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一条流の戦い:第64章

 武志はインドネシア出張を控えて長い間中断していた奥義の訓練を再開した。
 次はどんな相手が現れるか分からない。中国やアメリカと当たる場合、自分の能力をある程度知られてしまっている。そうなると相手は自分の能力以上の可能性が高い。何事も無く終わる可能性も在るが、万が一に備えておくのにこしたことはない。それに私生活が一段落ついて、ちょうど良いタイミングである。
 武志が父から教わった奥義は全部で四つ有る。今回訓練するのはその内の二番目、循環弐である。秘技循環は相手の体に気を流し、背中を登ってきたものを喉、舌を通して吸い上げるものだった。それに対して循環弐は気を一旦脳にまで到達させる。そして脳を刺激して、その残余を吸い上げるのだ。
 吸い上げる際には、気を脳から目の奥、鼻の奥を通して口に持ってくる。
 目と鼻と口は繋がっている。目薬を差すと苦い味がしたり、口から飲んだ牛乳を目から出す変人がいるのはそのせいだ。それと同じように一条流では気の道も内部で通じていると考える。
 今までの循環が脳以外で気を燃やし残りを回収するのに比べて、循環弐では脳でも燃やして残りを回収するという違いがある。循環が体に快感を与えることで間接的に脳に快感を伝えるのに対して、循環弐では脳も直接刺激するので、相手に与える快感はより激しいものになる。しかし、気の消費量が増え、回収率が下がるので補充する気の量も多くなる。
 父親から以前聞いた話で、理屈は理解できているが、実際には成功したことがない。以前に試したことはあったがうまくいかなかった。
 武志は愛と優を相手に、この訓練を再開することにした。気を長時間流し続け、その間中イキ続ける状態になるわけだから、女性の体力の消耗が激しい。普通の人では体が持たない。美咲や瞳相手だと彼女達が壊れてしまう。

 いつもの洋館で、武志は愛と優を前にしていた。
 武志としては愛と優の二人を相手にするのが一番楽だ。知香や純子相手だと、全力を出さないといけないし、年が離れていることもあり、最後の一線で遠慮が入ってしまう。
 また、美咲や瞳が相手だと訓練ではなく、愛情の確認になる。それにあの二人では隊員と比べると技術的に格段に劣り、耐性も低いので訓練にはならない。
 真理はややMの気があり武志としても相手をしていて非常に楽しいが、まだこの双子には実技レベルで追いついていない。
 そういったところで、現時点ではこの双子が武志にとって一番の訓練相手である。
 お互いの体は知り尽くしている。かといって今までずっと一緒にやってきたわけではないので、変な慣れや飽きはない。実技も問題ない。精神的に臆することもなく、遠慮も必要ない。何より武志の好きなタイプである。
 クォーターらしくはっきりした顔、スリムだが必要なところには十分肉がついている体。それに、年を重ね、女としての色っぽさが身についてきている。
 これらの理由で武志は真理には中国語の勉強をお願いし、愛と優と訓練をすることにしたのだ。
 武志は真理には本当に申し訳ないと思っていた。出張が終わったら何か埋め合わせをするつもりだ。

 最初はいつも通り愛からで、優には適当にサポートをお願いする。
 今日は節約のため、気を使わないで愛を愛撫する。久しぶりの愛の肌に武志は懐かしさを感じる。最後に愛の相手をしたのは医学部の合格祝いの時だった。あれ以来、作戦や訓練の休止が続き、まともに相手をしていない。三ヶ月ぶりだ。
 班を結成してからを数えても片手で数えられるだけしか相手をしていない。愛の体はまだまだ新鮮な感じがする。
 スリムなのに、二の腕や、腰周り、太ももにいやらしい脂がのりつつある。最初会った頃と比べると胸もお尻は一回り大きくなった気がする。その分、抱き心地は良くなっている。
 肌はもう少女のようなプルプル感はないが、代わりにしっとりして、こちらの肌に吸いついてくるようだ。
 要するに、大人の女としての熟成を始めていた。
 武志としては十九歳の美咲と瞳、二十台半ばの愛と優、三十前後の知香と色々な年代の女性の相手ができてうれしいところだ。
 武志は熟れ始めの愛の体を堪能しながら愛撫をした。
 愛の体は感じやすいのに限界が高いので、心ゆくまで愛撫で感じさせることができる。感じる場所もやり方も全部分かっている。これほど楽しい事は無い。
 濃厚なキスから始まり、耳、首筋、腕、胸、腰、脚と口をつけていくだけで、愛は激しく反応した。節約の為に気を流せないのが残念なところだ。
 体がほぐれたところで訓練開始である。
「愛さん、上になってもらえますか」
 武志の指示に従い、愛が片手で肉棒を掴み、片手で体を支えながら、下の口で飲み込んでいく。
「あぁ……」
 敏感な上に武志の体になじんでしまっている愛はそれだけで、小さく声が漏れてしまう。
「動かないで、俺の体につかまっててください」
 武志は愛の体を自分の上に倒し、片手でしっかり固定する。そして、残りの手は気の流れを確認するために後頭部へ回す。それから、キスで口を塞いで、準備完了である。愛の程よい大きさの胸が押し付けられて気持ち良い。乳房は以前より柔らかくなっている気がする。
 まずは普通の循環のやり方で気を流していく。できるだけ長時間練習するため、量は控えめにする。
 愛の体をしっかりと抱き、気の流れを感じ取る。気は子宮を焼き、背骨を通り、延髄まで来る。そこで喉へと方向を変え、舌を通り武志の所へ戻ってくる。
「んんぅ……」
 気の道が開ききり通りやすくなっている愛はすぐさま反応し始める。動かないように言われたのに愛は体をもじもじと動かし、肉棒の味をもっと味わおうとする。自ら子宮口で亀頭をこね、秘肉を締めて快感を増そうとする。
 武志としては訓練の趣旨とは外れるが、愛の楽しみも必要だと目をつぶる。
 武志は舌を吸うのを止め、気の流れを確認する。すると気は延髄から脳へと伝わり、そこで爆発し、燃え残りが愛の頭の中に少しずつ溜まっていく。
 愛は頭の中が真っ白になり、快感で埋め尽くされているはずである。
「ぅんんんんー……」
 愛が鼻から快感の声を漏らす。愛は絶頂の限界値が高いからイキにくいだけで、不感症ではない。普通の人より感じやすい体をしている。その証拠にしきりと胸を武志の体へこすりつけ、体の一番奥からはコンコンと熱い本気汁を湧き出させている。
 武志は脳から気を吸いだすイメージで吸ってみるが、何も起きない。武志が激しいキスを求めていると愛が勘違いして、熱いキスをやり返してきただけである。
 それからも、武志はやり方を変え気を吸おうとする。
 唇を丸ごと吸ってみたり、愛の口の中に唇を突っ込んで吸ってみたりするが何も起きない。そこで、脳から吸うイメージで舌を吸うと、普通の循環と同じように気が脳の方へは行かずに、喉から自分の方へ来てしまう。
 他にも額に口を当てる方法も考えたが、それは止めた。額にキスマークが残るのが落ちだ。
 ヒントもきっかけも何もさっぱりつかめない。それでも武志は根気良く吸い続けた。
「ん、んふぅー、んふぅー、んんぅー……」
 訓練を続けるうちに愛の感じ方が激しくなってくる。
 もう訓練を始めて四十分以上たっている。そろそろ愛も限界が近いはずだ。普通の人なら絶頂に達するほどの気が流されている。
 優も控えていることだし、そろそろ愛の相手は終えることにする。武志は目で優に合図を送った。
 すると、優は一旦ベッドを離れる。しばらくして手にビンを持って戻ってきた。股間には、やや細身の直径2センチくらいのアヌス用ディルドーが付いたペニスバンドを着けている。その擬似肉棒はローションで濡れ、黒光りしている。
 優は二人の接合部に顔を寄せると、愛のアヌスに舌を這わせた。
「ふううぅー……」
 優のことなどすっかり忘れていた愛は突然の刺激にくぐもった声をあげる。
 優は愛の声などお構い無しに舌でアヌスをふやかしていく。さらに、アヌスを舐めるだけではなく、会陰や尻丘にも舌を這わせ、尻肉を甘噛みする。
「ふおおー……」
 愛は武志の頭をかき抱き、優の仕打ちに耐える。愛も隊員だけあって普通の3Pならば、うろたえる事は無いが、気を流されながらの3Pはほとんど経験が無い。武志が初めてアメリカへ行く前の訓練以来だから一年半振りである。
 愛はアヌスを締めて抵抗するが逆に快感を増すだけになった。優の巧みな舌はアヌスを柔らかくほぐし、中へと侵入していく。
 気を長時間流され、体中に火が付いている愛はアヌスも燃えている。そこを舌で抉られ、甘黒い愉悦を送り込まれると、快感で体が震えてしまう。
 アヌスがすっかりほぐれたところで、優はローションを取り出し、アヌスへ塗り始める。外側はもちろん、内側にも余すところなく、ローションが塗りこまれていく。優は塗りながらも、指先で腸壁をこすり、指を回してアヌスを刺激するのを忘れない。
 愛のアヌスはどんどんと柔らかく、熱くなり、口を広げていく。優は指を二本に増やし、さらに愛のアヌスを責めた。その動きは腸壁越しに武志が肉棒で感じ取るほど大きくなっていく。
「んんんんぅー……」
 愛は背中を丸めたり、武志を強く抱きしめたりしながら、必死に快感に耐える。体は細かく震えてしまっている。
 武志には愛の辛さが良く分かる。武志もフェラされながら、アヌスを責められると、どうして良いか分からなくなる。前に集中すれば後ろからの快感に襲われ、後ろに集中すれば前からの快感に襲われる。違う場所を同時に耐えるのはとても辛い。
 愛が黒い愉悦に耐えかね、心が折れそうになったとき、優は指を抜いた。双子だけあり完全にタイミングを見切っている。
 愛がほっとしたのも束の間、強い衝撃に襲われる。
 優がディルドーをアヌスに突き刺したのだ。
「はうあー……」
 愛が吼えた。思い切り体を反らして、頭から腰まで綺麗な円弧を描いている。男が後ろから見ていたら、惚れ惚れするような背中の美しさだ。適度に脂がついた、滑らかな背中に肩甲骨が綺麗に浮き出ている。背中フェチなんていう人間がいたら、頬擦りせずにはいられないだろう。
 優はそんなことなどお構い無しに、ディルドーをアヌスへ沈める。ゆっくりとローションの滑りを利用して着実に奥へ向かっていく。
 開発されし尽くしている愛のアヌスは本人の意思とは無関係に、それを貪欲に飲み込む。
 アヌスを犯されるにつれ、愛は強い圧迫感、異物感と共に狂おしい快感を覚えていた。アヌス独特の体の奥底を揺さぶる根源的な快感だ。肛門は押し広げられ粘膜が熱く焼けている。
 優はディルドーを根元まで埋めきると、今度はゆっくりと引き抜く。
「ゆ、ゆっくりはダメー……」
 愛が思わず声を出す。
 ただでさえアナルセックスで抜かれる時は、排泄にも似た、魂が抜ける気持ち良さがある。それなのに、ゆっくり抜かれると、それは排泄感が増すし、長い時間続くことを意味する。
「ふああー……」
 愛はシーツを掴み、甘黒い快感に耐える。
 優はアヌスが慣れるまで、愛をなぶるようにゆっくりとしか動かない。
 愛は眉間に皺を寄せ、目を硬くつむっている。口を開いて、声にならない声を出す。入れられるときは、背中を反らし生臭い息を吐き、抜かれるときは、背中を丸め快感に体を震わせる。
 優は腰の動きをだんだんと速めていった。
 それに連れて愛は圧迫感と排泄感と苦痛と快感が入り混じり混沌とした快感に巻き込まれていく。もう自分が苦しいのか、気持ち良いのか分からなくなり、ただただ快感に溺れていく。
「あぁ……、おかしい。おかしくなる……」
 愛が体から絞り出すように声を出す。
 それを見ていた武志は我慢が辛くなってくる。
 美しい優ががに股のような変な格好で腰を振る。愛は苦悶と快感が入り混じった恍惚とした表情をしている。目尻には涙が浮かび、口からは涎が垂れかかっている。そして、肉棒にはディルドーの動きが伝わってくる。
 この状態で我慢するほうが無理である。武志は優の動きに合わせて腰を突き上げ始めた。
「あ、が、が、が……」
 もう、愛の声は言葉にならない。獣の声になっている。
 武志に子宮口を突き上げられ、優には肛門を抉られ、子宮を裏側から押される。
 もう何も考えられなかった。本能でこのままでは死んでしまうと思った。
 そして、愛は限界を超えた。
「あ、あ、あ、ああああぁー……」
 愛は体を硬直させながら、シーツを握り締める。そして、体に入ってきている二つの棒をギリギリと締め上げた。
 その顔は恍惚としていた。全ての苦悩から開放された、至高の歓喜に溢れている。
 つかの間の絶頂の後、愛の体から全ての力が抜け、武志に全体重がかかる。時折ヒクっと体を震わせる以外は一切の反応が無い。

 愛の渾身の締め付けを歯を食いしばって耐え切った武志は秘肉から肉棒を抜いた。
 弛緩した秘肉はぽっかりと口を開け、汁にまみれた生々しい膣壁をのぞかせる。
 射精しないまま、武志は愛をイカせると、ベッドの端へ寝かせた。
 優も愛からディルドーを抜く。愛の体温で暖められ湯気が出そうになっている。
 続けて優は、ペニスバンドを外した。ペニスバンドの内側には秘肉用とアヌス用の二本の棒が付いていた。その棒は優の分泌液でべっとりと濡れている。
 優はもう愛撫の必要が無いほど、発情している。武志へ近づき、何も言わずに肉棒を掴み、すばやく秘肉へ飲み込んだ。
「ふあぁー……」
 よっぽど待ち焦がれていたのか、満足気な声を漏らす。
 愛の痴態を散々見せ付けられ、二本のディルドーで体内を刺激されていた体は、もう十分にでき上がっていた。武志の肉棒を入れるだけで、体の中を電流が走りぬけた。
 武志は循環のための体勢になると、ゆっくりと気を流し始めた。
「あっ、あぁ……」
 気の通りやすい体になっている優はすぐに反応する。子宮が熱くなり、背中から頭へ広がっていくのを感じる。
 武志は優でも、循環弐の訓練を始める。愛との時と同じように、色々やり方を変えたり、イメージしてみたりしながら気を流す。
 だが、優が一方的に感じるだけで、一向に奥義への道は見えてこない。さすがに、奥義というだけあって習得は簡単にはいかないと、武志は心の中で納得した。
 それでも、やるしかないと武志は気を流し続ける。
 そして、三十分以上が経過し、武志がそろそろ訓練を切り上げようかと思っていたときに、復活した愛がペニスバンドを着けて戻ってきた。
 合体している二人の股間に近づくと、優のアヌスへ舌を伸ばした。この世で一番近しい双子の片割れへの愛情と、最大のライバルへの競争心、先ほどの仕打ちに対する復讐心から、熱のこもったねっとりとした舌技を繰り広げる。
「あ、あぅ、ダメ……」
 完全に油断していた優は突然の責めに、抵抗できない。急速に力を奪われていく。
 愛はここぞとばかりに、アヌスを責め、吸い上げる。蕾がふやけてくると、舌を差込み中でかき回す。両手は優の脇腹を軽くスゥーっと梳いていく。
「あ、は、あ、あぁー……」
 優は最初愛の姿を見て焦らされていた分だけ、愛より体が燃えていた。それだけ反応が大きく、もうかなりの体力を失っている。喘ぎ声も少し弱々しい。
 アヌスがすっかりふやけたところで、愛はローションを塗っていく。穴の周りや直腸、腸壁の奥まで満遍なく、残す所無く、たっぷりとローションまみれにする。塗りながら、指先で引っ掻き、指をねじり、粘膜を刺激するのを忘れない。
 アヌスが柔らかくなるにつれ、指が一本から二本へ増やされる。揃えられた指の関節がアヌスを広げるたびに喝を入れられたように声が大きくなる。
 拡張済みのアヌスはぽっかりと口を開け、受け入れ準備を整えた。
 愛は優の腰に手をやり、ぬぬぬっとディルドーを埋めていく。
「あっ、が、が、が……」
 ディルドーにはゆるやかにデコボコが付けられていて、粘膜をなぶる。
 愛の責めはこれだけでは終わらなかった。
「これは効くと思うわよ」
 そう言って、愛が何かの操作をした。
「あっ、あっ、あ、あうぅー……」
 優が一際大きな声で雄たけびを上げる。
 武志もすぐに理由が分かった。ディルドーを隔てる薄い皮を通して鈍い振動が伝わってくる。単なるディルドーではなくバイブ機能付きなのだ。
 細かい振動が熱く疼く腸壁にきつい刺激を与える。
 そして、愛の動きと振動は武志も追い詰めていく。
 武志も一時間以上射精をしないで挿入を続けていて、ただでさえ辛い。それにバイブの振動と愛の動きが伝わり我慢がつらくなってくる。さらに、優の秘肉はぎりぎりと肉棒を締め付ける。
 武志の盛り上がりを感じ取り、愛は腰の動きを速めていく。
 もう。気の残りも少なくなり、射精を抑えるのも限界が近い。武志は訓練をこれで終わりにして、優に止めを刺す体勢に入る。
 両腕で優の体を固定し、腰を突き上げる。
「同時はー、同時はダメー……」
 優の乱れ方が激しくなってくる。体を反らしたり、丸めたり、くねらせたりする。手はシーツを掴んだり、武志の紙を掻き毟ったり、せわしない。
 愛も腰の動きを最大限まで速め、武志の動きに合わせたり、わざとずらしたりと、思う存分に優をなぶる。
「もう、もう、無理……」
 優も愛と同じように涎を垂らしながら、訴える。目は半分白めになっている。体は絶えず細かく震えている。
「まだ、いけるでしょ」
 愛はバイブのダイアルをマックスへ回す。
「はああああぁー……」
 優がたまらず叫ぶ。
「ぅおー……」
 武志も伝わる振動が急に強くなり、射精感が一気に高まる。優の体をしっかりと抱き固定すると、がむしゃらに腰を突き上げた。
 逃がさないとする秘肉の締め付けに逆らい、抜けるぎりぎりまで引き抜くと、今度は一気に押し込み子宮口を力一杯押し上げる。武志は叫びながら、腰を動かし続ける。
「ほんとに、無理……」
 優はもうそれだけ言うので精一杯だ。
 優の真の限界が近いことは武志と愛にも分かった。
 優は絶頂に向けて、ディルドーを根元まで埋め、子宮の裏側へ振動を与えながら、腰を回す。
「そこはー、そこはーダメー……」
 子宮を裏側から揺すぶられ、熱く燃える子宮からは破滅的に大きな快感が発生する。
 これ以上は気が狂うと優が頭の片隅で感じていた。その時、お腹の中で亀頭が一回り大きくなるのを感じた。
(来るっ)
 一瞬後、熱い固まりがお腹の奥に叩きつけられた。大量の精液が体の奥に広がっていくのを感じる。
(出てる。いっぱい出てる)
 優は精液を体の奥で深く味わいながら、動かなくなった。

 武志は結局今日の訓練では何も得られなかった。だが、あきらめるにはいかない。できるまで繰り返すしかない。武志は心地良い疲労感に包まれながら考えた。
 男側も今までの循環よりも大量の気を使うので、消耗が激しい。長時間の訓練ができない。この訓練のみで他のセックスをしないなら週に四時間が限界。武志は知香との訓練もあるから、週に二時間でいっぱいだ。
 これは習得にかなりの時間が掛かるなと武志は思った。やはり奥義だけある。

 それから武志は五週間訓練を繰り返した。内一週間は隊員のピル休薬で通常訓練ができなかったので、実質四週間の訓練を行う。すなわち知香と四回、愛と優とが四回。
 知香との訓練は順調だったが、奥義の訓練はさっぱり進まない。やはり八時間程度の練習では習得できなかった。一人の時もイメージトレーニングは繰り返していたが、簡単ではなかった。
 そうして武志は出張前の訓練を終えた。

 途中、卒論発表会が有ったが、可も無く不可も無く無難に乗り切った。そもそも形式的な物なので、悪くても他の教室の教授からの質問に答えられなくて恥をかくかどうかぐらいの問題だ。卒論発表に失敗して卒業できなかったという話は聞いたことが無い。
 そして、バレンタイン・デーがやってきた。明日からは出張一週間前の体調管理期間に入るので、一切のセックスは中止になる。だから美咲と瞳とのセックスは今日が最後で、次は二週間以上先になる。ただ、武志の場合は気の蓄積は必要だが、精液は出しておきたいところなので、木曜日辺りに愛と優にお願いすることになりそうだ。もし一週間も溜めた状態で、敵の相手をすることになったら、我慢がとても難しい。
 武志はプレゼントの事を色々予想していた。いつもプレゼントのたびに武志は驚かされていたので、今度こそは驚かされないぞと意味も無く意地になっていた。
 自分の体にチョコを塗る。いかにも二人ならやりそうだが、かなり熱いはずだ。火傷をしかねない。だが、チョコクリームならできるかもしれない。
 自分のおっぱいの形のチョコを作る。二人とも、特に美咲は小さいのを気にしているから、これはないだろう。
 あそこの形のチョコ。いくら二人でも、そこまではやらないだろう。
 チョコにマムシエキスとか妖しい成分が入っている。クリスマスの時のサプリのプレゼントから十分考えられるが、二番煎じの感じがする。
 注射器にチョコを詰める。この辺りが本命の気がする。
 武志は様々な予想を立てながら瞳の家へ向かった。
 クリスマスに続き、バレンタインも瞳の家で過ごすことになったのは、瞳がどうしてもと希望したからだ。両親は外食で不在らしい。
 瞳の家に入ると甘いチョコレートの香りが漂ってくる。
 ダイニングへ通されると、テーブルの上には既に多くの皿が並べられていて、濃厚なチョコの香りがする。
「私からのチョコはチョコレート・フォンデュです」
 武志は聞いたことはあるが、見たことも食べたことも無い。
 坪みたいな物の中に溶けたチョコが入っている。その周りに串に刺された色々な食材が皿の上に置かれている。苺、キウイ、バナナ、パイナップル、胡桃、パン、カステラ、マシュマロなど。口直しのためか、えびせん、ポテトチップス、クラッカー、チーズも在る。
 武志が興味津々で眺めていると、瞳が人数分の紅茶をいれてきた。
 全員が席に着いたところで、瞳が説明を始める。
「食べ方は簡単で、串を持ってチョコを絡めて食べるだけです。熱いですから気を付けてくださいね」
 瞳がお手本でやってみせる。苺の刺さった串を取り、容器の中のチョコにくぐらせて、クルクルっと回すとすぐに引き上げる。すると、ドロドロだったチョコの表面がすぐに固まり滑らかな感じになった。
「材料は冷やしてますから、チョコはすぐ固まると思います。長い時間付けすぎないのがコツです。チョコが固まりにくくなりますから」
 武志と美咲も言われた通りにやってみる。武志がキウイで美咲がバナナだ。確かに簡単だ。
 三人がチョコ付の串を持ったところで全員で『いただきます』を言い、パクッとほおばった。
(美味しい)
 これは思ったよりも美味しいと武志は思った。チョコの甘さとフルーツの酸味、チョコの暖かさとフルーツの冷たさがコントラストになり、口の中で混ざり合う。チョコは溶けやすく、一旦フルーツの冷たさで固まったものが口の中に入れると、すぐにまた溶ける。
 武志は全部の種類を試していった。一つ一つが小さいので、種類が多くてもいくらでも食べられる。口の中が甘くなると、紅茶を一口飲む、すると、またいくらでも食べられる気がしてくる。
「初めて食べたけど、これおいしいよ。こんなに美味しいとは思わなかった」
 武志が素直に感想を述べると、
「良かったです。手作りチョコは難しいけど、これならできるかなと思って」
 瞳としては、チョコのベースを作るのに生クリーム、牛乳、ブランデーとの配分を変えて何回か試作したことを言うつもりは無かった。だが、料理の上手い美咲は気付いているかもしれない。
「このスナックは、口直しにそのまま食べても良いし、チョコを付けても美味しいですよ」
 瞳に言われて、美咲がポテトチップスを手に取りこわごわと試してみる。
「ほんとだー、甘いのとしょっぱいのが混ざって、意外と美味しいー」
 武志も試してみると、不思議な感じでけっこう美味しいので驚いた。食べたことのある物で言うと塩アイスに似た感覚だ。組み合わせの妙とでも言うのだろうか。
 それから三人は全部の材料を食べ尽くした。美咲と瞳も甘い物だと普段とは違う食欲で胃に収めていく。
「ありがとう。美味しかったよ。本当にうれしい」
 武志は瞳に感謝の言葉をかける。事前の変な予想を良い意味で裏切られて、とてもうれしい。よく考えたら準備もけっこう手間がかかるはずである。料理はほとんどやらないので分からないが、手作りチョコよりも手間が掛かっているのかもしれない。
 三人はやや満腹気味になり、紅茶を飲みながら、一息つく。甘い物をたくさん食べた後の幸福感にひたる。
 そこで、美咲がラッピングされた箱をカバンから取り出した。
「これは私から武志さんに。開けてみて」
 武志が開けると、不揃いの小さな粒のチョコがガラスのビンにたくさん入っている。見た目は麦チョコそっくりだ。
「食べてみて」
 武志は一粒つまんで口に入れてみる。外側は普通のチョコで中にはナッツに似た感じの物が入っている。
 武志は中身が分からず顔が疑問形になってしまう。
 美咲が得意気に説明を始める。
「これは海松子《かいしょうし》って言う、松の実が入っているの。ビタミンB1、Eとかが豊富で滋養強壮に良いの。こっちは枸杞子《くこし》、クコの実ね。ちょっとだけ苦いから外側はスウィートチョコにしてあるの。それでこっちは蓮肉《れんにく》、ハスの実。どれも生薬で、薬膳にも使われる物で体に良いの」
 武志はそれを聞いて、美咲からのクリスマスプレゼントの事を思い出した。また今回も邪な気持ちのプレゼントだなと思ってしまう。
「最近、武志さん、何か体調が良くないみたいだから、元気になってもらおうと思って」
 それを聞いて武志は頭を殴られたかのような衝撃を受けた。美咲に土下座して誤りたくなるほど、自分が恥ずかしくなった。
 美咲は自分の体調の微妙な変化に気付いていたのだ。たしかにこの一ヶ月は知香や愛と優との訓練で大量の気を消費している。木曜日の訓練が終わったときなど、気の残量がゼロに近くなる。その分、土日に美咲と瞳に会ったときには気を節約してほとんど使わないようにしていた。体も疲れ気味だった。
 それを美咲は体調不良と感じたのだ。ひょっとすると手抜きと感じていたのかもしれない。他で激しいセックスをしていると感じたのかもしれない。それを責めることなく。俺の体を思いやってくれる。
 その気持ちがありがたくて、うれしくて、武志は涙が出そうになる。
「あ、ありがと。うれしいよ。大切に食べるよ」
「中身はお薬と同じだから、いっぺんに食べないでね。体に悪いから。毎日それぞれ五、六粒ずつ食べて」
「うん、分かった。五、六粒ずつね」
 武志は苦いと説明されたクコの実入りを食べてみる。チョコは甘いが中身は確かにちょっと苦い。今の自分にはこの苦さがちょうど良いと武志は思った。

 そして、結局奥義循環弐は一度も成功しないまま、渡航の日が来た。
 奥義は切羽詰った状態にならないと成功しないのかもしれないと武志は思い始めていた。循環の技が初めて成功したのはそういう状況のときだった。
 だが、できるだけの事は全てやった。もう今さらジタバタしても仕方が無い。万が一のことが起きたら、その時に考えることにする。
 周りの人間には卒業旅行だと言ってある。卒業旅行でインドネシアは変だが、何も言わないところを見ると、うすうす感づいているかもしれない。申し訳ないと思いながらも武志は空港へ向かった。

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