅーー」
 裕子が目を見開いた。
 そして、裕子の全身に力が入る。その華奢な体からは想像もつかない強い力で俺の体を抱きしめる。
 1ミリでも奥へ。そう思い、俺は腰を一杯まで押し付けた。
「イ、イクッ……」
 裕子は短く叫ぶと、体を仰け反らした。膣肉がヒクヒク、キューンと締まる。
 俺は裕子の白くて細いのどを見ながら、遠慮無く裕子の中へ精液をぶちまけた。
 ぶびゅびゅびゅびゅるるるるーー、ぶっしゅううううー……。
 精液が竿を通っていく快感に、俺はお腹の底からうめき声を上げた。
「うっ……、出てる……」
 裕子が目をつむりながら、かすれた声で小さくつぶやいた。
 俺は今日一発目の濃いものを残らず吐き出し、裕子の中を俺のもので一杯にした。
 そして、ふうーっと満足の息を吐いた。

「何だったの」
 裕子が俺と抱き合ったまま、気だるい声で言った。
 俺と裕子は挿入したままの状態で繋がっている。
 ペニスは少しだけ元気を無くしているが、このままでもすぐに二回戦へ突入できる状態だ。
「あれがセックスです」
「そう、あれが、セックス……。凄かった……。あれが本当のセックスなんだ。あんなの生まれて初めて。ねえ、もう一回できる」
「何回でも、裕子さんが満足するまでやりますよ」
「うれしい」
 俺は体を起すと、ゆったりとしたペースで腰を動かした。
 こなれるのを待つときほどのゆっくりさではなく、追い込むときの激しさでもない。
 長時間楽しむ時用のスピードだ。
 さっきの射精で裕子の中はにゅるにゅるになっている。その中をゆっくり動くのは心地良い気持ち良さがある。
 裕子の中の狭さ、柔らかさ、深さ、ヒダの具合などがよく分かる。
 裕子のほうも俺のペニスの形や硬さがよく分かるだろう。
「あ、あ……、い、いい、気持ち、いい……。ねえ、もっと……。もっと、強くして」
「このまま、じっくり気持ち良さを味わってください。ゆっくりするのも、違った気持ち良さがありますよ」
「そんな意地悪言わないで、お願い」
 俺は裕子の言葉を無視して、ペースを守りながら腰を動かす。そして、裕子の事を考えた。
 今まで裕子は好きでセックスをしたことが一度もなかったのだろう。
 もちろん、最初の頃は痛くて気持ち悪いだけだったに違いない。
 それが回を重ねるごとに体は快感を覚えていった。だけど、心ではそれを受け入れられなかった。女として、いや、人間として、好きでもない人間に抱かれて感じることを、自分で許せなかったのだろう。
 体は無意識に反応して濡れるけれど、まったく感じないようになっていったのだ。多分、相手の親父の下品で愛情の無い言動が追い討ちをかけたのだろう。
 それで、今までそれなりに感じる体だったところへ、俺の力でさらに感じやすくなって、凄く感じる体になってしまった。
 そしてそれが今回爆発した。
 俺の愛撫で心の壁が溶けたのか、それとも快感が強すぎて心の壁を壊したのか、どちらか分からない。そんな細かいことはどうでも良い。結果良ければ全て良しだ。
 でも、こんなことはもう止めようと思う。心臓に悪いし、生兵法はなんとかと言うし。心の問題はプロに任せるべきだ。多分、今回はたまたまうまくいっただけだろう。
 しかし、素人療法は良くないということを俺はすぐに自分の体で知ることになる。

 裕子との初セックス以来、俺は毎日裕子に呼び出されることになった。
 今は仕事と仕事の谷間でけっこう時間が自由になるらしく、裕子は暇さえあればしょっちゅう電話やメールで俺を呼び出した。
 他の女性陣の事もあるので、裕子の相手ばかりすることもできないのに、裕子はしつこくせまってくる。
 こんなところは、やはり有名女優は押しが強いなと思う。
 そして、セックスが始まると、それが、しつこい、しつこい。しつこい上にねちっこい。
 淫乱な娼婦の役を演じてるのかと思うほどだ。
 なんか、俺に依存しているというか、俺中毒になっている状態だ。
 たしかに裕子の気持が分からないことも無い。今までのセックスで欠けていたものを取り戻したいのだろう。
 一回イカせたくらいじゃ終わらない。俺が射精しても終わらない。何度でも求めてくる。
 それじゃあということで、激しくして失神させてやろうと思うと、これがなかなかセックスに強い。
 感じ方は凄い。相手をしていて、ちょっと引いてしまうほど感じる。声を出すし、全身を使って感じている。周りで見ている女性はドン引きだ。
 それでも失神しない。快感に対する許容量が多いのだろう。
 他の女性メンバー、特に沙織から苦情が出るのはすぐだった。
 その不満は俺の思っていた以上に大きいものだったのだ。

 今日も裕子の強引さに負けて、一番最初に相手をすることになった。
 沙織達は裕子の昔の事を知っているから面と向かって強い事を言わない。
 セックスが始まると、裕子ははばかることなく大きな声を出し始めた。
「好きー、大好きー。お願い、結婚してー、尽くすからー、絶対に尽くすからー、一生尽くすから。私が養ってあげるからぁ」
 その一言で女性陣の不満が爆発した。
「直樹君はみんなのものなんだから独り占めはダメです」
「直樹君は沙織ちゃんと結婚するの」
「私達は直樹君に愛してもらえるだけで我慢しなくちゃいけないの」
「直樹君の幸せが私達の幸せなんだから」
 愛美と綾が次々と文句を言う。
 沙織は何も言わないが、起こった顔で裕子をにらんでいる。
 裕子は図太いのか、外野の声を一切気にしない。
「あー、赤ちゃん欲しーい。直樹君の赤ちゃん欲しい。妊娠させて」
 裕子が俺の頭と背中へしっかりと手を回して、体を密着させながら言った。
 もう、これ以上火に油を注ぐなと俺は生きた心地がしない。
「責任もって避妊する決まりでしょ」
「みんな直樹君の赤ちゃんが欲しいのを我慢してるのに、そんなことしたら直樹君に迷惑掛るでしょ」
「仕事どうするのよ」
「一人で産んで、一人で育てるから。絶対迷惑かけないから。産ませて」
 そんな日がしばらく続いた。
 このままでは仕事を断ってでも俺と一緒に居ようとするようになる。
 裕子はいくら他のメンバーに叱られてもちっともめげない。さすが、女優だ。芯が強い。
 結局、俺のお願いの力を使って、俺への執着を少なくして性欲を少し抑えるまで、裕子の俺病は続いた。
 それでようやく週一回会うことで我慢するまで押さえることができた。
 本当に生兵法は良くないと、俺は深く反省した。

第二八話へ

web拍手 TOPへ戻る
書霊:目次へ戻る
第二六話へ戻る

動画 アダルト動画 ライブチャット