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以心伝心:第4章

 守は目を覚ますと、見慣れない天井に自分がどこに居るのか分からなかった。
 あたりを見渡し、昨日の事をだんだん思い出す。
(あれっ、エリさんは?)
 隣にエリがいない。よく見ると彼女の服とカバンも無い。
 時計を見ると九時半近い。
 先に帰ったか……。昨日のことは何だったんだろう。武志はぼーっと考え込んでしまう。
 その時、ドアが開く音がしてエリが入ってきた。
「あんた、何をのんびりしてんの。十時チェックアウトだって言ったでしょ。早く準備しなさいよ」
「は、はいっ」
 てっきりいなくなったと思っていたエリが現れ守は驚いてしまう。
 エリはすでに服を着ていて、お化粧も終わらせているみたいだ。
 守は慌てて、服を着て、洗面所に行った。
(そっか、お化粧してたのか。消えたわけじゃなかったんだ)
 なぜか守はウキウキしながら顔を洗い、髪をセットする。
 待たせたらエリの機嫌が悪くなりそうだ。ヒゲはほとんど伸びていないので剃るのをパスする。
 準備を終え守が戻ると、エリはテレビを見ながら手持ち無沙汰にしていた。
「じゃあ、出るわよ」
 エリが待ちかねたように、立ち上がる。
 ドアの所の支払い機械の前に立つと、料金の精算を始める。
 守が慌てて財布を出そうとするが、エリは無視してさっさとお金を入れて終わらせてしまう。
「あ、あの、俺、出します」
「いいの。私が誘ったんだから」
 エリはパンプスを履き、先に行ってしまう。守は財布をしまいながら靴を履き、後を追いかける。
 ホテルを出たエリはどこかに向けて歩き出す。
 道が分からない守は斜め後ろを付いていく。
(これからどうなるんだろう。ペットって何?)
 エリが何もしゃべらないので、守も黙ったまま後を付いていく。
「お腹すいたわね。何か食べようか」
 エリはそう言うと、近くにあるコーヒーショップへ入っていく。
「モカのトールをホットでアーモンドシロップと…………」
 エリはさっさと店員の所へ行くと注文をする。守の理解できない呪文のような言葉が続く。
 守の番が来たが、メニューを見ても理解できない。コーヒーショップなんか生まれてこのかた入ったことが無い。普通の喫茶店でさえ、ほとんど入ったことが無いのだ。
 だが、こういう場合の逃げ方を守は知っていた。
「同じのください」
 そして、守が今度こそお金を払おうとしたが、エリがいち早く二人分の支払いを済ませてしまう。
 二人は小さいテーブルを挟んで向かい合わせに座った。
 周りの人間が変な組み合わせの二人にチラチラと好奇の目を向ける。一流企業のOLみたいな美しいエリとイケてない年下の男。気になって当然だ。
 守は恥ずかしくて小さくなり、うつむき加減になってしまう。
「まだ、名前を聞いてなかったわね」
 エリがサンドイッチをほおばりながら守に聞く。
「福山です」
「それは知ってるわよ。下の名前」
「守です」
「ふーん、守か。それで仕事は何をしてるの」
 守は身の上話を始めた。
 中学卒業と同時に、町工場に就職して社長の家に下宿していたこと。
 働きながら夜間高校に行ったこと。
 高校卒業と同時にアパートを借りて、今年の春から一人暮らしを始めたこと。
 エリは守の話を驚くでもなく、ただ話を聞いている。
「あんた親は」
「父親は元々いなくて、母親は小学校の時に死にました。それ以来、叔父に育ててもらったんです」
「ふーん」
 守は自分の話をするのが好きではなかった。
 大抵は驚き、大げさに大変だねと同情される。そこに多かれ少なかれ優越感が見え隠れするのを繊細な守は感じ取ってしまう。
 それか、俺の方がもっと不幸だと、不幸自慢をされるかだ。
 どちらにしても気分が良いものではない。
 だが、エリはたんたんと話を聞いてくれる。守はとても話しやすかった。
 守が話し終わる頃には、エリはほとんど食べ終わっていた。
 守は急いで食べ物を口に詰め込む。
 エリは守の姿を何を言うでもなく見ている。人に見られるのに慣れていない守は急ぎすぎて少しむせてしまった。
 守が食べ終わるのを見計らって、エリが言った。
「行こうか」
「はいっ」
 エリはまたどこへというのを言わずに歩き出す。
 方向からすると新宿駅のようだ。
 エリは駅に着くと二人分の切符を買い、私鉄に乗り込んだ。
 電車は西に向かって走る。守は我慢しきれなくてエリに聞いた。
「どこへ行くんですか」
「私の家」
 そういうとエリはまた黙ってしまった。
 守は聞きたいことが一杯あったが何か聞けない雰囲気だ。
 ペットってなんだろう。家に行って何をするのか。相変わらず頭の中は疑問符だらけだ。
 やがて電車は駅に着き、エリは再び歩き出す。
 守は後を付いていきながら周りを見ると、どうやら世田谷区のようだ。
 五分くらい歩いたところで、エリはマンションの中に入っていく。外観は小ぎれいで単身者向けのマンションらしい。
 エレベーターで二階に上がると、エリはあるドアの前で止まり鍵を開けた。
「入って」
「お邪魔します」
 玄関には女性物の靴がたくさん置いてあった。
 守はエリと自分の二人分の靴を揃えてあがる。
 部屋の中はゴミ屋敷まではいかなくても、女性にしては散らかっていた。といっても、守は女性の一人暮らしの部屋を見たことが無いので、自分のイメージと比べての話だ。少なくとも自分の部屋よりは汚い。守は叔父に厳しくしつけられたので、男にしては綺麗好きだった。
 間取りは小さいキッチンとダイニング兼リビングともう一部屋あるみたいだ。
「適当に座って、ちょっと待ってて」
 そういってエリは奥の部屋に行ってしまう。
 守は待っている間に部屋の片づけを始めた。雑誌を号順に揃えて一塊りにして、ゴミは分別して袋に入れる。
 ふと落ちているDMを見ると、宛名が西原恵理子になっている。
(エリさんの本名は恵理子っていうんだ)
 守は秘密を知ったみたいでワクワクしてしまう。
 そうこうする内にエリが着替えて出てきた。Tシャツに緩めのショートパンツというラフな格好だ。
「何か飲む?」
「はい。なんでもいいです」
 九月上旬とはいえ、昼間に外を歩いたので少し汗をかき、喉が渇いていた。
「冷蔵庫から好きなの出して飲んでて。ちょっとシャワー浴びてくる」
 そういってエリは浴室へ向かった。
 冷蔵庫を開けてみると、飲み物は豊富にあるが、後はスカスカでほとんど物が入っていない。どうやら料理はほとんどしないらしい。
 ウーロン茶をグラスに注いで飲んでいると、流しに目が行った。
 グラスや食器が溜まっている。
 守は上着を脱ぎ、腕まくりして洗い物を始めた。
 中学校からは叔父に教えられ料理を始めた。一人暮らしを始めてからも食費節約の為に自炊をしているので、洗い物はそれほど苦ではない。
 洗い終わり、次に水垢がこびりついたシンクをこすり始めたところで、エリが出てきた。
 湯上りで上気した顔と濡れた髪がエッチな雰囲気を出している。
「そんなことしなくていいのに」
「いえ、好きでやってますから」
「まあいいわ。はい、タオル。シャワー浴びてきて」
 エリがバスタオルを差し出す。
 浴室はホテルみたいにトイレ、洗面台と一緒ではなく、専用になっている。
 守は言われるがままシャワーを浴びた。またやらせてもらえるかもしれない。ドキドキしながら体中をボディソープで洗った。ペニスは皮を剥いて中まで洗う。お尻の穴も忘れずに綺麗にした。
 エリが髪も洗っていた事を思い出し、髪も洗った。
 そうして全身さっぱりしたところで浴室から出た。
 エリはソファーに座り何かを飲みながら、守を待っていた。
 お化粧も落としていて、くつろいでいるので、聞くなら今しかないと守は思った。
 テーブルを挟んでエリの反対側の床の上に座り、エリに話しかけた。
「あのー……、説明してもらえませんか」
「何を」
 営業モードではないエリは、話し方がぶっきらぼうだ。
 だが、ここでくじけていては、訳が分からないままになってしまう。守はエリを怒らせないように細心の注意で言葉を選ぶ。
「昨日の夜のこととか、今の状況がよく分からないんです」
「何が」
 守は少しイラっとしてしまうが、ぐっと飲み込む。
「なぜホテルに連れて行かれたのかとか、ペットって何とか、今なぜここに居るとか、これからどうなるのとかです」
 エリが、なんだそんなことも分からないのという、少しあきれた顔をする。
「ホテルに行ったのは、童貞のわりに中々筋が良いからもう少し試してみようと思ったから。それでホテルで試してみて、これならちょっと鍛えたら使い物になるかなと思ったの。ちょっと早すぎるのが問題だけど、童貞なら仕方が無いわね。それから何だっけ?」
「ペ、ペットって……」
「私が暇な時に相手してくれればいいの。分かった?」
 分かったような、分からないような感じだ。言いたい事は何となく分かったが、具体的にどうすれば良いかはさっぱり分からない。
 もっと詳しく話を聞きたいが、これ以上質問するとエリがイライラしそうなので諦める。
 エリはプライベートでは気が長い方ではないようだ。
「何となく分かりました」
「そう、じゃあ早速勉強してみようか」
「は、はい」
 また問題だ。勉強といわれても何をすれば良いのか分からない。昨日(正確には今日)まで童貞だった守はエリが言うことを理解できない。
「じゃあ、まずは脱がせて」
「えっ、どうやって……」
 当たり前だが、守に女性の服を脱がした経験は無い。思わず聞き返してしまう。女性の脱がせ方までは予習してこなかった。
「そっか、そこからか……。まあ、いいわ。女の脱がせ方は、また今度じっくり教えるわ。じゃあすっ飛ばして前戯からやろうか。こっち来て」
 エリは立ち上がると、隣の部屋に向った。守もすぐに付いていく。
 隣はベッドルームだった。少し大きめのベッドや身長くらいの高さの鏡などが置いてある。
 この部屋も床には色々な物が散乱していて、足の踏み場が無い。
 エリがベッドの脇に立つと、服を脱ぎ始めた。守はそれを見て自分もすぐに服を脱いだ。
 それからエリはベッドの真ん中に寝そべった。
「まずは昨日の夜みたいにやってみて。何かあったら言うから」
(昨日の夜はどうしたっけ……)
 夢中だったので、はっきりとは覚えていないが、最初は全身リップから始めたはずだ。
 守は昨夜と同じようにエリの首にキスをした。チロチロと舌先で触れながら場所を移動する。
「そう、最初はやさしく」
 守はエリの反応に全神経を集中させながら、舌を使う。エリのテクを思い出し、舐め方も色々変化させる。
 チロチロからペロペロへ。次はベローン、ベローンと。また、舌を回転させたり、唇も使ったりと、色々なやり方を試してみる。
 一通り試してみても、まだエリはほとんど反応しない。そこで守が肩の方へ移動しかけると、エリが言った。
「もっと、今のを続けて。愛撫は時間が許す限りずっと続けるの。愛撫が嫌いな女は居ないから。それに片側が終わったら、反対側の首もやって」
 守は元の場所に戻った。色々やった愛撫をもう一度最初からやり直す。しかし、単純にやり直したのでは面白くない。
 片手で体を支え、残りの手で届く範囲をサワサワと撫でる。
 エリの体は湯上りの湿り気が残っていて、しっとりしている。手に吸いつくようだ。
 その肌をかるーく、かるーく撫でていく。手の届く範囲全てを撫でる。
「そう、いいわ。手も使ってね……」
 エリは目をつむり、守の愛撫に集中している。
 守は舌が疲れてきたのを我慢しながら延々と愛撫を続けた。
 エリの呼吸が少しずつ大きく、深いものになり、鼻息が荒くなってきた。胸も上下している。
(愛撫が効き始めている!)
 守はたんたんと愛撫を続ける。その間、舌、唇、指、手の平の使い方を工夫して、エリの一番感じる場所、一番感じる方法を探るのを忘れない。
 エリが感じ始めているので、その反応を見れば効いているのかどうか確認することができる。
 同じやり方でも1センチずれると感じ方が変わる。守はエリの眉の動き、呼吸の変化をチェックする。
 だいたい調べ終わったところで、守は反対側の首へ移動した。
 右半身と左半身の感じる場所は同じだろうと、守は場所に目星を付け、そこを重点的に責めながら愛撫を続けた。
 そうして守は時間をかけてエリの全身を調べていった。
 まずは体の一部を調べる。そこが終わったら今終わった所を参考に反対側を調べる。これを繰り返しながら、守は頭の中にエリの性感帯マップを作成していった。
 愛撫しているうちに昨夜のことも思い出してきた。
(ここはホテルでも感じていた)
(ここは最初感じなかったけど、途中から感じるようになった)
 思い出したこともどんどんマップに書き込んでいく。
 三十分もたつ頃には、エリの体をあらかた調べつくしてしまった。
 エリも最初はじっとしているだけだった。それが、吐息を漏らすようになり、今はかすかな声を出すまでになっている。
 体も半ば無意識に守の愛撫に反応し、かすかに押し付けるように動く。手は軽く握られ、感じるたびに、指先が動いている。
 守はそんなささいな反応も見逃さなかった。
 もう十分に感じさせただろうと、そこまで触れなかった乳首に触れた。
「んっ……。待って、まだダメ……」
 エリが色っぽい声で言った。
「もっと、焦らして。ぎりぎりまで焦らすの。そのほうが長い時間楽しめるから」
(まだ続けるのか)
 守は手も舌も疲れていて、正直もう終わらせたかった。
 だけど、エリがその気なら続けるしかない。我慢比べなら負けない。だてに何年も苛められてきたわけではない。元苛められっ子の意地を見せてやる。
 守は再び地味な作業へと戻る。そして、エリの体をさらに探検していく。
 最初は感じないけど、感じてきてから舌が通ると反応が良い場所。くすぐったがる場所ギリギリの感じるポイント。そんな場所を探り当てていった。
「そう、全身に小さな火を着けて回るの。それが体の内側からジリジリと体を焦がしていくの。もっと続けて……」
 エリの反応がさらに大きくなり、はっきりと体をくねらせている。
 守は口と両手を総動員して、エリの感じるポイントを責めた。
 舌が螺旋を描きながら乳房を這い登り乳首ギリギリまで達すると、エリが体を動かし乳首に触れさそうとする。
 守は舌を引っ込め、乳首には触れさせない。再びふもとからゆっくりと這い登っていく。
 エリは未練がましく何度も乳首で舌を求めるが、決して舌は触れない。
 守にはエリの葛藤が見えるようだった。
 早く乳首に触れてもっと強い快感が欲しい気持ちと、もっと我慢しないといけないと思う気持ち。
 どうしても乳首を責めて欲しければ一言守に言えばいいのだ。そうしないのは、もっと焦らして欲しいという気持ち、ペットごときにおねだりなどできないプライドなどがせめぎあっているのだ。
 触れてもいないのに、すでに乳首はピコンと立っている。
 だけど、まだまだ我慢できるはずだ。
 守は乳房の柔らかさを舌で楽しみながら、脇腹を指先で軽く撫でる。
「ん、んんぅー……」
 エリからはっきりとあえぎ声が漏れる。
(かなり効いてる)
 エリが両手を握り締めている。眉間に皺も寄っている。
 それでも守は舌で乳房を舐め続けた。
 エリの動きはどんどん大きくなり、ブリッジみたいに背中が持ち上がっている。体も切なげにくねらせ、脚をモジモジとこすり合わせている。
(この辺が限界かな)
 エリは十分過ぎるくらい感じているみたいだ。
 守はエリの乳首をペロンと一舐めした。
「あんぅー……」
 エリの全身に力が入る。
(もっとやって欲しがってる)
 守は乳首をペロペロと舌で弾いた。
「い、いいぃー……」
 エリの言葉に守は気を良くして、舌で乳首を弾き続ける。
 乳首はゴムでできているみたいに、弾力良く跳ね回る。
 守は反対側の乳首を軽く摘んで、指でこすってみた。
「あ、あ、あ、あ、あ……」
 エリが体を軽く震わせながら感じている。
 守はさらに責めを強くしていく。
 乳首をカジカジと甘噛みし、指でクリクリとこねる。
「ん、ん、ん、い、いい……、感じる……」
(もっと。もっとだ)
 守はエリをもっと感じさせようと、色々試してみる。
 乳首を吸ったり、舌で押し込んだり、唇で挟んで舌で先を高速で舐める。もう片方も引っ張ったままクリクリ捏ねたり、乳房ごと握り締めたりする。
 また、口と手を入れ替え、反対の乳首を舐め、指で摘んだ。
「あぁ……、すごい……、こんなの初めて……」
 エリの顔を見ると目尻に涙を浮かべていた。
 守は興奮してしまい、良く分からないまま、乳首を責めるのに没頭した。
 エリが体を大きくくねらせている。
 だけど、もっと我慢できるはずだ。声はまだ切羽詰っていない。
 確認のため、エリの股間へ手を伸ばしてみると、そこは既に蜜が溢れていた。
 指先にぬめりを着けて上へ動かすと、膣口からクリトリスまで滑らかに滑った。
「んんぅー……」
 エリが歯を食いしばりながらうめいた。
 もう体は万全の準備ができているみたいだ。
 守は乳首から口を離し、エリの脚の間へ移動した。エリが黙って脚を開く。守は腹這いになり、股間に顔を近づけた。
 そこはむせ返るような匂いがしていた。昨日より全然匂いがきつい。大人の女の匂いだ。いや、メスの匂い、発情臭だと守は思った。
 匂いだけで頭がクラクラしてくる。
 守は秘裂をペロンと舐め上げた。エリの体がビクンと震える。
 舌には酸味の強い、しょっぱい味が広がる。わずかに苦味もある。味も昨日より濃く、粘っこい。
(ひょっとしてこれが本気汁?)
 守の知識では、女性が本当に感じると本気汁を出すことになっている。それが初めの愛液より濃いということしか知らない。
 この匂い、味、粘り気はきっと本気汁に違いない。
 あまり美味しくは無いが、なぜか興奮する汁を守は舌ですくい、舐め取った。
 守が一生懸命舌を動かしていると、エリが体を震わせて何かに耐えている。
 守は気にしないで舐め続けた。昨日の夜のことも思い出し、秘裂だけでなく、小陰唇と大陰唇の間の溝も、穴の周りも丁寧に舐めていく。
 溢れていた汁は大部分舐め取ったが、エリが体をよじる度に奥からジワァーッと滲み出してくる。
 いくら舐めてもきりが無い。
 守は股間にぴったりと顔を着け、舌を穴の中に差し込んだ。そして中をかき回した。
「んあぁー、あ、あ、あ、ダメ、か、感じすぎる……」
 もちろん守は止めない。舌を暴れさせ、中をメチャクチャにかき回す。そして溢れてきた汁を吸い上げ、飲み込んでいく。
 そして、クリトリスの事を思い出し、鼻の頭で押してみた。
「んんぅー」
 エリの反応が一際大きくなる。
 やっぱり、クリが一番感じるんだな。守は妙に納得した。
 穴から舌を抜き、クリを舐めた。すでにクリは根元から硬くなっていた。
 まずは包皮の上から優しく、だけど速く舐める。
「い、い、いい……」
 エリが頭を仰け反らせて感じている。ここが一番感じるのだ。
 守はもっと感じさせようと、穴の中に指を入れた。
 そこはグチュグチュに濡れていて、指を抵抗無く飲み込んでいく。
 守は昨日エリが感じたポイントを思い出し、指の腹でこする。
「だ、だ、だめ……、い、い、いきそう……」
 エリの声が切羽詰った物になってきた。もうあまり余裕が無いみたいだ。
 指がキュッ、キュッと締め付けられる。
(イクのかな)
 守は他人事のように思った。守にはイクというのが良く分からない。今まで見たことが無いので当たり前だ。
 AVでは見たことがあるが、どうせ演技だろうと信じていない。
 だから、実際に女性がイクという状態が分かっていない。
(イク時はどうなるんだろう。見てみたい)
 守は興味深々で舌と指をがんばって動かした。
「ダメ、それ以上は、いっちゃう、いっちゃうからー」
 早く女性がイクところを見てみたい守は、余った手で乳首を捻り上げ、クリを吸い上げた。
「いやぁー、だめぇー、ベロでいきたくないー、入れてー、早く入れてー」
 エリの声には全然余裕が無く、泣き出しそうですらあった。
 これは本当にダメなんだと思って守は動きを止めた。心優しい守に相手を泣かせることはできない。
 はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……
 エリが激しく、大きく息をしている。
 守はエリが落ち着くのを待とうと思った。
 するとエリが守の体を引き寄せながら言った。
「入れて、早く、お願い」
「えっ、じゃあ、コンドーム着けないと」
「いいの、ピル飲んでるから。大丈夫だから、早く」
 エリが守を引っ張りながら、脚を大きく開く。
 気が小さい守は本当にいいのかと思いながらも、エリに促されるままに、ペニスを穴に当てた。
 そして、ゆっくりと腰を進めた。
 ペニスが吸いこまれるように入っていく。
 熱くてドロドロに溶けた肉壁がペニスにまとわりついてくる。守はペニスが溶けるような感覚に息を呑んだ。
「あっ……、いい……、気持ちいい……」
 エリがつぶやくように言う。
「動いて、もっと……」
 だが守は気持ち良過ぎて動くことができない。ちょっとでも動いたら、すぐに発射してしまいそうだった。
 挿入自体を我慢するのなら、いくらでも耐えられるが、一度入れてしまうと慣れていない守は耐えることができない。
「ダメです。出ちゃいます」
「いいから、動いて」
 エリの口調が厳しい。
 守は仕方なく、ゆっくりと腰を動かした。歯を食いしばり、お腹とお尻に力を入れて必死に我慢する。
 少しでも気を抜けばすぐにでも射精してしまいそうだった。
「もっと、もっと速く」
「無理ですー。出ちゃいますー」
「いいから、男でしょ」
 エリが下から腰を突き上げるように動かしてきた。
 痺れるような快感が体中に広がる。気持ち良すぎて、なにかしないといられない。
「待って、待ってください」
 エリはなおも下から腰を突き上げる。
 守の頭の中で何かがはじけた。快感が我慢の限界を超えてしまった。
「うおおおおおぉー……」
 守は猛然と腰を動かした。
 エリの腰を掴み、ガッツン、ガッツンとペニスを叩き込んだ。
 頭の中は快感で一杯になり、何も考えられなくなっていく。
「あ、あ、あ、いい……、奥に響いてる……」
 エリが守の腕を掴みながら快感に震える。
 もう守はエリの反応を見る余裕が無かった。というより、エリの事を考えていなかった。目をつむり、ひたすら穴の中にペニスを突っ込むことしか考えていなかった。
(すごい、すごい、すごい……)
 昨日の夜もセックスは気持ち良いと思ったが、今日はさらに気持ち良い。生まれてから、こんなに気持ち良いのは初めてだった。
 一週間のオナ禁のあとのオナニーより気持ち良い。頭がバカになりそうだった。
 ヌルヌルのエリの肉壁が甘く締め付けてくる。こじ開けるように動かすたびに、腰の辺りにピリピリと電気が走る。ペニスは溶けてしまいそうだし、背中にはゾクゾクした快感がひっきりなしに走っている。
 このままでは、もう持ちそうにない。精液がすぐそこまで上がってきているのが自分で分かる。
 それでも腰を止めることができない。中毒患者のように、自分では止めることができないのだ。
「あぁー、すごい、ダメだ、我慢できない……」
 守は一人ごとのように口に出した。
 もう快感で体がおかしくなっていた。特に腰周りは自分の体ではないみたいだった。
「ダメだ、出るっ。出る出る出る出るぅー……」
 守は腰の動きを限界まで速めた。そしてエリの腰を掴み、何度も自分の体にぶつけるように動かした。
 ペニスの先がエリの一番奥にガンガンと当たる。
 それがとどめになった。ツンとするどい、痛みにも似た鋭く強い快感が連続して脳を貫いた。
「お、お、おおぉー、おおぉー……」
 ドブーー……、ドグドグドグ、ドグー……、ドクン、ドクドク、ドクン……。
 生涯最高と思える大量の精液が吹き出る。ペニスが脈打ち、次から次へと精液が噴き出していく。
 それと同時に体から急速に力が抜けていく。
 守は精液を出し切ると、ふにゃーとエリの上に崩れた。
 体に力が入らない。体中のエネルギーを失ってしまった感じだ。
 守が動けずにいるとエリが頭を撫でてくれる。
 それで守は少しずつ理性を取り戻していった。
 自分の体の下でエリの大きな胸が潰れている。弾力を感じて気持ち良いが、エリは苦しいはずだ。
 守はがんばって腕に力を入れ、自分の体重を支える。
 腰からペニスに掛けて感覚がほとんど無い。本当に溶けてしまった感じがしている。
 エリの中がきゅうっと締まると、くすぐったいような気持ち良さが湧いてくる。
 その度に体に感覚が戻り、ペニスに血が流れ込んでいく。
 守は試しに腰を動かしてみた。射精前とは一味違った気持ち良さだ。
 すごくゆっくり動かすだけで、先っぽがピリピリして気持ち良い。
 ペニスがどんどん大きくなっていった。

 一回出したので、守は少し余裕を持って動くことができる。
 この調子ならすぐに出してしまうこともないだろう。
 今度は挿入した場合のエリが一番感じる方法を探そうと、守は色々試してみながら腰を動かした。
 角度を変えてみたり、エリの太ももを抱えてみたり、AVで見たやり方を思い出しながら、突いてみた。
 密着度や深さ、当たる位置も、そこそこ変化するのは分かった。
 エリは最初の挿入でいい所までいったのに、絶頂に達しないまま終わっていた。だが、その性感はまだ落ちきっていなくて、再びゆっくりと上昇している途中だ。守の動きに少しずつ反応している。
 守は腰の動きだけでなく、手も色々使ってみた。
 ピストンしながら、乳首を摘んでみたり、乳房を揉んでみたりする。それは、そこそこ反応があるが、思ったよりも薄い。
 同じ場所でも感じる前と最中ではずいぶん反応が違うんだなと守は思った。
 そしてずれた体の位置を直そうとエリの腰に手を伸ばした。
 手が触れる瞬間、エリの体がピクッとかすかに動いたのを守は見逃さなかった。
 今のは単純にくすぐったいのとは違う。守はエリのくすぐったい場所のすぐ近くを軽く指先で撫でてみた。
 触れるか触れないかの距離ですぅーっと触ると、エリがピクピクと体を震わし、中の肉がキュッ、キュッと締まった。
(これはいいかも)
 守は楽しくなり、ゆっくりしたピストンを続けながら、両手でエリの脇腹を撫でた。
 エリが体をピクン、ピクンと震わせる。
「あはぁーん……、それダメ……、くすぐったい……」
 エリはそういっているが、体の反応は感じている時の反応だ。
 守は黙って続けてみた。
「ダメ……、ダメだって……」
 エリは口では嫌がっているが、守の手を止めようとはしていない。体や腕をくねらせている。そして片手で枕を掴んだ。
 守の目にエリの脇の下が目に入った。
 綺麗に手入れされ、ツルツルしている。黒ずみも無い。守はなぜか無性に舐めたくなった。
 守はエリに体をかぶせ、エリの両手を頭の上で組み合わせて片手で押さえた。
 エリの両方の脇の下が全開になる。
 守は背中を丸め、脇の下をペロンと舐め上げた。
「いやぁー……、やめてー……」
 エリが叫ぶ。体をくねらせ本気で逃れようとする。
 エリは抵抗するが、守の力は強かった。仕事で重い物を運ぶことも多い守は見た目以上に力が強かった。いくら抵抗しても守の手から逃れることができない。
 守は少し体重を掛けてエリを押さえ込み、脇の下にしゃぶりついた。
 チロチロ、ペロペロと思いつく限りの方法で舐め上げる。また唇を当て吸い上げる。
「ダメェー、ほんとにダメェー、くすぐったいからー、やめてー」
 エリが叫ぶ。
 守は止めない。脇の下を舐めながらピストンを続ける。
 エリの反応はくすぐったい時の反応ではない、感じている時の反応だ。
 エリはセックスしながらくすぐられるのに弱いんだ。守は確信した。
 守の舌が触れるたびにビックン、ビックンと大きく体を震わせる。またペニスを甘く締め付けてくる。
「くひぃー……、ダメェー、おかしくなるー……、ほんとにおかしくなるー……」
 エリが必死に叫ぶ。
 それでも守は必死に腰を突き上げ続けた。片方の脇の反応が弱くなると、反対側の脇に移って舐め続けた。
 ペニスが絶え間なく締め付けられる。そして、先に何かが当たっている。そこから鋭い刺激が発生し、何度も体を貫いていく。腰が分解してしまいそうな大きな快感だ。
 いつの間にか余裕は無くなり、我慢が辛くなってきた。
 それでも歯を食いしばって腰を動かした。脇の下も激しく舐め、吸いつく。
 エリの中がヒクヒクとひくつき、ペニスをきつく締めてくる。今までで一番きつい。
 うねる襞をゴリゴリと削りながら掻き分け奥へと進む。一番奥まで進み壁にぶつかったら、何度も押し上げてから元の道を戻る。カリが襞に引っかかるのを強引にこすりながら抜いていく。もう、気持ち良過ぎて頭がおかしくなりそうだった。
 エリの中がさらに締まり、キュンキュンと締め付けてくる。
「ダメ……、い、い、いく……、いくいくいく、いっくぅー……」
 エリが一際大きく叫んだかと思うと、全身に力が入り大きく反り返った。
 肉壁がギューッと今までで一番強く締まる。
 これには守は耐えられなかった。
 ペニスを一番奥まで突っ込み、思い切り精液を叩きつけた。
 ドックン、ドグッ、ドグッ、ドグドグー、ドビュー……、ビュルビュルビュルー……。
 精液の塊がペニスの中を通り過ぎていく。ペニスの内側の管が押し広げられながら熱い塊が通っていく。
「お、お、おぉー……」
 守の体がピクン、ピクンと震えた。その後にブルブルブルと寒気みたいな震えが走る。
「熱い……。出てる……、中に出てる……」
 体の奥を精液で叩かれたエリがつぶやいた。
 守は出したばっかりだというのに、快感をもっと味わいたくて、腰を無理矢理動かした。
 体に力が入らないのに意思の力で強引に動かす。
 その瞬間、何とも言えない、今まで経験したことの無い感覚が広がった。
 おしっこを漏らしてしまいそうな、うずうずする感触に、性感帯の神経を直接触られたような鋭く強い刺激、それにペニスが溶けてしまったかのような甘い疼き。色々な感覚が交じり合い、守は叫ばずにはいられなかった。
「あ、あ、あおぉーー、おおぉー……」
 射精直後のペニスをこするのは、この世の物とは思えない気持ち良さだ。
「待って、イッたから、今、イッたばっかりだから」
 なぜ待たなければいけないのか守には分からない。ネットやAVでの偏った知識しかないのだ。
 エリの体は、まだまだ快感を求めているように思える。
 それに、このペニスの気持ち良さを止めるわけにはいかない。
 守はさらにスピードを上げて腰を動かした。
「ダメ……、ほんとに……、これ以上は、ダメになるから……」
 エリは途切れ途切れに、弱々しく守に訴える。
 だが肉壁はペニスを噛み締め、甘く締め付け続けている。
 それでは守は止められない。射精直後の敏感さは消えつつあるが、代わりにペニスは最大まで勃起して、肉襞を削る快感が発生していた。
 二回も出した守には余裕が生まれていた。エリの中の具合をペニスでじっくり味わうことができる。
 中はとても熱く、愛液と二回分の精液でドロドロになっている。突くたびに汁が外に溢れてくる。ペニスの根元には白い汚れがまとわりついている。
 二回目の途中からエリの中は締まり続けている。ペニスに襞が絡み付いてくるのがはっきり分かるほどだ。
 入れる時は襞が行く手を阻み、抜く時は引き戻そうとする。
 しかも一番奥にはコリコリした物があり、突くたびに先っぽに素晴らしい快感を与えてくれる。
 他の女性と比べた事は無いが、きっとレベルが高い性器なのではないかと思う。最高のオマンコだ。
 守は無心で腰を動かし続けた。この時間が永遠に続いて欲しい。もうこれさえあれば他に何もいらないという気さえする。
 世の中に風俗が溢れるわけだ。これを一度味わったら止められない。
「ダメ……、無理……、壊れる……、壊れちゃう……」
 守はふとエリの反応が薄いことに気が付いた。
 あまりの気持ち良さに自分の世界に入ってしまっていて、エリのことに気が回らなかった。
 エリの体に力は無く、声にも張りが無い。力を使い果たしてしまったような感じだ。
「終わって……、早く……、もう、もたない……」
 エリが弱々しい目で守を見た。
 エリは本当にもうダメみたいだ。早く終わらせないといけない。
 しかし、守も完全に勃起している最中だ。出すまで終わらせることはできない。
 もう一気に終わらせるしかない。
 守はエリの腰を掴み、最大スピードで腰を動かした。
 二人の体がパンパンパンと激しくぶつかる。
「あ、あ、あ、あ、し、死ぬ……、死んじゃう……」
「おおおおぉー」
 二人の声が部屋に響く。
 武志はたちまち精液が込み上げてきたのを感じた。我慢を止め、快感が盛り上がるのに身をゆだねる。
 それでも何かせずにはいられない。両手でエリの乳房を掴んだ。
「すごい、すごい……」
 守は乳房をグニグニと揉みしだきながら、腰を叩きつける。
 残った精液が体の奥で渦を巻き始める。
 ペニスからはひっきりなしに快感が込み上げてくる。
 快感に身を任せ、ひたすら突きまくるのも最高に気持ち良かった。
「早く……、早く、出して、もう、ダメ……」
「あー、いきます。出そう……、あぁー、出る、出る出る出る、出るー……」
 守はペニスを根元まで突っ込み、さらに腰をエリに押し付けた。そこで、守は一気に精液を撃ち放った。
 びゅるびゅるびゅるーー……、びゅるるーー、びゅるー……、びゅるん、ぴゅるぴゅるっ……。
 どこにそれだけの精液が残っていたのかというほどの精液が出てくる。
 守は頭の中が真っ白になりながら、快感を少しでも大きくしようと無意識に腰を押し付ける。
 体中に甘い快感が広がる。腰がピリピリ痺れ、体がガクガク震えた。
 はぁー…………。
 守は全てを出し切り、深い息を吐いた。
 体から力が抜け自分を支えられない。守は体を倒し、エリの上にもたれかかった。
 体中がだるくて、動きたくない。何も考えられなかった。

 二人で重なったまましばらくの時間が流れた。
 守がうとうとして意識が薄れかけてきたとき、エリが言った。
「重い」
 守は、はっとして、慌ててエリの上からのいた。
 ペニスが外れるとき、こすれてちょっとくすぐったいような気持ち良さがあった。
 守がエリの足元で正座していると、秘裂から精液が溢れてきた。赤く充血した性器から、エリの呼吸に合わせてトプッ……、トプッ……と白い塊が溢れてくる。
 守は自分が出したものなのに、すごいなと感心し、見とれてしまう。
「何、見てんのよ」
 守は慌てて目をそらした。
「あんたがバカみたいに出すから、シーツも体もグショグショだわ」
「すみません」
 守は何割かはエリの汁だと思ったが、言うと怒られるので黙っていた。
「ちょっと、このまま休憩するわよ。疲れて、しばらくは動きたくないから」
「はい」
 守はエリの股間を前に座っているわけにもいかず、エリの横へ寝転がった。
「あんた、ほんとに私が初めてなの?」
 エリが話しかけてくる。
「はい……」
「それにしては、凄かった。久しぶりにマジで感じたわ」
「は、はい……」
「なんで、そんなにうまいのよ。なんか私の考えを読まれてるかと思ったわよ」
「は、はい……。何となく人の考えが分かるんです……」
 守は小さい頃からの話をした。
 いわゆる私生児で父親のいない守は小さい頃からイジメの対象だった。
 小学校の時に母親を亡くしてからは、それに拍車がかかった。叔父に引き取られても、それは変わらなかった。
 それで守は自然と人の顔色を伺う子供になっていった。
 いじめっ子を怒らせないように、優しい母親を悲しませないように、その能力を高めていった。
 また叔父との生活が拍車を掛けた。
 三十半ばで独身の叔父は寡黙で厳格な人だった。両親がいないからといって人に笑われないようにと、守へのしつけはとても厳しかった。
 守も今となっては叔父なりの愛情だったと理解しているが、子供の時はひたすら叔父を怒らせないようにとしか考えていなかった。
 そうして守は人の気持ちに人一倍敏感で、かつ、考えを感じ取れる人間になったのだった。
「ふーん」
「相手の顔の動きとか、体の動きとか、声の調子で何となく分かるんですよ」
「そんなんで分かるものなの」
「眉や視線が動きますし、鼻が口がかすかに動いたり、けっこう分かるものなんですよ」
「超能力じゃないんだよね」
「違いますよ」
 エリは良く分かっていないみたいだけど、関係ないと守は思った。
 昨日から話をしてみて、エリが実はとても良い人だということが分かってきた。
 守の悲惨な話をたんたんと聞いてくれる。驚かないところからすると、エリの方がもっと不幸な境遇なのかもと思うが、不幸自慢もしない。
 守が人の考えが分かるなんて変な話をしても、茶化したりしない。
 それに、まだ一度も嘘を付いていないし、隠し事をしていない。確かにもっと説明して欲しいことは一杯ある。けれど、それを話さないのは隠しているのではなく、多分、めんどくさいだけなのだろう。
 部屋の散らかり方からいっても、かなりの面倒くさがりやなのだ。
 何より守の良い人センサーが、エリは良い人だと言っている。
 相手が良い人か悪い人かを守はだいたい見分けることができる。イジメられっ子には必須の能力だからだ。
「まあ、いいわ。明日も休みなんでしょ。今日は泊まっていけば」
「はぁ、まあ、休みです」
 まだ昼過ぎなのに、今からそんな話をしなくても守は思う。
「じゃあ、決まり。昼は宅配ピザでも頼もうか。私って料理しないのよ」
 エリが起き上がり言った。口調は普通だが、守にはエリが喜んでいるのが良く分かった。
 口元が緩み、目が笑っている。
「めったに食べないから、嬉しいです」
「お昼を食べたら特訓だからね。守の愛撫は合格点だけど、おちんちんは全然ダメだから。鍛えないとね」
 そうして、守とエリの変な関係が始まった。

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