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一条流の戦い:第72章

 武志は真理が動けるようになるまで側に付いていた。それから真理を自分の部屋に戻らせ服を着替えさせる。  その間、武志は軽く運動して汗をかいた。体を動かしながらも武志はこれからの事を考えていた。  今晩は何が起こるのか。二年前は知香が来た。だが、知香とは先月何度も体を合わせている。ということは知香以上の凄い人が来るのか。そして明日から真理と何をしようかと漠然と考える。  その後、シャワーで汗を流し、くつろいでいる頃には早くも夕食の時間になった。  この研修施設では夕食の時間が六時と普通より早めに設定されている。やはり、夕食後にも色々あることを考慮して早めに設定されているのだろう。  夕食には頼子あたりが出てくるかと思っていたが、同席するのは真理だけで少しだけ拍子抜けした。  武志はこれからの事を考えガツガツと夕食を平らげる。まだ二日間もあるのだ、体力を維持するためには食べられるだけ食べたほうが良い。  夕食後は部屋に戻ってダラダラと時間を潰した。忙しくて見ていなかったDVDを見たり、テレビのバラエティ番組を見て笑ったりしていたが、どうしても乗り切れない。今晩起こる事を想像すると、集中して画面を見ることができないのだ。  時間がたつのを遅く感じながらも、武志がそわそわしながら待っていると、ようやく時計が九時を指した。  いつ来るか分からないものを待つほど、イライラするものは無い。武志のストレスが噴出しそうになった時にそれは起こった。  何も触っていないのに突然部屋の照明がぐっと暗くなった。ぼんやりと部屋の様子は分かるが、はっきりとは見えない。  停電かと身構えるが、すぐに違うと気付いた。停電なら全部の電気が消えるはずだが、照明は薄明かりが点いているし、AV機器のランプも点いたままだ。 (来るのか)  そう思った瞬間、ドアノブが回され、ドアがゆっくりと開いた。  廊下の照明も落とされているようで、誰が来たのかはっきりしない。  その人物はドアを閉め、ゆっくりと武志の方に向かってくる。  武志の目が暗さに慣れ、二人の距離が縮まり、ようやく顔を判別することができた。以前に見たことがある顔、清佳だった。  二年前に会ったときは薄暗く、半分寝ぼけていて、夢かもしれないと思う状態で鮮明に顔を覚えているわけではない。だが、この物腰、体から滲み出るオーラのような雰囲気、間違いない。いくら部隊が凄いといっても清佳のような女性を何人も用意することはできないだろう。  もう二度と会えないかもしれないと思っていただけに、喜びは大きかった。ひょっとしたら来るかもしれないとは考えていたが、本当に来るとは驚いた。  武志はここには居ない頼子に心の底から感謝した。  そして武志はあらためてじっくりと清佳を見た。  だが顔を見ても特徴が掴みにくい。芸能人で似てる人も居ない。たしかにきれいな人だが、驚くほどではない。今までに会ったことがあるA級の隊員や、知香のほうがよっぽど華があり美しい。  あえて何かに例えると、きれいなのになぜか売れない芸能人か会社の美人社員といったところか。顔にオーラが無く、見た目は一般人と変わらない。  顔の印象からストーリーを作ると、年は二十八歳。そこそこの短大を卒業して、年商百億くらいの中堅企業に入り、最初は受付嬢。二年して後輩にバトンタッチして、総務へ異動。そこで五年間働いていて、今は気がきいてやさしいと職場の人気者かつ重要な戦力。そして二十七歳の時に短大時代にサークルで知り合った彼氏と結婚。現在は共働きで子供はまだ無し。近所では美人の若奥様として話題になっている。  そんな人物像が浮かんでくる。  だが清佳の特徴は顔ではなかった。全身から匂い立つ様な淫靡なオーラこそが最大の特徴だ。  暗くてはっきりしないが、薄くて透けているガウンのようなものを羽織っている。ガウンといっても、足首までの長さがあり、天女の羽衣と言ったほうが良いかもしれない。  彼女が側に来るだけで本能を刺激される。鼻の奥が熱くなり、胸もドキドキしてくる。変な電波でも出されているかのようだ。  武志は清佳が近づいてくる姿から目を離せなかった。  清佳は武志の手を取り立ち上がらせると、何も言わず武志の服を脱がせ始める。  武志は清佳の雰囲気に飲まれ、されるがままに服を脱がされていく。  もう一度会いたいと思っていた人なのに、実際に会って見ると魔法か催眠術でも掛けられているように何もできない。  よどみない手つきであっという間に裸にされると、武志はベッドの上に横たえられた。  清佳は武志の服を簡単に畳むと、自分も羽織っている物を脱いだ。  身に着けていたのは薄布一枚だけで、それを取ると全くの全裸だった。  武志は清佳の裸をじっくりと見た。薄暗い中でもある程度の事は分かる。  スタイルはそれほど悪くない。胸はCカップくらいありそうだし、無駄な肉は付いておらず、腰もちゃんとくびれている。だが、それはあくまでも一般の女性として見たらの話で、今までにもっと凄い女性何人もの相手をしてきている。彼女達と比べたらどうしても見劣りしてしまう。  それなのに彼女からは濃密でエロティックな雰囲気が溢れ出している。  それこそがS級隊員の資質、日本の秘密兵器としての能力なのだろうか。  清佳は武志の側に横たわると耳元に口を寄せ、甘い声で囁いた。 「私にまかせて、楽にしてください」  清佳の声が耳の奥に響く。声だけでゾクゾクしてくる。今までにあまり無い経験だ。  武志は言われる通りに体の力を抜き、しばらく様子を見ることにする。  清佳は武志に覆いかぶさるとキスしてきた。他人が見るとなんでもないように見えるだろうが武志はかなり戸惑っていた。  ただ、普通に舌を絡めるだけのキス。素人でもこのくらいのキスをする人は多いだろう。  それなのに、体が甘く痺れて動かない。清佳の体が触れている所全てから力を吸い取られている感じだ。力が抜けるのと逆に快感がどんどん入り込んでくる。  武志は二年前のことを思い出していた。あの時も全身が溶けるような感覚がして、何が何だか分からないうちに終わってしまったのだった。翌朝目が覚めたときには、あれは夢だったのかと思ったほどだ。  そして清佳のキスは甘かった。正確に言うと、とろける感じがした。極上のスイーツが舌の上で溶けるのに似ている。  武志の頭は徐々に理性を蝕まれ、快感が広がっていく。このままではダメだという気持ち、もう少し様子を見ようという気持ち、これはご褒美なのだからこのまま満喫すれば良いという気持ち、さまざまな考えが頭の中を駆け巡る。  武志が逡巡している間に、清佳の口は武志の口から離れ、他の部分へと移っていく。  清佳の愛撫はこれまで経験したことが無いほど丁寧だった。唇と舌が漏れなく武志の体の表面を通っていく。また、同じ所もルートを変え、別角度から唇が通過していく。  手の指、足の指も一本ずつ、体の表側で舐められて無いところは残っていない。  もちろん、口以外も遊んでいない。手脚は常に武志の体に絡みつき、そして乳房をこすりつける。その清佳の体が触れる部分全てからじんわりと快感が湧き上がる。  もう武志は天国に居るような気分だった。香露と芳玲に二人掛りで責められた時と勝るとも劣らない気持ち良さだ。全身が熱く、体の奥がズキンズキンと疼いている。精液が出口を求めて渦巻き、肉棒は痛いくらいに勃起している。  武志の意識が朦朧としてきた時、ふいに清佳の動きが止まった。  ようやく終わったかと武志が一息ついた瞬間、ごろんと半回転させられうつ伏せにされた。  そして、再び清佳の愛撫が始まった。  始めて何十分もたっているが、清佳はペースが全く変わらない。始めたときと同じ調子で、一切手抜きをすることなく、愛撫部を続けている。その間も体勢や位置を工夫して、可能な限り体を密着させてくる。  清佳の舌が首から背中、腰を通り尻に到達した。  尻丘も他の部分同様丁寧な愛撫が行われる。舌が満遍なく這い回り、吸い付き、時に甘噛みが混ざる。だが、中心部は素通りされ武志はじれったくなってくる。  尻もアヌス以外の全面が舐め終わり、武志が一番肝心な所はおあずけかと思った時に、突然舌がアヌスに触れチロチロと刺激してきた。 「あぅっ」  思わず武志の口から声が漏れる。武志が背徳的な快感を甘受しようとアヌスに意識を集中すると、清佳の舌はふいっと太ももの方に移ってしまった。  そこからまた今まで同じようにしつこいくらい丁寧な愛撫が始まる。  武志のアヌスは中途半端な刺激で逆に疼きを覚えてしまう。 (弱点だと知ってて、わざとやったな)  武志は清佳の小憎らしい小技に闘争心を燃やした。  清佳の舌は太ももから膝の裏、ふくらはぎへと移っている。清佳の愛撫は丁寧なだけではなく。ツボを抑えている。感じやすい所は軽く、くすぐったい所は微妙な力加減で、それ以外の所は強めにと、武志の体全体の性感を掘り起こしている。武志は体全体に火が点き、今にも噴出しそうな感じを覚えていた。  だが、それももう終わる。清佳の舌は足に到達していた。  そして清佳の愛撫は止まった。  髪の毛が生えているところと股間以外は全ての場所を舌が通っていた。舌は疲れないのかと余計な心配をしてしまうほどだ。  武志は再び半回転させられ、仰向けにされた。今から何が始まるのか、武志は少しワクワクしていた。  先ほどのアヌス舐めで対抗心を燃やした武志は、これから反撃だぞと待ち構えている。  しかし、清佳は武志の上に覆いかぶさると再び耳から首筋へと舌を這わせてきた。 (まだやるのか)  武志は驚き、呆れた。これほどまで丁寧な愛撫はやったこともされたことも無い。こんなに長時間愛撫していると、相手が覚めるのではないか、逆効果なのではないかとさえ思える。  だが、そんな考えもすぐに吹き飛んだ。  清佳は的確に武志の感じる所を一番感じる方法で責めてきた。耳、首筋、脇の下、乳首といずれも武志の好物ばかりだ。  それで武志はようやく理解した。  一周目は単なるポイント探しであり、下準備だったのだ。  たったそれだけの為に一時間以上も時間をかけている。清佳の奥の深さに武志は畏怖を覚えると共に感心してしまった。  ここからは自分も参加させてもらう。二年前の自分とは違うということを清佳に見せたい。あの時は何もできなかったが、今なら清佳を思い切り感じさせることができる。  武志は清佳の体に手を伸ばした。  清佳の体には適度に脂がのり、とても触り心地が良い。肌もしっとりすべすべで最高の手触りだ。動きを邪魔しないようにしながら清佳の体に触れ、指先から気を流していく。それと同時に清佳の感じるポイントを探す。  そうしているうちにも、清佳の愛撫もどんどん進んでいる。全身がじわじわと熱くなってきている。肉棒が清佳の肌でこすられるだけで精液を吹き上げそうになる。清佳の時間をかけた愛撫が今頃になって効いてきた。  全身が燃えるように熱くなり、ズキンズキンと疼いている。  ここまで来て武志はようやく気が付いた。 (第三の奥義だ)  清佳は舌や指から気を流しているのではない。体全体から気を発散させているのだ。それが微量すぎて今まで気が付かなかったのだ。そうじゃないと今の状態が説明できない。  この全身が燃える感じは普通の愛撫では絶対にない。舌や指から気を流されれば武志も気が付く。それが今まで分からなかったということは、武志が気付かないほど少ない量の気を長時間にわたって染み込ませ続けた結果だ。  このやり方は一条流の第三の奥義、『燃焼』と全く同じだった。武志はまだ一度も試したことは無いが、知識としては知っている。清佳が奥義を使えることに武志はショックを受けた。  清佳が分かってやっているのか、それとも経験上一番相手が気持ち良くなる方法を見つけ出したのかは分からない。最初の愛撫にはこういう意味があったのだ。武志はここまで気が付かなかった自分に腹を立てた。  今からでも挽回できるのか、武志は焦ってきた。  清佳は武志の上半身の愛撫を終え、太ももの内側に舌を這わせている。好都合に清佳の股間は武志の顔の横にある。  武志は清佳の腰をつかむと引き寄せ、股間を自分の顔の上に持ってきた。自然と清佳が上のシックスナインの形になる。  武志はためらうことなく秘肉にしゃぶりつき、舌先から気を全開で流した。 「んんっ……」  清佳は一声うめくと腰を動かし逃げようとする。  武志はそれを押さえ、いっそうはげしくしゃぶりついた。  清佳の秘肉は一般的な日本女性の物だ。はみ出た小陰唇には少し色素が沈着し黒ずんでいる。クリトリスは包皮の下で少しだけ顔をのぞかせている。  秘肉の中に舌を差し込み、愛液をすすった。それはしょっぱく、酸味、苦味は少なく、匂いもそれほどきつくない。普通の女性となんら変わりない。それなのに、なぜかとても美味しく感じる。気のなせることなのか。  武志はそう考えながらも必死にしゃぶりついた。唇と舌をフルに使い、秘肉を責める。穴の中で舌を暴れさせ、襞を裏表満遍なく舐めあげる。そして鼻で会陰やアヌスをつつく。 「あっ……、あぁ……」  清佳は体をよじって耐えようとしているが、愛液の量は増え、色も匂いも段々濃くなってくる。  清佳もこのままではダメだと思ったのか、太ももへの愛撫を止め肉棒を口に含んだ。 「あ、あぅー……」  今度は武志がうめく番だった。  いつの間にかに暴発寸前まで追い上げられていた肉棒を温かい口に含まれ、舌で亀頭を一舐めされると、甘い快感が股間から頭まで突き抜けた。  清佳の口の中に入っている部分が丸ごと溶けそうなほど気持ち良い。溶けて清佳の口と一体化したような感覚だ。それに唇の締め付け具合、舌の動かし方もとても良い。香露と比べたらほんの少し劣るかもしれないが、最上級のテクニックだ。  フェラ全体の評価としては香露と比べて全く引けを取らない。  体全体に火が付いた状態で、この快感はたまらない。武志はたちまち射精寸前まで追い上げられる。  ここでのハーレム状態を期待して、一週間以上も射精していない。溜まりに溜まっているだけに、予想が外れたことが強烈に裏目に出ている。  武志は苦し紛れに清佳のクリに吸いついた。唇で包皮を押し上げ、舌先から全開で気を流しながら高速で弾く。そして最後の手段として指先を清佳のアヌスに当ててそこにも全開で気を流した。 「んんんんー……」  清佳が肉棒を含んだまま、うめき声を上げた。  それでも止まりそうになる口と舌を必死で動かし、武志を追い上げる。  武志も丹田に力を込め必死に射精を押さえ込みながら、舌を動かす。  もうそこからは我慢比べだった。清佳も体を震わせながら濃厚なフェラを続ける。口だけではなく、片手で竿をしごき、片手で玉を優しく転がしてくる。  武志も負けじと唇、舌、手を総動員して清佳を責める。  この勝負は先に始めた清佳が有利だった。武志の腰は痺れ、ビリビリッ、ビリビリッと甘い快感が腰周りに走っている。もう一押し何かあればすぐにでも精液をぶちまけてしまうだろう。  武志の我慢も限界に近づき、もうダメだと思い始めた時、急に均衡がくずれた。 「あ、あ、ああああぁー……」  清佳が一際大きな声をあげると、肉棒から口を離し、武志の腕からも逃れて、ベッドの上で横たわり大きく息をしている。  武志が感じていたのと同様に清佳も非常に感じていたのだ。そして絶頂に達する寸前で武志から逃れたのだ。  武志は芳玲、香露、清佳と気を使う相手と何度も体を合わせているが、清佳は武志しか相手にした事はない。それに二年前の初めての時は清佳が一方的に武志を責めて終わっている。だから実際に相手から気を使われるのは今回が初めてといってよい。  その経験の差が現れた。武志は幸運ともいえる事態に胸を撫で下ろした。 (このまま一気にケリをつけよう)  武志はいまだに激しい息遣いをしている清佳の所に行き、その両脚を抱えた。  そして、狙いを付けると、清佳の中に入って行った。 「あ、あ、あはぁー……」 「んっ、んん……」  清佳と武志の二人が同時に声をあげた。  清佳の中は想像以上の気持ち良さだった。作り自体は普通の女性と変わらない。だが、その締まりの良さと複雑な動き、そして、気によるものなのか、本当に溶けるような快感があった。  肉棒が根元から溶けて清佳の秘肉と交じり合うかのような気持ち良さ。これは、香露の時の気持ち良さとも違う、今まで経験した事の無いものだ。おそらく秘肉全体からも気が滲み出ているのだろう。この気持ち良さは他に説明が付かない。  先ほどまで限界近くまで追い上げられ、まだ体が元に戻ってない状態では、すぐに動けなかった。少しでも動けば暴発してしまいそうなくらい気持ち良い。  清佳も肉棒の先から全開で気を流され、絶頂寸前をぎりぎり踏みとどまっている様子だ。  二人は突発的に膠着状態に陥った。  そこで、清佳が武志の腕を取り、自分の方に引き寄せた。  武志は瞬間迷ったが、されるがままに清佳の上に倒れ込んだ。これで二人は正常位で体の前面同士を密着させることになった。  二人とも一切動いていない。清佳の秘肉が搾り取るような動きをしているだけだ。傍から見ると二人で抱き合って全く動いていないように見えるだろう。  それなのに武志は猛烈に追い込まれていた。  清佳と体の前面が触れ肉棒を入れているだけなのに、全身裏も表も全てを包まれているかのように錯覚してしまうくらい、体がとろける快感に包まれていた。 (このままでは押し切られて負けてしまう)  武志は少し焦ってきた。清佳は武志の気に慣れてきたようで、打ち寄せる快感に耐えながらも、徐々ににそれをコントロールしつつあるように感じられる。さすが、S級の隊員、日本の秘密兵器だ。  武志は意を決して腰を突き上げた。肉棒だけではなく、体全体に快感が突き抜け、腕から力が抜けそうになる。それを腕力で押さえ、なんとか腰を動かし続ける。  最初はゆっくりと、それから徐々にスピードを上げていく。  ちょっとでも気を抜いたらすぐにでも射精してしまう、ほんとうにぎりぎりの状態だ。  清佳の秘肉も武志から精液を搾り取ろうと、絡みつき、カリや竿をこすってくる。  何か技を使って清佳に止めを刺したいが、あまりにも気持ち良すぎて意識が集中できない。亀頭から最大限で気を流すのが精一杯だ。  武志は自分を信じて腰を動かし続ける。だが、限界ラインにゆっくりと近づくだけで事態は好転しない。  清佳もぎりぎりの所で踏みとどまっているようだが、そこからさらに限界に近づく様子はない。  武志は勝負に出た。  清佳の背中に手を回し、清佳ごと起き上がり対面座位の形になる。そしてそのまま後ろに倒れて女性上位の形になった。この体位なら清佳のアヌスに指が届く。先ほどの反応からして、アヌスが彼女の弱点かもしれない。だが、それと同時に清佳が動きやすくなるという諸刃の剣でもある。  さっそく清佳が胸をこすりつけながら、腰を動かし、秘肉で肉棒をしごき始める。  主導権を握られる分、武志はさらに限界に向けて追い上げられる。  清佳のアヌスに手を伸ばし気を流すが、清佳は体を震わせながらもなんとか責めに耐えている。  これを耐えられたらもう打つ手が無い。  武志は何とか逆転の手は無いか、かすむ頭で考えた。  清佳と香露を比べると気の使い方が違う。香露は自分に近いやり方だ。体の中に溜めた気を指先や舌、性器から相手に流し込む。それに対して清佳は体全体から気を発している。触れているところ全てがじんわりと熱くなり、気持ち良くなってくる。  もうかなりの時間気を流し続け大量に消費しているはずなのに、一向に気が無くなる気配が無い。相変わらず体全体から気を放出している。清佳は気の量が生まれつき多い体質なのか。  気の量……。  そこで武志はハッと気が付いた。  分かった。清佳は気の量が常人と比べ物にならないくらい多い特異体質なのだ。その為に溢れた気が自然と体全体より溢れ出しているのだ。以前気を持つ女性を調べようとして、ターゲットに直接触れて調べたことがあった。あれと同じ理屈で、その溢れる量が桁違いに多いのだ。  だが、何か弱点は無いのか。このままでは一方的にやられて終わってしまう。  武志は必死で考える。  清佳は香露よりは少しだけ肉付きが良いとはいえ、体格が普通の女性と変わらない。ということは気のエネルギーはどこから来ているのか。武志の考えでは気は筋肉量に比例する。実際香露の気の量は体格並みのものしかなかった。清佳には目立った筋肉など無い。ごく普通の体型だ。  しかし物理で習ったエネルギー保存の法則から考えて何らかのエネルギー源がないと、気の放出を続けることはできないはずだ。清佳が魔法使いで無い限り、物理法則には逆らえない。  すると考えられるのは体力しかない。おそらく清佳は、自分の意思で自由にできるかはともかく、体力を気に変換できるのだ。ということは今は急激に体力を消耗しているはず。清佳の体格から考えてそれほど体力があるとは思えない。それが清佳の弱点なのだ。  だから『まかせてください』と言って、先に責めてきたのだ。  まずは先に自分から愛撫を仕掛ける。相手の感じるポイントを探すと同時に、相手が気が付かないうちに体へ気を染み込ませる。次に相手の感じるポイントを重点的に責める。その頃には染み込んだ気がボディブローのように相手を絡めとる。そして最後に挿入して短期決戦で終わらせる。  思い付いてみると、色々なことが繋がって見えてきた。  そうと分かれば反撃のやり方は簡単だ。体力勝負に持ち込めばよいのだ。こちらから責めて責めて清佳を感じさせ、体力を消耗させれば良いのだ。  問題はそれまで自分が我慢できるかどうかだ。  これまでにじっくりと責められた体には全体に火が付き、いまにも破裂しそうだ。清佳の体力を奪うまで持ちこたえられることができるか。  だがやるしかない。清佳がこの部屋に来た理由は、無論自分への褒美の意味もあるだろうが、頼子のどこまで成長したか見せてみなさいという意図があるような気がする。  自分も二年間知香や清佳を当面の目標にしていた。一方的にやられたのであれば、一条流継承者として面目が立たない。  絶対に清佳を堕として、最高のセックスをしてみせる。武志は気持ちを引き締めた。  そして武志の反撃が始まった。  体力勝負に持ち込まなければいけない。清佳の腰を引き付けできるだけ一番奥まで抉るように突き上げる。  清佳の体が武志の上で飛び跳ねる。 「あっ、あっ、あっ、あっ……」  武志の動きに合わせて清佳の声が漏れる。  かすかに清佳の動きが鈍ったように感じられる。  そこで武志はまた気が付いた。  ひょっとして清佳は責めに弱いのか。素晴らしい体やテクを持っている女性に多いことだが、相手の男がイクのが早すぎて、耐える経験が少ないのだ。清佳レベルの極秘の隊員になると男性相手の訓練をやることはほとんど無いはずだ。となると男性からの責めに弱いことが十分に考えられる。  武志は一層激しく清佳を責めたてた。  それは清佳を追い込むと同時に、自分がうける快感も大きくなることを意味する。  清佳の動きが鈍った分、自分の動きが増すことで快感のレベルは下がることなく、じわじわと上がっていく。 「あぁー……。い、い、いぃー……」  清佳のあえぎ声はますます激しくなっていく。  武志は丹田に力を込め必死で射精感を押さえ込みながら、力一杯腰を突き上げる。  亀頭の先が子宮口にガンガン当たっているのが分かる。亀頭の先からも竿からも全開で気を流し続ける。 「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ……」  武志が奥を突くごとに清佳の声が漏れる。  武志は限界ぎりぎりの所で踏みとどまりながら、清佳を責めた。  もう武志は快感が強すぎて叫びたくなるほどだった。それほど責めても清佳が絶頂に達する気配は無い。  武志は怖い事を思い付いた。  まさか清佳は知香や純子のように絶頂の限界が高いのか。S級隊員のトップである。武志の知らない秘密の訓練を受けている可能性は十分ある。知香や純子以上の限界の高さを持っていても不思議ではない。  もしそれが事実ならどうやっても勝てない。  武志の瞳から力が徐々に消えていった。  前半に清佳の一方的な愛撫を受けていたことが強烈に効いている。もう意識を集中する事はできないし、今も体をぴったり合わせていることで、全身の炎は小さくなるどころか、かすかだが大きくなっているように感じる。  もうダメだ。ちょっとでも気を抜いたらすぐにでも噴出してしまう。そしてそのまま疲れ果て眠ってしまう気がする。もう辛い。これはご褒美なんだから、もっと楽しんだって良いじゃないかと頭の片隅で誰かが話している。  今ここであきらめて快楽に身を任せてもだれも文句を言わないだろう。頼子からの評価が下がるかもしれないが大勢に影響は無い。誰も傷つかないし、誰も困らない。  もう後は身を任せて楽になろう。きっと人生最高の射精ができる。  武志の心が折れかけていた時、顔に一粒の水滴が落ちてきた。  何だと武志が顔を上げると額に汗を浮かべている清佳の顔が目に入った。汗でほつれ毛が張りつき、鼻の頭には次の水滴が今にも落ちそうにぶら下がっている。  武志はすぐに理解した。  清佳も辛いのだ。それを必死に耐えながら武志を気持ち良くするために全力を出しているのだ。執拗なまでに丁寧な愛撫を思い出せば分かることである。  もう一度清佳の顔を見る。そこには勝ち負けなどにこだわる様子は全く見られない。純粋に相手の事を考え必死になっている表情である。  武志は猛烈に恥ずかしくなった。  それに比べて自分は本当に全ての力を出し切ったのか。相手の事を最優先で考えていたのか。勝ち負けにこだわり本来の一条流の教えを忘れていたのではないか。  いつでもあきらめられるということは、今じゃなくても良いということだ。まだ俺はがんばれる。まだ全ての力を出し切っていない。あきらめるのはそれからでも遅くない。  いや、あきらめるとかの話ではない。自分の最高のパフォーマンスが出せるかだ。それこそが一期一会につながる一条流の教えだ。  武志は気持ちを切り替えた。  武志の顔から険しさが消え、優しい表情が現れる。そして瞳に再び力が戻ってきた。  俺は顔までこわばっていたのか。武志は自分にあきれてしまう。俺はどこまでバカなんだ。何回経験して、教えられても覚えられない。何が一番大切なのかをすぐに忘れてしまう。  でももう大丈夫だ。今は何をしなければいけないか良く分かった。全力で清佳を気持ち良くし、自分も気持ち良くなり、今できる最高のセックスをすれば良いのだ。  そう思うと気持ちが軽くなった。体も少し余裕ができた気がする。  武志は清佳の口を奪い、濃密に舌を絡める。そして舌先から気を流し込む。 (こんな素晴らしい舌をじっくり味わわないなんてバカだった)  両手は清佳の感じる所を探して気を流しながら這い回る。 (清佳さんの体は触っているだけで気持ち良くなってくる。最高の手触りだ)  そして、亀頭からも竿からも気を全開で流す。 (最高に気持ち良い。二人の体が溶け合い、一つになったような感覚だ)  気持ちを切り替えるだけで、武志は幸福感に包まれていった。  後は二人で最高の瞬間を一緒に迎えるだけだ。  清佳の感じる所をさがしてカリで膣壁をこする。ここかな、こっちかな。  またGスポット目掛けて気を流し込む。 「あっ、あぁー……」  清佳が新たな感覚に思わず声をあげ、武志にしがみ付く。 (清佳さんも感じてくれてる) 「清佳さん、一緒にイキましょう。いいですね」  武志が問いかけると、清佳が何度も首を振ってうなずく。もう返事を声に出す余裕が無いのかもしれない。  武志の方も玉は持ち上がり、精液は今にも飛び出さんばかりにたぎっている。  清佳なら何も言わなくても武志の反応を感じ取り、絶頂のタイミングを合わせてくれるはずだ。武志は清佳を信じた。  武志はラストスパートに入る。  激しく舌を絡め、お互いにきつく吸いあう。  清佳の胸は二人の間で押し潰されひしゃげている。それをさらに潰すように強く清佳を抱きしめる。  腰は強く長いストロークで子宮口を押し上げ、肉壁を削り取る。 「ふぅんんんんー、んんんんー……」  キスでふさがっている清佳の口からは絶えずあえぎ声が漏れる。  清佳の体が細かく震え始める。秘肉もひくつき始めた。  もうすぐだ。  武志の射精感も最後のラインを超えようとしている。  二人の体は唾液と汗と愛液でドロドロに汚れ、そしてこれ以上くっつけないほど密着していた。  武志は本当に身も心も一つになったような一体感を覚えていた。全身が性感帯になったような感覚だ。そして清佳もまた同じように感じていることがなぜだか分かる。この時間が永遠に続いて欲しいとさえ思う。  二人は圧倒的な多幸感に包まれていた。  だがそれも終わる時が来た。  武志の我慢がついに限界を超えようとしていた。  肉棒が一段と太くなり、亀頭がぶわっと膨らんだ。  武志は少しでも奥で射精しようと根元まで押し込み、亀頭を子宮口にぴったり合わせた。  清佳も敏感に感じ取り、武志に力一杯しがみ付くと、秘肉全体を締め上げた。 (出るっ)  ぶしゅううううー……、ぶしゅしゅううううー……、ぶしゅううううー……。  それは体の中身を全て持っていかれるような、とても長い射精だった。  勢いこそそれほどではないが、まるで放尿のような長い長い射精だった。  清佳の秘肉はヒクヒク痙攣しながらもうねうねと動き、一滴も漏らすまいと根元をきゅっと締め上げる。 「はああああー……」  それは自然と声が出てしまうほど気持ち良かった。  あまりの気持ち良さに武志の体がブルブル震えた。今までに味わったことの無いような、二度と味わえないような最高の射精が続いた。快感、達成感、充実感、色々な感情が溢れ武志は最高の幸せを感じていた。  清佳は声も無く武志にしがみ付き、武志と同じように体をブルブル震わせている。  清佳もまた声が出ないほどの大きな快感を味わっていた。  武志は射精が終わっても抜くことなく、そのまま清佳を抱きしめていた。 「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」  室内にただ二人の激しい息遣いの音だけが響いた。  息が落ち着いてきたところで武志はさやかに話しかけた。 「ありがとうございました。俺はまだまだでした。もっと鍛えてきますから、また会えますか」  清佳は何も返事せず、ただ微笑んだ。  その後も武志と清佳はそのまま抱き合っていた。肉棒も抜かずに体をぴったりくっつけたままだ。  体を鍛えている武志にとって、清佳の体重くらいはなんとも無い。  清佳も安心して全体重を武志に掛けてきた。  二人の体は汗と愛液と精液でドロドロになっているがそれも気にならない。二度と離れたくない。そんな気持ちだった。  武志は何をしゃべれば良いのか分からなかったし、しゃべらなくても良い気がした。今なら何も言わなくても全てが通じる気がする。  清佳も何もしゃべらない。そもそも武志は清佳がしゃべるのをほとんど聞いたことが無い。無口なのだろうと勝手に解釈した。  二人は抱き合ったままの体制でずっといたが、夜もふけ疲れた武志はだんだん眠くなってきた。普段ならそろそろ寝る時間だ。  清佳からはまだかすかに気が出ているのか、抱いているだけで気持ち良くなって、時折、睡魔に引き込まれそうになる。  清佳が起きている間は起きていようと、つらつらと物思いにふける。  やっぱり最後清佳は自分に合わせてくれたのだろうか。普通に考えると知香や純子の限界が高いなら、それより上のランクの清佳が低いはずが無い。  でも、自分が最初から全力を出していたならどうなっていただろう。体力+気の量の合計で考えると清佳に負けているとは思えない。イカせることができただろうか。分からない。  そこで武志はまだ勝敗にこだわっている自分に気が付き、別の事を考える。  それより今日清佳が来たのは頼子の差し金だろうが、自分に何を伝えたかったのだろうか。頼子のやることにはいつも何か意味がある。  自分が少し道から外れようとしているのを、教えようとしたのか。  作戦に参加していると、どうしても一条流本来の考えからは外れていってしまう。教えが体に染み込んでいるはずなのに、天狗になったり、技に溺れてしまう。それを、このような形でバランスを取ろうとしているのか。  それとも、単に武志の実力を知りたかったのか。  武志を通して清佳と香露を比べようとしたのか。  また、訓練相手のいない清佳を鍛えるためだったのか。  どれも正解の気がするが、すこしピントがぼけている気もする。おそらく全部が理由なのだろう。そして武志が思いつかない理由が他にもあるのかもしれない。  本当にセックス以外に関しては、自分は単なる大学生なんだなと武志は思い知る。  後一つ引っかかることがある。奥義のことだ。武志が二番目の奥義を習得してからまだ間が無い。このタイミングで清佳が第三の奥義と同じ技を出してきたことに何か意味があるのか。  まさか頼子は奥義の内容を全て知っていて、なおかつ武志の取得度合いも把握しているのか。武志に次の奥義のヒントを与えるために、清佳に技を使わせたのか。  それは考えすぎだと思うが、ひょっとして頼子ならと思ってしまう。  清佳も頼子も正しいか正しくないか絶対にしゃべらないだろう。確かめようが無い。  そうして色々思いを巡らせているうちに武志はいつしか眠ってしまった。

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