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以心伝心:第9章

 麻美との初エッチの日以来、守は目が回る忙しさだった。
 翌日にはエリと麻美に連れられ日曜でも開いてる不動産屋を回り部屋探しをした。と言っても守は一緒に付いているだけで意見の一つも聞いてもらえない。
 エリと麻美は即決で部屋を決めた。
 西五反田の住宅街の中にあるマンション。2LDKで家賃が共益費込みの21万円。駐車場代を入れると25万円を超える。それだけで守の月給を上回る。
「ちょっと高すぎるんじゃないですか」
 守はエリに耳打ちした。
「私と麻美で払うんだから良いでしょ。それに麻美は今、もっと高い所に一人で住んでるんだから」
 エリはその値段を聞いて驚いていない。麻美も何がいけないのという顔をしている。
 守は価値観の違いにクラクラしてしまう。
「それに駅からちょっと遠いですよ」
「ちょっと不便な所のほうが静かで良いのよ。それに私達はタクシーで通うんだから駅は関係ないの」
「えっ、じゃあ、俺は?」
 守はJRで通うと思っているので、駅が遠いと通勤が辛い。今が自転車で数分の所なので、通勤ラッシュを考えると気が重たくなってしまう。
「車を買ったげるから、それで通いなさい」
「工場に駐車場なんか無いですよ」
「それなら原付で通えば良いでしょ。守が居たら話がなかなか進まないわね」
 そこから先は守の意見は全く無視で話が進む。
 エリと麻美はその日の内にさっさと契約まで済ませてしまった。

 月曜から日中は仕事、昼休みは色々な手続き、仕事が終わって家に帰ると引越の準備と本当に忙しい。
 いくら一人暮らしと言っても引越ともなればそれなりに荷造りが忙しい。
 冷蔵庫の中も空にしないといけない。食費節約のために自炊派の守は食材を溜め込んでいた。
 バタバタと時間が流れ、土曜日ようやく引越が終わった。
 一方エリと麻美は引越業者に全てお任せなので楽なものだった。一足先に引越を済ませ、守が来るのを待ち構えていた。
 そして、引越しての初めての夜。三人で簡単な同居のお祝いをしたところで小さな揉め事が起きた。
 守がどこで寝るかだった。
 守は疲れていたので、今日は一人でゆっくり寝たかった。
 エリは最初の約束どおり、土曜日は三人で守を真ん中に寝るつもりだった。
 だけど麻美は絶対に私が守と寝ると言ってどうしても譲らなかった。
 結局、守とエリは根負けして、初日は守と麻美が一緒に寝ることになった。その代わり、明日日曜の夜は守とエリが二人で寝ることになった。

 パーティーの片づけをして、守は風呂から上がり、少し興奮していた。
 麻美とは初エッチの時以来エッチをしていない。というかエリとも何もしていないので、一週間禁欲した状態だ。引越しの準備でオナニーどころじゃなかった。
 昨日の金曜日も先週までならエリと二人だったけど、準備がまだ終わらないからと一人自分の部屋で寝た。
 それで守の中には一週間分の精液が詰まっている。
 これから麻美と思う存分エッチなことが出来ると思うと興奮しても仕方が無い。
 初めての時は麻美をイカせなくちゃという義務感があって純粋にエッチを楽しめなかった。
 今日はそんなこと考えずに好きなことが出来るのだ。
 六本木のクラブでナンバーワンは伊達ではない顔とスタイル。その麻美とエッチができる。
 興奮しないわけが無かった。
 守は麻美の部屋で一人ベッドに端に腰掛て、麻美が風呂から出てくるのを待っていたが、もうペニスは痛いくらいに勃起していた。

 興奮していたのは麻美も同じだった。
 あの時は初め守を相手にしていなかったので、感じるつもりはなかったし、感じないように我慢していた。自分から感じようとしたのは途中からだ。それにゴム付きだった。
 最初から守を受け入れたらどうなってしまうのか、怖いくらいの期待がある。
 想像するだけで体が熱くなって、子宮がきゅんとなる。体の奥からはしたない露が湧いてきてしまう。
 麻美は守がいないときにエリに話を聞いてみた。
 どうして守はあんなにエッチが上手いのか。
 話を聞いて驚いた。
 エリと出会う数ヶ月前までは本当に童貞だった。しかし、最初の時からとんでもなくエッチが上手かった。
 本人いわく、相手の考えてることが分かる。感じる場所が分かるらしい。
 麻美はちょっと信じられなかった。でも信じるしかない。あの守のテクは本物だ。自分の体が証拠だから間違いない。
 ということは、守は女性をエッチにさえ持ち込めば、誰でも虜にしてしまえることになる。
 それはまずい。
 ひょっとしたらソープ嬢ですら堕としてしまうかもしれない。
 自分がもう離れられなくなっているのだから、十分ありえることだ。
 守はこれからもどんどんエッチが上手くなっていくだろう。それに持続力もついてくる。
 肉体労働に近いだけに基礎体力は十分ある。乱れた生活をしている夜のホストなんか比べ物にならない。
 守が自分の力に目覚めて、悪い男を目指したら……。
 考えるだけで恐ろしい。
 こうなったらエリと協力して、浮気する気が起きないほど守から絞り取るしかない。
 麻美はそう考えていた。

 お風呂に行って一時間近くがたって、ようやく麻美が戻ってきた。
 湯上りの麻美はしっとりしている。
 軽くお化粧しているけど、今まで濃いメイクしか見たこと無かった守にはとても新鮮に見えた。
(ナチュラルな麻美さんもイイ)
 ケバさが無くなり、普通の綺麗な女の人という感じがする。
(お化粧しなくても麻美さんは十分綺麗だ。それにとってもエッチだ)
 淡いピンク色のキャミソールの裾からお揃いのショーツが見えている。
 キャミソールも外で着る用の感じではなくて、思いっきり下着という感じの物でとてもいやらしい。
 それにブラを着けていないのか、かすかに胸の先端が透けて見えている。
 守の興奮は一気に跳ね上がった。
「お待たせ」
 麻美が少しはにかんだように言う。
「あ、いえ、ぜんぜん。全然大丈夫です」
 守は初エッチをする高校生カップルのようにどぎまぎしてしまう。
 それは麻美も同じようで、頬の上あたりが赤らみ、少しうつむき加減になっている。
 麻美が守の横にくっついて座った。
 二人の太ももが触れて、麻美の体温が伝わってくる。
(どうしよう……)
 守は困った。どうして良いのか分からない。
 エリ意外とエッチをするのは麻美で二人目だし、麻美とは二回目と言っても、前回は作戦があったし、自分が一方的に責めることができた。
 今みたいに、何をしても良いとなると、逆にどうして良いか分からない。
 元々人付き合いが苦手な元イジメられっ子で、夏まで童貞だったのだ、経験値が低すぎる。
 守は固まってしまった。
「すごいドキドキしてるの」
 麻美がそう言って、守の手を取って、自分の胸に当てた。
(柔らかい……)
 麻美の胸は大きさではエリに負けるが、形と柔らかさでは負けていない。手にジャストフィットする素敵なおっぱいだ。
 こうなったら、俺も楽しみながら麻美さんをいっぱい気持ち良くしてあげよう。エリさんの時と同じようにすればいいんだ。
 ふっ切れた守はやわやわと胸の感触を味わいながら思った。

「あん……」
 最初から興奮していた麻美は守が軽く胸に触っただけで甘い声を出した。
 その声を聞いて、守の頭に血が昇る。
 麻美さんが感じる声をもっと聞きたい。
 守は胸を軽く揉みながら麻美の後ろへ回った。
 両手で胸を揉みながら首筋へ唇を付けた。
「はんっ」
 麻美の体がぴくっと震える。
 麻美はもう下準備ができてる状態だった。
 守はちゅっ、ちゅっ、ちゅっと首筋へのキスを繰り返し、時々チロチロと舌で舐めた。
「あっ、あ……、あん……、はぁ……」
 麻美の口から続けて声が出る。
 守の唇は首筋から範囲を広げて、肩や耳の下、うなじのほうまで動いた。それと同時に胸を揉む力を少しずつ大きくしていく。
 麻美の胸は柔らかくて揉んでて気持ちいい。弾力の有るエリの胸とは揉み心地が違う。
 守は麻美の愛撫に没頭した。肩から耳の裏までレロレロと舐め上げながら、胸をキュッキュッと揉む。
 すると麻美は前回とは全く違う反応を見せる。
 胸を突き出し、体をくねらせながら、鼻からとても色っぽく息を吐き出す。
 自分から愛撫を求めてきている。
(すごく感じてる。前の時と全然違う)
 麻美の反応の良さに、守は少し驚いた。
 どんどん進もう。
 守は麻美の乳房を下から持ち上げるように両手を当て、親指と人差し指でキュッと乳輪ごと乳首を摘んだ。
「はんぅー」
 麻美から大きな声が出て、守はびくっとしてしまう。想像以上の麻美の反応だ。
 守には一つ心配事があった。
 それはエリがどう思うかだ。
 三人の希望で防音のしっかりした部屋を選んだ。
 エリと麻美は昼間でも寝られるように、守はエッチの時の音をもう一人の同居人に聞かれないようにするためだ。
 それでもエリがドアへ耳を付けていたら聞こえてしまうだろう。
 もし、エリがエッチの音や声を聞いたらどう思うか、それを守は心配していた。
「んふぅー、はあぁー、んんんんぅー……」
 守の心配をよそに麻美の声はどんどん大きくなっていく。
 もう、どうにでもなれ。守はそう思いながらも、気の弱さから完全に開き直ることはできない。
 ひょっとして耐え切れなくなったエリが乱入してきたら。そんなことを思いながら愛撫を続けた。

「あん、もう……、キス。キスしたい。キスして、お願い」
 麻美が切なそうな顔で言った。
 断る理由なんかない。守は体をずらして、麻美の唇にキスをした。
「んっ、んんっ、んぅ、んふぅ……」
 麻美が貪るように守の唇を吸う。そして舌を捻じ込んできた。
(麻美さん、かなりキテる)
 守が不思議に思うほど麻美は興奮していた。
 麻美も自分で理由が分からないほど興奮していた。
 始める前から愛液が溢れ下着を濡らすほどだった。
 そして守の手と唇が触れると、信じられないくらいに感じてしまった。
 こんなの自分じゃないと思うほど素直に声が出る。
 体の奥から愛液がどんどん溢れてくる。もう、ショーツはぐっしょりになっている。
 なぜだか分からない。
 前回のセックスを体が覚えているのかもしれない。
 もう、この男が欲しくてたまらなかった。
 もっと、触って欲しい。キスしたい。男の唾液を飲みたい。自分の唾液を飲ませたい。早く入れて欲しい。二人でグチャグチャに溶け合いたい。そして、自分の一番奥に男の熱い物を欲しい。
 今日は凄いことになる。麻美はそんな予感に包まれながら、必死で守と濃厚なキスを続けた。

(今日の麻美さん凄い。なんだか、とっても興奮してる)
 守が今まで見たことのない女性の姿だ。
 エリもここまで興奮することはない。焦らしに焦らすと怒り出すことはあるけど、今の麻美とはちょっと違う。
 今の麻美は発情期の獣という感じだ。
 こんな時、どうすればいいんだろう。わからない。
 守は迷いながら先へと進む。
 片手で乳首を摘みながら、もう片方の手を麻美の股間へ伸ばした。
「あんっ」
 守の指が当たり、麻美の背中が反り返った。
(ぐちょぐちょだ……)
 麻美のそこは、生地の外側にまで水分が滲み出ていた。
(すごい……)
 守は女性の下着がこれほどまで濡れているのは初めてだった。
(麻美さん、すごいキテる)
 すぐに挿入しても大丈夫なくらいに濡れている。
 守はちょっとだけイタズラ心というか探究心が出てきて、ショーツの中へ指を忍び込ませ、そのまま麻美の中へ指を侵入させた。
「はんぅー……」
 麻美から聞いているほうが切なくなるような、ものすごく色っぽい声が出る。
(なんだ、これ。熱くて、ニュルニュルで、指に吸い付いてくる)
 麻美の状態に守の興奮はマックス状態になる。
 麻美の感じるところを思い出し、そこを指でこすってみる。
「んんんんぅー……。指じゃ嫌。これ、これが欲しい。早く、早く入れて」
 麻美がペニスを握り催促してくる。
「まだ、ダメですよ。代わりに俺の乳首を吸って我慢してください」
 こんなに乱れる麻美を見ていると、もっと焦らしたらどうなるのか。この先を知りたくなってくる。
 麻美が焦るように守の乳首を吸う。
 守はそれを上から見ながら、麻美がイカないように気を付けながら、麻美の弱点をしつこく何度も指でこする。
「んっ、んふっ、んんっ、はうっ、んっ、んふぅ……」
 麻美は吸っては舐め、吸っては舐めと一心不乱に守の乳首を吸う。
 二人は自然とベッドへ横になり、体を絡めた。

「んはぁー、ダメ、我慢できない。欲しい。これ、欲しいの。お口でするから。ねっ」
「無理しなくていいですよ」
「ううん、大丈夫、したいの」
 麻美は無性に守のペニスを口に咥えたかった。
 守に会うまではフェラは大嫌いでよっぽどのことがないとしなかった。
 それが今は口に入れたくて仕方がない。
 口に入れてその硬さ、熱さ、形、味、匂いを確かめたい。
 守の感じる顔を見たい。
 それほど大きくなくて普通サイズ、皮はかろうじて剥けてるけど、色はまだ子供っぽくてカワイイ。
 このペニスがいとしくて仕方がない。
 麻美はペニスを口に咥えると、猛烈なフェラを開始した。

 麻美のフェラは激しかった。
 むせるんじゃないかというくらい深く飲み込んでは吐き出していく。
 その間、舌は激しく動き回る。竿に絡みつき、裏筋を舐め、先端をくすぐる。
 唇も締まり、竿を磨くようにこすり、カリを弾く。
 手も遊んでいない。片手で竿の根元をキュッキュッとしごく。残った手はタマを転がしたり、太ももを這い回る。
(イイ……。すっごくイイ……)
 守は麻美のフェラ顔を眺めながら感激していた。
 普通じゃ周りに居ないような美人の麻美がフェラしている。それだけでも鼻血が出そうになるのに、その麻美が必死に自分を喜ばそうとしているのだ。
 これで、感激しなかったら男じゃない。
(俺もお返ししなきゃ)
 守は麻美の腰を引き寄せ自分を跨がせた。
 そして、69の体勢になると、麻美の股間へしゃぶりついた。
「あ、あ、あ、ああああ、あぅ、う、う、う、ダ、ダメっ、あああぁ……、ダメ、できなく、なっちゃう……。あぅん、ダメ、私が、あん、私がやるのぉ」
 麻美が背中を丸めて守の攻撃に耐える。
 守がダメと言われてやめるわけが無かった。
 膣口の中へ舌を入れてかき回しては、垂れてくる愛液を吸い上げる。そして、次にクリに吸いつき、唇で挟み、舌で弾く。
 たったそれだけで麻美の動きは完全に止まってしまった。
 ペニスを片手に握っているけど、体を守の上へ投げ出して、体を震わせている。顔は股間の上に伏せられていて、ペニスが顔にくっついている。おかげでペニスにまぶされた唾液が麻美の顔を汚している。
(麻美さん、完全に発情しちゃってる。これは一回イッてもらわないと、これ以上持ちそうにないな)
 麻美の奥からは匂いも味も濃い本気汁が尽きることなく湧いてきている。
 体には力が入ってないし、小刻みに震えている。守じゃなくても麻美の限界が近いことが分かる。
 守はクンニを中断して、麻美を自分の上から降ろした。
 麻美ははぁはぁと息をしていて、体から力が抜けている。今のクンニが時間は短かったけど、よっぽど感じたみたいだ。
 守は麻美から下着を脱がせて裸にする。そして、麻美の両足を抱えた。
「いきますよ」
「うん、来て」
 麻美が薄目を開けて、守を見た。
 ペニスの先を麻美の入口に合わせる。ぬちゅという感触がした。
 それから、ゆっくり、とてもゆっくりとしたスピードで麻美の中へ入って行った。

「あっあっあっあっあっんっんっんっんんんんぅー……」
 麻美の口から喜びの声が漏れる。
 麻美の中はとても熱く、守のペニスを吸い込むように招き入れる。
(すごい、熱くて、ドロドロで、柔らかい)
 ここまでさんざん麻美の悩ましい声で興奮させられている守は射精しないようにするので大変だった。
 ゆっくりとしか挿入しないのは、麻美にじっくり味わってもらうのが半分、速くすると我慢しきれないのが半分だ。
 守はヒダの一枚一枚を確かめながらゆっくり進む。ゆっくりだと麻美の中がヒクヒクしながらペニスに絡みついてくるのが良く分かる。
 守は歯を食いしばって快感に耐えた。
 麻美の中はエリとは違う種類の気持ち良さだ。ヒダヒダが多くて、ペニスをこすってくる。それに中が狭いので、押し入ってる感が強い。
 女性二人しか知らない守だが、エリと麻美は二人とも名器なんじゃないかと思った。
 時間をかけて、ようやく守は一番奥までたどり着いた。
「あっああああぁ……」
 子宮を押し上げられた麻美が空気を絞り出す感じで、あえぎ声を漏らした。
 守はペニスを根元まで埋めて、麻美へ覆いかぶさった。そして、そのまま麻美を抱きしめ、動きを止めた。
「なんで、動いて、どうしたの」
 抱きついたまま動こうとしない守へ、痺れを切らした麻美が言った。
「しばらく、このまま動かないでください」
「いや、いや、動いて、ねえ、早く」
 待ちきれない麻美は下から腰を突き上げ、少しでも出し入れしようとする。
「麻美さん、ダメですよ。動いたら抜いちゃいますよ。しばらく、じっとしててください。そうしたら、もっと気持ち良くなりますから」
 守は以前ネットで知った、スローセックスを試してみようと思っていた。
 このまま普通にエッチをしたら、ただ単に激しいだけのセックスになってしまう。それでは面白くない。
 スローセックスなら興奮しきっている麻美を落ち着かせるのにぴったりだ。
「お願い、動いて、つらいの、焦らさないで」
 麻美が泣きそうな目で守を見た。
 そんな目でみられて守の考えがぐらついてしまう。しかし、麻美をもっと感じさせるためだと心を鬼にする。
「俺にしがみついて。そう、それで、あそこに意識を集中してください。入ってるの分かりますか」
「うん、入ってる。守のが奥まで一杯入ってる」
「じゃあ、このまま、しばらくイチャイチャしましょう」
 守はなるべく腰を動かさないようにしながら愛撫を始めた。
 まずは麻美の耳からスタートする。
「麻美さんの中はとっても熱くて、とっても気持ちいいです」
 耳たぶをハムハムと唇ではさみながらささやく。
「それに、今日の麻美さんはとっても綺麗です。俺は今日の麻美さんの方が好きです」
「あん、ほんとに」
「ほんとですよ。この前より、可愛く見えます」
 今度は耳の後ろにキスしながらささやく。
 その間も守は片手で体重を支えながら、もう片方の手で麻美の体をゆっくりと撫でる。頭から、耳、首筋、肩、二の腕と触れるか触れないかぐらいの軽いタッチだ。
 唇も耳から首筋を通り肩へと進む。
「あっ……、ぅふうううう、あぁ、変。変なの。んぅ、体が、おかしいの」
 麻美があえぎながら守に訴える。
「何が変なんですか」
「んふ、感じ方が、今までと違うの」
「それでいいんですよ。女の人は感じてる度合いで、感じ方が変わるんです」
 守が女性を二人しか知らないくせに知ったかぶって話す。
「感じてくると、感じる場所も変わるんですよ。例えばこことか」
 守は麻美の右手を持ち上げ、脇腹の鎖骨の一番下辺りから乳房の横までをれろーっと舐め上げた。
「ふわああああぁー」
 麻美から今まで聞いたことのない声が出る。
「くすぐったいのとは違う、変わった感じでしょ」
「あん、違う。はぁ、ほんとに、違う」
 守は同じ所を舌で円を描くように舐める。
「ここはどうですか」
 そう言って、今度は二の腕の裏側に吸い付いた。
「はぁん、そこも、そこも違う」
 麻美が体をくねらせながら答える。
 守はそれからも肘の内側、手首の関節の内側と、普段は責めないところへ丹念に舌を這わせる。
 それは今までのエリとのセックスで覚えた女性の性感帯の場所だ。
 最初からそこをせめてもくすぐったいか何も感じないかのどちらかだが、十分感じてから責めるととても効果が高いのだ。
 麻美はさっきまでの激しいセックスを求める状態から、守の愛撫を受け入れるようになってきている。
 守は麻美を落ち着かせることができて、内心ホッとすると同時に喜んでいた。
 守は肩の先や鎖骨のくぼみと休むことなく丹念に愛撫していく。
「はああああぁ……、こんな感じ、初めて。体がピリピリする……」
 麻美は声まで甘い、ねだるような声に変わってきていた。顔もかなり蕩けている。
 守はこうなったら何をしても感じそうだし、何でもできそうな気がした。
 麻美の両手を頭の上でベッドに押し付けて、両腋を丸見えにした。
 永久脱毛しているのか、麻美の腋の下はとても綺麗だった。さすがという感じだ。
 守はそこへそっと唇を付けた。
「んあああああぁー」
 軽く唇を当てただけなのに、麻美が体を大きく跳ねさせる。
 守は唇を付けたまま間から舌を出し、チロチロ舐めた。
「んんぅーんんんんん、んんんんー」
 麻美は刺激が強すぎるのか、息を止め歯を食いしばって耐えている。
 守は麻美の反応が楽しくなり、さらに責める。舌の動きを大きくし、鼻も押し当てる。さらに刺激を少しでも大きくしようと前髪で二の腕をくすぐる。
「んんんんー、ダメッ、我慢、できない……。んぅー」
「凄いでしょ。我慢してください」
「んーーふーーんふーーんんーー……」
 麻美は息を止め、歯を食いしばって耐える。
 守は調子に乗って、麻美の腋を舐めまくった。
 中心部だけじゃなくて、その横の少し窪んだところも、両横の筋も余すところ無く舐めまくる。
 その舐め方も、単にペロペロするだけじゃなくて、舌を尖らせてチロチロしたり、舌から力を抜いて全体を使って大きく舐めたり、縦、横、円に動かしたりと思いつく限り色々試しては麻美の反応を探る。
 その責めに麻美は苦悶の表情を浮かべて耐えている。
 しかも守は片方の腋を味わい尽くすと反対の腋へ移って同じ事を繰り返す。
 腋舐めは十分以上続き、守が満足して口を離したとき、麻美はあえぎ疲れてぐったりしていた。
(いい感じで力が抜けてる)
 そろそろ最後の段階に入ってもいいだろう。守は自分の腋で麻美の手を押さえて邪魔させないようにして、手の平で頭を押さえた。
 これで守の最後のターゲット、麻美の耳は好きにし放題だ。
 守ははやる心を抑えながら舌を伸ばした。
「ダメー、耳は、耳は、ダメなのーー。耳は、耳は、弱いからー」
 麻美が最後の力で抵抗する。しかし、腕も頭も守に抑えられていて動かせない。体を揺らして逃げようとするが、守に上へ乗られているのでそれもできない。
 麻美は一方的にやられるだけだった。
「あ、あ、あ、ああああ……、耳は、ほんとに、うああああ……」
 守は最後のとどめにゆっくり腰を回し始めた。
 亀頭の先端で子宮口をこねくり回す。
「あっあっあっあっああああ、ダメ、今は、んっんっんっんっ、動いちゃ、ダメ……」
 守は亀頭からビンビン響く刺激に耐えながら腰を回し続ける。
 挿入からかなりの時間がたっていたので、大分落ち着いていて何とか耐えられた。これが挿入直後なら麻美の中の気持ち良さに、到底我慢できないところだ。
「同時は、同時は、無理。無理だから。お願い、普通に、普通にして、ふああああ……」
 麻美は全身を細かく、激しく震わせている。
 守が見る初めての麻美の状況だ。
(麻美さん、今までで一番反応が凄い……)
 守は少し怖気づきながらも、ちょっと感動していた。
(女の人って本当に感じたらこんな風になるんだ)
 麻美は眉間に皺を寄せて、固くつむったまぶたがピクピクしている。全身はブルブル震えながら守の体を跳ね除けるように暴れる。膣肉もきゅうきゅう締め付けてくる。特に入口はきつく締まり、ペニスの根元が痛いほどだ。
「んっんんんんふぅーー、ふぅーふぅー、無理、無理無理無理、もう、無理。無理だから、あ、あ、あ……。は、はやく…………、んはぁああああーー……」
 麻美は本当に限界が近いと守は感じた。
 呼吸は早く苦しそうだし、顔も真っ赤になっている。
 それに守のほうも、だんだん危なくなってきた。麻美の感じる姿は興奮するし、それにさっきから麻美の締め付けが半端ではない。
 まだまだ鍛え方が足りない守は精液が込み上げてくるのを感じていた。
 ここまでがんばれば、もういいだろう。
 守は最後のラストスパートに入る。
「麻美さん、いきますよ」
 守は麻美の耳へささやいた。
「あふぅ、来て。来て来て、早く来て、んぅ、は、早く、もう、もう、無理、無理だから」
 麻美がどうにかやっとという風で目を開け、守を見た。泣きそうな、慈悲を請うような目だ。
「じゃあ、いきます」
 そう言うと守は猛然とピストン運動を始めた。
 麻美を強く抱きしめたまま、腰から下だけを最高スピードで動かす。二人の体がぶつかりパン、パンと湿った音が響く。
「うああああー、ひ、響く、奥に、響くよぉ。す、すご、すごい……。頭が、頭がおかしく、なるっ」
 麻美が独り言のようにしゃべる。
「おおおおおおぉー……」
 守は雄叫びを上げながら、がむしゃらに腰を叩きつける。
 亀頭の先がガンガンぶつかって、痺れるような快感が走る。
 麻美の肉ヒダにこすられて、ペニスが溶けそうなほど気持ち良い。あまりに気持ち良すぎて叫ばずにはいられない。
「す、すごい、すごいです。麻美さん、すごいです」
「あ、あ、私も、すごい、こんなの、こんなの、はじめて、壊れそう」
 守はお腹に力を入れて奥歯を噛み締め耐えるが、精液はどんどん上がってくる。
 脳みそを直接いじられてると思うほど快感が強い。今までで最高かもしれない。スローセックスは男のほうの感度も上げるのかもしれない。
 そんなことを考えている間に、精液は抑えられない所まで来ていた。
 もう、このまま最後までいくしかない。
「いきます」
「来て。早く、出して。いっぱい、ちょうだい。な、中に、中に守を。欲しい、欲しいの。守が欲しい」
 麻美が何ともいえない目で守を見つめる。
(出したい。麻美さんの中に出したい)
 麻美の目を見て守の最後の防衛線が崩れた。
「で、出ますっ」
「来てっ」
 守は出るっと思った瞬間、最後にペニスを一番奥まで突き上げた。
 直後、ペニスが急に大きくなり、射精を開始した。
 ぶびゅーーーーーー、ぶしゅうーーーーー、ぶじゅうーーーーー……。
 まるで漏れる寸前まで我慢したおしっこを一気に放出した時のように、もの凄い勢いで精液を飛び出していく。
「あっ、あ、あ、あ、あ、あ……」
 麻美がビックン、ビックンと体を大きく痙攣させながら、守のほとばしりを受け止める。
 ぶりゅるるるる、どくっ、ドクドクドクドク……。
(すごい、凄い出てる。止まらない……)
 ほんとにおしっこをしているみたいに精液が止まらない。
(出る、まだ出る……。そういえば一週間ぶりだ。
 引越準備で忙しくて、守は一週間オナニーをしてなかった。それに、スローセックスということで時間を掛けたこともあり、かなりの量の精液が準備されていた。
 びゅるるるる、びゅるっ、びゅるるるるっ、ぴゅるるる、ぴゅるぴゅる、ぴゅるっ、ぴゅるっ。
 守は腰をめいっぱい麻美へ押し付け最後の一滴まで出し尽くす。
 そして、とても長く感じた射精がようやく終わった。実際の時間は三十秒にも満たない時間だったが、守には一分にも二分にも感じられた。
「ふうううううぅー……」
 守は鼻から長い息を吐き出すと、麻美の上に覆いかぶさった。
 体の全エネルギーを出し切った感じで体に力が残っていない。特に腰周りは麻痺して痺れている。腕で自分の体重を支えられず、麻美へ全体重を預けてしまう。
 麻美はびくっ……、びくっ……と数秒間隔で痙攣している。
(すごかった……)
 麻美の反応も凄かったが、自分の射精量も今までで一番多かった。
 スローセックス恐るべし。見よう見まねでやっただけで、それも長時間かけられずに途中から激しく動いてしまった。それでも、これだけ濃いセックスをすることができた。
 これは、もっと試してみる価値がある。エリともやってみよう。甘い倦怠感に包まれながら、守はそう思った。

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