<第62章>  由佳の作戦が終わり、十二月に入ると武志は卒論にかかりきりになった。訓練も全て休止してもらい、講義もほとんど無いので自宅にこもる時間が増えた。  美咲と瞳が時間が有るときには武志の家へノートパソコンを持ち込んで卒論作成を手伝ってくれる。原稿や実験データの入力、誤字脱字のチェック等、手伝ってもらうことは意外と多い。  三人はセックスも封印して、帰り際にキスをするという清い関係を続けた。  そうしている内にクリスマスが近づいてきた。まだ卒論は完成していないが、さすがにクリスマスを無視するわけにはいかない。美咲と瞳は間違いなく楽しみにしている。それに医学部の合格祝いには高額な物を貰っている。  パーティーとかの企画が苦手な武志は、美咲と瞳にまかせて自分はプレゼントだけ考えることにした。あの二人に任せたほうが、面白いものになるに違いない。  きっと彼女達のことだからミニスカ・サンタのコスプレをするだろう。三週間ぶりのエッチになるので激しく求められそうな気がする。武志もこの間全く出していない。溜まりに溜まって、すごく濃いのが出そうだ。これほど溜まったのは夏のアメリカ出張前以来だ。  武志はプレゼントを何にするかでしばらく悩んでいたが、結局指輪にした。二人にはまだアクセサリを買ってあげたことがない。女の子なんだから、きっと欲しいのだろうが、今まで催促されたことはない。武志がファッション関係に疎いので、我慢しているのだろう。誕生日プレゼントで買うと不公平になるので、こういう二人同時に渡すときがちょうど良い。  指輪のサイズが分からなかったので、武志は二人と手をつなぐたびに、それとなく指を触り太さを確かめた。わざとらしくならないように注意した。指輪のサイズを探っているのがバレたら、面白くない。  ブランドは良く分からないので、同じゼミの女の子に日本のブランドの適当な物を教えてもらって買いに行く。  実際に買うときには店員のお姉さんに失礼して指を触らせてもらい、『この太さで』と言ってサイズを選ぶのがとても恥ずかしかった。  指輪はキュービックジルコニアの石が付いたシンプルなシルバーリングだ。これなら普段からはめていてもおかしくない。デザインは二人とも同じ物にする。別なものにして取り合いになったらいけない。  これからもプレゼントを選ぶたびに頭を悩ませないといけないと考えると、武志は少しだけ気が重くなった。  二十四日の昼すぎ、武志、美咲、瞳の三人は瞳の家に集合した。瞳の両親はデート&クリスマス・ディナーに出掛けていて、夜遅くなるまで帰ってこない。もちろん瞳が予約をして、母親を焚きつけて父親と行かせた。  今日は瞳の家で手作りパーティーがコンセプトらしい。ケーキもスポンジから焼くのだ。  早速三人で分担して料理を作る。一番料理の上手い美咲がケーキ、瞳は七面鳥、武志は雑用を担当する。  美咲がスポンジを焼き、瞳は七面鳥のお腹に野菜を詰め、武志は生クリームを泡立てる。  それから三時間近くかかって、なんとか料理ができ上がる。七面鳥が2キロと大きいので焼くのに一番時間がかかった。  だが、でき上がってみると、見栄えはそれほど良くないが、どれも美味しそうに見える。  ケーキは良い材料を使い、お酒も果物もたっぷり入っているショートケーキだ。七面鳥は時間をかけて皮をパリパリに焼き上げて、グランベリーソースとグレイビーソースの二種類を用意してある。他にはシャンパンやチーズなどのオードブルも用意してある。  夕方になり、料理が用意できたところで、ケーキにろうそくを立て火を付ける。電気を消して、三人でせーので火を吹き消す。そして、クラッカーを鳴らして、『メリークリスマース』と声を合わせる。  武志は去年のクリスマスの事を思い出し、感慨にふける。  一年前にはまだ美穂や麗華達がいて、忘年会、クリスマス、新年会と楽しい時間を過ごしていた。それがたった一年でみんな去ってしまって代わりに二人の彼女ができた。そして来年は医学部生だ。ここ数年で自分の運命が大きく変わってきている。全てが祖父武彦の死から始まっている。武志は命日でもないのに祖父の事を思い出してしまった。 (じいちゃん。俺、正しい方向に進んでいけてるかな……)  武志が物思いにふけっていると、瞳がシャンパンを出してきた。  美咲がやったことがなくて開けたがったので、美咲が開けることになる。窓を開け外へ向けて飛ばす。 「キャァー」  スポーンという音と共に栓が飛んでいく。初めてにしてはうまく飛ばせてる。  庭がある家はこんなことができてうらやましい。武志の家だと、隣の家の窓ガラスを割りそうで怖くてできない。  シャンパンをそれぞれのグラスに注いで、再び『メリークリスマース』と乾杯する。  なぜ二度もと武志は不思議に思うが、二人によると何度言っても良いものだそうだ。  それからはシャンパンを飲みながら、七面鳥を食べる。初めて焼いたにしては美味しくできている。時間をかけてじっくり焼いたのが良かったみたいだ。  グランベリーソースのほうは甘くて武志は苦手だったが、グレイビーソースのほうは和風ぽくて舌に合った。  七面鳥は大きくて全部は食べきれないので、1/3だけ食べて、あとは各自のお土産にする。  お腹も満たされ、軽く酔ってきたところでプレゼント交換になった。  まずは武志が美咲と瞳に指輪の入った小箱を渡す。 「何にしようか悩んだけど、これならいつも付けてられるかなと思って」  美咲と瞳が見るからにワクワクした感じで箱を開ける。 「ありがとー。きれー」 「ありがとう」  二人は早速指にはめ、光にかざして見る。二人とも左手の薬指にはめている。 「ダイヤじゃなくてキュービックジルコニアだけどね」 「そりゃ分かってるよ。本物だったら高すぎてもらえないよ」 「もらえるだけでうれしいから。それに、ちょっと見には分からないし」  二人ともうれしそうに、飽きることなく、色々な角度から指輪を眺めている。アクセを貰って喜ばない女の子はいないというのは本当だなと武志は思った。  次は美咲の番だ。 「じゃあ次は私。まずは武志さんに」  美咲は一抱えくらいの大きさの箱を出してきた。大きさの割には軽そうだ。見ただけでは中身の見当が付かない。  武志が箱を開けると、中には大量のサプリが入っていた。ビタミン、プロテイン、亜鉛、無臭ニンニクなどなど。ビタミンは良いとして、後のほうは不純な目的がプンプンする。 「ありがとう」  武志は苦笑いしながらも素直に礼を述べた。健康に気を使ってくれているのだ。 「これで、ラストスパートがんばってね。そして、瞳にはこれ」  そう言って、美咲は重そうな包みを取り出した。  瞳がいぶかしく思いながら包装を破ると、大理石の平たい石が出てきた。瞳が意味が分からないでいると、美咲が説明した。 「これは、のし台。パンとかパイとか作るときに生地をこねる台。これは冷蔵庫に入る大きさだから、冷やしてから使うと、生地がくっつかないの。これでお料理がんばってね」  美咲がなぜか自慢げに説明する。 「あ、ありがとう……」  瞳は半分ありがた迷惑な物を貰って、とまどっている。クリスマスプレゼントには似つかわしくない物だ。普通は貰ってうれしいものを贈るだろう。  見ている武志も反応に困ってしまった。  空気を変えるために、瞳がプレゼントを出した。一抱えほどの包みだ。 「私から、武志さんにはこれ」  感触からして着る物かなと思いながら武志が包装を破ると、中身はトレーニングウェアと吸湿速乾性のアンダーウェアだった。 「武志さんは運動関係はたいてい持ってるから、これならいくら有っても困らないと思って」 「ありがとう、明日から早速使うよ」  武志がトレーニングの時に着ているのは昔買った物でだいぶくたびれてきている。正直ありがたかった。それに下に着ているのは普通のTシャツで新素材のアンダーウェアは持っていなかった。そういった物が在るのは知っていたが使ったことはない。ちょっと楽しみだ。 「ちなみに、私とお揃いです」  瞳がうれしそうに話す。美咲は負けたというような顔をしている。 「それから美咲にはこれ」  瞳は美咲と同じように重そうな箱を出してきた。  美咲が開けるとダンベルと、歩行運動をするステッパーが出てきた。 「美咲は高校の時以上に運動してないから、これで運動してね。ステッパーを踏みながらダンベルを使うと上半身と下半身を同時に鍛えられるから」 「あ、ありがとう」  美咲もありがた迷惑な物を貰い、困った顔をしている。持って帰るだけで一苦労だ。  この二人はプレゼントのたびに、お互いにこんな困る物をあげてるのかなと、武志は不思議に思った。  最後に三人で紅茶を飲みながらケーキを食べた。 「美味しいねぇー」 「うんうん」  ケーキは見栄えは悪いが想像以上に美味しかった。デパ地下のケーキ屋さんには負けるだろうけど、近所のケーキ屋さんとは良い勝負ができる。材料が良いせいもあるだろうが、自分達で作ったからだろう。  それに生クリームもフルーツもたっぷり使ってあるので、とても贅沢な感じだ。けち臭いケーキだと、生クリームを節約しながら不満を感じながら食べないといけないが、このケーキはもう十分というくらい、生クリームが厚い。スポンジよりも生クリームのほうが多いくらいだ。たまにはカロリーを気にしないケーキも良い。  三人はケーキを食べたぁという満足感でいっぱいになる。甘い物は別腹と言っても、1ホールは食べきれないので、瞳の両親用に少し残しておく。  そして、ケーキを食べ終わり、美咲と瞳が後片付けをするのを、武志はリビングのソファに座り眺めていた。  時刻は七時前。瞳の両親が帰ってくるまで二時間以上ある。  片付け物の終わった二人が武志の両脇にやって来て座る。キラキラというかギラギラした目をしている。 「じゃあ、私の部屋へ移動しましょう」  武志は瞳の部屋へ連れて行かれ、クッションに座らされる。 「ここでしばらく待っててください」  前みたいに目隠しはされないんだと、武志は肩透かしをくらう。武志はやることがないので、部屋の中にあった雑誌をめくったり、本棚にある本を手に取ったりして時間を潰す。  瞳の部屋は武志や美咲の部屋より広いので、家具が少なく感じる。お客様が来るので片付けたということもあるだろう。  三十分がすぎた頃、ドアの向こうで二人が戻ってきた物音がした。 「部屋の電気を消したら、ドアを開けてください」  ドアの外で美咲の声がした。  武志は言われた通りに部屋の電気を消して真っ暗にしてから、ドアを一気に開ける。  廊下の電気も消してあり、暗闇の中に立つ二人を見て武志は唖然とした。  人間ツリーだ。  二人は下着姿で、ブラとショーツにLEDの小さいライトがたくさん付けてあり、カラフルに光っている。胸元と腰周りだけが明るく浮き出て、それ以外の体の部分を薄暗く照らしている。そして、お尻のほうから尻尾のように電源コードが延びている。  想像もしていなかった。いや、自分には考えつくことができないだろうと武志は思った。 「昔マンガで呼んだことがあって、これなら武志さんが驚くかなと思って」 「家の中にクリスマスツリーが無かったでしょ。このために片付けたんですよ」  二人がうれしそうに説明する。武志を驚かすことができてうれしいのだ。 「あぁ、びっくりしたよ。想像もしてなかった。てっきりサンタのコスプレかなと思ってた」 「でしょう。そう思って、変わった事をしてみました」  変わりすぎてるよと武志は思った。この二人にはいつも驚かされる。人を驚かせることを楽しみにしている。飽きることが無い。 「せっかくだから、最初はこのままやりましょう」  二人は一旦電源コードを抜き、室内のコンセントにつなぎなおした。それから武志の服を全て脱がせて、ベッドに腰掛けさせる。そして、武志の両脚の間に座り込んだ。  暗闇の中に二人の顔と肉棒がぼぅっと浮かび、幻想的な雰囲気がする。  武志は溜まりに溜まっているので、二人の顔が近づいてくるだけで、急速に肉棒が立ち上がり天井を向いた。  二人は口と手を使って、肉棒をあやし始める。  まずは、ペロペロと竿を舐め、玉を転がし、太ももをすぅーっと撫でる。 「あぁ、良いよ」  久しぶりの感触に武志は心から満足の声を出した。  武志の声に煽られたのか、二人はどんどん濃厚なフェラへ移っていく。  武志は我慢するのを止め、愛情がこもったねっとりとした舌使いを味わう。 「最初はどこに出したいですか」 「俺はどこでもいいよ。二人で決めて」 「じゃあ二人の口の中へ。ちゃんと半分ずつにしてくださいね」  美咲と瞳は交互に咥えては喉の奥まで飲み込んだ。待っているほうは竿の根元から付け根にかけてをペロペロと舐める。  春以来格段に上達した二人のテクに武志は腰が溶ける感じがする。最高のテクニックは愛情だ。濃厚な精液が出口を求めてざわついている。 「もうすぐですね」  射精の前兆も知り尽くしている二人が武志を追い込みにかかる。  美咲は口をすぼめ、舌を絡みつけながら吸い上げる。瞳は少しでも多くの精液を出そうと玉を揉みほぐす。 「ああああ、あぁー……」  武志はあまりの気持ち良さに背中を丸め、二人の頭に手を載せた。 「出るっ、出るよ」  その瞬間、亀頭が一段と大きくなった。美咲が頬をへこませて思い切り吸い上げる。  どるるるるるるるりゅぅー。  射精の瞬間、竿の中を固形物が通るような感覚とともに、激しい快感が武志の体を走った。  精液が物凄く濃いことが自分でも実感できる。 「あうっ、うううっ、ううぅー……」  武志は下半身が溶けて内臓が吸いだされるかのような感覚に、痺れてしまう。  体がびくっ、びくっと震え、背中にぞわぞわっと寒気がした。 「んんっ」  美咲は激しい勢いの射精を舌で器用に受け止め、口の中に精液を溜めていく。  第一撃が止んだ瞬間に肉棒の根元をキュッと掴み、口をはずした。一滴もこぼさないように、うまく口を閉じる。  そして、美咲の顔のすぐ横で待機していた瞳がすぐに口に咥える。瞳が咥えた瞬間に美咲は掴んだ手を緩める。二人の見事な連係プレーで精液は全くこぼれない。  ぶりゅるるるるぅー、びゅるるるー……。  すぐさま第二撃が瞳の口の中に放たれる。瞳も思い切り吸い上げ、精液の発射速度を加速させる。さらに、玉を揉み、残らず搾り取ろうとする。 「おおお、おおぉ……」  武志は体を震わせながら、快感に浸る。普通の射精の二倍の射精時間と快感だ。溜めた後の射精は物凄く気持ち良い。  びゅるるっ……、ぴゅるっ……、びりゅっ……。  瞳は唇と指で根元から搾り出すように残り汁を吸い上げた。しばらく吸い続け、もう一滴もでなくなると、口の中に精液を溜めたまま、舌で亀頭を舐める。 「あ、あ、あぁ、そ、それは……」  射精直後の敏感な亀頭を舐められ、武志はくすぐったいような痺れる感覚に瞳の頭を掴んで悶えてしまう。それを物欲しそうに美咲が見ている。  肉棒が少しだけ柔らかくなったところで瞳は口を外した。  美咲と瞳は顔を見合わせてから、同時に口の中の物を飲み込んでいった。  あまりの濃さと多さのために一度に飲み込めず、苦労して少しずつ喉を鳴らしながら飲み込んでいく。全てを飲み込むにはいつもの倍以上の時間がかかった。  二人の美少女に同時に精液を飲ませる状況に、肉棒は早くも硬さを取り戻していく。 「武志さん、溜めすぎー。こんなに濃いの初めてです。しかも量も半端じゃなく多いし」 「舌で弾力を感じるほど濃いです。ゼリーみたい」  アメリカ出張前に武志が溜めたときはアメリカで出してきたから、二人がこれほど濃い精液を味わうのは初めてだった。 「あーでも、なんか、幸せ感じるね」  美咲が満足そうに言う。瞳もうっとりした顔で後味を噛み締めている。  武志としては気も精液も欲求もまだまだ溜まりまくっている。  美咲は早くも復活している肉棒にしゃぶりついた。瞳も負けじと顔を寄せる。  今日は時間いっぱい、出しつくすまでやるぞ。武志は二人の顔をいとおしく見ながら思った。  クリスマスの翌日から武志は卒論の最後の追い込みに入った。ゼミ生同士でお互いに論文を見せ合ったり、助手の人にチェックしてもらったりする。そして指摘点を直すという作業を繰り返す。原稿用紙換算で五十枚分以上にもなると、修正作業も時間がかかる。  論文の結論については既に教授からOKが出ているので、後は文章力と論文記述の技術の問題だ。  遅れている学生の中には大学に泊り込んでいる者もいる。  武志は春から夏に掛けては編入試験の勉強をして、夏にはアメリカへ行っていた分、他のゼミ生より遅れている。三十日まで大学へ出て卒論をやっていたが、大晦日からは卒論作業を休みにした。  そして、大掃除に取り掛かった。せめて自分の部屋くらいは掃除しないといけない。一日でできる分だけの掃除をした。  掃除が終わった頃には日も暮れる。年越しそばを両親と家族三人で食べる。それからはコタツで横になり、テレビを見ながらまったりと過ごす。家族全員が揃ってテレビを見るなんて、年末年始くらいしかない。武志は一年ぶりくらいの団らんに、たまには良いかもと感じた。  そして十一時すぎ、除夜の鐘が鳴る中、武志は美咲の家へ向かった。美咲、瞳の三人で初詣をするために、瞳が美咲の家で待っている。  二人と合流して、近くの神田明神へお参りする。真夜中だというのに、結構人出が多い。  境内で並んで待っているときに、新年のカウントダウンが始まる。ゼロの瞬間、三人はハグしあった。外国だとキスをするのだろうが、人前でキスはちょっと恥ずかしい。遠くで花火が打ち上げられる音や鐘の音が聞こえた。  行列はゆっくりとしか進まない。武志は両手で美咲と瞳と手をつなぐ。そして歩きながら新年の抱負を考えた。  長期的な目標は一条流の発展と、周りの人の幸福だ。一条流の技を使って人を幸せにしたい。それが最終的な武志の願いだ。  中期的には医学を勉強して、それを一条流に取り込んでいきたい。医学だけでなく、他の現代科学で参考にできるものは何でも取り込んでいきたい。それ以外にも鍼灸按摩など東洋療法や武術なども参考にできるかもしれない。対象は数限りなくある。  短期的には、卒論を完成させて、四月からの医学部の勉強をがんばることだ。それと気になっていることも調べてみたい。武志がたまに襲われるどす黒い気持ちのことだ。  普段の自分なら、けしてやらないような酷い事を女性に対してしてしまう。たいていは許してもらえるので問題なら無いが、武志自身はとても気にしている。単に武志の精神の未成熟によるものなのか、それとも、一条流の技と関係が有るのか、時間が有るときに調べてみたい。  他に、奥義の習得も進んでいない。父親から存在だけ知らされている奥義。奥義というくらいだから習得には時間が掛かるのだろうが、最近は試すこともしていない。これも進めないといけない。  武志が思いにふけっているうちに行列の先頭に着き、三人はお参りした。混んでいるので、簡単に健康だけをお願いした。それから、おみくじを引き、甘酒を飲んで、初詣を済ませた。  二人を美咲の家へ送った後は、武志も家に帰り爆睡した。睡眠が不足していたので、ちょうど良い。  正月三が日は訪ねてくる親戚も無く、お節を食べて、テレビを見て、寝るといった完全にだらけきった生活を送る。  そして三日、武志、美咲、瞳の三人は渋谷に向かった。初売りやセール目当ての人で思ったよりも街は混雑している。  ホテルに入った三人は姫始めを楽しんだ。十日ぶりのセックスに、武志は美咲と瞳に一回ずつ盛大に吹き上げた。美咲と瞳はそれぞれ三回以上は絶頂を味わった。  翌四日から武志は再び卒論の作業に戻った。助手のチェックを受け修正し、教授のチェックを受け修正する。そうして、何度も推敲を重ねて、ようやく教授からOKをもらい、武志は卒論を完成させた。提出期限の前日に卒論を提出することができた。  後は卒業まで、卒論発表会を残すだけである。これは発表時間に合わせてスライドを作らなければいけない。作業はそれほど難しくはないが、けっこう面倒である。  それでも一段落ついた開放感に包まれて、武志は力が抜けていた。終わった事をとりあえず美咲と瞳にメールする。二人には色々手伝ってもらったから、何か御礼をしないといけない。  武志はベンチに腰掛け、太陽の温かい日差しを浴びながら、ぼんやりした。真冬だというのにポカポカして眠くなってくる。  明日から何しようかな。バイトでも入れようかなと、うとうとしながら考えいたら、携帯の音で武志は現実に引き戻された。 「武志君、今日来れるかな」  頼子からの電話だった。  卒論が終わったとたんにこれだ。卒論提出を見張っていたかのようなタイミングだ。ほんとに人使いが荒い。まだ卒論発表会も残っていて、今からパワーポイントでスライドを作るのはけっこう時間がかかるのに。  武志は溜息を付いた。 <第63章>  指定されたホテルへ向かい、ドアを開けて中に入った武志はある一点に目が釘付けになる。そこにはとても懐かしい姿があった。 「知香さーん。どうしたんですか。お久しぶりです。お元気でしたか」  部屋の中には頼子と真理の他に知香が居た。  以前アメリカへ一緒に行ったとき以来だから一年半ぶりだ。知的な美しい顔。スラっとして、引き締まったスポーツ選手のような体。長くて、美しい脚。最後に分かれたときから知香はほとんど変わっていない。まるで年を取っていなかった。どこも以前のままだった。 「久しぶり。がんばってるそうじゃない」  知香は姉が可愛い弟を見るような慈愛に満ちた目で武志を見る。 「知香さーん……」  武志は懐かしさのあまり、知香に抱きついた。 (そうだ、これが知香さんだ)  抱きしめると、匂いや胸の感触が引き金になり昔のことが次々と思い出されてくる。研修施設で始めて会った時のこと、アメリカ出張前の訓練、そしてアメリカ行き。今までに何度となく体を合わせた。アメリカでの最後のセックスは忘れられない最高のものだ。  武志にとって知香は師匠であり、先輩であり、姉であり、戦友であり、大切なセックスパートナーだった。  武志は涙をこらえながら、知香の匂いを嗅ぎ、感触を確かめる。 「積もる話は後でしてもらうとして、仕事の説明をします」  頼子が武志の感慨など関係ないと、思い切り空気を無視して、淡々と話を始める。  武志は仕方なく、知香から離れて、頼子の話を聞いた。 「次の仕事はインドネシアへ行ってもらいます。二月下旬にインドネシアで東アジア地域の秘密会議が開かれる予定です。この会議に中国他諸外国の妨害が予想されているから、その護衛の一員として参加してください」 「そんなに重要な会議なんですか」 「重要ね。今後の東アジア情勢を左右すると言っても過言では無いわ。それだけに妨害工作が予想されています。実際、中国側が大規模な工作の準備をしている情報が入っています。それにアメリカ、オーストラリア他、どこの国が何をしてくるか分からないわ」 「オーストラリアですか?」  中国は分かる。アメリカも自国のマイナスになると考えると何らかの行動は取るだろう。だが、オーストラリアは何故かが分からない。  武志の頭にはオーストラリアは農業と観光のイメージしかない。 「何を言ってるの。オーストラリアはインドネシアの隣国でしょ」  確かに、そうなのかもしれないが、オーストラリアは南半球にポツンと浮かんでいるイメージがある。 「それはともかく、そんな所に俺が行っても役に立たないと思いますけど……」 「護衛は本職がやるから、武志君は念のための予備要員として行って欲しいの。今回は何かが起きそうなのよ」 「それで、俺の他に行くのは誰ですか」 「行くのはこの三人よ。武志君、知香、真理の三人。今回は私の責任で行ってもらうから予算がないの。だから三人が限界。知香と武志君は別格として、真理は武志君の班員であることと中国語を勉強中なのが理由よ。この作戦は、ここにいる四人と、私の上司と、会議の責任者の合計六人しか知らない、秘密作戦です。機密保持には気を付けてね。詳しいことは知香が知ってるから聞いてください。以上です」  頼子はいつもの通りに必要なことだけ伝えると、さっさと部屋を出て行ったしまった。どれだけ忙しいんだと武志は思ってしまう。  部屋には三人が残された。 「知香さん、今まで何してたんですか」  武志は再び知香にまとわり付いた。真理がそれを見て、怒りの視線を隠すことなく睨んでいるのに武志は気が付かない。 「何って、仕事してたわよ。たまたま武志とは一緒にならなかっただけ。それより、武志は班長やってるんでしょ。出世したじゃない」 「ダメ班長ですけど、九月からやってます」 「そう、良かったじゃない。まあ、積もる話は今度にして、今回の作戦の話を先にやりましょう」 「はい」  武志は素直に従った。知香とはまた後で二人きりになる機会はあるだろう。 「じゃあ説明します。会議は二月の最終月曜から四日間。場所はジャカルタ近郊のホテルを借り切って行われます。出席者は各国局長級レベルで、目的は『日本・ASEAN包括的経済連携構想』の推進です」 「それってどういうことですか?」  政治経済に疎い武志が質問する。 「簡単に言うと、EUの簡単版を東アジアに作ろうということ。もっと簡単に言うと、日本の工業製品を買ってくれたり、工場進出に便宜を図ってくれたら、代わりに農作物を買うし、日本で単純労働で働いても良いです、ということ。他にも色々あるけど、できることから先に始めていこうとね。それの第一弾の最終調整が行われます」 「なるほど」 「それで、各国の妨害、干渉が予想されるということ。それで私達は会議の前日に現地入りして、翌日に帰国するので、日曜から金曜まで六日間、インドネシアに行くことになります。ちなみに飛行時間は約八時間、時差は二時間。アメリカに行くのよりはずいぶん楽でしょ」 「具体的には何をやれば良いんですか」 「それが、何も無いのよ。万が一に備えて一日中ホテルに待機しているだけ。護衛はSPの人や本職の諜報部員の人がやるの。私達は秘密の予備だから、やることが無いの。もちろん、ホテルの配置や出席者の情報とか最低限の事は覚えてもらわないといけないけど。後は何もしないでホテルに缶詰になってるだけ」 「意味があるんですか」 「私には分からないけど、頼子さんが何か有るって言うなら、何か有るんじゃない。私達には話せない情報を持ってるとか」 「じゃあ当日までに何かやる事はありますか」 「そうねぇ、移動と宿泊先の手配は私がやるから、武志は特に無いわね。真理には中国語のレッスンを受けてもらいます」  そこで、ここまで沈黙を守っていた真理が口を開く。 「私は正式な命令以外受けるつもりはありません」  あきらかに知香へ対抗心を燃やしている。途端に部屋の温度が下がって、静かになる。 「真理さん、せっかくの機会ですから、中国語をマスターしましょうよ。大手を振って訓練を休めるでしょ。頼子部長には俺のほうから話をしておきますから。それに、真理さんが中国語を覚えてくれたら、今後の作戦に絶対役に立ちますよ。お願いします」  武志はようやく真理の機嫌が悪いことに気がついた。いつもの自分なら女性の機嫌には敏感なのに今日は知香に久しぶりに会って浮かれてしまっていた。真理の機嫌をこれ以上損ねないようにお願いする。 「分かりました。班長のご命令に従います」  真理が渋々了承する。 「これから出発まで全ての訓練を中止して、中国語の勉強をしてください。目標は中国語で尋問できること。それでは、今から取り掛かってください」 「全てのですか」  真理が確認する。 「はい、全てのです」  武志にも真理の言いたい事は分かる。火木曜日の班内の実技訓練は行いたいのだろう。だが、作戦が決まった以上、武志にも都合がある。真理との訓練は休みにせざるを得ない。  真理が、がっくりした様子で部屋を出て行った。武志は真理と次に会う時の事が恐ろしくなってきたが、今は考えないことにした。  それから武志は知香と細かい話をした。  真理の中国語の講師の手配や、愛と優への訓練日の変更を知香へお願いする。  そして、出発の一週間前まで、毎週火曜日に知香との訓練を入れてもらう。愛と優の訓練は木曜日だ。そして、出発前一週間は体の調整のために訓練は中止。  インドネシア行きは部隊内でも秘密らしいので、通常の訓練を完全に中止するわけにはいかない。だから愛と優の訓練は続けるとして、武志としては知香との訓練を外すわけにはいかない。  知香とはこんな機会じゃないと会えない。この一年半の成果を試してみたい。それに、武志の心の片隅に引っかかっていることがある。もし、再び中国側の要員の相手をすることになったら、しかも、前回よりも上のクラスの人間が出てきたら、どうすれば良いのか。  今のままでは倒せる気がしない。だからできるだけ自分を鍛えておきたかった。この一年は勉強にかまけて、一条流の鍛錬がなおざりになっていた。時間が空いている今、自分を鍛えなおすにはちょうど良い。  それから武志は知香と一年半の空白を埋めるべく、おしゃべりを始めた。  出張までの一月半、武志は卒論発表会の準備を早々に済ませ、インドネシア行きに備えた。  そして知香との訓練の一回目。場所は都内の普通のホテルにしてもらう。頼子との面会にも何度か使った事があるホテルだ。  武志と知香が会うことは愛と優の双子にも秘密にしてあるので、いつもの場所ではまずいからだ。  知香は外資系ビジネスウーマンといういでたちで現れた。  髪はアップにまとめていて、体の線のはっきり分かるぴったりしたスーツを着ている。  胸元の大きく開いたブラウスからは鎖骨の窪みが見える。突き出した胸の形もはっきり分かるし、黒のブラが透けて、レースの模様まで分かる。  スカートはタイトミニで引き締まった見事な脚をケチることなく見せ付ける。  武志は知香の姿を見ただけで、肉棒に血が勢い良く流れ込むのを感じる。 「じゃあ武志の成長を見させてもらおうかしら」  知香がジャケットを脱ぎながら、武志を挑発する。  武志としても、知香に自分の全力を見せるつもりだ。胸を借りる気でぶつかる。  武志は知香に優しくキスをしながら、両手を知香の背中に回す。以前の知香の感じるポイントを思い出しながら、性感帯を探り当て、気を流していく。そうしながら、舌を差込み、全力で気を流す。  舌を絡め、唾液交換をした後、歯茎の裏からあごの裏にかけてのくすぐったいところを舌先でくすぐる。  キスをしながら、ブラウスのボタンを外す。すべて外し終わったら、口をずらしながら、知香の後ろへ回る。  耳をしゃぶり首筋を舐め上げながら、ブラウスを脱がしていく。流れるような一連の動きだ。  知香のブラは見えても良いような凝ったデザインの高そうな物だ。  ブラの上からゆっくりと乳房を揉みこんでいく。乳房が軽く熱を持ってきたところで、ブラを外し本格的に揉み込んでいく。指先からは気を全力で流し、乳房を燃え上がらせていく。  知香の弾力ある胸を根元までしっかりと揉み潰していくと、乳房はだんだん赤みを帯び、腫れぼったくなってくる。 「あぁ……」  知香から、ようやく、今日初めての声が漏れる。  乳房に気が充満する頃、武志は手をスカートへ移動させた。  ホックを外し、ファスナーを降ろし、スカートを足元に落とす所まで武志は手探りだけでやってみせる。セックスのテクだけではなく、その前段階の女の扱いも上達した事を知香に見せるためだ。  その時、知香の手が武志の股間に伸びてきた。そして、一瞬武志が気を取られた隙に、知香はくるりと体を入れ替え、武志の背中へ回った。  武志の体に胸を押し付けながら、耳をしゃぶり、ボタンを外していく。武志は背中に弾力を感じ、その中心にコリっとした物を感じる。  また、耳のしゃぶり方は溝を一本々々なぞる丁寧なしゃぶり方だ。適度にぴちゃぴちゃ音を立てるのがいやらしい。 「武志も上手くなったじゃない。ここまでは合格よ」  武志は耳元でささやかれ、ぞくーっと体に震えが走る。  知香は片手でも脱がせるのが早い。武志はあっという間に上半身を裸にされ、やわやわと肌を撫でられる。  その間も知香の片手はズボンの上から肉棒を微妙に刺激している。 「体も一回り大きくなった感じ」  知香は絶妙なタッチで武志の性感帯を刺激していく。  積極的な淫らさと、細やかなテクを併せ持った、まさに大人の女という感じだ。  知香の舌は耳から首を通り、肩、胸へと下がっていく。  その舌の動きに武志は甘い快感に痺れる思いがする。  下からは香水と体臭が混ざった匂いが立ち昇ってくる。その匂いは鼻の奥を熱くして、胸をドキドキさせる。  武志がクラクラしている間に、知香はズボンを脱がし、トランクスに靴下という、恥ずかしい姿にしてしまう。  そして、硬くなりつつある肉棒を取り出して直接あやし始める。 「うっ……」  知香の冷たくてしなやかな指がゆるやかに巻きついて、強すぎず、弱すぎず絶妙な力加減で肉棒をこする。乳首もねっとりとしゃぶられる。  武志は知香の本気がこれほど気持ち良いとは考えてもいなかった。体制を入れ替えられてからは、一方的にリードされている。 「この子もなんかゴツゴツして凶悪になった感じがするわね」  知香がいつの間にかに武志の足元で膝立ちになっている。肉棒の先端にチュッとキスをして、浮かんでいた先走りの雫を吸い取る。  それから亀頭から根元までねっとりと舌を絡めてくる。その様は蛇が絡み付いているように妖しい。だが、そこに下品さを感じさせないのは知香の凄さだ。純粋にエロスを濃縮させた高濃度の淫靡さがある。 「んふぅー……」  久しぶりの知香の舌技に武志は長い息を吐いた。  どこが違うのか分からないが、知香の舌技は他の人と何か違う。唇の締め加減、舌の使い方、頭の動かし方など、それほど違うとは思えない。だが、トータルでは他の隊員とはワンランク違う。  おそらく、テクもトップレベルでは微妙な差なのだ。  力の入れ方も、相手が一番気持ち良くなるベストのレベルがあるとすると、普通のトップの人が99%まで寄せられるとしたら、知香は99.5%まで寄せられるという感じなのだろう。そういった小さい差が積み重なって、大きな違いになるのだ。  自分がその違いを理解できるまで成長したと認めたからこそ、知香は本気を出しているのだ。  武志はうれしくなると同時に、身の引き締まる思いがした。是非とも知香に自分の今の力を知って欲しい。そして最高のセックスがしたい。武志はそう思った。  知香は肉棒だけでなく、袋、肉棒の付け根から太ももの付け根まで、唾液でべとべとになるまで丁寧に舐めまわる。一切の手抜きをしない、知香の最大限の技だ。  武志は反撃など忘れ、純粋に知香のフェラを噛み締めた。知香の口が触れるところに集中して、その力の入れ具合、舌の形などを自分の体に覚えこませる。次に自分のところの班員に伝えるためだ。  武志がとろけるような気持ち良さにうっとりしていると、知香が肉棒の先をヌルッと口の中へ吸いこんだ。  下半身がトロトロに溶けきっているところに知香のフェラはかなり効いた。 「ううぅー……」  普通のフェラでは動じない武志も、うめき声を上げて背中を丸めて耐えた。舌技ですら、ぼーっとなるほど気持ち良いのに、フェラはそれより一段階気持ち良い。  このままでは出してしまう。武志は少し慌てた。まだ、こちらからはほとんど何もしていない。それなのに出してしまっては、成長を見せるどころの話ではない。  武志は丹田に力を込め、快感に耐えると共に、亀頭の先端から最大量の気を流す。  気が流れ出るのが分かるのか、知香のフェラにさらに熱がこもる。  根元まで飲み込んでは、吐き出していく。その間も舌が絡みつき、唇でしごく。喉の奥も使ってコリコリした感触を与える。そして、頭が複雑な動きをして、肉棒にひねりを加える。もちろん、手も遊んでいない。玉を転がし、太ももの性感帯を刺激する。 「相変わらず、武志のおちんちんは美味しいわね。つい夢中になっちゃた」  一旦口から出し、指で甘くしごきながら知香が言う。そして、すぐに口での奉仕に戻っていく。  武志はこのまま出してしまいたい欲望に駆られる。一回出しても、すぐにできるから良いじゃないか。さすが知香さん、世界トップレベルのフェラだ。俺ではまだ歯が立たない。そう弱い心がささやく。  一方で武志の強い心が叫ぶ。それじゃあ、ダメだ。知香に成長を見てもらうって、そういうことじゃない。耐え切るんだ。  武志は知香の猛攻に必死に耐える。腹に力をいれ、肛門を締める。指の爪が手の平に食い込むほど手を握り締める。  知香は武志の限界が近い事を察知して、容赦なく止めを刺しにかかる。口と両手をフルに使って、武志に更なる快感を与える。亀頭には吸引する力まで加わり、精液が吸いだされそうになる。武志の弱点のアヌスだけは知香が手加減しているのか触ってこない。 (ダメだ。でも一分でも一秒でも時間を引き延ばすんだ)  武志はそう思い、気を最大量で知香の口中へ流し込む。その時、武志はよろけそうになり、片脚が偶然、知香の両脚の間に伸びて、足の甲が軽く股間に当たってしまう。 「んっ」  その瞬間、知香の喉の奥が鳴った。  それを聞いて武志の頭の中を幾つもの考えが駆け巡った。頭が高速に回転を始める。  知香さんも俺から大量の気を受けて、体が疼いているはず。我慢しているのは、知香さんも同じはずだ。  そして、ひらめいた。このまま足の甲から気を流せればどうなるのか。  足の甲が無理なら、足の指からはどうだろう。手の指から気を流せるんだから、足の指からも流せそうな気がする。今まで教わったこともなければ必要性も感じなかったので、試したことも考えたこともなかった。だが、やってみる価値はある。  武志は射精を必死でこらえながら、足の指先から気を流すイメージを練る。  意識を集中してイメージを膨らませる。丹田に溜まった気が太ももを通り、膝を通り、脛とふくらはぎの間を通り、足首を通り、親指に達する。  武志はそのイメージを続けながら、足の親指を知香の股間に当てた。 「あんっ」  知香が一瞬動きを止め、声を出すが、すぐにフェラを再開する。  足の指から気が出ているかは実際には良く分からない。武志は初めてのことで知覚できないでいる。  だが、武志はイメージを止めず、同じことを続けた。すると知香に反応が現れた。体をもじもじし始める。そしてフェラのペースがだんだん乱れてきた。 「あぁ、お行儀が悪い足ねぇ。そろそろベッドに行こうか」  武志は何とか窮地を脱することができた。首の皮一枚でつながった感じだ。後五分でもフェラを続けられたら、射精していたかもしれない。ぎりぎりだった。  だが、まだまだ気を抜くことができない。これからが本番だ。  武志と知香は、全裸になるとベッドに上がった。  知香が仰向けに寝転がったので、武志は添い寝をして、胸を揉み込んでいく。はじめはゆっくりと優しく、それからだんだん力を込めていく。もちろん、指先からは全開で気を流す。  本来ならばじっくり責めたいところだが、自分の方に先に火が付いてしまっている。のんびりしている暇は無い。  知香も負けじと肉棒に手を伸ばして、しごいてくる。やや強めで射精を促す手つきだ。  武志もすぐに片手を伸ばして秘肉をまさぐる。そこはすでにドロドロにぬかるんでいた。知香に気は効いていたのだ。知香は強い精神力で表面に現れないように押さえ込んでいたのだ。  武志は急ぎながらも焦らず、クリをこねた。痛くならないように、細心の注意を払いぎりぎりの力加減でこってりと揉み解す。  知香も親指と中指で指で輪を作り、カリを引っ掛けるように肉棒をこすりあげる。さらに人差し指で先っぽをクリクリと撫でる。  武志も知香もかなりのところまで昇ってきているが、指だけでは決定打に欠けていた。  武志はさらなる快感を与えるために、知香の股間へ頭を移動させた。  知香も遅れじと武志の肉棒へ口を寄せる。  二人はあっという間に知香が上のシックスナインの体勢になる。 「あうぅー……」 「ぅんんんっ」  二人の口から同時に声が漏れる。  武志は肉棒が再び温かいものに包まれほっとする。だが、すぐに快感の波が腰から頭に突き抜ける。  ベッドに上がる前に射精寸前まで追い上げられていた体は、再び限界へと近づいていく。 (まだだ。まだ、準備はできていない。後ちょっと、もう少しだけ我慢だ)  武志はクリに吸いつき、秘肉の中へ中指を沈める。まだ知香の準備は整っていない。今挿入しても普通のセックスになってしまう。最高のセックスをするためには、もっと知香の体を燃え上がらせる必要がある。  武志は昔の事を思い出しながら、知香の感じるポイントを探していく。  知香は武志の指使いなどなんでもない風を装うが、武志は知香のかすかな反応を見逃さない。武志の指が感じる所を通ると、体がピクッと動き、秘肉がキュッと締まる。そうして武志は知香の秘肉の中を探っていく。  武志は知香の弱点を探しつくすと、本格的に指で責め始める。指先で振動を与えながら気を流し込む。  その間も舌先からはクリへ全開で気を流す。余った片手で尻肉を揉み解し、そこからも気を流し燃え上がらせていく。  すでに知香には、普通の人なら気を失うほどの気が流し込まれている。それでも顔色を変えず、肉棒をしゃぶり、武志を追い込み続けているのはさすがである。  だが、その知香の動きも少しずつ精彩を欠いてくる。時折動きが止まり何かに耐えるような様子を見せる。  武志は知香へ限界まで火をつけようと、手を緩めることなく責め続ける。  そこで、ようやく、知香は肉棒から口を離し、武志と向き合う体勢になった。 「なかなか、やるようになったじゃない」  知香がまさに不敵な笑みを浮かべながら言った。 (でも私はこんなもんじゃないわよ)  知香は肉棒を片手で支えると、滑るように体の中へ吸い込んでいった。滑らかな熟練の動きだ。手間取ることが一切無い。 「お、おおぉー……」  知香の中はきつくて、熱かった。武志から自然と声が出た。  まるで手で握られているかのようなきつさ。この締りの良さが知香だった。武志はおととしの夏の事を思い出す。  一年半の成長を知香に見てもらうのだ。今まで知香と一対一ではほとんど歯が立たなかった。でも、今なら何とか勝負になりそうな気がする。  最高のセックスをする。それこそが世話になった知香への恩返しである。武志はそう考え、下から腰を突き上げた。 (すっごいきてる。このままじゃ、武志に、イカされちゃう……)  知香は短期間での武志の成長に驚いていた。たった一年半しかたっていないのに自分を追い込むまで上達している。以前からただ者では無いと思っていたが、これほど凄いとは思っていなかった。このまま成長し続けるとどこまで行くのか見当が付かない。日本一どころか、本当に世界一まで行ってしまうのではないかという気さえする。  だが自分にもS級の意地がある。このまま、すんなりと武志にイカされる訳にはいかない。それに、武志を天狗にする訳にもいかない。ここで上には上がある事を教えて、まだまだ努力が必要なことを教えないといけない。  まだ武志には出した事がない技、知香がS級足りえる技、その技を出すときが来ていた。  知香ならば習得できると、A級隊員の中から選抜され、数年の厳しい訓練の結果ようやく身に付けた技だ。  この技に正式な名前は付けられていないが、知香は自分で勝手に名付けていた。『天国への誘《いざな》い』と。 (さあ、武志、天国へ連れてってあげる)  知香は精神を集中し、お腹の奥に力を込めた。  その瞬間、武志は何が起きたか分からなかった。  一瞬、知香が絶頂に達して、中が痙攣を始めたのかと思ったが違う。知香は顔を赤らめ快感に耐えてはいるが、イッた顔ではない。  それなのに、知香の秘肉が急に意思を持って動き始めた。  入り口付近が締まったかと思うと、それがウェーブのように先端へ向けて締まる位置が移動していく。かと思うと全体がキューッと締め付けてきて、緩む。そして、武志が腰を引こうとすると根元が強く締まり、肉棒を逃がさないようにする。知香の中が予想が付かない動きをしてくるのだ。いまだかつて、このような動きをする女性の相手をしたことが無い。  武志は驚いた。知香にはまだ、武志に見せたことの無い技が有ったのだ。驚嘆すると同時に感嘆した。さすがに知香である。自分の予想より上をいっている。  武志は、もう発射寸前まで追い上げられる。ただでさえ危なかったところへ、こんな未知の責めを受けたら、耐えられない。 (もう、そんなに持たない)  武志は奥歯を噛み締め、最後の攻勢に出た。  亀頭から全開で気を出すと共に、途中で探した知香のGスポットや秘肉内のポイント全てに竿から気を流す。さらに、肉棒を根元まで入れ、亀頭で子宮口をこね回すように腰を動かす。さらに、片手をお尻へ回し、会陰からアヌスにかけて気を流す。さらに、知香の上半身を抱き寄せ、自分の上へ倒すと、片方の乳首を口に咥え、もう片方を指でつまんだ。そして全開で気を流す。  もう、武志は射精を抑えるのと、気を流すことで精一杯で知香の細かな反応に気を配る余裕はなかった。  ただひたすら、最高のセックスをすることだけを考え、必死で腰を動かした。 「ぅおあああああー……」  耳元で知香の叫び声が聞こえる。 「おおおおぉー……」  武志も自分で気付かない内に叫んでいた。  もう少しだけ、後ほんの少しで最高の所へ届く。武志は最後の力を振り絞って、知香を責めた。  知香も残り少ない力を全て出して、武志の肉棒を責める。射精を促すように秘肉がうねる。  武志は叫びながら、子宮口を細かく、鋭く、何度も何度も突き上げ続けた。  もう袋はきゅっと持ち上がり、腰周りはざわついている。限界が近いのが自分でも分かる。いや、限界を超えているかもしれない。もう精神力だけで射精を止めていた。一瞬でも気を抜いた瞬間に漏れてしまう。  知香も限界寸前なのが分かる。体全体に細かい震えが走っている。秘肉も絶頂の前兆のように、ヒクヒクッとひくつく。  武志が、もう本当にダメだと上を見上げたとき、知香の顔が見えた。  頭を仰け反らせ、歯を食いしばっている。口の横からは涎が垂れている。  おととしの知香はかなりの快感まで受け流すことができた。そのため武志はなかなか知香をイカせるこ事ができなかった。その知香が必死に快感に抗っている。快感が許容レベルを超えているのだ。  そう思った瞬間、武志の頭の中で何かがはじけた。 「ぅおおおおおおおおおー……」  武志は長々と叫ぶと、特大の気の固まりを知香の体の奥へ撃ち放った。 「ひいいいいいぃー……」  知香は絶叫した。そして武志の頭を抱え、力一杯抱きしめる。体がこれ以上無いほど伸びきる。全身に力が入って、鋼鉄の棒を通されたようだ。そして、そのまま知香は今まで経験したことが無い様な大きな絶頂に襲われた。  目を閉じていても、目の前に星が飛ぶ。頭の中には爆発が続けざまに起き、体中を電流が走りぬける。  知香は気が狂うと思った。これほど強い快感に人間は耐えられない。  そこへさらに追い討ちをかけるように、体の奥に熱い固まりが吹き付けられるのを感じた。  子宮口に圧力を感じるほど、激しい勢いで大量の精液が掛けられている。精液はそのまま体の奥深くへ広がっていく。 (温かい)  そう、思ったのを最後に、知香の意識は途絶えた。  武志は人生最高とも思える射精の後、しばらく動けなかった。  全ての精力を使い果たした感じで、息をするので精一杯だ。まだ腰がピリピリと痺れている。腰に力が入らない。精液も普通の二倍は出た気がする。  これだけ深くて濃いセックスは、過去の人生で一位か二位だろう。  そして、信じられないことに知香が気を失っている。こんなこと過去にあっただろうか。アヌス以外では初めての気がする。それほど知香の絶頂も凄かったのだろう。  武志は知香の体の重さを心地良く感じながら、考えにふけった。  去年アメリカから帰ってから、セックスを舐めていた。舐めるというより軽く考えていた。相手が武志の思い通りに感じ、絶頂に達することから、知らず知らずのうちに本当に大切なことを忘れていた。  重要な事は相手を愛し、相手も自分も最高のセックスをすることだ。頭の奥では分かっていても、つい、現実に流され、小手先の事をしたり、相手をイカせる事ばかり考えてしまう。  もっと、もっと精進する必要がある。  そのことを教えて知香に武志は感謝の気持ちでいっぱいになった。 <第64章>  武志はインドネシア出張を控えて長い間中断していた奥義の訓練を再開した。  次はどんな相手が現れるか分からない。中国やアメリカと当たる場合、自分の能力をある程度知られてしまっている。そうなると相手は自分の能力以上の可能性が高い。何事も無く終わる可能性も在るが、万が一に備えておくのにこしたことはない。それに私生活が一段落ついて、ちょうど良いタイミングである。  武志が父から教わった奥義は全部で四つ有る。今回訓練するのはその内の二番目、循環弐である。秘技循環は相手の体に気を流し、背中を登ってきたものを喉、舌を通して吸い上げるものだった。それに対して循環弐は気を一旦脳にまで到達させる。そして脳を刺激して、その残余を吸い上げるのだ。  吸い上げる際には、気を脳から目の奥、鼻の奥を通して口に持ってくる。  目と鼻と口は繋がっている。目薬を差すと苦い味がしたり、口から飲んだ牛乳を目から出す変人がいるのはそのせいだ。それと同じように一条流では気の道も内部で通じていると考える。  今までの循環が脳以外で気を燃やし残りを回収するのに比べて、循環弐では脳でも燃やして残りを回収するという違いがある。循環が体に快感を与えることで間接的に脳に快感を伝えるのに対して、循環弐では脳も直接刺激するので、相手に与える快感はより激しいものになる。しかし、気の消費量が増え、回収率が下がるので補充する気の量も多くなる。  父親から以前聞いた話で、理屈は理解できているが、実際には成功したことがない。以前に試したことはあったがうまくいかなかった。  武志は愛と優を相手に、この訓練を再開することにした。気を長時間流し続け、その間中イキ続ける状態になるわけだから、女性の体力の消耗が激しい。普通の人では体が持たない。美咲や瞳相手だと彼女達が壊れてしまう。  いつもの洋館で、武志は愛と優を前にしていた。  武志としては愛と優の二人を相手にするのが一番楽だ。知香や純子相手だと、全力を出さないといけないし、年が離れていることもあり、最後の一線で遠慮が入ってしまう。  また、美咲や瞳が相手だと訓練ではなく、愛情の確認になる。それにあの二人では隊員と比べると技術的に格段に劣り、耐性も低いので訓練にはならない。  真理はややMの気があり武志としても相手をしていて非常に楽しいが、まだこの双子には実技レベルで追いついていない。  そういったところで、現時点ではこの双子が武志にとって一番の訓練相手である。  お互いの体は知り尽くしている。かといって今までずっと一緒にやってきたわけではないので、変な慣れや飽きはない。実技も問題ない。精神的に臆することもなく、遠慮も必要ない。何より武志の好きなタイプである。  クォーターらしくはっきりした顔、スリムだが必要なところには十分肉がついている体。それに、年を重ね、女としての色っぽさが身についてきている。  これらの理由で武志は真理には中国語の勉強をお願いし、愛と優と訓練をすることにしたのだ。  武志は真理には本当に申し訳ないと思っていた。出張が終わったら何か埋め合わせをするつもりだ。  最初はいつも通り愛からで、優には適当にサポートをお願いする。  今日は節約のため、気を使わないで愛を愛撫する。久しぶりの愛の肌に武志は懐かしさを感じる。最後に愛の相手をしたのは医学部の合格祝いの時だった。あれ以来、作戦や訓練の休止が続き、まともに相手をしていない。三ヶ月ぶりだ。  班を結成してからを数えても片手で数えられるだけしか相手をしていない。愛の体はまだまだ新鮮な感じがする。  スリムなのに、二の腕や、腰周り、太ももにいやらしい脂がのりつつある。最初会った頃と比べると胸もお尻は一回り大きくなった気がする。その分、抱き心地は良くなっている。  肌はもう少女のようなプルプル感はないが、代わりにしっとりして、こちらの肌に吸いついてくるようだ。  要するに、大人の女としての熟成を始めていた。  武志としては十九歳の美咲と瞳、二十台半ばの愛と優、三十前後の知香と色々な年代の女性の相手ができてうれしいところだ。  武志は熟れ始めの愛の体を堪能しながら愛撫をした。  愛の体は感じやすいのに限界が高いので、心ゆくまで愛撫で感じさせることができる。感じる場所もやり方も全部分かっている。これほど楽しい事は無い。  濃厚なキスから始まり、耳、首筋、腕、胸、腰、脚と口をつけていくだけで、愛は激しく反応した。節約の為に気を流せないのが残念なところだ。  体がほぐれたところで訓練開始である。 「愛さん、上になってもらえますか」  武志の指示に従い、愛が片手で肉棒を掴み、片手で体を支えながら、下の口で飲み込んでいく。 「あぁ……」  敏感な上に武志の体になじんでしまっている愛はそれだけで、小さく声が漏れてしまう。 「動かないで、俺の体につかまっててください」  武志は愛の体を自分の上に倒し、片手でしっかり固定する。そして、残りの手は気の流れを確認するために後頭部へ回す。それから、キスで口を塞いで、準備完了である。愛の程よい大きさの胸が押し付けられて気持ち良い。乳房は以前より柔らかくなっている気がする。  まずは普通の循環のやり方で気を流していく。できるだけ長時間練習するため、量は控えめにする。  愛の体をしっかりと抱き、気の流れを感じ取る。気は子宮を焼き、背骨を通り、延髄まで来る。そこで喉へと方向を変え、舌を通り武志の所へ戻ってくる。 「んんぅ……」  気の道が開ききり通りやすくなっている愛はすぐさま反応し始める。動かないように言われたのに愛は体をもじもじと動かし、肉棒の味をもっと味わおうとする。自ら子宮口で亀頭をこね、秘肉を締めて快感を増そうとする。  武志としては訓練の趣旨とは外れるが、愛の楽しみも必要だと目をつぶる。  武志は舌を吸うのを止め、気の流れを確認する。すると気は延髄から脳へと伝わり、そこで爆発し、燃え残りが愛の頭の中に少しずつ溜まっていく。  愛は頭の中が真っ白になり、快感で埋め尽くされているはずである。 「ぅんんんんー……」  愛が鼻から快感の声を漏らす。愛は絶頂の限界値が高いからイキにくいだけで、不感症ではない。普通の人より感じやすい体をしている。その証拠にしきりと胸を武志の体へこすりつけ、体の一番奥からはコンコンと熱い本気汁を湧き出させている。  武志は脳から気を吸いだすイメージで吸ってみるが、何も起きない。武志が激しいキスを求めていると愛が勘違いして、熱いキスをやり返してきただけである。  それからも、武志はやり方を変え気を吸おうとする。  唇を丸ごと吸ってみたり、愛の口の中に唇を突っ込んで吸ってみたりするが何も起きない。そこで、脳から吸うイメージで舌を吸うと、普通の循環と同じように気が脳の方へは行かずに、喉から自分の方へ来てしまう。  他にも額に口を当てる方法も考えたが、それは止めた。額にキスマークが残るのが落ちだ。  ヒントもきっかけも何もさっぱりつかめない。それでも武志は根気良く吸い続けた。 「ん、んふぅー、んふぅー、んんぅー……」  訓練を続けるうちに愛の感じ方が激しくなってくる。  もう訓練を始めて四十分以上たっている。そろそろ愛も限界が近いはずだ。普通の人なら絶頂に達するほどの気が流されている。  優も控えていることだし、そろそろ愛の相手は終えることにする。武志は目で優に合図を送った。  すると、優は一旦ベッドを離れる。しばらくして手にビンを持って戻ってきた。股間には、やや細身の直径2センチくらいのアヌス用ディルドーが付いたペニスバンドを着けている。その擬似肉棒はローションで濡れ、黒光りしている。  優は二人の接合部に顔を寄せると、愛のアヌスに舌を這わせた。 「ふううぅー……」  優のことなどすっかり忘れていた愛は突然の刺激にくぐもった声をあげる。  優は愛の声などお構い無しに舌でアヌスをふやかしていく。さらに、アヌスを舐めるだけではなく、会陰や尻丘にも舌を這わせ、尻肉を甘噛みする。 「ふおおー……」  愛は武志の頭をかき抱き、優の仕打ちに耐える。愛も隊員だけあって普通の3Pならば、うろたえる事は無いが、気を流されながらの3Pはほとんど経験が無い。武志が初めてアメリカへ行く前の訓練以来だから一年半振りである。  愛はアヌスを締めて抵抗するが逆に快感を増すだけになった。優の巧みな舌はアヌスを柔らかくほぐし、中へと侵入していく。  気を長時間流され、体中に火が付いている愛はアヌスも燃えている。そこを舌で抉られ、甘黒い愉悦を送り込まれると、快感で体が震えてしまう。  アヌスがすっかりほぐれたところで、優はローションを取り出し、アヌスへ塗り始める。外側はもちろん、内側にも余すところなく、ローションが塗りこまれていく。優は塗りながらも、指先で腸壁をこすり、指を回してアヌスを刺激するのを忘れない。  愛のアヌスはどんどんと柔らかく、熱くなり、口を広げていく。優は指を二本に増やし、さらに愛のアヌスを責めた。その動きは腸壁越しに武志が肉棒で感じ取るほど大きくなっていく。 「んんんんぅー……」  愛は背中を丸めたり、武志を強く抱きしめたりしながら、必死に快感に耐える。体は細かく震えてしまっている。  武志には愛の辛さが良く分かる。武志もフェラされながら、アヌスを責められると、どうして良いか分からなくなる。前に集中すれば後ろからの快感に襲われ、後ろに集中すれば前からの快感に襲われる。違う場所を同時に耐えるのはとても辛い。  愛が黒い愉悦に耐えかね、心が折れそうになったとき、優は指を抜いた。双子だけあり完全にタイミングを見切っている。  愛がほっとしたのも束の間、強い衝撃に襲われる。  優がディルドーをアヌスに突き刺したのだ。 「はうあー……」  愛が吼えた。思い切り体を反らして、頭から腰まで綺麗な円弧を描いている。男が後ろから見ていたら、惚れ惚れするような背中の美しさだ。適度に脂がついた、滑らかな背中に肩甲骨が綺麗に浮き出ている。背中フェチなんていう人間がいたら、頬擦りせずにはいられないだろう。  優はそんなことなどお構い無しに、ディルドーをアヌスへ沈める。ゆっくりとローションの滑りを利用して着実に奥へ向かっていく。  開発されし尽くしている愛のアヌスは本人の意思とは無関係に、それを貪欲に飲み込む。  アヌスを犯されるにつれ、愛は強い圧迫感、異物感と共に狂おしい快感を覚えていた。アヌス独特の体の奥底を揺さぶる根源的な快感だ。肛門は押し広げられ粘膜が熱く焼けている。  優はディルドーを根元まで埋めきると、今度はゆっくりと引き抜く。 「ゆ、ゆっくりはダメー……」  愛が思わず声を出す。  ただでさえアナルセックスで抜かれる時は、排泄にも似た、魂が抜ける気持ち良さがある。それなのに、ゆっくり抜かれると、それは排泄感が増すし、長い時間続くことを意味する。 「ふああー……」  愛はシーツを掴み、甘黒い快感に耐える。  優はアヌスが慣れるまで、愛をなぶるようにゆっくりとしか動かない。  愛は眉間に皺を寄せ、目を硬くつむっている。口を開いて、声にならない声を出す。入れられるときは、背中を反らし生臭い息を吐き、抜かれるときは、背中を丸め快感に体を震わせる。  優は腰の動きをだんだんと速めていった。  それに連れて愛は圧迫感と排泄感と苦痛と快感が入り混じり混沌とした快感に巻き込まれていく。もう自分が苦しいのか、気持ち良いのか分からなくなり、ただただ快感に溺れていく。 「あぁ……、おかしい。おかしくなる……」  愛が体から絞り出すように声を出す。  それを見ていた武志は我慢が辛くなってくる。  美しい優ががに股のような変な格好で腰を振る。愛は苦悶と快感が入り混じった恍惚とした表情をしている。目尻には涙が浮かび、口からは涎が垂れかかっている。そして、肉棒にはディルドーの動きが伝わってくる。  この状態で我慢するほうが無理である。武志は優の動きに合わせて腰を突き上げ始めた。 「あ、が、が、が……」  もう、愛の声は言葉にならない。獣の声になっている。  武志に子宮口を突き上げられ、優には肛門を抉られ、子宮を裏側から押される。  もう何も考えられなかった。本能でこのままでは死んでしまうと思った。  そして、愛は限界を超えた。 「あ、あ、あ、ああああぁー……」  愛は体を硬直させながら、シーツを握り締める。そして、体に入ってきている二つの棒をギリギリと締め上げた。  その顔は恍惚としていた。全ての苦悩から開放された、至高の歓喜に溢れている。  つかの間の絶頂の後、愛の体から全ての力が抜け、武志に全体重がかかる。時折ヒクっと体を震わせる以外は一切の反応が無い。  愛の渾身の締め付けを歯を食いしばって耐え切った武志は秘肉から肉棒を抜いた。  弛緩した秘肉はぽっかりと口を開け、汁にまみれた生々しい膣壁をのぞかせる。  射精しないまま、武志は愛をイカせると、ベッドの端へ寝かせた。  優も愛からディルドーを抜く。愛の体温で暖められ湯気が出そうになっている。  続けて優は、ペニスバンドを外した。ペニスバンドの内側には秘肉用とアヌス用の二本の棒が付いていた。その棒は優の分泌液でべっとりと濡れている。  優はもう愛撫の必要が無いほど、発情している。武志へ近づき、何も言わずに肉棒を掴み、すばやく秘肉へ飲み込んだ。 「ふあぁー……」  よっぽど待ち焦がれていたのか、満足気な声を漏らす。  愛の痴態を散々見せ付けられ、二本のディルドーで体内を刺激されていた体は、もう十分にでき上がっていた。武志の肉棒を入れるだけで、体の中を電流が走りぬけた。  武志は循環のための体勢になると、ゆっくりと気を流し始めた。 「あっ、あぁ……」  気の通りやすい体になっている優はすぐに反応する。子宮が熱くなり、背中から頭へ広がっていくのを感じる。  武志は優でも、循環弐の訓練を始める。愛との時と同じように、色々やり方を変えたり、イメージしてみたりしながら気を流す。  だが、優が一方的に感じるだけで、一向に奥義への道は見えてこない。さすがに、奥義というだけあって習得は簡単にはいかないと、武志は心の中で納得した。  それでも、やるしかないと武志は気を流し続ける。  そして、三十分以上が経過し、武志がそろそろ訓練を切り上げようかと思っていたときに、復活した愛がペニスバンドを着けて戻ってきた。  合体している二人の股間に近づくと、優のアヌスへ舌を伸ばした。この世で一番近しい双子の片割れへの愛情と、最大のライバルへの競争心、先ほどの仕打ちに対する復讐心から、熱のこもったねっとりとした舌技を繰り広げる。 「あ、あぅ、ダメ……」  完全に油断していた優は突然の責めに、抵抗できない。急速に力を奪われていく。  愛はここぞとばかりに、アヌスを責め、吸い上げる。蕾がふやけてくると、舌を差込み中でかき回す。両手は優の脇腹を軽くスゥーっと梳いていく。 「あ、は、あ、あぁー……」  優は最初愛の姿を見て焦らされていた分だけ、愛より体が燃えていた。それだけ反応が大きく、もうかなりの体力を失っている。喘ぎ声も少し弱々しい。  アヌスがすっかりふやけたところで、愛はローションを塗っていく。穴の周りや直腸、腸壁の奥まで満遍なく、残す所無く、たっぷりとローションまみれにする。塗りながら、指先で引っ掻き、指をねじり、粘膜を刺激するのを忘れない。  アヌスが柔らかくなるにつれ、指が一本から二本へ増やされる。揃えられた指の関節がアヌスを広げるたびに喝を入れられたように声が大きくなる。  拡張済みのアヌスはぽっかりと口を開け、受け入れ準備を整えた。  愛は優の腰に手をやり、ぬぬぬっとディルドーを埋めていく。 「あっ、が、が、が……」  ディルドーにはゆるやかにデコボコが付けられていて、粘膜をなぶる。  愛の責めはこれだけでは終わらなかった。 「これは効くと思うわよ」  そう言って、愛が何かの操作をした。 「あっ、あっ、あ、あうぅー……」  優が一際大きな声で雄たけびを上げる。  武志もすぐに理由が分かった。ディルドーを隔てる薄い皮を通して鈍い振動が伝わってくる。単なるディルドーではなくバイブ機能付きなのだ。  細かい振動が熱く疼く腸壁にきつい刺激を与える。  そして、愛の動きと振動は武志も追い詰めていく。  武志も一時間以上射精をしないで挿入を続けていて、ただでさえ辛い。それにバイブの振動と愛の動きが伝わり我慢がつらくなってくる。さらに、優の秘肉はぎりぎりと肉棒を締め付ける。  武志の盛り上がりを感じ取り、愛は腰の動きを速めていく。  もう。気の残りも少なくなり、射精を抑えるのも限界が近い。武志は訓練をこれで終わりにして、優に止めを刺す体勢に入る。  両腕で優の体を固定し、腰を突き上げる。 「同時はー、同時はダメー……」  優の乱れ方が激しくなってくる。体を反らしたり、丸めたり、くねらせたりする。手はシーツを掴んだり、武志の紙を掻き毟ったり、せわしない。  愛も腰の動きを最大限まで速め、武志の動きに合わせたり、わざとずらしたりと、思う存分に優をなぶる。 「もう、もう、無理……」  優も愛と同じように涎を垂らしながら、訴える。目は半分白めになっている。体は絶えず細かく震えている。 「まだ、いけるでしょ」  愛はバイブのダイアルをマックスへ回す。 「はああああぁー……」  優がたまらず叫ぶ。 「ぅおー……」  武志も伝わる振動が急に強くなり、射精感が一気に高まる。優の体をしっかりと抱き固定すると、がむしゃらに腰を突き上げた。  逃がさないとする秘肉の締め付けに逆らい、抜けるぎりぎりまで引き抜くと、今度は一気に押し込み子宮口を力一杯押し上げる。武志は叫びながら、腰を動かし続ける。 「ほんとに、無理……」  優はもうそれだけ言うので精一杯だ。  優の真の限界が近いことは武志と愛にも分かった。  優は絶頂に向けて、ディルドーを根元まで埋め、子宮の裏側へ振動を与えながら、腰を回す。 「そこはー、そこはーダメー……」  子宮を裏側から揺すぶられ、熱く燃える子宮からは破滅的に大きな快感が発生する。  これ以上は気が狂うと優が頭の片隅で感じていた。その時、お腹の中で亀頭が一回り大きくなるのを感じた。 (来るっ)  一瞬後、熱い固まりがお腹の奥に叩きつけられた。大量の精液が体の奥に広がっていくのを感じる。 (出てる。いっぱい出てる)  優は精液を体の奥で深く味わいながら、動かなくなった。  武志は結局今日の訓練では何も得られなかった。だが、あきらめるにはいかない。できるまで繰り返すしかない。武志は心地良い疲労感に包まれながら考えた。  男側も今までの循環よりも大量の気を使うので、消耗が激しい。長時間の訓練ができない。この訓練のみで他のセックスをしないなら週に四時間が限界。武志は知香との訓練もあるから、週に二時間でいっぱいだ。  これは習得にかなりの時間が掛かるなと武志は思った。やはり奥義だけある。  それから武志は五週間訓練を繰り返した。内一週間は隊員のピル休薬で通常訓練ができなかったので、実質四週間の訓練を行う。すなわち知香と四回、愛と優とが四回。  知香との訓練は順調だったが、奥義の訓練はさっぱり進まない。やはり八時間程度の練習では習得できなかった。一人の時もイメージトレーニングは繰り返していたが、簡単ではなかった。  そうして武志は出張前の訓練を終えた。  途中、卒論発表会が有ったが、可も無く不可も無く無難に乗り切った。そもそも形式的な物なので、悪くても他の教室の教授からの質問に答えられなくて恥をかくかどうかぐらいの問題だ。卒論発表に失敗して卒業できなかったという話は聞いたことが無い。  そして、バレンタイン・デーがやってきた。明日からは出張一週間前の体調管理期間に入るので、一切のセックスは中止になる。だから美咲と瞳とのセックスは今日が最後で、次は二週間以上先になる。ただ、武志の場合は気の蓄積は必要だが、精液は出しておきたいところなので、木曜日辺りに愛と優にお願いすることになりそうだ。もし一週間も溜めた状態で、敵の相手をすることになったら、我慢がとても難しい。  武志はプレゼントの事を色々予想していた。いつもプレゼントのたびに武志は驚かされていたので、今度こそは驚かされないぞと意味も無く意地になっていた。  自分の体にチョコを塗る。いかにも二人ならやりそうだが、かなり熱いはずだ。火傷をしかねない。だが、チョコクリームならできるかもしれない。  自分のおっぱいの形のチョコを作る。二人とも、特に美咲は小さいのを気にしているから、これはないだろう。  あそこの形のチョコ。いくら二人でも、そこまではやらないだろう。  チョコにマムシエキスとか妖しい成分が入っている。クリスマスの時のサプリのプレゼントから十分考えられるが、二番煎じの感じがする。  注射器にチョコを詰める。この辺りが本命の気がする。  武志は様々な予想を立てながら瞳の家へ向かった。  クリスマスに続き、バレンタインも瞳の家で過ごすことになったのは、瞳がどうしてもと希望したからだ。両親は外食で不在らしい。  瞳の家に入ると甘いチョコレートの香りが漂ってくる。  ダイニングへ通されると、テーブルの上には既に多くの皿が並べられていて、濃厚なチョコの香りがする。 「私からのチョコはチョコレート・フォンデュです」  武志は聞いたことはあるが、見たことも食べたことも無い。  坪みたいな物の中に溶けたチョコが入っている。その周りに串に刺された色々な食材が皿の上に置かれている。苺、キウイ、バナナ、パイナップル、胡桃、パン、カステラ、マシュマロなど。口直しのためか、えびせん、ポテトチップス、クラッカー、チーズも在る。  武志が興味津々で眺めていると、瞳が人数分の紅茶をいれてきた。  全員が席に着いたところで、瞳が説明を始める。 「食べ方は簡単で、串を持ってチョコを絡めて食べるだけです。熱いですから気を付けてくださいね」  瞳がお手本でやってみせる。苺の刺さった串を取り、容器の中のチョコにくぐらせて、クルクルっと回すとすぐに引き上げる。すると、ドロドロだったチョコの表面がすぐに固まり滑らかな感じになった。 「材料は冷やしてますから、チョコはすぐ固まると思います。長い時間付けすぎないのがコツです。チョコが固まりにくくなりますから」  武志と美咲も言われた通りにやってみる。武志がキウイで美咲がバナナだ。確かに簡単だ。  三人がチョコ付の串を持ったところで全員で『いただきます』を言い、パクッとほおばった。 (美味しい)  これは思ったよりも美味しいと武志は思った。チョコの甘さとフルーツの酸味、チョコの暖かさとフルーツの冷たさがコントラストになり、口の中で混ざり合う。チョコは溶けやすく、一旦フルーツの冷たさで固まったものが口の中に入れると、すぐにまた溶ける。  武志は全部の種類を試していった。一つ一つが小さいので、種類が多くてもいくらでも食べられる。口の中が甘くなると、紅茶を一口飲む、すると、またいくらでも食べられる気がしてくる。 「初めて食べたけど、これおいしいよ。こんなに美味しいとは思わなかった」  武志が素直に感想を述べると、 「良かったです。手作りチョコは難しいけど、これならできるかなと思って」  瞳としては、チョコのベースを作るのに生クリーム、牛乳、ブランデーとの配分を変えて何回か試作したことを言うつもりは無かった。だが、料理の上手い美咲は気付いているかもしれない。 「このスナックは、口直しにそのまま食べても良いし、チョコを付けても美味しいですよ」  瞳に言われて、美咲がポテトチップスを手に取りこわごわと試してみる。 「ほんとだー、甘いのとしょっぱいのが混ざって、意外と美味しいー」  武志も試してみると、不思議な感じでけっこう美味しいので驚いた。食べたことのある物で言うと塩アイスに似た感覚だ。組み合わせの妙とでも言うのだろうか。  それから三人は全部の材料を食べ尽くした。美咲と瞳も甘い物だと普段とは違う食欲で胃に収めていく。 「ありがとう。美味しかったよ。本当にうれしい」  武志は瞳に感謝の言葉をかける。事前の変な予想を良い意味で裏切られて、とてもうれしい。よく考えたら準備もけっこう手間がかかるはずである。料理はほとんどやらないので分からないが、手作りチョコよりも手間が掛かっているのかもしれない。  三人はやや満腹気味になり、紅茶を飲みながら、一息つく。甘い物をたくさん食べた後の幸福感にひたる。  そこで、美咲がラッピングされた箱をカバンから取り出した。 「これは私から武志さんに。開けてみて」  武志が開けると、不揃いの小さな粒のチョコがガラスのビンにたくさん入っている。見た目は麦チョコそっくりだ。 「食べてみて」  武志は一粒つまんで口に入れてみる。外側は普通のチョコで中にはナッツに似た感じの物が入っている。  武志は中身が分からず顔が疑問形になってしまう。  美咲が得意気に説明を始める。 「これは海松子《かいしょうし》って言う、松の実が入っているの。ビタミンB1、Eとかが豊富で滋養強壮に良いの。こっちは枸杞子《くこし》、クコの実ね。ちょっとだけ苦いから外側はスウィートチョコにしてあるの。それでこっちは蓮肉《れんにく》、ハスの実。どれも生薬で、薬膳にも使われる物で体に良いの」  武志はそれを聞いて、美咲からのクリスマスプレゼントの事を思い出した。また今回も邪な気持ちのプレゼントだなと思ってしまう。 「最近、武志さん、何か体調が良くないみたいだから、元気になってもらおうと思って」  それを聞いて武志は頭を殴られたかのような衝撃を受けた。美咲に土下座して誤りたくなるほど、自分が恥ずかしくなった。  美咲は自分の体調の微妙な変化に気付いていたのだ。たしかにこの一ヶ月は知香や愛と優との訓練で大量の気を消費している。木曜日の訓練が終わったときなど、気の残量がゼロに近くなる。その分、土日に美咲と瞳に会ったときには気を節約してほとんど使わないようにしていた。体も疲れ気味だった。  それを美咲は体調不良と感じたのだ。ひょっとすると手抜きと感じていたのかもしれない。他で激しいセックスをしていると感じたのかもしれない。それを責めることなく。俺の体を思いやってくれる。  その気持ちがありがたくて、うれしくて、武志は涙が出そうになる。 「あ、ありがと。うれしいよ。大切に食べるよ」 「中身はお薬と同じだから、いっぺんに食べないでね。体に悪いから。毎日それぞれ五、六粒ずつ食べて」 「うん、分かった。五、六粒ずつね」  武志は苦いと説明されたクコの実入りを食べてみる。チョコは甘いが中身は確かにちょっと苦い。今の自分にはこの苦さがちょうど良いと武志は思った。  そして、結局奥義循環弐は一度も成功しないまま、渡航の日が来た。  奥義は切羽詰った状態にならないと成功しないのかもしれないと武志は思い始めていた。循環の技が初めて成功したのはそういう状況のときだった。  だが、できるだけの事は全てやった。もう今さらジタバタしても仕方が無い。万が一のことが起きたら、その時に考えることにする。  周りの人間には卒業旅行だと言ってある。卒業旅行でインドネシアは変だが、何も言わないところを見ると、うすうす感づいているかもしれない。申し訳ないと思いながらも武志は空港へ向かった。 <第65章>  武志は今回のインドネシア行きではエコノミークラスに乗っていた。予算が足りないのでビジネスクラスには乗れなかったのだ。今度の出張は時間も長くないし、時差も二時間しか無いなので、それほど辛くは無い。直行便で乗り換えが無いのが不幸中の幸いだ。  知香や真理とは現地集合になっているので、武志は一人で飛行機に乗っていた。同じ飛行機かもしれないと空港で探してみたが見つけられなかった。別の飛行機会社を使ったのだろう。  飛行機の中で武志は頭を切り替えるために、英語の本を読み、英語のテレビを見て過ごす。インドネシア語は簡単なあいさつとありがとうの言葉だけ覚えた。  約八時間のフライトの後、飛行機はインドネシアへ何事も無く到着した。  真冬の日本から来たのだから当然だが、ジャカルタは暑かった。武志は重ね着していた上着をどんどん脱いでいった。事前に下には半そでのシャツを着ていたので、上着を脱ぐだけで上は夏用のスタイルになれた。ただズボンは人前で着替えるわけにはいかないのでホテルへ着くまで我慢する。  リムジンバスでジャカルタ市内まで入り、そこからタクシーでホテルへ向かう。今まで三回仕事で海外で行ったが、一人で行動することはあまりなかった。現地の人に混ざってバスに乗っていると、任務を忘れて本当に観光で来ている感じがしてくる。武志は束の間の一人旅気分を味わった。  短い一人旅も終わり、ホテルへ着き、知香の携帯へ電話を掛ける。すると知香がすぐにロビーまで迎えに来てくれた。  武志達は、日本側一行と同じホテル内に在る貸し別荘に泊まる。知香、真理、武志の三人は原稿執筆に来た小説家と、その付き人という設定になっている。一日中部屋に籠もるので、それらしい理由が必要だ。  貸し別荘は平屋建てで三つのベッドルームにリビング、ダイニングキッチンが在る。三人がそれぞれの寝室を使い、日中はリビングで過ごすことになる。内装は南国らしい雰囲気でエアコン他設備は充実している。  食料等必要な物は真理によって買い込まれていた。頭の良い真理は中国語のほかに簡単なインドネシア語も覚え、買い物くらいはできるようになっていた。これで、チェックアウトまで一週間、一切外に出ないで済む。  真理の作った簡単な夕食の後、武志達は一人ずつ、散歩の振りをしてホテル内を歩き、建物の位置関係を頭へ入れる。これをやっておかないと、いざという時に、迷っては元も子もない。  この時点で日本側の護衛も既に、このホテルへ到着し、部屋内の捜索や侵入口、脱出口の確認をしているはずだ。日本側要員にも知られないように、武志達は早々に部屋へ戻った。  これで、全ての準備が終わった。これから長い一週間が始まる。  初日の夜は特にやることも無い。旅の疲れも有り、武志は一番に寝室へ引き上げ、すぐに眠りについた。  インドネシア二日目、朝から一歩も外に出ないで部屋に籠もっている武志は一日もたたないうちに飽きてしまった。  体を動かすことが好きな武志は一日中部屋に居ることがあまり好きではない。それに、この一年は勉強や卒論作成で嫌というほど机に向かっていたので、余計にじっとしているのが辛く感じる。  暇つぶしの為に何冊か本を持ってきているが、すぐに飽きてしまう。  高級なホテルなのでテレビは衛星放送が映るようになっているが、さすがに日本語の放送は無い。仕方なく英語の番組を見るが、言葉を聞き取るのが精一杯で中身を楽しめない。  知香や真理は黙々と本を読んでいて、あまり武志の相手をしてくれない。楽しみといえば食事だけだが、真理が作るので現地料理ではない。それに、買い物に出掛けないので、どうしても食材が限られてしまう。冷凍食品が主になる。ただ、真理はアメリカ暮らしが長いので、日本風のアメリカ料理なのは目先が変わって、わずかに異国の雰囲気があった。  仕方が無いので、武志は腕立て伏せとかをして体を動かし、疲れたら本を読む、飽きたらテレビを見るを繰り返す。あまりにせわしないので、見兼ねた知香が携帯ゲームを貸してくれた。普段ゲームをしない武志にはとても面白く、熱中して遊んだ。  武志が暇つぶしに苦労している間に、日本代表団がホテルに到着していた。一応東京経由で武志達にも連絡は来たが、特にやる事は無い。  そして二日目の夜がやってきた。今夜からは武志達も二十四時間体勢に入る。武志達の役割からすれば、むしろ夜のほうが出番が来る可能性が高い。  深夜の当番は午前零時から七時半までの七時間半を二時間半ずつ三回に区切って、一人ずつ努めることにする。毎日早寝早起きの習慣がついている武志は朝五時からの番にしてもらった。当番は知香、真理、武志の順番である。  いつもの習慣で既に眠い武志は、十時にはベッドに入り、一人眠りに着いた。ただ、知香の指示でいつでも外に出られるように、服は着たままだ。  武志は夜中、誰かに激しく揺さぶられ目が覚めた。 「起きてください。緊急事態です」  隣のリビングから明るい光が差し込み、真理が自分を揺すっている。  武志は数秒間、今の自分の状況が分からなかったが、すぐに出張中であることを思い出し、跳ね起きた。  リビングへ駆け込むと、知香がヘッドセットを着けて誰かと話しながら、装備を身に付けている。  武志が時計を見ると午前二時すぎだ。  真理が武志の分の装備も持ってくる。防弾防刃ジャケットに各種装備が詰め込まれたものだ。小口径ピストルやナイフなら防ぐことができる。  真理と武志も急いでジャケットを着て、ヘッドセットを着ける。二人の準備が終わるか終わらないかの内に知香が声を掛ける。 「行くわよ」  知香は武志に非常用装備が入ったバッグを投げると、ドアの外へ駆け出した。  続けて真理が走り出し、バッグを持った武志が一歩遅れて走り出す。  知香は年齢に見合わずというか、見かけ通りというか脚が早かった。荷物を持った武志は追いつくのがやっとだ。  まさか、こんなことが起こるとは思ってもいなかった。もし何か有るとしたら、会議が始まってからだろうと漠然と考えていた武志は、さっぱり現実感が湧かない。むりやりドラマにでも出演させられているような感じだ。  知香が走りながら状況を説明する。 「約十分前に警護の全員からキープ・アライブの信号が途絶えたの。それ以降、誰も応答がありません。敵は武器の所持またはガス使用の恐れがあります。十分気を付けて」 「了解」  武志と真理が声を合わせる。  警備の当番は全員、キープ・アライブ装置を持つことになっていた。これはボタンを押し続けている間中、つねに正常信号を発信する。そして五秒以上ボタンから指を離すと、異常信号を発信する仕組みになっている。警備当番が二名居るはずだが、二名共ボタンを押せない状況、すなわち、団員全員が危機に陥っている可能性が高い。  緊急事態対応の訓練を受けていない武志は何が何だか分からないまま、知香に付いていく。  その時、頼子の声が割って入った。 「在ジャカルタ総領事館も連絡が付きません。外務省経由でインドネシア警察へ連絡しているところです。現在アメリカ大使館へも緊急援助要請をしています。あなた達以外で連絡が付いている要員はいません。慎重かつ迅速に行動してください」 「了解」  知香が代表して答える。  無線機は携帯電話に接続して使う特注品で、双方向通話ができる。これで一人が喋ると、東京の頼子、武志、知香、真理の全員がそれを聞くことができる。 「フロントに寄ってから、代表団の部屋へ向かうわよ」  知香は先頭を走りながらフロントへと駆けつけた。 「今居る一番偉い人を呼んで。急いで」  知香がパスポートと身分証明書を見せながら、英語で怒鳴る。  知香の必死の形相に、フロントの人間は慌てて奥へ向かった。少しして、やや年配の人間が連れられて来た。 「日本外務省一行から連絡が途絶えました。テロかもしれません。至急警察へ連絡してください。それとホテルを封鎖して。それと、マスターキーを持ってきて」  フロントは騒然と成った。警察へ連絡する者。警備員を呼ぶ者。マスターキーを取りに行く者。しかし、一流ホテルの人間だけあって、慌てながらも分担して的確に行動している。  知香は責任者の手を引くと、団長の部屋へ走った。武志と真理も付いていく。後から警備員らしき男も付いてくる。  日本側一行が泊まっているフロアの廊下に着くと、団長の部屋の前に一人の男が倒れているのが見える。警護担当者の一人だ。  倒れている男を見て、急に武志は実感が湧きあがってきた。これは訓練でも、ドッキリでもない。現在進行形の現実なのだと思い知らされる。武志はここまで落ち着いていたのに、急にドキドキしてくるのを感じた。 「団長部屋前で警備担当一名発見。生死不明。ガスチェック」  知香が足を止め、後ろへどなる。東京へ状況を説明しながらの真理への指示だ。  真理が武志の持っているバッグを引ったくり、中から機械を取り出し操作する。 「未知のガス確認。低濃度です。効果不明」  真理が調査結果を答える。 「武志はホテルマンとここで待機、真理はガスマスクを装着して付いてきて」  知香と真理は急いでマスクを着ける。そして知香はホテルマンからマスターキーを奪うと団長の部屋へ急いだ。  知香がドアのキーを解除する。  知香が一気にドアを開けるが、ドアガードが掛かっていて、途中までしか開かない。中を覗くと、電気は消され、真っ暗で何も見えない。 「団長部屋、ドアガードのため侵入できません。室内は真っ暗。状況不明」  知香が報告する。 「まだ生きています。救急車を呼んで」  倒れていた男の首筋に手を当てた真理が叫んだ。  真理はマスクをしているので、ホテルの人間には声が届かない。ヘッドセットを通じて、籠もった声が武志には聞こえた。  武志は変わりに英語で叫んだ。 「救急車。急いで」  警備員が近くの館内電話へ走る。 「ガス、状況変わらず。種類未知、低濃度、効果不明。サンプル採取します」  真理がビニール袋みたいな物を取り出し、中へ空気を入れる。 「隣の部屋へ」  知香は隣の部屋へ向かう。隣の部屋は団長秘書が使っている。二つの部屋は続き部屋で中のドアで繋がっている。続き部屋の片方を団長が使い、もう片方を秘書が使っている。  知香は鍵を外し、ドアを開けた。こちらの部屋はドアガードが掛かっておらず、ドアが開いた。 「団長秘書の部屋へ侵入します」  先に知香が、続けて真理が中へ入る。  二人の姿が部屋の中へ消え、武志は物凄い不安に駆られる。 「秘書発見。生存確認。意識不明。他には誰も居ません」  真理の声がヘッドセットから聞こえ安心する。 「武志。すぐ来て」  知香に呼ばれ、武志はバッグを掴むと、全力で走った。  部屋の中は照明がつき、男性が一名倒れていた。おそらく、団長の秘書だ。  知香は既にマスクを外していた。部屋の空気を入れ替えるためか、窓が開けられている。  知香が一つのドアを指差して武志へ言った。 「武志っ」  武志がドアを開こうとすると鍵が掛かっていて開かない。武志は助走をつけて、ドアに体当たりする。一度では開かなかった。肩にかなりの衝撃がきたが不思議と痛みは無かった。再度助走をつけて、渾身の力で体当たりをする。 「ぅおおおおー」  ドアが派手な音を立てて開いた。武志は勢い余って部屋の中に転がり込む。  隣の部屋から差し込む薄明かりの中で白い物体がうごめいていた。 「動くな」  武志は立ち上がり叫んだ。  知香が部屋に入ってきて電気を付ける。そこには床に寝かされた団長に絡みつく女が居た。  団長は服がはだけられ太目の腹があらわになっている。そこに、抜けるように白い肌の全裸の女が覆いかぶさっている。長い手脚が団長の体に巻き付けられ、とても淫靡な情景だった。  知香は躊躇することなく女に近づき、団長から引き離すと、うつ伏せに倒す。両手を背中に捻り上げ、脚で押さえて動きを封じる。女の側には無線機らしき物が転がっている。  真理は団長に近寄り、生死を確かめる。 「団長。生きてます」 「武志、ここは任せて、副団長の所へ」  知香が武志に言った。  武志は責任者の手を取り、数部屋離れた副団長の部屋へ向かった。 「正体不明の女性一名発見。拘束完了」  知香が東京へ連絡する声が聞こえる。  救急車の手配が終わったのか、警備員が向かってくる。  副団長の部屋の鍵を開けるが、ここもドアガードが掛かっていて、中に入ることができない。やはり、中は真っ暗で中を見ることはできない。 「副団長部屋も侵入できません。隣の部屋へ行きます」  副団長の部屋は続き部屋では無いが、隣の部屋のバルコニーから飛び移ることができる。  責任者に隣の部屋の鍵を開けさせると、武志は言った。 「他の部屋も調べてください」  責任者を他の部屋に行かせて、武志は部屋の中に入る。ここにも人が一人倒れている。武志は生きていることだけ確認するとバルコニーへ出た。隣の部屋のバルコニーとは1メートルの距離。簡単に飛び移られる。  武志は息を整えると一気に飛んだ。  恐怖を感じるいとまもなく、武志は副団長の部屋のバルコニーに着地する。ガラス戸にはカーテンが掛けられ中の様子は分からない。中には武装した人間が居るかもしれないが、武志はそんな事を考える余裕は無かった。  すぐさま装備の特殊警棒を出すと、ガラス戸の鍵付近を思い切り叩いた。特殊なガラスなのか一度でガラスが砕けない。武志は焦りながら何度もガラスを叩いた。ようやく手が差し込めるだけのスペースが開く。 「入ります」  一言だけマイクへ向かって喋ると、手を入れ鍵を開ける。そして一気にガラス戸とカーテンを開ける。  部屋には裸の副団長が倒れ、その横には全裸の女が一人立っていた。  薄明かりの中に浮かぶ、その女の顔には見覚えが有った。一年前に上海で会った芳玲だ。 「久しぶり、武志」  芳玲が日本語で言った。 「動くな。何をした」 「何もしていない」  芳玲は両手を上げて、無抵抗の態度を示す。  武志は警棒を構えながら、慎重に照明のスイッチへ近づき、明かりをつけた。  蛍光灯に照らされる芳玲の裸はとても美しかった。一年前はまだ少女の雰囲気を漂わせていたが、今は大人の女へと脱皮しつつある。美少女の名残をかすかに残しながら、必要最低限の肉が付き、格段に色っぽくなっている。  手脚は細いのに胸は豊かに膨らみ、腰は引き締まり、お尻は張り出している。こんな状況でなければ、武志は喜んで相手をするところだ。 「服を着て」  芳玲は素直に武志の指示に従う。傍らにあった下着を手に取り身に付けていく。その姿はとてもいやらしく、美しかった。武志は肉棒が急激に硬くなっていくのを感じた。  芳玲は続けてホテル従業員の制服を着た。その服で潜入したのだ。  武志が副団長の体を調べると、ただ眠っているだけのようで、規則正しい脈と呼吸がある。ここでも、床に無線機らしき物が転がっている。 「副団長発見、生きてます。意識不明。室内に女性が一人居ます。一年前に会った芳玲です」  とりあえず知香と東京へ連絡する。  これからどうするのか指示を受ける必要がある。武志は知香の所へ戻ることにした。 「床に寝て、手を背中に回して、親指を揃えろ」  武志は芳玲へ命令した。芳玲は日本語が分かるのか、武志の命令に従う。  武志はジャケットから結束バンドを取り出し、手首と親指を縛る。それから立たせて、前を歩かせ、団長の部屋へ向かった。  歩いている最中にも知香と東京の会話が続々と聞こえてくる。  団長の部屋へ戻ると、中ではボーっとした表情の団長が床に座り込んでいた。上からガウンを掛けられている。  知香は携帯電話で話し込み、真理は団長の脈を計ったり、質問をしている。  敵と思われる裸の女は服を着せられ、後ろ手に縛られ、ベッドに座らされていた。  武志は芳玲を知香に渡し、再度詳しく報告する。 「武志です。副団長も裸にされてました。脈拍・呼吸に異常は有りませんが、意識はありません。一緒に居た女は確保しました。昨年上海で相手をした芳玲です。副団長に何をしたかは不明です。それと、無線機らしき物が落ちていました」 「ありがとう。救援が着くまで、知香の指示に従って」  頼子の声が聞こえて、武志は極度の緊張と興奮が少しだけ、治まった気がする。  それから、武志は知香の指示で副団長の部屋に戻った。意識の無い副団長を抱えると、団長の部屋へ運ぶ。かなり重くて足がふらついてしまう。70キロか80キロはありそうだ。日本の官僚もアメリカみたいにダイエットしろよと毒づいてしまう。  副団長を運び終えると、活を入れて目覚めさせる。団長と同じようにボーっとしているので、ガウンを掛け裸身を隠す。  そこへホテルの責任者が戻ってくる。 「全部の部屋を確認しましたが、どの部屋でも人が倒れています。全員生きていますが、意識は有りません」  その言葉を知香が頼子へ伝える。 「大規模同時攻撃ね」  知香が悔しそうに言う。  武志は先ほどまでは無我夢中で行動していたが、少し落ち着くと再び夢の中のようで実感がなくなった。目の前に意識が定かでは無い高級官僚が二人いて、横には捕らえた美女二人が居る。想像もしていなかった事態だ。  ついこの前まで卒論提出に掛かりきりだった生活とは別世界の状況だ。  そうこうする内に、現地警察が到着し、救急車が到着し、アメリカ大使館関係者が到着した。倒れていた人達は運び出され、真理は団長に付き添っていった。すぐにホテルは警官により閉鎖された。ホテル内は騒然としている。  知香と武志はかなり遅れてやってきた外務省現地職員と交代した。それから、知香と武志と捕らえた女二人はアメリカの外交官車両で総領事館へ運ばれた。  総領事館もホテルと同時に襲撃されていたが、帰宅していたために難を逃れた職員により復旧されていた。建物内は照明が付けられ、門の外はインドネシア警察により警護されている。  武志達はとりあえず、捕虜二人を別々の部屋に閉じ込めた。自決防止のため、ボディチェックは済ませている。そして、ようやく一息ついた。最初に頼子の連絡を受けてから、三時間少々たっていた。目の回るような時間だった。すでに外は夜が明けかかっている。 「これからどうなるんですか」  武志は知香に聞いてみた。知香としても聞かれて困るかもしれないが、聞かずに居られなかった。大学生の武志はこれからどうすれば良いのか皆目見当がつかなかった。 「部長の考えでは、あの二人の中国人は団長と副団長になんらかの暗示を掛けたと思われるの。一種の催眠術みたいなものね。殺そうと思えば、殺せたのにそうしなかったということは、他に考えられない。それに団長、副団長以外の誰に中国側が接触したか分からない。あの混乱の中で、無事逃げた敵がいるかもしれない。だから私達は今からあの二人を尋問して、色々聞き出さないといけない。今はまだ、他の要員は意識がはっきりしないけど、その内に現場へ復帰するはずだし、夕方には日本から増援が着くから、タイムリミットは後六時間というところね」 「聞き出せなかったら、どうなるんですか。 「この会議は延期され、あの二人は闇へと消えていくわね」 「それって……」 「プロによる尋問ね。どんなことされるのかは怖いから考えたくないけど。その後どうなるかは分からない。処分されるか、何らかの取引に使われるか。だから本職の人達が到着する前に私達で話を聞こうってことよ。武志君の一番得意なことでしょ」  武志は虚構の世界のような話をされ、少しだけ寒気がした。 「そんなことないですよ」 「謙遜しなくても良いわよ。連絡が途絶えてから団長は十五分、副団長は二十分、あの女達に何かを吹き込まれてる。そんな短時間では複雑なことは埋め込めてないはずよ。だから、彼女達が何をしたか聞き出せば、とりあえずおしまい。分かった?」 「とりあえず分かりましたけど」 「彼女達を悲惨な目に合わせたくなかったら、がんばって聞き出してね。時間は無いわよ」  そうこうしている内にも、次々と状況を知らせる連絡が入ってくる。  襲われたのは、日本代表一行のホテルの部屋、諜報部隊の現地基地、総領事館、大使公邸。今の所、団長、副団長以外で敵側要員が接触した形跡は無かった。  しばらくして真理も武志達と合流した。 「さて、東京から捕虜尋問の許可が出たわよ。この会議のためにも、私達の部隊のポイントを稼ぐためにも、ちゃっちゃとゲロさせるのよ」  まだ、興奮が冷めないのか知香が異様に張り切っている。武志がこんなにハイになっている知香を見るのは初めてだった。  知香と真理の二人掛りで、団長の所に居た女を調べて、武志は過去に一度相手をしているからと芳玲を調べることになった。  四時間ちょっと寝たところで起されたわけだが、武志は少しも眠くなかった。  今から芳玲を尋問するが、簡単に喋るわけが無い。おそらく対尋問の訓練を受けているはずだ。それに対して、武志は尋問なんかやったことが無い。そうなると、体に聞くしかない。前回相手をしたときは、ほぼ引き分けだった。今回は前回以上に責任重大だ。負けるわけには行かない。  武志は自分に気合を入れた。 <第66章>  芳玲が入れられている部屋は、元々は拘置用の場所ではなく単なる面談用の部屋だった。六畳くらいの広さで長机とパイプ椅子しかなかった所へ、むりやりソファを運び込んでいた。  窓は在るが、鉄格子が付いている。武志が後で聞いた話だが、それは逃走防止用ではなく、防犯用だということで、アジアでは珍しい物ではないらしい。  芳玲はホテルの制服のまま一人静かにソファに座っていた。捕まってしまったことで覚悟を決めているようにも見える。  武志はこんな時、どんな風に話を進めれば良いかさっぱり分からなかった。映画やテレビだとどうだったかなと思い出そうとするが、余裕が無い今急には思い出せない。  悩んでも時間がたつだけだし、相手に舐められそうな気もする。  武志は思い切って、ストレートに聞いてみた。 「あそこで何をしていたんですか」 「中日友好の為に、日本人を接待していただけ」  芳玲は訛りはあるが流暢な日本語で答えた。  予想していたことだが、本当の事を話さないので、早くも武志は次の手に詰まってしまう。こんな時、知香ならうまくやるのだろうが、人生経験の少ない武志にそれは無理な話だった。もう何を聞いても本当の事は話さないだろうし、うまくひっかけて話を引き出す自信も無い。単なる大学生の武志に捕虜の尋問は荷が重かった。  女性に暴力を振るうのは気が進まない。ということは、やはり体に聞くしかない。武志は覚悟を決めた。 「本当の事を話さないなら、体に聞くしかないですよ」 「あなたと友好を深めるつもりは無いですが、前回の恥をそそぐために相手をします」  芳玲は強気で言い返してやった。  捕まってしまった時点で任務は失敗なのだが、ただおめおめと相手の軍門に下るのは芳玲のプライドが許さなかった。ぺらぺらと喋るわけにはいかない。  あと十分、いや五分、この男が来るのが遅かったら、任務は成功していただろう。作戦では三十分は誰も入って来ないはずだったのに、この男のせいで作戦が失敗に終わってしまった。  一年前にもこの男のせいで任務が中断の憂き目に会っている。憎んでも憎みきれない。  なんとか、失敗を挽回しようと、訓練に励み、この作戦にも志願した。それなのに、またしても邪魔されるとは、自分はどこまでついていないのか。天を恨みたくなる。だが、今さら不運を嘆いても仕方が無い。  全てが失敗したわけではないのだ。ここから脱出して失敗を少しでも挽回し、次の機会を待つのだ。  この男は尋問のプロではないようだ。これはチャンスだ。  時間がたてば間違いなくプロがやってくるだろう。それでは遅い。それまでに、この男を堕として脱出してやる。それが最後のチャンスだろう。芳玲は覚悟を決めた。 「服を脱いで」  武志は椅子に座ったまま、芳玲に命令した。  芳玲は立ち上がり、言われるままに服を脱いでいく。紺を基調にして白いラインが入った上着を脱ぐと、白いブラウスが出てくる。胸が大きく布地を持ち上げている。ウエストが細い分、その差が際立ち、胸が余計に大きく見える。バストとウエストの差は30センチ以上は有りそうだ。  見ているだけで抱きつきたくなるような見事なプロポーションだ。これだけスタイルが良い女性は部隊の中にもほとんど居ない。武志は一年前の芳玲の裸を思い出し、ドキドキしてくるのを感じた。  芳玲は続けてリボンタイを外し、ブラウスのボタンを外していく。その手には一切の迷いが無く、見ている武志にも芳玲の覚悟が伝わってくる。 (彼女は本気だ。気合が入っている)  武志も改めて自分に気合を入れなおす。芳玲の動きから目を離すことなく、極ゆっくりとした呼吸で体の中の気を整える。落ち着いた気を丹田に集めて練り上げていく。お腹の奥が暖かくなるのと同時に全身の細胞が活性化していくのを感じる。  一年前の対戦で芳玲の大体の力は分かっている。彼女の体格に大きな変化は無いので、おそらく気の絶対量が少ないことは変わっていないはずだ。そうなると、こちらは気の量に物を言わせて、物量作戦で責めれば勝てるはずである。  武志ははやる気持ちを落ち着かせながら、作戦を考える。  芳玲はブラウスのボタンを外し終わると、スカートに手を掛けた。ホックを外し、ファスナーを下ろすと、スカートを脱いでいく。  タイトスカートがお尻にひっかかり脱ぎにくそうである。お尻を揺すりながら少しずつ下ろしていく。その姿が男を誘っているようで、落ち着こうとする武志の心をざわめかせる。  スカートがお尻を通過すると、芳玲はストンと下に落し、片足ずつ抜いた。それで、芳玲の脚が全て武志の視界に入った。  猛烈に細い脚だ。知香のように引き締まっているのではなくて、元から細い。骨自体が細いのだろう。そこに、必要最低限の肉が付いている。これ以上細いと逆に魅力が減ってしまうぎりぎりの細さだ。スリム好きにはたまらない脚だ。  脚を揃えて立っていても、太ももとショーツの間に三角形の隙間が開いている。脚が十分に細い証拠だ。  芳玲の脚は細いだけでなく、かなり長い。日本人とは比べ物にならない長さだ。目測でも脚は体の半分以上ある。滑らかで長い太ももからよく手入れのされた膝を通り、ツルツルの脛、足首へ通じている。もちろん無駄毛は一本も見当たらない。  脚フェチなら涙を流して、すがりつくだろう。武志もその脚の見事さに見とれてしまう。  芳玲は武志の視線を気にすることなく、ブラウスも脱ぎ去り下着姿になる。  ブラとショーツがお揃いの高級そうな下着だ。レースと刺繍がふんだんに使われている。ブラはハーフカップで柔らかくて丸い乳房がカップからこぼれている。ショーツはややハイレグ気味で、脚をさらに長く見せている。  顔の美しさも手伝い、惚れ惚れする美しさだ。昔わずかに有った泥臭さも一年の間に消え、完全な美女へと変身している。その美しさは日本ではまず見られないものだ。隊員の中でもこれほどの女性は数えるほどしか居ないのではないかと武志は思う。  小さい顔は一年で洗練され、色気を増している。かすかに潤んだような大きな瞳に、プリプリした唇が武志を誘う。  芳玲は武志を見つめ、たっぷりと下着姿を見せ付けてから、ブラを外す。  そこで、芳玲はまた手を止め、武志に胸を見せつける。両手は体の横に垂らされ、胸を隠していない。  細い体に不釣合いな乳房は薄い体から急に前へ突き出している。垂れることなく、かすかに上を向いている。Cカップは優に有り、Dカップかもしれない。  頂上には小さくて薄い色の乳輪と乳首が控えめに付いている。  アメリカのエルが白人の美の究極形だとすると、芳玲は東洋系の究極の美しさだと武志は思った。そして、知香が厳しいトレーニングと徹底した食事のコントロールで作られた人工美だとすると、芳玲は数億人から選び抜かれた天然美だ。  見ているだけで、肉棒へ血が流れ込み、ぐんぐんと大きくなっていく。  芳玲は武志の視線を確認してから、ゆっくりとショーツを下ろした。片足ずつ脱いで、全裸になる。身に着けているのは赤いパンプスだけである。  日本人の場合、下着を着けていたほうがスタイルが良く見えて、脱ぐと胴長のずん胴に見えることがある。だが、芳玲は全裸になってもスタイルの良さが全く変わらない。真のスタイルの良さを持つ人間の特性だ。  細くて長い首から、華奢な肩、豊かな胸へ美しいラインがつながっている。ウエストは折れそうなほど細い。腰は張り出し、細い脚へとつながっていく。メリハリが付いた見事な体だ。目が釘付けになる。 「後ろを向いて」  武志は思わず言った。芳玲の全てを見たい欲求に勝てなかった。これは尋問だという意識が薄れてきつつあった。  芳玲は心の中で優勢を喜びつつ、後ろを向いた。  芳玲はお尻も素晴らしかった。胸と同じく細い体に不釣合いに十分な大きさをしている。丸くて柔らかそうな形の双丘がキュッと吊り上っている。  太ももから、膝の裏、ふくらはぎへ続くラインも見事な美しさだ。芳玲の脚は横から見ても、後ろから見ても細くて素晴らしい。足首もキュッと引き締まって、見事なアクセントになっている。  武志は芳玲の体に満足した。たった一年の間で完璧に近い体に変化していた。あとほんの少しだけ脂がのり、色気が増せば完璧になるだろう。その日も近いに違いない。  今から、この女性の相手をするかと思うと、いくら落ち着こうと思っても頭に血が昇ってくる。  武志は立ち上がると、吸い寄せられるように、芳玲に近づいた。 「ソファーの背もたれに手を付いて、脚を少し開いて」  芳玲は上半身を倒して、言われた姿勢になる。  武志は芳玲の横に立ち手を伸ばした。左手で片方の乳房を包み、右手をお尻に当てた。そのままゆっくりと揉みながら最大量の気を流していく。今回は最初から全開で気を流して一気にケリを付ける作戦だ。まずは乳房とお尻に気を充満させていく。 「アッ……、アァ……」  芳玲は感じやすいのか、すぐに武志の愛撫に反応する。  だが武志は焦らない。うかつに芳玲の体に触れてはいけない。いつ芳玲が気で反撃してくるか分からない。おそらく芳玲は乳首からも気を流せるだろう。武志の経験上、体の突起物から気を流すのは、比較的簡単なのだ。武志はなるべく乳首に触れないようにしながら芳玲の体を揉んだ。  去年一度相手をしたからなのか、それとも体質なのか、芳玲の体は気の通りが良く、どんどん乳房やお尻に溜まっていくと同時に、染み込んでいく。  武志は気が溢れてくるまで、揉み続けた。  芳玲は快感を押し殺しているが、芳玲の体を見れば一目瞭然だ。乳房はピンク色に染まり、一回り大きくなり張り詰めている。お尻も同じように色を変えている。そして、秘肉からは透明な汁が太ももへ垂れてきている。  武志は気の流れを確認しながら去年の事を思い出す。確かGスポットが弱かった記憶がある。  武志は中指を秘肉へ沈めた。 「アハァー……」  芳玲から声が漏れる。耐え切れなかったのだ。  中指は何の抵抗も無く、吸い込まれるように中へ入っていった。そして、指先から気を流しながら感じるポイントを探していく。  それは、普通の人間では難しいことでも気が使える武志には簡単な事だった。気を流しながら膣内をくまなく撫でていくと、何カ所か気の通りが良く、相手の反応が良い場所がある。それがポイントである。まるでレーダーで反射波を調べるような感じで相手の弱点を見付けることができるのだ。  Gスポットを見つけるのも同じように簡単だった。大体の場所は分かっているので、あとは細かく気で調べていくだけである。  武志は芳玲の弱点を見つけ出すと、頭の中へしっかりと書き込んだ。そして、親指でクリトリスを、人差し指で尿道口、中指と薬指でGスポット、小指でアヌスと五本の指を総動員した。  全ての指から一気に最大量の気を流し、振動させる。四点責めだ。 「ハオォー……」  芳玲が吼えた。指でこれだけ強烈な刺激を受けたのは生まれて初めてだった。股間が爆発したかのような快感だ。突発的な波が静まると、熱が子宮へ広がり内側から焼き始める。どうしようもなく子宮が疼き、本気の汁が体の奥底から湧いてくるのを感じる。  子宮の疼きは背中を通り、すぐに脳へと達した。頭の中が真っ白になり、思考が一気に奪われていく。  さらに体の奥では尿意にも似た、何かが溢れ出そうで我慢できない感覚まで湧きあがってくる。  芳玲の頭の片隅で本能が重大な警告を発していた。  武志が四点責めを考え付いたのは、全くの偶然だった。それは愛と優との訓練中のことだった。  愛を相手に循環弐の技が上手くいかないでいた時に、待ってる優が可愛そうなので、片手を秘肉へ伸ばして三点責めを始めた。三点責めは指の角度が不自然でつりそうになるので、普段はあまりやらないのだが、その時は優を少しでも感じさせてやろうという思いだった。  親指をクリ、中指と薬指をGスポット、小指をアヌスに当てていると、ふと人差し指が余っていることに気がついた。これまで、指が辛いことばかり考えていて、それ以上の事を考えていなかったが、何となく尿道口に当ててみた。  すると、三点責め以上に優が激しく反応する。それから、双子の意見も聞きながら色々実験を重ねたのだ。結果、尿道口単独で責めてもあまり効果は無いが、Gスポットと一緒に責めると効果が倍増することが分かった。武志にも理由は分からなかったが、潮吹きと何かが関係あるのかもしれない。  こうして武志の新しい小技、四点責めが完成したのだった。  武志は四点責めをしながら、芳玲の太ももに舌を這わせた。これほど見事な太ももは舐めずには居られない。太ももから膝の裏までを舌で何度も往復する。片方の脚の裏側を舐め尽くすと反対の脚に移った。そちらも舐め尽くす頃には、芳玲の膝はガクガクして立っているのが辛そうな様子になってきた。  そこで、武志は舌を尻丘へ移動させた。そこも思う存分舐めまくった。もちもちしていて、舌触りもとても良い。それでいて程よい弾力もあり絶品のお尻だ。気持ちが昂ぶると、おもわず甘噛みをして軽く歯形を付けた。  芳玲の体はブルブルと震え、秘肉からは白く濁った汁が溢れ出ている。挿入前の準備はほぼ整ってきていた。あとは駄目押しをするのだ。  武志はアヌスから小指を外し、舌で舐めた。もちろん舌先からは気を全開で流す。 「ハゥアアアアァー……」  芳玲から、それまでと違う変わった大きな声が出る。  武志の思った以上に反応が大きい。一年前のときは、アヌスには何もしなかったことに気付く。中国側要員はアヌスの訓練をあまりやっていないのかもしれない。  チャンスだとばかりに武志はその可憐な蕾を夢中になって舐めまくった。嫌な匂いや味は全くしない。清浄そのものだった。薄い茶色で綺麗に皺が寄っている。その形状からもアナルセックスの経験が無いか、少ないのは間違いなかった。  柔らかくなったところで、舌を中へ捻じ込んだ。中で思い切り動かしてやる。 「フワアァァァァー……、ハワワワワ……」  芳玲が体全体をくねらせて悶える。背中を丸めたり、反らしたり、必死に慣れない快感に耐えている。  だが、それでも芳玲は達しなかった。最初から全開で気を流し続けているので、かなりの量が流れ込んでいるはずだ。もう愛や優でも耐えられないほどの気を流している。  芳玲はソファーを握り締め、歯を食いしばって耐えている。目からは涙が溢れ、口からは涎が垂れている。鼻もすすり上げている。  そんな状態になっても耐えるとは凄い精神力だ。さすがだと武志は敵ながら感心してしまう。最後は肉棒で決着を付けるしかない。  武志はアヌスから舌を離した。芳玲は激しい息をしている。  それを見ながら、自分の呼吸を整え、気を練り直す。あとは芳玲が堕ちるまで一気に責め抜くのだ。  武志は指も全部抜き、亀頭を秘肉へ合わせた。  ふと気になって、指についた芳玲の匂いを嗅いでみた。一年前と同じく甘い花の匂いがした。一年前より濃厚になっている気がする。こんなところも変わっていないのかと、ふと感慨深くなる。  それから武志は立ちバックの体勢で芳玲の中へ、ずぶずぶずぶとゆっくり入っていった。 「ア、ア、ア、アァー……」 「んんぅー……」  一年ぶりの芳玲の体はやはり絶品だった。せまくて、きついのに、ねっとりと絡み付いてくる。膣壁のお腹側にはザラザラした部分があり、裏筋を気持ち良くこすってくる。そして、肉棒全体にピリピリと神経を直接刺激されるような快感が走る。気を持っている女性特有の感覚だ。  武志は意識を集中して、快感をこらえながら、腰を動かし、肉棒を出し入れする。  押し込むときは狭い所へ無理矢理入っていくようなこじ開ける感じがする。  抜くときは肉壁全体が、逃さないというように絡みついてくる。  武志はこれほどすばらしい女性の相手をしていると任務を忘れてしまいそうになる。もう全てを投げ出して、純粋にセックスを楽しみたくなってくる。  だが、武志は何とか踏みとどまる。それは知香のおかげだ。  この作戦前に知香と特訓していなければ、耐えられなかった気がする。知香の素晴らしい秘肉に耐える訓練をしたからこそ、この芳玲の体に耐えられるのだ。  武志はお腹の奥に力を入れ、肛門を締めて快感に耐えると共に、全開で気を流していく。そして、ピストンの動きをだんだんと速めていく。 「アアアアァー、ア、ア、アアァー……」  武志の動きに合わせて漏れ出る芳玲の声が絶叫に近くなってくる。  挿入前の愛撫でぎりぎりまで高められていた体に挿入され、さらに今もなお肉棒から全開で気を流されている。その気は子宮やGスポット、膣壁を焼き尽くしている。  武志は芳玲の腰を掴んで、高速でピストンした。  腰と腰がぶつかり、パーン、パーンと湿った大きな音を立てる。根元まで入れられるたびに子宮口が奥へと突き上げられる。  芳玲の体は細かく震えている。秘肉もヒクヒクとひく付いている。  もうすぐイカせられる。もうこれ以上、芳玲からの反撃は無いと武志は思った。最後まであと少しというところまで芳玲を追い詰めていた。  その時、武志に油断が生まれた。 (今だ)  芳玲は心の中で叫んだ。  武志の亀頭を凄まじいまでの快感が襲った。 「うああああぁー……」  武志は思わず声を上げる。痛みと錯覚してしまうくらいの今までより何倍も強い快感だった。過去に経験したことの無い刺激だ。武志は一気に追い詰められた。  それは芳玲の必殺技だった。ぎりぎりまで使うのを控えていた。できるならば使わずに済ませたかった。しかし、体は限界近くにまで追い込まれている。このままでは、この男の思い通りにされてしまう。芳玲は技の使用を決断し、タイミングを計っていた。  この技を使う以上は絶対に勝たなければいけない。その為には最高のタイミングで使う必要がある。男が限界まで昂ぶっている時だ。それは自分に止めを刺そうとする瞬間だ。  芳玲は自分の体に絶対の自信を持っていた。普通の男なら入れただけで射精してしまうだろう。遅漏の男でも数分と持たない。いくら、この桁外れた男でも、自分をイカそうと挿入する以上、必ず限界まで射精感がこみ上がるはずだ。  そして、自分に止めを刺そうとして気持ちを切り替える瞬間、その時に一気に気を開放し、男を溶かし、堕してしまう。それから後は徹底的に絞りつくすのだ。  この技は、通常秘肉全体から出している気を、子宮口とその周辺に集中させて、亀頭を重点的に責めるものだ。芳玲が一年前武志と引き分けてから死に物狂いで習得した。この技が使えるのは部隊の中でも数少なく、この技から逃れ得た男は居ないと聞いている。それほどの必殺技だ。  ここぞとばかりに、芳玲が武志を責める。渾身の力で秘肉を締め上げ、お尻を振り子宮口で亀頭の先端をこする。 (ダメだ、もう、もうもたない)  武志の腰の動きは止まっていた。少しでも動くと暴発しそうだった。腰の周りは甘く痺れ、袋はきゅっと持ち上がっている。精液はぎりぎりまでこみ上げている。それなのに芳玲の秘肉はさらにうねるようにして肉棒を刺激する。亀頭への快感は続き、このままでは、耐え切れずに吹き上げてしまう。  本能が抜かないと危ないと告げているが、体が言うことを聞かずにもっともっとと求めている。  あまりに快感が強すぎて意識を集中できない。 「おおおぉー……」  武志は大声で吼えた。  このままではやられてしまう。かすかに残った意識だけが武志を支えていた。  それは最近では思い出すこともあまりなかった、一条流としての誇りだった。五百年続く流派の継承者としての誇り、小さいときから鍛錬を重ねてきた自負、今まで何人もの相手をしてきた自信。それらが次々と頭の中へ浮かんでくる。 (このままじゃダメだ)  このままでは、自分を信頼してくれている部隊の人間を裏切ることになる。それに、口幅ったいが日本の為によくない。何とかしなければならない。  一瞬でも、この攻撃を止めさせることができたら、何とかなる。  武志は下唇を噛み破るほど噛み締め快感に耐える。  そして、武志は芳玲の背中に後ろから覆いかぶさり、体をぴったりとくっつけると片手を芳玲の股間へ伸ばし、クリトリスをつまんだ。 「ひいぃー……」  今度は芳玲が吼えた。芳玲も本当にぎりぎりの状態だったのだ。効果を最大にするために、自分は限界寸前まで我慢してから技を使った。その性感は武志の責めが一時的に止んだくらいで落ち着くものではない。そこへクリトリスへ鋭い刺激が来て、一瞬集中が途切れ、瞬間気が乱れた。  武志はその瞬間を見逃さなかった。亀頭への気が弱まった瞬間に腰を引いた。肉棒が入り口近くまで戻される。これで相手のキルゾーンからは逃げられたはずだ。  入り口付近でピストンをする。奥まで入れると危ないのは分かった。技の詳細は不明だが、おそらく子宮口から強い気を流されたのだ。  カリで秘肉の入り口を引っ掛けるようにして、高速で肉棒を出し入れする。そうしながら一方で呼吸と気を整える。  準備ができたところで、再び最奥まで肉棒を突き刺した。亀頭で子宮口を押し上げるほど奥へ突っ込む。そして、大きな気の塊を続けざまに撃ち放った。  一発、二発、三発、四発。もう芳玲の状態をうかがう余裕は無く、必死に気を送った。  やるか、やられるかだった。この一番奥まで挿入している状態は一番危ない。いつ、先ほどの技を使われるか分からない。武志は必死だった。  だが、武志は芳玲の反応が変わったことに気が付いて、動きを止めた。  芳玲が体を大きく震わせ、秘肉がピクピクと痙攣して、肉棒を締め付けている。そして全身に力が入り、こわばっていた。  芳玲は絶頂に達していたのだ。  ぎりぎりまで我慢していたところに、気の塊を打ち込まれ、子宮から脳まで焼き尽くされた。芳玲の限界もそこまでだった。理性や思考力は全て刈り取られてしまっていた。それでも意識を失っていないのはさすがだった。芳玲の最後の最後の意地だったのかもしれない。  武志は秘肉の痙攣を肉棒で受け止めながら、芳玲の状態をうかがった。  そこで、武志はいつもと違う気の流れに気が付いた。 (芳玲の頭の中から気が溢れ出している!)  武志の頭の中にきらめきが走った。  奥義循環弐のヒントが分かった。脳に伝わった気が燃え、そして燃え残った気が頭の中へ溜まっていく。それを吸い出すのではないのだ。それでも気を流し続けると、燃え残りの気が頭の中に満ちて溢れ出してくる。それを吸うのだ。  試したわけでは無いので確実ではないが、間違いないと武志は思った。分かってみれば簡単だが、気付かなければいつまでたっても気付かない。今までは気を節約して、頭の中いっぱいに溜まるまで気を使っていなかった。溜まる側から吸いだそうとしていた。それがいけなかったのだ。コップの側面から水を吸いだそうとするような物だったのだ。いっぱいまで溜まり、そして、溢れ出てくる分を吸い取れば良かったのだ。  どうしてご先祖様は分かりやすく伝えてくれなかったのか、恨めしく思う。もっと丁寧に伝えてくれれば不要な努力をしなくても済んだのだ。その無駄な努力こそ必要ということなのだろうか。  まだ芳玲の相手をしている最中なのに、武志は奥義の実験をしたくてうずうずしてくる。  今は立ちバックの体制なので循環の技が使えない。  早く体勢を変えたい。そう思っているときに、芳玲の体から力が抜け、崩れ落ちそうになる。武志は慌てて、体を抱えて、ゆっくりと降ろした。上半身はソファーの座面に投げ出され、下半身は床にへたり込んでいる。  武志は芳玲を抱えて仰向けでソファーに寝かせた。意識はあるようだが、目はうつろで反応が無い。催眠術をかけられた人間みたいな様子だ。  これで芳玲が堕ちたかどうかはっきりしない。武志は奥義の実験もかねて、ダメ押しをすることにした。それにまだ射精もしていない。こんな素晴らしい女性は次にいつ相手ができるか分からない。もう少し味わっても良いだろうと、武志の黒い心が少しだけささやいた。  武志は自分もソファにあがり、芳玲の脚を抱えると正常位で挿入していった。 「フアァー……」  無反応だった芳玲から声が漏れる。やはり意識はあるのだ。一時的におかしくなっていただけのようだ。  芳玲の中は絶頂時の痙攣が解け、元の状態に戻りつつあった。それでも、元から狭いので、十分すぎるくらい気持ち良い。  武志は一番奥まで肉棒を埋めてから、芳玲に体をかぶせた。  そして、口を重ねて、舌を潜り込ませた。  芳玲の唾液は甘かった。去年と変わっていない。いや、去年より濃密さが増した気がする。  武志は夢中で芳玲の口の中をまさぐった。  最初芳玲は反応を示さなかったが、少しずつ舌が武志を迎えるような動きをしてくる。控えめに武志の舌に絡み付いてくる。  武志は芳玲の舌を吸いだして、自分の口の中に引っ張り込むと、思う存分しゃぶった。暖かく、柔らかく、極上の味だった。芳玲は舌まで最高の女性だった。  いつまで吸っていても飽きないが、体のほうはもっと芳玲を味わいたいとせがんでくる。  武志は芳玲をしっかりと抱きしめ、循環弐の技を始めた。  亀頭の先で子宮を押し上げ、腰をまわして、グリグリとこねる。そうしながら先から気をドンドン流していく。 「ア……、アア……、ア……、アァー……」  芳玲から力の無い声が漏れてくる。もう気は使い果たしているのか、先ほどの技が出される気配は全く無い。  武志は芳玲の動きに注意しながらも、芳玲の体を堪能する。  折れそうなほど細いのに、抱きしめると溶けるように柔らかく、ジャストフィットする。  肉棒は狭い秘肉で心地良く締め付けられ、亀頭の先にはコリコリした子宮口が当たり、痺れるような快感が発生している。  ここがソファーじゃなくてベッドだったら、もっと自由に体位を変えて、より味わえるのにと残念に思う。 「ア……、ア……、アア……、アアァー……」  芳玲からは絶え間なく声が漏れ出ている。一度絶頂に達してたがが外れたのか、何はばかることなく感じているように見える。  武志は気を流し続けながら、芳玲の中に気が溜まっていくのを注意深く観察する。  肉棒から放たれた気は、既に気で溢れた子宮を通り越し、背中、首を通って頭へ流れ込む。そこも既に気で満たされており、次々注ぎ込まれる気は、どんどん脳の中へ溜まっていく。  これだけ気を流せば、もう芳玲は何も考えられない状態だろう。頭の中は快感一色で染め上げられ、さらなる快感を求めることしか考えていないはずだ。  芳玲はぐったりしたままで、武志に体を揺さぶられるだけだが、秘肉だけはきゅんきゅんと肉棒を締めてくる。  武志は肉棒を絶えず甘く刺激され、体がうずうずしてくる。体がもっと刺激が欲しいと疼いている。  もうすぐ、芳玲にも気が溜まりきる。それに止めを刺す必要もある。武志は腰を動かし始めた。  気を流す邪魔にならないように、肉棒をできるだけ抜かないようにズンズン突き上げる。  さらに、芳玲を追い込むために、Gスポット近辺からも気を流していく。 「アッ、アー……」  芳玲から一際大きい声が漏れる。秘肉も一段と肉棒を締め上げる。ぐったりしていた体に力が入り、武志を強く抱きしめてくる。長くてしなやかな脚が武志の腰に回された。  武志は一気にイカせるために腰をさらに激しく突き上げる。ガンガンと短いが強いストロークで子宮を押し上げる。 「XXX、XXXー……、XXX」  もう、芳玲は日本語で話すことを忘れてしまっている。  口を振りほどき武志にしがみ付きながら、泣き叫んでいた。 「アゥー……」  芳玲が目をカッと見開き、全身をガクガクと震わせている。誰が見ても分かるほど大きく絶頂に達している。  武志はそれでも攻撃の手を緩めない。芳玲が堕ちるまで徹底的に責めるつもりだ。  急激に締まる秘肉に逆らい、こじあける勢いで芳玲の一番深いところを抉り込む。 「XXX、XXX、XXXー」  芳玲が必死に何かを訴えるが、武志に中国語は分からないし、やめるつもりも無い。  武志は気を流し続け、腰を突き上げ続ける。  その内に、芳玲の頭の中に気が満ち、奥義循環弐の準備ができる。  武志は再び、芳玲にキスをして、舌を吸い上げる。 「ンフゥー……、ングゥー……」  芳玲は口を塞がれても声を出し続ける。  武志が芳玲の頭へ手を当てると、その中の気の流れが感じられた。頭蓋骨の中は気が溢れ、目や鼻のところからかすかに溢れている。  武志はとりあえず吸ってみる。  吸えているのか、吸えていないのか、よく分からない感じだ。溢れ出る量が少ないから、吸い出せる量が少ないのかもしれない。  武志は肉棒からどんどん気を追加で送り込みながら、溢れる気の量を増やす。そして、意識を集中して、頭の中でイメージを作りながら、色々なやり方で気を吸う。以前愛と優を相手に色々試したやり方を思い出しながら、繰り返す。  ずっとその事を続けていると、何か懐かしいような感じがしてくる。普通の循環の時と同じように、自分の気が戻ってきてる感じがする。  錯覚か、誤って舌から吸い取っているのかもしれないが、気を回収している感じがする。  時間がたつにつれて、その感覚はどんどん強くなってくる。 (できてる……)  回収できた気が再び、腹の奥の丹田に収まっていくのを感じることができる。  武志はあまりに重大なことが起こりすぎて、理性で実感できない。どうやって喜べばいいのか思いつかない。  目をつむり、気が回収できているのを何度も何度も確認する。それで、ようやく、じわじわと実感が湧いてきた。これは凄いことではないか。とんでもなく凄い事を成し遂げた気がしてくる。  もう、踊りだしたい気分で循環弐の技を続ける。  そこで、ふと芳玲の様子がおかしいことに気がついた。  目は半開きで焦点が合っておらず、口からは涎が垂れている。手も脚もぐったりしている。  調子に乗ってやりすぎてしまった。武志は少しだけ反省するが、技がとりあえずできたことで少しハイになっていて、すぐに流してしまう。  もう後は射精するだけである。芳玲も完膚なきまでに堕としきった気がする。次は自分が満足する番である。ほんの数十分前まで、芳玲に後一歩の所まで追い詰められていたことなど忘れてしまっていた。  武志は少しだけ余裕ができていたので、猛烈なピストン運動に入る。秘肉をこじ開け、内臓を抉る感じで膣壁を激しくこする。  何度も絶頂に達して疲労困ぱいという感じなのに芳玲は、きつく肉棒を食い締め、体を震わせながら、反応する。 「XXX……、XXX……」  芳玲がおそらく中国語で何か言っているが武志には分からない。やめてと言っているとは思うが、まだまだこのくらいでは止められない。もう、射精するまではやめられない。  カリで肉壁を削り取る思いで武志は激しくピストンをする。芳玲の肉がきつく絡みつき、極上の気持ち良さだが、何とか耐えられる。このまま芳玲をイカせ続けて、自分の味をとことん味合わせて、心から屈服するまで堕とさないといけない。  芳玲はさすがに我慢の限界も高い。ソファーをガリガリと爪で掻き毟りながらも、武志の肉棒を受けて入れている。  武志は最大のスピードで腰を動かす。芳玲の腰を掴み、力一杯自分の腰にぶち当てる。肉と肉がぶつかりパーン、パーンと湿った音が室内に響く。  芳玲は涙を流し、鼻水や涎が垂れている。美しい顔が大変なことになっているが、武志は汚いとも醜いとも思わなかった。逆に愛しさが湧いてくる。自分とのセックスでこれだけ感じてくれていると思うと、心底うれしくなってくる。  だが、武志の我慢も限界に近づいた。芳玲の技で限界まで追い詰められたり、長時間の挿入で、精液は濃く煮詰められ、すぐそこまで上がってきている。  今なら、最高の射精ができる気がする。  武志はラストスパートに入る。芳玲が武志の激しい動きに体を揉みくちゃにされている。  亀頭がぶわっと膨らみ、竿も一回り太くなる。武志は、肉棒の痺れが最高潮に達した瞬間、射精の引き金を引いた。  ぼしゅっー…………、ぶびゅううううぅー……。  今までに無い勢いと量で精液が盛大に吹き上げられる。 「あっ、ああああぁー……」  武志は満足の声を上げた。それは勝利の雄たけびでもあった。 (熱い……)  芳玲は体の一番奥に熱い塊が吹き付けられ、体の中に広がっていくのを感じた。  自分にこの男の跡を刻みつけられている感じだ。  ここまで、徹底的に犯されたら、もう二度と他の男では満足できないだろう。もう、体はこの男のものになってしまった気がする。  だが、心は別だ。心までは奪われていない。故郷で待っている家族の事を考えると、絶対に秘密を喋るわけにはいかない。最後のプライドだ。それだけは誰にも奪わせない。  芳玲は心の奥で固く誓った。  武志はこれだけ責められても意識を失わない芳玲に驚くと同時に感心した。さすがの知香でもここまでやると失神しそうな気がする。  芳玲は体力と運動能力以外では、知香を上回っているといっても良いだろう。少なくとも性に関することでは間違いなく勝っていると言える。  今日の対戦でも、芳玲は拘禁されているという不利な状況だった。その分武志が有利であり、もし対等の状況で相手をしたら、どうなるかは分からない。  武志は空恐ろしくなってくる。  最後の一滴まで出し尽くし、十分に余韻を味わってから、武志は肉棒を抜いた。  精液と愛液に濡れて光る肉棒を、芳玲の顔の前に差し出した。すると芳玲は薄目を開けて肉棒の存在を確認すると、弱々しく口を開き、舌を差し出し、清め始めた。  あれだけ、絶頂して、まだお掃除フェラをする体力と気力があるのは凄い。中国ではどんな訓練をしているのかと興味が湧いていくる。チャンスがあれば聞いてみたい。だが、今は肝心の尋問が先だ。  武志は芳玲が一通り綺麗にし終わるまで待ってから、声を掛けた。 「では、最初からもう一度聞きます。あの部屋で何をしていたんですか」 「中日友好の為に、日本人を接待してました」  芳玲が弱々しい声で答える。  武志は芳玲の口の堅さに感心すると同時に、困り果ててしまった。 <第67章>  もう絶対逆らわないと思うまで責め抜いたのに、それでも口を割らない芳玲を前にして、武志はどうすれば良いかと頭を悩ませていた。  芳玲は武志の足元で、濃厚なフェラをしている。従順な奴隷が主人に忠節を見せるような感じで、熱心に舌を絡ませている。唇で甘く竿をしごき、舌が先端から亀頭、裏筋と忙しく這い回っている。そして片手で玉を転がし、片手で武志の体をいつくしむように撫でる。  武志は最高の贅沢を味わっている気分で、心が溶けそうになっているが、肝心の尋問は少しも進んでいない。  芳玲は肉棒が復活してくると、亀頭から口を外し、竿や玉、鼠蹊部、太ももと舌で舐めてくる。武志の感じるレベルを的確に察知して、じっくりと盛り上げてくれる。  男の体を知り尽くしたフェラテクだ。  これが、単なるセックスならば、言うことないのだが、今は状況が違う。このまま続けても任務を果たせない。こうなったら、最後の手段、アヌスでケリをつけるしかない。  先ほどの愛撫で芳玲は秘肉に比べて、アヌスの鍛え方が足りない気がした。アヌスを責めた時の反応がとても大きかった。それに、綺麗でひそやかな蕾が証拠だ。アナルセックスの回数をこなしていると、もっとふっくらと盛り上がったアヌスになる。アヌスなら芳玲も耐えられないに違いない。 「上になって、入れてくれますか」  芳玲は名残惜しそうに亀頭の先にキスをしてから、体の位置を変えた。狭いソファーの上で体勢が不自由になるのを何とか支えながら、片手で肉棒を掴んだ。先端の位置を合わせると、ゆっくりと腰を降ろしていく。 「フゥアー……、ア、ア、ア、アー……」  武志は芳玲の声を聞きながら、秘肉の具合を確かめる。こうしてゆっくり挿入すると、中の構造が良く分かる。  芳玲の中は狭くて襞が多い。それなのに十分こなれていて、秘肉がねっとりと絡みついてくる。さらに抜くときは、秘肉がしがみ付くように締まってくる。最高の秘肉をしている。  生まれついての物なのか、それとも後天的な物なのかは分からないが、S級クラスの素晴らしい秘肉だ。おそらく大勢の候補者から容姿に優れた者を選び、その中からさらに秘肉の優れた者を選び、そして訓練で鍛えているのだ。そうじゃないと、これほど見た目も体も素晴らしい人間が居るとは考えられない。数億人の中から選びに選ばれた女性なのだろう。  武志は芳玲の体を自分の上に倒し、軽く抱きしめる。華奢で腕の中にすっぽりと納まる抜群の抱き心地だ。肌もしっとりと吸いついてくるようだ。そして、痩せているのに大きな胸が柔らかく当たってくる。  武志は体を動かさず、芳玲の体をじっくりと味わった。二人とも腰を動かしていないが、秘肉がキュッ、キュッと締まり、肉棒に心地良い刺激を与えてくれる。さらに、耳から首筋にかけてを舌で愛撫され、眠たくなるような気持ち良さだ。  このまま、いつまでも芳玲に奉仕させたい気持ちを押さえ込み、武志は片手を結合部へ伸ばす。  先ほど射精の後で、丁寧にティッシュでぬぐったが、先ほどの精液の残りと新たに湧き出した愛液でドロドロになっている。武志はそのぬめりを指ですくってはアヌスに塗りこめていく。 「そこはダメです。そこは汚いです」  芳玲が耳元で訴える。  武志はその言葉を無視して、アヌスをほぐしていく。指の腹で撫でたり、指先でカリカリかいたりしながらぬめりを塗り広げていく。そして、ヌルヌルになったところで中指をゆっくり沈めていった。  芳玲は条件反射なのか、自ら力を抜き、指を飲み込んでいく。 「ハァー……、アッ、アァー……」  そこはすでに拡張済みらしく、らくらくと指が根元まで埋まった。柔らかく、拡張性のある素晴らしいアヌスだ。芳玲はアヌスまで素晴らしいと武志は感心する。  作戦前にお腹の中をきれいにしてきたのか、中に異物は感じられない。  武志は指先から気を流しながら、さらにアヌスを拡張していく。 「アゥー……、ダメェー……、そこはダメですー……。アァー、熱いー……」  アヌスで初めて味わう気の味に、芳玲は戸惑いを感じた。  粘膜が焼けるように熱く、その熱がどす黒い愉悦になって背中を這い登ってくる。もうイヤという気持ちと、もっとと求める相反する気持ちが頭の中で葛藤する。  武志に指を回され、出し入れされると、その感覚がさらに大きくなっていく。 「クゥー……」  アヌス独特の体中の力が抜けるような快感が背中を走る。思わず背中を反らして快感を噛み締めてしまう。アヌスにも力が入ってしまい、指を食い締めると、さらに快感が大きくなる。お尻の出口では指の太さがありありと感じられ、腸壁では熱さと疼きがどんどん増す。排泄孔を抉られる背徳感で芳玲の最後のプライドが一枚一枚とはがされていく。 「クハァー……、ンンンン……」  武志が指を曲げ、腸壁をカリカリと引っ掻く。肉棒とのあいだの薄い肉を掻かれると、狂おしい感覚が芳玲を襲う。もうこれ以上は我慢できないかもしれないと芳玲が思い始めた時、さらに大きな衝撃が芳玲を襲った。 「アッ…………」  武志が指を二本に増やしたのだ。一応拡張されているとはいえ、普段ほとんど使っていなかった蕾は大きく開かれ、裂かれるような痛みを感じる。それに加えて圧迫感が強い。指が一本増えただけなのに、何倍もの圧迫感がある。内臓が押し上げられ、口から出てきそうだ。芳玲は口を開け、息を吐きながら耐える。  指が根元まで入れられると、それが凶暴に暴れ始める。指を開いたり、上下に動いたり、酷いことにフォークボールを投げるときのように肉越しに肉棒掴んだりする。  これには芳玲もたまらなかった。 「わぁああああー……、やめてー、ダメー、これ以上は無理ですー……」  武志は芳玲がひとしきり暴れ疲れるまで、叫ばせてから、こんどは指をひねりながらゆっくり抜いていく。 「クヒィー……、それはー……、漏れる、漏れる、漏れるー……」  無理矢理排泄させられるような異質な感覚に芳玲は悲鳴をあげる。アナルセックスがこれほど感じるとは今まで思ってもいなかった。芳玲は訓練が足りなかった事を後悔するが、今さらどうしようもない。最後のプライドだけは守ろうと理性を繋ぎとめようとするが、甘黒い快感がお尻から、背中、全身へと広がり、体中が震えてしまう。  指はぎりぎりまで抜かれると、再び侵入を開始する。アヌスを押し広げ、暴力的に体の中へ入ってくる。圧迫感と粘膜が焼ける感じに、目の前に星が飛ぶ。  すると、すぐに、根元まで入った指がいじめのようにゆっくりと引き抜かれる。天国のよう地獄のような慣れない快感に我慢ができない。全身で武志を抱きしめ、はっきりとした快感を味わってしまう。  武志はスムースに指が動かせるまで、じっくりとアヌスをほぐす。  指を動きに合わせて、耳元で芳玲の軽やかな響く。その声に興奮しながら、武志は焦ることなく淡々と一定のペースを守って指を出し入れした。  芳玲はアナルセックスになれていないみたいなので、十分ほぐすとともに、肉棒を入れた時に効果的なように、目一杯火をつけておきたい。先ほど、秘肉で技をかけられたみたいに、何か奥の手を出されるのが怖いからだ。  それに、せっかく芳玲みたいな美人を相手にするのだから、乱れるところを眺めていたい気持ちも入っている。  芳玲はこんな時でも、その顔は美しかった。快感、苦痛、背徳感、屈辱感など色々な感情が混ざり、刻々と表情を変えていく。眉間に皺を寄せたり、口が半開きになったりといつまで見ていても飽きることが無い。  武志が芳玲の悶える姿を楽しんでいるうちに、だんだん喘ぎ声が小さくなってきた。さすがに連続での責めに芳玲も体力が尽きてきたのだろう。  アヌスもいい感じにほぐれて、指が三本でも入りそうなくらいに緩んでいる。武志は本番に取り掛かることにした。  芳玲を一旦上から降ろし、ソファの上に降ろす。腰から下はソファの外へ出て膝立ちの格好になっている。これなら高さが上手く合いそうだと武志は思った。  それから、用意してきたローションを肉棒にたっぷりとまぶす。右手の指にもたっぷり付けると、それで、芳玲のアヌスにも満遍なくまぶしていく。内側にもたっぷりと刷り込んでやる。二本指がぬるぬると吸い込まれていく。  これで準備が整った。これで最後にするんだ。武志は気合を入れなおした。呼吸と気を整え、精神を集中する。亀頭の位置を合わせると、全開で気を流しながら、ゆっくりと肉棒を埋めていった。 「ガアアアアァー……」  芳玲は大きく叫び声を上げた。  それは圧倒的な暴力だった。蕾は絶対に裂けて出血していると思わせるほどに開かれる。そして、熱いと言うより痛いというくらいに粘膜が焼かれる。そして、胃液が逆流しそうなほど内臓を押し上げられる。  息を吐いて少しでも楽になろうとするが、息が満足に吐けない。  アヌスに骨など無いのに、ミシミシと無理矢理骨を開かされる音が聞こえてくる。  そして、肉棒は根元まで埋められた。武志の腰が芳玲のお尻にぴったりとくっついている。  武志はしばらくそのままの体勢でアヌスに肉棒をなじませる。根元は痛いくらいに締め付けられ、腸壁が隙間無く肉棒に張り付いている。  軽く腰を揺すって、肉棒がなじんだのを確認してから、武志はとてもゆっくりと肉棒を抜いていく。 「フアアアアァァァァー……」  永遠に続くかと思われる排泄感。芳玲は気が狂いそうだった。  抜けるぎりぎりまで肉棒が引かれ、またゆっくりと時間をかけて肉棒が侵入してくる。  先ほどまでの目がくらむような快感と打って変わって、暴力的な苦痛が襲ってきて、脂汗が流れ出る。  そして、根元まで埋め込まれると、また、とてもゆっくりと抜かれていく。  ここで力を込めると快感が増してしまうことが頭では分かっているのに、あまりの快感の強さに全身に力が入り、アヌスを締めてしまう。 「ウウウウゥゥゥゥー……」  芳玲は声を漏らしながら、自然と首をすくめ、背中を丸める。破滅的な黒い快感を与えられる代わりに、モラルやプライドといった理性が吸いだされていく。  何度も出し入れを繰り返されるうちに、だんだん苦痛と快感が入り混じり、今自分は苦しいのか気持ち良いのか分からなくなってくる。苦痛が快感に変わり、快感しか感じなくなっていく。  このままでは堕ちてしまうと芳玲は思った。  そこで武志が追い討ちをかける。挿入の角度を調節し、亀頭の先が子宮の裏側に当たるように突き上げる。そして、先端が当たる瞬間に弱く気を流す。 「クアハァー……。そ、そ、そこは……、ダメ、です」  芳玲があまりの快感に全身をガクガクさせる。武志に秘肉を責められたときの熱がまだ引いていないのに、子宮に追い討ちをかけられると、子宮の快感とアヌスの快感が混ざり合い相乗し、さらに大きな快感になって芳玲を襲う。  ここまでやれば十分だろうと武志が尋問を再開する。 「もう一度、聞きます。あなたは、あそこで何をしていたんですか」 「XXX、XXX、XXXX……」  芳玲の頭の中は快感で埋め尽くされ、武志の言葉を理解することができない。 「日本語で言ってください。ちゃんと答えるまで続けますよ」  武志は気を流すのを一時的に止め、芳玲への尋問を続ける。 「待って…、待って、ください……。この、ままじゃ、答え、られない……。  芳玲が途切れ途切れに何とか言葉を絞り出す。  武志は腰の動きも止めた。  はぁ、はぁと芳玲が全身で大きく息をしている。 「あそこで何をしていたか話してください」 「…………」  この期に及んでもまだ抵抗する芳玲に武志は感心するというより、あきれてきた。もう手加減はいらないのではないかという気がしてくる。 「分かりました。話す気になるまで徹底的にやりますよ。いいですね」 「……」  芳玲からの返事は無い。  武志の胸の奥で、徹底的にやってやると黒い気持ちが湧き上がってくる。  武志は軽々と芳玲を持ち上げ、バックから背面座位へと移る。 「しゃべるなら今ですよ。本当に知りませんよ」  武志は少しだけイラつきながら最後通告を行う。これでもしゃべらなければ、もう手加減はしないつもりだ。 「中日友好の為に……」  武志は芳玲の言葉を最後まで聞かずに、腰を突き上げた。 「ヒイイイイィィィィー……」  芳玲の引き裂くような悲鳴が響く。声が外に漏れていると思うが、知ったことではなかった。もう、芳玲さえ堕とせれば他の事はどうでも良い気がしていた。  背面座位なので両手が自由に使える。武志は両方の乳首をグリグリとつまみながら、引っ張って伸ばす。芳玲の乳房が円錐状に前へ伸びる。もちろん指先からは気を流している。 「まだ、しゃべる気になりませんか」  武志はソファーのスプリングを利用して腰を突き上げながら問いかける。 「イイイイィー……」  芳玲はただ叫ぶだけだ。  これでも、まだダメなのか。武志はだんだん意地になってくる。もう絶対に堕としてやる。腰をガンガン突き上げながら思う。  芳玲は体を震わせながら、アヌスで肛門を締め上げる。早くもイッているようだ。  今までに流された大量の気で全身がイキやすくなっているし、気も通りやすくなっている。その状態でアヌスを突き上げられたら、芳玲はひとたまりも無かった。 「クッ、ク、ク、ク、ク……」  芳玲はアナルセックス特有の長く続く絶頂に全身をビクビクゥーと大きくひくつかせる。  武志は痛いほど肉棒を締め付けられるのを我慢しながら、アヌスを抉るように腰を動かし続ける。 (こ、このままじゃ、おかしくなる……)  芳玲は絶え間なく襲ってくる恐ろしいまでの快感に心が折れそうになる。それを何とかつなぎとめているのが、故郷にいる家族達だ。自分が負けると家族達がどのような目に合わされるか分からない。  だが、自分にはもう反撃の手段が残されていない。そうすると、あとは完全黙秘を続けるしかない。それが自分にできる最後の抵抗だ。  しかし、それもいつまで続けられるか自信が無かった。これほど強い快楽による長時間の責めを味わったことが無い。快感が強すぎて、満足に考えることもできない。自分が壊れてしまいそうな恐怖すら感じる。少しでも気を抜くと、このまま狂いたい、壊して欲しいとさえ思ってしまう。  早く終わって。ただ、そう思いながら芳玲はいつ果てるともなく続く責めを必死に耐えた。  武志は本当の最後の手段に出た。  片手を芳玲の股間に伸ばす。親指でクリを押さえ、中指と薬指を根元まで押し込む。指先には、いっぱいまで下に降りてきている子宮口が当たる。そこで指先から気を流す。  子宮を内側と裏側の両方から焼く作戦だ。これでダメなら、一度は封印した技、延髄責めを使うしかない。二年前に一度だけ純子に使った技だ。あの時、相手を壊してしまうのが怖くて、もう二度と使わないと誓った。その誓いを破るしかない。 「ガアアアアァァァァーー……」  武志の想いを芳玲の叫びが打ち破った。獣のような絶叫だ。芳玲は頭を振り乱しながら、手に触るものを所かまわず掴んだ。武志の腕と太ももに芳玲の爪が食い込む。 「本当の事をしゃべりますか?」 「アアアアァー……」  芳玲は叫び続けていて返事をしない。 「しゃべる気になったら、うなずいてください」  武志が少しだけ気を弱めて、芳玲に言った。  芳玲は意味が分かったのか、分からないのか、何度も首を振ってうなずく。  武志は気を流すのをやめ、腰の動きも止めた。  芳玲は激しい息をしている。 「全部話してくれますか?」 「XXX、XXX、XXX……」  武志は日本語で言い、芳玲は中国語で答える。武志に芳玲の言葉は理解できないが、相手の言いたい事は分かった。武志は芳玲が完全に堕ちた事を確信した。  武志は芳玲の息が落ち着いてきたところで話を聞いた。まだ肉棒は挿入したままだ。 「あなたの任務は?」 「一つは……、対象の男に暗示をかけること……」  芳玲が弱々しい声で答える。 「内容は?」 「会議を強気で進め、相手国の主張に妥協しないようにさせること」 「他には?」 「もう一つは、日本側の最終譲歩ラインの条件を聞き出すこと。その二つです」 「他には? 嘘だったり、他に隠していることがあったら、もっと凄いことをしますよ」  武志が腰を軽く揺すりながら脅すように言う。 「本当に、その二つだけです。その二つが終わり次第、脱出する命令でした」 「それで、任務はどこまで成功したんですか?」 「暗示の途中で、あなたが到着して、作業を中断しました」 「それで?」 「途中段階だったので、どこまで暗示が聞いているか分かりません」 「本当ですか?」  武志は腰を揺さぶりながら聞く。 「ほ、本当です。予定では後十分で任務を終え脱出し、混乱に乗じて撤収する手はずでした」 「情報はどこまで聞きだしたんですか」 「全く聞いていません。暗示を優先してかける手はずでした。うまく催眠状態に誘導してからじゃないと、人間は重要な情報を喋りません」  芳玲は任務の事を全て話してしまい、心の拠り所をなくしたのか、がっくりと落ち込んでいた。  芳玲の言ったことは本当だろうと武志は思った。芳玲と副団長が二人きりになったのは二十分が良いところだ。その短時間では複雑な暗示は無理だろうという、知香の話とも整合する。  武志はどうにかやり遂げたという達成感が湧いてくるのを感じた。ここまでかなりの時間がかかり、大量の気と体力を消費した。一人の女性に一度にこれほどの量の気を流したことは今まで経験が無い。  相手が芳玲だからこそできたことだ。普通ならこれまでの間でギブアップしていただろう。  それに禁断の技、延髄責めも使わずに済んだ。終わり良ければ全て良しだ。  とりあえずの尋問が終わり、武志は肉棒の疼きを感じた。  今日はまだ一回しか射精していない。精液は出口を求めてうずうずしている。芳玲を好きにしたいというどす黒い欲望が武志に浮かぶ。それに勃起したままでは、かっこ悪くて知香のところへ行くわけにもいかない。  もう一回、今度はアヌスに出させてもらおうと武志は考えた。  武志は気を流さずに腰をゆっくりと動かした。  とりあえずの任務は終わったという気楽さから、芳玲の体をじっくりと味わうことができる。  熱くぬめった腸壁がぴったりと張りつき、肉棒をきりきりと締め付けてくる。両手で乳房をこねながらのアナルセックスは至福の気持ち良さだ。  芳玲の乳房は張りがあり、適度に柔らかい。表面のほうは柔らかいのに、内部は弾力がある。それで、揉むと最初は柔らかいのに、力を込めると弾力があるという、一揉みで二度楽しめる最高の乳房だ。  形が砲弾型でお椀型好きの武志の趣味とは少しだけ外れるが、最高の乳房に変わりは無い。先端では小さい乳首がコリコリに硬くなっていて、手の平に楽しい感触を与えてくれる。  武志はしばらく、その体勢でゆるゆるとアヌスを責めていたが、この体勢では芳玲の美しい顔がよく見えないことに気が付いた。やっぱり最後は芳玲の顔を見ながら出したい。  武志は芳玲を自分の上から降ろすとソファに寝かせた。脚を大きく開かせ、正常位でアヌスに入っていった。  最初はゆっくりと、特に抜く時に時間を変えて腰を動かす。  それから、だんだんとスピードを上げていく、肉棒にすっかりなじんでいる腸壁は武志の腰の動きを上手く受け止めている。 「ンンンゥー……」  完全にイキやすい体になっている芳玲はたちまち絶頂に達する。アヌス特有の大きくて深く長続きする絶頂だ。それでも武志は芳玲を責め続ける。もう、射精するまで止まることは無い。芳玲が激しく達しても腰の動きを止めない。 「クウゥー……」  芳玲が歯を食いしばりながら、お腹の奥から絞り出すような生臭い息を吐く。アヌスは肉棒がちぎれるかと思うほど締め付けてくる。そして全身がガクガクと震え続けている。  それでも武志は腰を動かし続けた。とてもきつい締め付けに肉棒の出し入れが難しいくらいだが、力で無理矢理動かす。射精感もふつふつとこみ上げてくる。  そのうち芳玲からは声も聞かれなくなり、ただ体を震わせながら武志に揺さぶられる物体に変わってしまっている。  それでも武志はアヌスを抉りつける。そして溜まりに溜まった精液が限界までせりあがってくる。 「出すよ。中に出すよっ」  武志が芳玲へ声を掛けるが、返事は無い。  武志はそのまま、精液を行き止まりの無い腸へ吐き出した。熱い塊が腸壁へべっとりとかかる様を頭の中に思い浮かべる。 「ん、んんー……」  満足の声を上げながら最後の一滴まで出し尽くした。肉棒が小さくなるまで余韻を味わってから、ゆっくり抜いていくと、圧力に押し出されるようにちゅるんと抜ける。  蕾はぷかぁと開いていたが、ゆっくりと口を閉じていく。やがて、ひっそりと口を閉じ元の状態に戻った。  少しぼってりしているが、切れてはいない。伸縮性に富んだ、上等のアヌスだ。  芳玲の反応が全く無いので、心配して顔をのぞいてみると、白目を剥き完全に失神していた。  武志は中間報告の為に、芳玲を残して一旦部屋を出た。そして、知香の携帯へ電話を掛け、聞き出したことを伝える。 「よくやったわ、武志。すぐ行くから、そこで待ってて」  そう言うと知香は電話を切った。数分の後、知香が疲れた様子で一人やってきた。さすがに知香も徹夜での尋問はきついらしい。 「お疲れ、武志。芳玲の様子は?」 「今は気を失っています。もう、何でも話すと思いますので、気が付いたら尋問の続きをしてください」 「こっちはダメだったわ。彼女、名前しかしゃべらない。香る露と書いて香露《シャンルー》というらしい。まあ、本名ではないと思うけど。彼女、相当高度な対尋問の訓練を受けてるわね。かなりの刺激にも耐えるし、関係ない事をしゃべり続けるし。プロに任せるしかないようね」  知香が漢字を紙に書きながら武志に説明する。 「あのー、俺にも話をさせてもらえませんか」 「良いの? 芳玲とやらの相手をして疲れてるんじゃないの」 「ダメ元でやってみますよ」 「真理はどうする?」 「芳玲の話を聞くのに中国語の方が良いかもしれないので、知香さんの所へ行くように言います。それと、東京への連絡もお願いしますね。後、シャワーを浴びてきて良いですか」 「場所は分かる?」 「はい」  それだけ言って、武志がシャワールームへ向かおうとしたとき、知香が武志に耳打ちした。 「彼女、相当の『めいき』よ。気を付けて」  武志は瞬間的に言葉の意味を理解できなかった。  一瞬の後、『名器』という漢字を思い浮かべる。知香の顔を見るとウインクしてきた。  武志は期待で胸が膨らんだ。芳玲でさえ、凄かったのに、香露はそれ以上なのだろうか。単純に考えると、副団長の相手をした芳玲より、団長の相手をした香露の方が格が上だということになる。  武志は芳玲と香露の上下関係を聞かなかった事を後悔した。  芳玲でさえぎりぎりだった。一時は本当に危ない所まで追い込まれた。それなのに、香露のほうが上だと、自分で相手になるのか。逆に堕とされる事にならないか。武志の頭を不安がよぎる。  とりあえず一人からは話を聞くことができた。芳玲は本当の事を話している気がする。だが、香露からも話を聞いて、裏付けを取る必要がある。二人の話に整合性が有るか確認するのだ。後は当たって砕けろだ。  武志は気持ちを入れ替えながら歩き出した。 <第68章>  武志が部屋に入ると、疲れ果てた香露が目を閉じベッドに横たわっていた。後ろ手で縛られ、横向きで転がされている。知香と真理によほど激しく責められたのか、精根尽き果てたという感じが伝わってくる。  二人がどうやって香露を責めたのか分からないが、女の弱点を知り尽くした知香のことだから、かなり厳しいものだったのだろう。  武志はまず、後ろ手に縛られていた手を解いた。  香露を仰向けに寝かせて、じっくりと眺める。目が覚めるような美人とはこのことだと武志は思った。  芳玲でさえ部隊にもめったに居ないほどの美人だが、香露はさらに1ランク美しい。  最初会ったときは相手が全裸だったこともあり、はっきり見るのがはばかられてあまり見ていない。それに異常な状態だったので、夢の中の出来事のようで記憶がはっきりしない。落ち着いている今あらためて見てみると、驚くほどの美しさだ。  年は武志より少し下の感じがするが、外国人の年は分かりにくいので、実際は違うかもしれない。日本人でさえ、武志に女性の年は良く分からない。外国人ならなおさらだ。  スタイルは芳玲と大きく変わらないが、微妙な違いがある。まず、芳玲より少し背が高い。170cm弱くらいだろう。そして、芳玲に本当に薄く脂を貼り付けたくらいの体付きだ。そのおかげで、芳玲より女らしく、抱き心地が良さそうに見える。  それと芳玲にくらべてやや顔が小さい。髪形の違いかもしれないが、芳玲が八頭身だとすると、香露は八頭身強という感じだ。  それ以外のスタイルは芳玲によく似ている。手脚が驚くほど長く、かなり細い。脚は身長の半分以上の長さがあり、腰の位置がかなり高い。そして全体的に細い。首も細くて長いし、ウエストは握れ潰せそうなほど締まっている。あばら骨が少し浮いて出ている。  それに反して胸はアンバランスなほど出ている。きれいな半球型で、寝ていてもあまり崩れないで形を保っている。平坦な胸板に突然大きな胸が飛び出ていて、不自然さを感じるほどだ。痩せているので実際以上に大きく見えるのかもしれないが、見た感じでDカップはありそうだ。  それからかなりの色白だ。白人のように白さではなく、どこか透明感が有る白さだ。肌色をどんどん薄めていって色が無くしたみたいだ。体のいたるところで静脈が透けて見えている。  最後に顔は、これが一番の違いだが、芳玲にはかなさと陰を加えた感じだ。疲れ果て、横たわっているのでその感をより強くしている。  好みの問題もあるが、武志的には香露のほうが美しく思える。日本人が好む典型的な中国美人だ。白人が好む派手な顔ではなく、メリハリがあるのに優しい感じを受ける顔だ。  芳玲がどこか西洋風の感じがするアジア美人で、田舎から出てきて都会に染まった女だとすると、香露は都会出身で過去に大きな不幸を経験した純アジア風の美人というところだ。  柔らかい曲線の眉に、大きい目。目を閉じていても、これだけ美人顔なのだから、目を開くと、どれだけ美しいのか想像が付かない。  睫毛はかなり長くてカールしている。鼻は細くスッと高い。ワシ鼻のように変な出っ張りは無い。  口は大きく口角が上がっている。唇はプリプリと健康的で、上はやや細く下は厚めだ。  これほどの美人を武志は直接見たことが無い。中国の部隊でもかなりの上位に違いない。逆に言うと、このような美人がゴロゴロ居るなら日本に勝ち目は無い。これだけの逸材を出してきたということは、中国もかなり本気だったのだ。  この美人はどんな声で喘ぐのだろう。どんな感じ方をするんだろう。感じるときはどんな顔をするのだろう。香露の寝顔を見ていると武志の想像はどんどん膨らんでいく。正直な気持ちでは任務抜きで相手をしてみたい。だが、彼女から情報を聞き出せなければ彼女も不幸になるし、日本側にとってまずいことになる。聞き出して芳玲の話と付き合わせる必要がある。武志は心を引き締め、香露へ手を伸ばした。  武志は香露を起すために頬に触れた。香露が身じろぎすると同時に、武志の手へ弱いピリピリした感じが伝わる。 (この感触は……)  過去何度か味わった、気を使う女性の感触だ。眠っているので、気が自然と体外へ漏れ出しているのかもしれない。  香露も芳玲と同じ、気を使う女性なのだ。  寝ている彼女を責めても意味が無い。武志は香露の頬を撫で、唇を指でなぞった。  繰り返していると、香露はやがて目を覚まし、目をしばたたかせた。 「起きてください」  武志は日本語で言った。団長に暗示を掛けようとしたのならば、日本語が理解できるはずだ。  香露は目を開き、武志を見つめた。  潤んだ感じでアーモンド形の美しい目だった。その瞳で見つめられると、力に負けて目を反らしてしまいそうになる。それを押さえて、じっと見つめ返す。 「私の名前は武志です。話を聞くために来ました。酷い事をしたくないので、全部話してくれますか」  武志はやさしく話しかけた。 「私の名前は香露です。何も知りません。家に帰してください。お金を貰って、日本人の相手をするように言われました。私の家はジャカルタ市メラワイ5番通りです。家で病気の家族が待っています。お金を持って返らないと薬を買えません。お願いします。家に帰してください」  香露の声は軽く、涼やかで、少し訛った日本語だった。  知香が言うように関係ない話をぺらぺらとしゃべり始める。確かに簡単にはいかないようだ。  インドネシアには中国系の人も多く住むと聞くが、こんな美人でなおかつ気を使う人間が娼婦の訳が無い。目を開いた香露は眠っていたときよりもさらに美しく見える。こんな美人が普通の世界に居たら、すぐに誰かに目を付けられるに違いない。  やや細めではっきりとした瞳は、全く濁りが無い。白い部分はあくまでも白く。瞳はグレーがかった茶色で深みがある。吸い込まれるような感じがする。 「分かりました。もう喋らなくていいです。本当の事を喋りたくなったら教えてください」  そう言って武志は香露に覆いかぶさり、キスをして口を塞いだ。  香露の唇はぽってりと柔らかく、良い香りがして最高のキスの感触だった。  美人とキスをすると甘く感じるのは錯覚だと理性では理解しているが、香露の口は本当に甘いのではないかと思わせる。錯覚ではなく、本当に糖分が含まれている気がする。  また、唾液は芳玲の花の香りと違って、柑橘系の爽やかな香りに南国の濃厚な甘さの果物の香りを混ぜたような複雑な香りだ。嗅いでいるだけでクラクラしてくる。  武志は香露の唇を割ると、舌を捻じ込み口の中を思う存分に味わう。  香露は舌もぽってりしていて、柔らかく極上の味だ。武志が舌を伸ばすと、最初はおずおずと、それから大胆に絡んでくる。唾液の量も多く、全くの武志好みの口だ。  武志が両手で頬を挟み、あごの裏を舌でくすぐると、香露は下から武志の背中へ手を回してきた。香露の胸が二人の間で潰され柔らかい感触を伝えてくる。 「ンフゥ……、フゥ……、ゥンウー……」  香露が鼻から熱のこもった息を出す。かなり感じやすいようだ。  武志は飽きることなく舌を絡ませあい、唾液を交換する。香露の唾液を味わい、自分の唾液を飲ませているだけで、とても幸せな気持ちになってくる。キスだけで蕩けるような心持ちだ。 (あぁー……、どうしてこんなに気持ち良いんだろー……) (香露も気持ち良くなってくれてるかな……) (知香さんとどっちがキスが上手いかな……) (……)  知香の名前を思い浮かべた途端に、武志の頭の中の霧が晴れ始めた。気を流されていたことに気付くのに、それほど時間は掛からなかった。  気を流されるとこんな感じになるのかと、武志は改めて気の力の凄さを知った。  いつの間にかに思考力を奪われ、キスの虜になっていた。途中不自然なことは何もなく、気が付いたら香露の舌を一生懸命吸っていた。今まで相手をしてきた女性達はこんな感じを受けていたのだと想像する。 (それなら、こっちからも)  武志は舌から最大量の気を流し始める。  芳玲と同じ作戦に参加しているのだから、まず間違いなく中国の要員だろう。武志の素性もばれていると考えたほうが良い。となると、気を使うのをためらう必要は無い。  芳玲と同じような体格だから、香露も気の絶対量が少ない可能性が高い。物量作戦でぶつかれば良いということだ。芳玲の相手でかなりの量の気を使ったが、まだ半分以上残っている。あと一人なら余裕で足りるであろう。  だが、油断は禁物だ。芳玲と同じ技を持っていると考えたほうが良い。いや、芳玲以上の技を持っているかもしれない。  気が流れ出した瞬間、香露の目が大きく開かれた。少し驚いたようだったが、すぐに前以上に熱心に舌を絡めてくる。顔がどんどん紅潮し、目がとろんとしてくる。 「ンン……、ンフ……、ンフゥー……」  香露が鼻から声を出しながら、強く抱きしめてくる。自分の胸をこすり付けるように体を左右にくねらせている。乳房が大きく歪み、強く押し付けられるのが痛気持ち良いのだろう。  武志は香露の顔が真っ赤になるまでキスを続けてから口を離した。  香露は顔だけでなく、耳から、首筋、鎖骨、胸まで赤く色づいている。もう十分すぎるくらい興奮しているように見える。 「口でしてもらえますか」  武志は香露にお願いした。もう一時でも早く香露を味わいたいのと、先に気を消費させようという作戦だ。  香露はうなずくと上品に口を開いた。ゆっくりと顔を近づけ亀頭をすっぽりと咥え込んだ。 「うっ、うぅ……」  武志の口から自然と声が漏れる。  唇が程よい強さでカリの根元を挟みこむ。そして、舌が巻き付くように亀頭に絡んでくる。  数え切れないほどの肉棒を咥えてきたかのような手馴れた感じだ。  舌の長さが常人の二倍はあるかのように舌が絡み付いてくる。口の中で舌がどのように動いているのか想像が付かない。  そして、気を流されたとき特有のピリピリと甘く痺れるような快感が肉棒から伝わってくる。 (す、すごい……)  あまりの気持ち良さに、武志は正直に驚いた。  頭を全く動かしていないのに、肉棒を持っていかれそうなほど気持ち良い。  香露が芳玲より脂がのっているのは、口から飲んだ精液の量の差では無いかとさえ思えてくる。フェラの気持ち良さも芳玲より上だ。芳玲もこれ以上は無いだろうというほど気持ち良かったのに、それ以上があるとは、本当に驚きだ。  普通の男なら、これだけで数分とは持たないのではないか。  腰を突き出し、もっと深く突っ込みたくなるのを意思の力で押さえつける。そんな、はしたないことを日本男子としてやるわけにはいけない。それに、ここで少しでも多くの気を使わせたいので、我慢できる限界まで引っ張りたい。  香露はそんな武志の気持ちを知らない振りをして、亀頭を舌でなぶってくる。こんな舌使いをする女性が男の生態を分からないはずが無い。武志の昂ぶりを知っていて、力を量っているのだ。  武志は試されている気がして、ますます負けられないという気持ちが強くなる。  香露がゆっくりと頭を動かしはじめる。最初は浅く亀頭部分だけを出し入れする。  唇をぴったりと肉棒に沿わせながら、ゆっくり亀頭を吐き出す。唇と肉棒の間には一部の隙間も無い。  全部吐き出すと先端に唇が触れる形になる。一時たりとも肉棒から唇を離さないのはさすがだ。そして、唇を開き、ぴったりと唇を這わせながら、ゆっくりと肉棒を飲み込んでいく。それを何度も繰り返していく。  一回往復するごとに香露の飲み込む量が少しずつ増えていく。最高に武志を焦らしながら、香露はうっとりとした顔で、最高の食べ物のように肉棒を味わっている。 「ア……、ア……、アァ……」  知らない内に武志の口から声が漏れ出ていた。腰の動きと射精を押さえるのでいっぱいで、他の事はほとんど飛んでしまっている。これは生涯最高のフェラチオだと確信するほど、香露の口は素晴らしかった。  一往復するごとに、唇と舌が亀頭を満遍なく気持ち良くしてくれる。その刺激は強すぎず、弱すぎず、どうして自分の心が読めるかと思うほど、ジャストフィットしている。先端を刺激して欲しいと思うと、先端をチロチロしてくれる。カリと思えばカリ、縫い目と思えば縫い目を刺激してくれる。  もっと深くまで口に入れて欲しいが、少しずつしか深くなっていかない。それが待ち遠しく、次はどこまで咥えられるかと期待に体を震わせる。  それは香露の計算つくしされたテクニックだった。亀頭を漏れなく一様に刺激しているかに見えても、実は一ヵ所だけをわざと微妙に弱く刺激していた。すると、男はそこを刺激してもらいたくなるので、次の往復のときにほんのわずか強めに刺激してやる。すると相手は痒いところに手が届いたみたいに、普通以上の満足感を覚えるのだ。少しずつしか深くしないのも、男心を完全に捕らえた見事な技だ。  ここまでで、武志はかなり主導権を握られ、追い込まれてしまっていた。自分がリードしているつもりなのに、知らない内に香露のペースに引き込まれている。  それほど香露のテクは素晴らしいものだった。 (本当にすごい……)  敵ながら武志は感心してしまう。  これほど見事なフェラは生まれて初めてだった。今まで多くの女性に口でしてもらってきたが、これほど繊細で気持ちの良いフェラは経験が無い。繊細さ、細やかさは日本の得意技だと思っていたが、そうではなかった。上には上があるのだ。  どうすれば、ここまでのフェラテクを身に付けられるのだろう。武志は不思議に思う。何百時間、何千時間、肉棒を咥えてきたのだろう。やるほうも大変だが、やられるほうも大変である。香露相手に五分も我慢するのはかなり難しい。何人もの男を香露のフェラの練習相手の為だけに用意しなければいけない。日本ではちょっとできないことである。  是非とも訓練方法を聞いてみたい。武志はだんだんぼんやりする頭で思った。  香露のフェラが続くうちに、武志の思考は少しずつ侵食されていた。  腰周りは甘く痺れ、頭もぼんやりして回らなくなってくる。精液もすぐ近くまで上がってきている。我慢を止めればすぐにでも噴き出てしまうだろう。 (あぁー、もう、一回出しちゃおうかな。そうしたほうが、入れた時にじっくり楽しめるし……)  香露が喉を鳴らして精液を飲み込むところを想像する。いや、半分は顔に掛けるのも良いかもしれない。香露の美しい顔を精液で汚すのはとても興奮しそうだ。香露は文句も言わずにやらせてくれそうな気がする。  そして、香露なら出した後のフェラも物凄く気持ち良いに違いない。敏感になった亀頭に最適の力加減で舌が巻きついてくる。ヌルヌルで暖かくて、最高の感触だろう。想像しただけで、興奮してしまう。  そうしているうちに、すぐに肉棒が硬くなってくるだろう。そして、香露の秘肉を味わうのだ。  芳玲や知香と比べてどうなのだろう。狭さは、締まりは、襞の具合は……。 (んっ、知香……。知香さん……)  そこで武志ははっと正気に返った。  恐ろしいことに、すっかり香露のテクの虜になっていた。気が付くと、香露とのセックスのことばかり考え、任務のことなど頭から飛んでしまっていた。  武志は今日何度目ともなく香露のテクに心の底から感心した。ちょっとフェラをされただけで、もう頭の中はセックスのことでいっぱいになっていた。こんなことで最後まで耐えることができるのか少し不安になってくる。  精液もかなりの所まで込み上げてきている。このままでは、本当に香露の口の中に出してしまいそうだ。  武志は香露の口から肉棒を抜いた。香露がつられて、口で肉棒を追いかけてくる。まだまだ、おしゃぶりが足りないような素振りだ。  今度は自分が責める番だ。武志は香露の体に口をつけた。まずは耳からじっくりとしゃぶっていく。あせらずじっくりと気を染み込ませながら舐めていく。その間も手で香露の汗ばんでしっとりした肌を愛撫する。舌からも指からも気を全開で放出している。  まずは徹底的に気を染み込ませて、体中に火を付ける。その間にフェラでたかまった射精感も落ち着いてくるだろう。そして、挿入して一気にケリを付けるつもりだ。  両側の耳が終わったら、首筋に移動する。香露の首は長くて、とても舐めがいがある。肌も若々しくて唾液の乗りが良い。気も肌に吸収されるようにすぅーっと染み込んでいく。 「アァ……、アァー……、アアアアァー……、アッ、ア、アアア、アア……」  香露は武志の愛撫に素直に反応する。抑えることなく、また、わざとらしくなく、ストレートに快感を表現している。体をくねらせ、もっと欲しいと感じるところを差し出してくる。顔には切なげな表情を浮かべている。手は空中をさまよったり、シーツや武志の体を掴んだりする。演技ではなく、かなり感じているように見える。  武志は香露の反応に気を良くして、どんどんと責めていく。首筋から、肩、鎖骨、腕と丁寧に、確実に舌を使う。肌がピンク色に色付くまで続ける。  腕の次には脇の下へ移動した。そこは生まれてこのかた、一度も毛が生えたことが無いみたいにツルツルで綺麗だった。舌にも剃り跡は全く引っかからない。どんな手入れをしたらこれほど綺麗になるのか知りたくなってくる。 「ハウゥー……、アァー、そこは、そこは、くすぐったいです……」  香露が体をよじらせ、武志の舌から逃げようとするが、武志は片手で香露の体をしっかりと押さえ、もう片方の手で香露の両手を頭の上でベッドに押さえつけた。これで、邪魔されることなく、脇の下を味わえる。  そこからはかすかに甘酸っぱい匂いがしていた。香露の特殊な体臭なのか、香りは薄くなるどころか、どんどん濃さを増してくる。武志は一心不乱に舐めまくった。舌の形、力の入れ具合を色々試しながら、気を擦り込む。片方の脇が終わると、もう片方へ移動して、やはり丁寧に舌を這わせる。  香露は脇の下が弱いらしく、一生懸命逃げようとするが、力で武志にかなうわけもなく、腕を上げられ、大きく脇の下を晒して、武志の舌の餌食になっている。 「ダ、ダ、ダメですー……、そこはダメですー……」  香露が激しく体を震わせている。まるで、子供がくすぐられてジタバタしているような感じだ。武志は子供の頃を思い出し、楽しくなってしまう。そして、飽きるまで堪能してから武志は胸へ移った。  香露の胸は仰向けで寝ているのに、胸は横に広がらず、ほとんど膨らみを保っている。この柔らかさで、この形を保つとは奇跡のような胸だ。大きさも問題無い。パイズリをやるならもっと大きくないと困るが、普通は手の中にすっぽり納まるこのくらいがちょうど良い。揉み応えが十分あるし、手に余ることも無い。  重要なポイントである乳輪と乳首も色素が薄く、きれいな濃いピンク色だ。乳輪はほんの少し小さめで、ほんの少し盛り上がり気味だ。乳首は小さい球形でぷっくりしている。見ているだけで苛めたくなってくる。  武志は香露のお腹の上に馬乗りになる。体重を掛けないように気を付ける。そして、両手を乳房へ伸ばして、ゆっくりと揉み始めた。  張りが有るのに柔らかい。揉むと最初指が沈みこんでいくが、奥へ行くほど抵抗が増し、指にしっかりとした弾力が感じられる。芳玲と同じ種類の絶品の胸だ。揉むときの力の入れ具合で感触が変わる、いつまでも楽しめる胸である。  武志は指先から全力で気を流しながら、じっくりと丁寧に揉み込む。香露の乳房はすぐさまピンク色に色付いていく。  武志は揉むだけでは飽き足らず、背中を丸め、乳首にそっとキスをした。  乳首はコリコリに硬くなっていて、唇に楽しい弾力を伝えてくる。  優しく口に含み、舌で転がし、弾いてやる。 「アン……、アァ……、アッ……」  香露は武志のささやかな責めにも敏感に反応してくる。シーツを掴んだり、武志の体にしがみ付いたり、武志が今まで見たことがないほど激しく感じている。  男にとってこれほど楽しい事は無い。武志は舌の動きを速めて、レロレロレロレローと高速で舌を弾く。そして、舌が疲れると甘噛みする。 「アァー……、アフゥー……」  香露から甘い声が漏れる。香露は快感を大きくするかのように自分から体をくねらす。そのたびに、乳房が引っ張られたり、押し潰されている。  武志は楽しくて仕方が無く、止めることができない。それに香露の乳首はとても美味しく感じる。何か秘密の体液でも分泌しているかのように甘く感じる。もう、楽しいし、美味しいしで、このままいつまでも続けていたくなる。 (美味しい。美味しい……。どうしてこんなに美味しいのだろう……)  錯覚ではなく、確かに甘い。やっぱり何か出ている。  そこで武志ははっと思い当たった。香露は胸からも気を出している。  相手が気を使う女性だと知識として分かっていても、すぐに忘れてしまう。気を持つ女性との経験が少ないからだが、気が付くと香露のペースに乗せられている。  このまま胸を責めていると危ない。武志は乳首から口を離し、下のほうへと移っていった。  縦長で綺麗な形のおへそや、平らなお腹、細い脇腹を丁寧に舌で舐めていく。  その間も、香露は激しく体をくねらせて悶えている。これほど激しく感じる女性は初めてだった。  武志は漏れなく腰の辺りを舐め尽くすと、脚の付け根や太ももへ移った。そこも、丁寧に気を塗りこめながら舐めていると、武志はだんだん違和感を覚え始めた。何かがいつもと違う気がする。  香露は武志の頭を両手で押し付けるようにして、隠すことなく快感を表している。香露が感じているのは責める武志にとっては良いことだ。だが、何かおかしい気がして仕方が無い。  気は順調に香露の中へ流れ込んでいるのを感じ取れる。何がおかしいのか分からない。 (順調すぎる?)  武志は疑惑が頭の中で大きくなるのを感じながらも愛撫を続けた。  香露は変わらず感じまくっている。体が大きく動くので、武志が舌を使いにくいほどだ。それでも武志の頭から疑惑が消え去らない。  本能が警告を発している気がするが、どうして良いのか分からない。  香露の美しい脚を撫でていても、気分が乗らなくなってくる。普通ならうれしくて仕方が無いはずだ。  武志の疑惑はどんどん大きくなり、やがて確信へと変わっていった。  流れが一方的すぎる。普通これだけ責められたら、武志の責めから逃げようとするか、反撃を試みるだろう。香露は素人ではなくて、おそらく中国トップクラスの要員なのだ。それなのにそういった素振りは全く無い。逆にこの状況を続けようとしているように見える。何かの罠かもしれない。知らない内に香露のペースに乗せられていたのだとすると、やり方を変えないと香露の思う壺だ。  何がおかしいのか早く原因を突き止めないといけない。このまま続けていても気と時間の無駄だ。それに自分が楽しめない。そんな気持ちでは相手を真に気持ち良くさせることなどできない。  武志は一旦動きを止め、香露の体から離れた。そして、じっくりと香露の体を見る。  全身がほんのりとピンクに色付き、とても興奮しているのが分かる。急に武志の愛撫が止まったので、せがむように体をくねらせている。その姿は、普通の状態なら襲い掛からずにいられないほど悩ましい。  見た目に異常は無い。そこで武志は気の溜まり具合を調べるために、香露の乳房に触れてみた。 (え、え、えぇー……。溜まってない。気が全然溜まってない……)  武志はそこでようやく違和感の正体に気が付いた。香露の体に気が溜まっていなかったのだ。  今までの女性ならば、これだけ時間をかけたら、乳房には多くの気が溜まっていた。それなのに、香露の胸にはほとんど気が残っていない。  それで武志ははっきりと理解した。香露は気が溜まらない体質なのか、それとも相手の気を溜めない技を持っているのだ。気が溜まらない分だけ、激しく感じていたのだ。そして、香露は武志に気を消費させる作戦だったのだ。  武志は自分の愚かさを激しく後悔した。相手の立場になって考えれば分かることだ。香露と自分とでは体格からくる気の量の差が大きい。それなら、香露は差を埋める手を取ってくる。そう考えて、もっと慎重に進めないといけなかったのだ。今になるとすぐに分かることを最初に気付かないことがとても腹立たしい。  今までの反応がとても大きかったことから考えると、激しく感じることで気を消化していたのかもしれない。  体があまりに素晴らしすぎること、香露が気を流してきて思考力が落ちていたこと、気の通りが良すぎること、反応が良すぎることなどから武志は見落としていたのだ。  武志は愕然とした。今までの時間と気の消費は無駄だったのか。ただでさえ、芳玲の相手をして大量の気を消費している。それなのに三十分近く全開で気を流していた。気の残りは半分も無い。  だが、後悔ばかりしていても、何も解決しない。こうなったら、今からできる最善の方法を考えないといけない。武志は気持ちを切り替えた。  気が効かないならどうすれば良い。武志は必死で考えた。  いや、効かない訳ではない。香露は激しく感じていた。たまらないだけだ。香露は気を流されるとすぐに快感に変えて消化している。そして、かなり大きい快感にも耐える訓練をしているに違いない。知香と真理の二人掛りの責めにも屈しなかったことからも限界がかなり高いことが分かる。  となると今までのようにじっくりと愛撫をして体中に火を付けるという作戦が使えない。もう挿入して一気に決着をつけるしかない。限界が高いなら、それを上回る快感を香露に与えるのだ。それでもダメなら後は体力勝負だ。香露は今までの責めでかなり体力を消費しているはずだ。この薄い体にそれほど体力が残っているとは思えない。  武志は香露の脚を開かせ、その間に陣取った。そこからは香露の秘肉が良く見えた。  毛は当たり前のように手入れされている。恥丘へ逆三角形に薄く張り付いているだけだ。秘肉の横には一本の毛も無い。  そして、肝心の秘肉は大量の愛液で濡れ、光を反射していた。愛液は溢れ、シーツに大きい染みを作っている。それは透明で粘りが少なく、かすかに甘い匂いがした。香露も芳玲と同じように愛液に独特の香りを持っていた。  唾液と似た濃厚な甘酸っぱい香りに、女性本来の香りが混ざり、嗅いでいる者の体を熱くする匂いだ。武志も鼻の奥、胸の内側、頭がカァーッと熱くなる。  十分に盛り上がったふくよかな恥丘はすべすべとしてとても美味しそうに見える。そこから年相応に発達した花弁がわずかにはみ出ている。色素沈着はほとんど無く、濃い肌色で、嫌な縮れも無い。上下左右均等に発達している。  クリトリスは皮に覆われ、わずかに顔を出しているが、やや小さめなようだ。  武志は吸い寄せられるように口を付けた。また、気を流されるかもしれないという考えがよぎったが、直接味わわずには居られなかった。  香露の愛液は薄い味の中にかすかに甘みも感じる口当たりが良い味だった。  武志は舌先から気を全開で流しながら、秘肉をこじ開け、中の汁をすすった。 「ンゥー……、ンンンン……」  香露は腰を持ち上げ武志の顔に押し付ける。背中から腰が持ち上がり、体が震えている。  武志は香露の気に十分注意して、舌でクリトリスをなぶった。 「アアアアァー……」  香露はさらに大きく体を震わせる。両手はシーツをきつく握り締めている。  それでも香露はイクことなく快感を受け止め続けている。  これでもダメか。武志は挿入して決着を付けるしかないと思った。もう他に手が残されていない。  武志は口を離し、亀頭の位置を合わせた。先端で秘肉の浅いところをこすり愛液をなじませる。そして、ゆっくりと香露の中へ入っていった。  香露は秘肉も最高だった。狭くて、きつくて、温かい。しかも十分すぎるくらい潤い、肉棒をしっかりと受け止める。膣壁は細かい襞が多く、ねっとりと絡み付いてくる。  武志は肉棒に意識を集中して秘肉の感触を確かめながら、ゆっくりと進んでいった。  奥行きは武志の肉棒に合わせたかのように、ちょうど良い深さで、根元まで入れると先端が軽く子宮口に当たり先端をくすぐってくる。  武志は上半身を倒し、香露の体をしっかりと抱いて、腰の動きを止めた。  体を動かさなくても、秘肉がキュッキュッとしまり肉棒に心地良い刺激を与えてくれる。そして、気を流しているのか、肉棒が溶けるような快感が体を昇ってくる。  何もしなくても抱きしめているだけで、気持ち良くなってくる。抱き心地も最高だった。痩せてて華奢なのに、ちょうど腕の中にすっぽり納まる。芳玲より脂がほんの少し多いだけ、とても柔らかい。包み込まれているようで心が落ち着く。  興奮と安心を同時に味わえる、これ以上は無い体だ。  このままいつまでも味わっていたいのを、意を決して気を流す。ここから先は真剣勝負だ。意地でも負けるわけにはいかない。  武志は丹田に力を込め、精神を集中し、大きな気の塊を続けて撃ち放った。  一発、二発、……、五発。  最初の愛撫も完全な無駄ではなかった。香露の体は気が通りやすくなっていた。気の通り道が十分できている。  気が勢いを持って香露の体を駆け抜けていく。 「ンッ、ンンンンー……、ンンゥー……、ン、ンンー……」  香露が今日一番の激しさで体を跳ねらせた。武志の体を持ち上げる勢いだ。  それと同時に武志を凄まじい快感が襲った。芳玲と同じ亀頭に気を集中させる技だ。 「おおおおぉー、あっ、ああああぁー……」  武志は思わず声を漏らしてしまう。神経を直接電流を流されたかのような、とても強い快感が亀頭から脳まで走り抜ける。  頭がおかしくなりそうなのを必死でこらえながら、武志は続けて気の塊を送り出す。  六発、七発。  室内には武志と香露、二人から漏れ出る声が響き渡る。  武志は意識が飛びそうになるのを意思で押さえ込みながら続けて気を流す。知らない内に腰が細かく震えていた。肉棒が絶対に壊れたと思うほど、強い快感が続いている。武志は負けられない、負けたくないという一心で耐える。  九発、十発。  普通の女性なら三、四回は絶頂している量の気である。それでも香露は耐えていた。  その顔は大きく歪み、唇は半開きで間から強く歯を噛み締めているのが見える。香露にも絶対に負けられない事情があるようだ。そうじゃないと、この気の量を耐えられるはずが無い。すでに先ほどの芳玲以上の気を送っている。あの知香でも、これだけの気を受ければ絶頂するだろう。  もう少し、あと少しだ。香露もここまででかなりの気を使っている。絶対量の少ない香露の方が先に気が尽きるはずだ。武志は自分に言い聞かせながら、必死に耐える。  芳玲がこの技を使わずに、香露相手で初めてこの技を受けていたら、とてもではないけれども耐えられなかっただろう。  芳玲を先に相手をしたということは、自分には運がある。必ず勝てる。勝つんだ。武志の小さいけれど確固たるプライドが心を支えていた。  十一発、十二発。  続けて、気の塊を送る。もう残っていた気の半分以上を続けて発射している。これでダメでも、もう同じ事はできない。後戻りはできないのだ。  だが、限界は先に武志のほうへ訪れた。精液はすぐそこまで込み上げ、今にも出そうな状態だ。タマはきゅっと上がり、射精に備えている。頭は霧がかかったようになり、どんどん思考力が落ちていく。武志は自分の唇を思い切り噛み、両手でシーツを握り締める。 「うおおおおぉー……」  武志は最後の力を振り絞って、快感に抗うが、本当のぎりぎりまで追い詰められている。  その時、香露が腰を揺すり、子宮口で亀頭の先端をこすった。くすぐったいようなダメ押しの快感が亀頭から頭まで走り抜けた。  それが引き金となった。武志の射精弁が決壊し、大量の精液が出口を求めて肉棒の中を駆け抜ける。 「お、お、お、おお、おおおおぉー……」  どどどどどぐぅー、どぐどぐどぐどぐ、どぐぅー……。  白濁液がもの凄い勢いで、香露の一番深いところへ吹き付けられた。  武志は魂ごと噴き出すような、生涯最高とも思える、射精感に全身包まれる。体中の水分やエネルギーが精液と一緒に抜けていく感覚だ。頭の中は真っ白になり、快感で埋め尽くされる。唯一肉棒の中を精液が通り抜ける感覚だけが、知覚できる。  終わった……。武志がそう思った瞬間、今度は香露が絶頂に達した。 「アァー……、XXX、XXXー……」  香露が分からない言葉を叫びながら、全身を痙攣させる。両手は武志の背骨を折るような強さで締め付ける。  秘肉も今まで以上の強さで肉棒を締め上げる。  二人ともしばらく抱き合ったままで、今まで経験した事の無い壮絶な絶頂に体を震わせていた。  やがて、二人の体から力が抜け、絡み合ったままベッドの上に横たわった。  二人ともハアァハアァと激しい息をしている。 (ダメだったか……。いや、俺はまだできる。まだ勝負は終わっていない。最後には絶対勝つんだ)  武志はだるい体に鞭打って、連戦に向けて気合を入れなおした。 <第69章>  気持ちの上では香露に絶対負けられないと思っていたが、遠泳の後のように体がだるかった。香露と重なっていると、もうこれ以上動きたくない、任務のことなどどうでも良く、このままずっと香露と抱き合っていたいという気持ちが強くなってくる。  今日三回も射精している肉棒は、すっかり元気をなくし、一度抜くともう入れられないくらい柔らかくなっている。  香露の中は、じっとしていても、温かい肉に包まれ、全てを肯定してくれる居心地の良さがあった。優しくお掃除フェラをされている感じで、体中からやる気や使命感といった前向きな気持ちを残らず吸いだしてしまう退廃的な魔力がある。  先ほどまで、何が何でも香露から話を聞きだすのだと燃えていた固い意思も、こうして体を休めているうちに、どんどん溶かされてしまっていた。  一方香露のほうも疲れ果てたようで、最初武志が部屋に入ったときに見た様子より、さらにぐったりしている。  精根尽き果て一歩も動けないという雰囲気だ。  顔にも疲労の色が濃く、美しい顔に被虐感が滲み出ている。 (香露はセックスの後の顔も美しい……)  武志は香露の顔をぼんやり眺めながら思った。  香露の顔を見れば見るほど、香露の肌の感触を知れば知るほど、情が湧いてきて、これ以上ひどいことはしなくても良いのではないかという気持ちになってくる。  なんとか、香露をかばってやりたい。建物の出入り口はがっちりと固められているので逃がすことはできない。そうなら、せめて、この美しい肌が傷つくことだけは防ぎたい。この肌から血が流れるのは、考えるのも恐ろしい。  武志は香露のぬくもりを感じながら頭を撫でた。香露の髪は細くサラサラしているのに腰がある。部屋の照明を反射して黒光りしている。指の間から水が流れるようにこぼれ落ちる。  香露は髪にまで万全の手入れがなされている。動きの無い香露の体を抱きながら、心の中で何度目か分からない感心の声を上げた。  武志は香露に愛しさを感じてしまい、首筋に唇を付けた。香露の細くて長い首はまだ先ほどの余韻でうっすらとピンク色をしており、噛み付きたくなるほど美しい。 「アッ……」  疲れ果てても眠っていなかったのか、香露が小さく声をあげた。  そんな些細なことでもうれしくなり、武志はチロチロと舌を這わせる。かすかに汗の味がするが、ほのかに甘みも感じる。まだ、微量の気が漏れ出ているのかもしれない。  舐めるだけでは飽き足らず、痕が付くことも気にせず吸いついた。吸っては舐め、吸っては舐めと飽きることなく続ける。片方がすっかり味がしなくなるまで舐めつくすと、反対側へと映っていく。  そこもしつこいくらい丁寧に丹念に舐めていく。舐め方も舌先でチロチロするのから、舌をいっぱいに伸ばして端から端まで一気に舐め上げていくように変える。そして味がしなくなると、今度はあごの下や耳の裏へと範囲を広げていった。 「ア……、アァ……、アン……、アッ……」  香露も武志の舌の動きに合わせて、ほとんど残っていない体力を絞り出して反応する。  武志は香露の体を文字通り味わいながら、体に精気が急速にみなぎっていくのを感じていた。そのスピードは今までのセックスが終わった後の回復スピードより何倍も早く感じられる。  先ほどまで鉛を呑んだように重かった体がどんどん軽くなり、やる気が出てきて前向きな気持ちになってきた。  理由は分からないが、思い当たる節はある。気は疲労を回復させるのかもしれない。  考えてみると、何年も前、まだ美穂達と毎週セックスしていた頃から不思議に思っていたことがあった。疲れ果てるまでセックスしても女達は次の日には元気になっているのだ。たまに泊りがけでセックスをしたときなど特に強く感じた。  けっこう体力が有るほうだと思っている自分が翌朝体が重いと思っているのに、女性陣は元気いっぱいで朝食をパクついていた。セックスの次の日は体の調子が良いというのも聞いた気がする。  武志は相手が全員そんな感じなので、それが当たり前か、女性の特質なのだと思っていた。それに対して男は体力というか気というか、体の中の根源的なパワーみたいなものを消費するという漠然としたイメージを持っていた。  自分に当てはめて考えてみると、今日を除くと過去に二回気を持つ女性の相手をしたことがある。最初は部隊の施設で清佳と、二回目は上海で芳玲とである。  芳玲との時は奥義逆流を使ったので翌日の体調は最悪だった。だが、最初の清佳の時は翌朝何故か体が軽かった思い出がある。  これらから考えると、気を使うと相手の体調を良くするというのは、あながち間違いでもなさそうだ。日本に返ったら班員に聞いてみる必要がある。  そこで武志は気が付いた。ということは、香露も回復が早いのだ。しかし、体力は回復しても、気は回復し無いだろう。もうほとんど残っていないはずだ。自分にはもうしばらく気を流せるだけ残っている。  次で必ず堕ちてもらう。武志は香露を堕としてやるという気持ちがどんどん強くなるのを感じていた。  体に力が戻ってきて、肉棒が半勃ちになってきたところで、武志はゆっくりと腰を動かし始めた。抜けないように気を付けながらなので、腰のふり幅は小さい。慎重に腰を動かす。  先ほどの射精の余韻が残っていて、まだ敏感な亀頭が香露の秘肉でこすられ、とても気持ち良い。気持ち良すぎて腰を動かすのが辛いほどだ。  香露の秘肉はまだ大きくなりきっていない武志の肉棒にもねっとりと絡み付いてくる。中は精液と愛液でドロドロになっていて、すべりが良すぎるほどだ。  そんな中を半勃起の肉棒でこするのは、完全勃起のときと違う種類の気持ち良さがある。このままの状態をもう少し続けていたいが、肉棒にどんどん血液が流れ込み最大サイズへ近づいていく。それに従い秘肉の味わいも少しずつ変わってくる。  香露の体は状況に応じて色々楽しませてくれ、本当に最高の体だ。  武志は肉棒が復活するのに合わせて、腰の動きを大きく早くしていく。  香露の秘肉は武志の激しい動きにも遅れずに付いてくる。ぴったりと張りつきカリを逆向きにこする極上の喜びを与えてくれる。止まっていても動いていてもどちらも気持ち良い。  武志は香露の腰をつかみ自分の体にぶち当てるように抉り続ける。二人の肉がぶつかり部屋の中へパァーン、パァーンと湿った音が響く。  きついのにヌルヌルの秘肉はどんどん武志を追い込んでいく。既に三回も出しているのに、武志は射精感が込み上げてくるのを感じていた。 「アァン、アァン、アァン、アアン……」  香露も奥を突かれるたびに声をあげている。これだけ責められれば体力が尽きて人形のように無反応になっても良さそうなのに、この細い体のどこに隠されていたのか分からないくらい大きく反応している。 (このままじゃ、先に出してしまう。香露を堕とせない)  武志は残り少ない気を流し始めた。 「アァー……、アアァー……」  香露の反応が一段と大きくなり、狂ったように叫び始めた。頭を振り乱し、シーツを破れるくらい掴んでいる。 (いいぞ、この調子だ)  武志は射精感がさらに込み上げるのも気にせず、激しく子宮口を突き上げ、抉り続ける。 「うおおおおぉー……」  いつしか武志も自分でも気付かない内に雄叫びを上げながら腰を動かしていた。  丹田に力を込め、必死で射精を押さえ込みながら、肉棒に意識を集中する。亀頭の先にコリコリした子宮口が当たり、奥へと押し上げられる。カリでは襞が引っかかるのを感じ取る。  だんだん、セックスの目的など忘れ、ただただ香露をイカせることだけを考えるようになる。 (イカせる、イカせる、イカせる、イカせる……) (堕ちろ、堕ちろ、堕ちろ、堕ちろ……)  武志はそれだけを考えながら突き上げる。  その時、急に秘肉の具合が変わってきた。肉棒を吸い込むように、肉棒を逃がさないように、吸いついてくる。  精液を吸い出そうとするかのように、秘肉の奥が吸いついてくる。まるでバキュームフェラのようだった。  武志は知らなかったが香露の技の一つ、『吸入』だった。秘肉を狭めた状態で亀頭を受け入れ、その状態で秘肉の奥を少し広げることで内部を負圧にして肉棒を吸い込む技だ。これは秘肉の奥を自由に動かせる女性にしかできない非常に難しい技だった。 「おおおおぉー……」  たまらず、武志は大声で吼えた。文字通り肉棒が持っていかれそうな感覚だ。精液が急速に込み上げてくる。  この期に及んで、さらに新しい技を出してくるとは。武志はかすかに残った理性で香露の素晴らしさ、恐ろしさに感嘆した。  それでも、武志は腰の動きを止めなかった。気持ち良すぎて辛いほどの快感に襲われていても、激しく抉り続ける。負けじと、Gスポット辺りに気を流して、お返しをする。 「アッアアアアァー……」  香露の背中と腰を持ち上がり宙に浮く。 (今だっ)  武志は香露の体を持ち上げんばかりに掴み、最大限のスピードで一番奥を突き続けた。  短いが激しいストロークで、ガッガッガッガッと子宮を責める。 「ゥワアアアァー……、×××、××、×××ー……」  香露が中国語で叫び始める。眉間に深い皺が寄り、目は固くつむられている。激しい快感に襲われていることが顔にありありと浮かび上がっている。  亀頭に吸いつくのはそのままに、秘肉全体がうねるように動き始める。射精を促すような貪欲な動きだ。  武志はぎりぎりのところで耐えながら責めていたが、それも限界だった。  芳玲と知香の良いところを併せ持った香露の秘肉に武志は我慢し切れなかった。 「おっおおぉー、おおおおぉー……」  亀頭の先端から激しい勢いで白濁液が秘肉の中へ撒き散らされる。  それでも武志は腰の動きを止めなかった。射精を続けながら香露を付き続ける。 「ンンンンゥー……」  香露が歯を食いしばって、何かに耐えている。秘肉全体が肉棒にきつくしがみ付いている。香露も目立たないながら確かにイッていた。しゃべられないほど、しっかりと深く達していた。 (今だ。香露がイッている今こそ責めるんだ)  武志は痛いほどの快感と、体全体に広がる震えと戦いながら、ピストンを続ける。射精して敏感になっている亀頭には刺激が強すぎて、頭がおかしくなりそうだ。脳みそが痺れるような感覚がしている。 「くああぁー……」  武志は声を出さずにいられなかった。  何か叫ばずには体が耐えられない。手は指の痕が付くくらい香露の体を掴んでいる。  秘肉からは掻き出された精液が卑猥な音と共に飛び散り、二人の体やシーツにかかる。 (やるんだ、やるんだ。今しかない。今こそ攻めるんだ)  武志はどうにかなりそうな自分と戦いながら、腰を動かし続ける。 「ア、ア、ア、ア、アァー……。XXX、XXX、XXXX……」 「中国語で、言われても、分からないよ……」  香露の叫ぶような訴えに、武志はうなりながら答える。 「アァ、待って。待って、ください。今は、まだ、まだ、ダメです……」  香露が絞り出すように声を出す。顔は苦悶に満ち、体は肉棒から逃げるような、また、迎えるかのように複雑にくねっている。  香露も絶頂の直後で敏感になっているところをこすりあげられ、かつて経験した事の無い感覚を味わっていた。  そもそも、限界が高く男の射精に合わせて絶頂を迎えることが多かった香露は、イッた後も続けて責められた経験はほとんどなかった。今はその上、武志に気まで流されている。おかしくならない訳がなかった。  絶頂が続いているかと思うような強い快感が絶え間なく襲ってきている。  逃げたいのか、もっと欲しいのか自分でも分からない。初めてのことで頭の中がぐちゃぐちゃで考えがまとまらない。ただ、このままではまずいことだけは分かっていた。  体中が震え、体が分解しそうだ。体力がどんどん削られていく。秘肉が自然ときゅんきゅんとひくついている。肉棒が何倍にも膨らんだように感じられ、苦しいほどお腹の奥がいっぱいになっている。  そして、子宮を突かれるたびに、熱い塊が背中から脳天まで突き抜け、頭の中に稲妻が走る。 「ア、ア、アゥー……」  このままじゃ、このままじゃ堕とされる。そう思っていても、理性はかけらしか残っておらず、体が言うことを聞かない。  香露は屈服の予感をしながら、その瞬間を少しでも引き伸ばすために、耐え続けることしかできなかった。  武志の肉棒は完全に復活して、香露の秘肉を抉り続けていた。  元々狭いのにきつく締まる秘肉をこじあけるのは、けっこう辛いものがある。射精後の興奮は落ち着いてきていたが、代わりに次の精液が溜まり始めている。  香露は絶頂付近をさまよっているが、あと一歩のところで堕ちない。何か決定打に掛けていた。もう、気の量もあまり残っていない。ここで間違えると、本当に後が無い。  武志は一瞬迷ってから、奥義で決着を付けることにした。最高の技を見せてくれた香露には、自分の全ての技を見て欲しいという思いからだ。  香露の体を持ち上げ、対面座位の形になると、そのまま後ろへ倒れて、女性上位の形になった。  片手で香露の頭を抑えて、片手で腰を抑えて体を固定する。香露の口から柔らかい舌を引っ張り出し、自分の口の中へ吸い込むと準備は完成した。  そして気を流し始める。意識を集中して香露の体の気を探ってみると、今まで大量に流した気は消化されきらずに、香露の頭の中を半ばまで埋めている。  武志は最大量で気を送った。そして、肉棒の先で子宮口を押し上げ、腰を回して子宮口をこねる。 「ンフゥー……、フウウウゥー……」  香露が口を塞がれたままうなる。  武志はこのまま決着を付けるつもりで、一気に責め続けた。あとは、武志の気が尽きるのが先か、香露が堕ちるのが先かだ。  香露は体力が残っていないのか、先ほどの吸引の技を使うこともなく、気も流してこない。もう本当に余力が無いのだろう。ただ、武志に揺さぶられ、なすがままになっている。  武志は香露のことなどお構いなしで、気を最大量で流し続ける。それは香露の子宮を焼き、背骨を震わせ、脳を焼いていく。そして、燃え残った気が香露の頭の中へ蓄積されていく。  武志は香露に気が溜まっていくのを知覚しながら、自分の気を整える。体中から残り少ない気をかき集め、整えて丹田に納めていく。もう十分か二十分の間気を流したら終わるだけの量しかない。循環の技を使ったとしても、伸ばせるのはせいぜい五分ほどである。循環弐だと数分しか伸ばせない。  それでも武志は、自分の持てる全てを出して、香露に当たろうと思っていた。  途中まで強く念じていた、堕とすという思いも薄れ、今は自分の全てを出し切る。そのことばかりを考えていた。憎しみとかは全く無く、戦友というかライバルのように香露を感じていた。ここまで苦しめられた経験はほとんど無い。敵ながらあっぱれというか、ここまで来たら、自分の全ての技を見て欲しくなってくる。  武志の残りの気が減っていくのに比例して、香露の反応も小さくなってきた。体力も尽きたのだろう。  武志は体を動かすのを止め、香露とぴったりと体を合わせた。二人は紙一枚差し込めないほど隙間無く密着している。  そのまま武志は香露の舌を吸った。喘ぎ続けて乾燥したのか、唾液がねっとりと濃くなっている。  武志はそれを味わいながら、循環弐の技を始めた。香露の頭蓋骨をイメージし、その気の流れに意識を集中する。頭から溢れる気を注意深く吸いだしていく。まだ二度目で慣れていないので、少し勝手がつかめず循環のスタートが遅れたが、やがて、気が舌を通り自分に戻ってきた。  武志は惜しむことなく、気を循環させていく。  香露に自分の最高の技を味わって欲しい。自分の全てを感じて欲しい。そう思いながら武志は香露を抱きしめ、気を流し続けた。 「ウ……、ウゥ……」  香露の反応が小さく、か弱いものに変わっていく。体はほとんど動かないが、秘肉だけは肉棒をきつく締め上げている。  気の残りがほとんどなくなってくる。  香露の反応はどんどん小さくなり、やがて全く反応しなくなった。  武志はそれでも全てを出し尽くそうと循環弐の技を止めなかった。  後少し、もう少しだけと武志は絞り出すように気を流した。それも長くは続かなかった。  そして、武志は全ての気を出し尽くした。  口を外し、香露を見てみる。香露は完全に気を失っていた。  武志はゆっくりと、気を付けながら香露を自分の上から降ろし、ベッドに横たえた。  体が軽いというか、体の中にぽっかり空洞が空いた、空虚な感じがしている。これが気を出し尽くした感じなのかと武志は思った。  ぎりぎりまで気を使ったことはあるが、最後の一滴まで使い切ったのは、生まれて初めてだった。  香露の顔からは苦悶の表情が消え、やすらかに目を閉じている。  武志はティッシュの箱を持ってきて、自分と彼女の体を清めた。大量の愛液と精液でドロドロになっていたので、何度も拭かなければならない。それにシーツにも大量に散っていて、そのままでは寝られそうになかった。  時間をかけて綺麗にしてから、香露の頭を撫でる。  凄い相手だった。今までの人生で一番の強敵だった。これ以上の相手は現れないと思うくらい凄かった。知香や芳玲も香露と比べると少しかすんでしまう。あえて同レベルの女性を探すと、二年前に部隊の施設で一度だけ夢のような一夜を過ごした清佳だろうか。あの時は武志も経験が少なく未熟で天狗になっていた。何がなんだか分からないうちに、気がついたら朝だったという苦い思い出がある。  自分の体調がもう少し悪ければ、香露がもう少しだけ能力が高ければ、結果は分からなかった。もし、芳玲と香露の順番が逆だったら自分が堕とされていた。そして、香露に会うのがあと何年か先だったら、負けるのではないかと思う。  中国の中でもトップレベルの女性なのだろう。これより上の女性が居るとは想像できないし、居て欲しくない。こんな女性がゴロゴロいたら日本としては手の打ちようがない。  その香露から話を聞きださなくてはいけない。  少しだけ、まだ、香露が話さなかったらという考えがよぎるが、考えないようにする。これでダメなら、後は気を使わずに、本当の体力勝負をするしかない。気を使ってダメなのに、使わないで何とかなる可能性は低いかもしれない。  武志は香露の頬に触れた。しっとりとして吸いつくような肌だ。  香露は目を覚まさない。叩くのは気が引けたので、武志は何度も肩を揺さぶった。  そうするうちに、香露のまぶたがピクピクして、身じろぎした。  そして、まぶたがゆっくりと開いた。  武志は香露が瞬きして、目がはっきりしてくるのを待って優しく話しかけた。 「全てを話してもらえますか」  香露がほんの少しだけ迷った素振りを見せた後、かすかにうなずくと口を開いた。 「一つだけお願いがあります……。日本に亡命させてください。そして武志さんの物にしてください。秘密を喋る以上、もう国には帰れません。一生外国で暮らすしかないです。武志さんが一生面倒をみてくれるなら、全てお話します」  武志は迷うことなく即決した。  香露と離れることは考えられなかった。これほど素晴らしい女性とはもう一生会えないだろう。自分からお願いするつもりだった。それに、香露が中国に帰ったり、他の国に行くのは怖すぎる。危険人物だ。日本の管理下に置かないとまずい気がする。  訓練相手として絶対に欲しいし、隊員の技術向上の為に中国での育成方法を是非聞いてみたい。 「分かりました。俺が絶対に守ります。だから話してください」  武志は香露の目を見つめ、自分の決意を知らせようとする。  香露も武志を見つめ返す。しばらく二人の視線が絡み合う。  それから、香露は安心したのか、少しずつ話し始めた。 「作戦の目的は、第一に、交渉で強硬姿勢を貫くように暗示を与えることです。第二に日本側の最終譲歩ラインを聞き出し、対交渉国にリークし日本側に不利になるようにすることです」  ここまでは芳玲の話とほぼ一致する。武志はほっとしながら続けて話を聞いた。 「ですが、最終目的は各国に不信感や疑念を与えることです。日本側から聞き出した情報は第三国へもリークされます。それは、さまざまな疑念を産みます。どこの国まで、どの段階まで情報が漏れたのか。日本は他の国と手を結んでいるのではないか。日本は東南アジアを経済的に支配しようとしているのではないか。暗示を掛けられた要員は洗脳されているのではないかと、いたるところで疑念が生まれます。疑念は簡単にはなくなりません。いつまでも心の底に残り、信頼を蝕んでいきます。それはじわじわと効いてきます。そして、条約の締結を少しでも遅らせ、日本の不利になるようにする。それが今回の作戦の本当の目的です」  そこまでしゃべって、香露は一旦口を閉じた。  武志は焦点の合わない目で香露を見ながら、頭を全速で回転させる。  芳玲の話を聞いたとき、そんな事をしても効果が薄いのではないかと思った。要員を変えたり、会議を延長したりすればほとんど解決される気がしていた。それなのに、こんな大掛かりな作戦をやる意味が分からなかった。  それが香露の話を聞いて武志はパズルのピースが全て埋まった気がした。  要員に暗示を掛けられたかもしれないというだけで、その要員には徹底的な調査が必要になる。  情報が漏れたかもしれないというだけで、条件の再検討が必要になる。  第三国が知っていたら、最初から知っていて手を組んでいた可能性を調査しないといけない。  日本があくまでも強硬な姿勢で会議に臨んできたら、日本側の真意の把握に時間が掛かる。  その他、色々なことが考えられる。  いかにも人間心理のツボを突いた中国らしい作戦だと思った。  今後日本側は今まで以上に警備や会議の人員を増やさないといけない。そうすれば他に手隙の部分も出てくるだろう。敵ながら考えれば考えるほど良い作戦に思えてくる。  だが、ここから先を考えるのは自分の分担ではない。もっと頭がきれて経験の有る人達が対策を考えるだろう。今は、香露のことが重要だ。 「それで、任務はどこまで進んだんですか?」 「催眠状態に落として、暗示を掛ける寸前であなたが部屋に入ってきました。それで、何も聞いていません。それに、暗示も掛けていません」  武志は香露の話を聞いても正しいかどうかの判断が付きかねた。正しいような気もするが、嘘でも確認のしようがない。あの時、香露の足元には無線機が転がっていた。もし、団長から情報を聞き出していたら、すぐに報告ができる状態だった。  迷っていても仕方が無い、今は時間が重要だ。武志は知香へ報告へ向かうことにした。 「では、服を着てこの部屋で大人しく待っていてください。部屋に鍵は掛けますが、信用して拘束はしません」  そういい残し武志は部屋を後にして、知香の元へ向かった。 <第70章>  ノックして入ると部屋の中では、知香、真理、芳玲の三人がコーヒーを飲みながら休んでいた。  時計は午前十時すぎを指している。ここまで知香と真理は一睡もしていない。その上休む間も無かったのだ。少し疲労の色が濃い。 「知香さん、ちょっといいですか」  武志は知香を廊下に呼び出した。 「ちょうど良かったわ。こっちは大体話を聞き終わったから、武志の所へ行こうと思ってたのよ」 「香露からは大体の話を聞きました」  武志は香露から聞いた話を要約して話した。 「ありがとね。助かったわ。さすが武志ね、彼女から話を聞きだすなんて。後は私達が交代して、詳しい事を聞きだして、東京へ報告しておくから」 「いえ、とんでもないです。ラッキーだっただけですよ」 「まあいいわ。交代の要員が来るまで、あと一時間半くらい有るから、それまで芳玲と楽しんでて良いわよ」  知香がにやけた顔で言った。 「いや、もう良いですよ。今日は十分すぎるくらい、体力使いましたから」 「ほんとにいいの? 次にいつ会えるか分からないわよ。ひょっとしたら、もう会えないかも」  そう言われると、もったいない気がしてくる。  体はそれほど疲れていなかったが、体力以外の面で重いものがあった。二人を相手に死闘を行った精神的な疲労や、気を最後まで使いきった空虚感からきているのかもしれない。だが、まだやれないことは無い。  この際訓練のつもりで芳玲のテクを味わってみるのも良いかもしれない。  武志は自分に言い訳した。  芳玲と香露とは是非勝負抜きで相手をしたいと思っていた。やはり勝負が掛かると、純粋にセックスを楽しめない。それにセックスを勝負の道具に使うのは良くないと思っているし、一条流の考え方からも外れる。  武志は少しだけワクワクしながら部屋に入ると、入れ違いに真理が部屋を出て行く。真理の冷たい視線を感じたが、武志は気付かない振りをした。一ヶ月以上ほったらかしにしている真理には日本へ返ってからたっぷりお礼をすることにする。  芳玲はホテルの服を着てソファーにきちんと座っていた。疲れはあまり見えない。彼女も昨夜は一睡もしていないはずなので、作戦の為に夜型の生活に切り替えていたのかもしれない。  武志は無言で芳玲の前に立った。  芳玲のテクというか、いつもはどんな風に男に対するのか見てみたいからだ。  武志の頭の中には中国皇帝の後宮のイメージが有り、それでは女性が献身的に皇帝へ奉仕する。それが現代の中国の要員にも引き継がれているのではないかという思いがある。  芳玲は何も言われなくても、すっと立ち上がり武志の服のボタンに手を掛けた。そして慣れた手つきで素早く外していく。  外し終わると、合わせ目を広げ、顔を近づけ唇を触れさせた。  軽くチュッチュッとキスをしながら自分の服も脱いでいく。  中国の男性は女性の服を脱がすのは好きではないのだろうか。自分なら脱がすのもワクワクして好きなのにと思いながら、芳玲がするのに身を任せる。  芳玲は唇を付けたままで器用に上着とブラウスを脱ぐと、そのままスカートも下ろした。  その姿はとても上品で優雅さを感じさせる。立ち居振る舞いの一つ一つが洗練されていて隙が無い。見られるのに慣れていて、自分の見せ方を知っている者の動き方だ。  武志は芳玲がキスしかしてこないのに、じれったさを感じながら芳玲が脱ぐのを眺める。芳玲は日本ではめったに見られないほどの美しさである。その美人が服を脱ぐ姿を見るのは興奮するものがある。肉棒に血が流れ込んでいく。  芳玲は下着姿になると、止まることなくブラとショーツも素早く脱いでしまった。全裸になるのにためらいとか恥ずかしさを全く匂わせない。脱ぐのが当たり前というか、あまりに普通に動くので、自分が自意識過剰なのでは思ってしまうほどだ。  芳玲はまっすぐ立ち、自分の胸を武志の体へ押し付けてきた。唇は耳へ移動しペロペロ舐め始める。  胸にたっぷりした柔らかさを感じると共に、甘い体臭が立ち昇ってくる。まだシャワーを浴びていないので汗の匂いも混ざっている。武志は鼻の奥が熱くなるのを感じた。  耳はくすぐったさよりも、ゾクゾクする気持ち良さのほうが優っていて気持ち良い。武志は身をすくめて逃げることなく、芳玲の舌を味わうことができる。ちょうど良い舌加減だ。この微妙な力加減と舌使いも訓練の賜物なのだろう。  耳の舐め方一つとっても、とても繊細で奥深いものなのだということを武志は再認識させられた。ただ感じさせれば良いというものではない。今は服を脱がせる間の繋ぎなのだから、相手がじっと耐えられる、それでいて気持ち良く感じられる程度が一番良いのだ。  ここでくすぐったすぎたり、気持ち良すぎたりしたら、体が動いたり、無理に我慢しなければいけない。それでは服を逃すのに邪魔になったり、心底楽しめない。  おそらくこれも武志の興奮の程度に合わせて変わって来るのだろう。ここまで上達するには、いったいどのような訓練をどれほど重ねてきたのだろう。  余裕が有る今は、芳玲の行動をそこまで分析することができる。 (やはり、中国は凄い)  武志は中国の部隊のレベルの高さにあらためて畏怖を抱いた。  芳玲は武志のシャツを脱がせ終わると、唇を少しずつ下ろしていく。首筋は痕が残らないぎりぎりの強さで吸っては、痕を消すように舌で舐める。その間、唇は一時も武志の体から離れない。  武志はゆっくりと大きく息をしながら、芳玲の舌使いを満喫した。唇が当たるところに意識を集中して、その柔らかさ、暖かさ、ぬるつき具合を感じ取る。唇が当たる所からは、じんわりと溶けるような気持ち良さが広がっていく。微量の気を流しているのかもしれない。  さきほど芳玲の相手をしたとき、芳玲は最後全てを出し切る前にアヌスで堕ちた。まだ気が残っているのだろう。気の責めに耐える良い機会だ、空になるまで使って欲しいと武志は思った。  芳玲は肩から胸板を唇で愛撫しながら、武志のズボンを脱がせていく。一切下を向かないのにまるで見ているかのように素早くベルトを外し、ファスナーを降ろすと、ズボンを武志の足元まで落とした。  武志が片足ずつ上げると、タイミングよく足から抜き取る。  武志はボクサーブリーフ一枚になった。肉棒は半勃ちで布地に形を浮かび上がらせている。  香露との最後のセックスで射精せずに終わったので、完全には治まらず芯が残っていたところへ、今の愛撫でさらに血が流れ込んでいた。  芳玲の唇が胸の中央を通り、お臍の辺りまで降りてきた。そこもくすぐったすぎない程度に刺激してくる。  そして、パンツに手が掛けられ、あっという間に下ろされた。肉棒や尻肉に引っかかることなく、するすると足首まで下ろされる。見事な手際だ。  足首からも抜かれ、武志は全裸になった。肉棒はまだ半勃ちで水平方向を向いている。  芳玲は膝立ちになって、肉棒と口の高さを合わせる。そして先端にキスをした。  肉棒にツンとした刺激が走る。それは甘痒いような快感になって脳まで伝わった。  武志は大きく息を吐き、淡い快感を噛み締めた。取っ掛かりとしては、いい感じだ。これからを期待させる。  芳玲は口を開き、ゆっくりと肉棒を飲み込んでいった。まだ半勃ちなので根元まで楽々と飲み込まれる。  芳玲の鼻が下腹部に当たり、鼻息が陰毛に掛かるのが、少しだけくすぐったいが、なんとも無いレベルだ。それより、肉棒全体を口の中でクチュクチュ転がされる感覚が新鮮で気持ち良い。  唇がハムハムと肉棒の根元を軽く締め、舌は裏筋にヌルヌルと巻き付いてくる。  芳玲の前髪がお腹に当たるのも、くすぐったいけど気持ち良いし、芳玲の手が胸、脇腹、太ももをさすっていくのもゾクゾクして気持ち良い。だが、その気持ち良さはあくまで肉棒の気持ち良さを邪魔しない程度に抑えてある。  そして、芳玲の美しい顔が根元まで肉棒を含む姿は武志の征服欲を大いに満足させた。  芳玲はフェラのときでも、その美しさを損なわない。淫靡な感じはするが、下品な雰囲気は全く無い。中国側の要員の選抜基準にはフェラのときの表情も含まれているのかと思うくらいだ。  この美しい顔をゆがめてみたい。荒々しく口を犯し、苦痛に涙を浮かべる姿を見たいという黒い気持ちが頭の片隅に浮かんでは消える。イラマチオで思い切り喉の奥まで肉棒を突き刺したい。そして、喉の奥で腰が抜けるほど大量の精気を吐き出したい。今の芳玲の顔にはそう思わせる何かがあった。  肉棒がドクッ……、ドクッ……という拍動に合わせて大きくなっていく。やがて肉棒は口の中に納まりきらないようになり、喉の方へと成長していく。角度も急になってくると、芳玲は合わせるように腰を浮かせた。  肉棒が完全に大きくなったところで、芳玲は息が続かなくなり、ゆっくりと吐き出していった。  口から抜くときも唇は竿をしごき、舌が裏筋を刺激する。それは甘い刺激となって武志を喜ばせた。  肉棒は全体が唾液で塗れて光っている。芳玲は肉棒を横咥えすると、唇と舌を使って根元から先端まで何度も往復していく。右側、下側、左側、上側と全周もれなく唾液をまぶしている。  その美しい顔が自分の唾液で汚れるのも厭わずに熱心に肉棒をしゃぶり続ける。  芳玲の唇のヌルヌルした感じと、舌のチロチロ、レロレロした感じが合わさって最高の気持ち良さだ。  これならいくらでも楽しめるし、何時間でも続けて欲しい感じだ。  武志は動きの邪魔をしないようにしながら芳玲の頭に手を乗せ、フェラ顔を飽きることなく眺めている。  芳玲はたまに顔を上に向け、武志に顔を見せることも忘れない。その美しい瞳で見られると、悪い事をしている気分になってくる。  芳玲の白い顔とどす黒い肉棒のコントラストは最高にいやらしい。美しい物を汚す罪悪感にも似た背徳感に魂を強く揺さぶられる。 「んふっ……、んふぅー……」  芳玲は色っぽい声を出しながら、体をくねらせている。それは、わざとらしくない程度で、芳玲の美しさ、妖艶さを強調し、武志の心のツボを押してくる。  それほど強い刺激でも無いが長時間続けられると、武志は立っているのがだんだん辛くなってきた。腰は甘く痺れ、膝がカクッと落ちそうになる。これ以上は立ったままだと肉棒に集中できない。  芳玲は頭に置かれている手に掛かる力の微妙な変化を感じ取ったのか、一旦フェラを中断した。武志の手を引きソファーに座らせる。  武志は脚を大きく開いて、腰を突き出すようにしてソファーに座った。まだ時間は一時間以上はある。先を焦らずに続けてフェラを味わうことにする。  芳玲は武志の両脚の間にうずくまるとフェラを再開させた。肉棒だけではなく、袋から、その付け根、太ももまで、丁寧に舌を這わせてくる。それは武志の分類で行くと愛撫フェラだった。  十分に勃起した肉棒に射精しない程度の適度な刺激を与え、フェラの気持ち良さとテクニックを堪能させるものだ。  芳玲の場合、付け加えて舌先からかすかに気を流していて、蕩けるような気持ち良さだ。これが皇帝の味かと思わせる。  武志は芳玲のフェラを満喫しながら、日本女性とくに部隊員との違いを感じていた。芳玲のやり方は知香などの日本女性とちょっと違う。結果としてやり方は似ているのだが、元にある考え方というか姿勢の違いがある気がする。  知香がフェラをするときは必ず焦らすようにしてくる。もっと咥えて欲しいのに、竿から離れて袋に移ることなどしょっちゅうだ。それは、焦らして、我慢させたほうが相手の快感がより深く大きくなることを知っているからだ。  それに対して、芳玲は焦らしたりしない。竿から袋に移ったり、しゃぶり方も色々変化するが、それは焦らすためではなく、同じ刺激を続けて男性側の感覚が鈍ったり、飽きたりするのを防ぐためのような気がする。  それは芳玲がやり方を変えるタイミングで分かる。武志がそこはもういいから他の場所と頭の中で考えると、芳玲はそれを察してやり方を変えてくれる。  男に我慢させたり、ストレスを感じさせるのは悪いことだと考えているようにも見える。  これはどちらが優れているということではなく、個人の嗜好やお国柄といった違いだろう。  焦らすやり方を恋人同士のちょっとしたおふざけを含んだコミュニケーションとすると、芳玲のやり方は相手に対する絶対的な奉仕という感じだろうか。  武志としては焦らし焦らされる方が面白いし快感が深い気がするが、たまには一方的に奉仕されるのも征服欲、支配欲をくすぐられて気持ちが大きくなって良いと思った。  知香にしろ、芳玲にしろ、男の気持ちを読むこと、体の状態を状態を感じ取ることにかなり長けている。  芳玲も今は中国風の奉仕をしているだけで、日本風の焦らし方もできるかもしれない。それにできないとしても、教えさえすればすぐにできるようになるだろう。  せっかくだから今日は存分に中国風の接待を満喫しようと武志は思った。  股間から太ももまで唾液でヌルヌルになる頃には、武志はかなり射精感が込み上げてきていた。  このまま出してしまうのはもったいないと思っていたら、芳玲は亀頭の先端にキスをしてから立ち上がった。  何をするのかと見ていたら、武志の体を前へ寄せて、ソファーの背もたれを一旦前に少し倒してから、後ろへ倒した。背もたれ部分は水平になるまで倒れた。ソファーベッドだったのだ。  見てみれば肘掛が無い。武志は今まで気が付かなかった。自分では落ち着き、平常心だと思っていたが、どこか普通ではなかったのだろう。いつもなら、すぐに気が付くはずだ。  ソファーベッドなら最初にそう言ってくれれば良いのにと武志は思った。芳玲と最初にやるとき、不自由しなくて済んだのにともったいなかった。  武志がソファーベッドに横たわると、かかとがぎりぎり端の所に乗った。縦はいっぱいいっぱいだ。窮屈だけど一時しのぎなのだから仕方が無い。それに横はぐっと余裕ができたから良しとする。  芳玲がすぐ武志の体に上からぴったりとくっついてきた。  両腕は武志の頭を抱いている。胸は強く押し付けられ、柔らかさと弾力を伝えてくる。両脚は武志の脚に絡ませられている。  そして、芳玲がキスをして舌を潜り込ませてくる。フェラをした口だが武志は気にしないほうだ。口内射精した後だと、さすがに共食いの感じがしてキスはできないが、フェラだけなら何とも無い。自分だってクンニをした口で女性にキスをするのだからお互い様だ。  武志は芳玲の舌を吸った。柔らかくて、暖かくて、ヌルヌルしていて、そして甘かった。  あぁ、気を流されてると、武志はすぐに気が付いたが、特に抵抗もせず、流れに身を任せた。頭がホワァーっと気持ち良くなってくる。霧が掛かったようになり、思考力がどんどん落ちていく。  武志は気の力を実感すると共に、自分が気を使ったときの相手の女性の感覚を疑似体験していた。 (気を使われると、こんな感覚なんだ)  武志は快感で鈍る頭で思った。芳玲の舌がどんどん美味しく感じられてくる。唾液が欲しくて、舌をチューチューと吸ってしまう。  そういえば今までも相手の女性は武志の舌を吸いたがったなと思い出す。確かに全然足らない。もっと欲しいと体が訴える。まるで中毒患者のようだ。  武志は思う存分に芳玲の舌を吸った。その間、芳玲は頭を撫で、胸をこすりつけて性感を盛り上げてくれる。お腹の間に挟まれている肉棒はゆるい射精感を保ち続けている。  武志が口が疲れるほど満足して口を外すと、芳玲は首筋へ移動した。  芳玲の舌が通ると、ヌルヌルした柔らかい感触に体がフルフルと震え、甘い快感が広がる。唾液で濡れた跡がひんやり感じるとともに、皮膚の内側がほんのりと熱を持ち、冷たさと相殺される。  それが何度も繰り返されるうちに、どんどん体の奥が熱くなり、快感が大きくなってくる。  時おりチュッと吸われたり、甘噛みされるとゾクッとした快感が発生する。  これが気を使った愛撫なのかと、武志はうっとりしながら思った。気がかすかな量で、舌使いも穏やかだと、気持ち良いというより、心地良いという感じだ。なんだか眠くなってくる。  この愛撫も気の量や、舌使いで感じ方は大きく変わってくるのだろう。  今まで自分は女性を繊細に扱ってきたつもりだったが、まだまだだと認めた。気の力に頼りすぎていた。それに丁寧にやれば良いと思い込んでいた。  フェラでも立たせフェラ、愛撫フェラ、抜きフェラ、お掃除フェラとそれぞれやり方が違うように、舌の使い方にもタイミングや目的に合わせて色々なやり方があるのだ。  舌の動かし方や、力の入れ具合はけっこう意識していたが、愛撫の目的については深く考えていなかった。  盛り上げるのか、維持するのか、抑えるのか、メインの責めなのか、他の責めの補助なのか、あらためて考えてみると、とても奥が深い。  芳玲の舌使いと比べると自分はかなり荒かったと反省する。  こうしてみると、芳玲はやることの一つ一つに深い意味が有るように思えてくる。考えての事なのか、訓練の結果自然と行動しているのか分からないが、レベルがかなり高い。  武志はそこまで考えて、理屈っぽくなりすぎている自分に気が付いた。色々考えるのは後にしよう、せっかく芳玲が楽しませてくれているのだ。今は心ゆくまで芳玲のテクを味わい、体で覚えようと思った。  芳玲は首筋から肩、脇へと移ってきた。脇の下に舌を捻じ込まれてくすぐられると体が震えるような快感が湧き上がってくる。 「お、おほぉー……」  手を上げられ脇の下に吸いつかれると、思わず声が漏れてしまう。  芳玲はそこが弱点だと思ったのか執拗に唇と舌を這わせてくる。気を流しているのか、単に舐められているのとは違う甘く痺れるような感覚がある。脳にまで痺れが伝わり白く霞んでいく。  武志は脇の下の手入れなどしないので毛が普通に生えているが、芳玲はものともせず吸いついてくる。  片方を味がしなくなるまでしゃぶると反対側へ移り、そこも同じようにしつこく責めてくる。  武志は体がうずうずし、精液が込み上げてくるのを感じた。上半身が熱を持ち赤みを差しているのが自分でも分かる。体に火が付き始めていた。  芳玲は武志の変化を察知して、次に乳首へ移ってきた。  唇をぴったりと当て、いつくしむように丁寧に吸い、舌で転がしてくる。  最初はむず痒い感じだったが、それが甘く痺れる感覚に変わり、胸の奥がズキズキと疼いてくる。  芳玲は反対側も同じように責め、そして甘噛みも追加してきた。  軽く歯を立てられると、痛気持ち良い感じがツーンとした強い刺激に変わってくる。思わず胸を突き出し、もっととせがんでしまう。  甘噛みの後はやさしく舌で愛撫され、残痛感が癒されジーンと淡い快感が広がっていく。  乳首だけで射精感はかなりの所まで追い詰められてしまう。肉棒が刺激を求めて疼いてくる。芳玲の体に挟まれ、ピクピクとひくついている。  肉棒の動きを合図に芳玲が再び肉棒に戻ってきた。  今度はいきなり亀頭を口に咥えた。  温かい口の中に含まれ、疼きが快感に変わり静まった。  舌が亀頭を這い回り、痺れるような快感がどんどん大きくなっていく。  芳玲が頭を動かし始めた。  唇はきつく締められ竿を磨くかのようにしごいていき、舌は亀頭から裏筋までを巧みな技で舐めていく。 「あ、あぁー……、い、いぃー……」  猛りきった肉棒に快感が染み渡っていく。肉棒が持っていかれそうなほど気持ち良い。腰が甘く痺れ、自然とせりあがっていく。  興奮していたところへ、このフェラはそんなに我慢できない。武志は射精が近いのを感じていた。  芳玲の頭の動きは少しずつ速くなっていく、それに前後運動だけではなく、横方向の回転も加わり、らせん状に唇が動いている。それはひねりとなって肉棒への快感をさらに高めていった。  これはどう言えば良いのだろう。武志は表現に困った。  単なる愛撫フェラではない。かといって抜きフェラにしては刺激が弱い。両者の中間、言うならば追い込みフェラというべきだろうか。  射精に向けて強めの刺激で、愛撫フェラより大きい快感をできるだけ長く感じてもらう。そんな感じのフェラだ。武志の体の奥で射精に向けて精液が準備され練られていった。  武志は我慢を最小限に押さえ、体を開いて快感を受け止めていく。肉棒が溶かされている感覚があり、全身が震え、声が漏れてしまう。頭の中は快感で埋め尽くされる。  もうダメだ、武志がそう思い始めたとき、タイミングを計っていたかのようにドアがノックされた。 「は、はいっ……」  武志が快感に喘ぎながらも返事をすると、ドアが開けられ知香が一人で入ってきた。 「おっ、やってるわねー」  知香のあからさまな言葉に武志は恥ずかしくて赤面してしまう。だが、芳玲は人が入ってきてもフェラを止めようとしない。人に見られたら恥ずかしいという項目は芳玲には無いらしい。  真に高位の人は一般人とは価値観が違うのだろう。芳玲はそれに合わせて訓練されているのだ。武志は瞬間的に考えた。 「な、な、何ですか。まだ時間じゃないと思うんですけど」 「せっかくだから、もう一人連れてきてあげたわよ」  そして知香は廊下に声を掛ける。 「入って良いわよ」  再びドアが開けられ香露が入ってきた。 「こんな機会はめったにないからね。十分楽しみなさい。また後で来るから」  それだけ言うと、知香はすぐに出て行ってしまった。香露が一人取り残される。  武志は時計を見て、残り時間を確認した。三十分ちょっとしかない。一時間近く芳玲の愛撫を受け続けていたことになる。  残り時間は少ない。こうなったら、いける所まで行って、二人を味わいつくそう。武志は開き直った。  香露は武志と芳玲の様子を見ても驚くことなく、普通に服を脱ぎ始めた。  芳玲が肉棒をしゃぶるのをやめないので、武志は快感に喘ぎながらも、香露が服を脱ぐのを見つめた。  先ほどは最初から裸だったので、香露が服を脱ぐのを見るのは初めてだ。  隠すのではなく、かと言って見せ付けるのではなく、極当たり前のことをしている風で服を脱いでいく。そこには卑猥さは無く、まるで美術性の高い映像を見ているようである。  香露は躊躇することなく全てを脱ぎ全裸になると、芳玲の横へやってきた。  芳玲が口から肉棒を外し、すっと場所を開ける。中国国内では香露のほうが位が上なのだろう。香露もそれが当たり前という感じで自然に動いている。  香露は武志の上に覆いかぶさりキスしてきた。武志の顔を両手で挟み、唇を押し付けてくると、舌を口の中へ潜り込ませてきた。  体をくねらせて、体をこすりつけながら、舌をねっとりと絡ませてくる。  武志が濃い香りの唾液をすすっていると、ふっと香露の顔が離れた。  すると、すぐに芳玲の顔が迫ってきて、口を奪われた。香露とは違った種類の香りの唾液が注ぎ込まれてくる。武志はそれも夢中ですすり、二人の唾液の違いを味わった。  香露の濃密な甘さの香り、芳玲の爽やかな甘さの香り、そして二人ともその味にはかすかな甘さが含まれている。  芳玲の顔もすぐに離れ、また香露の顔が迫ってくる。二人は武志へ交互にキスをして、その入れ替わりは早くなっていく。最後には二人同時に武志へキスしてきた。  武志はこの上も無い幸福を味わっていた。最高ともいえる美女二人に同時にキスされる。体には四つの乳房が押し当てられ、四本の手が体をまさぐり、四本の脚が絡みついている。  武志はあっという間に溶かされていった。  それから二人は武志の体を半分に分け、左側を香露、右側を芳玲が受け持ち、二人掛りの愛撫が始まった。  耳からスタートして、首筋、肩、脇の下、乳首と、唇と舌が這い回る。 「はあぁー……」  特に二人同時に脇の下を責められたときは、武志は声を抑えることができなかった。片方を責められるだけでも凄く効くのに、両方同時に、しかも肉棒は二人の手であやすようにゆるゆるとこすられている。  芳玲のフェラで高まっていた射精感がキスの間で一旦落ち着いていたのに、再び急激に盛り上がってくる。  武志は震えるような感動と興奮と快感を覚えていたが、逃げることなく一生懸命受け止めた。このような体験はこの先、一生無いかもしれない。そう思い、心と体に記憶を刻み付けた。 「あ、あぅ、あううううぅー……」  部屋の中には武志の喘ぎ声だけが響く。二人は急ぎつつも手を抜くことなく、持てるテク全てを武志へぶつけている。  捕虜同士とはいえ、国では香露のほうが位が上なのか、香露が主導しているようだ。声には出さないが視線や動きで芳玲を動かしているように思える。中国の部隊では複数プレイは当たり前なのか、それとも今日の為に特別な訓練をしてきたのか、二人は完全に息が合い、見事なテクで武志を追い上げる。  武志は悶えながらも、時おり頭を上げて二人の様子を見る。すると、二人はその気配を感じて、武志へ妖艶な視線を向けてくる。二人に見つめられると恥ずかしいような、悪い事をしているような複雑な気持ちになってくる。  その思いも次々に襲ってくる快感によって、すぐに吹き飛ばされてしまう。  二人は競うように奉仕してくる。よりサービスが良いほうが生き残れるかのようだ。  これが彼女達の本質なのかもしれない。きっと、男に仕えるように骨の髄まで教えられてきて、それが人格の一部になってしまっているのだろう。そこに、戸惑いやためらいは一切無かった。  二人の愛撫は甲乙付けがたかった。純粋なテクではわずかに香露のほうが上に思える。唇、舌、手、脚、表情、仕草、それぞれほんの少しだけ香露のほうが優っていて、トータルとして香露のほうが上に感じられるのだろう。  だが、芳玲はまだかすかに気を流していて、それが痺れるような快感となって、香露との差を埋めている。  武志は快感に翻弄されながらも右半身と左半身とで違う感覚を正確に感じ取っていた。  二人の愛撫が鼠蹊部を通り、ついに股間へ達した。二人は武志の脚にそれぞれ跨り、胸をこすり付けるようにしながら、股間へ顔を突っ込んでいる。太ももには二人の乳房がそれぞれ当たり、柔らかさを十分に感じる。固くなった乳首のコロコロした感触も良く分かる。とても贅沢な感触だ。  二人が肉棒を持ち上げ、まずは袋舐めから始まった。タマも仲良く半分こにして、口の中で転がしてくる。  香露とのセックスの後、武志もシャワーを浴びていない。一応ティッシュで綺麗にしたが、まだまだ汚れて、匂いも付いているはずである。それなのに、二人は何事も無いかのようにしゃぶりついてくる。  武志は本当にありがたいと思った。  そして、二人の口が竿へ移動して、いよいよダブルフェラが始まった。まるで打ち合わせをしていたかのように息が合ったフェラだ。  二人揃って竿を横咥えして、同時に上下に動く。かと思うと、タイミングをずらして逆方向に動いたりする。  また、上下に分かれ一人が亀頭を咥えたかと思うと、一人が袋や付け根を責める。 「ん、んん、んふうぅー……。おおおおぉー……」  武志は心の底から満足の息を吐きながら、二人の頭を肉棒へ押さえつける。  こんな凄い美女二人のフェラなんて二度と味わえないだろう。押さえつけずにはいられなかった。  この幸せがいつまでも続いて欲しい。その武志の願いもむなしく、残り時間は少なかった。一回しか射精のチャンスは無いだろう。  その一回をどうするか。極上の女性二人を相手にして、武志はどうしようかと悩んだ。  途中で意識を失ったのでまだ余力の有るはずの芳玲をメインにして、香露にそれを手伝わせるか。  それとも格上の香露へ挿入しながら、芳玲をアクセントにするか。  二人を上下に重ねて、交互に突き入れるか。  色々考えたが結局、武志は二人に任せることにした。二人なら複数プレイも慣れているはずだ。中国の権力者は、自分からは何もせず女性に全てをやらせるというイメージが有る。二人に任せれば、この状況で二人にできる最高のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。武志はいつの間にか二人のテクに絶対の信頼を寄せていた。  二人は肉棒を離すと、芳玲が上半身、香露が下半身に陣取った。  香露は肉棒を掴むと、微調整なしの一発で肉棒をぬぷっと秘肉に咥え込んだ。簡単に見えて、これは難しい。普通にできることではない。こんなことにまでテクを見せ付けるのかと武志は思った。  香露は女性上位で腰を動かし、武志に乳房の揺れを見せつける。豊かで形が良く柔らかい乳房が跳ねるように上下に揺れている。  この体勢だと、香露の素晴らしいスタイルも良く見える。細くて長い首から華奢な肩への柔らかな曲線、乳房から体へのまろやかなライン、細いウエストから豊かなお尻への張り出しと、一目で色々楽しめる。  そして、股間では元々狭い秘肉が小気味良く締め付け、肉棒に射精を促してくる。  気の助けがなくても香露の中は十分に気持ち良い。狭さ、締まりの良さだけではなく、十分すぎるくらい潤み、細かく襞の多い膣壁が肉棒をしごきたてる。秘肉の性能だけでもS級クラスだ。  芳玲がサポートするようにキスしてきて、武志は頭がぼぉーとなってくる。  そこで、二人に手を引かれ、武志は上半身を起した。香露の腕が武志の首に回され、乳房で胸をこすられる。亀頭の先には香露の体重を感じる。 「ア……、アァ……、ア、アアァー……」  耳元では香露の情感がこもったかすかな喘ぎ声が聞こえる。  芳玲は後ろに回り、胸を押し付けながらうなじや背中にキスしてくる。  武志は夢の中に居るような気持ちにさせられてきた。  意識が定かで無い中、香露が後ろへゆっくりと倒れこむ。武志もつられて倒れ込み、正常位の体勢になった。  武志は全く動いていないが、秘肉が精液を絞り出そうとするかのように根元から先に向けてしごいている。亀頭の先が吸引され、子宮に吸われるような感覚を覚える。  限界まで興奮して、なおかつ意識もうつろで我慢が効かない状態で、この責めはきつかった。  精液がすぐそこまで込み上げてくる。すぐにでも吹き上げてしまいそうなのを、武志はもっと香露を味わいたい、中に居たいという思いだけで堪えていた。  追い討ちをかけるように芳玲の舌が背中をゆっくりと下へ降りていく。腰を通りお尻に着くと尻丘を責め始めた。  舌が這い回り、唇が吸いつき、甘噛みされると、さらに武志は追い込まれる。 「あ、あ、あ、あぁ……」  武志は香露にしがみ付いて耐える。  芳玲は容赦しなかった。手を尻肉に掛けると、ガッと左右に割り開いた。そして、武志のアヌスに吸い付いた。 「あひぃー……」  武志は叫び声を上げた。  芳玲の舌はアヌスだけでなく、その周辺でも暴れまくる。  武志は肛門を引き締め耐えるが、本当のぎりぎりまで追い込まれてしまう。くすぐったさの混ざった甘黒い快感がアヌスから背中を通り頭まで這い登ってくる。  アヌスはすぐにヌルヌルにされ、ほぐれていってしまう。  そこで、芳玲は舌をアヌスに突き刺した。そして、残っていた気を全て送り込んだ。 「うああああぁー……」  武志は生まれて初めての感覚に混乱した。アヌスが妬けるように熱くなり、その熱で溶けていっているようだった。背徳感をともなった黒い愉悦が直腸から内臓を通り頭まで突き抜ける。神経という神経に電流を流されているようだ。 「あっ……、あっ……、あっ……、あ……」  刺激が強すぎて声も上手く出せない。武志は涎を流しながら快感に体を震わせる。アヌスに気を流されるのがこれほど効くとは思ってもいなかった。  そこで駄目押しに芳玲がアヌスの中で舌をくねらせた。武志は肛門を引き締め動きを抑えようとしたが間に合わなかった。逆に舌を噛み締める結果となり、さらなる快感となって武志を襲った。  これには武志は耐えられなかった。 「うわぁー……、だ、だめ、もう、出る。あ、あぁー、だめだー……」  体の内側から押されるように、精液が物凄い勢いで亀頭から噴き出した。  ぶびゅるるるるー、ぶしゅうううぅー……、びゅるるるー……。  今日四回目の射精とは思えないくらいの量だった。  武志の激しい射精を香露がしっかりと体を抱きしめて受け止めてくれる。全てを許してくれる優しさだ。 「あ、あ、あぁ……」  武志は香露の体に包まれたまま、最後の一滴まで出し尽くした。香露の秘肉も搾り取るようにうごめいている。  まさしく全てを出し尽くした感じだった。もう体力も気も精液も何も残っていない。完全に燃え尽きた。  武志は動くのもおっくうなほどの倦怠感に包まれていた。自分の体を支えるのも面倒で、香露に全体重を預けてしまう。  このまま、時間が止まれば良いのにと武志は思った。  そして、トロトロとまどろんでいる内に武志の意識はかすんでいった。 第5部(3)へ続く... 動画 アダルト動画 ライブチャット