<高校編> <序章>  俺は今日も学校が終わると、急いで家へ帰ってポストを覗いた。  福田沙織に手紙を渡してから四日、返事が来るか毎日ドキドキしていた。  そして、今日ついに彼女から返事が届いた。  俺は封筒を掴むと、自分の部屋へと駆け上がり、カバンを放り投げ、はやる気持ちを落ち着かせながら封を切った。  俺が自分の能力に気付いたのは約一ヶ月前のことだった。だが、そもそものきっかけは、その一週間前の授業中に起きた。  それは国語の授業時間、先生のつまらないギャグに俺はいい加減腹を立てていた。この先生はいつもいつも生徒の機嫌を取ろうとして寒いギャグを連発しては教室中を凍らせている。それが悪評なのに気付いていない。 「この敬語表現はよく稽古しておけよ」  という駄洒落以下のものから、 「お前達はあと一年で大学受験なんだから、冬休みもだらけず勉強するんだぞ。正月で差が開くんだぞ。正月だけに、しょう、ぶ、がつ、く。はっはっはっー」  なんていう理解するのに時間がかかるものまで出てきた。  俺はあきれ果て、メモを書いて、通路を挟んで隣の席のツレへ渡した。 『寒いギャグばかり言ってないで、授業を進めて欲しいぜ』  ところがツレがそれを読んでいるところを、運悪く先生に見つかってしまった。てっきり怒られると思い、ツレと二人でうな垂れていたら、先生はメモをしばらく見つめた後、怒るどころか逆に謝ってきた。 「そうだな、つまらないことばかり言ってないで、授業を進めたほうがいいな。すまなかったな」  そう言って、先生は怒ることなく授業を再開した。  授業が終わってから、俺はクラスメイトに囲まれ、質問責めにあってしまった。 「なんて書いたんだよ」 「お前凄いなー。あの先生のギャグを止めさせるとは。どうやったんだよ」  話はそれだけでは終わらなかった。翌日から、その先生は授業中のギャグをピタリと封印してしまう。  そして、俺は先生を封印する男として時の人になってしまった。  あまり目立たない隠れオタの俺は少し舞い上がってしまった。調子に乗って、人気の無い先生の欠点をあげつらっては紙に書き、その先生の下駄箱の中に入れた。 『服装がだらしなさ過ぎです。もっと清潔な服を着て、ちゃんとしてください』 『黒板に書く文字が汚すぎて読めません。もっと丁寧に書いてください』 『特定の生徒をひいきするのは止めてください』  不思議なことに、俺が紙に書いたら、不思議と先生達は欠点を直していった。  もうそれで、俺は一人で大興奮だ。紙に書いたことは誰にも言っていなかったが、『俺はあの先生も変えてやったぜ。俺に感謝しろよ』と悦に入っていた。  そして約一ヶ月前のある日、また授業中に俺はツレへメモを回した。 『今日弁当持って来てないんだ。昼休みにカツサンドとメロンパンと牛乳買って来てくれ。お前のおごりで(^^)』  授業は午前中だけだけど、昼は母親がパートに出ていて家に誰もいない。それでここ数日、俺は学校で昼飯を食ってから、ツレと一緒につるんでいた。  ツレはいつも売店で昼飯を買っているので、俺は一緒に買いに行こうと知らせるつもりで、冗談で書いた。  そして授業が終わり、ツレと売店へ行こうとしたら、ツレは何も言わずに一人で教室を出て行ってしまった。  トイレでも我慢してたのかなと、しばらく待っていたが、なかなか戻ってこない。パンが売り切れるだろと、イライラしながら待っていたら、ツレが袋を持って戻ってきた。 「ほい、買って来たぞ」 「なんだ、一緒に買いに行こうと思ってたのに」  こいつもたまにはいい事するなと思いながら金を払おうとすると、 「いいよ、おごり」 「はぁ? 払うよ」 「いいよ、おごりって言っただろ」 「何か貸しがあったっけ?」 「いや、ないけど」 「そしたら、何でおごりなの?」 「お前が書いたんだろ」  そこで、ようやく俺ははっと気が付いた。俺がおごりって書いたからおごってくれたんだ。  俺が紙へ書いたから。  そして俺の頭の中で、先生達への紙の事と繋がった。  俺が紙へ書いたら、命令通りに動く。  まさか、そんなはずはない。俺もそんな事を信じるほど単純ではなかった。  九割九分疑いながら、俺は家へ帰ってから実験をした。  実験相手は俺と似て普通顔でお世辞にも可愛いといえない、クソ生意気な中一の妹だ。  こいつとは、朝の洗面所の取り合いから、夜のテレビチャンネル争いまで、一日中バトルを繰り返している。  俺は妹に読めと言って紙を渡した。 『今夜のチャンネル権は俺によこせ』  妹はしばらく紙を見つめてから言った。 「分かった」  俺は驚いた。こいつは学校で話題についていけなくなるからと、ジャニーズが出る番組は絶対俺にリモコンを渡さない。  急に心臓の鼓動が早くなり、興奮してきた。まさか、本当なのか。だけど、まだ半信半疑だ。もっと確かめないといけない。 「やっぱりテレビはいいや。お前が好きなの見ろよ。そのかわり、ちょっと俺の部屋へ来い」  俺は妹を連れて、自分の部屋へ行き。実験を繰り返した。 『コーヒー入れてこい』 『コンビニ行ってこい』 『お前の体重は?』 『好きな男子の名前を教えろ』  夕食の時間まで一時間以上も実験を繰り返した。いつもはギャーギャーうるさいばかりで俺の言うことは一つも聞かない妹が何でも命令に従う。  それで、ようやく俺は自分の力を確信した。  俺が紙に書いて相手に読ませると、相手を操れる。  間違いなかった。原因は分からないが、なぜか俺にはその力が有った。  しかし、この力にも欠点というか使い方のコツがあった。  まず第一に紙に書いて、相手に読ませないと効果が無かった。口で言ったり、紙に書いても読ませなかったりすると効果がない。また、メールとかもダメだった。紙じゃないと効果が無かった。  次に、命令形や断定で書かないといけない。『体重を教えろ』と書くと従うが、『体重は何キロ?』と書いたらダメだった。  次に効果は読んだ回数に比例するということだ。『好きな男子の名前を教えろ』は一度だけじゃ答えないが、何度も紙に書いて読ませたら、やっと妹は白状した。心理的抵抗が大きい事をやらせるには、何度も読ませる必要がある。  もう、俺は踊り狂うかと思うくらい、狂喜乱舞した。日本を征服したかのような気持ちだ。紙に書くだけで、自分の思い通りに相手を操れる。こんな素晴らしい力はない。  学校が冬休みに入ると、まさに寝食を忘れ研究と実験に没頭した。  まずは妹の改造から着手した。 『俺の質問には何でも素直に答える』  そして質問。 「俺の事は好きか」 「家族として普通」  まあ、嫌われてないだけましだ。そこでちょっとだけ改造する。 『兄の事を大好きになる。しかし、あまりべたべたして嫌われるのが怖いので、適当に嫌いな振りをする』 『兄の言うことには表面的には文句を言いながらも、喜んで従う。兄が喜ぶと自分も嬉しくなる』  いくら、今まで生意気な妹だったとしても、やりすぎは可愛そうだ。このくらいにしといてやる。俺が欲求に溢れた高校生でも、妹の裸を見ようと思わない。  それから、肝心なことを忘れていたので追加する。 『兄に紙を見せられても、不自然に思わない』 『兄に紙で命令されたことは記憶に残らないが、命令自体は記憶に残り必ず従う』  この命令を出した次の日から、妹の俺を見る目付きが変わった。俺の事を眼で追い、目が合うことが多くなった。しかし、目が合うとふいっと目をそらす。  何か頼むと、ぶつぶつ言いながらもやってくれる。ありがとうと言って嬉しそうな顔をしてやると、一瞬妹も嬉しそうな顔になるが、すぐに普通の顔に戻る。  今まで、妹には腹が立つことばかりだったが、こうなるといとしく思えてくる。顔も不思議と可愛く見える。  両親にはほとんど手を付けなかった。住宅ローンの返済で苦しいのは分かってる。言葉には出さないが感謝している。だが一つずつだけお願いした。  父には、『妹の前で下品な事をしない』  妹も年頃だ。妹思いの兄になった俺としては、妹のことも考えてやる。  母には、『成績や勉強のことでとやかく言わない』  言われなくても、最低限の勉強はしている。これだけは勘弁だ。  それからも俺は実験をしまくった。  小金持ちの親戚には、 『お年玉をたくさんあげる』  口うるさい親戚には 『他の家のことをとやかく言わない』  などなど、大げさにしすぎて、問題にならない程度に力を使った。  そうして俺は実験対象を拡大していった。あまり親しくない人にも有効だと分かると、俺は見ず知らずの人への実験も始めた。  電車で離れた町へ行って、暇そうな人を見つけて紙を見せる。 『郵便局まで連れていってください』  郵便局が歩いて数分の所に在るのは確認済みだ。これはほとんど成功した。失敗は忙しい人だけだ。 『一緒にコーヒーを飲んでください』  年の近い一人の女の子が居たら、声を掛けてこの紙を見せたが成功率は低く十人中二人の二割だった。  これは、俺の力より心理的抵抗のほうが強かったということだろう。それに約束が有る人や、カレが居る人もいただろう。何より、知らない人に、いきなり紙を見せられれば普通、不審に思われるだろう。  もちろん、俺がイケてないことも理由の一つだろう。だが、ナンパなんかしたことがない、そんな俺でも二割も成功したというのは凄いことだ。  三週間の間、実験と考察を繰り返し、他にもいくつかの発見があった。  一つは効果は少しずつ薄れていくことだ。日を追うごとに妹の態度が昔のように喧嘩腰になってきた。妹の中で俺への思いがどのように処理されているか分からないが、効果が薄れていくのは確かだった。これは、再び紙に書いて見せれば解決した。  もう一つは、書くときに相手の事を思い浮かべながら書かないとダメだということだ。妹の事を考えながら書いた紙を母に見せても効果はないし、逆もしかりだ。これは知らない人に紙を見せるときに気が付いた。  面倒なので一回使った紙を次の人にもそのまま見せたら、効果がないどころか、不審者を見るような目つきで睨まれた。  俺が思いを込めた紙を見せると、全ての人は一瞬目を奪われたように固まる。それから食い入るように文章を読み始める。その後、効果>抵抗なら指示に従ってくれるし、ダメなら断られる。だが、他の人用の紙を見せると、固まることがない。普通の紙を見せられたのと同じ反応だった。  最後に、思いが強ければ強いほど、効果は高いようだ。頭の中で強く念じながら書くと、実験の成功率があがった。どうやら効果は思いの強さと読んだ回数に比例するようだ。  俺は自分の力への自信を深めていった。 <第一話>  冬休みの間に研究を重ねた俺は、学校へ向かった。  健全な高校生男子が第一に考えることといえば、カノジョのことしかない。  それは隠れオタの俺でも同じことだ。可愛くて、スタイルが良くて、性格の良いカノジョが欲しい。さらに、エッチで俺の趣味を許容してくれる女の子なら言うことない。  オタといっても俺はゆるいオタ、『ゆるオタ』だ。アニメ、漫画、ゲーム、パソコン、アイドルなどをそれぞれ中途半端に詳しい。  顔は普通、成績は中の上、スポーツは苦手、得意なことは特に無し、クラスでは目立たないほう。そんな俺に生まれてこのかたカノジョはいないが、力が有ることが分かった以上、使わないなんて考えられない。  相手は福田沙織。この学校ナンバーワンの美少女だ。  入学式で一目見てから彼女のファンになった。  身長は俺と同じくらいで170cm弱はある。女子の中ではかなり高いほうだ。髪は背中まである黒いストレート。顔はそこいらのB級アイドルでは太刀打ちできないほど可愛い。可愛いだけでなく、清楚や儚さまで併せ持っている奇跡の顔だ。  手脚はスラリと細くて、長い。すごく華奢な感じがする。  唯一の欠点は胸がほとんどないこと。おそらくAカップではないかと思われる。だが、彼女と付き合えるなら胸の大きさなんか関係ない。貧乳バンザイだ。  それだけ美しいだけあって、告白されたという話は何回も聞いたが、誰かと付き合っているという噂はない。  派手なこととか、浮ついたことに興味がないというか、嫌いらしい。彼女の周りでは、もったいないとか言っているが、本人は気にしていないようだ。  その沙織と俺は一年生のときに同じクラスだった。その頃は学校に行くのが楽しかった。ただ彼女を見るだけで幸せな気持ちになれた。ほとんど話をすることもなかったが、たまに話せた時は、自分が舞い上がっていることを隠すのに必死だった。ツレは何も言わないが、間違いなく気付いていたと思う。  だが、沙織とは二年になってクラスが分かれてしまった。俺は理系、沙織は文系のクラスへ進んだのだ。  それ以来、たまに廊下ですれ違ったり、遠くから姿を見るだけになってしまっている。  告白するとしたら沙織しかいない。このままでは三年になっても同じ状態が続き、卒業したら二度と会えなくなるかもしれない。  俺は決心して、全身全霊を掛けてラブレターを書いた。何度も何度も推敲を重ね、ネット上の告白文、ラブレターを参考にし、今までの力の研究結果を踏まえて書き上げた。そして、彼女のカバンに忍び込ませたのが四日前だ。  入学式で一目惚れしたこと。それ以来ずっと好きだったこと。どれくらい好きか。付き合って欲しいこと。便箋二枚にわたり、びっしりと書き込んだ。そして最後に直接会って返事が欲しいから、都合の良い日を教えて欲しいと書いた。  その返事がついに届いたのだ。  俺は震える手で封筒を開き、便箋を取り出した。そこには彼女らしい綺麗で丁寧な字で返事が書かれていた。  手紙をもらって嬉しいこと。土曜日の十時に三鷹駅近くの喫茶店で会いたいことが書かれていた。  俺は二回読んで内容を確認すると、ベッドの上でころげまわって悶えた。  彼女と二人きりで会える。それだけで、人生最大の幸せを感じてしまう。どうして、もっと早く手紙を出さなかったのだろう。もう、俺はOKをもらったことのようにはしゃいだ。  うぉーと叫びながらじたばた暴れまわる俺を家族が見たら、気が狂ったと思うかもしれない。顔は崩れきっているに違いない。それほど、俺は嬉しかった。  だが、たっぷり三十分は悶え狂った後、だんだん冷静になってきて気が付いた。まだ、OKをもらった訳ではないのだ。断られるかもしれない。そう考えると急に冷めた。  念押ししないといけない。  俺は駄目押しの手紙を書くために便箋を取り出した。  金曜日まで俺は授業は上の空で沙織の事ばかり考えていた。ツレと一緒に居るときも、考えるのは沙織の事ばかりで、とんちんかんな返事をしてツレが心配するほどだった。  そして、ついに土曜日が来た。  俺は隠れオタなので、擬装用に普通の人が着る服も持っている。俺の服は母と妹が一緒に選んでくるので、そこそこセンスが良い。といってもヨーカドーやユニクロがほとんだが。  俺は妹を呼び、コーディネートさせた。俺が自分で考えるよりかはましだろう。  渾身の力で書き上げた手紙を胸に約束の店へ向かった。  俺の家の最寄り駅JR武蔵境から一駅で三鷹駅だ。約束の十分前に店に着くと、すでに沙織は店の入り口近くで立って待っていた。  彼女の私服姿に俺はクラクラしてしまう。制服姿でも十分すぎるくらい可愛いのに、私服はさらに強力な破壊力を持っている。俺は一目でやられてしまった。  一番外側には春色のハーフコート。合わせ目からセーターが覗いている。セーターが体の形を浮き彫りにして小さい胸の形がはっきり分かる。下は膝上の裾が広がったスカートにブーツ。見事に清楚さとフェミニンな感じを両立させている。  危険だ。彼女を一人にしておくと、そこら中から男が寄って来そうだ。それに渋谷辺りを一人で歩かせたら、即行でスカウトされるだろう。  俺は彼女に駆け寄った。 「ごめん、待った」  彼女の美しさに俺はそれだけ言うのが精一杯だ。 「いえ、さっき来たところだから」  その涼やかで、爽やかな、高めの声が気持ち良く耳に染み込んでくる。直接彼女の声を聞くのは何ヶ月ぶりだろう。彼女の声を聞くだけで俺は興奮のあまり、鼻血が出そうになる。 「じゃ、じゃあ、入ろうか」  俺は噛みそうになるのを何とかごまかし、声を掛ける。  彼女がこくんとうつむいた。  その可愛い仕草に俺は、抱き付きたくなるのを必死でこらえる。もう、その仕草だけで、ご飯を何杯でもいけそうな感じだ。  店の中は暖かく、雰囲気が良かった。音楽がうるさくない程度に流れ、コーヒーの香ばしい香りが漂ってくる。オタとは縁遠い洒落た店だ。  俺はスマートに彼女を先に歩かせることなどできず、自分から先に歩き、奥から二つ目、窓際のテーブル席に座った。完全にテンパっていた俺は彼女を先に座らせることなど、思いつかなかった。  彼女はコートを脱ぎ、横へ置き、俺の目の前に座った。  すると、マスターが絶妙のタイミングで注文を聞きに来る。 「コーヒーでいいかな?」  彼女に聞くと、うなずいたのでコーヒーを二つ注文する。マスターも空気を呼んで銘柄はなどとややこしい事を聞いてこないのでありがたい。俺がこういう所に慣れていない事を察してくれたのだろう。  そこまでで俺はいっぱいいっぱいだ。頭の中が真っ白になって、何をするか完全に飛んでしまった。昨日までに、店に入ったらどうするかを何度も脳内シミュレーションをしたのに全く役に立たない。  彼女の顔を直視することができず、どうしても目が下の方を向く。そうすると彼女の控えめで柔らかそうな胸の膨らみが目に入り、さらに興奮してしまう。  俺が緊張と興奮のあまり何も話せないでいると、またマスターが絶妙のタイミングでコーヒーを運んできてくれた。さすがプロだ。空気を読みきっている。この店、ひいきにしちゃう。  コーヒーを一口すすり、俺はわずかばかり落ち着いた。それでようやく口を開くことができた。 「今日は来てくれてありがとう」 「いえ、私もお手紙もらってうれしかったから」 「あ、あの……」 「なに?」  ここが勝負どころだ。頭の中でもう一人の俺が、うるさいくらいにゴーサインを出している。  行け、行け、行け。 「あの……、返事を聞く前に、直接会うと緊張して話せなくなるので、この前の手紙の続きというか、俺の思いを書いてきたんだ。読んでもらえるかな」  俺は何とかそう言うと、内ポケットから封筒を取り出し、彼女に渡した。  彼女の細くてしなやかな指が封筒を受け取る。  彼女は黙って、便箋を取り出し、静かに読み始めた。  二人の間に静かな時間が流れる。店内に他の客は居ない。居るのは俺と彼女とマスターだけ。だれも喋らない。BGMの音楽だけが流れている。  俺は極限までドキドキしながら、彼女が読み終わるのを待った。こんな緊張感は今まで味わったことがない。この瞬間に比べれば高校入試の面接などコンビニで肉まん一つと言うくらい簡単なことに思えてくる。  きっと成功する。成功する。成功する……。  俺は心の中で何度も念じた。  無限とも思える時間が過ぎて、彼女がようやく顔を上げた。  彼女と目が合う。  俺の緊張と興奮は極限まで達した。もう殺してくれーと叫びながら逃げ出したい気持ちだ。この緊張がもう少しでも続くと俺は叫びながら店を飛び出してしまうだろう。  そして彼女が口を開いた。 「私で良ければ付き合ってください」  俺は言葉の意味を理解するのに時間がかかった。多分、顔からは一切の表情が消えて、これ以上はないというほど呆然とした顔をしている。  なんとおっしゃいました。 『私で良ければ付き合ってください』  何度も頭の中でその言葉を繰り返した。それって、付き合っても良いって事?  確かに聞いたよな、幻聴じゃないよな。  視界がばやけていたが、だんだん焦点が合ってきて彼女の顔が見えた。恥ずかしそうな顔で俺を見ている。  ガターン。  俺は大きな音と共に立ち上がった。何をどうして良いか分からず、反射的に立ち上がってしまったのだ。  俺は自分の立てた音にびっくりした。周りを見渡し、マスターの視線を感じて、俺は何事も無かったように椅子に座りなおした。  少し冷めたコーヒーを一気飲みして、ようやく自分を落ち着かせる。 「ほ、ほ、ほんとうに、いいの?」  俺は信じられなかった。 「はい」 「で、でも、どうして。俺なんか、顔も頭も良くないし、スポーツもできないし、取り柄も無いし」 「あんな熱のこもったお手紙をもらったのは初めてです。それで、この人は真剣だし、良い人だなあと思って」  手紙を書くときは絶対うまくいくと思って書いた。だが、渡してからは、うまくいくという考えとダメだという考えが交互に湧き上がり、不安だった。今日、本人を目の前にするとダメだという気持ちのほうが強くなった。こんな可愛い女の子が俺なんか相手にしないと思っていた。それでも俺の力なら何とかなるとかすかに希望を抱いていた。  俺の力は本物だった。神様に感謝したい気持ちだ。 「本当に良いんだね。後悔しても知らないよ」 「あんな手紙渡したくせに今更何を言ってるの。あれから何度もあの手紙を読み返したんですよ」  少しずつ、実感が湧いてきた。この可愛い女の子がカノジョ。明日から、いや、今からどうしよう。  俺はOKをもらった後の事を全く考えていなかったことに気が付いた。  とりあえず何か話をしないといけない。何を話して良いか分からず、とりあえず質問をしまくり、自分の事を話しまくった。  俺が彼女のことで知っているのは出身中学校くらいで、あとは知らないことが多い。  生年月日、血液型から始まって、住所、メールアドレス、携帯の番号、家族構成、趣味、好きな本、作家、歌手、テレビ番組、食べ物、お菓子なろ色んなことを教えてもらい、教えた。さらにはイヌ派かネコ派か、朝はパンとご飯のどちらが好きかまで夢中で話まくった。俺はゆるオタだけあって、雑学に詳しいし、幅広い知識を持っている。  話の途中で、彼女が申し訳なさそうに言った。 「あのー……」  それで俺は、はっと気付いて時計を見ると、もう一時間以上話しこんでいた。店もお客が増えてきて、中には早い昼ごはんを食べている人まで居る。 「あー、そろそろ出ようか」  俺は完全に舞い上がっていて、周りの状況に全く気付いていなかった。それほど嬉しくて楽しかったのだ。  彼女が午後は前から約束していた用事があるというので、明日また会う約束をして帰ることになった。俺は彼女が帰っていくのを姿が見えなくなるまで見送った。  その後、俺はどうやって家までたどり着いたのか、良く覚えていない。いつの間にか家に帰り、自分の部屋に居た。  俺は布団に潜り込んで、一時間は吼えまくった。 (うぉー、うぉー、うひぃー、ああああー)  彼女の事を思い出しただけで、叫びたくなってくる。あの可愛い沙織が、ただ見とれるだけだった沙織が彼女になったんだ。叫ばずにはいられない。  叫び疲れたところで、俺はだんだん冷静になってきた。  明日どうしよう。  明日会うことは約束したが、どこへ行くとも、何をするとも決めてない。待ち合わせの時間や場所も決めてない。  落ち着いてくると、だんだん黒い気持ちが湧き上がってくる。沙織をどうしよう。どうすれば沙織を自由にすることができるのだろう。  俺はパソコンを前に作戦を考え始めた。 <第二話>  日曜日、俺は約束の三十分前に着いて、沙織を待った。  約束は昨夜のうちにメールで済ませている。電話だと、また舞い上がりそうなので、メールで済ませた。  文章を考え込んでしまい、最初の一通を打つのに三十分もかかってしまった。彼女も連絡を待っていたみたいで、送るとすぐに返信がきた。約束の時間と場所はすぐに決まった。  待っている間も今日の事を考えると、興奮してきてしまう。ポケットには一晩練りに練った秘密兵器を忍ばせてある。これを使う事を考えると頭に血が昇ってくる。  十五分後、沙織がやって来るのが見えた。  コートとブーツは昨日と同じだが、コートの下からフレアのミニスカートが見え、黒タイツをはいている、  黒タイツは反則だろう。それを見ただけの俺の息子は、激しくいなないた。  沙織の小さい唇はツヤツヤプルプルしている。リップグロスを塗っているようだ。あの唇がもうすぐ俺の物になる。唇を見つめてしまう。 「ごめんなさい。お待たせしました」 「いや、全然大丈夫。待ってる間も楽しいんだよ。今日はどこか行きたいところはある?」  今日は脳内シミュレーション通りに話を進めていけてる。 「特にないから、おまかせします」 「じゃあ吉祥寺に出てカラオケでも行こうか」 「はい」  作戦通りだ。まずは二人きりになる必要がある。  二人で電車に乗ると、他の男達がチラチラと沙織の事を見てくる。これだけ綺麗な女の子なんだから当然だけど、一緒に居る俺を見ると、なんだお前は見たいな嫌な顔をしやがる。うらやましいだろと優越感に浸りながら、沙織とおしゃべりをする。  沙織は買い物を吉祥寺ですることが多く、渋谷とかはあまり行かないらしい。派手なものが苦手な沙織らしい。  そうこうする内に、吉祥寺に着き、沙織が友達とよく行くというカラオケボックスに入る。  正直、ほとんどカラオケに行ったことが無かった俺は助かった。コースは? とか聞かれると、あうあうってなるところだ。  日曜日でもまだ時間が早いので、店はけっこう空いていた。二時間を頼んで、狭い部屋に通される。  部屋に入ると沙織は早速、曲を選んでいる。意外とカラオケ好きなのかもしれない。  俺は、注文したドリンクが届くまで、じっと我慢する。  そのうちに曲が始まり、沙織が歌い始めた。  初めて聞く沙織の歌は、俺の胸に響いた。かなりうまい。あの爽やかな声で、時折俺のほうをチラチラ見ながら歌われると、俺は目を離せなくなる。俺は少し涙ぐんでしまった。けっこう歌いこんでいるとみた。  俺は涙声で彼女を褒めまくった。 「凄い、うまかった。感動した。こんなに上手いとは思わなかった。次、次聞かせて」  最初の予定では彼女に一曲歌わせたら、次のステップに進むはずだったが、こんな素晴らしい歌をもっと聴かないのはもったいない。予定変更だ。  沙織がアイドルデビューしたらかなりのところまで行くのではないか、俺は真剣に思った。  沙織は俺に褒められて気を良くしたのか、一曲歌って緊張が解れたのか、続けて五曲も歌った。  その間に飲み物も届いて、いよいよやるときが来た。  沙織は暑くなったのか手で顔をあおいでいる。沙織は何をやっても可愛い。少し汗が浮かび、ほつれ毛が額に張り付いている。可愛い子は得だ。  俺はこのまま何もしないで終わらせようかと少しだけ思った。だが、沙織に色々やってみたい。その欲望に打ち勝つことはできなかった。欲求で満ち溢れている健全な男子高校生が人を操れる力を持っているのだ。我慢するほうが無理だ。  俺はオレンジジュースを飲む沙織に紙を渡した。 「これ読んでみて」 「えっ、なになに」  沙織は紙を見た一瞬固まった。そして、そのまま紙を見つめ続けた。 『この文章を松原直樹が止めるまで何度も読み続けてください』 『あなたは、彼から紙を見せられることを当たり前のことと思います』 『彼は口下手なので、紙に書いてあなたに見せることは普通のことです』 『あなたは、彼が大好きです』 『あなたは、彼からの質問には全て本当の事を話してください』 『あなたと彼は付き合っているので、秘密を持つことは良くありません』 『あなたは、彼からのお願いには全て従ってください』 『あなたは、彼からの質問、お願いを当たり前のことと思います』 『あなたは、彼からの質問に答え願いに応じると彼が喜ぶので、嬉しくなります』 『あなたは、悩みがあれば、どんなことでも彼に相談します』 『あなたと彼は付き合っているので、彼に悩みを相談することは当たり前です』 『あなたは、この紙を見せられたことは忘れますが、命令自体は記憶に残し必ず従ってください』  俺は十分近く沙織に読ませた後で声を掛けた。 「読むのを止めて」  俺は沙織から紙を回収した。 「質問があるんだけどいいかな」 「うん、いいよ」  沙織は紙を読む前と変わった様子はない。 「俺以外の人と付き合ったことはある?」 「ない」 「キスした事はある?」 「ない」  俺は血圧が上がるのを感じた。ということは沙織のファーストキスは俺がもらうことになる。 「フェラチオはしたことある?」 「ない……」  一呼吸おいてから沙織は答えた。恥ずかしい質問だと、まだ答えるのに抵抗があるみたいだ。少し顔が赤くなってくる。 「セックスはしたことある?」 「……」 「処女ですか?」 「……はい」  遅かったけど、沙織は答えた。近いうちに沙織の処女も俺がもらう。考えただけで興奮する。 「悩みが有ったら教えてください」 「進路をどうするか。直樹さんとどうやって付き合うか。それと……」 「それと何ですか」 「それと、胸が小さいこと……」  最後のほうは声がとても小さかった。  それを聞いて、俺は少し考え込んだ。沙織はもう進路の事を考えている。俺も早く考えないといけない。どうせなら、同じ大学へ通いたい。  それと、付き合いかたも考えないといけないが、胸の大きさを気にしているのが気になった。 「身長、体重、スリーサイズを教えてください」 「身長は168センチ、体重は51キロ、スリーサイズは80の58の82です」  確かに、胸は小さい。 「ブラのカップは何ですか?」 「エ、Aカップ……」  沙織の顔は真っ赤になっている。女の子にとって答えにくい質問ばかりだから仕方がない。  だが、その赤い顔や恥ずかしがる様子が可愛くて、もっと苛めたくなってしまう。 「オナニーをしたことありますか?」  沙織は恥ずかしがって返事をしない。  俺は仕方なくさっきの紙をもう一度沙織に渡して、何度も読ませた。 「もう一度聞きます。オナニーをした事はありますか?」 「あります……」  沙織は全身をよじって恥ずかしがりながら答える。 「週に何回オナニーをしますか」 「月に一回か二回、勉強に行き詰ったときくらいです」 「どうやってオナニーをしますか?」  俺はノリノリで、畳み掛けるように質問する。 「胸と……、た、大切なところを触ります……」  大切なところ。なんという言い方。沙織にズバリ言わせてみたい。沙織の口から卑猥な言葉が出るのを聞きたい。沙織がどんな顔で卑猥な言葉を言うのか見てみたい。  欲望は膨らむが、俺は何とか押さえ込む。もう、沙織の限界が近い。完全に下を向いてしまっている。  限界を超えて質問したらどうなるか試したことがない。  まだ沙織との付き合いは始まったばかりだ。危険を冒して、この関係が崩れたら元も子もない。  俺はそれ以上の質問を我慢した。 「色々質問に答えてくれてありがとう。正直に話してくれて、とても嬉しかった。二人の間で秘密は無しにしようね」  沙織はコクンとうなずいた。 「じゃあ、これを読んでくれるかな」  俺は次の紙を渡した。それには次の文が入っていた。 『あなたは、このボックスで彼に質問されたことを忘れます。彼と楽しくおしゃべりしていました』  カラオケボックスを出た俺達は昼ごはんを食べた。  美味しいと評判のパスタの店だ。俺はペペロンチーノ、沙織はカルボナーラ。ランチセットにしてもらったので、ドリンクとサラダが付いていた。二人とも小食なので、それでお腹いっぱいになる。  食後に二人で井の頭公園へ向かって歩いた。腹ごなしにちょうど良い。  歩きながら、カラオケボックスでの力がまだ効いているか確かめるために、彼女に話しかける。 「手をつないでもいいかな」 「うん……」  俺は沙織の手を握った。少しひんやりするが、柔らかい。こんなに華奢な手なのに柔らかいのは不思議だ。もっと骨っぽいかと思っていた。 「二人の時は沙織って呼んでいいかな」 「うん」 「じゃあ、俺の事は直樹って呼んでくれる」 「直樹、さん……」  さんが付くのが気になるけど、まあ良しとしよう。 「沙織はもう、進路とか決めてるの」  呼び捨てにするのは、無茶苦茶恥ずかしい。全身が痒くなってくる。 「えーと、最初は自宅から通える国立でお茶の水を考えてたけど、あそこは女子大だから……」  沙織がそんなに頭が良いと分かって、俺はびっくりした。成績が良いとは思っていたが、それほどとは思わなかった。俺は相当勉強しないと彼女と同じ大学なんか行けない。  でも、彼女が進路を考えるのに俺のことも考慮に入れてくれていたということは、昨日時点で既に考えていたことになる。それだけでも、嬉しくなってくる。  少し落ち込み、少し元気が出てきた。 「俺、全然考えて無かったよ。今日から真剣に考えてみる」 「そうした方が良いね」  おしゃべりをしながら公園の中を二人で歩いていると、運良く人通りが途絶えた。  俺は沙織を木の陰に引っ張りこむ。そして、有無を言わせず抱きしめる。沙織は抵抗しない。  細くて華奢で壊れそうなのに柔らかい。女の子の体は不思議だ。  俺は痛くなりすぎないように細心の注意を払いながら力を込める。すると、沙織もぎゅっと抱きしめ返してくれる。もう、それだけで、俺は涙がでるほど嬉しい。この二日間、涙腺が弱くなっている気がする。  このまま押し倒したいのをぐっとこらえる。  コロンと体臭の混ざった甘くて体を熱くする香りがしてきて、俺の息子は完全に勃起している。それを悟られないように、微妙に体をずらして隠す。  もう、これ以上は我慢できない。  俺は沙織の耳元でささやいた。 「キスして」  俺の命令がどこまで効くのか、半ば賭けだった。  沙織はそれを聞いた途端、ピクッと体を震わせた。  俺は沙織の目を見つめた。沙織は顔を真っ赤にしている。  沙織が目を閉じて顔を近づけてくる。俺の心臓はバクバクと限界の速さで動いている。  そして、唇が軽く触れた。  柔らかい。  女の子の唇ってこんなに柔らかいのか。俺は感動した。  沙織のファースト・キスをもらった。しかも、沙織に自分からキスさせた。俺は叫びだしたいのを必死にこらえて、唇に意識を集中した。  息を止めていた沙織が苦しくなったのか、ゆっくりと唇を外した。目を開けると、俺を恥ずかしそうに見つめる。 「えへっ、キスしちゃった」  その言葉に俺は撃ち抜かれた。脳の中のメーターはレッドゾーンに振り切れた。  俺は沙織を抱きしめると言った。 「好きだ、好きだ、好きだ、好きだ……」  俺は息が切れるまで沙織に言い続けた。 「うん、私も」  その言葉に俺は再び撃ち抜かれた。完全にやられた。気を失うくらい、クラクラした。もう、死んでもいいと思った。 「寝る前に読んで」  帰りの電車の中で俺は沙織へ封筒を渡した、中には次のステップへ進むための文章が入っている。  カラオケボックスで読ませた物のバージョンアップ版だ。  そうしている間に電車は三鷹に到着する。沙織はここで降りる。  離れるのが辛い。明日になれば、また、会えるのが分かっているのに、それまでの時間を考えるだけで辛い。もう、一時も離れていたくない。  無情にもドアは閉まる。ガラスの向こうでは沙織が人に見られないように小さく手を振っている。その姿がたまらなく可愛い。ドアをこじ開けて、飛び降りたくなる。  沙織の姿が急速に小さくなり、見えなくなる。  俺は沙織の体の抱き心地、唇の柔らかさを思い返す。あの時は、もうこれ以上はないというほどの幸せを感じたが、今は次へ進みたくて仕方がない。もっともっと沙織の事を知りたい。もっと沙織を味わいたい。  俺は電車に揺られながら明日からの事を考えた。 <第三話>  月曜日の放課後、俺は沙織と待ち合わせをしていた。  視聴覚教室などの特別教室が集まっている校舎の屋上へと続く階段。ここの踊り場は普段誰も来ない場所だ。  人目が付かない場所を求めている人は多いらしく、ここには誰が置いたのか、椅子が二客ある。今日はたまたま誰も居ないが、この場所を使っていると、いつか誰かと鉢合わせしてしまうだろう。急いで沙織と安全に会える場所を確保しないといけない。  お互いの家は家族が居るから使いにくいし、毎日ホテルを使うわけにも行かない。俺はそもそもエッチなホテルへ行ったことがない。  五分ほど待つと沙織が一人、早足でやってきた。キョロキョロして周りに誰も居ないのを確認している。そんな何気ない仕草でさえ可愛く見えてしまう。  沙織は俺の姿を見つけると、嬉しそうな顔をして階段を昇ってくる。 「ごめん、お待たせ」 「俺も、今来たところだよ」 「友達につかまっちゃって」 「うん、全然大丈夫だよ……」  それだけ話すと、俺は言葉に詰まってしまった。  沙織の顔を見ただけで、昨日のキスを思い出して、興奮してしまう。俺の息子も臨戦態勢だ。  沙織も俺が昨日の事を思い出しているのが分かったらしく、顔を赤らめる。  俺は沙織の顔を、特に唇を見つめる。このプルプルした唇と昨日キスをしたのだ。柔らかい感触が唇によみがえってくる。  俺は引き寄せられるように沙織へ近づいた。  そして、そっと沙織を抱きしめる。背中に手を回し抱きしめると華奢なのに柔らかい感触が伝わってくる。  二人の身長はほとんど変わらないので、俺の顔のすぐ横に沙織の顔が来る。甘い髪の香りが漂ってくる。 「キスして」  俺は沙織の耳元でささやいた。  沙織がコクンとうなずく。  一旦顔を離して、俺を見つめた後、まぶたを閉じ、俺に顔を寄せる。  二人の唇がゆっくり重なった。  やっぱり柔らかい。俺の興奮は一気に燃え上がった。  俺は沙織の頭に手を回し、引き付ける。すると、さらに柔らかさが増す。  もう、俺は興奮を抑えられず、沙織の唇に吸いついた。貪るように沙織の唇をしゃぶった。柔らかくて甘くて美味しい。 「うぅ……、んふぅ……、んんぅ……」  俺の激しいキスに沙織が鼻から声を漏らす。嫌がってる感じではなく、息苦しいみたいだ。  昨日沙織に渡した紙には次のお願いが付け加えてあった。 『あなたは、大好きなカレに触られると物凄く感じてしまいます。自分で触るときの何倍も感じます』 『あなたは、カレとキスするだけでとても感じてしまいます』 『大好きなカレに触られているのですから、それは当たり前です』  沙織も興奮しているはずだ。ひょっとすると濡れているかもしれない。沙織の体の奥からエッチな露が溢れてショーツに染みを作る。妄想が頭の中を駆け巡る。 「ん、んん……、ぅんん……」  沙織の声を聞くと俺は、もう訳が分からず、沙織の口の中へ舌を捻じ込んだ。  沙織の口の中は熱く、柔らかい。俺の舌は沙織の口の中で暴れまわった。そして、奥に引っ込んでいた沙織の舌と触れる。  沙織のベロ。俺は宝物を見つけたような気分で沙織の舌を突付きまわした。すると、だんだん沙織の舌が前へ出て俺の舌とたわむれる。  俺は夢中で舌を絡めた。沙織とベロチューしてる。学校一の美少女とベロチュー。  沙織の舌は暖かくて、柔らかくて、ぬめっている。  そして、俺の興奮は限界を超えた。  沙織の頭を力強く押さえ、いっぱいまで口を押し付け、舌を絡ませる。さらに、背中を押さえて体を引き付ける。腰を沙織へ押し付け、ペニスが押されてこすれるのを感じる。  俺は、本能のままに沙織を貪った。  すると、それほど立たないうちに沙織が体をよじり、俺の背中を叩き、逃げようとする。  苦しがってる。俺は、はっと気付き、すぐに腕の力を緩めた。 「ごめん、苦しかった?」 「うん、ちょっと」  沙織が大きく息をしている。苦しかったのだろう。俺は少し罪悪感を覚えた。  沙織が落ち着いたところで、俺は再び沙織を優しく抱きしめ、耳元でささやいた。 「ベロ出して」  沙織がおずおずと舌を突き出す。  俺はその舌を優しく咥え、チューチューと吸った。  沙織の舌は柔らかくて美味しかった。昔のマンガだとキスはレモンの味とか言ってたが、沙織の舌はかすかに高貴な甘さがある。俺はとても大切なものを味わうように、やさしく吸った。柔らかくて、美味しくて、気持ち良くて、いつまでも吸い続けていたい。  だが、残念なことに沙織が辛そうな雰囲気になってきたので、一旦口を離す。  代わりに今度は俺が舌を突き出した。  すると、沙織が小さい口を少しだけ開けて、俺の舌を咥えた。そして舌を絡めてくる。 (気持ちいいー……)  舌を絡められるのがこんなに気持ち良いとは。体がとろけそうだ。ペニスをこするのとは違う種類の気持ち良さだ。他に例えようが無い、今まで知らなかった新しい気持ち良さだ。  俺が頭の中を溶かされていると、沙織が舌を吸ってきた。  目を開けると、沙織が顔を赤く染めて健気に俺の舌を吸っているのが見える。  興奮しているに違いない。沙織が興奮しながら俺の舌を味わっているかと思うと、優越感でいっぱいになる。  俺は沙織の胸にそっと手をかぶせた。沙織の体がピクンと震える。  手を置いただけでは胸の柔らかさが分からない。この下には、まだ、ジャケット、ベスト、ブラウス、ブラ、と邪魔物がいっぱい在る  俺は手に力を込め、やさしく、やさしく、揉んでみた。かすかに胸の膨らみを感じる。  沙織がかすかに体をくねらせる。  俺は沙織に舌を吸わせながら、胸を揉み続ける。俺が沙織の胸を揉む初めての男になったのだ。  沙織の鼻息が少しずつ強くなってくる。そして、鼻声が混ざってくる。 「ぅ……、ん……、んふ……、んふぅ……」  感じてるのか。  俺は胸を揉む手に力を込める。 「んんっ……」  沙織が眉間に皺を寄せ、何ともいえない顔をする。童貞の俺には感じているのか、痛いのか、分からない。  俺は口を外して、沙織に聞いた。 「痛い?」 「ほんの少し痛いけど……、気持ち良い……」  沙織が俺と目を合わせないようにして、恥ずかしそうに答える。  それを聞いて、俺の頭は爆発した。マンガで頭のてっぺんから火山が噴火するのがあるが、まさにあれだ。  沙織の口に吸いつくと、両手で胸を揉みまくった。胸の柔らかさはあまり感じないが、沙織の胸だというだけで十分だ。俺の息子は120%勃起して、ガマン汁を漏らし続ける。 「んんん……、んんんぅー……、ふんぅー……」  沙織の声もどんどんエッチな感じになってくる。AVの喘ぎ声みたいになっている。  俺は沙織の声に興奮しすぎて、頭の血管が切れそうになる。頭の中に動脈瘤があったら、破裂して間違いなく死ねるだろう。こめかみがズキズキして、頭がガンガンしている。  もう、ダメだ、おかしくなると思い始めたとき、沙織が俺の体をギュッと抱きしめた。  それをきっかけに俺は、あれほど熱かった頭がすぅーっと涼しくなるのを感じた。  生まれて初めて味わう立ちくらみだ。  俺はすぐ横のテーブルに手を付き、よろけるように椅子に座った。頭が冷たくて、体には力が入らない。  クラクラするので、落ち着いてゆっくり息をすると、普通の状態に戻っていくのが感じられる。頭の冷たい感じがだんだん直ってくる。 「大丈夫?」  沙織が顔を真っ赤にしたままで、心配そうな顔で俺の顔を覗きこむ。 「あぁ、もう大丈夫。興奮しすぎて、クラッと来ただけだから」  少し休んだだけで、俺はすぐ元に戻った。 「びっくりしたよ。急にフラフラするから」  もう今日はこの辺が潮時だ。俺は終わりにすることにした。 「用事があるからちょっと待っててくれる。三十分後に待ち合わせをしよう」  そうして俺は沙織とまた後で会うことにして、一旦別れた。  今日沙織を待つ間に思いついた作業がある。俺は一人で教室へ戻ってお願いの紙を作った。  俺は力を使うための文章を書いた紙を『お願いの紙』と自分で名付けた。何か名前を付けとかないと、色々不便だからだ。  俺はお願いの紙を手に理科準備室へ向かった。俺も授業を受けている物理の先生が居たので紙を見せる。  俺もお願いの紙を書くのに慣れてきて、ある程度パターン化してある。 『この紙を××回読んでください』 『あなたは、……』ここに命令を書く。 『あなたは、この紙を見せられたことは記憶に残らないが、命令自体は記憶に残り必ず従います』 『あなたは、命令を誰にも知られないように実行します』 『あなたは、命令の実行が終わると、実行したこと自体も忘れてしまいます』  俺は先生に理科実験室の合鍵を作り、俺に渡すようにお願いした。念のため、もう一つお願いをしておく。 『あなたは、誰かが放課後に実験室を使う予定がある場合は、事前にドアへ張り紙をして知らせます』  他にも、俺と沙織が二人で居る時、急に誰かが入ってきた場合どうするか考えておく必要がある。それは、家に帰ってからじっくり考えよう。おれは根が臆病で想像力が豊かなので、こういう細かいところまで考えるのは苦にならない。というか、万が一の事まで考えておかないと落ち着かないのだ。  それと、ここ以外にもう一ヶ所くらいは秘密の場所を確保した方が便利な気がする。それも検討事項だ。  再び合流して俺と沙織は二人で帰った。  沙織は有名人なので、俺と二人で帰っているのを見て不審に思った生徒も居るようだ。俺としては、二人の関係がみんなにばれてもかまわない。沙織もそうだろう。  ただ、大騒ぎになるのは嫌なので少しずつ噂が広まれば良い。だから、学校内で二人で会うのは当面放課後だけにする。  学校を出て500メートルくらいは同じ道だが、そこから先は方向が全く逆になる。  俺は別れる前に、沙織にお願いの紙を渡した。 「この紙も、寝る前に読んで」  今晩の沙織の宿題が書いてある。明日の放課後のための準備だ。  それから身を切られるような辛さを感じながら俺は家へ帰る。  俺は別れると、すぐに沙織とのキスを反芻した。胸の感触も思い出す。これだけで当分おかずには困らない。  今日は寄り道しないで帰って、明日の計画を立てることにしよう。 <第四話>  火曜日、俺は放課後、理科準備室に寄って先生から実験室の鍵をもらってきた。  そして、周りに誰も居ないことを確認してから中へ入る。  今日も、彼女が宿題をやってきたか見せてもらわないといけない。  昨夜の彼女への宿題は、 『あなたは、カレの唾液も好きになります。とても甘く美味しく感じます』 『カレは、あなたの唾液も大好きです。いっぱい飲ませてあげましょう』  この二つ。これで、ディープキスのレベルアップを図るのが今日の目的だ。  沙織が中の様子をうかがうようにしながら入ってきた。俺しかいないのを見て、安心した顔に変わる。  俺はドアの鍵を閉めてから、椅子に座り彼女にお願いする。 「キスして」  沙織はためらうことなく立ったまま俺の顔を手で挟むと、少し上へ向け、覆いかぶさるようにしてキスしてきた。  最初はハムハムするだけだったキスが、チュッチュッと吸いつくキスに変わり、最後は舌が入ってきて口の中をかき回していく。  俺は美少女に口の中を蹂躙されトロトロに溶けてしまう。学校一の美少女が鼻から、うふぅーっと息を漏らしながら、俺に一生懸命キスを捧げる。この状況で興奮しない奴なんて居ないだろう。  もう時間の感覚も無くなり、俺が幸せに包まれていたとき、彼女の口から何かが流し込まれてきた。  唾液だ。  キスしている間中溜めていたのか、トロトロ、トロトロと次から次へと流されてくる。  甘い。沙織の唾液は甘い。絶対に糖分が含まれている。糖尿ならぬ、糖唾だ。俺は喉を鳴らして飲み込んだ。沙織の唾なら一切汚い気がしない。それより神聖な物に思える。  沙織の唾液が終わっても、俺はお代わりを求めて、沙織の舌を吸った。沙織も舌をいっぱいまで伸ばして、俺の口へ入れてくれる。俺は沙織の舌を思い切り吸いながら、自分の舌を絡める。舌を絡めるのは本当に気持ちが良い。沙織の口と俺の口が一つに溶けたような感覚だ。  俺の息子は完全臨戦態勢でガチガチになっている。先走りがパンツに染みて、かすかにひんやりする。  俺は興奮の限界を超え、辛抱溜まらず、沙織の胸へ手を伸ばした。両手で制服の上から揉みまくる。厚い制服の下でかすかに胸の柔らかさを感じる。  俺が必死に舌を吸いながら、胸を揉みまくっていると、沙織が 「んんー……」  とうめき、床に座り込んでしまった。 「もう……、もう、立てない……」  どうやら、感じすぎたようだ。  俺は沙織に手を貸して、交代で椅子に座らせた。今度は俺がキスする番だ。  さっき沙織がしたみたいに、両手で沙織の顔を挟み、覆いかぶさるようにキスをした。  沙織の口は柔らかくて美味しい。俺は沙織の口をしゃぶりつくした。  沙織は口だけではなく、頬も柔らかい。興奮のせいで頬が熱くなっている。手の平で手触りと熱さを実感する。  そして、俺は歯茎からあごの裏まで沙織の口の中全てを舌で味わった。沙織は歯茎の裏からあごの裏にかけてが弱いみたいで、そこを舌でくすぐると、 「んんんん、んんん」  と声を出しながら、体を震わせる。両手を太ももの上でぎゅっと握り締めているのが可愛らしい。  沙織を感じさせるのが楽しくて、俺は有頂天になる。美少女が快感に身を震わせながら耐える姿は、男子高校生には刺激が強すぎる。俺はキスを止めることができない。  俺は舌が疲れて動かなくなるまで、沙織の口の中を舐め尽した。  それから、口の中に溜まった唾液を舌を伝わらせて、沙織の口の中へ垂らしこむ。  ツトトトトーっと俺の唾液が沙織の口の中を汚していく。沙織は嫌がることなく、俺の唾液を口の中でよく味わってから、少しずつ大切に飲み込んでいった。  俺は沙織が喉を鳴らして飲み込むのを見て、頭が割れそうなほど興奮した。俺の唾が沙織の口、喉を通り胃の中へ入っていく。そして消化、吸収され、沙織を内側から俺の物にしていく。  俺の頭はおかしくなった。  俺はキスしたまま沙織を立たせる。口は離さないままだ。そして、沙織が立つと俺はキスしたまま抱きしめる。沙織も俺を抱きしめる。  もう、興奮し過ぎて、沙織を好き過ぎて、どうして良いか分からない。俺は両手で沙織の体を触りまくった。背中、腰、お尻を撫で回す。そして髪の中へ手を入れかき乱す。沙織も俺の髪をぐしゃぐしゃにかき毟る。少し痛いくらいだ。  俺は勃起したペニスが沙織のお腹に当たるのも気にならず、キスをして、抱きしめた。  キスだけでこんなに興奮できて、気持ち良くなれるとは思わなかった。街中でカップルがいちゃいちゃとキスをする意味がようやく分かった。キスは気持ち良いのだ。  もう一生このまま続けていたいと、無我夢中で続けていたら、沙織が俺の首に手を回し、ふにゃーと寄りかかってきた。 「もう……、ダメ……」  沙織は顔中真っ赤になっている。耳から首まで赤い。目元が特に赤くなっている。トロンとした顔付きでぐったりしている。俺は初めて見る沙織の女の顔にドキッとした。  沙織はこんな顔もするんだ。  その表情はとてもエッチだけど、醜さや下品さは全くない。  沙織の新しい一面を見て、ますますいとおしく思う。  俺は沙織を座らせた。興奮しすぎて、酸欠になったのかもしれない。俺は扇ぐ物を探してきて、パタパタと沙織の顔へ風を送った。  どっちにしろこのままでは帰れない。二人とも髪の毛はぐしゃぐしゃで跳ねまくっているし、口の周りは唾でベトベトだ。それに、俺は勃起が丸分かりの状態だ。  俺は沙織の口の周りをハンカチで拭いてやる。髪の毛を指で梳かし、整える。そして、再び扇いでやる。  放心していた沙織の顔もだんだんといつもの顔に戻ってくる。瞳に意思が戻り、赤みが引いてくる。 「凄かった」  少し落ち着いたところで沙織がポツリと言う。 「凄かったね」  俺もその通りだと思った。  俺達は身だしなみを整えてから、家路に付いた。  まだ、かすかに体が火照っている。いつもは寒いだけの風が、今は心地良い。  帰り際、今日も俺は沙織へお願いの紙を渡した。これで明日はさらに楽しめる。 <第五話>  水曜日も俺は放課後、沙織と実験室へ行った。  昨日の沙織への宿題は、 『カレは、あなたが恥ずかしがる姿をみるのが、とても好きです。だから、どんな恥ずかしいことでも我慢しなければいけません』 『あなたは、恥ずかしければ恥ずかしいほど快感を感じ、興奮してしまいます。ただし、恥ずかしい姿を見せて良いのはカレだけです』  この二つだ。  俺は早く彼女に奉仕させたいのだが、さすがに処女にフェラチオさせるのは抵抗が大きいだろう。段階を踏むことが重要だ。沙織の心の壁を少しずつ崩していかないといけない。  まずは二人でキスをする。もう、沙織は何も言わないでも自分からキスをしてくる。自分からキスをするものだと思い込んでいるのかもしれない。  相手からキスしてもらうのは、何回やってもらっても気分が良い。  すぐに舌を絡ませあい、沙織の舌の柔らかさを満喫する。軽く唾液を交換してから口を離す。  今日はさらに先へ進む予定なので、ここであまり時間を取るわけにはいかない。  沙織の顔はすでにほんのりと赤くなっている。どうやら沙織は目元から赤くなる体質らしい。目元だけ赤い沙織は、お化粧をしたみたいでとても大人っぽく見える。お酒を飲んでもこんな感じに変わりそうだ。こんな顔を見せられたら男はみんな狼になってしまう。お酒を飲むときには気を付けさせないといけない。  俺は椅子に座り、その前に沙織を立たせる。  沙織はキスさせられると思い昨日の事を思い出しているのか、体をもじもじさせている。  俺は今から彼女に命令することを考えただけで、興奮してくる。沙織がどんな顔を見せてくれるのか、想像が付かない。 「上着のボタンを外して」  沙織は考えが外れて、えっという顔をした。俺の顔を見て今の言葉に間違いないのを確認すると、ゆっくりと制服のボタンを外していった。 「ベストのボタンも外して」  沙織は今から起こる事を思い付いたのか、とたんに手の動きが遅くなった。それでも、けなげにベストのボタンを外した。 「じゃあ、ブラウスのボタンを外して」  沙織の手が一旦止まる。しばらくためらった後、ゆっくりとボタンを外した。ボタンが外されていくごとに沙織の肌が見えてくる。俺の興奮はどんどん燃え上がっていく。  すべて外し終わると、自然と合わせの部分が開いて、白い肌が見える。隙間からブラがかすかに見える。白いシンプルなデザインみたいだけど、よく分からない。  沙織は完全にうつむいてしまっていて顔が見えない。 「手を後ろで組んで、俺のほうを見て」  俺はどうしても沙織の顔が見たい。羞恥に震える美少女の顔を見たいのだ。  沙織はゆっくりと後ろに手を回して組み、それから顔を上げ俺のほうを向いた。  恥ずかしさで肩がかすかに震えている。顔を赤らめて、泣きそうな何かに耐える顔で俺の目を見る。  俺は胸を撃ち抜かれた。心臓が止まるかと思った。 「綺麗だ。ほんとに綺麗だ」  俺の正直な思いだ。沙織の耐える顔をとても綺麗だと思った。手で隠したいのを我慢して、いつもは隠している素肌を男に見せるのは、とても恥ずかしいだろう。俺の命令を守り、必死で耐える姿は可愛そうなのを通り越して美しいとすら思う。  手を後ろに組んだので、合わせの部分がさらに開いて、素肌がよく見える。白くて透明感のある肌だ。触らなくてもサラサラでスベスベなのが分かる。  綺麗にへこんだ鎖骨の窪みから、細い鎖骨を通り、控えめな胸に繋がっている。胸は本当に控えめだ。全部脱がなくても分かるくらい小さい。まごうことなき貧乳だ。だが、そんな事は彼女のほんの些細な欠点に過ぎない。  それを補っても余りあるくらい彼女は魅力に満ち溢れている。逆に貧乳なことが、彼女の華奢な感じを引き立ている。俺は巨乳派ではない、沙織の胸なら貧乳バンザイだ。  沙織がすがるような目で俺の事を見る。早く隠したいのだろう。もうこれで終わりと思っているのかもしれない。  だが、まだメインイベントが終わっていない。俺もこれだけでは終われない。 「次はスカートの裾を持ち上げて」  沙織が一瞬固まる。理解できない言葉を聞いたような感じだ。それから俺の言葉が時間をかけて理解できたのか、助けてという目で俺を見る。はかない美少女が助ける求める状況に俺の興奮はさらに盛り上がる。自分はサドではないと思っていたが、少しはその気があるのかもしれない。沙織を苛めるのが楽しくなりつつある。  沙織が動こうとしないので、俺はもう一度言った。 「スカートの裾を持ち上げて」  観念したのか沙織が両手をスカートの裾にかける。そして、ゆっくりと、本当にゆっくりと裾を持ち上げていく。  俺は沙織の脚に注目する。沙織の太ももが少しずつ見えてくる。細いのに柔らかそうな綺麗な脚だ。  もう太ももの半ばまで見えている。そこで沙織の手が止まった。目をつむり、手も脚も震わせている。  体操服や水着になれば見えている部分なのに、自分でスカートをめくって見せるのは沙織にとって意味が違うのだろう。 「もっと」  俺は残酷に命令する。手が少しだけ上がり、すぐに止まる。 「もっと、もっと」  全部見るまで、俺は止める事はできない。俺は何度でも彼女に命令した。その度に、ほんの少しだけ裾が上がり、太ももの上のほうがどんどん見えてくる。  触りたい。俺は手を伸ばしたくなるのをぐっとこらえる。  十数回目の命令でようやく太ももの全てが見える。そして、その奥に沙織のショーツがかすかに見える。  白だ。  沙織は手も脚もフルフルと震わせている。もう限界かもしれない。 「こっちを向いて」  沙織は半泣きの状態だ。目尻に涙を浮かべ、おびえた子犬みたいな目で俺を見る。  高校生の処女の女の子が自分でスカートをめくって大好きなカレに下着を見せる。沙織みたいに恥ずかしがり屋の女の子にとって拷問に近い。  俺の力が効いているなら、沙織は恥ずかしさと同時に、物凄い快感を味わっているはずだ。羞恥心と快感が混ざり、沙織は気を失うほど興奮しているはずだ。  美少女が羞恥に耐える姿に俺は我慢の限界を超えた。 (ぅおー)  俺は彼女に飛びかかった。彼女の腰を抱き、彼女の体に口付けた。鎖骨の下の素肌の所に吸いつく。 「あっ……」  沙織はピクンと反応した後、ゆらーと体が揺れ、ふにゃふにゃーと崩れ落ちる。  俺は慌てて、腕に力を込めて支えようとするが、非力な俺では彼女を支えきれない。二人して床にへたり込む。 「大丈夫?」 「うん……。なんか急にふわーっと気持ち良くなって、体に力が入らなくなったの」  イッたのか。沙織はイッたのか。 「それって、もしかして、イッたんじゃないの」 「イクって、あの、女の人が気持ち良くなって、なっちゃうやつ?」 「多分、軽くイッたんだと思うよ」 「そっか、今のがそうか。すっごく気持ち良かった。あんなの初めて。まだ体がフワフワしてる」  イッた。沙織がイッた。その事実は俺を有頂天にさせた。沙織が見られて、軽くキスされただけでイッた。  俺は叫びながら走り回りたい気分だ。  女をイカせることほど男に自信を与えるものは無い。このまま進むと沙織は俺に見られただけでイッてしまうようになるのではないか。そんな凄いことが有り得るのか。  俺はあらためて自分の力の凄さに驚くと共に、沙織の事をたまらなくいとおしく思い、優しく抱きしめた。 <第六話>  木曜日、この日も俺は実験室にいた。音楽室や美術室などの特別室は部活で使われる。実験室以外で二人きりになれる場所は屋上しか思いつかない。だが、この季節、屋上は寒すぎる。  俺の家は妹が居るし、夕方には母親がパートから帰ってきて夕食を作り始めるから使えない。沙織の家も同様だろう。同級生で家族の帰りが遅い奴を見つけて、そこを借りるようにするしかないかなと思い始めている。だが、友達の家でエッチな事をするのも気が引ける。このことはもう少し考える必要がありそうだ。  沙織が来たので俺は考えをやめて、今日のやることを頭の中で繰り返す。  昨日沙織には次の指示を与えてある。 『あなたは、カレの匂いを嗅ぐのが好きになります。とても興奮します』 『カレは、体を舐められるのも好きです。いっぱい舐めてあげましょう。カレは凄く喜びます』  沙織を男の体に慣らしていくのが今日の目標だ。それに俺は気持ち良いのが大好きだ。  俺と沙織は向かい合って立った。 「好きにして良いんだよ」  俺は沙織が自分からどんな行動を取るのか知りたくて、沙織に任せることにした。  沙織は俺の体に抱きついてきた。多分匂いを嗅いでいる。すんすんと鼻から息を吸う音が聞こえる。  まずは頭。毎日シャンプーしてるから大丈夫だ。シトラスグリーンの爽やかな香りがするはずだ。  次は耳。これは少し困った。俺は自分の耳の匂いを嗅いだことがないし、人のも嗅いだことがない。耳って匂いがするのか分からない。それでも沙織は匂いを覚えようとするかのように、嗅いでいる。  耳元で沙織が鼻を鳴らす音が聞こえて、少しくすぐったい。  次に首筋にきた。毎日風呂に入っているし、冬だからほとんど汗をかいていない。そんなに汗臭くないはずだ。それでも万が一汗臭かったらどうしようと恥ずかしくなってくる。  沙織はそこも嫌がることなく、匂いを嗅いでいく。  自分の体臭は自分では気付かないらしい。俺は妹を使って自分の体臭を確認しておけば良かったと後悔した。  その時、ぬめった暖かいものが俺の首筋を撫でた。 「うわぁ」  ぞくぅーとした感触を覚え、俺は思わず声をあげてしまう。  沙織が俺の首筋を舐めている。沙織は俺の声など気にしないで、そのままペロペロと舐め始める。  沙織は俺が体を舐められるのが好きだと思っているので、俺の声を気持ち良さであげた声だと理解したのだろう。  それはくすぐったいような、寒気がするような、気持ち良いような、不思議な感触だった。ただ、もっと舐めて欲しいのは間違いない。  美少女が俺の体を舐めている。そう思うだけで、嬉しいような、誇らしいような気持ちになってくる。  沙織がどんな顔でやっているのか見たいけど、顔の横なので見ることができない。  俺は沙織の顔が見たくなり、自分のシャツのボタンを外した。ちょっと寒いけど、シャツをはだけて胸を出す。筋肉のほとんどない貧弱な胸だ。  それだけで沙織は俺の意図を察して、首筋からだんだん下へ降りていく。  それで沙織の顔が見えた。少し顔を赤らめながら、いじらしく、一生懸命に、愛情を込めて、ペロペロと舐めている。  小さくて可愛い口からピンクの舌が伸び、俺の体に触れる。エロいのに清楚な感じがする。不思議だ。行為自体はエロいが、沙織が俺を喜ばそうとする純真な気持ちでやってるから、清楚に見えるのだろう。  首筋も気持ち良かったけど、胸の上の方も同じように気持ち良い。  そうなると、もう少し下までやって欲しくなる。 「ち、乳首も、舐めて」  俺ははしたなくおねだりしてしまう。  沙織の舌が下へ向かって移動する。そして俺の乳首を舐めた。 「はおぉー……」  あまりの快感に俺は変な声を出してしまう。くすぐったさも、気持ち良さも二倍だ。  沙織は俺の反応が良いことに気を良くして、そのままチロチロと乳首を舐める。そんな風俗嬢みたいなテクをどこで覚えたんだというくらい気持ち良い。おそらく、知識なんてなくて自然とやってるんだろう。 「お、おお、おおぉー……」  俺はこの気持ち良さをどうして良いか分からず、体をくねらせながら、声をあげる。  AVで乳首を舐められながら手コキされるシーンがたまにあるが、意味が分かった。こんなことされたら童貞の男なんて一発だ。 「は、反対もして……」  俺はギブアップして反対側の乳首のお願いをする。反対側も当たり前のように気持ち良い。  俺は快感に悶えながらも想像した。もし、両方の乳首を二人で同時に舐められたらどうなるんだろう。さらに乳首を舐めなれながらフェラされたら。きっと、気持ち良過ぎておかしくなってしまうだろう。少なくとも童貞の俺には耐えられないだろう。 「ああああぁー」  俺は男なのにはしたなく、声をあげ続けていた。  最初に舐められたほうの乳首がまだズキズキ疼くのに、さらに反対側まで舐められ、俺の我慢は限界を超えた。これ以上やられると、おかしくなりそうだ。  俺は沙織の頭をそっと押しやり、舐めるのを辞めさせた。  俺は息を整えてから椅子に座った。それから、向かい合うようにして沙織を俺の膝の上に座らせた。脚に沙織のお尻のプリプリした感触が伝わってくる。  沙織はその位置だと、乳首を舐めるには体勢が不自然になる。仕方なく沙織は俺の肩から上を舐め始めた。  乳首の後だと、やや物足りない感じもするが、穏やかないつまでも味わっていたいような気持ち良さだ。  沙織がだんだん前へ進んできて、体の前面を押し当てるようにしてくる。そして首筋から耳にかけてを舐めてくる。  耳も裏側を舐められているときは良かったが、耳の穴に舌が近づいてくると、気持ち良さは五割り増し、くすぐったさは八割り増しという感じで、またも快感に飲み込まれそうになる。  しかも、ぴちゃぴちゃという音まで聞こえてきて、俺はこの状態にどうして良いか分からなくなってくる。  さらに、沙織が体を押し付けてくるので、ペニスが微妙に刺激されて、触られてもいないのに発射してしまいそうになる。だが、それだけは絶対に避けなければいけない。  俺は歯を食いしばって耐えたが、もう、これ以上は無理だった。 「あ、あ、ありがとう。もういいよ」  俺はついに降参した。沙織がここまでやるとは嬉しい誤算だ。俺は膝の上から沙織を降ろしながら、シャツのボタンを締めた。体から沙織の唾の匂いがする気がしたが、帰ってすぐにシャワーを浴びれば問題ないだろう。  俺は、快感の余韻と敗北感に包まれながら、明日はリベンジしてやると心に誓った。  家に帰ったら、作戦をじっくり練らないといけない。 <第七話>  金曜日、付き合い始めて七日目。沙織はかなり変わってきている。この変わりようは凄い。特に昨日は俺の想像以上に沙織が自分から行動した。俺はついつい自分の力に感心してしまう。しかし、嬉しいような悔しいような気分だ。  今日は昨日のお返しをしなければいけない。  昨日の別れ際には次の紙を渡してある。 『あなたは、カレに匂いを嗅がれると恥ずかしくてたまりませんが、とても興奮してしまいます』 『あなたは、カレに体を舐められるととても気持ち良くなります』 『カレも、あなたの体を舐めるのが大好きです。いっぱい舐めさせて上げましょう。カレは凄く喜びます』  一昨日の紙のほぼ逆の内容だ。これで俺が昨日沙織のした事をすれば、凄く感じるはずだ。  始める前から楽しみで仕方が無い。沙織がどんな顔で悶えるか、沙織がどんな声を出すか。俺は少しだけ意地悪な気持ちになっている。  沙織が少し遅れてやってきた。走ってきたのか少し息を切らせている。また友達にでも捕まったのだろう。 「ごめんなさい。遅くなっちゃった」 「全然大丈夫だよ。急がなくてもいいのに」 「友達と話をしてて」  沙織はハアハア息をしながら話す。  俺は沙織が落ち着くのを待ってから、俺の脚の上に横向きで座らせた。お姫様抱っこじゃなくてお姫様座りだ。  この体勢だと沙織の顔も良く見えるし、右手を自由に動かせる。もう片方の手は沙織の体を支えないといけないが、お尻を触ったり、脇の下から胸へ手を伸ばすくらいならできる。  俺はその体勢のまま何も言わず、沙織の顔を見つめる。すると、沙織は何も言わず、目をつむり俺にキスをしてくる。  何も言わなくても、自分から恥ずかしそうにキスをしてくる美少女。  良い。すっごく良い。  一週間でここまでになった沙織に驚くというか、感謝したい気持ちでいっぱいだ。  俺は沙織の膝の上に右手を乗せる。そして、そろそろと太ももに向かって移動させる。 「んんっ……」  沙織が、キスが気持ち良いのか、触られるのに驚いているのか、声を漏らす。  沙織の肌はスベスベでサラサラだ。男の肌とは違う気がする。触っていて、こっちのほうが気持ち良くなってくる。  軽く舌を絡めた後、俺は唇を首筋へと移動させた。まずは、チュッチュッと軽くキスをする。ブラウスの胸元から沙織の甘い香りが昇ってくる。その匂いを嗅ぐだけで頭が熱くなり、異様に興奮してしまう。  俺の右手は単に撫でるだけでなく、指を広げ触るか触らないかの具合でサワサワサワと触れていく。  左手は沙織の腰へ回し、体を支えながらも微妙に揉んでいく。  口と右手と左手を同時に別の事をするのは難しい。頭では分かっていても、実際にやるとなると難しい。右手に気を付けると、左手が止まり、左手に気を付けると、口が止まる。経験の無い童貞には仕方が無い。  これは慣れるしかないと思う。俺もその内愛撫くらいは自由にできるようになるだろう。とりあえずやるしかない。  そんな俺の下手な愛撫でも続けていると、沙織の鼻息が荒くなり、やがて口から息を吐き始める。  感じてる。俺は沙織の些細な反応にとても嬉しくなる。もっともっと気持ち良くしてやりたい。  俺は舌を出してチロチロと沙織の首を舐めた。 「あっ……」  沙織からかすかに声が出る。  沙織は首はかすかにしょっぱい味がするが悪くない。薄い塩味が沙織の味の気がして、沙織の体を舐めてる実感が湧いてくる。  舌先にも沙織の肌の柔らかさ、滑らかさが感じられる。どうして沙織はこんなに柔らかいのか不思議だ。沙織は華奢で痩せているほうだ。それなのに柔らかいのは女の子からなのか、それとも沙織が特別なのか。他の女の子を知らないから分からない。  でも、そんな事はどうでも良い気もする。沙織が素敵な女の子なのは間違いないし、俺が満足しているから良いのだ。  俺は、舌の動きを舌先を使ったチロチロから、舌全体を使ったペロペロへと変える。同時に、右手を太ももの半ば、スカートの境まで進める。 「あぁー……」  沙織からはっきりと声が漏れる。 「どんな感じ?」 「……」 「どんな感じか教えて」 「……ゾクゾクして、くすぐったくて……、気持ち良い」  返事に間があるし、最後のほうは声が小さくて聞こえにくい。沙織は自分の感情や快感を表すことに抵抗があるみたいだ。もっと感じたことをどんどん言葉にするようにお願いしようかとも思ったが、これはこれで良い気もする。沙織が俺の質問に恥ずかしがりながら答えるというのも興奮するシチュエーションである。  俺はとりあえず先に進むことにする。どのくらい愛撫したら女性がどのくらい気持ち良くなるか、さっぱり分からないので、沙織の様子を見ながら、どんどん先に進む。 「ボタンを外して」  沙織はためらいながらも、素直に命令に従ってボタンを外していく。だんだんと沙織の隠された肌が見えてくる。ここまでは前に来た。今日はこの先へ行くのだ。  俺は服の間に鼻を突っ込み、思い切り息を吸い込んだ。  沙織からいい匂いがする。コロンの甘酸っぱい香りと石鹸の香りと少しの汗の匂いとかすかな体臭。  今まで嗅いだことの無い匂いだ。うちの母親とも妹とも違う匂い。二次元では味わえない生々しさがある。  そのまま沙織の肌へ口を付ける。沙織の匂いを嗅ぎながら、肌をペロペロと舐めていく。沙織の体を汚すというか、俺の跡を付ける気持ちでペロペロと舐める。 「んぅ……」  ただ舐めているだけなのに、沙織から声が漏れてくる。  俺はどんどん舐める範囲を広げていく。沙織の体に唾液で濡れた跡が広がっていく。  ブラウスを鼻で押しのけるようにして、服の中に顔を潜り込ませると、口が乳房の上のふもとにかかる。少しだけ胸のふくらみを感じる。  舌で乳房の感触を味わいながら、舐め回す。 「んんっ……、んんぅー……」  沙織の体臭が増してくるような気がする。甘ったるい乳臭い匂いが濃くなってくる。  俺は興奮がどんどん大きくなって、我慢が効かなくなってくる。  さらに舌を進めると、乳首まであと少しの所まで届く。手もさらに奥へ進め、スカートの中へ潜り込ませる。  沙織の乳房は見た目は小さいのに思ったよりも柔らかかった。そして、スカートの中は蒸れて湿っぽくなっている。  俺の頭の中は、沙織の胸のことでいっぱいになる。乳首、乳首、乳首、乳首……。絶対に乳首まで行くんだ。  だけど、ブラが邪魔でどうしても舌が乳首に届かない。ブラを外すには、上着から脱がさないといけない、もう、そんなの待ってられない。  俺は最後の手段で、ブラを上へずらした。 「おー……」  それは感動だった。  沙織の胸を初めて生で見る。  少し深めのお皿を伏せたような、本当に控えめな乳房。それが上に押し上げられたブラのワイヤに押し潰され、上の辺りの形が潰れている。  その頂上付近にある乳輪。薄い色で小さい。ブツブツもない。とても可愛くこじんまりとしている。  そして、先端の乳首。これまた薄い色で小さめな乳首がピョコンと立ち上がっている。早く触ってと誘っているように見える。  肌の色といい、乳輪、乳首の色といい、沙織は色素が薄いのだ。 (ぅおおおおおー……)  俺は心の中で叫びながら、左の乳首に吸いついた。そして右の乳房に手をかぶせた。  俺は夢中になって舌で乳首をもてあそんだ。ペロペロ舐めたり、舌先でピコンピコン弾く。思い切り吸い上げたりもする。  既に立っていた乳首がさらに硬くなる。舌で弾くとバネでも入ってるんじゃないかというように弾む。  乳房の方は手で押さえると簡単に押し潰せるほどの小ささだ。外から見える大きさはブラのカップの大きさだったのだ。実物はもっと小さい。本人はAカップといっていたがAAカップじゃないかと思うくらいだ。正直ブラは無くてもよい大きさだ。  それでも沙織の胸だと思うと、たまらなく良い物に思えてくる。と同時に、無茶苦茶にしたくなってくる。  片方をしゃぶりつくすと、もう片方の乳首に吸いついた。そして、そちらも舌で苛めつくす。 「あ、ああ、あああ……、は、恥ずかしい……」  沙織が恥ずかしさと快感に耐えている。もう誰も俺を止めることはできない。  俺はひたすら沙織の乳首を吸い、舐め、弾き、甘噛みした。  昨日の俺と同じような気持ち良さなのだろうか。いや、女なんだから俺以上に気持ち良いに違いない。この反応が物語っている。  沙織が体をビクン、ビクンと震わせながら俺の仕打ちに耐えている。 「気持ち良いの?」  俺が意地悪く質問する。 「き、きもち、いい……」 「どこが、気持ち良いの?」 「先っぽ、おっぱいの先が気持ち良いの」 「自分でやるのと、どっちが気持ち良い?」 「こっち、こっちの方が、気持ち良いー」  俺は鼻血が出るかと思った。沙織の顔を見ながら両手で乳首をつまんで、クリクリクリクリーっと高速で乳首をこねた。 「い、いやー、変、変、変なのー、凄いー、凄いよー……」  俺は乳首をこねながらさらに、引っ張ったり、押し込んだり、思いつくまま乳首をいたぶる。 「あっ、だっ、だめー、待って、待って、待って、あっ、いやー……」  沙織のそれしきのお願いで止めるわけにはいかない。俺は指先の力を大きくした。  その途端、沙織から声が漏れた。体の奥から搾り出すような、大人の女の声だ。 「ん、んんー……」  イッてる。沙織が間違いなくイッてる。  頭を思い切り仰け反らせ、白い喉をさらけ出している。目を硬くつむり、眉間に軽く皺を寄せている。  両手を握り締め、体をビクビクーッと震わせる。  この前のようにイッたかそうでないか分からないような軽いイキ方ではなくて、童貞の俺が見てもすぐに分かる、大きな絶頂だ。  俺は目の前での初めての本格的な絶頂に感動していた。女性がイクという事実。知識としては知っていても、実際に見るのとは大違いだ。本物の絶頂は生々しくて、見ている俺まで衝撃を受けた。いやらしいというより、壮絶な美しさみたいなのを感じた。  俺は一瞬、沙織が十代の女の子じゃなくて、二十歳を越えた大人の女性であるような錯覚を覚えた。  自分だけ取り残された、寂しいような、悔しいような気持ちになる。  沙織は俺に体重を預け、ぐったりしている。 「大丈夫?」  俺は心配になり声を掛ける。 「凄かった……」  沙織がまだ半ば焦点の合っていない目でポツリと言う。 「あんなに気持ち良いの初めてで、どうして良いか分からなくなっちゃった」 「それで」 「気持ち良いのがどんどん大きくなって、ツーンとしたのが胸から体全体に広がって、体中がゾクゾクゥーとなって、頭の中で何かが爆発したようになって、真っ白になったの」  沙織は凄い感動を味わった後の喋り方だ。興奮を抑えてたんたんと話すのでリアリティに溢れている。 「まだ体が震える感じ」  沙織は俺が何も言わないのに、自分から喋り続けている。喋りながらその時の感じを思い出しているようにも見える。よっぽど興奮が大きかったのだろう。  俺の取り残され感はますます大きくなった。  軽くいじめようとしたのに、相手にいじめが全く効かず平然とされるだけでなく、逆に感謝される状態だ。俺は情け無い様な気になり、沙織がうらやましくなってくる。  俺は沙織が落ち着くまで、ずっと抱きしめていた。 <第八話>  土曜日、告白の返事をもらってから一週間がたった。  今日は昼から俺の家で俺の進路の事を考えることになっている。俺と沙織が同じ大学へ進むとすると、それは沙織の進路でもある。二人で一緒に考えようということになった。  一時半、俺の家の近くで待ち合わせをする。俺の家と沙織の家は直線で2キロ位しか離れていない。歩きだと四十分、自転車だと十五分で着く。  今日は天気が良いので、沙織は自転車で来ることになっている。途中は一本道だし沙織も知っている道なので迷うことは無い。  俺が分かれ道の交差点で待っていると、ほぼ時間通りに制服を着た沙織がやってきた。今日は学校が無いがわざわざ制服を着て来てもらった。 「お待たせー」 「さっき来たところだよ。それより寒いのにごめんね」 「意外と近いから、大丈夫だよ」  暖を取るのを兼ねて、コンビニに寄っておやつと飲み物を買う。一息ついてから家へ向かう。  父親は会社関係で出掛けていて、妹は部活で二人は留守だ。母親が居ることは分かっているが、あまり無茶をしない限り大丈夫だろう。  俺の家は築二十年くらいの中古の一軒家だ。バブル絶頂期に建てられた物が住宅ローンが払えなくなった為か売りに出されていたのを十年位前に父が中古で買ったのだ。  車一台分の駐車場と、卓球台も置けないような狭い庭がある。それでも駅から十分ちょっとのところに持ち家があるのは、恵まれているほうだと思う。田舎の方じゃなくて両親に感謝だ。 「ただいまー」 「おかえりなさ……、い」  俺と一緒に沙織が居るので母親はびっくりしている。知らない、しかも女の子だ。男のツレなら家へ連れてくるのも珍しくないが、女の子は初めてだ。びっくりするのも分かる。 「俺の部屋で勉強するから邪魔しないでね」 「はじめまして、福田沙織です。お邪魔します」  沙織は丁寧に母親へ挨拶している。育ちが良いに違いない。脱いだ靴も当然のように揃えている。気が付くと俺の靴まで揃えてあった。  俺達は部屋へ入った。昨夜のうちにやばいものは全部隠してある。元々俺は隠れオタで家族にも趣味は見せないようにしていたので、ポスターとか危ないものは貼っていなかったし。フィギュアとかも飾っていない。せいぜいプラモデルくらいで、あっさりしている。何も無いのも不自然なので、1/48:ヤークトパンターをさりげなく置いてある。  沙織は俺の部屋へ入ると、物珍しそうに周りを見渡している。 「どうしたの」  分かってはいるが聞いてみる。 「男の子の部屋に入るのは、弟と従兄弟以外で初めてだから」  昨日は帰ったらすぐに掃除もしたので綺麗なはずだ。沙織はもっと汚かったり、ポスターとか貼りまくりの部屋を想像していたのかもしれない。俺はけっこう綺麗好きなのだ。 「ちょっと、座ってて、グラスを取ってくるから」  俺は急いで台所へ行って、グラスとお皿を取ってきた。俺は部屋を出るときに、わざとドアを少し開けてきた。戻るときのお楽しみのためだ。  足音を忍ばせて、部屋に戻り、ドアの隙間から中を覗いてみる。  案の定、沙織はベッドの下、枕の下とか探している。  そんな所にやばいものを隠すわけ無いのにと、少しおかしくなる。でも、気持ちは分かる。俺が沙織の部屋に一人で残されたら、きっとタンスの中を調べようとするだろう。  少し、廊下を戻り、わざと音を立てながら部屋に戻る。 「お待たせー」  沙織は何も無かったかのように座っている。沙織みたいな、真面目で育ちが良い子でも、お宝探しをするかと思うと、親近感が増した。今まで付き合っていても沙織の言葉遣いは丁寧でちょっと遠く感じていたが、ぐっと近づいた感じだ。  それから、俺達はパソコンで大学を調べ始めた。  沙織が俺のすぐ横でディスプレイを覗き込んでくるので、良い香りがして俺は何か落ち着かない。それでも何でもない振りをして、各大学のページを開いてはキャンパスの場所を調べていく。  沙織は文学か心理学を志望。俺は情報処理系だ。この二つの学部が同じキャンパスにあって、自宅から通える所。その条件で探す。  これが思ったより少ない。学部によりキャンパスが分かれているところが多いのだ。同じ大学に入ってもキャンパスが分かれていたら意味が無い。  色々調べて、とりあえずの目標を決める。  国公立は首都大、私立は上智。第二志望で明治だ。偏差値はとりあえず置いといて決めてるので俺にははっきりいって厳しい。沙織はA判定だろうけど、俺はDかE判定だろう。  だが、目標はできたのは良いことだ。俺はなんとしても沙織と一緒のキャンパス生活を送るために燃えてきた。高校受験の時より燃えている。  進路が決まったところで、ちょっと休憩する。  床の上にクッションを置いて座り、ジュースを飲みながら、お菓子をつまむ。 「直樹さん、これから毎週土日は一緒に勉強しようか」 「そうだなあ。他にも予備校とかも考えなくちゃいけないなあ。今まで真剣に考えてなかったから。近いし国立だから漠然と農工大か電通大へ行こうかなとか思ってたけど、首都大行くならがんばらなくちゃなあ」 「そうだね。一緒のところに行くために頑張ろう」  沙織に可愛い顔で微笑まれると、俺のペニスに血が流れ込んでいく。  昨日沙織に渡したお願いの紙の事を思い出し、自分でも押さえられなくなってくる。 『カレはフェラチオされるのがとっても大好きです。あなたのお口で愛してあげましょう。カレは凄く喜びます』 『あなたは、カレの精液も好きになります。苦くて、生臭いけど、カレの物だと思うといとおしくなります。精液はカレのあなたに対する愛情の証です』 『カレの精液には限りがあります。そして非常に栄養があります。もったいないので大切にしましょう』  今日こそ、ついに沙織にフェラをさせるのだ。完全な未体験ゾーンだ。どんな感触なのか想像が付かない。  もう少し時間をかけてからと思っていたが、昨日の様子をみると、このくらいなら大丈夫という気がする。それに俺も我慢できないところまで来ている。カノジョができたら一刻でも早く出したいのが、健全な男子高校生の考えだろう。  多分、沙織は今の段階でよっぽど恥ずかしいこと、例えば自分が全裸になるとか、そういうこと以外は何でも聞いてくれそうな気がする。俺を喜ばすという動機付けさえあれば、フェラくらい嫌がらずにやってくれるだろう。  それに沙織が小さくて可愛い口にペニスを咥える瞬間、どんな顔をするんだろう。興奮が抑えられない。全ての段取りを忘れそうになる。  脳内シミュレーションを再度行い、段取りを確認する。忘れないうちに実行だ。  俺はベッドの上に座り、横の空いている所をポンポンと叩いた。沙織はしずしずと立ち上がり、俺の横に座る。  さっきまで二人は和やかムードだったのに、空気は一瞬にしてエッチモードに入る。  沙織を抱き寄せ、口を奪う。たまにはこちらからやるのも良いものだ。沙織を自分のものにしている気がする。  ドアには鍵を掛けてある。時間もたっぷり有る。俺は遠慮することなく、沙織の口を堪能する。  お互いに舌を吸いあい、唾液交換をして、沙織がぼーっとしてくるまで、キスを続ける。  俺のペニスは完全勃起していて、ズボンに押されて痛い。もう少しで活躍させてやるからとなだめてやる。  沙織が十分とろけたところで俺は口を外した。そして沙織の目を見て言う。 「今日は口でやってくれるかな」  沙織が何をという顔をするが、ちょっと考えてから理解したようで、顔を真っ赤にする。うつむいて俺の顔を見ないまま、コクンとうなずいた。  第一関門クリアだ。ここまで長かった。何度と無く途中で沙織を襲おうかと思ったが、順序が大事、順序が大事と心の中で唱えて我慢した。ようやく、それが報われるときが来る。  俺は沙織を俺の足元に座らせた。俺は脚を開き、沙織を挟むようにする。  それから一旦立ち上がり、ズボンのファスナーを下ろし、ペニスを取り出した。  俺のミドルサイズのマグナムは完全にカチカチに硬くなっている。仮性包茎だけど、勃起すれば皮は全部剥ける。カス一つ残さず綺麗に洗ってある。  本当は沙織に出してもらいたかったが、既に勃起しているペニスを取り出すのは処女にはハードルが高すぎるだろう。これから練習してもらうとして、今日のところは自分で出した。今日の目的はあくまでもフェラをしてもらうことであり、他の事はどうでも良い。  そして、俺は再びベッドに座った。天井を向いたペニスが沙織の目に入る。 「……!」  沙織が口を手で押さえ、声にならない声をあげる。さすがに驚いている。  逆の立場で俺の目の前に、急にオマンコがやってきたら驚くだろう。  沙織は目を見開いて、じっとペニスを見ている。驚きが落ち着くと、好奇心が強くなってきたのだろう。  今までの俺の力で沙織は、匂いを嗅ぎたい、舐めてみたいと思っているはずだ。だが俺が何も言わないので、さすがに自分からは何もできないのだろう。 「触って」  俺が言うと、沙織が恐る恐る手を伸ばしてきた。手が当たると一瞬引っ込んでまた出てくる。そこで俺は沙織の手首を持ち、ペニスに誘導してやる。  沙織の指が俺のペニスの下半分に巻きついた。沙織の指は少しひんやりしている。そして俺の指より柔らかく、ペニスにしなやかにフィットした。  沙織はペニスの先を自分に向けようとする。完全勃起のペニスは下を向かないので、前かがみになり沙織を手伝う。沙織はペニスの向きを変えると鼻を近づけた。 「どんな匂い?」  俺は好奇心から聞いてみる。今日は午前中にシャワーを浴びて、これ以上は無いほどきれいにした。だけど、興奮している以上、多少は匂いが出ていると思う。  沙織はしばらく、鼻を鳴らして匂いをかいだ。 「石鹸の香りと、ほんの少し汗のようなしょっぱい匂いと、少し男の人の匂い。体が熱くなる感じがする」 「次は先端を良く見て。雫が浮かんでるでしょ。これは男の人が興奮したときに出るんだ。吸い取ってみて」  沙織がゆっくりと唇を近づけ、先端にチュッとキスをした。そしてチュルッとガマン汁を吸いこんだ。  初めてで味を知らない物でも食べたような顔だ。 「しょっぱい……」  俺の興奮メーターは振り切れた。  制服の美少女が俺の股間でペニスへ唇を差し出し、先っぽへキスをする。これほど素晴らしい光景が世の中にあるだろうか。  夢にまで見た瞬間だ。沙織は顔を赤くして、目をつむり、唇をほんの少し突き出してペニスにキスしている。意外と恥ずかしがる素振りは無い。そこには愛が見える。自慢みたいだが、沙織の俺への愛情が見える。俺を気持ち良くしたいという純粋な気持ちが見える。俺は感動した。 「そのまま、先っぽをペロペロして」 沙織の小さい口からピンクの舌が伸びる。そのまま、先端をチロチロと舐める。 「はおぅっ」  俺はあまりの気持ち良さに、うめいてしまった。これほど気持ち良いとは思わなかった。これは自分でやるのとは次元が違う。ペニスの先から頭まで電流が突き抜ける。  俺の射精メーターはグングン上昇していく。童貞にはきつすぎる刺激だ。もう、あんまりもちそうに無い。 「く、咥えて、早くっ」  俺は叫んだ。すると沙織がためらうことなく、パクッと亀頭を咥えた。 「おおぉー…・・・」  あまりの気持ち良さにびっくりした。唇で竿を刺激され、亀頭が温かい物に包まれる。舌で舐められるだけより、さらに気持ち良い。  この状況だ。夢にまで見た。制服の美少女が俺の足元にひざまずき、俺のペニスを咥える。それを上から見下ろす。視覚だけで射精しそうだ。このため、沙織にわざわざ制服を着て来てもらった。同級生を汚すという実感が盛り上がる。これからは制服を見ただけで勃起してしまいそうだ。  射精メーターがレッドゾーンに入る。俺は腹に力を入れ、必死で我慢する。だけど、我慢なんか役に立たなかった。  興奮と感動と刺激が強すぎる。 「ダメだっ。出る。出る、出る、出る、出る、出る、出るよっ…・・・。んんぅふぅー……」  ぶっびゅうううううぅーーー、びゅううううぅうー……、ぶりゅうううぅー……。  俺は急に盛り上がった射精感を抑えられず、情け無い声と共に沙織の口の中へ汚液を撒き散らした。 「あ、あ、あー、あぁー……」  ペニスが溶けている。頭も真っ白になる。脚の付け根がビリビリ痺れる。体がブルブルっと震える。  びゅるっ……、ぴゅるっ……。 「吸って。吸って、吸って、早く、吸ってぇー……」  沙織がほっぺたをへこませながら、ペニスの先を吸う。  最後に残った汁まで吸いだされる感覚はオナニーでは味わえない。ペニスだけでなく、腰周りまでとろけるようだ。体がガクンガクンと大きく震えた。  今までにやったどんなオナニーよりも気持ち良い。一週間オナ禁してやった時より、一時間かけて我慢に我慢を重ねてから出した時より何倍も気持ち良い。人生最高の快感だ。  風俗の話を聞く度に、たかがフェラチオに何千円も払うのはバカらしい、オナニーで十分、とか思っていたが、俺の方がバカだった。フェラは凄い。フェラは正義だ。フェラは正しい。  高いお金を払う人の気持ちが分かった。世の中の事にはそれなりの理由があるのだ。俺は何も知らないバカだった。  フェラの気持ち良さも知らずに、世の中を知った気になっていたとは、何と言う根拠無き自信だったんだろう。俺はフェラを体験して大人になったような気になった。  しかし、フェラでこれだけ気持ち良かったら、本番はどうなるんだろう。童貞は入れた瞬間に出しちゃうっていうけど、俺も実際そうなりそうだ。フェラ以上の気持ち良さを我慢できるとは思えない。  俺が腰を引きペニスを抜くと、チュポンって感じで口から抜ける。射精直後で敏感になっている亀頭は抜くときの刺激で痺れる感じがして、たったそれだけで俺は快感に震えた。  沙織がこぼさないように慌てて唇を閉じる。  あまり濃すぎて飲めなくてはダメなので、昨日の夜は三回もオナニーをした。次の日に沙織に飲ませることを想像するとオカズは無くても大量に出た。  それでも俺の有り余る性欲は一晩の間に大量のザーメンを作成したみたいで、いつも以上の量のザーメンが沙織の口の中に出た。  俺は沙織が自分から飲み込むか試してみたくて、紙にはわざと『大切にしましょう』とだけ書いて、『飲み込みましょう』とは書かなかった。本当は飲んで欲しくて仕方がないが、これは賭けだった。 「出しても良いんだよ」  俺が言うと、沙織は首を横に振り、顔を少し上へ向け、飲みにくそうにしながら、少しずつ飲み込んでいった。  あぁー……。飲んでる。沙織が俺のザーメンを飲んでる。俺の遺伝子が沙織を汚し、吸収されていく。  俺は物凄く深い満足感を感じた。精飲させるのがこれほど征服欲を満たし、満足感を味わえるとは思っていなかった。  沙織が飲んでいる姿を見ているだけで、ペニスは再び完全復活している。 「大丈夫?」 「あんまり美味しくないけど、直樹君のだから大丈夫。思ったより平気だった」 「ありがとう。ほんとに気持ち良かったし、うれしかった」  沙織が何とか作り笑いをする。だけど口の中が変になっているのだろう。眉間に皺が寄っている。 「ジュースで口直しして」  沙織はジュースを飲みながら、横目で俺のペニスを見ている。また立っているのが気になるのだろう。  沙織はジュースで口の中を洗い、飲み込むと元の位置に戻ってきた。 「もう一回お願いできる」  俺が尋ねると、沙織はうなずいた。一回やって慣れたのだろう。  顔をゆっくり近づけると、先端にキスをしてから、亀頭をペロペロ舐め始めた。 「あっ、あ、あぁー……」  射精の余韻が残り、まだ敏感なままの亀頭は舐められるだけで、信じられないくらい気持ち良い。体中が震える。 「あぁー、ダメだっ。咥えてっ」  俺が言うと、沙織がすぐに咥えてくれる。 「そのまま、ペロペロしてっ」  沙織の舌が先端から亀頭全体に絡みつく。  さっき出したばかりなのに、早くも射精メーターが振り切れる。 「あーっ、ゴメン。出るっ。また出るっ……」  沙織の口の中の気持ち良さに俺は我慢できない。あっさり堤防が崩れて、二回目の精液を沙織の口の中へ放出する。 「あぁー…・・・」  どびゅうぅーーーーー……、ぶびゅうぅーー……、びゅるぅー……、どくっ、どく……。 「んふー……、ん、んふぅー……」  ペニスから腰の周りにかけて痺れるような快感が広がり、背中から頭へ伝わっていく。快感で体がぶるるっと震えた。 「あぁー、吸って、吸って」  沙織が頬をへこませて、ペニスを吸う。 「あー、そう。そう。いいー……」  俺は最後の一滴まで出し尽くしても、しばらく沙織の口の中に入れたままにした。余韻を味わいたかったのだ。  二発目は一発目に比べると快感の大きさはやや小さかったが、深さは深かった。一発目のような何がなんだか分からない内に出るのではなく、じっくり射精の気持ちよさを味わうことができた。こんな気持ち良い事を知ってしまったら、もうオナニーには戻れない。  ペニスが柔らかくなりかけたところで、俺は抜いた。  また沙織が上を向き、ザーメンを飲み込んでいる。二回目で早くもコツを掴んだのか、最初よりも楽そうだ。それでも美味しくなくて、飲みにくいのは変わらないだろう。  今度は満足感よりも、感謝の気持ちが強くなる。まずい物を俺のために飲んでくれている。沙織にはいくら感謝してもしたり無い。本当に最高のカノジョだ。  沙織はジュースを飲んで口直しをした。  二回も出して落ち着くかなと思ったが、俺のペニスはまだまだ元気だ。八分立ちで斜め上を向いている。 「もう一回良い?」  俺は恐る恐る聞いてみる。 「何回でも良いよ。いっぱい出して」  沙織は少しも嫌がることなく、笑顔で答えてくれる。  それを聞いて俺のペニスはムクムクと完全復活してしまう。沙織は男をその気にさせる天才だ。沙織が相手だと何発でも出せそうな気になってくる。  沙織が三度、ペニスを口に咥える。  今度は三回目だけあって、俺も少し余裕がある。沙織の口の中、舌の動きをじっくり味わうことができる。  沙織の唇がエラにひっかかり、竿を締め、微妙に刺激されて気持ち良い。舌が先端を舐めるときと亀頭全体を舐めるときの気持ち良さの違いも実感できる。  俺は心ゆくまで沙織の口の中を堪能する。  舌は先端、縫い目、亀頭全体と満遍なく絡みついてくる。かなり気持ち良いが、三回目ともなると、それだけではインパクトに欠ける。俺は腰をほんの少しだけ前後させた。  1センチくらいのわずかな幅だけど、それでも今日が初フェラの俺には十分すぎる刺激だ。特にカリが唇でこすられると、物凄い快感だ。ペニスを持っていかれそうな、溶けるような気持ち良さだ。  俺が腰を動かしている間も沙織は舌を休むことなく動かし続ける。  AVでみるフェラより、ずっと簡素で稚拙なテクだけど、もう精液は発射の準備を整え、出口を探してざわついている。  もう俺は我慢できなくなった。童貞だから仕方が無いと心の中で言い訳する。いや、我慢する気がないというほうが正しいのかも。今日はひたすら、射精の快感に溺れたかった。今までの人生で溜まりに溜まった膿を出し切りたい。 「おおおぉーー……」  俺は細かく腰を揺する。すぐに我慢の限界を超えた。 「出るよぉー。いい、出るよ。口の中に出すからね」  俺は情け無い声で沙織へ告げる。 「んっ、んんんぅー……」  どっぴゅぅーーー……、どくどくっ……、どくどく……、どく、どく……。  もうキンタマの中の精液が全て出る勢いで、射精する。ペニスは溶けて沙織の口と一体化しているような感じだ。何回出しても気持ち良過ぎる。  三回目ともなると頭の良い沙織は言われなくても、ペニスを吸い上げる。  竿の中に残った精液まで吸い出され、沙織の口の中へ納まった。  俺は、はぁはぁと息をしながら、時たま来る寒気でブルルルルッと体を震わせる。  凄い快感だ。回を重ねるごとに快感も深くなっている気がする。  三回出して、俺はようやく落ち着いた。座っていただけなのに、かなり疲れた。ペニスもぐったりしている。  俺は用意していたウェットティッシュを沙織に渡し、ペニスを拭いてもらう。こんな時でも沙織はやさしく丁寧に拭いてくれる。本当に良い子だ。  きれいになったペニスを俺はしまった。いくら童貞でも三回連続で出せば、しばらくは大人しくなる。心から満足したので、今日はこれで終わりにする。もう、今日の事を思い出しただけで何回でもオナニーができそうなほどだ。本当に今日の体験は衝撃的だった。人生観が変わるくらいの出来事だ。  俺はベッドの上で大の字になった。体がだるくて動きたくない感じがする。  すると、沙織もいそいそとベッドに上がってくると、俺の腕を枕にして寄り添うようにして横になった。沙織の体の柔らかさと体温が服越しに伝わってくる。  そんな事されると、いじらしくて、可愛く思えて仕方が無い。俺は時間ギリギリまで沙織の肩を抱いた。それだけで十分幸せな気持ちなれた。 <第九話>  日曜日、今日も昼から沙織が家へ遊びに来ることになっている。  両親には買い物へ行ってもらった。毎週行っているから、問題ないだろう。申し訳ないけど、夕方五時まで帰ってこないように、お願いの紙を見せてある。  妹には貴重な小遣いの中から千円を渡し、友達の所へ遊びに行かせた。五時まで帰ってくるなと言ってある。俺の言うことは何でも聞くので、夕方まで帰ってこないだろう。  最近は妹が可愛くて仕方が無いので、小遣いをやってもそれほど惜しいと思わない。逆に妹の喜ぶ顔を見ると自分の方まで嬉しくなってくる。じいさん、ばあさんが孫に小遣いをやって喜ぶ気持ちが少し分かった。  これで、五時まで誰も帰ってこない。沙織と二人きりになれる。  沙織は一時二十五分、約束の五分前にやってきた。一回来たので迷わず来られたようだ。まあ、迷うような道じゃないし、万が一迷ったら携帯に電話することになっていた。俺は外に出て行かなくて良いので楽だが、寒い中やってくる沙織には、とても申し訳なく思う。 「おじゃまします」  沙織の頬の赤さが外の寒さを物語っている。 「寒い中、ごめんね」 「大丈夫だよ。いっぱい着てきたから」  確かに、沙織は服を着込んでモコモコになっている。 「じゃあ、こっち」  俺は居間へ通して、コタツへ入ってもらう。 「わぁ、コタツだ」  沙織が目を輝かせる。最近は冬でもコタツを使わない家があるらしいが、沙織の家もそうなのだろう。俺には信じられない。  冬の暇な時のコタツでのうたた寝は人生の中でもトップクラスのプチ幸福だ。 「入って、入って」  前からスイッチを入れて暖めてある。というか、さっきまで俺が入って沙織を待っていた。  沙織がごついダウンのコートを脱ぎ、マフラーと手袋を外して、コタツに入る。 「あったかぁーい」  俺はココアを二人分作る。寒い時はこれに限る。沙織を体の内側からも暖めてやる。  沙織は両手でカップを挟み、手を暖めている。一月下旬の自転車の寒さは手袋では防げない。  俺は二人で会う場所を何とかしないといけないとは思っているが、お金の無い高校生には難しい問題だ。毎週俺の家へ来てもらうのは沙織に申し訳ないし、心苦しい。もう少し暖かくなればましになるが、この季節に女の子を二十分も自転車に乗せるのは可愛そうだ。  近いうちに沙織の家族にもお願いの紙を見てもらうしかないのだろうか。全員一度は難しいだろうから、まずは母親からだろう。沙織と相談する必要がある。  沙織がココアを飲み終わる。俺はクッションを枕代わりに持ってきて、沙織を寝かせる。 「ちゃんと首まで入って」  このコタツは長方形型なので、寝転がって入っても、足が出る事は無い。 「あったかいねー」 「うんうん」  俺はこそこそと場所を移動し、沙織と同じ場所に入る。窮屈だけど何とか入った。 「コタツに入ると眠くなるね」 「うん……」  と、俺は答えたが、沙織とくっついていて眠くなるはずが無い。かなりドキドキしているし、俺は腰を引いて勃起したペニスが沙織に当たらないようにするので一生懸命だ。  まだまだ時間はいっぱいある。たまにはドキドキ感を味わいながら過ごすのも良いものだ。  まずは沙織の体を芯から温める。素人考えだけど、温まっているほうが感じやすくなる気がする。それに冷えてたら服を脱がせるのがかわいそうだ。  俺達は少し暑く感じるまでコタツで過ごしてから、俺の部屋へ移動した。そこもエアコンを入れて暖かくしてある。  俺達はベッドへ並んで座る。  今日の沙織の服装は厚手のセーターに膝上のスカート、それに黒タイツ。寒さ対策だろうけど、素足とは別の種類の妙なエッチさがある。可愛い女の子は卑怯だ。何を着ても似合う。  今日最初にやることは決まっている。イチャイチャだ。街中のバカップルのようにイチャイチャしてみたい。沙織の体を触ってみたい。念願のイチャイチャをするのだ。  俺は沙織の肩へ左手を回し、抱き寄せる。沙織は俺の肩に頭を乗せる。俺の匂いを嗅いでいるに違いない。  沙織の膝の上へ右手を置き、さわさわとタイツの手触りを確かめる。ツルツルとザラザラの間くらいの不思議な感触がする。そのまま手を奥へ向かって少しずつ動かしていくと、沙織は手をかぶせてきて、それを防ごうとする。  まだガードが固い。俺は左手を沙織の脇の下から胸へ向けて回す。指先がギリギリ胸のふもとに届くので、やわやわと指先で揉む。  すると、沙織が一瞬気を取られて手のガードが緩むので、右手を少し奥へと進める。  今度は左手で沙織を抱き寄せて、頂へ向けて少し指を前進させる。そして、沙織の意識が胸へ向いた瞬間に右手を太ももの奥へ進める。  こうして俺はお互いにサポートしながら交互に手を前進させる。 「あん、だめっ……」  そんなお願いはもちろん無視だ。なおも、俺は両手を少しずつ前進させる。  沙織は顔を赤く染めながら、体をもじもじさせる。嫌なのか気持ち良いのかはっきりしない。  イチャイチャするだけの予定だったけど、興奮してしまっている俺は自分を止める事ができない。  俺の右手は太ももの内側の柔らかい所へ到達する。スリムで細い脚なのに、そこはとても柔らかい。俺はやわやわと揉んで柔らかさを堪能する。  左手も頂上付近まで到達して、ささやかな胸のふくらみを指先で楽しむ。 「あぁ、ほんとに、だめなのに……」  沙織は興奮して、俺にキスを求めてくる。目をつむり、口を近づけてくる。俺はギリギリまで沙織が近づいてきたら顔を離して、沙織にキスさせない。そして、沙織がキスさせてもらえないと分かって顔を離すと、顔を少し近づける。  すると、沙織がまた顔を近づけてくるので、ギリギリの所で逃げる。そうして、何度か近づいたり離れたりを繰り返していると、沙織が泣きそうな顔になってくる。  その顔に俺はズギューンと撃たれて、意地悪したい気持ちが沸々と湧いてくる。 「お願いしてみて」  俺は意地悪に言う。 「お、お口を、ください……」  な、何という可愛い言い方。そんなに可愛くお願いされたら聞くしかない。  俺は舌を伸ばしてやる。  沙織が俺の舌を唇で優しく挟み、ちゅーちゅーと吸ってくる。そして、舌先を絡めてくる。  俺は気持ち良さにたまらず左手を沙織の胸にかぶせると、優しく揉みまくった。 「んっ、んっ、んっ……」  沙織が舌を吸いながら、声を出す。  おれは右手を前進させて、脚の付け根ギリギリの所まで到達させる。今までで最深到達地点だ。そこは熱く、そして蒸れていた。指先に湿気を感じる。  もう少しで沙織の一番大切な所へ届く。そう思った時、沙織はきゅっと太ももを閉じて、俺の手の動きを封じてしまう。  俺は胸を揉みほぐしながら沙織へ言った。 「もっと触りたい。脚を広げて」  おれはダイレクトに沙織へお願いする。 「だめ、恥ずかしい……」 「お願い。沙織を気持ち良くしてあげたい」 「だめ、だめ、恥ずかしい」 「大丈夫、触ってるところは見ないから」  何度も何度もお願いしていると、少しずつ足の力が緩んでくる。  俺は右手を前進させた。そして、ついに、右手が秘密の場所へ到達した。 「あっ……」  沙織の体がピクッと反応する。  初めて触る沙織のあそこは、柔らかくてぷにぷにしている。俺はどうやって触れば良いか分からないので、とにかく優しく優しくと頭の中で唱えながら、そーっと指先で触る。無修正AVを思い出しながら、場所の見当をつけてクリトリスからオマンコにかけて指先でなぞる。  もうイチャイチャのレベルを超えてしまっているが、関係ない。 「い、いや、だめ、そこは、だめ……」  沙織は目をつむり、顔を横に振りながら、何かに耐えている。 「顔を良く見せて」  俺は耳元でささやきながら、耳をしゃぶる。かすかに苦いけど、沙織の味だと思うと全く苦にならない。 「恥ずかしい」 「すっごくきれいだ。とっても可愛いよ。好きだ。沙織。もっと良く見せて」  俺は言ってる自分が恥ずかしくなるような、甘い言葉を沙織に聞かせる。 「だめー、恥ずかしくておかしくなりそう」 「大丈夫、俺しか見て無いから。俺だけに見せて、沙織がおかしくなるところ」  そうして、胸を揉み、あそこを指でなぞりながら、沙織の顔を眺める。  目をギュッとつむり、必死で耐えている沙織の顔はたまらなく可愛い。 「目を開けて、俺を見て」 「だめ、できない」 「ほら、目を開けて」  俺は胸を揉む手に力を入れる。指先も少し強めにこする。 「ほら、気持ち良いでしょ。目を開けて、可愛い顔を見せて。お願い」  沙織は手をギュッと握り締めている。そして、一瞬目を開け、俺の目を見た。その目は泣きそうで、どうして良いか分からない様子で、俺に助けを求めていた。  俺はたまらず沙織の胸を握り締め、指先をあそこへ押し付けた。 「んんっ……」  沙織は小さくうめくと、目をつむり、全身に力を入れた。そして、俺の手を太ももでギューっと挟みつける。  何秒かの短いような長いような後、沙織の体から力が抜ける。  俺は両手をはずして、沙織を優しく抱きしめた。沙織も俺の体に手を回す。 「気持ち良かった?」  俺は小さな声で聞いた。とても大きな声ではっきり尋ねる雰囲気ではなかった。  沙織が小さくうなずく。  俺は沙織が落ち着くまで、ずっと優しく抱いていた。  しばらく、抱き合っていてから、おれはベッドの上に横になった。沙織の手を引き、俺の横に寝かせる。  今度は俺が気持ち良くしてもらう番だ。今日は沙織にフェラチオの練習をしてもらう。昨日は俺がすぐに出してしまい。ほとんど練習にならなかった。今日は今まで集めた知識を総動員するときだ。妄想の中での最高のフェラテクを沙織へ教え込むのだ。それで、昨日は追加でお願いの紙を渡さなかった。必要ないからだ。  沙織は大分落ち着いたみたいだが、まだ顔が少し赤い。よく分からないが多分大丈夫だろう。  あまり、落ち着きすぎても良く無い気がするので、始めてもらうことにする。 「キスして」  沙織が覆いかぶさるようにしてキスをしてくる。まだ興奮が冷めないのか濃厚なキスだ。思い切り舌を伸ばし、俺の口の中をまさぐってくる。俺もねっとりと舌を絡ませ、沙織の舌を吸い上げる。 「んっ、んんっ……」  沙織が声を出すのを確認してから、舌を開放した。 「もっと色んな所にキスして  俺がそう言うと、沙織は顔中にキスしてきた。額、まぶた、鼻、頬と、まさしく、キスの雨を降らせるという感じだ。  なんか、沙織に食べられてるという感じがしてくる。  沙織はキスだけでは物足りないのか、顔をペロペロ、チロチロと舐めてくる。顔中が唾でベトベトしてきて、それが乾いてくるとパリパリする。  思う存分俺の顔を味わった沙織は、耳へと移動する。耳の裏も表も、舐めて、しゃぶり、口に咥える。クチュクチュという音が聞こえて、ぞくぞくしてくる。耳の穴へ舌を入れられると、くすぐったくて思わず体をすくめてしまう。  沙織は片方が終わると、反対側へ移動して、同じようにクチュクチュしてくる。  俺は、初めての感覚を耐えるのにかなり体力を使ってしまった。 「ふぅー……」  満足の溜息をついてから、沙織は俺の首筋に取り掛かった。  まずはチュッ、チュッとキスを繰り返してから、ペロッ、ペロッと舐めてくる。一生懸命に舐める姿はとてもいじらしい。  首筋を舐められるのは、とても気持ち良い。耳のときのゾクゾクする感じや、フェラの強い刺激とは違って、穏やかな染み入るような気持ち良さだ。いつまでも続けて欲しくなる。  沙織は右側が終わると、左側、喉と残す所無く舐める。  もう、俺は首だけでは満足できなくなる。 「脱がせて」  俺は脱がせやすくするために、上にはスウェットシャツ一枚だけだ。体を浮かせて協力すると、沙織が優しく脱がせてくれる。沙織は服を畳むと邪魔にならない場所へ置く。こんな所まで躾が行き届いている。  上半身裸でベッドに横になるが暖房を強めにしているので寒くない。  さっそく沙織が俺の体へ口を付ける。  肩から胸へ口がゆっくり移動していく。チュッという音や、ピチャピチャいう音が聞こえて、とてもいやらしい。  沙織の舌が脇の下に近づいてきた時、俺は腕を上げて、沙織を誘導する。  どうするかと見ていると、沙織はためらうことなく口を付けた。まばらな腋毛ごと口にしている。 「お、あ、あ、あ、ああー……」  俺はくすぐったさと、気持ち良さが混ざった感覚に体をよじって悶えた。これは初めての感覚だった。くすぐったいのに気持ちいい。やめて欲しいのに続けて欲しい、不思議な快感だ。  反対側もやって欲しくて、もう片方の腕も上げる。すると沙織はすぐに口を移してくれる。以心伝心で気持ち良くしてくれる沙織は本当に最高だ。  この快感は格別だ。俺は脇フェチではないがこの気持ち良さは別格だ。片方だけでこれだけ気持ち良いなら両方同時にやられたらどうなるのだろう。さらに、両方やられながらフェラされたら。想像だけで射精しそうになる。  将来ハーレムを作ったら絶対にやってもらおう。おれは決心した。絶対にハーレムを作って、色々やってもらおう。俺は体をくねらせながら考えた。  満足したのか沙織が乳首へと移る。舌を尖らせてチロチロ舐めては、チューッと吸ってくる。 「ああぁー、いいよ。気持ちいい」  俺は沙織へ教えてあげる。沙織は俺が喜んでいるのが嬉しいのか、ますます熱心になる。  男でも乳首は気持ち良い。それに、ここまでで色々発見があった。舌で舐められるのでも場所によって気持ち良さに違いがある。  ゾクゾクしたり、くすぐったかったり、ほあーんと穏やかだったり、色々だ。  乳首の場合はずぅーんと体の奥に響く感じがする。  セックスは奥が深い。愛撫だけでも、こんなに種類がある。エッチに上手い下手があるのが納得できる。沙織にはもっと上手くなって欲しいし、俺も上手くならないといけない。  沙織はそれからも色んな所を舐めてきた。お腹、おへそ、脇腹と来たが、そこで俺はくすぐったくて我慢できなくなる。 「そこダメー、くすぐったいからー……」  俺は体をよじって、悶えまくる。沙織の口が離れた時には、疲れてふぅーふぅー息をした。  上半身の表側を沙織が一通り舐め終わり、唾液でねとねとになる。 「ズボンも脱がせて」  俺は沙織にお願いして、次へ進む。腰を浮かして脱がせやすくすると、パンツが現れる。  この時の為に取って置きの勝負パンツ(単なる新品のボクサーパンツだが)をはいている。だが、ガマン汁で染みができているのを見られるのはとても恥ずかしい。快感のためだと我慢して、当たり前の事のように振舞う。  沙織はズボンもきちんと畳んでくれている。  さっき俺が太ももに触った事のお返しか、沙織が太ももを舐めてくる。  太ももの気持ち良さも独特だ。場所により、普通の所、ゾクゾクする所、痺れる気持ち良さの所と分かれている。一番気持ち良い所を口が通ると、思わず脚を突っ張ってしまうくらい気持ち良い。 「そのまま、触って」  そう言うと、沙織が太ももを舐めながら、パンツの上からやさしくペニスに触れてくる。竿に沿ってやさしく撫で上げてくれる。俺はペニスから我慢汁を漏らしながら、気持ち良さに悶えた。自分で触るのとは次元が違う気持ち良さだ。それに、焦らされてる感がとっても強い。AVの一場面に思えてくる。  もう、俺の我慢も限界に近い。このまま焦らされると、パンツの中に射精しかねない。 「パンツも脱がせて」  俺は沙織にお願いした。ついに沙織に全貌を見せる時が来たのだ。昨日はズボンをはいたままだったので、棒の部分しか見せていない。今日はタマから毛まで全部見られてしまう。恥ずかしさがマックスだけど、いつか通らないといけない道だ。俺は覚悟を決めて腰を浮かせた。  ゴムに手が掛けられ、パンツが下げられる。俺の限界まで勃起した息子と陰毛が外気に晒される。  ペニスは昨日見られているのでそれほどではないが、陰毛を見られるのはなぜか恥ずかしい。人並みの生え具合だけど、女性に見せるのは初めてである。沙織も見るのは初めてだろう。一瞬手が止まり、俺の股間を凝視した。  沙織はパンツも畳んでズボンの下に置いた。一番上に置かないのが良い。沙織はこういう細やかな心遣いができる女の子だ。  俺はここで新しい発見をしていた。パンツを脱がされるので一番恥ずかしいのは、足から抜く時だった。足を持ち上げる時に変な格好になってしまい、おしめを替えられるような妙な気分になる。何か子供扱いされている感じだ。自分でやるならともかく、人にやってもらうのは逃げ出したくなるほど恥ずかしい  そして俺はついに全裸になった。もう、矢でも鉄砲でも持ってこーい、という気になってくる。もう世の中にはこれ以上恥ずかしいことは何も無い。怖い物なんか何にも無い。俺は大の字になった。もう好きなだけ見てという感じだ。  俺は開き直って気が大きくなり、沙織に命令する。 「匂いを嗅いでごらん」  普通なら恥ずかしくて、とてもさせられないことが、できてしまう。俺は少しおかしくなっていた。  沙織は俺の両足の間で正座をして、鼻がくっつくほど顔を近づける。そして、思い切り匂いを吸い込む。  汗と興奮で匂いが濃くなっているはずなのに、嫌がることなく、むしろ喜んで匂いを嗅いでいる。 「直樹さんの匂いがする。この匂いを嗅ぐと、ああ直樹さんだと思って安心する。それで、体が熱くなってくる」  俺は美少女に股間の匂いを嗅がせるという異様な状況にクラクラする。俺の頭の中で恥ずかしさが興奮へ変換されていく。  ペニスはお腹にくっつくほど勃起しているので、裏筋が上になっている。沙織は、先端にキスをした。 「あっ」  昨日のやり方を覚えていたのだ。先端に浮かんでいた、カウパーをチュルッと吸い込む。それから裏筋をペロー、ペローと舐め上げる。 「うぅ……」  裏筋舐めは効く。マンガで裏筋、裏筋と出てくるが意味が分かった。これは確かに凄い。昨日のフェラの体験が無ければ、すぐに射精してしまっただろう。俺はお腹に力を入れて我慢する。  さらに沙織の髪の毛が垂れてきて、顔の動きに合わせて俺の体を撫でていく。そのすぅー、すぅーという感触は、くすぐったいけど気持ち良い。  俺は快感が物足りなくなってくる。 「唇も使って」  沙織が唇まで押し当てて、裏筋を舐め上げるが、顔がまっすぐだとやりにくいことに気がついて顔を横へ傾けた。ハーモニカフェラだ。 「うおぅ……」  これはきつい攻撃だ。唇がべったりと押し付けられて、その間から伸びた舌がペロペロと竿を舐める。こんなのは長時間我慢できない。まだ出すには早すぎる。一時退避だ。 「玉も、玉も舐めてっ」  俺は攻撃の矛先を変える。沙織が竿から口を離して、玉を舐め始める。 「そこは敏感だから、やさしくして」  竿と同じ力加減ではちょっと強すぎる。 「袋の裏側も。そこは匂いがこもるから、よく匂いを嗅いで」  そこは自分でも分かるくらい一番匂いがきつい所だ。そんな所の匂いを嗅がせて、覚えこませる。興奮で頭がおかしくなりそうだ。  沙織がすんすんと鼻を鳴らして匂いを嗅ぐ。頭を持ち上げて下の方を見ると、ペニス越しに沙織の顔が見える。心なしか赤らんでいるように見える。沙織も俺の匂いを嗅いで興奮しているのだ。  沙織が匂いを嗅ぎながら玉を舐め始める。玉の気持ち良さも他の場所とちょっと違う。ペニスの気持ち良さに、くすぐったさと、じれったさを足した感じだ。これも、とても気持ち良い。  本当に人間の体は不思議だ。場所により気持ち良さが違う。まるで赤身、中トロ、大トロ、中落ちと場所により変わるマグロの味みたいだ。俺は美味しんぼを思い出した。  玉舐めで少し落ち着いたので、再び竿へ戻ってもらう。 「咥えて」  沙織が玉から離れて、先端を咥える。亀頭全体が沙織の小さい口の中へ消える。 「あぅっ……」  暖かい粘膜に包まれ、先端が舌に触れ、溶けるような、痺れるような快感が湧き上がる。 「唇を締めて。歯を当てないようにしてね」  沙織の唇がきゅっと締まり、それだけでかなり気持ち良い。 「ああー、いいよ……。頭を動かして」  さすがに沙織も高二だけあり、フェラの基本的な事は知っているらしく、頭を上下に動かし始める。  邪魔な髪をかき上げながらペニスを咥える姿は猛烈にエロく見える。  竿が飲み込まれていく感覚は凄い。まさに食べられてる感じがする。竿にヌルヌルで柔らかい唇が張りつき、この世の物とは思えない気持ち良さだ。自分でやるオナニーの比じゃない。自分でやるのがバカらしくなってくる。 「いいよー……。苦しく無い所まで入れて。入れすぎると苦しいから気を付けてね」  沙織がペニスの半分くらいまで口に入れる。沙織が小さい口をいっぱいに開いて竿を咥えている。亀頭だけを咥えるのとは迫力が違う。目は竿を見つめ、ほんの少しだけ口を突き出し気味にしている。沙織がこんなにエロい顔をするとは驚きだった。この顔だけをおかずにオナニーが何回でもできそうなくらいエロい。  この視覚に竿からの刺激が加わり、おれは限界が近づいてきている。まだフェラ二日目だ。ぜんぜん我慢が効かない。 「舌も使って」  そう言ったのを俺はすぐに後悔した。敏感になっている所へ舌の攻撃は強すぎた。急速に精液がこみ上げてくる。もう我慢できない。一発目を出すしかない。二発目から練習再開だ。 「あぅ、出るっ。出るよ……」  腰を突き上げてもっと口の中へ入れたいのを押さえながら、俺は思い切り精液を噴き上げた。  ぶびゅるるるるぅーー、びゅるるるー……。  昨日三回も出したのに、いつも以上の精液が噴出する。前置きが長かった分、精液が大量に準備されたみたいだ。  沙織が指示しなくても、ペニスを吸う。精液の勢いが増し、俺の快感も増していく。  びゅるるるー……、びゅるびゅるびゅるー……、ぴゅるぴゅる……。  腰が溶けるような感覚と共に、溜まった精液を全て出し終わる。竿の中に残った分も沙織に吸い出されている。  俺は心地良い倦怠感に包まれながら、沙織を見る。沙織はこぼさないように気を付けながら、口を外す。それから俺に見せ付けるようにしながら、コクッ、コクッと何度かに分けて飲み込んだ。 「ありがとう、すっごく気持ち良かった」  オナニーで射精した後はむなしい気持ちになるのに、口内射精の後は何故か満ち足りた気持ちになる。不思議だ。俺は目をつむり、余韻を楽しむ。  その時、ペニスが再び沙織の口に含まれた。昨日の経験で俺が一回じゃ満足しないことが分かっているのだ。 「あっ、あぁーー……」  射精後の敏感な亀頭を舌で舐め回され、俺は声を上げて悶える。 「だ、出した後は敏感になってるからっ。ま、ま、待って、待って……」  沙織が口の中へ入れたまま、動きを止める。  沙織を苛めるつもりなのに、これでは逆に苛められているみたいだ。 「硬くなるまでは、やさしく、やさしくして」  すると沙織の舌がやさしくペニスに触れてくる。勃起している時より、ピリピリ痺れる感じが強い。腰周りから背中まで鋭い快感が伝わっていく。  七分立ちまで小さくなっていたペニスが再び大きくなっていく。 「いいよ。ゆっくり動いて」  まだ完全に勃起していないので、さっきより根元まで沙織の口の中に入っていく。柔らかい唇でしごかれる感触は格別だ。もうオナニーには戻れない。 「いいよー。唇でエラを引っ掛けるようにして」  沙織がわざとエラを引っ掛けるようにしながらペニスを出していく。そのまま亀頭に沿って唇を狭め、最後は先端にキスする形になる。 「お、おおおおぉー……」  エラから先端にかけての敏感なところを唇ですられると、体が震えるくらい気持ち良い。  再び、沙織がペニスを飲み込んでいく。たった一往復でペニスは完全に復活した。限界まで張り詰めている。  沙織が頭をピストンさせ、何度も出し入れを始める。  俺は快感を必死で我慢しながら、手を使わせようか悩んだ。手も使わせたほうが絶対に気持ち良い。でも、まだ二日目だ。一度に全部味わう必要も無い。それに、口だけで十分気持ち良い。一回出しているのに、もう我慢するのが辛くなってきている。  俺って、ひょっとして早漏なのかなと思ってしまう。オナニーなら五分や十分は余裕で我慢できるけど、沙織のフェラは、あっという間に出そうになる。  慣れて無いだけだと、心の中で言い訳しながら、沙織に言う。 「だんだんスピードを上げて」  沙織が言われた通りに、頭を動かすスピードを上げてくる。  スピードが上がると、感覚が変わってくる。ゆっくりだと、唇が竿のどの辺を通っているか、良く分かった。それがスピードが上がるに連れて、まるで残像現象のように、唇が通った後もその感触が残る。そして感触が消えないうちに再び唇が通る。まるで、常に唇に包まれているような感じになってくる。  さらにスピードが上がって勢いが付きすぎているのか、沙織がたまに深くまで口に入れてしまい、気持ち良い。沙織の少し涙を浮かべた顔は俺のかすかなS心を刺激する。  もう、後はどこまで我慢できるかだ。俺はお腹に力を入れ、必死に耐える。  ペニスが溶けて千切れそうなほど気持ち良い。こんなに気持ち良いのは生まれてから経験したことが無い。 「あ、あ、あ、あぁ、あぁー……」  俺は歯を食いしばって我慢するが、どうしても声が漏れてしまう。  沙織は俺が感じていることが分かるのか、頭のスピードを緩めようとしない。そして俺に止めを刺した。  沙織の舌が先端をチロチローと舐める。 「あぁー、それはダメー……」  沙織は止めてくれない。さらに舌を高速で動かす。 「うあぁー……、ダメだー……、出るよ。出る、出る、出る、出る、出るぅー……。うぅっ」  二回目なのに俺の決壊は早かった。一回目と同じくらいの量を口の中へぶちまけた。二回目は少し薄いのか、沙織はペニスを咥えたまま、精液を飲んでいく。沙織の喉の動きがペニスにまで伝わってきて、とても生々しい。  二回も出したのに、ペニスは完全には小さくならない。まだ五分立ちの大きさのままだ。  沙織は射精の前からずっと咥えたままだ。そのままフェラを続けている。 「うあぁ……、ちょっと、ちょっと待って、ちょっと休憩」  沙織が咥えたまま動きを止める。  俺はゆっくり息をして呼吸を整える。 「最初から、ゆっくりして」  沙織が一旦口からペニスを出して、ぺろぺろ舐め始める。ペニスは唾液まみれでヌラヌラと光っている。  射精して半立ちのペニスに沙織の舌が心地良い。うっとりする気持ち良さだ。  若さゆえか、時間も掛からず俺の息子はゆっくりと大きくなっていく。  沙織は完全に大きくなると、タマへ移る。さっき教えたとおり優しく舐め上げてくれる。さらに、範囲を広げて付け根付近も一緒にペロペロする。それも、痺れた股間に染み入るようで気持ち良い。場所により気持ち良さが違うのは本当に不思議だ。  もう、タマは味も匂いもしないのか、何回か舐め尽くすと、竿に戻ってきた。  まずは先端にキスをして、舌先でチロチロ刺激する。 「お、お、おおおお……」  我慢していても、ついつい声が出てしまう。先端を責められると体中から力が抜けて吸いだされる感じがする。  それから沙織は竿を何度も往復しながら、舐めていく。舌を大きく使って舐め上げたり、唇も使ってレロレロと舐める。  二回も出した俺は、沙織の舌を存分に味わう。目をつむり舌の動きを感じ取ったり、沙織の上気した顔を眺めたりする。  美少女のフェラ顔はいつまで見てても飽きない。このまま永遠に続いて欲しいと思えてくる。  沙織は裏筋だけでは満足できないのか、竿を持ち上げ横側も表側も満遍なく舐める。裏側とは違い、刺激がマイルドで、じっくりとフェラを味わうことができる。 「気持ち良いよ。次はエラに沿って舐めてみて」  そう言うと、沙織は舌先をエラの付け根に当てて、沿うように往復させる。 「それも気持ちいいー。それから、裏側の縫い目みたいになってるところも舐めてみて」  沙織は唇を押し付けたり、舌先で舐めたり、色々やり方を変えながら俺の反応を探ってくる。 「いいよー。手は俺の体を撫でて」  沙織のほんの少しだけ温度の低い手が、俺の体をさわさわと撫でる。フェラの気持ち良さとミックスされ、とても気持ち良い。まさに天国に居るみたいだ。  沙織は色々な場所を順番に舐めてくれる。ちょっと舐めては場所が変わるので、変化があってとても良い。  だんだん、精液が準備されていくのが自分でも分かる。俺は少しでも量を増やすために、我慢してじっくりと精液を練り上げる。  それでも、どんどん射精感は高まってくる。腰の辺りにピリピリと快感が走り、ペニスが甘く溶けていく。  俺はギリギリまで我慢する。これは沙織のフェラの練習だし、俺もペニスを鍛えないといけない。だが、股間がむずむずして、精液がどんどん溜まってきて、我慢が辛くなってくる。 「そろそろ、咥えてくれる」  沙織はコクンとうなずき、すぐに亀頭をパクッと咥える。  暖かい口に包まれ、ほっとするような安心感と共に、舐められる時以上の快感がペニスに広がる。  沙織は最初はゆっくりと、それからだんだんスピードを上げて、ピストンする。 「いいよ。唇をもっと締めてっ」  沙織が唇を締めると、抵抗が大きくなり、快感も大きくなる。 「あぁー、それいいー……。続けて……」  俺が我慢すればするほど、快感がどんどん深くなっていく。  俺は歯を食いしばって、シーツを掴んで快感に耐える。もう、下半身が分解しそうなほど快感が大きくなっている。 「うあぁー、凄い。凄くいいー……。舌も使って……」  舌が先端から、亀頭、縫い目にかけて絡み付いてくる。快感が一段と跳ね上がる。 「あぁー、それ、凄いっ。もっと、もっとやって……」  沙織の舌がメチャクチャにペニスへ絡み付いてくる。もう、頭がおかしくなりそうなくらい気持ち良い。タマがきゅっと持ち上がり、精液がすぐそこまで来ている。 「あぁー、出そう。凄い……。いくよ。出すよ。吸って、吸って、もっと吸ってー……」  沙織が頬をへこませて、ペニスを吸い上げる。  もう俺は限界に来ている。 「あぁー……、出るよ。出る出る出る出る、出るっ。ぅあ、あ、あ、あ、あー……」  びゅううううううぅーー……、びゅううううー……。 「んふぅー……」  ペニスの先から頭まで快感が突き抜ける。俺は脚を突っ張らせながら、最後の一滴まで出し切ろうと、いきんだ。  沙織も口の中に精液を溜めながら、一生懸命吸い上げる。 「あはぁー、はぁー……、あぁー……」  俺は全てを出し切り、体から力を抜く。  さすがに三回目は少し量が少なくて、薄い。沙織はもっと欲しいと言わんばかりに、いつまでもペニスを吸っている。  すっかり小さくなったところで、俺は沙織の口からペニスを抜いた。  今日も三発出した。疲労感が俺の体を包む。俺は心から満足した。  沙織は凄く満足そうな顔をしている。フェラはペニスが立たなくなるまでやるものだと勘違いしてそうで怖い。何か、沙織が間違った方へ進んでいるような気もする。  いずれにしろ明日からのテーマは考えてある。それで沙織をもっと先へ進めるのだ。  ペニスを綺麗にしてもらった後、俺は沙織に上から抱きつかせた。  沙織は軽いので上に乗られても重くない。その圧迫感が心地良いくらいだ。  俺は沙織の背中に手を回して、抱き心地を確認する。軽いし、暖かいし、柔らかい。沙織は最高の抱き枕だ。沙織を抱きながら頭を撫でる。フェラも良いけど、ただ抱き合うだけなのも気持ち良い。  沙織は目をつむり、俺の体に頭を寄せてうっとりしている。  疲れて眠いのを我慢しながら、俺は幸せを噛み締めた。 <第十話>  今週の目標は沙織の性感をアップさせることだ。それと俺が沙織を感じさせる練習をする。それから、沙織にももっとフェラを練習してもらわないといけない。初エッチのチャンスが来るまでしばらくは、これを続けるつもりだ。  俺は、初めては沙織の部屋でと決めていた。初めてがラブホテルだと沙織が可愛そうだ。もっと思い出に残る場所でやってあげたい。  それにラブホの入り方も良く分からない。初めて入る場所だと俺も沙織も緊張してしまうだろう。沙織が一番緊張しないのは自分の部屋のはずだ。  それに、沙織の部屋でやると、毎晩ベッドに入るたびに初めての事を思い出すのだ。そのたびに興奮するとしたら最高だ。  それと終わった後に女の子がどのくらい痛いのか分からないが、家まで帰らないで良いというのがある。俺の家でやると、終わった後に自分の家まで帰ってもらわないといけない。免許の無い俺は沙織を車で送ってあげることができない。自転車の後ろに乗せるか、電車かバスしかない。歩けないことも無いだろうが、不必要な苦労はしないほうが良い。  日曜日、帰り際に沙織には次の紙を渡してある。 『あなたは、毎晩寝る前にカレの事を思いながら、オナニーをします』 『カレの事を思いながらオナニーすると、今までのときより何倍も感じてしまいます』 『いっぱい感じることは気持ち良いし、とても素敵なことです』 『あなたは、どんどん感じやすい体になっていきます』 『カレは感じやすい女の子が好きなので、感じやすい体になることはとても良いことです』 『あなたは、基礎体温を付けます。体調管理のために非常に大切なことです』  挿入前に感じすぎて失神されても困るが、できれば愛撫だけで軽くいっちゃうくらいに敏感になって欲しい。  その方が挿入の時に快感で痛みが抑えられる気がする。あくまでも童貞の想像に過ぎないが、感じやすいのに越した事は無いだろう。  沙織が最高に感じるようになってからバージンブレイクをする。それまではフェラで我慢する。それに、俺もペニスを鍛える必要もある。今の俺の軟弱なペニスでは入れたとたんに出してしまい、バージンブレイクどころではない。  何事も最初が肝心だ。最初の時は絶対に生で中出しと決めている。沙織の一番奥でたっぷりと中出しをきめるつもりだ。俺も童貞喪失は最高の思い出にしたい。沙織へ俺の物だという印を付けるのだ。  中出しをするためにも、沙織に基礎体温をつけてもらう必要がある。几帳面な沙織のことだから、毎日規則正しい生活を送っているはずだ。生理や排卵日も規則正しいだろう。  初エッチのチャンスが来るまで、しばらくの間、放課後は沙織のフェラの練習兼、俺のペニスの鍛錬だ。  俺は学校で毎日沙織の口の中へ射精し、精液を飲ませた。沙織は一日一日とフェラが上達していく。俺も少しずつ我慢ができるようになり、射精までの時間が延びていく。  俺は風俗未体験だけど、沙織は風俗嬢でも負けるのではないかというフェラの上手さになりつつある。俺の感じるやり方、俺がどのくらいで射精するかが分かってきたようだ。頭が良いだけあって、吸収が早い。俺が細かく指示を出さなくても、俺の好みのやり方でフェラしてくれる。  最近では、自分から俺の感じるやり方を探して、新しいテクを開発しようとしている。ひょっとするとネットとかで研究しているのかもしれない。本当にできた彼女だ。  そんな沙織なのに、清楚さを全く失わない。それどころか清楚さの中にエロという真逆の性質を持つようになってきている。  沙織が清楚な雰囲気なまま俺のペニスを咥える姿は、とてつもなくエロい。エロ清らかというか、エロ神々しいという感じがする。その清らかさを汚す冒涜感、征服感はたまらない。  沙織が精飲する姿を見るだけでも興奮する。特に、沙織が精液を飲むとき、口の端から溢れた精液が一筋垂れるのを見ると、メチャクチャ興奮する。  沙織は、美味しくないけど嬉しいのか、目をつむり、やや上を向きながら複雑な表情で精液を飲む。美しい喉が動くと、あぁ今精液が通っていると、精液を飲ませているのが実感できて、俺はとても満ち足りた気分になる。  それに沙織のフェラには愛情がこもっている。俺を気持ち良くさせようと必死なのが見ていて良く分かる。そんな沙織のフェラが気持ち良くないはずが無い。  こうして、毎日性欲を解消してもらっているので、俺はストレスを感じることがなくなった。学校一の美少女に性欲処理をしてもらっていて、ストレスを溜めるほうが難しい。  フェラの気持ち良さの前では、他の事は全て些細なことに思えてくる。勉強も沙織と同じ大学へ行くためだと思うと、それほど苦ではなくなった。やはり、人間目標ができると違うものだ。今まで、何となく生きてきた俺は自分が変わっていくのを実感している。  その一つが時間の使い方だ。最近、時間の使い方がうまくなってきた  以前はだらだらとネットをうろついたり、同じマンガを何度も読んだり、無駄な時間を過ごすことが多かった。しかし、今ではネットは最低限の所を巡回するだけ。マンガを手に入れても読まないで積んどく事が多い。勉強に疲れた時に、気分転換に読むくらいだ。読むにしても一回じっくり読んで終わりで、二回は読まない。アニメも録画するだけで、見ないことが多くなってきた。  そして、できた時間で沙織の育成計画を考え、勉強をする。時間がいくら有っても足りない。マンガも面白いが沙織の事を考えるほうが、もっと面白い。  こうして、俺は好循環の流れに入っていった。  初フェラから二週間が経った土曜日、俺は沙織の家へ向かった。  初エッチの前にクリアしておかないといけない問題が二つある。  一つは沙織の家族だ。初エッチの時には家族に外出しておいてもらわないといけない。その為に、まずは母親に味方になってもらう。将来は俺の義理の母親になるかもしれない人だ。  第一印象が大切と、俺はできるだけ好青年に見えるような服装で、手土産に近所のケーキ屋で買った焼き菓子を持っていった。  沙織の母親は年齢に似合わず若く見え、綺麗な人だった。見た目は三十代前半といったところだ。さすが、沙織の母親だけある。俺の母親みたいに少し生活疲れが見えるおばさんじゃなくて、白金台を歩いていそうな上品な感じだ。 「はじめまして、松原直樹です。これ、みなさんで召し上がってください」  俺は考えてきたセリフをなんとか詰まらずに話す事ができた。 「まあ、ありがとう。寒かったでしょ。どうぞ、あがって」  見た目通りの優しそうな落ち着いた声で話しかけてくれる。 「はい、おじゃまします」  俺はちゃんと靴を揃えてから、家に上がる。  沙織の家はまだそれほど古くない、高そうなマンションだ。リビングダイニングも明るくて広い。和風に近い俺の家とはかなり違う。  フローリングの床にカーペットが敷かれて、その上にテーブルとソファーセットが置かれている。  俺はソファーに座らされ、その斜め向かいに沙織と母親が並んで座る。ローテーブルには人数分のコーヒーが置かれている。  それから世間話が始まり、だんだん話が俺への質問に変わってきた。 「松原さんは、ご兄弟とかいらっしゃるの」  というのから始まり、俺の両親のことや住んでいるとこなど、けっこう詳しく聞かれてしまう。  俺は正直嫌だなぁと思いながらも、親として知りたい気持ちも何となく分かるし、味方になってもらう為に、できるだけ誠実に答えた。  沙織の母親は見た目はおっとりして優しい感じだけど、きっちりすべきところはきっちりしている。やっぱり大人だなと思ってしまう。  質問のネタが尽きて、話が一段楽したところで、俺はお母さんと話があるからと、沙織へ先に自分の部屋へ行ってもらう。ここからが、俺にとっての本番だ。 「ちょっと、この紙を読んでもらえますか」  俺は準備してきた紙を取り出し、母親へ渡した。  いつものお願いの紙のパターンに次の事が加えられている。 『娘のカレは良い男の子だ』 『娘とカレの事を信用する』 『娘がカレと二人で居る時は、邪魔をしないようにして、娘の部屋には近づかない』  俺は十分ほど紙を見てもらってから、声を掛けた。 「それじゃあ、沙織さんの部屋へ行きますね」 「あっ、はい。そうね」  母親が俺の声ではっと正気に返り返事をする。  今日のところはこれで十分だろう。後は、毎日あの紙を読んでくれればOKだ。  これで問題の一つが片付いた。  それから、初エッチの前にもう一つの問題がある。それは沙織の裸を見ることだ。  初エッチの時は明るい所でやりたい。沙織のバージンブレイクの瞬間の顔を目に焼き付けたい。できればビデオに取りたいくらいだけど、それは無理だろう。だから、せめて明るい所でじっくりと見たい。その為には、沙織へ明るいところでの裸に慣れさせないといけない。ぶっつけ本番でやって、暗くしないと嫌だと抵抗されると面倒なことになる。  だから、今日は沙織の裸を見ることが目標だ。できれば、お互い裸になって愛撫をする所までいってみたい。  俺が沙織の部屋へ行くと、淹れなおしたコーヒーと一緒に沙織が待っていた。  沙織の部屋は俺の部屋より一回り狭い。リビングが広い分、個室が狭いのだろう。ベッドと机と小さいテーブルで部屋の中はいっぱいになっている。  思ったよりも女の子っぽい部屋ではないが、カーテンや薄いピンクのベッドカバーなどは、やっぱり女の子らしい。小物もちょこちょこ置いてあるし、ぬいぐるみも飾られている。  全体として、狭いところにこぢんまりとまとまっている。  俺が座ると、沙織が申し訳なさそうに言う。 「ごめんね。お母さんが色々変な事を聞いて」 「そんなことないよ。普通だよ。俺の親も沙織に色々聞くと思うし。それにお母さんが心配するのは当たり前だと思うよ」  そんなことより、今日は重要な事がある。俺は雰囲気を盛り上げに入る。ベッドと沙織の間の狭いところへ潜り込み、沙織の後ろへ座る。沙織は前をテーブルで制限され、後ろは俺に抑えられ、動きにくい体勢だ。  まずは、イチャイチャして沙織を盛り上げていく。  沙織を後ろから抱きしめて、髪の中に鼻を突っ込み、その香りを嗅ぐ。シャンプーやコンディショナーの甘い香りが胸いっぱいに広がる。とても良い香りだ。  腕を沙織の体の前へ回して抱きしめると、華奢なのに柔らかい体が俺の腕の中にすっぽりと納まる。脚も沙織の脚へ沿わしてできるだけ密着させて、体全体で沙織の感触を楽しむ。最高の抱き心地だ。  もちろん、それだけでは終わらない。首筋から肩にかけてを鼻でくんくん匂いを嗅ぎながらなぞっていく。 「あぁーん、だめぇー……」  沙織が首をすくめて逃げようとするが、しっかりと抱きしめている俺は逃がさない。唇と舌も使って、もっと大胆に責めていく。チュッチュッとキスをしながら舌をチロチロと這い回らせる。  沙織は避けようとするが、俺がちょっと力を込めると、抵抗をあきらめてなすがままになる。少し無理矢理感があって、とても楽しい。片方が終わると、もう片方へと移り同じように首筋から肩を責める。そうしながら前に回した腕でさりげなく乳房を押さえつけ、軽く揺さぶって刺激する。 「あぁー……、あ、あぁ……」  沙織の声が最初のふざけた感じから、鼻にかかった声に変わってくる。ここまではOKだ。  俺は手で沙織の体中を撫で回す。お腹、脇腹、腰、太ももと腰周りを中心にいやらしく手を這い回らせる。沙織が体をくねらせて逃げようとするが、俺と机に挟まれていて逃げ場は無い。  沙織の耳をしゃぶりながら、ささやいた。 「今日は沙織の裸が見たい」  俺は思い切りストレートに切り出した。 「いやぁ」 「どうして」  俺は耳の穴を舌先でほじりながらささやく。 「恥ずかしい……」  沙織が首を傾け耳を何とか守ろうとしながら答える。 「でも、沙織は俺の裸を見たでしょ。俺は見て無いよ」  俺は執拗に耳の穴をほじりながら、沙織へささやきかける。片手で両方の乳房を押さえつけるようにしながら捏ね、片手で太ももをまさぐる。 「でも、恥ずかしい……」 「じゃあ、まずは上だけ脱いでみようか」 「やぁ、だめぇ……」 「うんって言ってくれないと、ずっとこのままだよ」  後ろからは沙織の顔ははっきりと見えないが、おそらく真っ赤になっているはずだ。首筋から耳にかけては、だいぶんピンク色になってきている。息も荒く、体温も上がってきている。  俺は、しつこく耳を責めながら、沙織に駄目押しをする。右手はスカートの中へ潜り込み、太ももの奥深くへ侵入している。今日の沙織は自宅という事もあり生脚だ。俺は素肌の感触を楽しみながら、太ももを触りまくる。このまま沙織がうんと言わなければ、秘密の場所へゴーだ。 「じゃあ、上からね」 「だめぇ……」  沙織はなおもイヤイヤをする。  仕方ない。俺の右手はさらに奥へ進み、ショーツへ触れた。以前みたいにタイツ越しではなく、直接だ。 「そこはダメー……」  沙織が脚を閉じて、俺の手を挟む。だが、俺の手はもう十分奥へ進んでいて、触るのに問題ない。  沙織の舟底は熱く、蒸れて、湿気っていた。俺は指先を秘裂に沿って上下に動かした。 「あっ、あっ、あぁ、あぁ……」  感じやすくなっているのか、沙織は頭を反らし、俺に体重をかける様にもたれかかってきた、そして、明らかに感じていると分かる声を出し始める。 「ほら、脱がないと、もっと触っちゃうよ」 「分かった、分かったから、指を止めてー……」 「脱いだら、止めてあげる」 「分かったー。分かったからぁ……」  沙織が体をくねらせながら答える。かなり感じているようだ。  それから沙織は体をくねらせながらセーターを脱いでいく。脚はもじもじと動かしている。  この二週間で沙織の体はかなり開発されいるに違いない。  沙織はセーターを脱ぐと、続いて、シャツ、キャミソールと脱いでいく。そして上半身はピンク色の可愛いブラだけの姿になる。 「脱いだよぉ。脱いだから指を止めてぇー……」 「ありがと。お礼にもっと気持ち良くしてあげる」  俺はさらに指で沙織の秘裂をなぞり上げる。 「ああん、約束が違うー……」 「でも、気持ち良いでしょ。気持ち良いって言って」 「やぁ、恥ずかしい……」  沙織が俺から顔を隠すようにして言う。 「もう、ショーツが濡れてきてるよ。感じてるんでしょ」  俺の指先は湿気どころではなく、完全にショーツが濡れているのを感じ取っていた。 「いやぁ、恥ずかしい……」 「沙織は恥ずかしいのが好きでしょ。すっごく濡れてきてるよ。もっと気持ち良くなろうか」  俺は言葉で沙織を苛めていく。 「だめぇ、もうだめぇ、これ以上はだめぇー……」 「大きい声を出したら、お母さんに聞こえちゃうよ」  沙織が興奮するにつれ、俺も興奮してきて、手が止まらない。片手でブラの上から胸を揉み、片手で秘裂をなぞる。そして耳をしゃぶり、穴に舌先を入れる。  沙織は三ヵ所を同時に責められ、うんうん唸りながら必死で体をよじって耐えている。 「スカート脱ごうか。脱いでくれたら、本当に手を止めてあげる」 「だめ、だめ、だめ、だめ……」 「そっか、もっと続けて欲しいんだ」 「だめぇー……」 「だめ、ばっかりじゃ分からないよ。やっぱり、もっと気持ち良くなりたいんだね」  俺は乳房を揉む左手に力を入れ、秘裂をなぞる右手のスピードを上げる。 「いっ、いいいいぃー……」  沙織の口から大きさを抑えた絞り出すような声が漏れる。体を突っ張りながら、体を震わせる。 「沙織はおねだり上手だね。もっともっと気持ち良くしてあげるね」  俺が沙織の声に気を良くして、さらに沙織を責めようとしたところで沙織が折れた。 「分かったから。スカート脱ぐから、待って」  沙織が、もう観念した様子で言う。 「じゃあ、脱ごうか。立ってくれる」  俺が体をずらして、スペースを作ると、沙織はゆっくりと立ち上がった。上半身はブラだけで、スカートに靴下という格好だ。  沙織はスカートに手を掛け、ホックを外し、ファスナーを下ろす。ジジジジというファスナーを下ろす音が、俺の耳にやけに大きく響く。  それから沙織がゆっくりとスカートを下ろしていく。俺は床の上に座っているので、ほぼ目の高さに沙織の股間がある。スカートの上辺からだんだんショーツが見えてくる。ブラとお揃いのピンク色だ。  下腹部から鼠蹊部、恥丘と見えてくる。沙織は毛が薄いのかショーツの下に透けて見えない。やがてスカートは太ももまで下がり、そこからは一気に下まで下ろされた。  沙織は足元にスカートをまとわり付かせながら恥ずかしそうに立っている。片手で胸を片手で股間を隠している。 「手は後ろで組んで」  手が邪魔で肝心な所がさっぱり見えない。俺は少しだけイラっとしながら、沙織へ命令する。  沙織が素直に手を後ろへ回した。もうすっかり観念したのか、それとも、恥ずかしさのあまり思考が停止しているのだろう。  俺は少し離れて、沙織の全体を眺める。  沙織の下着姿はとても綺麗だった。いや、まだ靴下を履いているので下着ソックス姿だ。  こうなることを予想していたのか、とても可愛い下着を着けている。レースや刺繍やフリルが付いた、子供っぽいと大人っぽいの中間くらいで、やや大人寄りという感じだ。これが沙織の取って置きの下着なのだろう。フルカップに近いブラとややハイレグ気味のショーツがとても似合っている。切れ込みの深いショーツが沙織の細くて長い脚をさらに長く見せている。  それに、靴下がポイントになってとても良い。大人ではなく美少女という感じが良く出ている。靴下も脱いでもらおうかと思ったが、よく考えると、ここで靴下を脱がせると、裸ソックスを見られない。そのままはいておいてもらう。  恥丘は少し盛り上がっていて、とても柔らかそうに見える。そこは、さっきまでの愛撫で感じてしまったのか、かすかに色が変わっている。そして股間と太ももの間には三角形の隙間ができていて、沙織の脚の細さを強調している。  俺はしばらく固まったまま、沙織の姿に見とれた。  沙織は顔を背けているが、顔から耳まで真っ赤になっているのが良く分かる。さらに、首から鎖骨の辺りまでピンクに染まっている。  俺の力が効いているので、恥ずかしさで興奮し快感を覚えているはずだ。俺は沙織の裸を眺めながら、これからどうしようかと考える。  このまま先に進むのは芸が無いし、俺も我慢が難しい。ここで一発抜いておこう。  俺は立ち上がり沙織に言った。 「口でしてくれる」  沙織は裸を少しでも見られなくて良いと思ったのか、そそくさと俺の足元へうずくまり、ズボンのファスナーを下げる。俺の息子は完全勃起していたが、沙織はこの二週間のフェラ練習で慣れていて、手間取りながらも何とか取り出した。  まず先端にキスをして、ガマン汁を舐め取る。それから先端から竿にかけてペロペロと舐めていく。  いきなり咥えるようなことはしない。まずは匂いを嗅ぎながら、俺を焦らすようにペニスを味わうように教えてある。  下に目をやると、下着姿の沙織が正座をして、首を伸ばして舌を使っている。すでに発情しきっている沙織の顔は真っ赤で、目が潤んでいる。それでも沙織は清楚さを失わないで、上品にフェラをしている。  靴下を履いている姿がとてもアンバランスで、俺の興奮はマックスまで高まっている。沙織の舌使いを堪能しながら、腹に力を込めて快感を我慢する。気を抜くと、あっという間に出してしまいそうだ。今までと違う状況は、俺をかなり追い込んでいる。  沙織は手を使わず、唇と舌だけで器用に俺のペニスを舐めていく。手は俺の太ももを掴んでいる。沙織にはまだ手を使うことを教えていない。口だけでフェラさせるほうが、エロくて俺は好きなのだ。それに手まで使われると、射精が早くなり楽しめる時間が短くなってしまう。  下着姿を見て興奮の限界に来ている俺はもう一発出さないことには収まりが付かない。 「そろそろ咥えて」  そう言うと、沙織はすぐにパクッと咥えてくれる。まずは亀頭だけを咥えて、先端から亀頭全体を舌で舐め回す。最初はゆっくり、優しく、丁寧に舌を使う。裏の縫い目も舌全体を使って、俺に快感を送り込んでくる。  そして、俺が焦れてそわそわしてくると、頭を動かし始める。まずは、短い幅で何度も繰り返して唇でカリを引っ掛ける。その間も舌で縫い目を刺激するのを忘れない。唇の締め加減も俺が今まで何度も修正したので、ベストの力の入れ具合を覚えている。  それから、だんだんと飲み込みを深くしていく。最初はほとんど口に入れなれなかったが、今では竿の2/3は飲み込めるようになった。  俺は沙織の頭に手を置き、沙織の動きを邪魔しない程度に、力を込める。これは沙織を陵辱している感じがして最高に興奮する。今日は特に興奮しているので我慢できる時間が短い。すでに、精液がかなり込み上げてきている。  俺は少しだけ腰を使い、フェラのスピードを上げる。  沙織のフェラは本当に最高だ。この二週間でかなりのレベルまで上達している。俺が理想とするフェラまで後一歩というところだ。  沙織は口を犯され、恍惚とした表情になってきている。それでも舌の動きを忘れないのは練習の成果だ。  今日はまだ先がある。俺は早く出してすっきりして次に進みたい。俺はスパートに入る。 「そろそろ出すよ」  沙織は口に入れたまま、軽くうなずき、頭の動きを速めていく。唇にも力を入れて、ペニスを絞り上げる。  出る直前の、何とも言えない独特の快感を味わいながら、俺はペニスに意識を集中する。精液がギリギリまで込み上げてきて、股間に甘く痺れてくる。 「あぁー……、出るよ。あ、ああ、出るっ。出る出る出る……。んんっ、んぅー……」  俺はブルブルっと体を震わせて、沙織の口の中へ精液をぶちまけた。吐き出された精液が口の中へ溜まっていく。沙織が言われなくても竿を吸い上げ、俺の快感を倍増させる。  股間から頭まで快感が走る。股間から腰の辺りがピリピリと痺れ、竿の根元にかすかな痛みが起きる。その日最初の射精は量も多く、快感も大きい。  俺は腰の動きを止め、余韻に浸る。はあぁーと大きく息を吐き、軽い倦怠感に包まれる。  沙織は口にペニスを咥えたまま、精液を飲み込んでいく。沙織は少しでも長く咥えていたいのか、最近は口に咥えたまま精飲する。それに、フェラでも感じているのか、飲み終わった後は、トロンとした顔になる。その蕩けた顔がまた可愛いくて素晴らしい。  全部を出し終わったのに、沙織はまだ欲しげに軽くペニスを吸っている。亀頭の先端に当る舌が、とてもくすぐったい。  それにしても、仁王立ちフェラは終わった後の満足感が深い。陵辱感が強い分、満足感が深くなる。それに対して、寝転がってしてもらうフェラは奉仕されてる感が強い。どちらも、それぞれ気持ちよくて甲乙付けがたい。  俺はペニスを沙織の口から抜き、少しぼーっとしている沙織を立たせる。素早く後ろに回り、沙織のブラのホックを外す。沙織に抵抗するいとまを与えない。そのまま、ブラを脱がせ、ベッドに横たえる。  沙織は胸を両手で隠して、大人しく横になっている。  俺はそんな沙織を見ながら、大急ぎで服を脱ぎ捨てた。沙織は俺をぼんやりと見ている。  俺の息子は半立ちだが、一回出して、興奮はかなり落ち着いた。これで、余裕を持って沙織を責められる。  沙織の横に添い寝すると、手で優しく沙織の体を撫でながら、沙織の体にキスしていく。  腕から始まり、肩、脇の下近く、胸と鎖骨の間へと、軽いキスを繰り返す。唇を使って、沙織を愛撫する感じだ。乳房は沙織が手で隠しているので、そこは無理をせずに避けて、肋骨の下の方やお腹へと唇を移動させる。片手で体を支え、もう片手は、脇腹や太ももをさわさわと撫でる。 「あっ……、あん……」  一旦火がついた沙織の体は軽い愛撫でも反応して声を漏らす。  沙織に毎晩オナニーさせてる成果か、感じやすくなっている気がする。俺は気を良くして、沙織の体へキスを繰り返す。唇はショーツへ近づき、縁に沿ってキスしていく。  そして、ショーツを通り越して太ももへと移動する。そこも丁寧に軽いキスを繰り返す。 「あぁ……、あ、あぁー……」  沙織の反応が大きくなり、声の質も溜息のような声から、喘ぎ声へ変わってくる。  俺は嬉しくなるし、興奮してくる。  ショーツの脇から出ている鼠蹊部の脚の付け根のラインに沿って、舐め上げる。ここは俺が舐められたらくすぐったいところだから、沙織にも効くはずだ。 「あっ、あぁ……」  沙織はぴくっと体を震わせ、声を出す。声にどんどん熱がこもってきている。  俺が胸を隠している沙織の手をそっと動かしても、沙織は抵抗をしない。もう恥ずかしいどころでは無く、体が刺激を求めているのだろう。  乳首を口に含み、優しく舌で転がす。時々甘噛みを入れてアクセントをつける。 「んんっ、んんぅー……。んふぅー……」  沙織が俺の頭を胸に押し付ける。口には出さないが、俺に胸をいじめて欲しいと求めている。こんな風に沙織が自分から求めてくるなんて、今まで記憶に無い。初めてかもしれない。  舌で乳首を高速で弾き、右手でもう片方の乳首をクリクリとこね回す。 「んんぅー……、ぅんんー……、んふぅー……、はぁー……、うふぅー……」  それは必死で耐えているような声だ。  そんな声を聞かされたら、もっとがんばるしかない。俺は舌と指がつるかと思うほど、高速で動かし続ける。  沙織は俺の頭を押さえつけるだけでなく、グリグリと乳房全体をこねるように回す。下半身もしきりにくねらせている気配がしている。  そして、しばらくその状態が続いてから、突然、沙織がびっくりするような大きな声を出す。 「あはぁあぁーー……」  俺は部屋の外まで聞こえたのではないかと驚いて固まってしまう。  それは我慢を重ねたものが、ついに爆発したという感じの、とても色っぽい声だった。  沙織から初めて聞く本格的な快感の声に、大人の女性を感じて、俺はその意味でも驚いた。  こうなったら、もっと先へ進んでやる。 「やっぱり全部見たい」  俺は沙織へ告げる。 「いやぁー……」  この嫌は、本当に嫌なのか、恥ずかしいだけなのか、もっと愛撫を続けて欲しいのか、はっきりしない。 「目をつむって見ないから。脱がすよ」  沙織は何も言わないし、抵抗もしない。 「じゃあ脱がすよ」  俺は正直に目をつむり、見ないようにしながら手探りでショーツを下ろす。沙織が腰を浮かして協力してくれる。  脱がし終わってから、俺は沙織に抱きついた。  裸同士で抱き合うのがこんなに気持ち良いとは思ってもいなかった。沙織は暖かくて、柔らかくて、スベスベで最高の抱き心地だ。  それに、素肌の触れあいは相手の体温が直接伝わってきて、なぜか安心する。  俺は抱きながら、夢中で沙織の口を貪った。いつまで口を吸っていても全然飽きないし、吸い足りない。  沙織もそう思っているのか、俺にしがみ付き、口を吸ってくる。俺達は少しでも多くくっつきたくて、両手両脚を絡ませあった。外国映画のベッドシーンのようだ。肌がすれるのは、物凄く気持ち良い。  いつまでも、このまま続けていたい気持ちになる。  だが、体が許してくれなかった。俺の息子が完全勃起して、毒液を吐きたがっている。沙織と裸で抱き合い、勃起しないなんて無理だ。沙織のお腹でペニスがこすられ、どんどん射精感が込み上げてきている。  仕方なく、俺は沙織にお願いする。 「また口でしてくれる」  沙織がうれしそうにうなずき、俺の腕の中からするりと抜け出た。  俺が脚を開いて仰向けに寝転がると、両脚の間にうずくまる。  そして、亀頭の先端にキスをしてから、竿をペロペロと舐め始めた。沙織は何回フェラチオをしても、手を抜くことなく、丁寧に愛情を持ってペニスに接してくれる。  普通、何度もやっていると飽きたり、慣れから手を抜いたりしそうだが、沙織には決してそういうことが無い。よっぽどフェラが好きみたいだ。俺が何回沙織とキスしても飽きないのと同じようなものだろう。  竿を一通り舐めたところで、沙織はタマへ移る。これがまた丁寧でとても気持ち良い。そこは優しくソフトに舌を使うように言ってある。竿とは違ってくすぐったいような、マイルドな感触がとても心地良い。  そして、沙織は片方ずつタマを口に含んでは、口の中で転がしていく。俺が痛くならないように細心の注意を払って慎重にやさしく扱ってくれる。天国にいるような気分だ。  タマを味わい終わると、袋や竿の付け根にも舌を這わせてくる。舌を届かせるために、俺の股間に潜り込むようにして一生懸命舐めてくれる。そんな姿を見ていると俺は愛おしさでいっぱいになる。 「もう、咥えて」  裸を見て、興奮がマックスの俺は我慢ができなくなっている。もう一回出して、落ち着かないと先へ進めない。  赤い顔の沙織が、小さな口をいっぱいに開けて、上品にペニスを咥える。 「おぉー……」  暖かい粘膜に包まれ、むずむずした感じが快感へと変わっていく。沙織の唾液が亀頭に染み込んでくるかのような気持ち良さだ。俺は満足の声を上げる。  沙織は亀頭をしゃぶってから、頭をゆっくりと振り始める。  垂れる髪が邪魔なのか、髪をかきあげるけど、その仕草が可愛くてエロい。  だけど、沙織の頭の動きに合わせて髪の毛が俺の体を撫でていくのも、くすぐったくて好きだ。ペニスの気持ち良さと混ざって、何ともいえない快感になる。  俺は体中から力を抜き、沙織に全てを任せる。ただ、意識をペニスに集中して、快感だけを味わう。目をつむっていても、唇が竿をこすり、舌が先端や裏筋を舐め、両手が太ももや腰をサワサワと撫でるのをはっきりと感じることができる。頭の中には沙織が真っ赤な顔で、半分開いた溶けた目でペニスを見つめているのが浮かんでくる。  沙織も他の事は全て忘れて、フェラに没頭している。  沙織のフェラはだんだん激しくなってくる。夢中になるにつれ興奮して、抑えることを忘れてしまうのだろう。いつもより吸いつきが激しい気がする。  唇はきつく締められ、頭の動きは速く、俺はどんどん追い詰められていく。この二週間で沙織のフェラにも少しは慣れ、我慢できる時間も長くなってきていたのに、今日はその我慢ができない。  お互いに全裸で、部屋の外には母親が居るという、今までに無い状況が俺達を興奮させていた。  精液がすぐそこまで混みあがってきている。もう、股間がうずうずして仕方が無い。 「そろそろ、出るよ」  沙織は俺の言葉を聞いて、さらにペースを上げた。目が回るんじゃないのというくらいの速さで頭を動かしている。精液を飲むまでは、もう止まらないという勢いだ。  俺は限界まで我慢する。少しでも快感を長引かせて、もっと沙織の口を味わいたい。  だけど、どうにも我慢できない。ペニスが一回り大きくなって、ヒクヒクと震えている。 「あぁー、だめ、出るっ。出るよ出るよ出るよ、出るぅー……。あ、あぁー……」  びゅりゅりゅりゅりゅー……、どくどくどくどくー……、と二回目にもかかわらず大量の精液が沙織の口の中へ出てしまう。  沙織は器用に舌で受け止め、口の中に溜めながら、飲み込んでいく。 「はぁー……、うぅーー……」  体中の毒を全て出し切った感じで俺は倦怠感に包まれる。ペニスはぴりぴり痺れているが、沙織はまだ足らないとチューチュー吸っている。竿の中に残っている分まで全て吸いだされてしまう。  出した後は優しくするように言っているので、沙織は頭を動かさずに、舌で優しく亀頭を舐めている。  このままだと、続けて吸われてしまいそうなので、俺はペニスを沙織の口から抜いた。  沙織は名残惜しそうな顔をしている。やりすぎたかなと思うほど、沙織はフェラが好きになっている。特に精飲がお気に入りみたいだ。俺もフェラは嫌いじゃないけど、今日は先に進むのだ。  俺は沙織を寝かせて、俺もすぐ横に体をくっつけて寝そべった。  沙織は精飲後には少しぼーっとするので、今がチャンスだ。  俺は乳首を咥え、片手を太ももに伸ばした。そして、乳首を舌で転がしながら、手を股間へ近づけていく。 「あん……」  沙織の興奮は全然治まってなくて、すぐに反応する。  俺は脚を絡めて、沙織の脚を開く。そしてできた隙間に素早く手を潜り込ませた。 「ひゃんっ」  沙織が驚いた声を出す。  沙織の秘裂は熱く、ヌルヌルしたもので溢れていた。今までの愛撫とフェラで物凄く感じていたのだ。女の子ってこんなに濡れるのかとびっくりした。びしょびしょになるのはマンガの中の話だと思っていたが、実際に自分が体験してみて、本当の事なのに感激した。  俺は秘裂に沿って指を縦に動かす。クリトリスの位置が良く分からないので、下の方から恥丘まで指を動かした。ヌルヌルのおかげで、指はスムーズに動く。 「だめー、そこはだめー……」  効いてる。沙織の声にはお構いなしで、指を動かし続ける。 「だめなのー」  沙織が脚を閉じて、手の動きを止めようとする。 「気持ち良いでしょ。もっと気持ち良くしてあげるから、脚を広げて」 「恥ずかしいー……」 「大丈夫、恥ずかしくないから。感じてる沙織が大好きだよ。もっといっぱい感じて」 「あ、あ、あ、あ……」  感じるに従って沙織の脚がだんだん緩んでくる。それで、自由に手を動かすと、急に思い出したように脚を閉じて俺の動きを抑える。  だが、しばらくすると、また脚が緩んでくる。 「気持ち良かったら、気持ち良いって言って」 「き、きき、きもち、気持ち、い、いい……。気持ち良い……」  沙織は目を硬くつむり、眉間に皺を寄せている。口は半開きでそこから喘ぎ声が絶え間なく漏れ出ている。その顔には快感に必死に耐える表情がくっきりと浮かび出ている。  俺は少しずつ指に力を込めていく。 「あぁ……、い、いいぃー、気持ち良いー……」 「大きい声を出したら、お母さんに聞こえちゃうよ。我慢して」  そう言うと、沙織は口に手を当てて、声を出すのを押さえようとする。  そのいじらしい姿を見て、さっき出したばかりなのに、俺の息子にどんどんと血が流れ込み、硬くなっていく。 「凄い……、凄く、いい……、こんなの、こんなの……」  大きい声はだめと言ったばかりなのに、沙織の声が大きくなってくる。もう、普通に物を考えられないみたいだ。思ってることが口からこぼれるという感じだ。 「あぁ、だめぇー……、もう、おかしくなるぅー……」  沙織の脚は開きっぱなしで、体全体、特に腰から下がうねっている。  俺は沙織が変わっていくのを見て我慢できなくなる。指の動きを止めないで、ペニスの先を沙織の口へ持っていった。  沙織が気配を感じたのか、薄目を開ける。目の前にペニスを見つけると、はぐぅと咥え込んだ。  不自由な体勢で、できるいっぱいの速さで頭を動かしてくる。口の中では舌が物凄い速さで亀頭から縫い目を舐めまくる。  フェラをすることで快感を紛らわそうとしているみたいだ。  俺も腰を動かし、沙織の唇の柔らかさを堪能する。その気持ち良さに、セックスはしなくてもこれで十分じゃないかという気さえする。 「んんー、んんー、んぅー、んふっ……」  沙織は必死でおしゃぶりしながら、快感の声を漏らしている。腰も俺の指の動きに合わせて跳ねている。  俺の指はふやけてドロドロだし、腕はつりそうになっている。それでも俺は取り付かれたように指を動かし、腰を突き入れる。  今日も既に二発も出しているのに、精液がドンドン溜まってくる。沙織の見たことの無い発情ぶりに、俺の興奮もかつて無いほど高まっている。  沙織は、うつろな目でペニスを見つめる。何日も絶食した後にようやく見つけた食べ物のように夢中になって、しゃぶりついている。精液を飲まないと死んでしまうかのような必死さだ。  それに、沙織の鼻息や髪の毛が股間に当たり、俺の快感をさらに増している。  いつもの清楚さはどこかに吹き飛び、一匹の獣のようになっている。  いつもの沙織を思いやる気持ちは俺から消え去り、この口の中へ精液を撒き散らかすことしか考えられなくなってくる。  ぴりぴりとした痺れがペニスから腰へと広がり、精液がすぐそこまで上がってきている。 「さおりー、出すよー、出すからね。飲んで。飲んでねー」  もう、沙織は俺の言葉も聞こえないみたいで、ひたすらしゃぶり続ける。  俺は指でクリと秘裂を押し潰すように動かしながら、腰を激しく突き入れる。 「ふうぅー、ふうぅー、うううぅー……」 「いくよ、出すよ、出すよ、出すよ……。おおおおぉー……」  俺は沙織の頭を抑えて、一気に精液を吹き上げた。タマの中身が丸ごと出るような激しさで精液を撒き散らす。  秘裂を押さえる指にも知らない内に力が入っていた。 「ふぉー……」  沙織が口に咥えたまま、体を震わせる。全身に力が入っている。それでも口からペニスを離さず、力一杯亀頭を吸い上げている。 「お、お、お、おお、おぉー……」  俺は魂ごと吸い出されるような快感の中全てを出し切った。  沙織も全身から力が抜け、ぐったりと横たわっている。  ペニスを抜くと、沙織が弱々しく口を閉じ、力なく精液を飲み込んだ。口の端からは一筋の精液が垂れている。  その姿に猛烈なエロさを感じたが、疲れ果てた俺は何もしたくなかった。  沙織の側に横になると、はあはあと息をするだけだった。  しばらく俺達は横になったまま、余韻を噛み締めていた。  沙織は俺の腕を枕にして、俺の体にぴったりと寄り添っている。  俺は全てを出し切った感じで、暴れん坊も大人しくなっている。  だが、いつまでもこのままでいるわけにも行かない。落ち着いて、少し元気が出たところで後片付けに入った。ティッシュで汚れを拭き取り、服を着る。ベッドの乱れを直して、窓を開け空気を入れ替える。  母親に声を聞かれたか心配だったが、取り越し苦労だったみたいで、帰り際に挨拶しても普通だった。次からはもっと気をつけないといけない。最後の方は俺も沙織も訳が分からなくなっていた。  俺は沙織の家を出て、家路に着きながら、何か物凄い体験をした感じがしていた。沙織は異常なくらい感じていたし、俺も自分が信じられないくらい興奮してしまった。  まだ、本番をしていないのに、これだけ熱くなるのだ。本当にエッチをしたらどうなるのかと思ってしまう。  でも、これで初エッチまでの準備は全て終わった。後は、やるだけだ。  俺は冬の空気を心地良く感じ、まだ知らない沙織の秘密の場所を想像しながら、家へ帰った。 <第十一話>  ついに来た。日本中の男子が男の価値を試される日。バレンタイン・デー。  去年までの俺は完全な負け組みだった。貰うのといえば、義理チョコでもなく、友チョコでもなく、母親と妹からの家族チョコのみ。毎年悔し涙を流してきた。  だが、今年は違う。沙織からもらえるのだ。愛のこもったラブチョコを。  思わず顔がにやけてしまう。朝から上の空で、試験が近いのに授業なんか全然聞いていなかった。放課後が来るのが待ち遠しくて仕方が無い。  そして放課後、ツレの与太話を後方に置き去り、実験室へと急いだ。  どんなのだろう。やっぱり手作りかなあ。沙織のことだからお菓子作りもうまいんだろうなと、ワクワクしながら待っていた。 『チョコも嬉しいけど、沙織を食べたい』  なんて妄想シミュレーションをしてしまう。  しかし、十分待っても、二十分待っても沙織は来ない。  俺はまさか来ないんじゃ。何かの拍子に俺の力が切れてしまったのかと段々不安になってくる。  力が消えたらどうなるんだろう。沙織に今までやらせた事を誰かに相談したら。それが親とか先生にばれたら。悪いほうへ、悪いほうへと考えが行ってしまう。  どうしよう。様子を見に行ったほうが良いのか。俺はうろうろ歩き回りながら悶々としていた。  三十分を過ぎ、おかしいやっぱり様子を見に行こうとした時、ようやく沙織が息を切らしてやってきた。  沙織の顔を見た瞬間、俺は安堵と嬉しさで少し涙ぐんでしまった。 「ごめんなさいっ。はあぁ、友達がチョコを、はぁはぁ、渡すのに付き合ってから……」  苦しそうに沙織が話す。 「いいよ、いいよ、来てくれただけで嬉しいよ。全然問題ないよ」  俺はほんとに来てくれただけで嬉しかったのだ。平気なのを装えないほど動揺してて変に思われたかもしれない。  沙織は呼吸が落ち着いたところで、もじもじしながら、後ろ手に隠していた小さな箱を俺に差し出した。 「ハッピー・バレンタイン」  それは可愛い包装紙に包まれ、赤いリボンが掛けられている。  俺はそれだけで感動だった。生まれて初めて貰う恋人からのチョコだ。さっき緩んだ涙腺がまた緩みそうになってきた。 「ありがとう。とっても嬉しいよ」 「あまりうまくできなかったから笑わないでね。初めて作ったから」  笑うわけが無い。沙織が作るものなら、砂糖と塩を間違えてても笑って食べ切る自信がある。 「開けていいかな」 「どうぞ」  俺は手が震えそうになるのを抑えて、リボンを外し、慎重に包装紙を外していった。これは後で丁寧に包装し直して、記念に取っておくのだ。  箱は白い上質の厚紙でできている。そして、蓋を開けると中にはハート型や星型をした一口大のチョコが幾つも入っていた。 「すごいよ。ちゃんとできてるじゃない」 「そ、そうかなぁ」 「うんうん、初めてでこれだけできたら凄いよ。お菓子作りも得意なんだね」 「たまには作るけど、それほどじゃないよ」  沙織が照れて頬を赤らめている。  やられた。撃ち抜かれた。沙織の照れる姿はビデオに撮っておきたいほど可愛らしい。いじらしさ百点だ。  俺は調子に乗って何日も前から考えていたお願いをしてみた。 「食べさせてもらえる?」  沙織がうんとうなずきチョコに手を伸ばそうとする。 「口移しで」  俺の言葉にその手がピタッと止まる。沙織が数秒固まってから、もう一度うなずいた。  俺は椅子に座り、チョコの箱を机の上に置いた。そして沙織を引き寄せ、俺の太ももの上に横座りさせる。  お尻のプリプリした感じがとても気持ち良い。爽やかなコロンの香りと甘い髪の香りを胸いっぱいに吸い込む。  本当に沙織は天才だ。たったこれだけのことで俺を幸せな気落ちにしてくれる。  右手を沙織の背中に回して体を支えて、指先は乳房のふもとギリギリの位置にセットする。これで俺の左手は自由に動かせる状態だ。  沙織がチョコを一個摘み自分の口の中に入れる。そして俺の方を向くとゆっくり顔を近づけてきた。  俺が軽く口を開けて待っていると、沙織の唇が触れ、チョコが押し込まれてきた。  唾液で濡れて少し溶けている。俺は沙織の舌も一緒に吸いこんだ。  チョコと唾液と舌を一緒に味わう。当たり前だが甘い。いつものキスにチョコが加わっただけなのに、いつもより興奮してしまう。チョコのヌルヌル感がいいのかも。 「おい、ひい、よ……」  俺は沙織の背中に回した右手を乳房のふもとへと進めた。指先にフニフニした柔らかさを感じる。そして残った左手を沙織の膝に置いた。その手もじわじわと奥へ向かって進軍を開始した。 「んふぅー……、ふぅーん……」  沙織もいつもと少し違うキスに興奮しているみたいで、いつもより鼻息が荒い。声も熱を帯びている。  俺はチャンスだと左手を進めた。素肌の柔らかさを堪能しながら膝から太ももへとじわじわ進んでいく。  もう少しでスカートの中へ届くという所で、沙織の手がそれを抑えた。俺がそれでも手を進めようとしても頑強に抵抗して絶対に奥へ行かせてくれない。  おれは口を離して悲しそうな顔で沙織を見る。  沙織は目を反らして恥ずかしそうにしているが、どうしても手を進ませてくれない。 「ダメなの……。今、女の子だから……」  俺は何のことか分からなかった。  なぜ? 触らせてくれない。女の子……。  しばらく考えてようやく気が付いた。  生理なんだ。  その言い方は童貞男子には難しすぎる。生理中の下着に触られるのが女の子にとって、どのくらい恥ずかしいことなのか分からないが、これだけ抵抗するということはよっぽど嫌なのだろう。  男でいうと、夢精した後のパンツを人に見られるくらい嫌なことなのだろう。中学の時は親に見られるのが嫌で、自分で洗ってドライヤーで乾かしたものだ。  おれは納得して左手を脚から離した。  沙織はほっとした顔をしている。  だが、今日は初クンニまでいけるかもしれないと期待していた俺の興奮を抑えることはできない。  下がだめなら上だ。 「じゃあ、次」  沙織が次のチョコを口に含み、またキスしてくる。  俺はチョコごと沙織の舌を食べながら、沙織の上着のボタンを外していく。こちらは抵抗しない。キスで興奮して気付かないのか、脚を触らせないお詫びなのかは分からない。  チョコが溶けて無くなる頃には、全てのボタンを外し終わっていた。  服の合わせ目から白い肌がチラチラ見える。  俺は沙織を脚の上で向かい合わせに座らせた。沙織がスカートの裾を気にしているが、今日はそっちを諦めたので気付かない振りをする。  そして口を開けて、次のチョコを催促する。  また沙織がチョコを咥えてキスしてくる。  俺は沙織をギュッと抱きしめてから、服の中に手を滑り込ませ、早業でブラのホックを外した。やり方を分かっていて、両手が使えれば、思ったより簡単に外せる。  沙織は一瞬だけ驚いた感じで動きが止まったが、すぐに舌を絡めてくる。  俺はしっとりした背中を触りまくる。沙織の肌は不思議だ。触っているだけで気持ち良くて幸せになってくる。  背中の中心線をつつーっと指先でなぞると、沙織がピクッと反応し背中を反らせる。  両方の脇腹をなぞると、体をくねらせてくすぐったがる。  俺は沙織の感じる所、くすぐったい所を調べて頭にインプットしていった。  チョコも残り少なくなってきたし、帰りの時間も近い。俺は沙織の服をガバッと開いて、ブラジャーを押し上げた。  沙織が慌てて隠そうとするが、俺はその手を押さえる。  目の前には綺麗でささやかな沙織の胸が広がる。俺はたまらずピンク色の乳首に吸い付いた。 「あぁん」  沙織が甘い声をあげる。  俺は無我夢中で乳首をしゃぶり、吸った。 「あっ、あっ、あん、あぁ……」  ここまでのキスと愛撫で興奮していたのか、沙織の声がどんどんエッチになってきた。  最近、沙織がどんどん感じやすくなってきた気がする。元々なのか、俺の力のせいなのかは分からないけど、とってもいいことだ。俺は嬉しくて仕方が無い。 「キスマーク付けて良い?」 「ダメっ、見られちゃう」  俺は両方の乳首をかわりばんこに責めながら、またお願いする。 「見えない所にするから。お願い」 「あ、あぁ、ダメ……」 「お願いだから。良いでしょ。付けちゃうからね」  俺は左胸の乳輪の下、ブラで隠れるところに思い切り吸い付いた。唇を押し当てチューチューと吸い上げる。 「ダメなのにー……」  ちゅぽんと口を離すと、薄く赤い跡が付いた。俺は沙織を自分の物にした気がして、満足感でいっぱいになる。  俺は興奮して沙織への責めを激しくしていく。乳首を舌で最大スピードで弾く。小さい乳首はバネが入っているかのように弾ける。  顔を押し付けてささやかな乳房の膨らみを確かめたりもした。 「あぁ、ダメ……、変に、変になるぅー……」  沙織の声がどんどん大きくなる。声が外に聞こえるんじゃないかと心配になってしまうほどだ。 「声が大きいよ。我慢して」 「でも、でも……」  沙織が手の甲を口に当てて抑えようとするが、それでも抑えきれてない。  もう早く終わらせなきゃ。  俺は両手も使って沙織の胸を責めた。片方の乳首を口に咥え、もう片方を指でクリクリと摘む。残った手で乳房をやわやわと揉んだ。 「んー、んんー……、ん、ん、んんんー」  もうすぐだ。もうすぐ沙織がいきそうだ。俺は舌を最大スピードで動かし、乳首を摘む指に力を込めた。 「んっ、んっ、んんー……」  沙織の体が細かく震え、全身に力が入っている。片手で口を押さえながら、残った手で俺の肩を痛いほど掴む。  俺はとどめに乳首をカリカリカリカリと何度も素早く甘噛みした。 「んんんんー」  沙織がビクビクっと体を震わせている。目を固くつむり眉間に皺が寄っている。どうやらイッたみたいだ。  沙織がイク時の顔は何度見ても美しい。  はあはあと大きな息をしながら、ぐったりしている。俺に体を預けてきた。  胸だけでイクなんてエロ漫画の中だけかと思っていたが、実際に目の前で見てみると沙織の感度の良さに驚いてしまう。  自分がセックスがうまくなった気がして自信が湧いてくる。  それに胸だけでこれだけ感じるなら、セックスをするとどの位感じるんだろうとドキドキしてきた。 「大丈夫?」 「はぁー、はぁー、もう、大丈夫」 「声が大きいからびっくりしたよ」 「なにか我慢できなくなって……。恥ずかしい……」  沙織が下を向いて本当に恥ずかしそうにしている。  そんな姿まで可愛いなんてずるい。ますます沙織が好きになってくる。好きすぎてどうしたらいいか分からないぐらいだ。 「とっても綺麗だった」  俺は沙織の服のボタンをはめながら、いつの日か来る沙織とのセックスを想いながら血をたぎらせた。 <第十二話>  試験週間に入った。  沙織は文系で俺は理系なので試験内容が同じものは少ない。それで一緒に試験勉強をすることもできない。  俺は約十日間、沙織とのイチャつきを我慢した。日課のフェラも封印した。沙織と同じ大学に行くと決めた以上、勉強もがんばらないといけない。  そして、性欲を全てテストに向け、真面目に勉強した結果、テストではいつも以上の手応えを感じた。  がんばったご褒美を神様が送ってくれたのか、それからすぐにビッグチャンスがやってきた。  次の土曜日、沙織の両親が弟のサッカーの試合の応援に出かけるので夕方まで帰ってこないらしい。  俺はそれを聞いた途端にドキドキが止まらなくなった。  ついに、ついに来たのだ。童貞を捨てる時が、沙織のバージンを貰う日が来たのだ。 「そ、そ、その日は、家に行ってもいいのかな?」  声が上ずってしまう。 「うん、私は弟の応援に行かないから」 「ということは俺と二人きりになるの」 「うん」  それが何を意味するのか分かっているだろう沙織が少しはにかんだ。  その瞬間から俺の頭は初体験の計画でいっぱいになった。 「おじゃまします」 「いらっしゃい」  土曜日当日、俺は約束通り十時ちょうどに沙織の家を訪れた。  今日は沙織以外いないので家族に会う緊張はなかったが、これからの事を考えて別の意味で緊張していた。  俺も単なる童貞の男の子だ。今から初体験ができるかと思うと、どうしても緊張してしまう。  沙織は前ボタンのニットのカットソーにミニのフレアスカートという服装だ。沙織の私服姿を見るのは何度目かだが、良い。すっごく良い。  スカートからすらりとした脚が伸び、ニットの服は沙織の控え目な胸の形を浮かび上がらせている。  もうすぐ、この体が俺の物になると思うと鼻血が出そうだ。  まずはリビングで沙織と二人でコーヒーを飲む。もちろん、緊張で味は良く分からない。  沙織も緊張しているのか、二人とも言葉が少なく会話が弾まない。 「そろそろ、お昼ご飯の準備をするね」  重い空気に耐えられなくなったのか、沙織が立ち上がった。 「俺も手伝うよ」 「いいの、座って待ってて。すぐできるから」  そう言うと沙織はてきぱきと準備を始めた。  この家はオープン式の対面キッチンがリビングと繋がっているので、ここからでも沙織が動いているのが良く見える。  エプロンを付けた沙織も良い。思わず裸エプロンの沙織を想像してしまう。  沙織が食事の準備をしているところに後ろから近づき抱きしめる。 『あぁーん、ダメェー、お料理ができなくなるぅー……』  沙織が甘えた声で言う。 『ご飯は後でいいよ、先に沙織を食べたい』 『でもー、お料理が冷めちゃう』 『食いしん坊の沙織のココは、おちんちんを食べたいって言ってるよ』  沙織のあそこに手を伸ばすと、早くもぬかるんでいる。 『ダメなのにぃー』  沙織に流し台へ手を付かせるとプリプリのお尻の感触を楽しみながら立ちバックで挿入する。 『あぁーん、ダメェー……』  すでにヌルヌルになっている沙織の体は俺のペニスを簡単に飲み込んでいく。 (くっはぁー……)  俺は自分の妄想で一人悶えてしまう。たまらん。  そして俺が妄想に浸りながら緩んだ顔で沙織の姿を眺めている間に昼食の準備ができたみたいだ。 「用意できたよー」  沙織の声に呼ばれてテーブルへ向かうと、そこにはちょっとずつの料理がたくさん小さなお皿に盛られて並んでいた。  あの短い時間にこれだけ用意したのと思っていると、 「ごめんね、ほとんどは弟のお弁当の残りなの。でもハンバーグだけは私が作ったの」  沙織が申し訳無さそうに言う。  そんなの関係ない。俺は沙織と二人でご飯を食べられるだけで満足なのだ。  学校ではクラスも違うし、目立つことはしたく無いのでお昼ご飯は別々だ。二人で一緒にお昼ご飯を食べるのは、吉祥寺の初デート以来二回目だ。 「全然いいよ。それより早く食べようよ」  沙織がご飯をよそってくれる。それだけで新婚さんの気分だ。  いただきますをしてから食べ始める。まずは沙織が作ったというハンバーグからだ。  焼き加減もちょうど良いし、美味しい。普通に美味しい。いかにも手作り感が溢れた美味しさだ。  きっと普段から母親の手伝いをしているのだろうなと思わせる味だ。 「どう?」  沙織が心配そうな顔で聞いてくる。 「美味しいよ。すっごく美味しいよ。最高だよ」 「よかったー。ちょっとだけ心配だったの」  沙織が本当に嬉しそうな顔をする。  そんなに心配しなくても、沙織が作ったものなら、どんなものでも食べるし、沙織の笑顔だけでご飯三杯はいける。  ご飯を食べ終わる頃には緊張もほぐれ、会話も弾んできた。  俺は沙織が入れなおしてくれたお茶を飲みながら、沙織が片付ける姿を眺める。たまに沙織がこっちを向いて笑顔を見せてくれるので、その度にずきゅーんと撃ち抜かれてしまう。  良い。すっごく良い。  俺の頭の中には沙織との新婚生活の映像が浮かんできていた。  沙織が片付け終わって戻ってきた時から、また緊張してきた。  ついに来たのだ、沙織のバージンを貰う時が。 「私の部屋に行こうか」 「ちょ、ちょっと待って。トイレを貸してもらえるかな」 「うん、そこのドアを出たところだから」  俺はトイレで用を足すと同時に、用意してきた口臭予防のタブレットをガリガリと噛み砕き飲み込んだ。  初体験は最高のものにしたい。昨日の晩、何度も繰り返した脳内シミュレーションを実行する時が来たのだ。  トイレを出てから二人で沙織の部屋に向かう。二人とも何も言わない。  俺と沙織はベッドの端に二人並んで座った。カーテンを閉めてあり、照明は消してあるが、それでも十分に明るい。  俺がさっそく沙織の体を抱こうと手を伸ばしたら、やんわり止められた。 「待って、シャワー浴びてくるから」  沙織が小さな声で言った。そして俺を残して部屋を出て行ってしまう。  俺は悶々としたまま一人残された。  これはシミュレーションできていたことだ。ここで慌ててはいけない。じっと我慢する。  沙織の下着を探したいのや、お風呂を覗きに行きたいのもぐっとこらえる。  それは、今後何度でもチャンスがあるはず。今日は初体験を成功させることだけを目標にするのだ。  もう息子は完全勃起していて、ジーンズがきついほどだが、それでも我慢してベッドに座ったまま沙織を待つ。  けっこうな時間が過ぎたが、きっと隅々まで綺麗にしているんだろうなと想像しながら静かに待つ。  そして、三十分近くたってからようやく沙織が戻ってきた。  頬がかすかに赤くなり、髪の毛の先が湿っている。風呂上りの沙織は、なんか上気した感じが色っぽい。普段のどこまでも清楚な感じとちょっと違った少し大人の雰囲気だ。軽くお化粧もしているみたいだ。唇がプルプルでツヤツヤとてかっている。  沙織が俺の横に座った。風呂上りの良い香りが漂ってくる。それを嗅いだだけで俺の息子は、いなないた。  今すぐにでも押し倒したいのを我慢して、沙織の目を見つめる。  その綺麗な目を見つめると、いやらしい気持ちでいっぱいの俺は目を反らしたくなる。それでも沙織の目を見つめる。  沙織も目を反らさない。 「いいの?」  俺の問いかけに沙織がこくんとうなずいた。  俺はやさしくキスをした。唇が触れるだけの軽いキス。  いつもはもっとぶちゅーとキスをするのに、今日は何故か厳粛な気分の俺はいきなり荒々しいことはできない。  沙織もいつもとは違うみたいで、すぐに舌を入れてくるようなことはしない。  唇を軽く擦り合わせる。こそばゆくて気持ち良い。  それからハムハムと唇で唇を挟む。上唇、下唇と丁寧にやさしく挟む。両手は沙織の頬を挟んでいるだけなのに、沙織が興奮していくのが分かる。頬がどんどん熱くなっていく。湯上りで体温が上がっているだけではない。  少しだけ舌を入れて沙織の舌とじゃれあう。少しずつ、少しずつ盛り上げていく。  段々キスが濃厚なものになっていく。沙織はうっとりとした顔で舌を絡ませてくる。  そんな顔を見せられたら興奮が抑えられないと思いながらも、時々目を開けて沙織の顔を盗み見てしまう。  最高だ。最高のキスだ。  俺は沙織の舌を吸い上げ唾液を要求する。すると沙織は舌を伝わせて送ってくれる。少しミントの味のする、美味しい唾液だ。俺は夢中になってすすった。  次に口の中に溜まった俺の唾液を沙織に送る。沙織は嬉しそうに吸い、喉を鳴らして飲み込んでいく。  もう俺の興奮はマックスにまであがっている。  俺は沙織の首へ移り、キスを繰り返した。ギリギリ残っている理性でキスマークだけは付けないように気を付ける。  そして沙織の服のボタンを外す。 「あん、あぁ、あん、あぁん……」  全身が性感帯の沙織は首へのキスだけで、ピクッ、ピクッと体を震わせて感じている。  俺は沙織の体へキスしながら服を脱がせていく。  そこで困った問題が発生した。上のほうは良かったが、スカートは脱がし方が分からず手間取ってしまう。前にも、後ろにもファスナーが無い。スカートを脱がせるのが難しいとは考えてもいなかった俺はテンパってしまう。  見かねた沙織が俺の手をファスナーの所へ導いてくれた。横に有るとは思わなかった。童貞がそんなこと知るわけ無いだろと言いたくなる。  何とかファスナーを降ろし、ホックを外すと、沙織を立たせて、スカートを脱がせた。そしてベッドの上に横たえる。  俺は大急ぎで服を脱ぎながら、ブラとショーツだけの沙織の姿を凝視した。  白地にピンクの刺繍が入った、上下お揃いの下着だ。ちょっと大人っぽい、エロ可愛い感じだ。沙織の勝負下着だろう。ブラのカップからささやかな胸の膨らみが見えている。スリムなのに意外とむっちりとした恥丘の膨らみをショーツが包んでいる。少しハイレグ気味のカットが沙織の脚の長さを強調している。  胸が小さい事を除けば完璧なスタイルだ。全体的に華奢で、ウエストは細く、手脚は長い。余分な肉はどこにも見当たらない。素晴らしすぎる。俺の趣味のど真ん中だ。沙織ほど顔が綺麗で、これだけスタイルが良いのはネット上のエロ画像でもなかなかお目にかかれない。  沙織の下着姿を目に焼き付ける。これだけで一生オナニーのネタに困らない気がする。  興奮しすぎて頭がガンガンしてくる。この沙織の処女を俺が奪うのだ。 (落ち着け、落ち着け、落ち着け……)  俺は頭の中で何度も唱える。ここまでは何とかなった。難しいのはこれからだ。  沙織が苦しくないように、体重を掛けすぎないようにしながら覆いかぶさった。  今度はいきなり濃厚なキスをする。沙織も首に手を回してきた。 「んふ、んふぅ、んんぅー、んんー……」  沙織は鼻から悩ましい声を出しながら、俺のキスに応えてくれる。  それから俺は沙織の体中にキスをしてまわった。首、肩、鎖骨、腕、ブラの周り。 「あっ、あぁ、あん……」  沙織は俺の下手な愛撫にもしっかり感じてくれている。俺は嬉しくなり一生懸命キスを繰り返す。  今までに見つけた感じるところにキスをして、そして新しい性感帯を探してキスをしていく。  沙織の肌はしっとりしている。ソープの香りに少しだけ体臭が混ざっていて体が熱くなる匂いがする。  俺は暴走しそうになるのを、落ち着け、落ち着けと頭の中で唱えて抑える。そして優しく何度もキスをする。  まずは沙織を感じさせる。それが大切だ。いっぱい感じて抵抗できないくらいに溶けてもらわないと、恥ずかしがり屋の沙織には色々させてもらえないだろう。  上半身に一通りキスしたところで下半身に向かう。ショーツを超えて太ももへキスをする。まだ今の段階では沙織は恥ずかしがって大切な所には近づかせてくれないだろう。もっと、もっと感じさせる必要がある。  しっとりすべすべの肌を唇で感じながら、両手でも太ももをさわさわと撫でる。手触りも最高だ。つい、頬擦りもしてしまう。  そして太ももから膝、脛へと移動する。脛には無駄毛は一本も無い。ツルツルだ。  本当は足の指まで舐めたいところだが、最初からそれでは、ひかれそうなので脛までで諦める。  沙織の白い肌に赤みが差してきた。体温も少し上がっている気がする。  いよいよ次は胸だ。 「ちょっと背中を上げて」  沙織が背中を持ち上げたところで、サッと手を差し込み、ホックを外す。慣れて手間取らずに外せるようになってきた。  肩紐を腕から抜きブラを取り去ると、沙織の可愛らしいオッパイが全開になる。しかし、沙織がさっと両手で隠してしまう。手ブラ状態だ。  仕方ないので俺は顔を近づけて手の隙間に舌を捻じ込む。舌の先に控えめなオッパイの柔らかさが感じられる。  顔でドンドン手を押し上げ、少しずつ先に進む。 「あん、ダメ……」  沙織が抵抗するが本気の抵抗ではない。それにだんだん力が弱まってくる。  下乳をベロベロ舐めながら舌を進め、なんとか乳首まで到達する。  ここまでくればこっちのものだ。俺は舌の限界に挑戦して乳首を舐める。 「んんー……、あぁー……」  沙織のガードは完全に解けた。両手を俺の頭に置き、髪の毛をぐしゃぐしゃにかき混ぜてくる。  そして、俺の顔を押しのけようとしたり、逆に胸に押し付けようとしてくる。  俺は右手も参戦させ、人差し指の先で乳首を高速で弾く。もう指がつるんじゃないかと思うくらいのスピードだ。 「あっ……、い、いぃ……、あ、あ、あ、あぁー……」  我慢して、我慢して、それでも我慢しきれずに声が漏れてしまうという感じが、最高にエロい。  俺は興奮して、嬉しくて、もっと感じさせたくて、舌や指が疲れるのも忘れ必死に動かした。  沙織の全身がくねり出す。胸も俺の顔に押し付けるように持ち上がってくる。 「あ、ダメ……、ダメ……、変、変、ダメ、ダメ、ダメェー……」  ここは勝負どころだ。俺は限界を超えて舌と指を動かす。  沙織が抜けそうなくらいに髪を掴んでくる。興奮している俺は痛みを感じない。  もう必死で乳首を責めた。  沙織の体がプルプルと震える。脚をしきりにすり合わせる。  そして、沙織の絶頂は来た。 「んんっ、んんぅー……」  沙織は体の底から絞り出すような低いうめき声を出した。全身に力が入っているのが分かる。  沙織はすぐに、体から力を抜くと、はぁはぁと激しく呼吸をする。腕をなげだし、くったりする。 (イッたのか?)  演技では無さそうだ。沙織が俺に演技をする必要は全く無い。イッたのを隠そうとならするかもしれないけど、イク振りをするメリットは何も無い。  やっぱり軽くイッたみたいだ。俺は達成感に包まれる。  女性をイカせるのはオスとして満足感がある。きっと本能に組み込まれているのだ。  しかしイク瞬間の顔を見られなかったのは残念だ。乳首を咥えていたのだから仕方が無い。  ぐずぐずしている余裕は無い。沙織がイッた余韻でぼーっとしている今がチャンスだ。  俺は沙織のクリへ指を伸ばした。過去何度かの経験で大体の場所は分かっている。沙織は脚を力なく投げ出しているので、ガードしているものは無い。  俺の指は楽々到達する。人差し指はまだ疲れから回復していないので、中指でショーツの上からクリをひっかく。かすかに触れるか触れないか位の力加減にする。  カリカリカリカリ……。ここも指の限界に挑戦するスピードだ。 「あんっ、ダメー」  沙織はすぐに脚を閉じてガードしようとするが、すでに沙織の脚には俺の脚が絡めてあり、閉じられなくなっている。  俺は遠慮無く指で責めさせてもらう。  さらに乳首を咥え、舐め、吸う。 「ダメ、ダメ、ダメ、ダメ、ほんとにダメー……」  沙織が体をよじって暴れる。愛撫から逃げようとしているのか、快感のあまりのことなのか、俺には分からない。だが止めるつもりは全く無い。  こんなに楽しくて、嬉しい事を止められる訳が無い。  暴れ方が激しくなってくる。 「あっ、ダ、ダ、ダメ……。ダメ、ダメ、ダメ、あぅー……」 (イクのか、またイクのか)  俺は乳首を甘噛みし、指を限界まで早く動かした。  そして沙織の体がピーンと伸びた。俺の両手を太ももで強く締め付ける。両手はシーツを握り締めている。 「ん、んん、ん、んぅー……」  また、絞り出すような声を出して沙織はイッた。さっきより反応が大きい。  凄いと俺は心から思った。こんな簡単に童貞の男にイカされていいのかというくらい、沙織は感じやすい。  処女でこんなに感じるなんてありえるのか。処女が感じるのは創作の世界の中だけの話かと思っていた。ひょっとしたら、バージンブレイクの時からイクのではないかと思ってしまう。  沙織はさっき以上に激しく呼吸し、ぐだーと体から力が抜けている。  今がチャンスだ。  俺は沙織のショーツに手を掛けた。そしてゆっくりと脱がしていく。沙織はまだぼーっとしているのか抵抗しない。  ショーツを脱がせるのはお尻からという事を知っているので、お尻の方から破かないように気をつけて降ろしていく。  沙織が半ば無意識にか、お尻を少し上げて手伝ってくれる。  お尻を抜ければ後は一気に脱がせるだけだ。俺はショーツを抜きさった。  チラッと脱がせたショーツを見ると、あきらかに濡れている。俺は匂いを嗅ぐのを断腸の思いであきらめる。今はそんなことをしている場合ではない。  沙織の両脚の間に割り込んで、腹ばいになった。  沙織の脚は俺の体の分だけ広げられ、大切な部分を俺に見せている。 (綺麗だ)  沙織のあそこは本当に綺麗だった。  ネットでグロい画像を見すぎているせいか、感動するくらい綺麗だと思った。  ショーツの上から膨らみが分かるように、恥丘から大陰唇かけてお饅頭のようにふっくらしている。  毛はまだ薄く、恥丘にまばらに生えているだけだ。  オマンコはひっそりと閉じたままで、ほんの少しだけ周りより色の濃い小陰唇がわずかにはみ出ている。合わせ目の下の方が濡れているように見える。  小さめのクリは半ば皮に隠れ、半分だけ外に顔を出している。  今まで見た無修正で一番綺麗だった性器をさらに綺麗にしたレベルだ。  これが処女のオマンコ。俺は初めて見る実物に感激していた。  俺は顔を近づけ、ゆっくりと深く息を吸い込んだ。今まで嗅いだことの無い匂いがした。  磯の匂いに、おしっこの匂いとチーズの匂い、それにかすかに牛乳を混ぜた感じだろうか。複雑な匂いだ。  普段は清楚で綺麗な沙織の秘密の一面を知ったみたいで、意外なのと同時に嬉しくなる。  俺は吸い寄せられるように口を寄せ蜜をすすった。  ぼーっとしていた沙織が股間の感触に気が付き、顔を上げて俺の方を見た。 「うっ……。んう? ……。ダメェー。そんなとこやめてー」  もちろんそんなお願いは聞けない。俺は亀裂に沿って何度も舌を往復させる。 「ダメ、ダメ、ダメ、汚いからぁ」  沙織が顔を振りながら、本当に恥ずかしそうに言う。なぜか両手で自分の顔を隠している。両方の太ももは俺の顔を追い出そうと締め付けてくるが、それは俺を喜ばせるだけだった。 「汚くないよ。とっても綺麗だよ」 「でも、でも……」  沙織はどうして良いか分からず困りきったような声を出す。 「沙織も口でしてくれるでしょ。だから俺も口でしてあげたい。お願い」  そして俺は沙織の返事を待たずに、オマンコに吸い付き、舌を差し込んだ。 「あんぅー……」  沙織を頭を仰け反らせている。すっごい快感なんだろう。俺が初めてフェラされた時と同じような感じに違いない。  それから俺は舌の限界まで舐める。穴に舌を差し込んだり、亀裂に沿って上下させたり、そして、ぴったり口を付け蜜をすする。  沙織の蜜はしょっぱくて、少しだけすっぱくて、かすかに生臭かった。だが沙織のものだと思うと、全然嫌じゃなかった。もったいない物のような気がして一滴残さず吸い取った。 「う、うう、うぅー、んぅー……」  もう俺は止まらない。クリを一舐めした。 「あんぅー……」  沙織は今日一番大きい声をあげた。体をフルフルと震わせて、シーツを握り締めている。  クリ舐めはかなり効くみたいだ。俺は調子に乗って、舌先を尖らせて、チロチロチローっと軽く、だが高速でクリを舐めた。 「ダメ、ダメ、ダメ、それダメェー……。強い、強すぎるー……」  沙織の体が飛び跳ねた。今までに無い勢いで体をくねらせ、腰を捻って俺の舌から逃れようとする。  おれは逃すまいと、沙織の太ももと腰をがっしりと抑える。いくら俺が運動が苦手なインドア・オタでも華奢な女の子を抑えるくらいはできる。  そうして逃がさないようにして、替わりに舌の動きを緩やかにした。  それで沙織も性感が安定したのか、むやみには暴れなくなった。愛撫も強ければ良いというものではない事を俺は実感した。 「あっ、あっ、あっ、あっ……」  舌の動きに合わせて声が出ている。いい感じで進んでいる気がする。そこで俺は乳首にも手を伸ばして、指で軽く摘んでみた。 「あ、あぁーん」  ほんとに軽く摘んだだけなのに、沙織からマンガみたいな声が出てびっくりした。  沙織は背中を反らして、もっとやってほしいとばかりに胸を持ち上げている。  俺は調子に乗ってもう片方の手も乳首に伸ばし、両手で乳首を捏ねた。もちろんクリも舐め続けている。 「あ、ああああぁー……、い、いいぃー……、す、すごい……」  沙織の声がうわ言のようになってきた。俺は興奮すると同時になにか凄い事が起きそうな予感がしてきた。  考えてみると、人間の手は二本しか無い。沙織が自分でやる時には同時に二ヵ所までしか触れないわけだ。それを今は三ヵ所を同時に責められている。これも沙織にとっては初めてのことだろう。  頭はガンガンするほど興奮しているのに、冷静なもう一人の自分が俺へ色々と指示を出す。  様子を見ながら指先の力をほんの少しだけ強くする。舌先の動きも単なる前後運動から、左右、円を加えた複雑なものにする。 「す、すごい……、すごいよー、こんなの、はじめてー……」  沙織が感じれば感じるほど、自分の中のもう一人の自分が落ち着いて行動することができる。  微妙な力加減をうまく調整して沙織をもっと感じさせる。 「あぁー、来る……。なにか来る……。すごいのが来る……」  沙織自信も何か予感がするのか、今まで聞いたことが無いことをしゃべり出している。  頭を振り乱し、腰は完全に持ち上がっている。 「あぁー、ダメェー、変、変になるー……。おかしいー……。おかしいよぉー……」  沙織が俺の顔を股間に押し付ける。俺もクリを必死に舐める。 「ダメェー、ほんとにダメェー、もうダメェー、飛んじゃう……」  もう少し。もう少しでイキそうな感じだ。俺はラストスパートに入った。指も舌も全力で沙織を責める。 「あぁ飛んじゃう……。飛んじゃう……。……。飛ぶっ!!」  俺はその瞬間。乳首をギュッと摘み、クリを思い切り吸い上げた。 「んんんんーーー……」  沙織の全身が今まで見たことが無いほど硬直している。肩と踵だけで体を支えている。お尻も背中も完全に浮いてしまっている。体全体が細かく震えている。  両腕もいっぱいに伸ばして、シーツを握り締めている。  そのまま何十秒たったのかと思われる長い時間が流れる。しかし、実際はおそらく数秒だろう。  沙織の体から全ての力が抜けた。  俺は沙織の顔を除きこんだ。少し呆けてるけど満足そうな顔をしている。 「沙織ちゃん、大丈夫?」  返事が無い。 「沙織ちゃん、沙織ちゃん、返事してっ」  俺は話しかけながら、肩を軽く揺さぶってみた。 「んっ、んん……」  それで沙織が気が付いた。 「沙織ちゃん、大丈夫?」 「んー……。凄かったけど、大丈夫」  あまりろれつが回っていない。 「良かった」 「最後ね、頭の中で何かが爆発したみたいになって、そのままスゥーっとなっちゃった」  俺は沙織が無事だったことにホッとし、気を失うほど感じた沙織に驚き、感動した。  処女がクンニで気を失うなんてありえるのか。俺の秘密の力が凄いのか、沙織が特別感じやすいのか、それとも俺は自分が知らないだけでセックスの天才なのだろうか。原因は分からないけど、沙織が最高に感じてくれたのは事実だ。  もう、十分すぎるくらい体はほぐれているだろう。  俺は最後のステップに進むことにする。  俺は沙織の両脚の間に正座した。そして沙織に向かって言った。 「いいね」  沙織が黙って小さくうなずいた。 「付けようか?」  安全日だということは知っているが、男の礼儀として念のために聞く。一応ゴムも持ってきている。 「いいの。今日は大丈夫な日だから」  沙織が俺の目を見ながら小さい声で言う。沙織も本気だ。  念願の初セックス、初生、初中出しだ。 「いくよ」  俺は膝立ちで前へ進み、片手で体を支え、片手でペニスを掴んだ。そして先っぽを入り口に当てた。  さっきのクンニで場所は確認してあるし、想像より下にあるという話も知っている。特にまごつくことはなかった。  先が当たるだけで、勃起しっぱなしで、カウパーが駄々漏れのペニスへとろけるくらいの快感が走る。  昨夜と今朝、もう出ないという所までオナニーで精液を絞り出してなければ、すぐにでも発射してしまうところだ。  俺はさらに前へ進んだ。ぬるっと亀頭の半分が入る。暖かくてヌメヌメしたものに亀頭が包まれている。それだけで出しそうなくらい気持ち良い。  沙織は固く目をつむっている。  さらに入れる。 「つっ……」  沙織の眉間に皺が寄る。 「お、おぉ、すご、い……」  亀頭全体が温かい粘膜に包まれる。フェラと似た感じだが、それよりずっと気持ち良い。何枚もの舌が同時に絡み付いてくるような感じだ。  これが沙織の中。まだ亀頭しか入っていないのに、すごく気持ち良い。  俺は感動しながらさらに進む。  ちょっとだけ進むと抵抗があった。これが処女膜なのか。童貞の俺に分かるわけが無い。だが多分そうだろう。でも、童貞の俺にはどうすれば沙織が一番痛くないか分からない。  時間をかけて、ゆっくりゆっくり広げた方が良いのか、それとも一気にやった方が良いのか。  悩んだけど結論は出ない。ただゆっくりすぎるとそれだけ痛い時間が長くなると思った。俺は沙織の痛がる顔を長時間見たくない。それで一気に突き破ることに決めた。  俺は沙織の腰を掴み、ぐっと腰を進めていった。  壁が在るような抵抗だ。童貞の俺には力加減など分からない。俺は力任せに腰を押す。  沙織の顔が苦痛に歪む。沙織の一生に一度の顔だ。俺はその顔を目に焼き付ける。 「もう少しだから、がんばって」 「うん」  俺は沙織の顔を見つめながら、もう一押しした。その途端、急に抵抗が少なくなり、ズブズブと入っていった。 「いたっ……」  沙織が我慢しきれず声が出した。  ついに沙織の処女をやぶったのだ。ペニスはそのまま根元まで入っていった。  気持ち良すぎる。  今までフェラが最高に気持ち良い。セックスもフェラと同じかちょっと良いくらいだろうと想像していたが、バカだった。全然違う。この気持ち良さは次元が違う。  ペニス全体が柔らかくてヌルヌルしたものに包まれ、締められている。  気持ち良さで腰が痺れる感じ。さっきから腰の辺りにピリピリと電気が流れている。背中までゾクゾクする。  ちょっとでも動かすと出してしまいそうだ。童貞は入れた瞬間に出すというのもうなずける。  昨夜と今朝、オナニーしまくらなかったら危なかった。 「全部入ったよ。大丈夫?」  俺は沙織の目を見ながら言った。 「うん、大丈夫だよ。さっきはちょっとだけ痛かったけど。もう、平気」  涙の浮かぶ目で無理に平気な顔をする沙織がいとおしくてたまらない 「直樹君とやっと一つになれたから。直樹君に初めてをあげられて良かった」 「俺も初めてが沙織ちゃんで良かった」  それから俺と沙織はやさしいキスをした。 「動いて良いよ」  キスした後に動こうとしない俺に沙織が気を使って言ってくれる。 「落ち着くまで、もう少しこのままでいよう。このままでも俺は十分気持ちいいから」  本当は少しでも動くと出してしまいそうだ。動きたくても動けない。それに抱き合っているだけでも十分気持ち良いのは本当だ。  俺は根元まで入れたままで沙織に濃厚なキスをする。少しでも沙織に気持ち良くなって欲しいというか、痛みを忘れて欲しいからだ。  すると沙織がキスをしながら体をくねらせ始めた。AVみたいに腰を使うほどではない。動かない俺を少しでも気持ち良くしたいのか、興奮して自然と動くのかは分からない。  しかし、ちょっとした体の動きだけでペニスがこすれて凄い快感がはしる。 「あっ、ダメっ、動いたら」  俺は情け無い声を出した。  沙織の動きが止まる。 「気持ち良すぎて、出ちゃうから」  それを聞いた沙織は痛みをこらえて体を動かし始めた。  何も分かっていない処女らしい、でたらめな動きだったが、それでも童貞の俺を追い上げるのには十分だった。 「だ、ダメ、出ちゃう」 「良いよ。出して。いっぱい出して。直樹君のをいっぱいください」  沙織が耳元でささやく。  それを聞いた瞬間に俺は我慢できなくなった。 「あっ、ああぁー……、あああぁー……」  びゅるるるるぅー……、びゅるびゅるびゅるびゅるるるー……。びゅるびゅるびゅるるるぅー……。  俺は沙織にしがみ付きながら、変な声と共に沙織の中へ思いっきり出した。  ぴゅるぴゅるぴゅるぅー……、ぴゅるるるー……、ぴゅるっ……。  生涯最高とも思えるくらい長くて気持ち良い射精だ。 「出てる……。お腹の奥に出てる……」  沙織の声が遠くで聞こえる。  俺は体中から力が抜けて、沙織の上に覆いかぶさった。  沙織が苦しく無いようにするので精一杯だ 「ごめん、出ちゃった」 「いいの、うれしいの、私で気持ち良くなってくれたから。お腹の中に直樹君のが広がってる。あったかいのが出てるのが分かったよ」  ついに、沙織の中に出したのだ。  中出しは想像以上というか、想像を遥に超えた気持ち良さだった。世の中にこれほど気持ち良いものがあるとは考えたこともなかった。  大人になった気がして、少し世の中のことが見えた気がした。  少しずつ体に力が戻ってきた俺は沙織にキスをした。  なんだか分からないけど、無性にキスをしたかった。  沙織は俺の舌を優しく受け入れてくれた。  沙織の口の中を舌でメチャクチャにしている間に、また勃起してきた。ペニスは一回目が終わった後も、半分くらいまでしか治まらず、沙織の中に入れたままだった。 「あっ、おっきくなってきた」  沙織が驚いたような、喜んでいるような声を出す。  俺は少し恥ずかしくなり、キスを止め沙織を見つめた。 「動いて良いよ。痛いのはだいぶん治まってきたから」  沙織は全て分かってるという感じで言った。  俺は沙織があまり痛くならないように、ほんの少しだけ腰を前後させた。  それだけでも凄い快感だ。ペニスの先から頭までピキーンと電気が走る。股間の辺りがモワモワーッと甘く痺れて、おしっこが出そうになるのに似た変な感じがする。  出したばかりだというのに、俺のペニスはすぐに最大サイズまで大きくなり、精液が込み上げてくる。  頭の良い沙織は、俺の腰の動きに合わせて、自分の腰を突き上げるように動かしてくる。  そんな事されると、童貞の俺には刺激が強すぎた。俺はお尻の穴に力を入れて耐えようとするが、むなしい努力だった。 「あぁ、ダメだー、また出るー。出ちゃうー……」 「良いよ。好きなだけ出して良いよ。我慢しないで出して」  沙織が俺の背中に手を回しながら、耳元でしゃべる。 「あぁー、沙織ー……」 「直樹君っ」  俺は一番奥までペニスを入れて、沙織の体を抱きしめた。沙織も力一杯抱きついてくる。  ぶりゅううううぅー……、びゅるびゅるびゅるるるぅー……。ぴゅるぴゅるぴゅるぅ……。ぴゅるっ。  二回目とは思えない量の精液を吐き出した。どこにこれだけの精液が残っていたのか。  射精の余韻を噛み締める。まだ、股間の辺りはピリピリ痺れている。それに体に上手く力が入らない。たった二回のセックスで俺はすっかり虜になってしまった。  疲れた俺を沙織は優しく抱きしめてくれる。暖かくて柔らかくてとても気持ち良い。  俺は落ち着くまで、そのままじっとしていた。  少し落ち着いてきた俺は沙織の中に入れたまま、目の前にある沙織の首を舐め始めた。ペニスはもったいなくて抜くことができないし、沙織にも気持ち良くなってもらいたい気がしたからだ。 「あっ……」  さすがに破瓜を経験した後なのか、沙織の反応は小さい。  それでも俺はめげずにキスをした。  すると今度は沙織が俺の首にキスをしてきた。  とたんに俺のペニスはむくむくと大きくなっていく。ペニスをいれたままのキスは無茶苦茶気持ち良い。  ぞわーとした首筋からと快感と痺れるようなペニスからの快感が合わさって、何とも言えない気持ち良さだ。  もう、俺は我慢できなくなってくる。だが三回目ともあって少しは余裕がある。それに昨夜は三回、今朝は二回オナニーで出している。動いてもすぐに出てしまうことは無さそうだ。  俺はゆっくりと小さく腰を動かす。 「うあおぉー……」  本当に少ししか動かしていないのに、ペニスから股間にかけてが溶けてなくなりそうだ。  おまけに沙織も腰を動かしてくる。自分の痛みを減らすことより、俺を気持ち良くする事を優先している。  セックスってこんなに気持ち良かったのか、やればやるほど気持ち良くなってくる。もう、頭がバカになりそうだ。 「さおりー、気持ち良いよー……、凄いよー」  俺は腰をヘコヘコ動かしながら、情け無い声を出す。 「キスして」  沙織に言われて俺はキスをしながら腰を動かした。  沙織と心と体が一つになったような感じがする。セックスがこれほど気持ち良くて幸せなものだと思わなかった。 「さおりー、さおりー、さおりー」  俺は涙を浮かべて何度も沙織の名前を呼びながら、腰を動かした。  沙織は自分が痛いのを我慢して、俺を気持ち良くしてくれる。最高の彼女だ。  もう俺は何も考えずにひたすら腰を動かした。沙織の痛みを考える余裕もなかった。  精液がすぐそこまで上がってきている。タマもキュッと持ち上がっている。 「あぁー、凄い、ダメだぁー……、出るよ、出ちゃうよ、あぁー、我慢できない……」 「好きな時に出して。もっと気持ち良くなって」  沙織は破瓜したての膣壁をゴリゴリこすられて痛いのか、顔をしかめながらも、平気な振りをする。  俺はもう頭の中が真っ白で出すことしか考えられない。 「うああぁーーー……」  俺はガクガクと腰を動かし、腰を突き上げた。 「出る、出る、出る、でるぅーー」  ぶびりゅるるるるー……、ぶりゅるるるー……、ぶしゅるるるー……。  頭の中で何かが爆発した。 「あっ、あ、あ、あ……」  体の中身が全部出てしまうような圧倒的な快感だった。  精液と一緒に力も全部出し切ってしまって、もう動くのもだるいくらいだった。  自分の体を支えるのも面倒で沙織に体を預けてしまう。  沙織は疲れきって動けない俺の頭を優しく撫でてくれる。それがまた、心が癒される気がして心地良い。  落ち着いたところで、ふと沙織を見ると、目が赤く、涙が流れた跡がある。  俺ははっとした。ひたすら腰を動かしていたことを思い出す。沙織は痛かったはずなのに、何も言わずにやらせてくれた。俺はずーんと落ち込んでしまう。 「ごめん」  俺は何て言えばいいのか分からない。 「いいの、直樹さんが気持ちよければ。私で気持ち良くなってくれて嬉しかった」  沙織が微笑みながら言った。  その言葉を聞いて、俺は猛烈に感動した。一生沙織を守っていこうと決心した。  ペニスがすっかり小さくなったところで、俺は沙織の中から抜いた。抜くと精液も一緒にコポコポと溢れてくる。  そしてシーツは大変なことになっていた。沙織が握り締めていたので、すっかり皺が寄ってぐしゃぐしゃだ。 お尻が当たるところは三回分の精液が染み付いていて、かすかにピンクの染みもある。  それを見た沙織が言った。 「直樹さん、先にシャワーを浴びてきて、タオルは洗面所に用意してあるから」  さすが、抜かりが無い。  俺はありがたく先に使わせてもらった。もう、汗と精液で体中がドロドロだった。石鹸の匂いをさせて家に帰る訳にもいかないので、お湯を浴びただけだが、とてもさっぱりした。  途中、沙織が入ってきてくれるかと思ったがそれは無かった。  服を着て部屋に戻ると、沙織は既に服を着ていた。シーツも新しい物に交換されている。 「じゃあ私もシャワー使ってくるね」  そう言って沙織は袋に入った荷物を持って部屋を出て行った。  汚れたシーツとかどうするんだろうと思ったが、沙織のことだからきっと上手くやるだろう。  俺は待ってる間に疲れてウトウトしてくる。もう、下着を漁る元気もなかった。  しばらくして、沙織がジュースをお盆に載せて戻ってきた。喉が渇いていたのでうれしい。  沙織の横顔を見ると、数時間前とはちょっと違って見える。大人になった感じだ。  俺は恥ずかしかったけど、沙織にお礼を言った。 「今日はありがとう」  心の底からの素直な気持ちだ。こんな最高の初体験は日本中を探してもなかなか無いと思う。 「私の方こそありがとう。直樹君に初めてをあげられて良かった」  沙織も少しはにかみながら俺の目を見て言う。 「これからは浮気しちゃダメだよ」 「しないよ、絶対しないよ。一生しないよ」  そうこうするうちに夕方になってしまった。もう沙織の家族が帰ってくる時間なので、俺は帰らないといけない。  俺達は最後にキスをして分かれた。  俺はぼーっとしたまま家に帰る。  途中俺を見た人が居たらニタニタしていて変に思ったかもしれない。  俺は幸せだった。最高に可愛い彼女とお互い初体験、しかも中出し三発。これ以上の幸せがあるだろうか。自分は世界一の幸せ者だと思った。 <第十三話>  初セックスをした翌日の日曜日、沙織に俺の自宅へ来てもらうことにした。  両親と妹にはお願いの紙を見せて仲良く外出してもらう。これで夕方までは沙織と二人きりだ。  エッチなことばかりしてないでデートとかもした方が良いのだろうが、セックスの気持ち良さを知ってしまった俺はもうやることしか頭に無い。  朝から部屋の掃除をして、シャワーを浴びて準備万端整えて沙織を待った。  そして約束の十時に沙織がやってきた。  今日の沙織の私服も最高に可愛い。  ハーフコートにセーター、ショートパンツ、黒タイツ、ショートブーツといういでたちだ。  何度見ても沙織の私服姿は可愛い。もう、抱きついてキスしまくりたくなる。  沙織を俺の部屋に通すと、俺は飲み物を取りに行った。  途中でこっそり様子を見に戻ると、沙織は前回同様エロ本を探している。もちろんすぐばれるような所には隠していない。  俺は微笑ましく思いながら台所に戻ったが、よく考えてみると沙織が俺の部屋を探すということは、沙織もエッチな雑誌とかを隠してるのか。今度沙織の部屋を探してみないといけない。  女の子の雑誌もけっこうエッチらしい。沙織も読んでいるのかもしれない。  二人で熱いココアを飲みながら、しばしまったりとくつろぐ。  沙織が両手を暖めるようにカップを持ち、フーフーしながらココアを飲むのに俺は見とれてしまう。  可愛い子は何をしても絵になるから素晴らしい。  俺は世界中の人に『沙織はこんなに可愛いんだぞー』と叫びたい気分だ。  ココアを飲み終わったところで、しばしの沈黙。  俺がそっと沙織の肩に手を回すと、沙織は頭を俺の肩に乗せる。  その姿が可愛くて、可愛くて、俺は萌え死にしそうになる。  俺が首を捻って沙織のほうを見ると、幸せそうに目を閉じている。 (良い。すっごく良い)  俺は幸せを噛み締める。沙織と一緒に居るだけで幸せな気分になれる。  そんな純真な気持ちとは別に、俺のペニスはムクムクと大きくなってしまう。  健全な男子が可愛い彼女と二人きりで居て、我慢するほうが無理だ。  左手には沙織の華奢な体の感触がするし、目を向けるとセーターに沙織の可愛いおっぱいが小さい山を作っている。ショートパンツから伸びる黒タイツに包まれたスリムな脚も攻撃力抜群だ。  俺は沙織を一旦立たせて、二人でベッドに並んで座る、  すると、沙織は昨日の事を思い出したのか、今から始まることを想像したのか、伏目がちで恥ずかしがる。  もう何て可愛いんだ。俺はジタバタ暴れて、うぉーと叫びそうだ。  いちゃつくのは、エッチが終わった後にすることにして、俺は沙織の目を見ながら唇をゆっくり近づける。  沙織もキスしようとゆっくり唇を近づけてくる。  唇の距離が数センチに近づいた所で一旦止まり、少し戻る。  沙織がキスをはぐらかされ、『キスするんじゃないの?』という目をしながら、少し離れる。  近づいては離れるを繰り返すうちに、沙織が悲しそうな目で俺を見る。  その雨に濡れた子犬のような目で見られると、俺は胸がキューンとしてしまう。  たまらず、沙織にキスをして、舌を差し込んだ。  お待ちかねのキスで沙織は一生懸命に俺の舌を吸う。そのひたむきな姿をみると罪悪感でチクチク痛い。  俺はキスをしながら沙織の頭や体を撫でる。すると沙織はクゥーンと子犬みたいに喉を鳴らして喜びを表す。  こんな沙織の姿は誰も見たことが無いだろう。学校で沙織にあこがれている奴に見せたいくらいだ。  沙織の脚にも手を伸ばすが、やはりタイツの上からだと今一つ感触が良くない。  沙織を立たせて、服を脱がせていく。  沙織に自分で脱がせて、それを眺めるのも良いが、俺が脱がせるのもなぜかドキドキして楽しいものだ。  恥ずかしがる沙織からセーターとショートパンツを脱がせると、下着と黒タイツという姿だ。  ここで一旦離れて、じっくりと全体を眺める。  沙織は猛烈に恥ずかしがりながら、両手で胸や股間を隠そうとしているが、隠しきれるものではない。  逆にモジモジする姿が俺をさらに興奮させる。  黒タイツは不思議だ。単なる薄い繊維なのに、はいているのといないのでは雰囲気が全然違う。それはストッキングともちょっと違う。  ストッキングはなんか大人の感じがするけど、タイツは大人になりきっていない子供の感じがする。特に沙織の年頃だと特にその感じが強い。  俺はもったいないと思いながらも黒タイツを脱がせていった。スカートを脱がせる時より興奮する。だんだん生脚が出てくるからだろうか。タイツは見て良し、脱がせて良しで、冬場で最高の季節物だ。  足先から抜く時に沙織が片足を持ち上げるのも見てて素晴らしい。おれはしゃがんでいるので、目の前には沙織の股間がある。ショーツに皺が寄り形を変えるのは最高にエッチだ。両足分で二回もそれを楽しめる。  続いて、ブラとショーツも脱がせる。  本当はショーツをはかせたままで沙織を責めて、グショグショに濡らせてみたいけど、それは沙織が帰りに困るだろうから諦める。  沙織と一緒に居ると、次々にやりたいことが出てきて、全然飽きない。  全裸の沙織を立たせたまま、俺は穴が開くほど見つめつつ自分の服を大急ぎで脱ぐ。一刻も早く沙織の肌に触れたい。沙織の肌を全身で感じたい。ペニスは完全以上に勃起している。  裸になった俺は沙織を強く抱きしめ、荒々しく唇を奪った。  沙織の口の中を蹂躙し、思う存分荒らしまくる。そして、沙織の舌を思い切り吸い上げ舌を絡ませる。  片手を髪の中に差し込みかき混ぜ、片手で小振りなお尻を揉みまくる。  沙織は息が苦しいのか鼻息が荒く、俺の顔に当たる。  俺も息が苦しくなるまでキスを続けてから、ようやく唇を離した。  沙織が蕩けた顔ではぁーと大きく息を吐いた。  俺は沙織がボーっとしている内にベッドに寝かせて、その上に覆いかぶさった。  そのまま沙織に考えるいとまを与えず、首筋に吸い付いた。  沙織の首は美味しい。吸ってるだけで嬉しくて、楽しくて、たまらない。 「んっ……」  沙織は首を仰け反らせながらうめき声を漏らす。沙織はまだ声を出すのが恥ずかしいみたいだ。  そうなると、意地でも声を出させてみたくなる。  俺はさらに熱心に沙織の体を貪っていった。  沙織が苦しく無い程度に体を密着させる。今まで以上にねちっこく体を味わいながら、空いた手をサラサラ、スベスベの沙織の肌を這い回らせる。  沙織は目を硬くつむり、歯を食いしばって耐えている。  沙織の体がぴくんと震え、手がシーツの上をさまよっているのを見ると、経験の少ない俺でも感じているのが分かる。  もう少しだ。俺は乳首へと口を移動させた。  舌先で乳首を何度も弾く。レロレロレローっと最大スピードで舌を動かす。 「あはぁー……」  これには沙織も我慢できずに、あえぎ声を出してしまう。そして一旦堰が切れると後は早かった。 「ダ、ダ、ダ、ダメェ……。声が、声が出ちゃう……」  沙織がこれ以上はないというくらい切ない声で訴える。 「いいんだよ、いっぱい感じて。沙織のエッチな声をもっと聞きたい」 「あん……、恥ずかしい……」  感じながらも恥じらいを忘れない沙織が、いじらしくて、いとおしくてたまらない。  俺は右手も乳首責めに参加させる。人差し指の腹で乳首の先をこすり上げる。 「あはぁー……、それダメェー……、感じすぎちゃう……」  沙織が胸を突き出すように体を持ち上げている。  それにしても沙織は回を増すごとに感じやすくなっている。  元々そういう体なのか、俺の力なのかは分からないが、エロマンガに出てくる女の子並に感じやすい。  このまま開発が進んでいくとどこまでいくのか心配になるほどだ。でも、そこに下品さが無いのが沙織の凄いところだ。  もっと沙織を感じさせて、もっとエッチな声を出させて、もっと苛めたくなってくる。  俺は片手を沙織の股間へ伸ばした。  そこはすでに蜜を溢れさせ、熱を持っていた。  ヌルヌルした沙織の汁を指に絡ませる。十分にまぶし付けたところで、ゆっくりと中へ沈めていった。 「あっ、んんっ……」  沙織が顔をしかめ、苦痛の声をあげる。  おれは指を抜き、沙織に聞いた。 「まだ痛い?」 「ちょっとだけ」  昨日の今日ではまだ中の傷が癒えていないのだろう。かなり痛そうだ。  俺は泣く泣く今日の挿入を諦める。沙織を泣かせてまでセックスはできない。  目標をクリへと変更する。ヌルヌルを掬い取ってはクリへとまぶしつける。まだ剥けていない包皮の上から、やさしくクリを撫でる。 「あんんんんー……」  乳首の時より反応が大きい。  沙織が俺の腕にしがみ付いてくる。止めようとするのか、もっとやって欲しいのか分からないが、痛いくらいに腕を掴んでいる。  俺は指が疲れるごとに人差し指と中指を交代させながら、クリを撫で続ける。 「ああああ……、い、いいぃー……」  最初の我慢がどこに行ったかのように、沙織は声を出し、控えめながらも腰を持ち上げ俺の指に自らクリをこすりつける。  そんな沙織の姿を見ていると俺の我慢に限界に来た。  俺は膝立ちで腰を沙織の顔の横へ移動させた。ペニスの先を沙織の口元へ持っていく。  気配を感じたのか、沙織は薄目を開けて目の前の物を確認すると、顔を傾け吸い付いて来た。  お腹のすいた赤ちゃんが必死で母親の乳を欲しがるように、沙織が夢中で吸いついてくる。  これには俺もたまらなかった。 「おぉー……」  沙織の悩ましい姿をたっぷりと見ているのに挿入を諦め、限界までたかぶっていたペニスに沙織の激しいフェラは強烈に効いた。  俺は少しでも気を紛らわそうと、クリを激しくこすった。  沙織も時折うめきながら、ペニスを深く飲み込み、舌を激しく絡ませてくる。  俺も沙織も限界が近かった。  俺は男の意地として先にはイケないと、残った手で沙織の乳首を摘んでクリクリクリとこね上げた。 「んっ、んふぅー」  沙織が塞がれている口から、うめき声を上げる。 (このまま、先にイカそう)  そう思った時、沙織も反撃してきた。  片手をペニスに絡ませ、竿をしごいてきた。 「あっ、おおぉ……」  今度は俺が声を上げる番だった。  二ヶ月の間、ほぼ毎日フェラをしている沙織のテクはかなりのものだ。それも俺が一番気持ち良いように指導しているのだから当たり前だ。  その沙織に手まで使われたら、たまらない。しかも今日はまだ一回も出していない。たちまち追い込まれてしまった。 「あっ、ダメだ……、出るっ。もう出るよ……」  沙織がペニスを咥えたままうなずく。  もう玉袋がキュッと締り、持ち上がっている。腰周りも甘く痺れている。 「出るっ。出る出る、出るぅー……」  沙織が頬をへこませ、思い切り吸い上げた。  それに合わせて俺は思い切り口の中へ吹き上げた。  ぶりゅるるる、ぶっしゃー…………、ぶしゅわー…………。  沙織が吸っているので、凄い勢いで精液が飛び出していく。  昨日の中出しも信じられないくらいの気持ち良さだが、吸われながらの口内射精も別の気持ちよさだ。  俺は無意識の内に体へ力が入り、クリを押さえつけていた。  沙織の体がピクンと反応したが、俺はそこまで気にするゆとりがなく、魂が震える甘美な射精を噛み締めていた。  びゅるるるっ、びゅるる……、ぴゅるっ……。  最後の一滴まで出し尽くして、俺は大きく息を吐いた。  沙織は竿の中に残った物まで吸い尽すと、口の中に精液を溜めたまま、やさしく亀頭に舌を絡ませてくれる。  射精直後の敏感な亀頭にじんわりと心地良い刺激だ。  ペニスが少し柔らかくなったところで、沙織は口の中の物をこぼさないように気を付けて、ペニスを外す。  そして体を起し少し上向き加減で、精液を飲み込んだ。  沙織の喉が動いて、精液がまさに通っているのが良く分かる。  俺は沙織が全て飲み込むのを見届けてから、ベッドに横になった。心地良い疲労感が体を包んでいた。  沙織は口直しに冷めたココアを一口飲むと、俺の横にもぐりこんできた。  そして、俺の首筋にチュッチュッとキスしてくる。  体がだるい俺は沙織の好きにやらせる。  最初は軽いキスだった沙織はだんだん熱がこもってきて、濃厚なキスになっていく。  チロチロチロと舌を素早く動かしながら下から上へ舐め上げたり、レロレロレロと舌先で円を描いたり、ベローンと舌をいっぱいに使って舐めてくる。 「ふぅー……」  疲れた体にとても心地良い。俺は目をつむって、沙織の舌を満喫する。  沙織の舌は首の両側や喉を終えると、肩へと移っていく。  俺が沙織にした愛撫を思い出し、それをさらに丁寧に濃厚にして真似ているようだ。  沙織はセックスについても物覚えが良い。自分がされたことに一工夫を加えてお返ししてくれる。  全身リップは本当に気持ち良い。フェラや挿入とは違う種類の気持ち良さだ。体の奥から癒される感じがする。  沙織は俺の体を舐めながら興奮してきたのか、自分の乳首を俺の体にこすり付けている。 「すっごく、気持ち良いよ」  俺は沙織の動きを邪魔しないようにしながら、頭や体を撫でて感謝の気持ちを伝える。  沙織のキスがさらにねっとりしたものになる。  キスマークが付いてしまうんじゃないかと心配になるほどだ。  沙織の舌が乳首に到達する。  チロチロチロと乳首をくすぐっては、チューッと吸いついてくる。片手で反対側の乳首をクリクリとこすり、残った手で俺の体をさわさわと撫でていく。  お腹には胸が押し付けられ、しこった乳首の感触がする。  さらに片方の脚を太ももで挟まれ、全身を沙織に包まれている感覚になる。 「あぁー……、良いよ。最高に気持ち良い……」  こんなに濃厚な愛撫は高級風俗でもやってくれないのではないかと思う。  何と言っても沙織には愛情がある。俺をもっともっと気持ち良くさせたいという想いがひしひしと伝わってくる。  本当に沙織は最高の彼女だ。俺は心も体も大満足だ。  俺が感動にふけっている間に、沙織の舌はお腹を通って、下へと移動していく。  太ももの付け根の柔らかいところをしばらくくすぐると太ももへと移っていた。  沙織は俺の足首の上で正座した体勢で、上体を倒して太ももをピチャピチャと舐めている。  本人は気付いていないのか、股間を俺の足首に強く押し当てている。股間の熱が俺の脚に伝わってきている。  沙織は太ももの間に顔を突っ込むようにして、内側も丁寧に舌を這わせてくる。それがくすぐったいけど、気持ち良い。  左右の太ももを思う存分味わい尽くしたのか、沙織は股間に顔を突っ込み、玉袋を舐め始めた。  ここまでは、沙織のリップサービスを気持ち良く堪能できていたが、玉袋になると話は別だ、ペニスは一気に立ち上がり、強い快感が湧き上がってくる。 「そんなことまでしなくていいよ」  申し訳ない気分が半分、気持ち良過ぎるのが半分で俺は言った。 「いいの。私がしたいの」  沙織は嫌がることなく、むしろ喜んで袋をペロペロと舐めている。 (気持ち悪くないのかな)  玉袋は我ながらあまり綺麗な物じゃない。美醜でいったら間違いなくグロテスクな方だ。そんな所を美少女に舐めさせるのは、かなり気が引ける。  俺が沙織の体で汚い所なんか無いと思うように、沙織も同じように思っているのかもしれない。  それに、俺が沙織の体中を舐めるのが嬉しくてたまらないように、沙織も嬉しいのかもしれない。  恥ずかしいのを我慢して、俺は快感に耐えた。  左右の玉をさんざん転がされたところで、ようやく沙織の舌が離れた。  俺は快感を堪えるのに、少し体力を使ってしまっている。今日は一回出しているから我慢できているが、そうじゃなかったら、ペニスが疼いて仕方が無いところだ。  でも、これでようやく咥えてもらえる、二回目の射精だと期待していると、沙織の口はペニスを通り過ぎ、俺の乳首に戻ってきた。  そして、沙織は俺の乳首に吸いついたまま、ペニスをゆるゆるとしごき始めた。  かるく握った手で竿の部分だけを、ゆっくりこすってくるので、快感よりも切なさのほうが大きくて、俺はうずうずとしてしまう。 「お願い、もっとこすって」  俺はあまりのじれったさに我慢しきれず、沙織にお願いする。  だが沙織はさっき苛められた仕返しか、全然強くしてくれない。  全身リップで体ができていたところへ玉舐めで完全に火が付いたのに、今の生殺し状態は辛すぎる。  今まで沙織がこんなに焦らしてくることなど一度もなかったのに、どうしたのだろう。変な知識でも仕入れたのか。それとも俺が沙織を焦らすのを見て、自分も同じ事をしようとしているのか。  どっちにしろ辛すぎる。 「咥えて、お願い咥えて」  それでも、沙織は一定のペースを守ったままで、少しも強くしようとしない。  まるでS女に代わってしまったようだ。  おかしい。俺のお願いは基本的に聞いてくれるはずなのに。ということは、俺の力よりも沙織の苛めたい気持ちの方が大きい事となる。 「あぁー、もう我慢できない」  俺は沙織の手の上から自分の手を重ね、激しく上下させた。  沙織の手を使ってオナニーしている状態だが、今まで焦らされていただけに、腰が浮き上がるほど気持ち良い。  さらに、沙織が乳首舐めを止めて、ペニスの先にキスをした。  ヅーンと深い快感が頭まで突き抜けた。 「おおぉー……」  沙織はそのまま、先端の割れ目をチロチロチローっと高速で舐めてくる。俺がクリを舐める時の舌使いに似ている。  やっぱり沙織は俺の真似をしている。ということは沙織は焦らしてもらうほうが気持ち良いのだろう。  そして、俺を少しでも気持ち良くするために、焦らしまくっていたのだ。  俺の考え事は、ペニスを襲う鋭い刺激ですぐに引き戻された。  例えようの無い刺激に俺は沙織の頭を掴んでしまう。 「それダメ、強すぎるー……」  俺は沙織の頭を無理矢理上下に動かした。  すると沙織は自ら激しく頭を上下させる。今までにない速さに俺はたちまち追い込まれる。しかも手で竿をきつく握り、こちらも激しく上下させている。  精液が行き場を求めて体の中で渦をまいている。俺は腰を突き上げた。 「あぁー、すごい。すごいよー……」  俺は無我夢中で腰を動かした。 「あぁー、いい、それ、いいぃー……」  頭の中は快感が渦巻き、何も考えられない。 「出るー、出るよ。出すからね」  沙織の激しい動きは止まらない。  俺の我慢は限界を超えた。 「あぁー……、出るー……、んんんんぅー……」  ぶしゅしゅしゅしゅしゅぅー、どぐどぐどぐどくぅー……、びりゅるるるるー……。  沙織の吸引にも助けられ、二回目とは思えない凄い勢いで大量の精液を吐き出した。  体の中の全ての精液を出し尽くした感じだ。 「はああああぁー……」  俺は心の底から満足した声を出し、大の字になって力を抜いた。  全身が幸せな倦怠感に包まれている。腰はまだ痺れていて、力が入らない。昨日のセックスに勝るとも劣らない気持ち良さだった。  横では沙織が精液を嬉しそうに飲み込んでいる。俺から搾り取って満足したようだ。  俺の横に寝転がりちょこんと抱きついてきた。 「凄かった。今までで一番良かった」  俺がそう言うと、沙織は俺の腕に頭を乗せ、幸せそうな顔で微笑んだ。  しばらく休んでから、俺は沙織にタオルを渡してシャワーを浴びに行かせた。  沙織はバスタオルを体に巻き裸を隠すと、服を集めて浴室に向かった。  俺は着替えを用意しながらタイミングを見計らう。  次はお風呂でイチャイチャ作戦だ。沙織が入っているところへ乱入するのだ。  五分くらい待って俺は浴室へ向かった。脱衣所には沙織の服が置いてある。  半透明のガラス越しに沙織の裸が見える。チャンスだ。  俺は勢い良く戸を開け中に入った。 「きゃあっ」  沙織が戸が開く音に驚いて声を上げるが、すぐに俺だと気が付いて、両手で体を隠して反対を向く。  プリンとしたお尻が丸出しだ。ベッドの上とは違う、濡れた体はとてもエッチな感じがする。  俺のペニスは早くもむくむくと大きくなっていく。 「体を洗ってあげるよ」 「いいの、自分でできるから」 「遠慮しなくて良いよ」 「ダメ、恥ずかしいから……」  さっき俺を責めた時の勢いはどこにもなく、体を丸め小さくなっている。 「いいから、いいから」  俺はボディーソープを手に取り泡立てると、沙織を立たせて体に塗り広げていく。沙織の背中はとっても華奢で小さい。腰のくびれも、小さくて持ち上がったお尻も素晴らしい。  俺は背中からお尻へ泡を広げながら、手触りを楽しむ。本当にスベスベで触っていて気持ち良い。それにお尻のプリプリ感は何とも言えない。思わず頬擦りしたくなる。それをぐっとこらえて、やわやわと少し強めに撫でて弾力を楽しむ。  お尻の次は脚だ。ソープを足して、脚を一本ずつ洗っていく。細いのに柔らかい太ももから膝の裏にかけてを撫で回る。そして、膝の裏の窪みをくすぐってからふくらはぎへ移る。筋肉質すぎず適度にしまっているふくらはぎも感触を確かめる。ぷよぷよしてて面白い。  体の後ろ側を心行くまで楽しんでから次に移る。前側はお楽しみに残して、腕に取り掛かる。  俺はソープを手に取り、片手ずつ泡まみれにしていく。指が脇の下に当たると、沙織がくすぐったそうに体をよじる。  何事も無いかのように俺は洗い続ける。指も一本ずつ丁寧に洗う。片手が終わればもう片方の手へ移る。もう逆ソープ状態だ。  さあ、いよいよ前側だと思ったところで俺の気配を感じた沙織が先回りをする。 「前はもう洗ったから、ありがとう」  そう言って、シャワーで泡を洗い流そうとする。  俺は沙織の手をやんわりと抑える。 「じゃあもう一回洗ってあげるね」 「いいの、もう綺麗になったから」 「お願い、洗わせて。お願い」  俺は有無を言わせず、後ろから沙織を抱きしめる。お尻にペニスが当たり気持ち良い。  そして、両手で乳房を揉み解す。早くもしこり始めている乳首が手の平に当たって面白い。 「あん、ダメェー、もう洗ったのにー……」  沙織が甘い声で言う。  俺はそんな声は無視して沙織の体を楽しむ。ソープですべりが良くなっているので、普通とは違う手触りだ。  ムニュムニュチュルンという感じで、これは面白い。  手の平だけでなく、肘から先の全部を使って、沙織の胸を撫でまわる。  片手で両方のおっぱいをイジメながら、もう片手を沙織の股間に伸ばす。  泡でよく滑るので、お尻の穴からクリまで一気になで上げる。 「あぁーん、そこはもう洗ったぁー……」  沙織は言葉とは裏腹に俺が手を動かしやすいように脚を軽く開いている。  何度も繰り返していると、泡とは違うぬめった液体が湧いてくる。  俺も興奮してきて、ペニスを押し付けると同時に、沙織の耳をカプッと甘噛みする。 「耳はダメェー……」  沙織はジタバタして逃げようとするが、その抵抗は弱く、本気で逃げようとしてない。  俺は耳をカプカプしたり、チロチロしたりしながら、クリを重点的に責めていく。 「あん……、ほんとにダメなのにー……」  三ヵ所責めに沙織は早くも溶けている。異常なほど感じているみたいだ。浴室の中で立ったままという初めての状況に興奮しているのか。  カクッと何度か膝が落ちそうになる。その度に俺は沙織を持ち上げ立たせてやる。 「もう、ダメ……、立ってられない……」  沙織の声はもう本当にダメそうな感じだ。このまま続けて滑って怪我したら大変だ。俺はクリをこするのを止めた。  でも、俺はペニスを沙織のお尻でこすられ、かなりのところまで来ている。このまま終わると息子がかわいそうだ。 「口でしてくれる」  俺がお願いすると沙織はうなずいた。  浴槽の縁に腰掛け、脚を大きく開くと、沙織はその間にしゃがんだ。シャワーで泡を流すと、パクッと咥えた。  今日はもう二回も出しているので余裕がある。沙織のフェラを楽しむことができる。  沙織もそのことは分かっているのか、ただ咥えるだけではない。横咥えしたり、竿を舐めたり、先端・カリ・裏筋と部分ごとに責めたりと、色々やって楽しませてくれる。  愛情がたっぷりつまった美少女のフェラが気持ち良くないわけが無い。しかも時折、上目遣いで俺の事を見て、気持ち良い? と目で聞いてくる。  俺はうなずきながら、沙織の頭を撫でてやる。  そうしてフェラを満喫しながら、俺は一つの事を考えていた。顔面射精。ぶっかけだ。  ぶっかけは髪に付くと取るのが大変だし、顔を洗わないといけないので、まだやったことが無い。  今なら、洗い落とすことが出きる。チャンスだ。  沙織の綺麗な顔に精液をかける。考えただけでペニスが一回り大きくなった。  沙織も俺の変化を感じ取り、ラストスパートに入る。  唇をきつく締め、頭を激しく上下させる。そして片手で袋をやさしく揉んでくる。  精液が込み上げてくる。射精は近い。 「顔に、顔に出して良い?」  俺は思い切って沙織に聞いた。  沙織は一瞬驚いた顔をしたが、数秒後にうなずいてくれた。  俺の興奮は一気に振り切れた。沙織の顔に掛ける。沙織を本当に文字通り汚すんだ。 「おおおぉー……、出すよ。顔に、顔に掛けるからね」  沙織はフェラを止めることなく何度もうなずいた。  精液が急激に込み上がってくる。沙織の動きも最大スピードだ。 「あぁー、出すよ。沙織の顔に出すからね。おおおおぉー……」  俺は最後の瞬間、ペニスを引き抜くと、先を沙織の顔に向けた。  ぶしょわわわわー……、ぶしゅわー……、びしゅううううー……。  沙織がやや上を向き、目を閉じて精液を顔に受ける。少し赤らんだ顔に白濁液がまぶされる。  初顔射に大興奮の俺は大量の精液を撒き散らした。額から、目、鼻、口、あごまでかかっている。一部は髪の毛まで飛んでいる。  白く汚された沙織の顔を見て、正直綺麗だと思った。沙織の美しさは俺の顔射くらいでは微塵も揺らがない。逆に美しさを増したような気さえする。おれは沙織の顔に見とれてしまった。  沙織が鼻で息ができなくて、口を開ける。上から垂れてきた精液が唇を通り、口の中へ入っていく。沙織は舌で唇をぐるりと一周、精液を舐め取る。  そして手探りでペニスを掴むと先端に吸い付いた。 「うっ」  俺は思わず声をあげてしまう。  沙織はチュルッと精液を吸い上げてから言った。 「良かった?」  その一言で俺は急に罪悪感が込上げてきた。猛烈に悪い事をしてしまった気持ちになる。  俺は急いで沙織を立たせると、シャワーを顔に掛けて精液を洗い流す。 「うん、すっごく良かったよ。ゴメン。酷いことして。もうしないから」  俺は髪の毛に付いたのも、丁寧に洗い落とす。 「いいの、直樹さんが満足してくれたら、嬉しいから」  沙織がじっと俺に洗われながら言う。  なんて良い子なんだろうと俺は心から思った。こんな良い子に、俺は何て酷い事をしてしまったのかと、落ち込んでしまう。  もう絶対沙織は手放さないと俺は一人誓った。 <第十四話>  沙織とはまだ一回しかセックスができていない。といっても一回目で三発も出した。  早く二回目のセックスをしたくてたまらない。あの気持ち良さを知ったら、もうセックス無しでは生きていけない。  次のチャンスは、一週間後の週末だ。  初体験は最高の思い出にすることができた。そして、これからのセックスをもっと素晴らしいものにしたい。  そこで次の週末まで一週間、沙織へ新しい『お願いの紙』を渡して読んでもらうことにした。  練りに練ったお願いだ。 『気持ち良すぎて我慢できないときは気持ち良いと言います。カレはあなたが気持ち良いと嬉しいから、気持ち良さを恥ずかしがらずに伝えましょう』 『カレの手やペニスが特に気持ち良い所に当たったら、彼に教えます。二人のセックスを愛の有る最高のものにするためには重要なことです』 『カレのペニスや指を挿入されてもあまり痛くありません。痛みよりも嬉しさや気持ち良さが大きいから当然です』 『カレのペニスや指を挿入されると、とても感じます。カレの愛の象徴ですから当然です』 『絶頂に達する時にはイクと言います』  とりあえず、こんなところか。あとは様子を見ながら少しずつ修正していくことにする。  清純な沙織が最初は声を我慢してるけど、途中から我慢しきれなくなってエッチな言葉を言ってしまうのを見てみたい。想像しただけで、頭が熱くなってくる。  最初から感じまくってうるさいのは興ざめだし下品だ。俺の美学に反する。  週末までの一週間は何事もなく過ぎる。  授業は消化試合みたいな感じで生徒全員やる気が無い。もちろん俺もその中の一人だ。  校内は卒業式も終わったので人間も減り、いつもより静かな感じがする。  学校でセックスする勇気の無いけど放課後のイチャイチャは続けた。  初体験が終わったせいか、股間を触っても沙織の抵抗が少ない。  俺は沙織のスカートの中に手を入れ、クリを触って沙織を感じさせる。  沙織が泣きそうな顔をしながら必死に快感に耐える姿は、何度見ても飽きない。  俺の手の邪魔をしないように軽く脚を開いて、体を丸め震えている。膝が曲がり、今にもへたり込みそうなのに、がんばって立っている。  俺はクリを責めながら、胸を揉んだり、口を吸ったり、思う存分沙織の体を楽しむ。  そうして、イク寸前まで沙織を高めておいてからフェラをしてもらう。  そうすると沙織の熱の入り方が全然違う。  体をモジモジさせながら、もう本当に欲しくて堪らないという感じで熱心におしゃぶりしてくれるのだ。  ただでさえ沙織のフェラは愛情がたっぷりこもった真心フェラなのに、それがワンランク・アップする。至福のフェラだ。  口は片時もペニスから離れることなく、様々なテクを使って俺を喜ばせる。舌も休むことなく動き続け、先端の敏感な所を舐め、カリに沿って動き、竿に絡み付いてくる。  そして潤んだ目で俺を見上げて、おもねるようにペニスの先を吸う。  そんな沙織を見ると、もう可愛くて、いとおしくて、叫びたくなってくる。それをぐっとこらえて、頭を撫で、沙織の好きなようにフェラチオをさせる。  沙織はフェラをしているだけで幸せを感じているみたいだ。  俺が大満足の射精をすると、沙織が一滴も残すまいと、ペニスを吸い上げる。  沙織は精液をすぐに飲んだりしない。口の中でしばらく味わった後、とても貴重な飲み物みたいに、少しずつ飲み込んでいく。  それを俺は心地良い疲労感とともに眺めるのだ。  こんな感じで俺は沙織の変化を楽しみにしながら、セックスを我慢して、フェラだけで一週間を過ごした。  そして待望の週末、俺は日曜日に沙織を家に呼んだ。  家族には今週も外出してもらう。家族が留守の時に度々沙織を呼ぶと近所の噂になりそうだが、仕方が無い。  貧乏高校生にラブホに行くお金は無いし、早くしないと沙織の安全日が終わってしまう。  約束の十一時に沙織がやってきた。  時間がもったいないので、朝昼兼用の食事を終わらせてから来てもらうことにしたのだ。これなら夕方までたっぷり五時間、沙織とエッチなことができる。  今日はあいにくの雨模様なので電車で来た沙織は、今までで一番おしゃれな格好をしていた。  薄いベージュで襟の無いジャケットに、ニットで膝上までのチュニック・ワンピース、そして膝下までの細身のブーツ。  あまりに似合っているので、俺は胸がキュンとしてしまった。  俺の彼女は本当に凄いんだとあらためて思う。  かわいすぎるので俺は沙織を玄関から上げることもせずに固まっていた。 「どうしたの?」  沙織が変に思い声を掛けてきた。それで俺は呪文が解けて動くことができた。 「あっ、ああ……、あんまり可愛いんでびっくりした」  沙織と二人きりだと、俺は鳥肌が立つような寒いセリフを臆面無く話せる。 「ありがと……」  沙織が少し顔を赤らめながら答える。  その少し恥ずかしがった様子がたまらなく良い。何度でも惚れ直してしまう。  雨が降り、外はそれほど寒くないが、沙織が落ち着くまで温かいココアを飲んで一息入れる。  俺は平静を装いながらも、内心はヤリたくて、ヤリたくて仕方が無かった。セックスを覚えたての男子高校生に我慢しろという方が無理だ。  それに、沙織の似合いすぎる服装で視覚的に興奮するし、輪を掛けて沙織から甘酸っぱい良い匂いが漂ってきている。  ペニスは勃起しすぎて痛いし、頭は興奮でガンガンしていた。  沙織がココアを飲み終わり、カップをテーブルに置くやいなや、俺は沙織を立たせてジャケットを脱がせた。  ニットの服が体にフィットしていて、ささやかな胸の形が丸分かりだ。  狙ってるのかと問い詰めたい。  すぐに脱がせてしまうのはもったいない。  俺は服が皺にならないように気を付けながらも、服を着たまま沙織を抱きしめキスをした。  背中や脇腹を手で撫で回しお尻を揉むと、沙織は俺の首に手を回してきた。  何度か軽いキスを交わして顔を離すと、沙織は照れながらも嬉しそうに俺の目を見つめる。 (くはぁー、たまらん)  俺は沙織の口を思い切り吸った。  裸で抱き合うのも肌が触れ合って気持ち良いが、服を着たままなのもとても興奮する。  片手で背中を抱きしめると沙織のささやかな胸が二人の間で潰れ、かすかな弾力を感じる。  残った手でプリプリしたお尻を揉みまくる。  沙織も舌を突き出し、腰を俺のペニスに強く押し当ててくる。  沙織の舌は柔らかくて、甘くて美味しい。女の子はみんなキスが大好きらしいが、俺も大好きだ。  俺は興奮が落ち着くまでキスを続けてから、口を離した。  沙織とエッチなことをする時、いつも落ち着こうと思っているけど、毎回沙織のささいな仕草に反応して興奮してしまう。  沙織は男をその気にさせる天才だ。無自覚でやってるからたちが悪い。他の男の前でやらないか心配になってしまう。  少し落ち着いた俺は沙織の好きにやらせる。  沙織はキスだけで興奮したのか顔を赤らめている。  全身が敏感なうえに、キスでも感じるように作り変えられているので当然だ。そのうちキスだけでもイクようになる気がする。  沙織は俺の舌を優しく吸って、唾液のおねだりをした後、俺の服を脱がせ始めた。  俺の体にキスをしたり、体をこすりつけながら、一枚、また一枚と着ている物を取り去っていく。  最近少しは脱がされる時の恥ずかしさが小さくなってきた。前は貧相な体を見られるのが嫌だったが、沙織が俺の体を見て笑ったり、がっかりしないのが分かって、かなりましになってきた。  沙織は俺をボクサー・ブリーフ一枚にした。そして、俺の勃起したペニスを布の上から形に添って撫でたり、頬擦りしてきた。匂いも嗅いでいるようだ。  変なAVでも見たのかと、突っ込みたくなる。  俺が沙織の下着姿に興奮するように、沙織も同じなのかもしれない。  沙織はしばらく布地越しに楽しんだ後、満足したのか待ちきれなくなったのか、俺のブリーフをゆっくりと降ろしていった。  俺のペニスは完全勃起状態で真上を向いている。  今から私服の沙織が俺の足元で正座して今からフェラをするのだ。そのシチュを考えただけでガマン汁が止まらない。  沙織はペニスを大切そうに持つと、先端を自分の顔に向ける。  そして亀頭にチュッとキスをして、先に浮かんでいる雫を舐め取った。 (んっ)  俺は快感の声を飲み込んだ。これくらいで声を出していては、沽券に関わる。  沙織はいきなりペニスを咥えたりしない。まずは全体にキスの雨を降らせる。そうして俺を少し焦らすと共に、匂いと味を楽しむ。俺が教え込んだのだ。  それから舌で全体を舐め回す。唾液でベトベトになるまで満遍なく舌で唾液を塗りつけていく。全体が唾液で濡れてテラテラ光るようになったところで、ようやく亀頭を咥える。  最初はゆっくりとしたペースでしっかりと舌を絡ませながら頭を動かす。  時々、先端の割れ目ををほじるように舐めたり、深く咥えたまま止まり亀頭全体から裏筋を舐め回してアクセントを付ける。  俺の感じる度合いを敏感に察知して、感じすぎだと思うと口からペニスを出し、竿や玉袋をペロペロと舐める。  気が利く沙織は何も言わなくても状況に合わせて、俺を一番楽しませる方法を考えて動いてくれる。  今日は時間に余裕があるので、俺を長時間もたせる抑え目のフェラだ。  俺は仁王立ちフェラの体勢で沙織を上から見下ろしている。これ以上はないほどの満足感だ。  これほど愛情を持って尽くしてくれるカノジョは世界中を探しても居ない。しかも、沙織は命令されてやっているのではない。義務感や奉仕心でもない。自分から好きでやっているのだ。  沙織はフェラをしながら感じている。その証拠に脚をモジモジと動かし、腰がソワソワと動いている。嬉しそうな顔をしながら夢中になってペニスを口で味わっている。  俺はこのまま沙織の口へ出そうかと考えたが、我慢することにした。  フェラならいつでもできる。今日はせっかく中出しできるのだ。どうせなら一番絞りの特濃精液は沙織の体の奥へぶっ放したい。 「ありがとう。もういいよ」  俺は沙織の頭を撫でてから、沙織を止めた。  沙織はえっ、もう、という顔で俺を見る。まだまだおしゃぶりし足りないみたいだ。  沙織を立たせて、今度は俺が沙織を脱がせていく。  フェラは平気なのに裸を見られるのが恥ずかしい沙織はうつむき加減になっている。顔を赤らめ耳まで真っ赤だ。  俺はブラとショーツの姿にしたところで一旦手を止める。  そして沙織の下着姿をじっくりと眺めた。  今日は上品なピンクで可愛い系の上下お揃いで、これまた沙織に似合いすぎるくらいに似合っている。  俺の為に用意したのかもしれない。下着にまで気を使って俺を喜ばせようとする沙織に感謝する。  ショーツは少しハイレグ気味で脚をより長く見せている。沙織は毛が薄いほうなので横から無駄毛がはみ出すことも無い。  沙織が着ると下着が実際より高級に見える。沙織と下着でお互いに魅力を高めあっているのだ。  黒や紫のもっと大人の下着や逆に可愛さ満開の下着を着けた姿を頭の中で思い浮かべた。  沙織のことだから何を付けても似合いそうだ。きっと新たな魅力を発見できるだろう。  俺はマンネリ気味のおっさんみたいな事を想像した。  亀頭の先から再びガマン汁が滲み出てくる。ペニスもヒクヒクと震え早く中に入りたいとせがんでいる。  俺も我慢が辛くなってきた。  沙織の下着を脱がせると、ベッドに横たえる。  軽く脚を開かせて、その間に陣取ると、ペニスに手を添え位置を合わせた。  腰を前に出すと先端にクチュっとした感覚がした。  沙織は十分すぎるくらいに濡れている。キスとフェラだけでこれほど濡れる沙織の体に感動しながら俺はゆっくりと体を進めた。 「うっ……」  沙織が苦痛とも快感ともつかぬ声を出したが、俺はそのまま中へと入っていく。  暖かくぬめった襞がペニスにまとわりついてくる。  狭くて前進を阻む肉壁をこじ開けるように奥へと進んでいく。 (気持ち良い……)  沙織の中は何回入れても気持ち良い。ペニスが溶けるようだ。  フェラとは違う感覚で、ペニス全体が包まれこすられる。きついので唇でこすられるより快感が大きい。  俺は快感を噛み締めながら根元まで埋め込んだ。入れるだけで気持ち良くて、精液が体の奥で沸騰している。  沙織の顔を見ると少しつらそうな顔をしている。  一週間たったとはいえまだ痛いのだろうか。 「痛い?」 「ちょっとだけ。でも大丈夫。先週より全然楽だから。動いて良いよ」  その健気な言葉に感動しながら、俺は体を倒して沙織と上半身を重ね、やさしく体を抱いた。  素肌を触れ合わせると、とても心地良い。フェラや挿入とは違う、くすぐったさにも似た、心が落ち着くような気持ち良さだ。 「慣れるまで、このままじっとしてよう」  沙織が痛い思いをするのは嫌だし、俺もできるだけ長くこの気持ち良さを味わっていたい。  それに沙織の体を俺のペニスになじませ、形を覚えさせるのだ。  沙織の痛みをまぎらわせて少しでも感じさせるために、俺は沙織の体にキスしまくった。  首筋から始まり、肩、腕など丁寧にしつこくキスをして、吸い、舐めた。挿入したままの愛撫だ。  沙織が口を突き出しキスを求めると、すかさず口を吸ってやる。沙織が満足するまで舌を絡めたら、再び愛撫へと戻る。  俺のペニスは全然萎えない。体の位置がずれるたびにかすかにこすれるので、その快感だけで最大勃起を維持することができた。  十分、二十分とそうしたことを続けるうちに、沙織の状態が少しずつ変わってきた。  挿入直後の険しい顔から、いつもの優しい顔に変わり、そして愛撫をするときに見せる快感が混ざった切なげな顔へ変わってきた。  いいぞ。ここのまま続けるとイカせることができるんじゃないか。  俺はワクワクして、取って置きの場所を責めることにした。耳だ。  体をぴったりと重ね片手で頭を押さえると、沙織の耳たぶをかぷっと唇で挟んだ。 「あんっ……」  沙織の口から可愛い声が出る。 (いいぞ、いいぞー)  そのまま耳を食べるように唇で挟んでハムハムとしていく。 「やあぁ……」  沙織はくすぐったいのか、体をよじって抵抗する。それにつれてペニスがこすれてズーンと快感が駆け上ってくる。 (あうぅー……)  俺は快感の声を飲み込む。今日はまだ一回も出していないので射精をこらえるのがきつい。ちょっとした刺激でペニスから頭まで快感が響いてしまう。  お腹に力を入れて我慢しながら、がんばって沙織の耳をしゃぶった。 「だめぇー……、耳はだめぇー……。変になるからぁー……」  そんな可愛い事を言われたら、止めるわけにはいかない。さらに舌で舐めまわす。  そして、耳の穴に舌を差し込んだ。 「ひやあぁー……。そこはだめぇー……」  沙織の声が一段と大きくなった。  首を思いっきりすくめて舌から逃げようとする。ジタバタしているのでペニスが余計にこすれて気持ち良すぎる。それに沙織の小さな乳房と固くなった乳首も俺の体をこすり気持ち良さが増している。  俺は沙織の頭を抑えて舌での攻撃を続けるが、沙織の必死な力に逃げられてしまう。  その度に、俺の射精メーターはグングン上がり続けている。俺の我慢はここが限界だった。  もう、一回出さないことには切なくて、おかしくなりそうだ。  沙織は、はぁはぁと大きな息をしている。挿入の痛みは感じていないようだ。  俺の力が効いたのか、早くも俺のペニスになじんだのかは分からないが、激しくしなければ大丈夫そうだ。  俺は沙織の息が落ち着くのを待ってから声を掛けた。 「痛くない? 大丈夫?」 「うん、もうほとんど痛く無い。大丈夫だよ」 「じゃあ、動くね」 「うん、好きに動いていいよ」  俺は『ゆっくり、ゆっくり』と心の中で唱えながらペニスを動かした。  その途端痺れるような気持ち良さがペニスに湧き上がってきた。それが腰から全身へと広がっていく。  やっぱりフェラとは違う。一段上の気持ち良さにたちまち精液が込み上がってきた。  入れるときは挿入を邪魔するみたいに亀頭から竿まで締め付けられる。  抜く時はカリに襞がひっかかりこすられ、逃がさないというように亀頭に吸いついてくる。  この世のものとは思えない気持ち良さだ。  何かで気を紛らわせないと快感で頭がおかしくなりそうだ。  俺は体を起して、両手で沙織の乳首を摘んだ。指で軽くすり潰しながらピストンを続ける。  もう精液はすぐそこまできている。  一回出してすっきりしないとダメだと思い始めたとき、沙織が声を出した。 「あぁ……」  小さくて短い声だったが、あきらかにあえぎ声だ。 「気持ちいいの?」  沙織には気持ち良いときには言うように力を使ってある。俺は聞いてみた。 「変、なんか変」  感じてる。感じてるんだ。俺はやる気がもりもり湧いてきた。射精も少しだけ遠のいた。  沙織を感じさせるんだ。中途半端なまま終わったらいけない。俺は歯を食いしばり、お腹に思い切り力を込めて我慢する。そして、だんだんピストンのスピードをあげていった。 「おかしい、おかしいの。怖い、待って」  沙織がとまどいの表情で俺を見る。 「大丈夫、感じてるだけだから、そのまま受け入れて」 「ダメ、変、おかしくなる」  俺は無我夢中で腰を動かした。  凄い。気持ち良すぎる。頭の中が真っ白になり、他の事が考えられなくなってくる。  もう射精したくてたまらない。  俺は乳首を摘む指に力を込めてしまう。乳輪ごとすり潰すように捏ねてしまう。 「もっと、もっと、ゆっくりして、変になっちゃうぅー……」  そんな事を言われても興奮マックス状態の俺の体は止まらない。頭ではやさしくしないといけないと分かってるのに体が止まらない。  今ゆっくりしたら俺が狂ってしまう。 「ごめん、ゆっくりできない。体が止まらない」 「いや、ダメ……、お腹が、体の奥が熱いの」 「もっと……、もっと感じて、俺のちんちんを感じてっ」  声が知らず知らず大きくなってしまう。 「怖い。来た、何か来た。何か上がってくる」  沙織が独り言のように話す。  俺は沙織をイカそうと必死になって突き上げる。 「イク時は『イク』って言ってね」  沙織のオマンコがキューッと締まってくる。ペニスへの刺激がさらに強くなり、俺は暴発寸前だ。 「イクの? イキそうなの? イクって言って、イクって」  沙織が両手両足を俺の体に巻きつけてきて、しがみ付いてくる。  おまんこがきゅんきゅんと締まる。  それには耐えられなかった。 「出すよー。中に出すからね」 「出してー。いっぱい出してー。直樹君のをいっぱい出してー」  俺は力一杯腰を突き出し、ペニスを限界まで突っ込んで精液を吹き上げた。  ぶりゅるるるぶしゅわぁー…………、ぶびゅるるるー……、どびゅるるるー……。 「あぁ……、出てる……、お腹の奥に当たってる……」  沙織がつぶやいた。  ぶっしゃあぁー……、ぶしょわぁー……。  射精が止まらない。いくら出してもまだまだ出そうだ。全身が性器になったような気持ち良さだ。  体全体が震えてしまう。  びぶりゅりゅりゅるー……、ぶりゅるるる……、びゅるっ……、ぴゅるるっ……、ぴゅるっ……。  体の中の全ての精液を出し切った気がする。人生最大の射精量だ。  俺は力尽きて沙織の体の上に倒れた。  はぁー、はぁー、はぁー、はぁー、はぁー……。  俺は激しい息が落ち着くまで動けなかった。体中から力が抜けてしまったみたいだ。体がとてもだるい。  そんな俺を沙織はやさしく抱いてくれる。  沙織は絶頂までは行かなかったが、かなり感じたみたいだった。  しばらく休むと俺はしゃべられるようになった。 「すごかった。ごめんね、一人で出しちゃって」 「いいの。直樹君が気持ち良くなってくれたら」  沙織が満足そうに微笑んでくれる。  その顔見たら、全部出し切ったはずのペニスがムクムクと大きくなってくる。  俺はちゅるんという感じでペニスを抜いた。  そのまま沙織の脚の間に居座り、股間を見詰める。  呼吸に合わせてオマンコがかすかに動き、中から精液がドロンと溢れてきた。  赤く充血した性器と白のコントラストが猛烈にいやらしく、ペニスへドクドクと血が流れ込んでいく。 「だめぇー、恥ずかしいー」  俺がじっと見ているのに気が付いた沙織が慌てて手で隠す。 「手をどけて、拭かなきゃ」  俺は沙織の手をどかせティッシュを数枚抜き取り、股間に当てた。  拭いても、拭いても中から精液が溢れてくる。 「まだまだいっぱい出てくる」  自分で出しておきながら酷い言い方だ。  それにしても我ながら大量に出したものだ。  ティッシュを何枚も使ってようやく、沙織の体を綺麗にすることができた。  俺が一息ついていると、沙織がのっそりと起き上がった。 「私もきれいにしてあげる」  そう言うと、ドロドロに汚れた俺のペニスを沙織が咥えた。  ペニスは精液で汚れているだけではなく、根元には沙織の愛液が白く輪っかのようにこびりついている。  沙織はそれを嫌がることなく舐め取っては飲み込んでいく。  射精後の敏感な状態が残っているペニスは舌が触れるたびに、痺れる快感がツーンと頭まで響いて声が出そうになる。  ペニスが綺麗になる頃には、再び最大まで勃起していた。  せっかくの安全日なので、全部沙織の中に注ぎ込みたい。名残惜しく感じながらも沙織の口から抜いた。  それから俺は脚を開いて壁にもたれかかって座る。脚の間に沙織を座らせ後ろから抱きしめる。  手首と肘の間の腕で胸をこすりながらカプッと耳をやさしく噛んだ。 「あん、耳はだめぇー……」  沙織のお願いは無視して、耳をカプカプ噛んでは耳の襞に沿って舌を這わせる。  腕に当たる乳首もすぐに硬くなり、コリコリした感触を伝えてくる。  沙織の脚が少しずつ緩んできたので股間に手を伸ばす。  さっききちんと拭いたはずなのに、すでにドロドロに蕩けていた。新しい愛液が次々湧いてくる。  入り口を指でクチュクチュかき回しては、ぬめりをクリに塗り広げる。 「いやぁ、音を立てたら恥ずかしい……」  沙織の顔がまた赤くなってきた。沙織は感じるとすぐ顔に出るのだ。  俺は指を入れて中を探検した。  ペニスよりも指の方が中の構造が良く分かる。  入り口が一番締まっていて、そこを通り過ぎるとすこしだけ中が広がっていた。さっきの精液の残りと新しい愛液で中はヌルヌルを通り越してニュルニュルになっている。  指の腹に中の襞が当たり、これが絡み付いていたんだと納得した。  穴の前側を探るとザラザラしてる所があった。指を少し曲げてそこを探検してみた。 「あんっ……」  ザラザラの手前の方に指が当たった時に沙織から声が漏れた。 「ここが気持ち良いの?」  俺が聞くと沙織が恥ずかしそうにうなずく。  ここがGスポットか?  俺はそこを重点的に指の腹でこする。そして手の平の付け根でクリの辺りを圧迫する。さらに左手は胸を揉み、乳首を摘む  沙織は頭を仰け反らせ、眉をしかめている。口を硬く閉ざしているところをみると、声が出るのを我慢しているみたいだ。  両手の責めを続けていると、だんだん沙織の口が開いて情感がこもった吐息が漏れ始めた。そしてキスをねだるように口を近づけてくる。  俺は求められるままにキスをする。  沙織は感情の昂ぶりをぶつけるように舌を吸ってくる。少し痛いくらいだ。  俺は中をこする指を少し激しくした。 「んんぅー……、んふぅー……、んくぅー……」  沙織が喉を鳴らして快感を表している。愛液もドンドン溢れ、お尻を伝ってシーツや俺の手首に垂れてくる。  体がクネクネと動き、このままイクんじゃないかと思うくらいに感じている。  俺は耳元に口を近づけ、小さい声で言った。 「気持ち良かったら、気持ち良いって言って」 「……」 「聞こえない」 「気持ち良い……」  沙織が小さな声で言った。 「どこが気持ち良いの?」 「言えない……」 「言わないとやめちゃうよ」  ダメダメと沙織が首を振る。 「もっとして欲しいの?」  沙織がかすかにうなずく。  希望には応えてあげないといけない。俺は指を一本追加して、二本でGスポットをこすった 「あんぅー……」  声を我慢しきれなくなったみたいだ。沙織の背中が反り、全身に力が入る。体も細かく震えている。  これは沙織がイク時の前兆だ。  俺の両手はフル回転で沙織を責める。  左手で胸を抱き乳房を圧迫しながら乳首を転がす。指の先で乳輪を捏ね、乳首を摘む。  右手の指二本でGスポットをこすり上げ、手の平の付け根でクリをグリグリと押さえている。  口は耳をしゃぶり、首を舐め、口を吸う。 「ほら、気持ち良いときは、気持ち良いって言わなきゃ」  俺は小さなS心に火が付き、沙織を言葉でも責めていく。 「気持ち良いの……」 「ほら、もっと」 「気持ち良いー…・・・」 「もっとしてあげるね」  俺は耳の穴に舌を入れながら、乳首を引っ張り、Gスポットとクリの間の肉をギュッと押し潰した。 「だめぇー……」  沙織の声が大きくなる。もうすぐだ。もうすぐ沙織がイク。 「イク時はイクって言うんだよ」  沙織の体がガクガク震え、指をキューッと締め付けてくる。 「イクの? イッちゃうの? ちゃんとイクって言うんだよ」  俺はイク時の沙織の顔を見ようと、こちらを向かせ、顔を見つめる。  沙織は硬く目をつむり、眉間に皺を寄せている。口からはかすかな声と一緒に息を漏らしている。  必死で耐えているみたいだ。  だが、沙織の我慢も長くは続かなかった。 「イクっ……」  沙織は短く、鋭く、小さな声で言った。  その瞬間、沙織の体に力が入り、ピーンと足が伸びた。俺の腕を痛いくらいに掴む。  中の肉がキュンキュンと指を締め付ける。  目を硬くつむったまま、口がかすかに開き、あごを突き出している。  沙織がイク時の顔は綺麗だった。いつもの沙織は綺麗というより可愛い感じだが、この時の沙織を見て本当に綺麗だと思った。  言葉で表現できない、今までに見たことの無い沙織の顔だった。  俺は手の動きを止め、沙織を抱きしめた。  沙織の体から力が抜け、はぁはぁと大きく息をしている。絶頂が解けたのだろう。  俺は沙織の息が落ち着くのを待って、再び指を動かし始めた。 「ま、待って。まだ体が敏感になってるから」 「待てない。今日はおかしくなるまで沙織にイッてもらうから。沙織がイク時の顔をいっぱい見せてもらう」 「ダ、ダメなの、まだ波が引いてないから。待って……」  待てと言われて待てるわけが無い。絶頂を間近で見せられて我慢できるはずが無い。  もっと沙織をイカせて、イク時の顔をみたい。俺は少し意地悪になった。 「ダ、ダメなのー、感じすぎちゃうー」  そんなこと言われたら、俺の手はますます止まらない。 「ああああぁー……、ダメ……、強い、もっとやさしく……」 「もっと強くだね」 「違う、違うのー、あぁー……」  それから沙織は面白いくらいにイキ続けた。  体はガクガクと大きく震え続け、オマンコはキュンキュン、ヒクヒクと指を締め付ける。  キスで口を塞ぐと、鼻で一生懸命息をして、鼻息ですら可愛い。  俺は沙織の体がフニャフニャになるまで指でイカせ続けた。  沙織が動けなくなるまで責めてから指を抜いた。沙織を抱えてベッドに寝かせる。  イキ疲れたのか、ぐったりしたまま動こうとしない。  俺は沙織の両脚の間に移動し、太ももを抱えるとゆっくり挿入していった。 「あ、あ、あ、あ……」  力尽きたように見えていた沙織から声が出た。まだまだいけるみたいだ。  沙織の中は今までで一番柔らかくなっていた。ペニスと指で長時間責めたのが良かったのだ。  柔らかい肉がぴっちりと絡み付いてくる。狭いのにドロドロに濡れているので、最高の気持ち良さだ。  今までで一番気持ち良い。 「あ、あぁ……、すごいよ、むちゃくちゃ気持ち良い……」  思わず言葉が出てしまった。  一回出しているとは言え、長時間沙織の悩ましい姿を見ていたので、興奮は最高レベルだ。精液が体の奥で渦巻いている。  こんな気持ち良さをすぐに終わらせるのはもったいない。  俺はゆっくりうごかし、沙織の中を堪能する。 「あぁ……、いぃ……、すごい……、お腹が削れる……」  沙織がつぶやいた。  予想外の沙織の反応に驚いた。もう感じる体力も残っていないと思ったのに、しっかり感じているみたいだ。  沙織に性への貪欲さがあったとは思ってもいなかった。  もう痛みは全く無いようだ。顔は完全に蕩けきり、幸せそうに見える。口がポカンと開いている。  俺ははやる心を抑えながら、ゆっくりのペースを守り、ピストンを続ける。 「いいぃー、気持ち良いー、気持ち良いよー……」  いつもの恥ずかしがりやの部分がどこかへ行って、快楽に浸りきっているみたいだ。  沙織の新しい一面に俺はびっくりしながら沙織を見た。 「あんぅー……、好きー、直樹君好きー……」  俺はドキッとするとともに、胸がきゅーんとした。こんな時にまで好きって言ってくれるとは嬉しすぎる。  お礼に沙織の一番奥を力強く押し上げた。 「あぁん、奥に当たる……。すごい……。体に響く……。もっと……」  沙織が奥で、子宮で感じてる?  俺は半信半疑ながら、ペニスを根元まで埋め、沙織の一番奥を何度も突き上げた。 「奥、奥に当たってる……、すごい、すごいよー……」  もういつもの沙織じゃない。別人みたいだ。エロ沙織だ。  俺は腰を突き上げ、腰を回して、沙織の深い所をペニスの先でこね回した。  これは俺にもきつかった。敏感な亀頭にコリコリした物が当たり体が震える気持ち良さだ。おまけに竿全体が完全に肉に包まれ甘い快感が発生し続けている。  歯を食いしばって耐えるが、このままでは長時間もちそうにない。 「いいよー……、気持ち良いよー……」  沙織のおまんこもキュンキュン締まり、絶頂が近い事を俺に教えてくれる。 「あぁ、突いてー……。もっと突いてー。もっといっぱい突いてー……」  完全にエロになった沙織がおねだりしてくる。  ここでやらねば男じゃない。俺は精液が込み上がるのを必死で我慢しながら、一生懸命沙織を突いた。 「あぁー……、すごい。すっごく感じる……」  もう絶対に沙織をイカせる。俺は決心すると、沙織の腰を掴んで高速ピストンに入った。 「うぉー」  叫びながらガンガン突き上げる。先端がガンガンぶち当たる。竿も柔らかく、甘く締め付けられる。目をつむると、まぶたの裏に星が飛ぶ。 「あぁー、すごい、すごい、すごい、あぁー、いいぃー……」  沙織も遠慮しないで声をあげている。  精液がすぐそこまで上がってきていた。  下唇を噛んで我慢するが、もういくらも持ちそうに無い。まだ終わりたくない。もっとこの状態を続けたい。  しかし、玉が持ち上がり、噴き出す寸前だ。 「ダメだ、出るっ。出すよ」 「出してー、いっぱい出してぇー……」  沙織が俺にしがみ付いてくる。  俺も沙織の体に重なり抱きしめ、腰から下だけを激しく動かす。  沙織の中がキューッと今までで一番きつく締まる。オマンコでペニスを吸われているみたいだ。  沙織が両手両足を俺の体に巻き付かせ、ぎゅっとしがみ付いてくる。  これには我慢できなかった。俺は最後に腰を思い切り腰を突き上げると精液を吹き上げた。  ぶびゅるるるるー……、ぶしゅるるるー……、びゅううううー……、ぶりゅぶりゅるるるー……。  一回目と同じくらいのすごい量の精液が吹き出る。寒気にも似た震えが全身に走る。首をすくめ、うめいてしまう。 「お、おおぉー」  頭の奥が熱くなり、下半身が溶ける感じだ。セックスは気持ち良すぎる。  体をぴったり合わせて一体感の中での射精は、フェラとは別次元の気持ち良さだ。  沙織と体が溶け合い、一つになった気持ちがする。 「んっ、んんぅー、出てる……、お腹の奥に、熱いのが、出てる……」  沙織が独り言のようにつぶやいた。  さっきの締まり方からいって沙織もイッたみたいだ。  沙織がイクときは、俺にしがみ付いてくるから、間違いないだろう。  ついにペニスでいかせたかと思うと、俺は大満足だ。  これから回数を重ねれば、沙織はオマンコの中も感じるようになって、挿入でも簡単にイクようになるだろう。その時がとても楽しみだ。  だけど、俺ももっとペニスを鍛えないと、沙織をいっぱいイカせられないし、俺も楽しめる時間が短すぎる。  沙織はしばらくほわーっとした顔をしていたが、意識がはっきりしてくると俺から顔を背けた。  イジメすぎたかと心配になってきた。 「どうしたの?」 「恥ずかしい……」 「どうして?」 「こんなエッチなの自分じゃないみたい」  さっきのエロ沙織からいつもの恥ずかしがり屋の沙織に戻っている。  どうやら自分が言ったエッチな言葉を思い出して恥ずかしくなり、落ち込んでいるみたいだ。 「感じてる沙織の顔はすっごく可愛かった」 「嫌いにならない?」 「なるわけ無いじゃない。いつもの沙織もエッチな沙織も大好きだよ」  俺は歯が浮きそうなベタなセリフを我ながら恥ずかしいと思いながらもスラスラ口にする。  本心だから仕方ない。普段の清楚な沙織も、感じてるエッチな沙織も両方とも大好きだ。  沙織をもっともっとエッチな女の子にしたい。エッチな言葉を言わせてみたい。  俺の欲望はとどまる所を知らないのだ。 <第十五話>  三月十四日、ホワイトデー。  白と言えば、精液。バレンタインのお返しは顔にぶっかけか、それとも、ペニスにホワイトチョコをコーティングしてフェラしてもらおうか。  そんなバカな妄想もしながらも、俺は真剣に悩んでいた。  どうしたら沙織が一番喜んでくれるか。沙織は何が欲しいのか。  付き合い始めて二ヶ月近いが沙織から何をしたいとか、何が欲しいとかの希望を聞いたことがほとんど無い。  たいていは俺の意見に対するリアクションだけだ。  いったい沙織は何を望んでいるのか。  ということで、ある日俺は沙織の希望を聞いてみることにした。  例によってお願いの紙を見せて俺の質問には何でも答えるようにお願いする。  今日の質問は精神面の抵抗が低いので、簡単に答えてくれるだろう。 「沙織ちゃんは俺に何をして欲しい?」 「一緒に居るだけで嬉しい。もっと一緒に居てほしい」  それは言われなくても、俺の方からお願いしたいことだ。 「ホワイトデーには何が欲しい?」  俺はそのものズバリを聞いてみた。 「直樹君がくれるものなら何でも嬉しい」  そう言ってくれるのは嬉しいけど、それでは俺の悩みが解決しない。質問を変える。 「今、一番欲しいものは?」 「時間が欲しい」  抽象的な答えだ。なかなか俺の求める答えが出てこない。 「時間があったら何をするの」 「もっと直樹君と一緒に居たり、お料理の練習をしたり、直樹君の趣味の勉強をする」  ええ子や。なんていい子なんだあ。俺は沙織のいじらしさに涙が浮かんできた。 「今、一番したいことは?」 「直樹君と遊びに行きたい」 「エッチするのとどっちが良い?」 「エッチも良いけど、デートも行きたい」  俺は反省した。心から反省しました。エッチばかりじゃダメだ。少しは恋人同士みたいなことをしなくちゃいけないのだ。  だけどまた困ってしまった。デートに行くのはいいけど、ホワイトデーの日、沙織は生理なのだ。  生理の時に女の子をデートに誘って良いのか。そもそも生理の時にデートして女の子は楽しいのか。  男の俺にはよく分からない。男の場合で考えるとお腹の調子が悪い時に出かけるみたいなものか。  デートは次の機会に行くとして、今回は何か物を買うことにする。  身の回りの物、置物、食べ物とか色々考えたが、結局アクセサリーにする。  光り物を貰って嫌がる女の子はいないだろう。それにいつも身に着けていられる。  さっそく困った時のネットだのみで色々検索してみる。  ヤフーや楽天のランキングを見たり色々調べてみても、全く興味の無い俺にはどれが良いのか分からない。  妹に聞いても詳しく無いだろうし、親しい女の子もいない。  結局俺は吉祥寺パルコに行って、受付のお姉さんに相談してみた。  顔から火が出るくらい恥ずかしかったが、沙織のためと我慢する。  そして、お姉さんのオススメのショップで一万円弱のネックレスを買った。  こんな時の為にお年玉を使わないで取っておいて良かった。オタグッズを買わずに我慢した甲斐があった。  ネックレスならうちの高校でも着けて行ける。  これなら間違いないだろう。光り物を嫌いな女の子はいないはずだ。  ホワイトデー当日の金曜日。放課後に俺は沙織と待ち合わせをした。  沙織も今日が何の日か分かっているので、ワクワクしているようだ。  今までカレがいなかった沙織だから本命のお返しを貰うのは今回が初めてのはずだ。 「これ、ホワイトデーのプレゼント」  ちょっと照れくさいけど、沙織の顔を見ながら渡した。 「ありがとー、うれしい。開けても良い?」  沙織が本当に嬉しそうな顔をして言う。  その笑顔を見られただけで俺は大満足だ。もったいなくて他の男に見せる気がしない。俺だけが独占するのだ。 「いいよ。開けて」  沙織は丁寧に包装を外してから、蓋を開けた。  そして中を見た瞬間に、ぱぁーっと沙織の顔が一段と輝いた。驚きで目が大きくなっている。  俺がネックレスを買うとは意外だったのだろう。 「ありがとう……。本当に嬉しい……」  沙織は感動したのか目をうるうるさせている。ちょっと泣きそうな沙織の顔も良い。すっごくいい。  俺のささやかなS心が目を覚ました。もう少し沙織を泣かせてみたい。 「着けてあげるよ」  俺はネックレスを取ると、沙織の後ろに回り、白くて華奢な首に掛けた。初めてのことで手間取ってしまうのはご愛嬌だ。 「大好きだよ」  我ながら鳥肌が立ちそうな寒いセリフを沙織の耳元でささやいた。 「ありがと……、大切にするね」  沙織が涙交じりの声で言った。  俺の沙織に対する大好きさと感謝の気持ちはこれくらいでは伝えきれないけど、喜んでくれて嬉しかった。  俺は後ろから沙織をやさしく抱きしめた。  次の日の土曜日、俺は沙織の家に向かった。  家には沙織と母親しかいないはずだ。  沙織がまだ生理中なので、無理しないで沙織の部屋でのんびり過ごすことにしたのだ。部屋に居るくらいなら生理中でも問題ないだろう。  それに、もう一つのホワイトデーのお返しとして、お願いの紙で生理を軽くするようにしてみた。どの位効き目が有るか分からないが、ささやかなプレゼントだ。  沙織の家では母親、沙織と俺の三人でお茶になった。 「すいません、ちょっとこの紙を見てもらえますか」  まずは母親に『お願いの紙』を見せて、俺のことを信用させるとともに、邪魔をしないようにさせる。  前回紙を見せてから時間がたっているので、力が弱まっているかもしれない。念を入れておくのに越したことはない。  力が染み渡ったのを見計らって、沙織と二人で沙織の部屋へ移動する。  これでしばらくは二人きりになれる。胸がドキドキしてくるが、今日はゆっくりしようと決めたのだ。襲いたくなるのをぐっとこらえる。  これから二人でDVDを見るのだ。沙織に見たい映画を借りてきてもらっている。  恋愛物か、それとも小難しい芸術っぽいのかと思っていたら、コメディ物だったので一安心だ。  二人並んでいると、良い匂いがして、ますますドキドキしてしまうが、映画がけっこう面白かったので助かった。  そうじゃなかったら沙織を襲ってしまうところだ。  映画は最後ほろっとさせてのハッピーエンドだったので、気分良く見終わることができた。  その後は二人でおしゃべりをする。  今見た映画の感想とか、この次は何を見ようとか、取りとめのない話をする。  こういう時間も沙織が相手だと楽しい。こんな時間も二人には必要なんだと思う。  しかし、そうしている間にも俺の邪悪な想いがふつふつと湧きあがってきてしまう。  沙織が生理になって以来、体の事を考えてエッチな事を封印してきた。  毎日のように沙織の中へ欲望を吐き出してきた俺は、一日間を空けただけで性欲が渦を巻くようになっている。それが五日間も我慢しているのだ。我慢も限界に近づいている。  自分で出すのはもったいないので、この五日間禁欲している。出す時は沙織の中だと決めているのだ。  俺は我慢しきれずに、沙織の体を抱き寄せると、唇を奪った。  瞬間沙織は体に力を入れて身構えたが、すぐに力を抜き俺の好きにさせてくれた。  何度キスしても沙織は柔らかくて気持ち良い。  興奮で頭が熱くなりながらも、沙織の口を存分に楽しむ。  舌を吸い、絡ませ、唾液を飲み、飲ませる。口が疲れるまでキスを続けた。  沙織はキスだけで興奮して、目元を赤く染めている。これでセックスができないのが本当に残念だ。  仕方が無いので口でやってもらう。もうペニスは完全勃起状態で出さないことには元に戻らない。 「ごめん、口でしてくれるかな」 「私こそ、できなくてゴメンね」  沙織が本当に申し訳無さそうに言う。  沙織は俺の手を取り立たせた。そして、俺を脱がせていく。  俺は恥ずかしいけど、沙織は嬉しそうだ。鼻歌が出そうな感じでウキウキしている。  俺が沙織を脱がせる時のドキドキとはちょっと違うようだ。  沙織は俺を脱がせ終わると、ベッドに上げて横に寝かせた。そして、俺の上に覆いかぶさると、キスをしてきた。  チュッ、チュッという感じの軽いキスをいたるところに降らせてくる。  しばらくそれを続けて気が済んだのか、沙織はペロペロと体を舐めてきた。  沙織は服を着たままで、シャツとセーターにジーンズとラフな格好だ。  俺だけ裸なのは少し恥ずかしいが、着衣セックスのAVみたいで意外と興奮する。  髪を後ろに束ねてポニーテイルにしているのも雰囲気が変わって良い。純朴な美少女という感じがする。  田舎の何も知らない美少女に奉仕させているみたいで、地主プレイ(そんなの有るのか?)のシチュを想像してしまう。  沙織は俺のくすぐったい所、感じる所を完璧に覚えたみたいで的確に責めてくる。回を負うごとに沙織のテクは向上しているのだ。  エッチなことまで勉強熱心で努力家の沙織に俺は頭が下がる思いだ。  沙織はセックスできない申し訳なさをぶつけるように、しつこいくらい丁寧に全身を舐める。  そして俺の体がピクッと反応するのを楽しんでいる。 「気持ち良い?」  時々沙織が潤んだ瞳で見上げて聞いてくる。 「気持ち良いよ。ありがとう」  俺は沙織を撫でて感謝の気持ちを伝える。  確認して納得したのか、沙織はまた俺を舐める作業に戻る。  沙織は焦らしているのか決定的な攻撃をしてこない。たんたんと体を舐め続けていて、肝心のペニスには全く近づいてくれない。  時間いっぱい俺の体を楽しみたいらしい。  俺も沙織の気持ちが分かるので、ジリジリとペニスが焦れるのを噛み締めながら舌が触れる部分に意識を集中する。  一通り舐め終わったところで沙織が一息ついた。三十分はたっているだろう。これだけ長い時間やると舌が疲れるはずだ。  俺のペニスは焦らしに焦らされ、ガマン汁が竿の根元まで垂れている。  次は何をしてくれるのかと思っていたら、俺の横へ体を寄せ乳首を吸ってきた。  これはこれで気持ち良いが、もっと過激な事を想像していた俺には少し物足りない。  だが、沙織は良い意味で俺の期待を裏切ってくれる。  乳首を吸いながらペニスをやさしくこすり始めた。 「お、おぉ……」  予想外の二ヵ所責めに俺はうめいた。別々に責められるより何倍も気持ち良い。  沙織は乳首もペニスも変化を付けながら、俺をじっくりと責めてくる。  特に乳首を高速で弾かれながら、亀頭の先を指の腹で撫でられた時は、凄かった。  ツーンとした感覚がペニスの先から頭まで突き抜け、おしっこが漏れそうになる。思わずあえいでしまう。  沙織はそうして俺の体で散々遊んだ。沙織が感じると俺が嬉しくて、楽しくて、満足した気持ちになれるのと同じなのだろう。  最後のとどめに沙織は俺の片腕を持ち上げると、そこに口を移してきた。  俺のかすかにしか生えていない腋毛ごと、舐めてきた。  唇を押し当て、吸っては舐め、吸っては舐めと繰り返す。鼻の頭まで当たり、猛烈にくすぐったい。  それにペニスをしごかれる快感が加わり、俺の頭はバカになってしまう。  沙織は自分の体まで押し付けてきて、脇から足の先まで沙織の体が密着している。脇腹や太ももからもざわざわした気持ち良さが湧き上がり、俺の快感は破裂寸前になる。射精メーターも一気に跳ね上がった。 「あぅー……、ダメ、出る……」  俺は我慢の限界を超え、沙織にお願いする。もう一刻でも早く咥えてもらわないと頭がおかしくなりそうだ。 「早くっ。早く、咥えて……」  そこでようやく沙織の頭が股間の方へ動く。  一気に動くのではなく、ゆっくり脇から俺の体を舐めながらの移動だ。もう俺は焦れて、焦れて、叫びたいのを必死でこらえる。  やっと沙織が移動して亀頭の先をペロッと舐めた時には、涙が出そうなくらい気持ち良かった。  ずぅーんと大きな快感が全身に広がる。思わず射精してしまいそうになるのを歯を食いしばって耐える。  沙織がゆっくりと深いストロークでペニスをしゃぶる。  俺は頭が変になっていて、腰を突き上げ射精のための最後の一押しを求める。  もう玉袋は完全に持ち上がっていて、精液がいつでも発射できるように体の奥で煮えたぎっている。  俺が本当の限界に近いのを察して、沙織のフェラがようやく激しくなる。  唇をキュッと締め、舌を激しく絡めてくる。指を竿の根元に巻きつけ射精を促すように優しくこする。残った手は俺の体をさわさわと撫で俺の快感を一層盛り上げる。  俺は腰の辺りにピリピリと弱い電気が流れ、ペニスが溶けてしまったように気持ち良い。もう頭が真っ白になる快感だ。 「あ、あ、あ、あ……、出るっ……」  気持ち良過ぎて、それだけ言うのが精一杯だ。  沙織が最後の受け入れ態勢に入る。頭の動きを小さくし、唇でカリを何度も引っ掛ける。舌で亀頭から裏筋を舐める。特に先っぽを重点的に舐めてくる。頭の動きが減った分、指で竿を大きくしごく。そして玉をやわやわと揉んだ。 「出るっ、出るよ……」  沙織が咥えたまま何度もうなずく。  俺の我慢もそこまでだった。俺はうめきながら思い切り吹き上げた。 「んんんんぅー……」  ぶびゅっぶるるるるーーー、どびゅるるるーー、びゅるるるー……、びゅるっ、びゅーるる……。 「んっ、んふぅー……」  俺は大きく息を吐き出した。痺れる快感がペニスから脚の付け根、背中へと広がる。  会心の一撃に頭の中が深い快感と満足感でいっぱいになった。快感の強さに目の前が暗くなり、体がブルッと震えた。  ペニスが吸われている。沙織が一滴でも多く吸いだそうとしている。  大きく息をしながら目を開け沙織を見ると、ペニスを咥えたまま、少しずつ精液を飲み込んでいた。  とても大切な物のように味わいながら飲み込んでいる。白くて綺麗な喉が動いているのが見える。  俺は精神的にも満足して沙織の後始末を楽しむ。  沙織は全部を飲み干すと、亀頭をやさしく舌で包んでくれた。  申し訳ないくらいに気持ち良い。  俺のペニスは一回では出し足りないのか、七分まで小さくなったところで、萎えるのを止め、再び大きくなろうとする。  沙織はまだしゃぶり足りないのか、少し元気の無くなったペニスをチューチュー、ペロペロと口の中でもてあそんでいる。  いつまでも続けていたいが、そろそろ帰らないといけない。沙織の父親と弟が帰ってきてしまう。  俺の作戦では、まだ他の家族に会うのは早い。母親を完全に味方に付けてからだ。  今日はビデオを見ていた分、エッチなことをする時間が短くなった。  俺は断腸の思いで沙織の口からペニスを抜いた。  沙織はえっ、まだ足りないのにという顔をする。 「ありがとう、すっごく気持ち良かった」 「いっぱい出たね」  沙織がそう言ってニコッと笑った。  ホワイトデーだから沙織を喜ばせないといけないのに、俺が一番楽しんでしまった。  それでも、なかなか良いホワイトデーになったと俺は思った。 <第十六話>  春休みになった。  沙織の生理も終わり、後はやりまくるだけだ。  コンドームも用意した。わざわざ自転車で三十分かけて遠くのコンビニに行き、知り合いに見られないように買った。  四件はしごして一箱ずつ、合計四箱、四十八回分も買ってしまった。これで毎日三回やったとしても春休み中もつ計算だ。  平日昼間は母親がパートに出て家に居ないので、妹さえ追い出せば俺一人になる。  妹は弁当を持たせて、部活か友達のところへ行かせるので全く問題ない。言われた通りに出掛けてくれる兄思いの優しい妹だ。  春休みの初日、朝十時に沙織を家へ呼んだ。  セックスを知った健全な男子高校生が我慢できるはずが無い。二回目のセックスをしてから二週間フェラだけで我慢してきたのだ。  もう一刻も早くやることしか考えていない。今日は時間ギリギリまでやり倒すつもりだ。  約束の時間にチャイムが鳴った。 「おじゃまします」  沙織がやってきた。  全身春色でまとめていて、いつにもまして可愛らしい。  一気に頭に血が昇る。玄関先で襲うわけにもいかない。落ち着け、落ち着けと心の中で何度も唱える。  三月下旬とはいえ、まだ少し肌寒い陽気なので、コタツに入って暖かいココアを飲み、休憩する。  俺は沙織の顔に見とれていた。長い睫毛、すっと通った鼻筋、プルプルした唇。もうむしゃぶりつきたくて仕方が無い。  もう少しだけ、もう少しだけの我慢だと息子に言い聞かせる。ペニスは既にジーンズをパンパンに膨らませている。 「どうしたの」  俺の視線に気が付いて、沙織が聞いてきた。 「いや、いつ見ても綺麗だな思って」  沙織と二人きりだといくらでもクサいセリフを言えるから自分でも不思議だ。気分はイタリア人。 「そんな、何回も見てるのに……」  沙織が顔を赤くして、うつむいてしまう。  くあぁー。そんな仕草も可愛すぎる。沙織はどこまで俺を好きにさせるつもりなのか。計算していないところが恐ろしい。  俺は野獣になるのをギリギリのところで踏みとどまった。  沙織が飲み終わったところで俺の部屋へ移動だ。前もって暖房をつけてあるので暖かい。  ベッドに二人並んで座る。  沙織から甘い匂いが漂ってくる。沙織にバレないように思い切り匂いを吸い込む。体の奥が熱くなり、ドキドキしてくる。  匂いはやばい。視覚以上に理性をスルーして本能に直接響いてくる。  はやくも俺の我慢の糸が切れてしまった。  沙織をベッドへ押し倒し、抱きしめ、思い切り匂いを嗅いだ。  首筋に顔を埋め、鼻を鳴らして、匂いを嗅ぎまくる。  髪の爽やかな香り、コロンの甘い香り、ミルクみたいな体臭、それにちょっと汗の匂いと石鹸の香りが混ざっている。  その複雑で良い香りに俺の理性はぶっ飛んでしまう。胸の奥から、鼻の奥、頭の中までカァーッと熱くなる。  沙織の匂いは本当にやばい。体から特殊なフェロモンを出している。それか、雑誌の広告に出てる異性に持てる秘密の香水をつけているかだ。そうじゃないと、この興奮を説明できない。  俺は沙織の柔らかい体を抱きしめ、股間を服の上からこすりつける。 「あぁん、待って、どうしたの、落ち着いて」  沙織の声で俺は少しだけ落ち着きを取り戻した。  女の子には優しくしないといけないと頭では分かっているのに、つい、我を忘れてしまった。 「ごめん、沙織ちゃんのことが好きすぎて、訳が分からなくなった」 「あ、ありがと……」  予想外の返事に沙織が恥ずかしがる。  沙織はその仕草が俺に火を着けることを知らない。天然の可愛らしさに俺は撃ち抜かれた。  俺は再び、沙織を抱きしめ、首筋に吸い付いた。もう無我夢中でキスをして、ベロンベロンと舐めまわす。  俺が両腕ごと抱きしめているので、沙織は抵抗することができない。 「待って、待って。落ち着いて。お願い」 「だめ、待てない。沙織ちゃんが可愛すぎるのが悪い。もう、我慢できない」  沙織の首はほんのかすかに汗の味がして、柔らかくて美味しい。俺が吸血鬼なら迷わず噛み付いている。  首を味がしなくなるまで、飽きるまで味わってから、耳へと移動した。そこも思う存分しゃぶりたおす。 「やぁん、耳は、耳はダメェ……」  沙織のダメはもっとやって欲しいということだと、俺はさらに熱心に耳をしゃぶった。  耳を唇で挟み、舌でなぞる。裏側も忘れずに舐め上げる。そして最後は耳の穴に舌を差し込む。 「あぁん、ダメ、くすぐったい」  沙織は首をすくめているが、俺の攻撃は止まらない。沙織は脚をバタバタと動かしてくすぐったさに耐えている。  その子供みたいな動きに、俺のS心がますます燃え上がる。  沙織が疲れて動きが鈍くなるまで、俺はさんざん沙織を責めた。耳が唾液でべとべとになると、首筋に戻りそこを舐め上げ、またしばらくすると、今度は反対側の耳へと移る。  そうして、十分もする頃には沙織はすっかり大人しくなった。はぁはぁと息は荒いが体からは力が抜けていた。  俺はチャンスだと、体を少しずらしてスペースを作ると、スカートをたくし上げた。 「ダメッ」  はっと気が付いた沙織が脚を閉じようとするより早く、俺の手がショーツに触れた。  そこは熱を持ち、しっとりと湿っていた。  沙織はくすぐったくても濡れるんだ。女性とはそういうものなのか、俺の力かは分からないけど、沙織は確かに濡れていた。  俺は股間を隠そうとする沙織の手を押さえ、キスをした。そしてショーツの上からクリの辺りをやさしく撫でる。 「んんっ……、だめぇー……。んぅー……、んふぅー……」  沙織が喉の奥からエッチな声を漏らす。  敏感な沙織は布越しの軽いタッチでも十分に感じてしまうのだ。  俺はそれが楽しくて、キスしながらの愛撫を続ける。  しばらくすると、抵抗していた沙織の手から力が抜ける。俺が手を離すと、沙織は俺の首に手を回してきた。  舌を差し込むと、一生懸命に吸い始める。  快感に耐えるため、何かにすがりたいのだろう。目をつむり、眉間に皺を寄せている。  それでいて、かすかに腰を回したり、持ち上げたりしている。そんな沙織がいじらしくて、俺はクリを撫でる指の力を少しだけ強くした。 「んふぅー……、んふぅー……、んんふううぅー……」  沙織の声がますますエッチになり、熱がこもってきた。  沙織のショーツの底が濡れて楕円型の染みを作ったところで俺は指を止めた。  これ以上ショーツを汚してしまっては、沙織が穿いて帰られなくなる。ショーツの替えなんかもって来ていないだろう。明日からは着替えを持ってこさせないといけない。  俺が指を離しても、沙織の腰はかすかに動いていた。 「脱がすよ」  俺が声を掛けると、沙織は我に返ったのか腰の動きを止めて、顔を真っ赤にした。  知らない内に腰を動かしていたのがよっぽど恥ずかしいのだろう。  俺が沙織の足元へ回ると沙織が腰を上げた。俺はスカートの中に手を入れ、ショーツをゆっくりと下ろした。  お尻を抜くと後は簡単だ。足首から外すと、ピンクの可愛いショーツが俺の手に残った。  俺は好奇心を抑えられず、ショーツを広げてみた。  今朝着替えたばかりなのか汚れは全く付いていない。底に濡れ染みが有るだけだ。  俺の鼻は吸い寄せられるように、その染みに近づいた。  息を吸い込むと、何とも言えない複雑な匂いが胸いっぱいに広がった。  洗濯物の匂い、かすかな汗の匂い、ミルクみたいな甘ったるい匂い、しょっぱい匂い、それにチーズみたいな匂いが混ざっている。  体臭よりも生々しくて、後頭部を叩かれたみたいに頭にガツンとくる匂いだ。  俺が匂いにクラクラしていると、沙織が叫んだ。 「ダメー!!」  俺の手からショーツをひったくると、丸めて自分の手の中に隠した。 「何やってるの」  顔を真っ赤にしている。怒りと恥ずかしさでプルプル震えている。 (まずい)  沙織が真剣に怒っている。沙織がこんなに怒るのは初めてだ。  ショーツを見られるのや、クンニされるのは良くて、ショーツの匂いを嗅がれるのは嫌というのもおかしいと思うが、ここは素直に謝るべきだ。 「ごめん」  俺は頭を下げた。 「もうしない?」 「あのー……」 「もうしないって約束して」 「えーっと……」 「約束してっ!」  沙織の一方的な言い方に俺はイラっとしてしまう。  そんなこと約束できるかぁ。男は女のパンツの匂いを嗅ぎたいんじゃあ。クンニはどうなんじゃあ。  俺は半分逆切れして、沙織にキスして口を塞ぐと、オマンコの中に指を沈めた。実力行使だ。  そこはすでにぬかるんでいて、ヌプヌプと指が入っていく。 「んんんっ……」  一度感じてしまっている沙織の体は指を入れられただけで反応する。  指一本くらいでは痛くないみたいだ。  俺は指をかき回し、沙織の怒りをごまかしてしまう。  ひとしきり指を動かすと、怒りはどこへやら、はやくも沙織は快感を噛み締める顔になっている。  ショーツがダメなら直接匂いを嗅いでやる。  俺は指を動かし続けながら沙織の両足の間に移動した。  沙織は頭からお尻までをベッドに乗せ、脚をベッドから出し床に足を着けている。  スカートは膝下までのゆったりしたものなので、捲り上げなくても中に入ることができる。  俺は薄暗いスカートの中へ頭を突っ込んだ。  思いがけずに男の夢、スカートの中へ頭を入れることが叶ってしまった。  中は熱がこもり、むあっとしている。覆われているので、女の匂いが濃く立ち込めている。  暗くてはっきり見えないが、大体の場所は分かっている。  俺はオマンコの中に入れている指を目印に鼻を近づけた。 (おもいきり匂いを嗅いでやる)  俺は鼻を鳴らして匂いを嗅ぎまくった。ショーツを嗅いだ時より、匂いが濃い。  興奮して汗をかき、汁を多く分泌しているので、しょっぱい匂いと酸っぱい匂いが強い。それに愛液特有の生臭い匂いがプラスされている。  沙織みたいな可愛い子でもこんな匂いをしているかと思うと、ギャップにとても興奮してしまう。  興奮した俺は指を抜き、オマンコにしゃぶりついた。匂いの割には汁は粘り気が少なく、味も濃くない。まだ本気汁まで出てないのだ。  それでも汁の量は多い。いくら舐めても次から次へと溢れてきて切りが無い。しょっぱくて、ちょっと酸っぱい中にかすかな苦味が混ざっている味が口の中に広がる。  沙織の汁が垂れてスカートを汚さないように、俺は必死で舐めた。  俺はオマンコにぴったりと口を付け、愛液を吸いながら、舌を差し込んだ。鼻が自然とクリに当たる。  舌を痛いほど伸ばし、一生懸命オマンコの中をほじくる。 「あん、あぁん、んぅー……」  沙織が太ももで顔を挟んできて、苦しい。酸素も少ない。俺はたまらず顔をあげた。  スカートから出ると、沙織が真っ赤な顔ではぁはぁと息をしていた。  沙織の匂いにやられてしまい、俺のペニスは完全臨戦態勢に入っている。もう一刻も早く入れないと気がすまない。  俺は沙織の手を取り立たせるとスカートを脱がせた。  俺も急いでジーンズとトランクスを脱ぐ。さっそく挿入するため沙織をベッドに寝かそうとすると、止められた。 「待って。今日は危ない日なの……」  沙織が恥ずかしそうに小さい声で言う。  そうだった、今日は超危険日、まさに排卵日だった。  一瞬、万が一ゴムが破れたらというのが頭をよぎったが、もうペニスが言うことを聞かない。早く中に入りたいと泣いている。  俺は買っておいたコンドームを取り出した。  今まで着けたことが無い。練習しとけば良かったと思ったが、何事にも最初はある。何とかなるだろう。  その時、沙織が言った。 「着けてあげる」  俺がえっと動きを止めたら、沙織が俺からゴムを取り、器用にペニスへクルクルと装着した。上手いものだ。  まさか、着けたことがある? 俺の頭に疑念が浮かぶ。 「授業で習ったから……」  女子はそんなことまで学校でやるのかと少し感心してしまった。  沙織は焦っている俺の気持ちが分かるのか、上の服も脱がずにそのままベッドに上がり横たわった。  沙織は、上の服を着たままで下は裸にソックスという変な格好だ。それなのに、なぜかとっても興奮する。  俺は服を着たままセックスするのがこれほど興奮するとは思ってもいなかった。  AVで着衣セックスを見てもそんなに面白くないのに、実物を前にすると鼻血が出そうなくらいの刺激だ。これは意外な発見だった。  またやって見たい気がする。次は上半身裸でスカートを穿いたままとかも良いかもしれない。  俺はバカなことを考えながら、沙織の体に覆いかぶさった。  片手でペニスの位置を合わせると、ゆっくりと沙織の中へ入っていった。  ゴムは思ったより違和感が無いというか、気持ち良さの減りが少ない。もっと感触が悪いと思っていただけに、またまた意外な発見だ。  確かにヌルヌル感は生にかなわないが、暖かさや締め付け感は十分伝わってくる。  俺はゆっくりと根元まで沙織の中へ進み、優しく体を抱いた。  もう、早く出さないことには体がうずうずして仕方が無いが、まだ沙織は三回目だ。沙織の様子を確かめるくらいの理性はまだ残っていた。 「大丈夫? 痛くない?」 「うん、大丈夫。もう、ほとんど痛くないよ」  沙織はあまり痛そうな顔をしていない。間を空けてやっているのが良いのか、俺の力が効いているのか、本当に痛くないようだ。  俺は沙織の体を抱き、キスをしながら腰をゆっくりと動かした。  キスしながらだとちょっと体勢が苦しいが、ささいなことだ。  それより、キスしながらのセックスが意外と難しかった。腰の動きに意識をやるとキスがおろそかになり、キスに集中すると腰の動きが止まってしまう。そこへペニスがこすられる快感が加わるから、そっちにも気を取られてしまう。  俺は何とか苦労しながら腰を動かし続けた。 「くっ……、んっ……、んぅ……」  ピストンを続けるうちに沙織が喉を鳴らし始めた。中でも感じ始めているようだ。  まだ三回目とはいえ、俺の力で感じる体になっているはずである。早くも力が効いてきているのだ。  俺も段々コツがつかめてきて、キスをしながら腰のスピードを上げていった。  ゴムのせいで感触が今一つな分、少し長持ちする。そうでなければ今日はまだ一回も出していないので、とっくに噴き出しているはずだ。  とはいえ、沙織の狭い穴がゴム越しにペニスを締め付けている。油断するとすぐにでも出してしまいそうになる。  俺はお腹に力を入れ、なんとか射精を押さえ込む。  そこで俺は気が付いた。キスして舌を絡ませていると、歯を食いしばって我慢することができないのだ。  やると当たり前のことだが、ネットにそんな説明まで書いていない。また一つ賢くなった。  俺はキスを止め、沙織の顔のすぐ横に顔を持っていった。  頬をすり合わせていると、沙織の息遣いが良く分かる。耳がくすぐったい。  俺は歯を食いしばって耐えながら、腰を最大スピードで動かした。ゴム有りとはいえ、精液がすぐそこまで上がってきている。 「あ……、い、いぃ……、あ、あ、あ、あ……」  沙織も感じてきたのか、少しずつ声が出てきている。  もっと続けていたいが、俺の方が限界が近い。もう、あまり我慢できそうにない。 「いくよ。出すからね」 「いいよ……。出して、いっぱい出して……」  俺は最後に沙織をギュッと抱きしめ、もうメチャクチャに腰を動かした。 「出すよ、出すよ、出すよ、出すよ……」 「んんんんぅ……」  亀頭がブワッと大きく膨らむのが自分でも分かった。俺はペニスを根元まで押し込んだ。その瞬間に精液がはじけた。  ぶっしゅううううーー、どびゅるるるるー……、ぶりゅるるるー……、びゅるっ、ぴゅるるるるっ……。 「んっ、んんぅー……」  一回目だけあって結構な量の精液が出ている。体に震えが走る。  生の中出しに比べたら一歩及ばないが、ゴム内射精でもかなり気持ち良い。俺は体に力を入れ最後の一滴まで絞り出した。  もっと余韻を味わっていたいけど、ゴムが外れるといけないので、体を起してペニスを抜いた。  ゴムを外すと先にブランと精液が溜まっていた。破れてなかった。かすかに不安に思っていただけに安心した。  初のゴムセックスを危険日にやるなんて慎重な俺にしては珍しい。それほど沙織の体が魅力的ということだ。  こうして溜まったところを見るのは初めてだが、思ったよりも量が多い。  いつもはこれだけの量を沙織のお腹や口の中に出していたのかと、不思議な気持ちになる。  沙織もうっすらと目を開けてゴムの中の精液を見ていた。同じ事を考えているのだろうか。  俺は何か恥ずかしくなり、ゴムの口を縛りティッシュでくるんでゴミ箱へ捨てた。後で忘れず、親に見つからないよう処分しないといけない。  射精後の倦怠感で体がだるい俺はベッドの上に寝転がった。上半身はまだ服を着たままだ。  すると沙織がのっそりと起き上がり、俺の横へ来るとペニスを咥えた。  お掃除フェラをしてくれる。何も言わなくても綺麗にしてくれる沙織は本当にできた彼女だ。  俺はちょっとくすぐったいような、射精直後特有のフェラの感触を味わった。  そこで俺はゴムの良いところに気が付いた。後片付けが楽なのだ。  中出しだとどうしても中から溢れてきて、ティッシュで拭くのが大変だし、下手するとシーツに垂れてしまう。ゴムだとそれが無いのだ。それにペニスもほとんど汚れない。  学校の中でやるならゴムを使えば簡単だと俺は思った。  沙織は竿の中に残った精液を吸い出してから、亀頭を中心に優しく舌を絡めてくれている。  そうしているうちに、ペニスに硬さが戻ってきた。もう二回戦目に突入できる状態だ。  時計を見ると、まだ十一時ちょっと過ぎ。お昼までにもう一回できそうだ。  俺は立ち上がり服を脱いだ。そして、沙織が脱ぐところを眺める。  沙織は下半身裸の状態から上を脱ぐのにも恥ずかしがった。女心は分からないが、沙織的には恥ずかしいのだろう。いつまでも、その恥じらいを忘れないでいて欲しい。  せっかく立ったので、ついでに仁王立ちフェラをしてもらおう。まだ少し八分立ちで柔らかさが残っている。 「口でやってくれるかな」  俺がお願いすると、沙織はうなずき、俺の前に女の子座りして顔を近づけてきた。  品良く口を開け、ペニスを咥えるとゆっくり顔を動かす。両手は俺の太ももに添えている。  俺は沙織の頭を撫でながら、その姿を上から眺めた。  仁王立ちフェラは本当に男の征服欲を満足させてくれる。まさに奉仕させている感じがしてとても良い。  沙織が時たま上目遣いで俺を見るのも、いじらしくて良い。ご褒美に頭を撫で撫でしてあげる。  そうするうちにペニスに芯が通り、真上を向いていく。  完全に硬くなり下を向かなくなったので、沙織は膝立ちになり、上から覗きこむような格好でフェラを続ける。  もう十分だ。できるだけ長い時間沙織の中を味わいたいので、フェラをやめさせる。  次のコンドームを沙織に渡すと、二度目で慣れたのか手際よく着けてくれる。ゴムで締まるちょっとくすぐったいような感覚も良いものだ。  準備完了したところで、俺はベッドの真ん中に仰向けで寝そべった。  次は新しい体位、騎乗位に挑戦だ。これを早く沙織に覚えて欲しい。  俺が楽になるし、何といっても沙織が恥ずかしがりながら腰を振る姿を見てみたい。 「俺にまたがって」  沙織が何をするのかと不安げな顔で言われた通りに俺のお腹の上にまたがった。  沙織は今から何をするのか理解していないので、位置が前過ぎる。  俺はついでに、手を伸ばして沙織の濡れ具合を確認した。  指を中に入れると、ぐちゅぐちゅというほどではないが、挿入には問題ないくらいには濡れている。  短いフェラで早くも興奮したのだろう。感じやすくて水気の多い沙織は本当に申し分ない。 「ちょっと下がって……。そう、それで。自分で入れてみて」  ようやく今からの事を理解した沙織が少し驚いた顔をする。沙織も騎乗位の事は知識としては知っているだろうけど、やるのは初めてだ。戸惑いの表情が浮かぶ。  沙織はちょっと腰を浮かすと、ペニスを掴み、恐る恐る腰を降ろした。  だがペニスは入ることなく、ツルッと滑りクリをこすって外れてしまう。  クリをこすられ、沙織が一瞬息を飲む。敏感な沙織はたったそれだけの刺激でも感じてしまうのだ。  気を取り直してチャレンジするが、何度やっても外れてしまう。 「できないよ……」  沙織が泣きそうな顔になってくる。  たぶん角度が悪いのだ。ペニスは完全に勃起してお腹にくっつくくらい反り返っている。手で押さえてもあまり天井の方を向かない。そこに真上から腰を降ろしてるから、上手く入らないのだ。 「大丈夫、できるよ」  俺は優しく沙織へ声を掛ける。 「ちょっと体を倒して……、そう、それで、先っぽの位置を合わせて……、いいよ。で、ちょっとだけ腰を降ろして、先っぽだけ入れてみて」  沙織がまごつきながら、何とか先っぽを入れることに成功した。亀頭が温かいものに包まれる。沙織の入り口がカリの根元をヒクヒクと締め付けてくる。  これはこれで、面白くて気持ち良い感触だ。  だけど、先に進まないといけない。 「いいよ。それで、少し後ろに下がりながら腰を降ろす感じで……。そう、斜め下に降ろす感じ」  沙織がゆっくりと腰を降ろすと、ぬぷぬぷとペニスが飲み込まれていった。成功だ。  腰が下まで降り、俺の体に沙織のプリプリしたお尻が乗った。  ペニスがかなり深い所まで入り、沙織の体重がかかっている。  沙織は目をつむり、ゆっくり息を吐き出した。 「うまくいったね。じゃあ動いてみて」  だけど沙織は嫌がった。 「やぁ、動けない……」 「ほら、動いて」  俺は下から腰を揺すり沙織を促す。  それで、ようやく沙織がぎこちなく腰を動かし始める。慣れないので、腰をもぞもぞと小さく動かすだけだ。  それではお互いに気持ち良くなれない。 「分かんないよぅ」  うまくいかなくて、沙織が焦り、困っている。 「自分が一番気持ち良いように動いてみて。上下とか、前後とか。ゆっくりでいいから」  沙織がゆっくりと体を上下に動かした。 「いいよ。その感じ」  膝から先をベッドにつけていて、ほんの5センチしか動いていないが、それでも気持ち良い。  少し前かがみ気味だった沙織の体が起き、体がまっすぐになる。  多分その方が気持ち良くて、自然と体がそうなったのだろう。  ほんの数分続けるうちに沙織の動きは滑らかになり、スピードが上がっていった。 「ん……、ん……」  沙織は目をつむったままで体を動かすのに夢中になっていった。ちゃんと感じている。  沙織の手が空中をさまよい始める。まるで何かを求めているみたいだ。  俺は沙織の手を取り、指を組み合わせて恋人握りをした。  沙織はぎゅっと握り返してくる。そして体が安定したのか、さらに体のスピードが上がった。 「あ…………、ああ…………、あん……、あん、あん……、あ、あ、ああ……」  沙織から声が漏れる。最初はかすかに途切れ途切れだったのが、だんだん大きく、絶え間なく声が出てくる。 「い、いぃ……、いいぃー……」  沙織は硬く目をつむり、快感を味わうのに没頭しているように見える。  愛液が溢れ出し、ペニスがさらに滑らかに動き、垂れた汁が玉の方まで伝ってきている。 「気持ちいいの?」 「いい……、気持ちいい……」 「どんな感じ?」 「こすれてる……。お腹の中がこすれてる……。いいの……」  沙織はスイッチが入ったみたいで、もう完全に快感に飲み込まれている。口も回らなくて、催眠術にでもかかっているみたいだ。  俺はもっと沙織を感じさせるために、沙織の動きに合わせて下から腰を突き上げた。  ペニスの先で壁をゴリゴリ削る感触がする。それに勢いで時々一番奥の壁にも当たってる。 「あぁー……、いいぃ……、それ、いい……」  沙織は完全にエロモードに入ったみたいで、一心不乱に腰を動かしている。 「あぁ、すごい……、すごくいい……、すっごい当たってる……」  俺も必死になって腰を突き上げる。一回出しているし、ゴムを着けているのでまだ余裕がある。 「あぁ、いい、いいよぉ……、当たってるよぉ……」  沙織がエロい顔をしながらつぶやくようにしゃべっている。  そして体がだんだん前に倒れてきた。  俺が手を離すと、沙織は俺の胸に手を乗せ体重をかけてきた。  それで、さらに動きやすくなったのか、沙織の腰の動きが大きくなった。カリの根元まで引き抜いて、一気に腰を落として根元まで飲み込む。動きが激しすぎてペニスが抜けてしまいそうなくらいだ。  俺も沙織の腰に手を当て、体を支える。 「すごい、すごいよぉー……、気持ち良いよぉー……」  今までで一番感じてる。オマンコもキュッ、キュッと締まってきた。本当に感じてるのだ。  沙織の感じている顔を見ていて、俺も余裕がなくなってきた。このままだと、いずれ吹き上げてしまう。  俺は沙織の乳首に手を伸ばし、クリクリとつまんだ。 「あうぅー……、だめぇー、それだめぇー……」  沙織の顔が美しく歪む。ペニスをきゅんきゅんと締め付けてくる。  俺は興奮してさらにクリクリ、グリグリと乳首を摘む。 「だめぇー……、う、動けなくなっちゃう……」  もう俺は大興奮で胸をギュッと掴んだり、乳首を引っ張ったりして沙織を責めた。 「ダメ……、ほんとにダメだからぁ……」  沙織の動きが弱まってくる。俺はここぞとばかりに下から激しく突き上げる。  沙織の内側をゴリゴリと削り上げる。 「ダメ、ほんとに、ダメなの……、変に、変になりそう……」  沙織がはあはあと激しく息をしながら訴えるが、そんなことでは俺の攻撃は止まらない。  俺は体が壊れるくらいのスピードで必死で突き上げた。  沙織は自分の体が支えられなくなり、だんだん前に倒れてくる。  そしてついに完全に俺に体を預けてきた。 「もう……、もう、動けない……」  全身で息をして、動きを止めてしまった。  女性上位の体勢だ。  顔のすぐ横に沙織の顔が来て、あえぎ声が耳元で聞こえ、俺はさらに興奮してしまう。  そして、この体勢だと正常位より体が密着することに気が付いた。  スリムな沙織は軽いので全然重くない。というより、重さが逆に心地良いくらいだ。  俺は両手で沙織のお尻を掴んだ。  プリプリで弾力が有る。沙織の小さい胸より揉み応えが良い。  下から腰を突き上げる。お尻がベッドから浮くくらい激しく突いた。 「ダメ、待って、強すぎる……」  沙織の声が直接頭に響く。その声は俺の理性を完全に吹き飛ばした。  もう俺は止まらない。このまま最後まで行くしかない。  小さい胸の存在感を味わいながら、お尻を揉み、狭くて締りの良い沙織の体を味わう。  耳元で聞こえる声もなまめかしいし、体の密着感がたまらない。 「あ、あ、あ、ああ、あん……」  沙織が可愛い声で鳴いてくれる。  気持ち良過ぎて、俺の我慢も限界が近い。  もったいなくて、もっと続けていたけど、体が止まらない。突き上げるたびにキュンキュンと締まり、ペニスが締め付けられ、痺れるような快感が広がる。  体の奥で精液がすぐそこまで上がってきている。 「いくよっ」  興奮しきっている俺は、それだけ言うのが精一杯だ。  俺は沙織のお尻を力一杯握り締め、ペニスを根元まで埋め込んだ。それ以上入らないのに、もっと奥まで入りたいと、腰を押し付け、ぐりぐりと回した。亀頭の先が沙織の奥に当たりツーンとした快感が頭へ駆け抜ける。  沙織は俺の首に手を回してしがみ付いてくる。 「んんっ、出るっ……」  俺は我慢できずに吹き上げた。  ぶしゅしゅしゅしゅうううー…………、ぶびゅるるるるー……、ぶびゅううー、びゅるっ……、ぴゅる……。  二回目とは思えない量の精液が出る。体中の水分が出てしまったような感じだ。  大きな快感の波が引いていくのと反対に、心地良い疲労感と虚脱感が体を包む。  沙織もぐったりして俺に体重をかけてきた。  二人してはぁはぁ息をしながら、何もしないでお互いの体と体温を感じ取る。  俺は息が落ち着いたところでハッと思い出し、ペニスをゆっくり抜いた。途中でゴムが外れて精液が漏れないように気を付ける。  そして、沙織を上からそっと降ろした。  ゴムの先にはたぷんと精液が溜まっている。我ながらたくさん出したものだ。  沙織は薄目を開けて俺を見ているが、疲れたのか動こうとしない。 (しばらく休憩だな)  ゴムを外して捨てた俺も沙織の横に寝転がった。  少し休んだところでお昼ご飯にする。時計を見ると十二時を少し過ぎている。  さすがに裸のままだと恥ずかしいので二人とも服を着た。  沙織の裸エプロンを見たい気もしたが、これからいくらでもチャンスはあるだろう。何もかも一度に体験するのはもったいない。沙織をじっくりと満喫していくのだ。それに、服を着たら、もう一回沙織の服を脱がせる楽しみが増える。  二人ともあまり食欲が無いので、簡単にトーストと目玉焼きで済ませることにした。  目玉焼きくらいなら俺でも作れるが、せっかくだから沙織に作ってもらう。  他人の家の台所でちょっと勝手が違うみたいだが、そこは料理のうまい沙織だから、ちょうど良い半熟の目玉焼きができ上がった。  自分の家で沙織が料理をしている姿を見ると不思議な感じがする。本当に沙織と結婚したみたいな気になってくる。  食後はコーヒーを飲みながら沙織といちゃいちゃして遊ぶ。  テレビを見ながら足でツンツン突いたり、指を絡めたりする。  沙織と一緒なら何をしても楽しい。それに、エッチな沙織と普段の可愛い沙織のギャップも良い。さっきの切なげに感じる顔を思い出すと、俺が恥ずかしくなってしまう。  並んで座って肘でつつきあったり、まさにイチャイチャの王道を満喫した。  リフレッシュして体に元気も戻ってきたので三回目に突入だ。今日は時間いっぱい、沙織の体を貪りつくすのだ。  二回も出しているのでかなり余裕がある。三回目はじっくり楽しむことにする。  俺の部屋に戻り、まずは膝枕をしてもらう。沙織が頭を撫でてくれる。眠たくなるような気持ち良さだ。  頬に沙織の太ももの柔らかさと体温が伝わってくる。  最初は膝側を向いていたが、反対側の頬でも味わいたいので、半回転してお腹側を向く。  目の前に沙織のお腹が見える。  目をつむり、じっとしていると、感覚が鋭くなり沙織の体臭が匂ってくる。  二回もエッチをしたのにシャワーを浴びていないので、匂いがいつもより強くなっている。メスの匂いが濃い。  それを嗅いでいると、ペニスに血が流れ込み始めた。そうなるとじっとしていられない。  俺は起き上がり、沙織の後ろに座った。後ろから抱きしめ、髪の匂いを思う存分に嗅ぐ。  ペニスがむくむくと大きくなり、沙織のお尻に当たる。さすがに沙織も気付くだろう。  俺は開き直った。胸を指でツンツンして、乳首当てをする。 「当たったら教えてね」  そんなバカな俺の遊びに沙織も付き合ってくれる。 「あ……、あ……、あん……」  当たっても沙織は教えてくれないが、微妙な感触と沙織の声の違いで何となく分かるものだ。  沙織のささやかな胸で遊んだ後は太ももに移動する。スカートをギリギリまでたくし上げ、生脚を心ゆくまで撫でる。  スベスベでサラサラで適度な弾力と柔らかさがあり、いくら触っても飽きることが無い。  おれがうっとりしながら撫でたり揉んだりしていると、沙織が段々モジモジしてくる。敏感な沙織は楽しくて、遊び甲斐がある。  沙織に後ろを向かせて、キスをした。同時に胸も揉む。  ねっとりと舌を絡ませながらキスをしていると、どんどん沙織が興奮してくる。俺もどんどん楽しくなり、興奮してしまう。  首筋やうなじにかけてキスすると、あっという間に沙織の体から力が抜けてとろんとしてくる。  俺はチャンスだと、スカートの中に手を入れ、ショーツの上からクリをカリカリとこする。  同時に耳をしゃぶり、服の上から乳首を摘む。 「ダメ……、下着が汚れちゃう……」  沙織が体をくねらせながら抗議する。だけど、口では嫌がっていても体は嫌がっていない。その証拠に全く抵抗しない。  俺もペニスが完全に勃起して、腰の辺りがざわざわしてくる。  沙織の手を取り立ち上がり、お互いに脱がせっこする。  沙織は前開きの服を着ているので、とても脱がせやすい。俺が脱がせることを考えての事だろうけど、その細やかな心遣いに沙織の良さを再確認する。  俺は脱がせながら、わざと胸の先をこすり沙織の反応を楽しむ。当たった瞬間、沙織が息を飲むのが分かる。沙織は隠そうとしているが、感じているのがバレバレだ。  何でもない風を装っているのがいじらしい。エッチな女の子だと思われたくないのだ。エッチな沙織も大好きなのにと俺は心の中で思う。  お互いに下着姿になったところで手を止め、沙織をじっくりと眺める。  パステルピンクで可愛い系の上下お揃いだ。スリムで胸の小さい沙織には、上品で可愛らしいのが似合う。それか、ぐっと大人っぽいのも似合いそうだ。ゴージャス系やロリ系は似合わない気がする。  後ろを向いてもらうと、壊れそうな肩甲骨と、滑らかな背中から小振りのお尻へと続くラインが素晴らしい。ウエストは引き締まっているし、お尻はプリプリで持ち上がっている。  頬擦りしたくなる美しさだ。これだけでご飯が食べられる。童貞の男子高校生ならオナニー三回はいけるだろう。 (もう、辛抱たまらん)  俺は背中にキスをして、後ろから両手で胸を掴んだ。やわやわと胸を揉みながら、何度もキスをする。  すべすべで染み一つ無い背中にキスするのは飽きない楽しさだ。  背中でも感じる沙織が体をくねらせ、脚を震わせる。  俺はうなじから腰まで、そこら中にキスして回った。背中にも感じるポイントが有り、そこへキスするたびに沙織の体がビクンと反応する。  こんな面白いことは止められない。俺は両手も総動員して沙織を感じさせる。胸を揉み、ブラの上から乳首を摘み、脇から脇腹に掛けて指先で軽くなぞる。  沙織は感じたり、くすぐったがったり忙しい。  さらに脚を軽く開かせて、太ももの間にも手を割り込ませた。割れ目に沿ってショーツの上からなぞったり、クリを爪で引っ掻く。 「あんぅー……」  沙織が軽やかな良い声で鳴いてくれる。切なくて、気持ち良くて、じれったい感情が実にこもっている。  両手は所在無げに中に浮き、握ったり開いたりを繰り返している。  そんなことを続けているうちに、沙織のショーツがまた湿ってきた。  これ以上やると、汚してしまう。残念ながらここまでだ。  それに沙織は膝をガクガクさせている。立っているのが辛いみたいだ。  最後にチュッとうなじにキスをして、責めるのを止めた。  沙織は大きく息をしている。感じてしまった体を落ち着かせようとしているのだ。  そんな沙織を刺激しないように、俺は沙織のブラを外し、ショーツを下げた。  本当はお尻に頬擦りをして、ペロペロ舐めたいところだ。そんなことしたら沙織がひきそうなので我慢する。  ショーツを脱がせるついでに、足元にしゃがみ、下からオマンコを眺めるだけにしておいた。  二人とも裸になったところで、ベッドに上がる。  俺は寝転がらないで沙織に言った。 「四つん這いになって」  沙織は不思議そうにしながら、言われたままに四つん這いになった。これからどうするのか、まだ分かってないようだ。  この体勢でやることといえば一つしかない。そう、バックだ。男なら絶対にやってみたい体位だ。動物のように後ろから犯すのだ。  俺は沙織の後ろへ回った。  沙織のお尻の穴が良く見える。淡い茶色でキュッと口を閉じている。  オマンコもひっそりと口を閉じているが、合わせ目が濡れて、液体が光っている。沙織は毛が薄く、割れ目の周りには気が無いので、とても綺麗だ。 「いやぁ、この格好は嫌、恥ずかしい!」  見られているのに気付いた沙織が叫ぶ。  俺は沙織を黙らせるために、指をゆっくりとオマンコに入れた。  十分に潤っているので、ほとんど抵抗無く指は沈んでいく。 「あん……」  さっそく沙織から声が漏れる。  あんまり指で感じさせるのはもったいないので、手加減しながら指を動かした。どうせならペニスで感じて欲しい。  中の構造を確認しながら、ゆっくりと指を出し入れする。数回往復するとすぐに指はなじみ、滑らかに動かせるようになった。  指を回転させ、お腹側、背中側、横側と満遍なく指の腹で沙織の内側を探検する。  沙織は声を出さないように我慢しているが、お尻の穴が締まったり、緩んだりを繰り返していて、感じているのが一目瞭然だ。  お尻の穴の動きを見ていると、舐めたくて、指を入れたくて仕方が無いが、ぐっと我慢する。  初心者にはまだ早い。だがいつの日かそこも征服してやると決意する。  クチュクチュ音がして、汁が溢れてきたところで、指を抜く。これですんなり挿入できそうだ。  俺はコンドームを取ると自分で着けてみることにした。一回くらいは自分でやってみたい。  沙織が着けてくれるのを見ていたので、問題無く装着完了。 「怖い……」  沙織が不安げな声で言った。  指を抜かれ理性が戻ってきて、ようやく今から何が始まるか理解したみたいだ。 「大丈夫、安心して。やさしくするから」  俺は膝立ちで沙織に近づいた。そして、片手でペニスを持ち、いざ挿入というところで、困ってしまった。  高さが合わない……。  沙織は結構背が高いし、脚が長いのでお尻の位置が高いのだ。そのままでは入れられない。  背の高さはキスの時には便利だけど、こんな問題があるとは思っていなかった。  リアルの世界はやってみないと分からないものだ。 「脚を開いてくれるかな」 「えっ……、恥ずかしい……」  別に沙織に恥ずかしい思いをさせたり、よく見えるようにするためじゃないのに、こちらが見えない沙織には分からない。 「違う、違う。腰の位置を下げないと届かないんだ」  自分の脚の短さを自己申告したみたいで俺のほうが恥ずかしくなった。 「あっ、うん……」  沙織がおずおずと脚を開いてくれる。  まだ腰の位置が高い。 「もうちょっと」  沙織がいっぱいまで脚を開いた。肩幅以上に膝が開いている。  お尻は左右にぱっくり開き、アヌスも今にも開きそうになっている。  オマンコは合わせ目が広がり、口が少し開いてしまっている。透明な雫が今にも垂れそうに光っている。  こんなことをさせるつもりじゃなかったのに、想像以上にいやらしい光景で俺の理性は砕け散ってしまった。  もう目には沙織の股間しか映らない。  俺はずんずんと進み、先端の位置を合わせた。高さはぴったりだ。そして、そのまま腰を進めた。  ペニスがこすられながら、沙織の中へ入っていく。 「あ、んんぅー……」  沙織が一声うめいた。  俺も気持ち良さに声が出そうになる。  違うのだ。今までの体位と違うところがこすれている。沙織の入り口付近のこすれ方が違う。  正常位は全体が包み込まれるような感じだったが、バックはまさにこすられてるという感覚だ。柔らかい指できつく締められてるような感じがする。  これは気持ち良い。  根元まで埋め込むと、カリ首から根元まで順にこすられていく。そしてお尻が腰に当たり行き止まりになる。  ペニスの感覚だけでいうと、この体位が今までで一番気持ち良い。  俺はこのこすれ具合をもっと味わおうと、ゆっくりと腰を動かした。  きつく締められる部分が根元から先へ、先から根元へと移動して、幹の部分を満遍なく刺激してくれる。  しかもペニスの先がゴリゴリと壁に当たり、まさに削っている感じだ。  沙織のお尻に手を置き、ペニスに意識を集中する。  これはじっくり味わわないともったい無さすぎる。  俺が受ける刺激が今までと違うということは、沙織も今までと違うのだろうか。  俺は沙織に聞いてみた。 「どんな感じ?」 「ん……、んん……。違う……、違うとこ、当たってる……」  沙織が枕を掴みながら答える。  沙織も違うんだ。俺は嬉しくなった。バックでやって良かった。 「ゆっくりしないで、変になりそう……」  沙織がたっぷり感情のこもった声でお願いしてきた。もどかしいのか。  そう言われれば嫌でもゆっくりしたくなるのが男心だ。それに、今のままでも気持ち良いのでもっと続けていたい。 「速く……、お願い、もっと速くして……」  俺がゆっくりとしか動かないので、沙織は自分から腰を前後に動かし始めた。無意識でやっているのかもしれない。  俺と逆方向に動くので、相対スピードが上がり、ペニスが出入りするスピードが上がる。 「ふ、深いっ……」  沙織がうめいた。  勢い良く体がぶつかるのでペニスも沙織の一番深い所まで突き刺さっている。先っぽがコリコリした物にぶつかっている。  沙織はうめきながらも、腰の動きを止めない。気持ち良くて止められないのだ。  俺も刺激が強くなり、だんだん我慢ができなくなってきた。体がもっと強い刺激を求めている。  腰の動きを速めていった。  バックからだと二人とも腰を動かしやすいので、正常位より動きが激しくなる。 「あ、あ、あ、あ……」  動きに合わせて沙織から声が漏れている。沙織がエッチモードに切り替わっている。  恥ずかしがることなく、エッチな声が次から次へと漏れている。 「あぁー……、すごい、こすれてる……。お腹の裏側こすれてる……」  沙織は手で状態を支えられなくなり、上半身を突っ伏してしまった。お尻だけ高々と掲げた状態だ。  それで角度が変わって、さらにペニスの先が壁に当たるようになり、入り口がこすれるようになった。 「あうぅん、ダメェー……。当たってる……。当たってるよぉ……」  沙織は今まで以上に強い刺激を受けているみたいで、もう体を起すことができない。  感じてるからか、お尻の穴がヒクヒクと動いているのが見える。  いつかここも俺のものにしてやると思いながら腰を叩きつける。  こすれ具合が最高に気持ち良い。まるで指でつよく締められているみたいだ。バックで突きたがる男の気持ちが良く分かる。  そして、後ろからだと沙織の小さいお尻に腰が当たり、クッションみたいで気持ち良い。  それに、沙織の華奢な肩から、滑らかな背中、細い腰、可憐なお尻の穴まで良く見える。視覚的にも最高だ。 「深い……、深すぎる……」  沙織があえいだ。  沙織が言うように亀頭の先がゴンゴンと一番奥に当たっている。  その度にペニスの先っぽから頭まで鋭い快感が走り抜ける。  三回目でゴムを着けているとはいえ、刺激が強すぎる。射精へのカウントダウンが始まってしまう。  俺は最後のスパートに入った。  沙織の腰を掴んで自分の腰にぶつけるように何度も引き寄せる。  沙織のお尻と俺の腰が当たりパーン、パーンという音が部屋に響く。 「いやぁー……、あ、あ、あ、あんぅー……、んんんんぅー……」  沙織が叫び、うめいた。  俺は最後に沙織の腰を思い切り引き寄せ、一番奥までペニスを突っ込んで射精した。  ゴムが破れるのではないかというくらいの勢いで精液が噴き出していく。  体に残った最後の一滴まで出し尽くした感じで、俺は全身が重くなった。  ペニスを抜くと沙織は力尽きたのか、ベッドにドサッと崩れ落ちた。  精液でタプタプになったゴムを外して沙織を見た。  沙織は意識を失ってはいないが、ぐったりしてピクリとも動かず、薄目を開けうつろな視線で俺を見ている。  俺は力なくうなだれたペニスを沙織の口に近づけてみた。  すると、沙織は弱々しく口を開き、先っぽを咥えた。そして、力なく吸い、力の入っていない舌を亀頭に絡めてきた。  それは、優しくするというより、力が入らずそうすることしかできないという感じだ。  敏感な亀頭に染み入るように気持ち良いが、何か悪い事をしている気になって、俺はペニスを抜いた。  沙織は口を閉じることもせず、端から涎をつつーっと垂らした。まさに放心状態だ。 (もう今日はこれ以上できないな)  春休みはまだある。  俺は沙織の横に寝転がり、やさしく抱きしめた。 <第十七話>  春休みに入って、俺の性欲メーターは振り切れた。  三年になったら大学受験一色になる。遊べるのは今のうちだ。宿題も無い。  俺は毎日沙織を呼び出してはセックスをした。  俺も慣れてきて、我慢できる時間が長くなってきた。コンドームを使うと生よりも持たせることができる。  早漏が改善されるとともに、沙織のオマンコもこなれてきて気持ち良さが増している。最初の頃の狭くてきつい感じから、狭いのはそのままに柔らかく絡みついてくる感じに変わってきた。  エッチの勉強もした。ネットで手に入れたエッチな動画を二人で見て、沙織に勉強させる。選び抜いた特選動画だ。俺好みのテクを沙織に覚えてもらう。  デートにも行った。お小遣いの少ない高校生同士なので、お金の掛からないところが多かったが、映画、動物園、水族館とかの定番から最新のデートスポットまで行ってみた。  屋内プールにも行った。沙織は競泳水着っぽいのを着てきた。微乳の沙織にとても似合っていた。  そんな天国のような春休みが終わり三年になると、俺は沙織と同じ大学へ入るために猛勉強を始めた。  オタを完全に封印して、一日中勉強漬けだ。  休みの日には彼女と一緒に勉強した。文系と理系なので科目は違うが、センター試験の勉強は一緒にやった。  そして、勉強の合間にちょっとだけ息抜きでエッチな事をする。  セックスは安全日の時だけと我慢したが、毎日のようにフェラで抜いてもらっているので、ストレスが溜まることはなく、勉強に集中することができた。それよりオタ趣味を封印するほうが辛かった。  沙織は推薦をもらえる成績が有るのに、俺と一緒に一般入試を受けてくれた。俺が落ちた場合、沙織は推薦だと辞退できないので、違う大学になってしまうからだ。  本当に申し訳ない事をしたと思う。俺がもう少し頭が良ければと勉強しなかった高一、高二の頃を反省する。  だが、沙織は後悔しているようには見えない。本人は当たり前の事をしたと思っているみたいだ。  これでがんばらなければ男じゃない。俺はもう死に物狂いで勉強した。  その結果、俺と沙織は無事第一志望の大学に二人揃って合格することができた。  沙織は今、俺の足元で熱心にフェラをしている。トロンとした目で一心不乱にペニスをしゃぶっている。俺を喜ばそうと一生懸命なのが、ひしひしと伝わってくる。  俺が頭を撫でると猫のように喉を鳴らす。フェラをすることや俺に褒められることが嬉しくてたまらないのだ。  もう沙織は完璧なカノジョになっていた。  単純に俺の言うことを何でも聞いてくれるだけでなく、俺が悪いときにはちゃんと叱ってくれる。  普段の沙織は清楚な雰囲気はそのままで、いやらしいことは何も知らない処女のようなたたずまいだ。  それでいて、目元や口元などにはかすかなお色気がある。  付き合い始めた頃の沙織はとにかく可愛い感じだったが、今は時折エッチな雰囲気を感じてドキッとさせられる。  体つきも少し変わった。  胸がほんの少しだけ大きくなり、Aマイナスから普通のAになった。  それから腰周りにうっすらと肉がつき豊かになり、お尻も数センチ大きくなっている。  それでいて、ウエストや手脚は細いままで、ますます俺の理想の体に近づいている。  多分俺の知らないところでスタイル維持の努力をしているのだろう。  エッチのほうも言うこと無い。  世界で一番感じやすいのではないかというくらいに感じてくれる。男としてこれほど嬉しい事は無い。  俺の力で感じやすくなっている上に、感じる場所ややり方を全部教えてくれるのだから当然だ。  沙織に追加の紙も渡してある。 『カレは上品な女の子が好きです。エッチなことをするときも絶えず上品さを失わないように気をつけましょう』 『常にカレを気持ち良くすることを考えて、カレの反応を見ながら、どうすればカレを気持ち良くできるのか考えて行動しましょう』 『カレの感じるところを覚えましょう。そしてカレをもっと喜ばせるために、新しい場所を探し、新しい方法を見つけないといけません』 『カレは自分の精液の味は好きではありません。精液は女性のための物ですから仕方がありません。カレにキスするときは精液の味がしないように気を付けないといけません』  今では寝ているだけで全てをやってくれる。  キスをして、服を脱がし、愛撫をして、フェラをして、挿入、ピストン、最後のお掃除までだ。俺は寝転がって、射精するだけで良い。  もちろん俺の方が責めることもある。まずは視姦でたっぷり恥ずかしがらせてから、愛撫でさんざん狂わせる。ここからは2パターンに分かれる。限界まで焦らしてから挿入する場合と、最初からイカせ続ける場合だ。どちらも、趣があってとても良い。  焦らす場合、沙織が我慢できなくなって自分から恥ずかしいおねだりをするのは萌え狂いそうになる。  すねた顔をした後、恥ずかしがりながら 「おちんちん、ください」とか 「おちんちんを女の子にください」  と言ってくる。  もっと別な言い方でと催促すると、 「下のお口で、おちんちんを食べさせてください」や 「おちんちんで、おまんこをくちゅくちゅしてください」  と泣きそうな顔をしながら言う。  可愛い顔でこんなことを言われると、頭がクラクラしてしまう。  ここで、痴女みたいな事は言わせない。沙織にエッチな言葉は似合うけど、下品な言葉は似合わない。これは俺の美学だ。  イカせ続ける場合、沙織の壮絶な絶頂は筆舌に尽くしがたい。  普段、沙織はイク時に『イク』とは言わない。それが、イキ続けると、イクッ、イクゥーと叫びながら何度も絶頂に達するようになる。もう背骨が折れるんじゃないかというくらい、全身を反らして激しくイク。  その絶頂の強さ、深さは俺の射精の快感なんか目じゃないというくらいのものだ。そうしてイキ続けた後は死んだように動かなくなる。本当に死んだのかと心配になるほどだ。  本当に沙織は素晴らしい彼女だ。俺をとても喜ばせてくれる。完璧すぎて面白くないという、もったいない悩みが出るくらいだ。  お尻やソフトSMも興味が有るが、まだ先のために取っておく。大学に入ってからのお楽しみだ。それに、これ以上沙織を変えるのは魔改造のような気がして、腰が引けている。  四月からは二人で一緒の大学に通う。高校の時より時間が自由になる。一緒に居る時間も長くなる。  普通のカップルがやることをもっとたくさんやってみたい。バカップル万歳だ。  他にもやりたいことはいっぱい有る。海にも行きたいし、お泊りして一晩中エッチをしまくりたい。コスプレも似合いそうだ。  エッチなこともアイデアが尽きない。妄想大王の俺の妄想力は常人をはるかに凌駕しているのだ。  俺は沙織を抱きしめながら、もうすぐ来る大学生活に想いを馳せる。 <高校編 完> 動画 アダルト動画 ライブチャット