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一条流の戦い:番外編 武志のいちばん長い日 前編

 日中は長袖だと暑く感じる梅雨も間近な日、武志は病院での二十四時間勤務を終え、疲れきった体を引きずりながら車へ向かっていた。
 周りは木々が緑を濃く茂らせているが、武志の目には入らない。季節の移ろいを楽しむ余裕は全く無かった。
 まぶたが今にもくっつきそうで、かろうじて細目を開けて進行方向の地面を見るのでやっとの状態だ。
 昔と比べて研修医は楽になったと言われているらしいが、到底信じられない。
 自慢の体力で何とか持ちこたえているが、大学病院の医局に入った新人は当たり前のようにこき使われている。
 おまけに武志には本業というか副業というかもう一つの顔がある。仕事が忙しすぎてそちらは最近さっぱり手を付けられないでいた。
 政府の秘密諜報組織、S部隊の隊員としての仕事。それも男性隊員の中で唯一の特別隊員として重要な役割がある。
 それもここ半年は開店休業状態だ。医師国家試験に研修と部隊の任務どころではない状態が続いていた。
 そのため武志が大学生時代に結成された武志班も一年前に解散されてしまっている。今は香露と月に一回会っているのと、連絡係として真理と定期的に連絡を取っているだけだ。
 忙しい理由は他にもあった。
 今年の秋には美咲との結婚を控えていて、その準備もしなければいけない。
 武志としてはもっと落ち着いてから式を挙げたかったが、一日でも早く一緒に住みたいと美咲が譲らなかった。
 想像以上に結婚式の準備は忙しい。会場、日時、招待する人を決めて招待状を出す。衣装、音楽、料理、引き出物、式の内容、スピーチをしてもらう人……、決めないといけないこと、やらないといけないことが山のようにある。
 相手の美咲は臨床心理士を目指しながら大学院へ通っている。
 武志は実家を出て病院の近くで一人暮らしをしているが、美咲は毎日のように武志のところへ通ってきていて半同棲状態だ。
 正確には瞳も毎日のように泊まりに来るので三人での半同棲だ。
 瞳は大学卒業後、武志と一緒に働きたいと看護学部へ編入して今は三年生になっている。
 武志は疲れて家に帰ってもこの二人の相手をしないといけない。
 それだけでも大変なのに、まだ他に忙しい理由がある。
 たまに子供へ会いに行かないといけないのだ。
 武志には既に二人の子供が居た。もちろん美咲と瞳は知らない。
 一人は美穂との子供で二歳になる。
 美穂は未婚のまま武志の子供を出産し、シングルマザーとして前以上にバリバリ働いている。武志は月に一回は美穂に呼び出されて相手をさせられ、出張の時などは子供を預らされる。
 もう一人は麗華との子供だ。この子はもうすぐ一歳だ。
 こちらは事情が複雑で、麗華は二年前に結婚している。相手はどこから探してきたのか、結構な家柄で一流企業に勤める優男だ。武志と比べたら誰でもそちらを選ぶようなイイ男だ。
 だが、その男は真性のゲイで女性と性交渉は一切できなかった。
 ようするに麗華とセックス抜きで結婚をしたのだ。麗華が武志の子供を産むことも了解した上での結婚だった。
 武志も一度だけ彼に会ったことがあるが、人当たりも良いし人格的にも全く問題の無いパーフェクトな男だった。
 麗華とはお互い人間的に認め合っていて、幸せな家庭を築いている。子供の世話も家事もするし優しいし、家庭人として完璧らしい。自分の子ではない子供が家を継ぐことも了承している。世間と違うのは家庭へセックスを持ち込まないことだけらしい。
 その麗華も月に数回は武志を呼び出しては英気を補充している。
 他にも、武志と過去に関係の有った女達が事あるごとに武志を呼び出してくる。
 そんなこんなで、武志としては体の休まるいとまが無い状態だ。

 疲れきっている武志がやっと寝られると家路へ力無く向かっているとき、ふいに携帯が鳴った。
 着信音からして病院からでも自宅からでもない。一番嫌な時に一番聞きたくない音だった。
 溜息をつきながら携帯の液晶を見る。そこには連絡係である真理の名前が出ていた。
 今日会う予定は無いはずだが、とりあえず電話に出てみる。電話を無視すると後でどんな恐ろしいことが起こるか分からない。
 武志が通話ボタンを押すと、耳に当てる間も無く声が聞こえてきた。
「班長、緊急事態です。全隊員非常呼集がかかりました」
 真理の緊迫した声が聞こえた。

「今から迎えの車が行きます。それに乗って基地まで来てください」
 それだけ言うと、通話は切れた。
 訳が分からない。非常呼集なんて武志が部隊に入ってから初めてのことだ。
 疲れて眠くて電池の切れ掛かっている武志にはさっぱり状況が分からない。何も考えたくない。ひたすら寝たいだけだ。
 呆然としたまま立ち尽くしていると、数分もしないうちにSUVが一台、武志の前へ走ってきて止まった。
 すぐに後部ドアが開き、真理が姿を見せた。
「早く乗ってください」
 武志が引っ張られるように乗り込むと車はすぐに発進した。
 車の中は運転席と壁で仕切られていて、窓も塗りつぶされていて外の景色がまったく見られない。
 真理の他にも二人の女性が乗っていたが、二人とも武志が知らない顔だった。
「何が起こったんですか」
 一連の流れに付いていけない武志は我慢できずに真理へ聞いた。
「詳しいことは基地についてから話があると思いますので簡単に説明します。約二時間前から頼子部長と連絡が取れません。それで緊急事態が宣言され、全隊員に非常呼集がかけられました」
 セックスの時以外は常に冷静な真理が興奮していた。武志がそんな真理を見るのは初めてだ。
 真理の説明によるとこうだった。
 部隊の最高責任者である頼子と一時間以上連絡が付かない場合、代理者により自動的に非常事態が宣言される。
 そして、危機管理マニュアルにより、全隊員に非常呼集がかかる。それも最高優先度の呼集だ。
 潜入行動中で参集できない場合を除いて、全隊員が最寄の関連施設への出頭を命じられる。そして、代理者により命令を待つ事になるらしい。
「私も現時点でそれ以上のことは分かりません。非常呼集自体が部隊創設以来初めてのはずです」
 それだけ言うと真理は黙ってしまった。
 車は走り続けるが、口を開くものは誰もいなかった。
 車内に居る全員が真理以上の情報を持っていなかった。憶測でしゃべるような軽率なものはそこに居ない。
 車は一時間弱走り、目的の場所へ着いた。そこは武志が知らない地下駐車場だった。
 武志は真理に連れられエレベータに乗り、幾つものドアが並んでいる廊下を通り、ある部屋へ通された。
 中には見慣れた顔があった。香露だ。知った人間が居て武志は少しだけほっとした。
 部屋は広めのビジネスホテルという感じでベッドが二つにテーブルと椅子、他にパソコンがあった。
 真理は部屋へ入ると、パソコンに向かって何かの操作をした。
 するとモニタに見慣れた顔が映った。知香だ。
 知香は今年の四月から、新しくできた作戦課の課長になっている。
 武志は詳しく知らないが、それまで部隊は全てを頼子が直接管理するという体制だったが、組織の拡大に伴い作戦課と支援課が作られた。
 作戦課は隊員の採用、教育、作戦実施を担当し、支援課は経理、施設管理、その他の業務を行う。
 頼子は局次長待遇の部長になり、両課長の管理と他部署との渉外を行うのだ。
 知香は部隊の運用面での責任者であり、この状況で画面に出ているということは頼子不在時の代理ということらしい。
 ちなみに真理は支援課の課長補佐、香露は頼子直属で客人の扱いになっている。
 そこで知香のアナウンスが始まった。
「全員揃ったわね。では状況から説明します。
 頼子部長から今朝七時の定時連絡が入らないため、警護の隊員が確認したところ寝室に不在。携帯、GPS等の装備は寝室内にあり。所在が分からなくなりました。
 その後、応援の隊員を含めて捜索が行われましたが、部長は発見されず、午前八時の時点で緊急事態が発令されました。
 現時点でも部長の所在は不明。部長以外の隊員は全員所在が確認されている状態です。
 では、今後の指示を行います。
 まず外部との接触は許可がある場合を除いて一切禁止。この建物の通信回線は一部を除いて全て切断されています。携帯電話は使えなくなっていますが使用禁止です。
 それから、行動はかならず三人以上で行うこと。これに例外はありません。
 今後は各グループごとに指示を送るので、それにしたがって行動してください。
 以上です。何か質問は?」
 武志は異常な状態に眠気は吹っ飛んでいたが、急に質問が思い浮かばない。疲れきっていて頭が全然働かないのだ。
 聞きたいことはあるはずなのに、喉元まで来ているがそこから出てこない。とてもじれったい。
「質問が無いので、これで状況説明を終わります。各自平素以上に慎重、的確、迅速に行動するように。以上」
 知香の放送は終わり、ウィンドウが真っ黒になった。
 しばらくすると、パソコンからポーンと音がした。
 真理が操作をすると、新しくウィンドウが表示され、知香からの指示が出た。
『武志、真理、香露の三名は現在地点で待機』
 どんな指示がくるのかと待ち構えていた武志は拍子抜けした。
 だが、良く考えてみれば半分素人の自分と元敵国の香露が居るグループに重要なことをまかせるはずがない。
 気が抜けると同時に、急にお腹がすいてきた。昨晩の七時に夕食をかき込み、夜中仕事の合間にお菓子を二口三口摘んで以来何も食べていない。
 今朝は家に帰り次第、何か食べてすぐに爆睡する予定だったのだ。
「真理さん、何か食べるものありますか。今朝はまだ何も食べてないんですよ」
「非常食ならあります」
 真理が戸棚と冷蔵庫をごそごそ探して、とても質素な朝食の準備をした。
 水、クラッカー、缶詰となぜか梅干。種類は少ないが量は十分にある。
 三人のささやかな朝食が始まった。といっても食べるのは武志だけで、真理と香露の二人は水を飲むだけだった。二人は朝食を済ませているようだった。
 武志はコンビーフをかじりながら、クラッカーをバリバリ噛み砕き、水で流し込みながら真理へ聞いた。
「これからどうなるんでしょう」
「二十四時間以内、すなわち明日の午前七時までに頼子部長の所在が確認できない場合、自動的に部隊の指揮権が上位組織へ移ります。そこで方針が決定されます」
「方針?」
「何ヵ所かにある基地を放棄、撤収するかどうかですね」
「ああ、なるほど」
 疲れた武志の頭でもその位は理解できた。
 万が一頼子が敵対勢力へ捕らえられ情報が漏れた場合を想定してのことだろう。それに、頼子が敵へ寝返ったという可能性もある。
「じゃあ、いつまで、この状態が続くんでしょう」
「頼子部長が発見されて情報漏れの無いことが確認されるか、上位組織が違う方針を決定するまでです」
「それはまずいよ。俺は家へ帰らなきゃ。不審に思われるよ」
 この時間、美咲は大学へ行っているはずだが、帰ってきて武志が居なければ心配するはずだ。
「分かりました。システム部門へアリバイ工作を依頼します。美咲さんへメールを送れば良いですね」
「んっ、ああ、そうですね」
 一瞬でも帰れるかもと思った自分がバカだった。この部隊が人に優しいところじゃないことは良く分かっていたはずなのに。武志は力が抜けてしまった。

 朝ご飯を食べてお腹が一杯になると、武志を睡魔が襲ってきた。
 昨日は通常勤務が終わった後で担当患者の容態が急変し、朝まで付きっ切りだったので、ほとんど寝ていない。
 それにしても、今日が休みで良かったと武志はつくづく思った。勤務日だったら病院へ大きな迷惑をかけるところだった。
 そんな事を考えているうちに、武志の眠気に限界が来た。非常事態でも、これ以上は起きていられない。
「それじゃあ。俺は待ってる間に寝ますので。昨日から全然寝てないんです。何かあったら起してください」
 武志はのそのそとベッドへ上がり、横になった。
 それを見た香露がすかさず自分も武志に添い寝した。
「武志さん、寝る前に気持ち良くしてあげます」
 体をすり寄せ、武志の服のボタンを外し始める。
「えっ、いいから、もう寝るから」
「まかせてください。気持ち良く寝かせてあげるのも得意です」
 そうなると真理も黙ってられない。遅れてなるものかとベッドへ上がった。
「班長のことは私にまかせて、香露さんは横で見ていてください」
 真理は香露より大きい自慢の胸を武志の体へこすりつけ始めた。
(ほんとに、寝たいのに。許してー……)
 武志は泣きたくなった。

 三人が非常事態にも関わらず不埒なことを始めた時、知香はモニタでその様子を見ながら苦笑していた。
(こんな時に何やってるの)
 三人のなまめかしい映像を見ながらも知香の頭は別の事を考え高速回転していた。
 それにしてもおかしい。
 そもそも頼子がいなくなることなど有り得ないことだ。プロにより防犯設備が整えられ、プロにより警護されている人間が忽然と姿を消すことなどできるわけが無い。
 頭の中でいくつもの仮説が立てられ消えていく。
 その間にも報告が次々入る。
「警備班、武装、実弾配布完了。全警備システム正常稼動中です」
「車両班、脱出用車両準備完了しました。いつでも出られます」
「給食班、食糧備蓄確認。続いて昼食の準備に入ります」
「情報班、館外との回線は電話をのぞいて全て物理的に遮断しました。館内端末もアクセス制限実施済みです」
「情報統制はどうなってる?」
 知香が横に座っているオペレータへ確認した。
「セキュリティは最高レベルに変更済みです。部長不明の一報を受けた時点で、部長のIDの全機能を停止しました。その他の隊員は課長を含めて、この室内からしかホストへ接続できなくしてあります」
「分かった。それじゃあ、続けて部長の最終定時連絡があった時点以降のホストアクセスを全て抜き出して、怪しいものを洗い出して」
「分かりました」
 オペレータは返事をするよりも早くキーボードを叩き始めた。
「これで篭城完了ね。いつまで続くことになるかしら……」
 知香が誰へとも無くつぶやいた。

 武志は二人掛りであっという間に裸に剥かれてしまった。真理と香露の二人も全裸になっている。
 香露が武志と重なろうとすると、真理が力ずくで香露を押しのけて武志の上へ覆いかぶさった。意地でも香露へ譲る気は無いようだ。
 こんな所で張り合わなくてもいいのに。武志はやれやれと思ってしまう。
 しかし、香露も負けていない。今度は武志ではなくて真理へ標的を変えた。
 香露の手が真理の股間へ伸びる。
「ひゃんっ」
 油断していたのか、真理から変な声が出た。
 それを見て武志は考えた。ここは香露と二人がかりで真理を先にダウンさせた方が良いのではないか。
 二人同時はきついし、香露が先だとかなり気力体力を奪われそうだ。
 真理をさくっと失神させてから、じっくり香露の相手をしよう。
 決めた後の武志の動きは早かった。
 真理を抱いたまま横向きになる。全員が横向きになって、武志、真理、香露の順番のサンドイッチ状態だ。
 上に乗られてるより、この体勢のほうがやりやすい。
「班長ダメです。私が、あんっ、私が、やります」
 真理が抗議しても武志は意に介さない。
 体の下側になった手を真理の頭へ回して固定すると、唇を合わせ舌を差し込んだ。もう片方の手は胸に当てて乳首ごと力強く揉み込む。舌と指からは全開で気を流している。
 最近は時間と体力の問題でセックスの回数が減っている。その分、気は余裕がある。
 武志は出し惜しみしないで気を流し続けた。
「ふぅー、ん、ん、ん、んくっ、んっ、んんっ、んぅー……」
 真理が塞がれた口からくぐもった声を出す。
 香露は何をしてるのかと目を下にやると、すでに指は中へ入っているみたいだ。そして唇はうなじから背中を這い回っている。
 下半身と背中は香露に任せていいみたいだな。
 武志は安心して真理の上半身へ集中した。

 香露は早く真理をイカせてしまおうと後ろから本気で責めていた。
 日本へ来て四年以上がたち、女性相手のテクを上達させていた。
 中国に居たとき既に基本的な事を習得していた上、ここでは女性の相手がほとんどだった。
 男性の相手といえば武志しか居ない。部隊では慢性的に男性隊員が不足しているし、政治的な理由からか武志以外の相手をした事が無い。
 その武志とも最近は月に一回くらいしか会えない。必然的に相手は女性ばかりだった。
 元々の素質もあり、香露は真理と同じかそれ以上のテクを見に付けた。そして、今その技を遺憾なく発揮している。
 女性ならではの細やかさと、同性だから分かる的確さで、真理のクリと秘肉を責める。
 真理はたっぷりと蜜を吐き出し、香露の指を食い締める。武志の暴力的なまでの圧倒的な気の力と、香露の巧みな指技で早くも追い詰められていた。
「ま、待って、んはぁー……、わたし、私が、はんぅー……、んくっ、あん、あっ、あああ……」
 武志の唇は首筋を通り、乳首へ到達していた。
 左右の乳首を交互に咥えては、舌でなぶり、存分に気を染み込ませる。
 真理の巨大な乳房は腫れて、赤みを帯び一回り大きくなっている。今にも破裂してしまいそうだ。
 その間も香露は二本の指を秘肉へ潜り込ませ、中から真理を責める。指を揃えて一番感じるところをこすったり、焦らすようにバタバタと動かす。
「ダ、ダメ、そこは、ダメ。で、出ちゃう、から、ダメ……」
 女の体を一番良く知っているのは女だ。その女の体を知り尽くした香露に最高の指使いでこすられると、どうして良いか分からないほど感じてしまう。腰が抜けそうな状態だ。
 体に力が入らず一切抵抗ができない。もうされるがままで、武志と香露の二人の思うがままだ。
 そして、短いようで長い時間が流れ、ようやく香露が指を抜き、場所を空けた。

 もう十分ということなのだろう。
 武志は真理を仰向けにして、覆いかぶさった。そして、肉棒の位置を合わせて、ゆっくりと中へ入って行った。
「はんぅー、あぁー、あ、あ、あ……」
 みっちり詰まった秘肉が優しく締まりながら絡みついてくる。これは真理のように肉付きの良い女性ならではの感触だ。香露のようなスリムな女性では味わえない。
 初めて会ったときからかなり変わった。武志は肉棒で真理の中をじっくり確かめながら感慨深く思った。
 最初会ったときは、精神的にも官能的にも硬い女性だった。
 でも今では、武志の前で甘えたような態度を取るし、体つきも変わっている。
 五年近くの歳月で巨大な胸は少し垂れつつある。二の腕、腰、太ももにも少しずつ肉が付いてきている。しかし、本人も気をつけているのだろう。三十近い年には全然見えない。
 若さを何とか保ったまま、とてもイヤラシイ体になっている。肉感的な大人の魅力が詰まっている。
「あんぅ……、はん、ちょう……、あん、班長……、い、いい……」
 この『班長』という呼び方だけは変わらない。もう班は解散しているのに、いまだにそう呼ぶ。
 真理の真面目な本質と、異性に対する臆病さが名前で呼ぶことをためらわせているのだろう。
 そんな真理を武志は可愛く、だけど、すこしさみしく思う。
「んっ、あっ…ん、あっんあん、あんっあ、んあんっ、んあ、んっあん」
 武志の動きに合わせて真理の声が激しくなっていく。
 真理の感じ方には熟しきった人妻みたいな色気がある。
 まだ自分が十代だった頃、三十歳の女性というと凄いオバサンだと思っていた。だけど、自分が二十代後半になってみると、三十歳は全然ありだ。若い女性とは違う深さを感じる。
「んっ…、あんあんあ、あっ…、あっ…ん、んっあんあ、あんあんっ」
 真理は武志の背中に手を回し、腰を下から突き上げている。
 最近真理の仕事は事務処理がメインになり、現場からは遠ざかっている。昔ほど我慢が利かないはずだ。
 武志は肉棒から気をフルパワーで放出しながら、腰を動かした。
 いつもの武志ならもっと焦らしてとか、相手のことを考える。だが、今の武志にそんな余裕は無かった。さっさと終わらせて寝る。それが最優先だった。
 大量の気を循環させて、腰をぐりんぐりん回して、真理の子宮口を虐める。
 真理はこらえるとかのレベルじゃないようだった。意識を保つので精一杯の様子だ。
「も、もう、あぁ、もう、もう、あふぅ、あっ、あっ、あっ、ああああ……」
 声に余裕が無い。
 武志はラストスパートに入った。
 猛然と腰を動かし、真理の一番奥を突き上げ、こね回す。
 そして、真理の快感の波が大きく上がった瞬間に合わせて、気の塊を一発二発と立て続けに叩き込んだ。
「ん、んっ、んんんんぅー」
 これに真理は耐え切れず一気に絶頂へと駆け上がった。
 秘肉がきゅんきゅんと肉棒を締め付け、快感の大きさを伝える。
 それでも武志は攻撃の手を緩めなかった。このまま真理が気を失うまで続けるのだ。
 とどめとばかりに、さらに気の塊を放った。
「ん……、むぅ…………」
 真理は生臭い声を残して動かなくなった。真理は失神していた。

(ようやく一人……)
 なんとか射精しないまま真理をイカせることに成功した武志は香露と向かい合っていた。
 香露も初めて会ったときから大きく変わっている。今はまさに熟れ頃の女という感じだ。
 四年前は痩せ過ぎに近いくらいのスリムさだったが、今はかすかに脂がのりちょうど良い感じの細さになっている。
 若い頃のスタイルの良さと美貌をそのまま維持しながら、人妻のような色気まで身に着けている。まさに傾国の美女という言葉がふさわしい。
 香露に初めて会う男が最初チラッと見ると、「おっ綺麗な人だ」という感じを持つだろう。
 次によく見ると、「すっごい綺麗な人だ。スタイルも凄い」となる。
 さらにじっくり見ると、「妙に色っぽい」と思い、見ているだけでドキドキして、股間へ血が集まってしまう。目が離せなくなり、どんどん虜となっていくのだ。
 元々極端に細い体へかすかに脂肪がついたが、それが絶妙なレベルなので触れると溶けそうな不安定さを出している。その不安定さが危うくて妖しい雰囲気をかもし出している。
 それに胸もお尻も少し大きくなっている。それで脚の長さは若い時のままだから、もう完璧と言っていいスタイルだ。武志の好みでこれ以上の体は世の中に存在しない。そう断言して間違いない。
 香露はそんな女になっていた。
 武志は早く終わらせたい気持ち、早く一つになりたい気持ちから、香露へ重なると前戯も無しに挿入した。
 肉棒が温かくてぬめる粘膜に包まれていく。
 柔らかくて、ちょっと狭い。それが心地良く肉棒に絡みつき、やんわりと締めてくる。
(気持ちいい。いつ入れても気持ちいい……)
 香露は秘肉までも四年の間に熟成していた。
 膣壁は柔らかさを増し、内部は独自の意思を持ったように自由に動く。肉棒を優しく、時にきつく締める。部隊の指導を受けたのか日本の技も身に付けている。
「はぁ……」
 高めのしっとりした声で、男の官能を揺さぶってくる。
 声もいい。中国的なあえぎ声から、落ち着いた日本風の声に変わっている。
 この声を聞くと、もっと虐めて、もっと声を聞きたくなってくる。
 武志は気を全力で流しながらゆっくりと腰を動かし、膣壁を擦りあげた。

 武志は疲れた体に染み入るような快感を味わっていた。
 すると香露の両手両脚が絡み、体が固定されてしまった。
 口はぴったりふさがれ、肉棒の先も子宮口で押さえられている。
 香露が小さくゆっくり腰を回し始めた。舌を吸い上げられる。
 すると全身に今まで体験したことの無い感覚が湧き上がってきた。
(何だ……。いつもと違う。どうなってんだ……)
 体から色々なものが吸い取られていく感じがする。こんな感覚は初めてだった。あえて言うと献血の時の感じに近い。頭の中がすぅーっとしていくのと同時に、体から力が抜けていく。
 セックスの快感とは違うが、妙に気持ち良い。
(あぁ、ダウン系の薬物って、こんな感じなのかなぁ…………)
 しかし、対薬物減感処置は受けている。基本的に自分に薬物はあまり効かないはずだ。ということは、香露が何かしているのか?
(何とかしなきゃ。何か普通じゃないことが起きてる。おかしい)
 だが気力、体力ともに限界でどうして良いか分からない。
 武志が戸惑っている間にもどんどん力が抜けていく。意識も徐々にかすれていってしまう。
(ダメだ、ダメだ、ダメだ。気を失ったらダメだ。何かおかしい)
 頭の隅で警報が鳴っている。武志の勘が告げている。もう何年間も頼子他の女性たちに虐められてきた武志には分かる。
 これは罠だ。今気を失うとまずいことになる。
「ごめんなさい」
 意識がなくなる寸前にそう聞こえた気がした。
 何がごめんなんだ。聞かなきゃ。寝ちゃダメだ……。ダメだ…………。
 しかし、武志の意識はどんどんかすれていってしまった。

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