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一条流の戦い:第83章

「なぁ山中頼むよ。五対五で合コンなんだよ。お前が来てくれないと一人足りないんだよ。一次会で帰ってもいいから来てくれよ。頼むよう」
 ある日武志は大学の同期編入五人組の一人から合コンの誘いを受けた。
 武志としても仲の良い友達からの誘いは断りたくないが、今は忙しくて体が幾つ有っても足らない状態だし、万が一合コンに行ったのがバレたら美穂達四人から釣るし上げをくってしまう。
 武志は話しが出るたびに断っていたが、ツレからの誘いはどんどんしつこくなってくる。相手は同じ大学の女子学生らしい。
「俺達もカノジョが欲しいんだよぉ。女の子と付き合いたいんだよぉ」
「俺はカノジョ居るからダメだって。それに、俺以外の奴を誘えばいいじゃないか」
「ダメなんだよ、医学部編入の五人が良いって指名なんだよ。なっ、レポート代わりに書いてやるから」
 数日間にわたる必死の勧誘の末、武志はついに根負けした。カノジョが欲しいツレの気持ちも分かるし、これから四年間も一緒に勉強する仲間との関係を悪くしたくなかった。その代わり、日時を決めさせてもらうのを条件にした。
 まず、土曜日はまずい。美穂達四人に呼ばれるのは間違いないからバレてしまう。月曜から木曜も翌日講義があるので、乗り気がしない。ということで日時は金曜日の夕方六時にしてもらった。
 その後、ツレと女性陣との間でスケジュールが調整されて、日時は来週金曜日の夜と決まった。

 当日、武志のツレ達はいつもと違い、小ぎれいでオシャレな格好をしていた。普段の冴えない理系男子とは雰囲気が違うが、着慣れていないのが一目瞭然で必死さが漂っている。。
 武志はというと、嫌々感丸出しで、普段大学に通う時と同じ服装だ。端っこで目立たなく過ごして、一次会で逃げるつもりだった。
 時間通りに女性陣が来て武志は驚いた。中に一人知っている顔があった。この前突然現れた心とかいう女の子が混ざっている。武志の姿を見つけると軽く頭を下げてきた。武志は何か怪しい企みを感じてしまう。
 他の四人の女性は全員結構レベルが高く、武志のツレは早くも興奮気味だ。
 そして、武志以外の男性陣が異様に盛り上がっている中、コンパが始まった。

 武志は一番端で会話にも参加しないで、一人黙々とお酒を飲んでいた。彼女達と仲良くなる気も無いので、ツレの邪魔をしないようにしながら、黙々と酒を飲む。しかし、気分が乗らない日は、いくら飲んでも酔えないものだ。早く酔っ払って自分も盛り上がりたいのだが、グラスをいくら空けても頭が冴えている。
 それでも男性陣の空回り気味の雰囲気の中、コンパは進んでいく。
 そして、何度目かの席替えの後、武志の横に心がやってきた。
「山中さん、元気がないですねえ。もっと盛り上がりましょうよ」
 そういって、心が体をくっつけてきながら、酒を勧めてくる。
 すると、既に酔っている武志のツレから冷やかしの言葉が出る。
 そうなると、元来女性に対して消極的な武志はますます飲むのに逃げるしかなかった。

 武志が目を覚ますと、そこには見慣れない天井があった。
(えっと、どうしたんだっけ)
 酔いが残る頭で今までの事を思い出そうとする。
 コンパの中でガンガン飲んでいたのは覚えているが、途中から記憶がぼやけて覚えていない。
 武志は体格が良く、酒に弱い方では無いので、いくら飲んでも酔いつぶれたことなど無い。記憶が無くなるなど初めてのことだ。
 ツレがどこかへ運んでくれたのかと思い話を聞こうと起き上がろうとするが、体が重く自由に動かせない。意識もぼんやりして頭が上手く働かない。
 状況が全く分からない。ゆっくりとしか動かない頭を振って周りを見渡すと、そこは薄明るく知らない部屋だった。そして、部屋の中には甘ったるい香りが満ちている。
 段々不安が増してくる。
(まさか、拉致されたのか)
 酔ったところを、S部隊の敵対組織にさらわれたという最悪の状況まで考えてしまう。
 武志は自分の迂闊さに悪態をついた。いくら気分が乗らないからといって、飲み過ぎだった。今さら後悔しても遅い。今は、この状況を何とかしないといけない。
 動かない体をなんとか動かそうと悪戦苦闘しているとき、ふいに女性の声が響いた。
「気が付きましたか」
 武志が声のする方を向くと、一人の女の子が居た。
 誰だっけ。そうだ、心だ。少し記憶が戻ってくる。彼女に介抱されながら車に乗せられ、その後ベッドに運ばれたような気がする。
「ここはどこ」
 武志は口と舌が動かしにくく、ゆっくりとしかしゃべられなかった。
「ここは私の部屋です」
 心の声は、今まで聞いたことがある明るい声ではなく、絡みつくように粘っていた。
「あぁ、ありがとう。迷惑かけてゴメン。すぐに帰るよ」
「全然気にしてないですから、遠慮しないで泊まっていってください」
「そんなわけにはいかないから。まだ酔ってるのか動けないんだ。こんなこと初めてなんだけど、酔いが覚めたらすぐに帰るから」
 心がかすかに笑う。
「ごめんなさい。さっきの店でお酒の中にお薬混ぜちゃいましたから、当分動けません」
(えっ、クスリ? 何のクスリ? どういうこと? なぜ?)
 武志のはっきりしない頭に疑問が幾つも浮き上がっている。。
 自分は対薬物訓練の基礎を受けている。インドネシア作戦の前にも妖しげな注射をされている。普通の薬物には耐性があるはずだ。効果はそんなに早く切れるものなのか。
「薬は効かない筈なのにおかしいって思ってるでしょ。この薬は私達の一族に伝わる秘密のお薬なんです。だからどんな人にも効いちゃいます。それに武志さんはお酒と一緒に飲んだから余計に効いたんですね」
 一族? 秘密のクスリ?
 話がおかしな方へ進んでいる。この子はどこかの組織の人間なのか。なぜ自分にこんなことをするのか。
「あら、まだ分からないんですか。じゃあ、問題です。私の母親は誰でしょう。武志さんのよく知ってる人です」
 合コンの最中に心は十九歳だと聞いた。ということは母親は四十歳から五十代半ばくらいのはずだ。その中で自分の知っている人といえば……。心当たりは二人しかいない。
 一人は自分の母陽子だ。これはありえない。母親が自分の後に出産していないのは知っている。まさか陽子の卵子で誰かが代理母出産したというなら別だが、ちょっと考えにくい。
 となると残るは一人しか居ない。部長の頼子だ。
 頼子の年なら、このくらいの子供が居てもおかしくない。
 心が頼子の子供ならつじつまが合う。自分の名前を知っていたこと。妖しい薬を使うこと。
 いや、なぜ心が同じ大学に居るのだ。同じ大学というのは嘘なのか。それに、頼子の姓は丹波のはず。心は最初会ったとき、丹波とは言わなかった。嘘の名前だったのか。
「やっと分かってもらえました。苗字が違うと思ったでしょ。母は私を産んだ後、父と離婚してるから。私は父方の姓なの」
 武志はかなり状況を理解してきたが、まだ最大の疑問が残っている。なぜ、拉致みたいな真似をしたのか、これからどうするのか。
「な、なぜ、こんなことを」
「それは今から武志さんと私が夫婦の契りを結ぶからです」
「な、なに?」
 武志は意味が分からなかった。夫婦の契り? 結婚? 二回しか会ったことが無い。しかも、数時間しか会話していない相手と結婚とか話がおかしすぎる。
「丹家衆は代々女系で頭領を受け継いでいくんです。頭領候補の中で、一番良い男と結婚して優れた子を成した者が次の頭領になるんです。それで私の相手に武志さんが選ばれたんです」
「結婚なんてできるわけ無いじゃないか」
「結婚といっても法律上のことじゃないんです。要するに優れた男の子種をもらえば良い話なんです。実際に結婚して財産も手に入れるほうが評価は高いんですけどね」
 ぼやけていた頭がはっきりし始める。普段はあまり働かない頭脳が高速回転を始める。
 武志の頭の中で色々なパーツが組みあがって一つの形になっていく。
 今まで、バラバラに存在していた疑問や情報が繋がり全体像が見えてきた。

 どうして頼子は自分を部隊に引き入れたのか。
 どうして頼子は強引な手段を使って一条流の技を取り込もうとしないのか。
 どうして自分の前に現れる相手は少しずつ手強くなっていくのか。自分を倒すのが目的なら最初から強い相手をぶつければ良いはずだ。それが自分を鍛えるがごとく、何とかギリギリ倒せるレベルの相手が現れる。
 どうして頼子は一条流の情報に詳しいのか。継承者しか知らないはずの奥義についてさえ幾ばくかの知識を持っている節さえある。
 武志は頼子の思惑が分かってきた。
 まずは武志を抜けられないところまで、部隊に取り込む。それから自分の駒として便利に使うと同時に、武志と部隊の技術を向上させる。そして、武志と自分の娘の間に子供を産ませて、その子供達に技を伝承させる。
 一条流と丹家衆の性技術の一本化だ。そして、その上に自分が立つ。それこそが頼子の最終目標なのだ。
 祖父が死んだ直後の武志だと一条流の継承者としてまだまだ実力が足らない。武志が一人で技を磨くとしたらかなりの時間が掛かってしまう。だからこそ、やや遠回りだが少しずつ相手のレベルを上げていき武志を短期間で鍛えたのだ。また、それは同時に婿候補としてのテストだったのだ。
 ということは、ひょっとすると、一番初期のメンバーが自分の元を離れていったのも頼子が手を回したのか。
 頼子なら外資系社員の美穂を海外勤務にしたり、旧家の麗華の見合い相手を見つけることも可能だろう。
 さらにうがった見方をすれば、祖父武彦と頼子の間になんらかの密約と情報提供があった可能性もある。祖父の性格からして簡単に頼子の協力をするとは思えない。家族の安全を盾にしたのかもしれない。一条流の発展のためという奇麗事を言ったのかもしれない。祖父は自分の代で一条流の技術が衰退してしまうことを恐れていただろう。武志の父武雄は一条流を継がないし、武志はまだ若い、なのに自分は先が長くない。
 そうなると祖父が頼子の甘言に惹かれた可能性がある。そうすると、頼子が一条流の情報に詳しい説明が付く。
 心が自分と同じ大学というのも本当かもしれない。祖父が亡くなる前に頼子と接触していたなら、心が自分と同じ進路へ進むのも理解できる。同じ大学の方が接触の機会は増えるし、交際、結婚となった場合に都合が良い。それに、自分の進路は頼子の助言で決めたものだ。
 武志の今までの疑問が氷解した。細かいところで疑問点は残るが大筋に間違いは無いだろう。
 そこで武志は気が付いた。
 分かったからといって、何も状況は変わらない。弱みを握られているのは自分なのだ。
 秘密をばらされて困るのは自分だし、今さら部隊の女性達と完全に手を切るのも惜しい気がする。特に香露は捨てるにはもったいなさ過ぎる。それに抜けさせてくださいといって簡単に抜けられるものでもないだろう。
 向こうは権力を持っている。武志を消そうと思えば簡単にできるだろう。武志にできることといえば外国に逃げることくらいだ。
 突然、武志は以前アメリカ人に言われた言葉を思い出した。CIAのジョージの言葉だ。
『将来、タケシさんが日本政府から逃げることになるかもしれません。そんな時は力になります。来てください』
 ジョージはこういった事を予見していたのだろうか。
 自分は他人の手の上で踊っている単なる駒に過ぎないのだと武志は実感した。

 武志が考え込んでいると心が話しかけてきた。
「なんか考えてたみたいだけど、納得しましたか」
 自分が心の結婚相手として決められていたのが本当だとして、心の気持ちはどうなのだろう。周りが決めた男と結婚するのは嫌じゃないのだろうか。
「それじゃあ、あきらめて私の処女を奪ってくださいね」
 心は服を脱ぎ始めた。薄明かりの中なのではっきりとは見えないが、武志は綺麗だと思った。
 体は引き締まっている。完全には大人にはなりきっていなくて、かすかに少女の名残を残している。胸とお尻が大きくなれば、かなり良い線までいくだろう。
 部隊の隊員と比べるとさすがに負けるだろうが、一般人レベルで考えると十分合格点だ。
「脱がせますね」
 心が武志の服に手をかけ脱がせ始めた。武志としては、なんとか抵抗して時間を稼ぎたいが、なぜか体が言うことを聞かない。それに、頭の片隅に丹家衆の技を一度見てみたいという気持ちがあるのも事実だった。
 心が動くたびに、良い香りがふわっと漂ってくる。若い女の子独特の体臭に、濃厚に甘い香りが混ざっている。嗅ぐたびに心と体がザワザワしてくる。
「この部屋には香が焚きしめてあります。これを嗅ぐと男の人はとてもエッチな気分になるんです。私は子供の頃から慣らされてるから効かないんですけど」
 心は武志を脱がせ終わると、そっと体を重ねた。
 ヒンヤリしてて、弾けるような感触が武志の体へ伝わってくる。
 心が口を重ねてきた。想像と違い優しいキスだった。
「男の人とキスしたの初めてです」
 心はキスを続けてくる。舌の先で唇をなぞり、唇を軽く擦り合せる。少しだけ口の中へ舌を入れ、唇の内側をやさしく丁寧に舌でたどる。
 その間も控えめな胸を押し付けてくるし、手や脚は武志の体をサワサワと撫でてくる。
 武志が最大級に丁寧に女性を愛撫する時のやりかたをもっとやさしく上品に細やかにした感じだ。
 これには武志もざわめきを抑えることができなかった。
 じれったい気持ち、もっとやって欲しい気持、逃げなきゃと思う気持ち、参考にしようという気持ちなど幾つもの気持ちが頭の中で混ざり合う。
「どうですか。キスはいっぱい練習しましたから。もちろん女性の師匠とですよ」
 心がしゃべるたびに唇が離れるのが、さみしく感じてしまう。
「丹家衆の女は子供の頃から、師匠について色んな事を学ぶんです」
 心の舌が口の中へ入り込んできた。全くガツガツすることなく、丁寧に口の中を愛撫してくる。
 武志は思わず声を出しそうになるのを飲み込む。
 心の口から唾液が流し込まれてきた。それにはかすかな甘みがあった。
 これは唾液だけじゃない。何かが混ぜられている。
 武志が目を見開くと心が言った。
「安心してください。毒じゃないですから。ちょっと体が動かせなくなるだけですから。副作用とか、習慣性とかはないです」
 武志は吐き出すこともできず、飲み込むしかなかった。
 その後も延々と心のキスは続いた。
「男の人とのキスもいいですね。武志さんの力を感じます」
 武志としては気を流しているつもりは無かったが、無意識のうちに気が流れ出ているのかもしれない。
 そして、口の中を散々舐め回され、妖しい何かが混ざった唾液をたっぷり飲まされたところで、ようやく心の口が離れた。
「次はお口でしますね」
 心はそういうと武志の口からだんだんと股間へ向けてキスする場所を移動させていった。
 移動する間も唇と舌は見事な仕事をしていく。
 絶妙の力加減で武志の体を通り過ぎていく。しかも、焦らしたり、責めたりと男のツボを抑えている。本当に男は初めてなのかと思う。いったい、丹家衆はどんな教育をしているのかと興味が湧いてくる。
 心はついに股間までやってきた。
 ここからが本番だ。絶対に耐え切ってみせる。武志は丹田に力を込め心を落ち着かせる。
 気を集中させようとするが、頭の中に薄いもやが掛っているようで、今ひとつ集中しきれない。
 武志が気を集めるのに躍起になっている間にも、心の舌は武志の体を刺激してくる。
 肉棒に取り掛かるかと思ったが、太ももと袋の付け根に淡い快感を送り込んでくる。くすぐったさと気持ち良さが適度にブレンドされた快感で、引き込まれるような心地良さだ。
 そっちが焦らしてくるならと、武志は気を集めていく。時間はかかるが少しずつ気が溜まっていくのが実感できる。挿入などということになったら、気の力を使って射精前に相手をイカせなくてはいけない。備えが必要だった。
 心は唾液の量が豊富で武志の股間はヌルヌルにされてしまう。
 そして心が肉棒に取り掛かってきた。
 ヌロ、ヌロ、ヌロと舌が絡み付いてくる。それは武志が想像していたよりずっと気持ち良かった。
 肉棒に血液が流れ込み痛いほど勃起し、それにつれ快感もどんどん大きくなっていく。
(おかしい。気持ち良過ぎる……)
 武志は想定外のことに慌てるが既に遅かった。心が焚いている香には感覚を敏感にする効能がある事を武志は知らなかった。
「これが男の人なんですね。思ったより全然平気です」
 心が亀頭を口に咥えた。これがまた、唇の締め加減、舌の使い方が見事だった。S級隊員の知香に優るとも劣らないテクニックだ。心の若い外見からは想像もできない技術だ。
 しかも、武志の感じ具合を感じとり、やり方を的確にアジャストしてくる。
「この匂いも、味も嫌いじゃないです」
 心が頭の上下を始めた。
 武志の快感が跳ね上がる。まるで極上の性器に包まれているような気持ち良さだ。普通の人間ならあっという間に果ててしまうだろう。これほど見事なフェラにはめったにお目にかかれない。香露に気を流されながらフェラをされるのより上かもしれない。究極のフェラといっても過言ではない。
 武志は声が出そうになるのを必死にこらえる。
 クスリのせいか我慢が効かない。武志は早くも射精の危険に追い込まれた。
「気持ちいいですか。念のため言っておきますが、男の人は初めてですから。でも、練習だけは子供の頃からやってるから、口には自信があるんです」
 心が自慢げにほほえみながらしゃべる。
「まだ出したらダメですよ。もう少し我慢してください。もっと、おちんちんを味わわせてくださいね」
 そう言って心は肉棒を根元まで飲み込んでいった。
 亀頭が喉の奥まで入っている。舌が玉袋まで伸びている。根元まで温かい粘膜に包まれ、快感が武志を襲う。早くも精液が体の奥で沸き立ってくる。
 心がゆっくりと肉棒を吐き出していく。その間も舌が裏筋を刺激するのを忘れない。それは武志をギリギリの所まで追い込んでいった。
 肉棒を吐き出し終わると、また飲み込んでいく。手は武志の体の敏感な部分を撫で回り、アクセントをつけて快感を盛り上げる。
 心が一往復するごとに武志はどんどん追い込まれていく。ギリギリのところからギリギリのギリギリまで、もう後が無い状況だ。
 頭の中では快感が渦巻き、もう他の事が考えられなくなっていく。もう意地だけで耐えている状況だ。少しでも気を抜いた瞬間に射精してしまう。
(このままじゃダメだ。何とかしないと)
(やばい、やばい、あぁー、気持ち良過ぎる)
(あぁー、ダメだ、あぁー、もう、ダメだ、耐えられない)
(おおおおおぉー……)
 亀頭が膨らみ射精が始まろうとした瞬間、心は肉棒を吐き出し、フェラを止めた。
 それがまた絶妙のタイミングだった。一瞬でも遅れれば間違いなく射精していただろう。
 肉棒は射精をはぐらかされ、ビクンビクンと震えている。
 武志は快感の名残と切なさに一人悶えた。
「まだダメですよ。出すのは私の中です」
 心は武志の腰を跨いで、そっと肉棒を摘んだ。刺激を与えると、今にも暴発してしまう。
「今まで武志さんのために大切に取っておいたんですよ」
 心が肉棒の角度を調節して、狙いを付ける。
「大丈夫。小さい頃から体を柔らかくする修練を受けてますから。処女膜も柔らかくなって、それほど痛くないはずです」
 破瓜を目前に控えさすがに緊張しているのか、心が自分に言い聞かせるように言う。
「じゃあ、いきます」
 心が腰を落とした。
「あっ……」
 肉棒が狭いところを押し広げながら、熱い粘膜に包まれていく。
 一瞬の抵抗の後、肉棒は処女膜を突破して行った。そして、行き止まりに当たって止まった。
「これが男の人……。これが一条流の男の物なんですね」
 心が震える声で言った。

(これが丹家衆の女性なんだ)
 武志も驚いていた。
 処女なのに、中は十分すぎるほどこなれている。もう何年も付き合っている女性のようだ。ごく自然に、かといってでしゃばることなく、ねっとりと絡みついてくる。
 それでいて、処女特有の窮屈さを失っていない。さらに、じっとしていてもキュッ、キュッと小気味良く締め付けてくる。
 今までに体験したことがない、驚きの秘肉だった。
 小さい頃から特別な教育を受けていた香露とも違う。
 心も自分と同じかそれ以上に厳しい教育を受けてきたのだ。武志は実感した。
「思ったより痛く無かったです」
 すぐには動けないのか心はじっとしている。
 武志も先ほどフェラで限界まで追い込まれてからの挿入で、耐えるのが精一杯だった。自分から責めるどころの話ではない。
「お腹がピリピリして熱いです」
 心がお腹に手を当てながら言った。
 武志は体のコントロールができず、まだ気が漏れ出ているのだ。それとも丹家衆の女性は対一条流用に気を吸い取る技を持っているのか。千年以上の歴史を持つ古い一族だ。何があっても不思議ではない。
「動きますね」
 心が武志の胸に手を置き、ゆっくりと腰を上下させ始めた。
「大丈夫、我慢できますから」
 心は痛みをまぎらわすためか、しゃべり続けた。
「武志さんは知らないだろうけど、私は子供の頃から、大きくなったらこの人と結ばれるのよと言われて、写真やビデオを見せられてたんです」
「いつかこの人のお嫁さんになるんだと子供心に思いながら育ったんですよ」
「初めて会った時は初対面の気がしませんでした。感激を隠すのが大変だったんですから」
 武志は射精を抑えるのが辛くて、全く動けない。心の話を聞いていると、やることはおかしいが、根は良い子なのではないかと思えてくる。
「痛いのは治まってきました。本気でいきますね。いつでも出して良いですからね」
 心の言葉を聞いて武志は驚いた。
 まだ本気ではなかったのか。今でも射精を抑えるのが難しいのに、これ以上の事をされたら我慢できるものではない。
 そして、心の秘肉が動き始めた。
「おおおおぉー……」
 武志は溜まらず叫んだ。
 この動きは何なんだ。
 心の秘肉がまるで生き物のように肉棒に絡み付き、締め付けてきた。
 入り口が締まったかと思うと、奥へ向かって肉棒を絞り取るように締まる場所が動いていく。そうかと思うと、肉棒を手で握るかのように全体が締まったり緩んだりする。
 未知の体験だった。人間はこんなに自由に秘肉を動かせるものなのか。遺伝なのか、訓練なのか分からないが恐ろしいまでのテクニックだ。
 この技に武志は覚えがあった。インドネシア作戦の前の訓練で知香が使った技だ。あの時の技をさらに複雑化、洗練させたものだ。あの技は丹家衆の技だったのだ。
 武志は一気に射精寸前まで追い込まれた。もう、暴発してしまうのは時間の問題だった。
「そろそろ出そうですか。いっぱい出してくださいね。いくら武志さんでも我慢できないと思いますから」
 心が武志の状態を敏感に察知して言った。
「危険日の処女に中出しなんて、武志さんでも初めてでしょ。思う存分出してください」
(危険日! ダメだ、避妊して無い女の子に出すなんて、絶対ダメだ)
 妊娠させるわけにはいかない。武志は焦った。なんとかしなければならない。
 そこで武志は思い出した。そうだ。こんな時のための奥義逆流だ。気を通常とは逆に流し、快感を急激に押さえ、射精を抑える技だ。
 武志は必死で意識を集中して奥義を発動しようとするが、相変わらず頭の中にはもやが掛ったままで意識を集中できない。
 後は裏技延髄責め。これは過去に一度しか使ったことが無い。危険すぎる。それに二度と使わないと誓った。
 こうなったら、先にイカせるしか無い。武志は気の大量放出で心を先にイカせることにした。
 あまり気を使いすぎると、週末の美穂達とのセックスに影響が出るが、今はそんな事を言ってる場合ではない。
 不十分ではあるが気はある程度溜まっている。
 亀頭の先が子宮口を突く、その一瞬に一気に放出するのだ。
 武志はタイミングを計った。

 心は処女のくせに天性の勘で武志の射精感を読み取り、同時に達するつもりだった。
 もう痛みはほとんど無かった。武志の肉棒から漏れ出る気のおかげで、痛みより快感の方が大きくなってきていた。
 武志はもうすぐ射精するはずだ。念願だった初セックスを成功させる。
 心は腰のスピードを上げ、秘肉を締め上げた。

「う、ううぅ……」
 心の秘肉が亀頭にむしゃぶりついてきた。あやうく漏らしそうになるのを、武志はすんでのところで何とかこらえきる。かなり危ない状況だった。
 心のペースアップに武志は気の放出のタイミングを逃してしまった。それと同時に秘肉が一層の締まりをみせ武志を追い込む。
 もう、少しの余裕も無い。
 精液はすぐそこまで上がってきていた。後何分とかのレベルではない。もう、十数秒とか、数秒とかのレベルだ。
 武志はラストチャンスにかけた。
(今だ)
 武志は心の子宮目掛けて、最大量の気を一気に流し込んだ。
「んぅーーーーー……」
 心の背がピーンと伸びた。大量の気が子宮を焼き尽くし、体の内部を通り抜けて行く。まだ拡張されていない気の道が圧力に負けて押し広げられ、圧倒的な快感が通過していく。そして、瞬く間に脳にまで達した。
 一瞬で心の頭の中は快感が渦巻き、真っ白になった。
 突然の事に心は何が起きたか分からない。考える間も無く大きな絶頂に襲われた。
 今まで体験してきた絶頂は何だったのかと思うほどの、すさまじい絶頂だった。快感が暴風雨となって頭の中を駆け巡る。
 心は何も考えられなくなった。

 心が絶頂に達した瞬間、秘肉が物凄い力で肉棒を締め付けた。痛いくらいの圧力だった。
「くっ、くぅー、う、う、う、うぅ……」
(これだ、これだけ乗り切れれば、終わりだ)
 武志は丹田に力を込め、肛門を引き締め必死に耐える。
 気の大量集中放出でも心は失神しない。激しい快感に対する備えもあったのだ。武志の中で諦めの思いが強くなっていく。
 さらに、無意識なのか、心は絶頂に達してもまだ武志への責めを緩めない。秘肉はただきついだけではない、ヒクヒクと細かい振動まで加えて、肉棒を責めてくる。
 それが駄目押しになった。最後の一歩で武志は耐えられなかった。反撃の手段を失い、モチベーションが下がった分、こらえ切れなかった。
(ダ、ダ、ダメだー。あ、あ、ああああぁー……)
 ぶりゅるるるるるー……、ぶしゅううううー、びしゅううううぅー……。
 秘肉が精液を絞り取るようにうごめく。
 びゅるるるー、びゅるるるっ、びゅるるっ……、ぴゅるるぅー、ぴゅるっ……。
 武志は射精の快感に身を震わせた。久しぶりに味わう会心の一撃だった。
 今までの限界を超えた我慢は、物凄い量の射精となって現れた。体の中のありとあらゆるものが出て行く。体に溜まっていたものを出し切ってしまった感がある。
 武志は射精が終わると同時に体中から力というか、気力が抜けていくのを感じた。

 一方心もかすむ意識の一部でお腹の奥に何かが当たるの感じていた。
(当たってる……。何かが当たってる……。これが射精……)
 熱い物が体の奥に広がっていく。
(出てる……。これが精液……。良かった……)
 心は射精させられたことに満足しながら、武志の胸の上に崩れ落ちた。

 二人は、はぁはぁと激しい息をするだけだった。
 しばらくして、ようやく息が落ち着いてくる。
 武志は相変わらず体が自由にならず、手脚を投げ出したままだ。
 心は武志の肩に頭を乗せ、気だるげに手で武志の胸を撫でる。
「いっぱい出ましたね。子宮に染み込むまで、もう少しこのままで」
 すでに恋人というか愛人みたいな馴れ馴れしさだ。
「びっくりしました。あれが一条流の技なんですね。想像と全然違ってました。凄いとは聞いてましたが、あれほどとは思いませんでした。初めての相手が武志さんで良かった」
 武志の思いを知ってか知らずか、心はうっとりしながら武志に話しかける。
 武志はそれどころではなかった。射精の快感が去っていくにつれ、気持ちがどんどん落ち込んでいった。
 危険日の女性へ中出ししてしまった罪悪感と妊娠の恐怖。
 今まで避妊を女性任せにしていたせいで、妊娠について軽く考えていた。美穂が妊娠したがっていることも、美穂のジョークというか強がりだという思いもある。それに万が一妊娠しても美穂なら一人で立派に育てるだろうという気がする。
 だが、心は別だ。未成年の大学生の妊娠となると話が違う。事態は深刻だ。認知や結婚を求められても困ってしまう。自分には美咲というカノジョが居るのだ。考えれば考えるほど怖くなってくる。
 武志は自分の節操の無い下半身を呪った。

「もう一回やりましょうか。まだまだ夜は長いですから」
 すっかり落ち着いたところで、心は腰を上げ、肉棒を抜いた。秘肉の入り口をキュッと締め、精液が垂れるのを防ぐ。
 そんなこともできるのか、武志は少し感心した。
 肉棒はかすかに元気を失っているが、まだ立ったままだ。九割がたの硬度を保っている。
 心がためらうことなく肉棒を口に含んだ。
「こんな、味なんですね。嫌いじゃないですよ」
 心は初めての精液の味にも臆することなく、お掃除フェラも完璧だった。
 汚れを舐め取っては味わいながら飲み込んでいく。
 力加減は絶妙で、それ以上強いとわずらわしく感じてしまう一点を見切っている。
 武志は大量射精の気だるさも手伝い。されるがままにフェラの快感に埋没していった。
「また、元気になってきました。すごいです」
 武志の思いとは別に、肉棒は早々と復活してしまう。
 さらなる、快感を求めて、ビクン、ビクンといなないている。
「それじゃあ、入れますね」
 心が下の口でちゅるんと飲み込んでいく。そして、女性上位の体勢で体を動かす。
 体と手が武志へ巻き付けられ、耳元でささやいてくる。
「もう、ほとんど痛くありません。武志さんは気持ちいいですか」
 武志にはなす術がなかった。心にされるがままだ。男は一度射精してしまうと、急に覚める面がある。武志も反抗の気力をすっかりそがれていた。
 このまま、また射精させられ、終わったらまたフェラで立たされる。そして、射精、フェラと心が満足するまで何度も繰り返されていくのだ。武志は完全に諦めてしまっていた。
 そして、武志はもう出ないと思うほど搾り尽くされ、いつしか眠りについてしまった。

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