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以心伝心:最終章

「もう出そうなの。早すぎ」
 エリが守の右足にまたがりペニスに顔を付けたまま言った。
「あんたの欠点は早いことなんだから。もっと我慢しなさい。全然進歩しないじゃない」
「そうそう、守君はもっと我慢してくれないと私達が楽しめないでしょ」
 同じように左足にまたがっておしゃぶりをしている麻美が合わせた。
「私はまだですか」
 後ろから抱きつき片手で守の顔を後ろに捻じ曲げて唇を奪っていた美和が言った。
「あんたは一番最後だっていつも言ってるでしょ」
 エリが邪魔くさそうに答える。
(俺の気持ちは……)
 三人がかりで責められている守は心の中で溜息をついた。

 週末は毎週のように美和が押しかけてきて4Pになる。
 美和としたら毎日でも来たい所だが、それはエリと麻美にきつく禁じられている。
 エッチの順番はいつも一番最後だし、来るたびに嫌味を言われるが美和はめげない。
 きっちり守のペニスを味わってから帰る。
「今日は私からよね」
 今日の順番のエリがペニスを握り自ら入れようとする。
「たまには私からにしてください」と美和。
「あんた、ほんとにずうずうしいのよ。最後っていつも言ってるでしょ。私とエリが満足して、それでも守に元気が残ってたらあんたの番よ」とエリ。
「嫌なら帰っても良いのよ」と麻美。
 エリと麻美にいくら邪険に扱われてもめげない美和は凄いと守は感心する。
「守さーん、私先月お店の順位は五番だったんですよ。もうすぐ麻美さん、エリさんに追いつきますから。三位になったらご褒美くださいね」
 美和はこれまでホストに貢ぐお金欲しさに少々強引な営業をしたり余裕が無い接客だった。
 それがホストと別れたことで、心にゆとりが生まれ。評判が徐々に上がってきている。良い方向へ進みつつあった。
(ほんとにめげない人だなあ)
 帰国子女だけある。この精神力のタフさは少し見習いたいと守は思う。

『ピーンポーン』
 エリがあらためて守のペニスを頂こうとしたとき、ドアホンのチャイムが鳴った。
『ピンポン、ピンポン、ピンポーン』
 続けて何度も鳴らされる。
「誰よ、近所迷惑ね。美和見てきて」
 これはさすがに自分の役目だと美和が急いで服を身に付け、エリの部屋を出て行った。
「…………あっ、そうなんですか」
 美和がドアホン・モニタで訪問者と会話をしている声が漏れてくる。
 その美和が戻ってきて告げた。
「守さん、有希っていう知らない女の子が守さんに会いに来たって」
「あっ」
「あっ」
 エリと守が同時に声を上げた。
「有紀って誰?」
 麻美が尋ねる。
「そのぉ、あれよ、あれ。そんなことより、美和、断った?」
 エリがしどろもどろになりながら言った。
「すいません、オートロック解除しちゃいました」
 美和がしれっと答える。
 わざとだな。守は思った。
「バカっ、状況見たら分かるでしょ。断りなさいよ」
「だから有紀って誰よ」
 麻美が口を挟む。
「あとで説明してあげるわよ」
「今、説明しなさいよ」
『ピーンポーン』
 さっきの音と違うチャイムが鳴った。今度は玄関のチャイムだ。
「はーい」
 美和が嬉しそうに玄関へ向かう。
 美和は何か揉め事が起こりそうなのでワクワクしている。
「待ちなさい」
 エリが止めようとするが、裸なので追いかけられない。
 玄関のほうで物音がして、その音がだんだん部屋へと近づいてきた。


「…………」
 部屋の中を見た有紀は数秒間固まった。
 ベッドの上で裸で横たわる守。
 その上で今にも挿入しそうなエリ。
 その横で自分のほうを睨む、一度見たことのある女性。この人も裸だ。
 そして、ドアを開けてくれた知らない女性。
 普通の女子高生ならパニックになるところだけど、覚悟を決めて来ていた有紀は強かった。
「守さん、合格しましたー」
 そう言うと、他の女性を無視して全裸の守に抱き付いた。
「あぁ、そう、そうなの。おめでとう」
「ありがとうございます。守さんのおかげです」
「いや、俺は何もしてないから」
 この異様な状況にひるまないのが凄い。
 守は感心してしまう。
 ちょっと前まで死にたいのどうのと言っていた女の子と同じ人間とは思えない。
「合格したら、会いに行くって言ったじゃないですか。御褒美ください」
「あっ、思い出した。あなた、あの時の子ね。エリっ、美和の時にさんざん人を責めといて、自分のほうこそ何よ」
 麻美が声をあげた。
「仕方ないでしょ、あの時は今にも自殺しそうだったんだから、ほっとけないでしょ」
「他にやり方があるじゃない」
 エリと麻美が言い合いをしている隙に有紀が守にキスしようとする。
「あなた誰だか知らないけど、あなたは私の後よ」
 それまで面白そうに見ていた美和が慌てて有紀を引っ張って止めた。
「どうしてですか。私は守さんの三人目の女だって聞いてますけど」
「違うわ、私が三人目よ」
「じゃあ守さんと知り合ったのいつですか、私は二月ですけど」
「私は二十二だけど、あなたは何歳?」
「あっ、ごまかしましたね。ということは私のほうが先に知り合ってセックスしたってことですね。ということで優先権は私にありますので」
「待ちなさいよ。先に知り合ったほうに優先権があるって誰が決めたの。どちらが女として、人間として優れているかの問題でしょ。あなたは学生ね。セックスなんかしてないで、もっと勉強をがんばりなさい」
「失礼ですけど年齢的には私のほうが似合ってると思います」
「年齢順だと私が先ね」
 エリと麻美の気が強い物同士の喧嘩。
 有紀と美和の頭が良い者同士の喧嘩。
(ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ……。どうすれば良いんだ)
 エリと麻美の相手だけでも大変なのに、そこへ美和が加わり、さらに有紀まで加わると、もう自分の許容範囲を超えている。
(無理、絶対無理)
 守はどうやってこの状況から逃げ出そうか、それだけを考えていた。

<完>


 あとがき
 連載開始から約二年半でようやく終わりです。
 この話は元々五、六章くらいの中篇で終わらせる予定でした。
 それが予想外に話が長くなり、最後は駆け足気味になってと、ややグダグダです。
 本当にすみません。
 今後は外伝を二、三編書くつもりです。気長にお待ちください。
 それでは今まで御愛読ありがとうございました。
 他の作品も読んでいただけると幸いです。

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