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一条流の戦い:第71章

 武志が香露の上で抱きかかえられて、まどろんでいるとドアがノックされた。武志はその音で急に意識を引き戻される。夢の中のような浮遊感から覚め、ノックの音が耳に突き刺さり、心臓が痛くなるほど驚いた。
「そろそろ時間よー」
 知香が声を掛けながら入ってくる。
 武志は裸を見られて急に恥ずかしくなってしまう。知香とはさんざん裸の付き合いをしているが、他の女性と終わった後を見られるのは、普段とは違う恥ずかしさがある。
 武志はのっそりと起き上がった。すっかり小さくなった肉棒が香露の中からはずれ、にゅるんと抜けた。だるい体を叱咤してベッドの端に腰掛けると、香露と芳玲が極自然な感じで肉棒に口を寄せた。
 精液と愛液でヌルヌルに汚れているのに、二人は少しも嫌な素振りを見せずに当たり前のようにお掃除フェラをしていく。
 汚れを舐め取っては飲み込んでいき、武志の昂ぶった性感をゆっくりと鎮めながら肉棒をきれいにする。
 二人は最後まで最高のテクニックを見せてくれる。武志は少しぼんやりしながら二人の美女の姿を眺め余韻を味わった。
 肉棒がすっかり綺麗になったところで武志は立たされ、二人掛りで服を着させてもらう。
 知香に見られていることもあり、武志は気恥ずかしくなってしまう。高級ホテルで年上のベルボーイに荷物を持たれたり、レストランで上等すぎるサービスを受ける時の気恥ずかしさだ。普通の生活レベルの家庭に育った武志は貧乏性の面が有り、どうしても『そんなことまでしなくていいよ』と思ってしまう。
 特にトランクスをはかされる時などは恥ずかしさと申し訳なさで、いたたまれなくなり逃げ出したくなってくる。容姿が優れているわけでも、お金があるわけでもない、確かに血筋は古いがせいぜい四百年くらいだ。こんな自分に世界最高といって差し支えの無い美女が二人掛りで下着をはかせてくれる。それに仕事の時は下着にも気を付けているが、それでも一枚千円ちょっとの物だ。わざわざ人にはかせてもらうような物ではない。
 そんな武志の気持ちはお構い無しに、香露と芳玲は慣れきった動きで武志に服を着せる。
 武志はどちらかというと女性に責められるより、責めるほうが好きだ。かいがいしく世話をされるだけで申し訳なく思うのに、二人も疲れきっているはずと思うとその気持ちはさらに大きいものになる。
 武志が悶々としているうちに、二人の介添えで服を着終わった。
 そこで、知香が再び声を掛けた。
「今さら何を恥ずかしがってるのよ。後は私に任せて、先にホテルへ戻ってて良いわよ」
「えっ、あっ、はい……」
 武志の顔が恥ずかしさで赤らんでいるのを知香は見逃さない。
 横では香露と芳玲の二人が早くも服を身に付け、ボタンを止めている。
(二人が服を着るところを見逃した)
 女性が服を脱いで行く所を見たり、自分で脱がせるのも楽しいが、裸から服を着ていくのを見るのもけっこう興奮するものだ。
 さっきまで感じまくっていた女性がだんだん日常へと戻っていくみたいで、日常と非日常のギャップを比べることができて、武志は意外と好きだった。
 武志は少し残念に思った。
 そして、武志は部屋を出ようと歩き出して、はっと気が付いた。動きが鈍っていた頭の回転が上がっていく。
 これで二人とは一旦別れることになる。この後二人がどうなるのか分からない。もしかすると二度と会えないかもしれない。今生の別れかもしれないのだ。あらためて香露と芳玲を見た。
 先ほどまでのサービスは別れを前提としたものだったのだ。それは感謝なのか、プロとしての意地とプライドなのか、自暴自棄、媚なのか武志には分からない。一時間足らずの短い時間だったが、武志の今までの人生で最高ともいえる時間だった。心と体が溶け合い、全てが混ざり合い、何もかも出し尽くした。あんな時間は次にいつ訪れるか分からない。二度と来ないかもしれない。そんな時間だった。
 武志は複雑な気持ちになった。
 服を着終わった香露と芳玲も武志のほうを見た。
 二人とも武志とはこれでお別れになることが分かっているようだった。
 芳玲は諦念した感じであっさりしているが、香露はまだ言い足りないことがあるような離れがたい感じを漂わせている。
 知香が催促に来たということは本当に時間が無いのだろう。
 何か最後に言わなければと思うが、言葉が思い浮かばない。
 勝者が敗者にかける洒落た言葉を武志は持ち合わせていなかった。
「さよなら、元気で……」
 武志はそれだけ言うと、去りがたいものを感じ後髪を引かれながらも部屋を後にした。
 ドアが閉まるまで武志は二人の視線を背中に感じていた。
 武志は部屋を出てからも二人のことが心配で仕方が無い。
 根は優しい知香の事だから酷い事はしないと思う一方、仕事の事ではシビアになる知香だから日本の利益最優先で二人の将来など何も考えない気もする。それに決定するのは頼子部長やもっと上の人達だろう。
 知香が二人の事を親身に考えてくれたとしても、上の人の考えにどこまで影響力があるのか分からない。
 一介の非常勤隊員の武志には分からないことばかりだ。
 また芳玲や香露と会えるのだろうか。
 香露は本当に日本へ亡命できるのだろうか。知香には本人の希望を伝えてある。そのほうが良いと武志からも口添えした。香露のような素晴らしい女性を手放すのはもったいないにもほどがある。まだまだ味わい足りないし、彼女の技術を部隊に取り入れる必要もある。それに中国へ返すのは今後の危険が大きすぎる。次にまた敵として会ったときに、再び勝てるかどうかはとてもあやしい。まして、処分してしまうなどは人類の損失で言語道断だ。
 それから芳玲の希望は聞かなかったが、今後どうなるのだろうか。香露よりほんの少しランクが落ちるとはいえ、日米の部隊で考えても十分トップクラスで通用するレベルの人材だ。
 心配は尽きない。だが、この場で自分にできる事は何も思いつかない。だが、二人の身に何か起きたら全力を挙げて助けようと武志は思った。

 裏口には知香が用意したのであろう車が武志を待っていた。それでホテルに戻ると、知香が適当に言い繕っていたのか、フロントでは詮索されることも無く慰めの言葉をかけてもらい、部屋の鍵を受け取った。昨夜部屋を出るときに鍵を掛けた記憶が無いので、いつ誰が掛けたのか分からない。
 本当に気が引く人だ。自分は目の前のことに対するのが精一杯で、こんな細かい事にまで気をまわす余裕はない。もう何度目になるか分からないが、武志はあらためて知香の心配りに感心した。
 武志は部屋に入ると、シャワーで汗を流し髪を乾かすのももどかしくベッドに潜り込んだ。体は疲れきっていて、何も考える暇もなく眠ってしまった。
 眠りは深く、目が覚めたのは夕方だった。
 昼近くに戻ってきたので、五時間近く寝ていたことになる。
 色々なことがあったにもかかわらず、寝起きはとても良かった。体のだるさもすっかり消えている。体の中に空洞ができているような空虚感は変わらないが、体は軽い。これも気の効果なのかもしれないと武志は思った。
 自分の相手をした女性から、セックスの翌日は体の調子が良いという話を聞いている。男が気を使うと女性の調子が良くなるなら、逆に女性が気を使うと男性の調子が良くなるということも十分考えられる。
 これも将来の検討事項だと武志は頭の片隅に書きとめた。
 リビングに出てみると、知香が一人でノートパソコンに向かい何かを打ち込んでいた。
 熟睡していたので、知香が帰ってきたのも気が付かなかった。
「起きたのね。体の調子はどう?」
 知香がキーボードを打つ手を止め、武志へ振り向き言った。
「ちょっと寝たら、だいぶん楽になりました。えーと、真理さんは?」
「真理なら、まだ寝てるわ」
「そうですか」
 武志は我ながら酷いと思いながら、ほっとしてしまった」
 なんとなく、真理に会うのは気まずい。香露と芳玲の二人とさんざんセックスをしたのを知られているからだ。真理とは一ヶ月以上何もしていない。ずっとほったらかしていた。
 気まずい思いをしなくて済んだと思ったら、武志は急にお腹がすいてきた。
 昨日の夕食以来何も食べていない。
「台所に簡単な食事の用意がしてあるから食べて良いわよ。真理に寝る前に作ってもらったの」
「知香さんは?」
「私は報告書を作りながら色々つまんだから」
「じゃあ寝てないんじゃないですか」
「そうなのよ。ほんとにお肌に悪いったらないわよ。部長は人使いが荒いから。でもこれを仕上げたら思いっきり寝るわよ。今夜の当番は武志と真理に任せるから。よろしくね」
 知香がにっと笑って言った。

 その後、会議は二日間の中断を経て再開された。その二日間の間に日本から警護要員が追加され当初の倍の人数になった。武志達にその後出番は無く、一週間ホテルに缶詰になっていた。その間部屋から出たのは、真理が食料の買出しに一度出ただけであった。
 武志は一週間、寝て、起きて、運動して、食事しての繰り返しで本当にやることがなかった。勉強しようとしても一つも頭に入らない。気になることが多すぎて全く集中できなかった。できることといえば頭を空にして体を動かすだけだ。体を動かしている間だけは何もかも忘れる事ができた。
 その間も武志は芳玲と香露との戦いで使い切ってしまった気を補充するのに努めていた。万が一再び出動することになったとき、気が残っていなければ役に立たないからだ。
 知香に香露と芳玲がどうなったかを聞いても、教えられないのか、本当に知らないのか、何も教えてもらえない。わだかまりを感じながらも武志にはどうすることもできない。
 会議は幸いにも最終日まで何事も起こらず、つつがなく終わり、武志はインドネシアを去ることになった。中国側も厳重な警戒の中、二度目の作戦を実行するほど組織に力は無かったのだろうという知香の予想だ。諸外国も色々な思惑があり、これ以上の会議の混乱を望まなかったのだろう。
 会議終了の翌日、武志は写真係兼通訳として真理を連れて大急ぎでジャカルタ周辺の観光地を巡り、アリバイ作りに写真を取りまくった。駆け足での半日観光を済ませると、その足で空港に向かった。
 空港で真理と別れた武志は一人日本行きの飛行機に乗り込んだ。帰りも知香や真理とは別の便だ。
 機内では観光の疲れもあり、芳玲と香露との激しい戦いを思い出しながら、ほとんどを寝てすごした。
 こうして武志の八日間のインドネシア出張は終わった。

 日本に帰って二日後、武志は報告書提出のために頼子部長の元を訪れた。
 ほとんどの事は知香や真理が報告していると思われるが、香露や芳玲の事などで武志しか知らないことも有るからだ。
 そこで、武志は頼子から事件の概要を聞いた。
 あの事件は中国側による同時複数箇所攻撃で、狙われたのはホテル、総領事館、大使公邸だった。そこに新型ガスをまかれたのだった。
 ホテルの空調設備の中からはタイマー内臓のガスボンベが複数見つかっている。
 ボンベは各部屋同時にガスがいきわたるように巧妙に設置されていた。中国側は同じサイズの設備を作って実験したのではないかということだった。
 ガスは半睡眠状態に陥らせるもので、即効性にすぐれ、分解が早く、後遺症は心配ないらしい。
 サンプルで採取したガスも分解してしまい詳細は不明だが、状況からみて、あのガスを吸うと意識を半ば失い、暗示がかかりやすい状態になるのではないかと推測された。
 それから、中国側に三人目の侵入者が居たかの徹底的な調査が行われ、居なかったという結論が出された。その結果、情報は漏れていないということに落ち着いた。
 だが、情報が漏れなかったという保証はない。おそらく漏れたという前提で会議は進められたと思うが、下っ端で部外者の武志には関係ないことだ。
 武志は芳玲と香露のその後についても聞いてみた。二人とはあれ以来一度も会っていないし、消息も聞いていない。
 二人はアメリカ側へ一時預けられたということだった。その時、アメリカ側の尋問を受けたと思われる。
 その後、グアム、沖縄、厚木経由で日本に連れて来られ、現在は頼子の監視下にある。
 芳玲は中国側への返還が決定し、香露は日本への亡命が認められたそうだ。
 日米中、頼子と他部署の間でどのような話し合いが行われたか分からないが、おそらく高度な政治的取引が有ったのだろう。
 どうせ教えてもらえないと、武志は頼子に詳細を聞きはしなかった。
「それで香露はこれからどうなるんですか?」
「とりあえず、しばらくは軟禁して中国側組織の事情を聞くことになるわね。いくら日本側に亡命してきたと言っても全てを信じるわけにはいかないから。そのうち折を見て部隊の訓練に参加してもらおうと思ってるの。彼女の能力をうちに取り込まないのはもったいないからね」
 とりあえず、武志は一番心配していたことを聞いて安心した。インドネシアで別れてから、ずっと香露のことが気掛かりだった。絶対に守るなんて言った以上、武志は香露のことにとても責任を感じていた。
 最後に武志は疑問に思っていたことを頼子に聞いてみた。
「どうして、俺達三人を行かせたんですか。結果的に良かったですけど、普通なら必要ないですよね」
 結果から考えると、武志達が参加したのは不幸中の幸いだったが、冷静に考えると別に武志達じゃなくても、本職のプロが極秘に参加すればそれで良かった気もする。
「中国側が大規模な作戦を計画しているのは分かっていたんだけど、それ以外にもどうやら日本側の情報が漏れている気配があったのよ。それで、万が一の時の保険として、指揮命令系統の違ううちの部隊から人を派遣することになったのよ」
 これから内部スパイ探しが始まるのだろうか。いや、もう終わっているのかもしれない。だが、自分に結果が知らされる事は無いだろうと武志は思った。

 週末、武志は二年前にも訪れた部隊の研修施設に再び二泊三日で招待されていた。
 お手柄へのご褒美ということらしい。大学は卒業式までほとんどやる事はないし、四月の医学部入学まで時間が余っている。美咲と瞳に嘘を付くのは忍びなかったが、あのハーレム気分は別格だ。二年前とは違い、今では自分も成長している。あの時よりもずっと楽しめるはずだ。
 あのインドネシアの一件以来一度も出していない。もう玉が痛いくらいに溜まっている。いまなら何人相手でも出せそうな気がする。
 そして二年前のときは、清佳と知香が現れた。今回もそんなサプライズが有るような予感がしていた。
 運転席と壁で仕切られ窓はスモークガラスで外の景色が一切見えない車に乗せられ、さらにアイマスクとヘッドホンを付けられた状態で武志は後部座席に一人座らされた。うんざりする時間が流れたが、これもこの後の楽しい時間のためだと思い武志は我慢した。
 何時間たったのか時間の感覚も分からなくなった頃、ようやく車が止まり武志はヘッドホンとアイマスクを外された。
 外の明るい光に眼をしばたたかせると、そこには真理の顔があった。
(今日は接待じゃなかったの?)
 真理に対しては長い間ほったらかしにしていた負い目があるだけに、二年前と同じようにハーレム状態かなと思っていた武志は一層どぎまぎしてしまう。
「ど、どうしたの……」
「なんか私が居てはまずいみたいな言い方ですね」
 真理の口調には少しとげが有った。
「そんなことないよ。ちょ、ちょっと想像と違ったから……」
「今まで私の事をないがしろにしてたのに、まさか自分だけ楽しもうと思ってたんじゃないですよね」
「違うよ。そんなことないよ。誤解だよ。今日は呼ばれたから来ただけだよ」
「まあ、そういうことにしておきましょうか。とりあえずお部屋に案内します」
 真理はすたすたと先に歩き出してしまう。武志は車から荷物を降ろすと慌てて後を追った。
 通された部屋は二年前と同じみたいで何となく見覚えがあった。
 明るい内装で大きなベッドやソファー、AV機器などが置かれている。
 武志が荷物を降ろし部屋を見渡していると、真理が説明を始めた。
「今回の二泊三日の研修の目的は今年に入ってから遅れている私の研修の遅れを取り戻すことです」
「えっ、遅れって……」
 武志はすぐには真理の言うことが分からなかった。遅れも何も、武志と真理・愛・優の間には研修スケジュールなど無い。研修の曜日が決まっているだけで内容は成り行きで適当に決めている。
「愛と優に比べて私だけ研修の回数が少ないです。その分の遅れをこの三日間で取り戻すということです」
「それってマンツーマンということ」
「基本的にそうですね。シンガポール出張でがんばった成果として頼子部長に私がお願いしました」
 だまされた。今回は自分へではなくて真理へのご褒美だったのだ。武志は態度に出さないようにしながらもがっくりした。
「ということで、班長、三日間みっちりご指導をよろしくお願いします」
 真理がにっこりと笑うのを見て武志はかすかに寒気を感じた。

 昼を少しすぎているので部屋の中でオープンサンドの軽い昼食を取る。パンにしてもハムや野菜にしてもコンビニで売っているサンドイッチとは一味違う。貧乏舌の武志でも分かるくらいなのだから、かなり高級な材料を使っているのだろう。
 真理が食事の後片付けをしている間、武志は手持ち無沙汰にテレビをザッピングしていた。CSも見られるようになっているので、良い暇つぶしになる。
 そうこうしている内に真理が片づけを終え、武志の横へ腰を降ろした。ぴったりくっつくでもなく、かといってあきらかに離れるわけでもなく、微妙な距離をおいて座っている。
 お腹はまだこなれてない感じで、すぐに体を動かすのはおっくうだ。
 どうやって時間を潰そうか、真理の扱いをどうしようかと考えながら、武志は何も考えていない振りをしてテレビを見る。
 真理もしばらく並んでテレビを見ていたが、突然何を思ったか、体を倒し武志の太ももに頭を乗せてきた。
 武志は普段なら考えられない真理の行動に一瞬戸惑ったが、なんでもない風を装う。
(寂しかったのかな)
 真理とは一ヶ月以上体を合わせていない。インドネシアに居る間、一緒に生活したと言っても、しょっぱなに事件が有り、その後は出動待機していた訳だし、楽しいものではなかった。それに事件の時には武志だけ香露、芳玲と濃厚なセックスをしていた事を真理は知っている。
 今日も自分のことなど忘れて武志がハーレムを期待してやってきたことを感づいているのかもしれない。
 武志は心の底から申し訳なく思い、真理の髪を優しく撫でた。
 真理の髪は染めていないので、黒くて艶があり、とても綺麗だ。
 今までありがとうという気持ちを込めて、武志は何度も真理の髪の毛を指で梳いた。
 そして髪だけでなく、頭皮もマッサージしたり、時には耳や首筋にも寄り道したりする。
 お腹がこなれるのを待ちながら、時間をかけて指先から少しずつ気を流していく。
 インドネシア事件で使い果たした気は、これまででほぼ通常量まで回復している。この三日間で真理にはたっぷり気を味わってもらおう。今までの罪滅ぼしに全力で相手をしよう。武志はそう思った。

 ただ何も考えずに真理の髪を撫で続け、三十分も経つ頃にはお腹の具合も落ち着いてきた。
 武志がそっと真理の顔を覗くと、寝ているのかどうかは分からないが目をつむっている。寝ているならこのまま何もしないほうが良いかと一瞬思ったが、二人きりになれる機会はそうそうある訳ではない。何もしないまま時間がすぎてしまうほうが真理に怒られる気がした。
 武志は手を動かす範囲を髪から肩、腕へと広げていく。ゆっくりした動きと、かすかな気の量を保ちながら、時間をかけて真理の体を愛撫していく。
 三月上旬で暖かい日も増えてきたとはいえ、まだまだ外は寒い、真理も長袖のブラウスを着ている。
 服の上からでも気持ちは十分に伝わるだろうと、武志はあえて脱がさずにそのまま真理への愛撫を続ける。
 そうしているうちに、真理の体がかすかに身じろぎした。心なしか体温も上がっている気がした。
(そろそろいいかな)
 武志はそっと真理のHカップの乳房に触れた。
「あっ……」
 かすかな声が真理から漏れた。
 武志は乳房の大きさを確かめるようにゆっくりと乳房を揉み解していく。固いフルカップ越しではやわらかさは分からないが、大きさは良く分かる。
 手からはみ出るその大きさを確かめるように持ち上げ気味に軽く揺すってみる。手の平にずっしりと質量が伝わってくる。
 久しぶりの巨乳の感触に武志もだんだん気分が乗ってくる。もう片方の手を伸ばしブラウスのボタンを外しに掛かる。おへそのあたりまでボタンを外すと、すかさず背中に手を回し、ブラのホックを外す。
 締め付けから開放された乳房はまさにブルンという感じで震えた。
 武志はカップの内側へ手を差し込み、巨大な乳房を直接揉んだ。ここまで来たらもう手加減は無用と、指先から気を最大限に流し始める。
(やっぱり真理さんの胸はすごい)
 柔らかいのに張りがある。そしていくら揉んでも揉み切れない大きさ。胸は大きさより形と感度だと思っている武志だが、真理クラスの巨乳になるとそんな考えを吹き飛ばす威力がある。
 それに真理の乳房は武志による今までの開発で十分すぎる感度も併せ持っている。形も大きさの割にはあまり垂れていない。逆にかすかに垂れた感じが大きさといやらしさを強調している。
 武志は真理の胸の素晴らしさを堪能しながら、じっくりたっぷりと気を染み込ませていく。
「あぁ……」
 真理の声は少しずつ大きくなり上ずっていく。身じろぎも段々大きくなり、脚をすり合わせる素振りさえ見せる。
 武志が顔を覗き込むと、目は閉じられたままだが、口はかすかに開き、頬から耳にかけてピンク色に上気している。
 もっともっと感じて欲しい。一か月分満足するまで味わって欲しいと、武志は指先に神経を集中した。
 武志の愛撫で真理の胸はどんどんと熱を持ち、はちきれんばかりに膨らんでくる。全体が赤みがかり、感じてきている事が手に取るように分かる。
(そろそろ本格的にいこう)
 武志はこれを機会にやってみたいことがあった。真理のコンプレックスの根本であり、また自慢でもある胸を究極的に感じる胸にしてみたかった。
 今までのセックスで胸だけでもイケるほど感じるようにはなっているが、もっと胸だけで気を失うほど感じるようになって欲しい。それが隊員として良いことなのか疑問があるが、真理本人にとっては絶対にプラスになると武志は思っている。
 武志は真理を自分の脚の上に跨らせると、後ろから両手で胸を鷲掴みにした。
 そして、考えられるありとあらゆる方法で揉みまくった。
 下から持ち上げ揺らしながら揉んだり、根元から絞り出すように揉む。また、前に引っ張り出すように揉んだかと思うと。乳房の芯まで潰さんばかりにきつく握り締める。
 乳首も忘れていない。クリクリとこね回したり、グリグリと摘み上げる。乳首を持っていっぱいまで前に引っ張り乳房が円錐に形を変えるのを肩越しに覗き込んで見たりする。
 その間も指先からは全開で気を流し続けている。気は乳房全体を満たし、溢れ、体全体へと広がっていく。
「あぅー……、も、もう、ダメです。我慢できません。班長、何とかしてください……」
 久しぶりの武志の愛撫に真理は早くも音を上げる。
 真理のショーツは濡れ染みを浮かび上がらせ、快感をはっきりと表している。体全体が熱くどうにかなりそうだが、脚を大きく開かされているので太ももを擦り合わせることもできない。ただ、ひたすら武志に胸を好き放題にもてあそばれるしかない。
「まだダメだよ。我慢しなくちゃ。真理さんならもっとがんばれるよ」
「あぁー、そんなー、無理です。もう、体がおかしくなりそう」
 武志は真理の言葉には耳を貸さず、胸を揉みまくる。真理の胸は熱いほどに熱を持ち、破裂しそうなほど張り詰めている。
「胸がー、胸がおかしくなるぅー……」
 普段の真理に似つかわしくない甘えた泣き言に武志はほくそえみながら胸を揉み続ける。さらに首筋に吸い付き、うっすらと汗の味がする首を舐め上げる。

「それはダメェー……」
 胸だけでも狂いそうなほど感じているのに、首まで刺激され、真理は本当にどうにかなりそうだった。無意識のうちに腰がうねり股間への刺激を求めている。
(どうして、あそこに触ってくれないの)
 今なら、クリトリスを一撫でされるだけで、大きな絶頂に達することができる。もうショーツは股間に張り付くほどに濡れ、性器の形をくっきりと浮かび上がらせている。それなのに武志はまだ一度も触ってこない。体の奥が最後の刺激を求めて燃えたぎっている。
 その時、武志が両乳首を前から思い切り押さえ、乳房の中に押し込んできた。
「あひぃー……」
 かすかな痛みが大きな快感へと変わり胸から脳まで突き抜けた。真理は一際大きな声をあげてしまう。
 武志はそのまま指で乳首を押し込みグリグリと乳房の奥を蹂躙してくる。
 もう痛みすら快感としか感じなくなっている。これほど強烈に胸をなぶられた事は今までになかった。いつもと違う武志のやり方に真理は意図も分からずのたうち回る。
「ダ、ダ、ダメェー……。もう、ほんとにダメェー……。壊れるぅー。おっぱいが壊れるぅー……」
 真理が泣きそうな声をあげる。
 そこでようやく武志が指をはずした。
 乳房はズキンズキンと脈打ち、乳首はジンジンとしびれている。
 だが、真理がほっとしたのは一瞬のことだった。
 武志が乳首を思い切り捻り上げ、そのままいっぱいまで前に引っ張った。
「いっ、いいいいぃー……」
 これには真理も耐えられなかった。ほっと気を抜いた直後だっただけに反動が大きい。全身を震わせ、絶頂へと駆け上ってしまう。
 頭の中は真っ白になり、もう痛みも感じなかった。ただただ快感に身を震わせるだけだった。股間では何かを漏らしている感じもする。
(イッてる。私、胸だけでイッてる)
 真理の頭の片隅で最後の理性がつぶやいた。
 真理は自分でも気付いていなかったが、全身をビクンビクンと震わせ、歯を思い切り食いしばり、その隙間から唸り声を漏らしていた。

 それでも武志は手を止めなかった。このまま真理が動けなくなるまで続けるつもりだった。今までほったらかしにしたお詫びに思う存分イキ狂って欲しかった。今までのストレスや欲求が吹き飛び、消えてなくなるまで感じて欲しかった。
 真理がイッている間も気を流し続け、乳首をこね続ける。さらに口を首筋から耳に移す。舌を耳の後ろや耳たぶ、耳の穴へと這い回らせる。そして耳たぶを吸いこみ、しゃぶる。舌先からも全開で気を流している。
「イッてる……。イッてるから……」
 真理が声を絞り出し武志に訴えるが、武志は止めない。
「耳はダメェー……」
 真理はイキ続けている。
 目は半開きで、口も少し開いている。そこから涎がツツツーっと糸を引いて垂れている。赤く染まった体を大きく震わせている。そして、大きく喘ぎながら、その合間にあっ、あっと声をあげている。
 胸は武志の手によって揉みくちゃにされ、いびつに形を変えている。耳から肩にかけては武志の唾液でベトベトにされている。ショーツはお漏らしをしたみたいにぐしょぐしょに濡れ体に張り付いている。
 もう意思の無い人形のような状態だった。
 それでもなお武志が手を止めないでいると、真理の反応は段々小さくなっていった。
 そしてついに真理は動かなくなった。意識はあるようだが、体を時おりひくつかせるだけで動かない。
 武志はできるだけ刺激しないように細心の注意を払いながら真理を自分の脚の上から降ろし、ソファーに横たえた。
 途中真理をいじめるのが楽しくてやりすぎた気もするが、目的は十分に果たした。真理の胸は以前より一段と感じやすくなったと思う。それに、真理を十分すぎるくらい感じさせることができた。
 真理はうつろな目をしたままソファーの上で横になっている。
 しばらくはそっとしておこうと、武志は床に座りソファーにもたれかかり、真理の顔を眺めた。

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