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一条流の戦い:第62章

 由佳の作戦が終わり、十二月に入ると武志は卒論にかかりきりになった。訓練も全て休止してもらい、講義もほとんど無いので自宅にこもる時間が増えた。
 美咲と瞳が時間が有るときには武志の家へノートパソコンを持ち込んで卒論作成を手伝ってくれる。原稿や実験データの入力、誤字脱字のチェック等、手伝ってもらうことは意外と多い。
 三人はセックスも封印して、帰り際にキスをするという清い関係を続けた。
 そうしている内にクリスマスが近づいてきた。まだ卒論は完成していないが、さすがにクリスマスを無視するわけにはいかない。美咲と瞳は間違いなく楽しみにしている。それに医学部の合格祝いには高額な物を貰っている。
 パーティーとかの企画が苦手な武志は、美咲と瞳にまかせて自分はプレゼントだけ考えることにした。あの二人に任せたほうが、面白いものになるに違いない。
 きっと彼女達のことだからミニスカ・サンタのコスプレをするだろう。三週間ぶりのエッチになるので激しく求められそうな気がする。武志もこの間全く出していない。溜まりに溜まって、すごく濃いのが出そうだ。これほど溜まったのは夏のアメリカ出張前以来だ。
 武志はプレゼントを何にするかでしばらく悩んでいたが、結局指輪にした。二人にはまだアクセサリを買ってあげたことがない。女の子なんだから、きっと欲しいのだろうが、今まで催促されたことはない。武志がファッション関係に疎いので、我慢しているのだろう。誕生日プレゼントで買うと不公平になるので、こういう二人同時に渡すときがちょうど良い。
 指輪のサイズが分からなかったので、武志は二人と手をつなぐたびに、それとなく指を触り太さを確かめた。わざとらしくならないように注意した。指輪のサイズを探っているのがバレたら、面白くない。
 ブランドは良く分からないので、同じゼミの女の子に日本のブランドの適当な物を教えてもらって買いに行く。
 実際に買うときには店員のお姉さんに失礼して指を触らせてもらい、『この太さで』と言ってサイズを選ぶのがとても恥ずかしかった。
 指輪はキュービックジルコニアの石が付いたシンプルなシルバーリングだ。これなら普段からはめていてもおかしくない。デザインは二人とも同じ物にする。別なものにして取り合いになったらいけない。
 これからもプレゼントを選ぶたびに頭を悩ませないといけないと考えると、武志は少しだけ気が重くなった。

 二十四日の昼すぎ、武志、美咲、瞳の三人は瞳の家に集合した。瞳の両親はデート&クリスマス・ディナーに出掛けていて、夜遅くなるまで帰ってこない。もちろん瞳が予約をして、母親を焚きつけて父親と行かせた。
 今日は瞳の家で手作りパーティーがコンセプトらしい。ケーキもスポンジから焼くのだ。
 早速三人で分担して料理を作る。一番料理の上手い美咲がケーキ、瞳は七面鳥、武志は雑用を担当する。
 美咲がスポンジを焼き、瞳は七面鳥のお腹に野菜を詰め、武志は生クリームを泡立てる。
 それから三時間近くかかって、なんとか料理ができ上がる。七面鳥が2キロと大きいので焼くのに一番時間がかかった。
 だが、でき上がってみると、見栄えはそれほど良くないが、どれも美味しそうに見える。
 ケーキは良い材料を使い、お酒も果物もたっぷり入っているショートケーキだ。七面鳥は時間をかけて皮をパリパリに焼き上げて、グランベリーソースとグレイビーソースの二種類を用意してある。他にはシャンパンやチーズなどのオードブルも用意してある。
 夕方になり、料理が用意できたところで、ケーキにろうそくを立て火を付ける。電気を消して、三人でせーので火を吹き消す。そして、クラッカーを鳴らして、『メリークリスマース』と声を合わせる。
 武志は去年のクリスマスの事を思い出し、感慨にふける。
 一年前にはまだ美穂や麗華達がいて、忘年会、クリスマス、新年会と楽しい時間を過ごしていた。それがたった一年でみんな去ってしまって代わりに二人の彼女ができた。そして来年は医学部生だ。ここ数年で自分の運命が大きく変わってきている。全てが祖父武彦の死から始まっている。武志は命日でもないのに祖父の事を思い出してしまった。
(じいちゃん。俺、正しい方向に進んでいけてるかな……)
 武志が物思いにふけっていると、瞳がシャンパンを出してきた。
 美咲がやったことがなくて開けたがったので、美咲が開けることになる。窓を開け外へ向けて飛ばす。
「キャァー」
 スポーンという音と共に栓が飛んでいく。初めてにしてはうまく飛ばせてる。
 庭がある家はこんなことができてうらやましい。武志の家だと、隣の家の窓ガラスを割りそうで怖くてできない。
 シャンパンをそれぞれのグラスに注いで、再び『メリークリスマース』と乾杯する。
 なぜ二度もと武志は不思議に思うが、二人によると何度言っても良いものだそうだ。
 それからはシャンパンを飲みながら、七面鳥を食べる。初めて焼いたにしては美味しくできている。時間をかけてじっくり焼いたのが良かったみたいだ。
 グランベリーソースのほうは甘くて武志は苦手だったが、グレイビーソースのほうは和風ぽくて舌に合った。
 七面鳥は大きくて全部は食べきれないので、1/3だけ食べて、あとは各自のお土産にする。
 お腹も満たされ、軽く酔ってきたところでプレゼント交換になった。
 まずは武志が美咲と瞳に指輪の入った小箱を渡す。
「何にしようか悩んだけど、これならいつも付けてられるかなと思って」
 美咲と瞳が見るからにワクワクした感じで箱を開ける。
「ありがとー。きれー」
「ありがとう」
 二人は早速指にはめ、光にかざして見る。二人とも左手の薬指にはめている。
「ダイヤじゃなくてキュービックジルコニアだけどね」
「そりゃ分かってるよ。本物だったら高すぎてもらえないよ」
「もらえるだけでうれしいから。それに、ちょっと見には分からないし」
 二人ともうれしそうに、飽きることなく、色々な角度から指輪を眺めている。アクセを貰って喜ばない女の子はいないというのは本当だなと武志は思った。
 次は美咲の番だ。
「じゃあ次は私。まずは武志さんに」
 美咲は一抱えくらいの大きさの箱を出してきた。大きさの割には軽そうだ。見ただけでは中身の見当が付かない。
 武志が箱を開けると、中には大量のサプリが入っていた。ビタミン、プロテイン、亜鉛、無臭ニンニクなどなど。ビタミンは良いとして、後のほうは不純な目的がプンプンする。
「ありがとう」
 武志は苦笑いしながらも素直に礼を述べた。健康に気を使ってくれているのだ。
「これで、ラストスパートがんばってね。そして、瞳にはこれ」
 そう言って、美咲は重そうな包みを取り出した。
 瞳がいぶかしく思いながら包装を破ると、大理石の平たい石が出てきた。瞳が意味が分からないでいると、美咲が説明した。
「これは、のし台。パンとかパイとか作るときに生地をこねる台。これは冷蔵庫に入る大きさだから、冷やしてから使うと、生地がくっつかないの。これでお料理がんばってね」
 美咲がなぜか自慢げに説明する。
「あ、ありがとう……」
 瞳は半分ありがた迷惑な物を貰って、とまどっている。クリスマスプレゼントには似つかわしくない物だ。普通は貰ってうれしいものを贈るだろう。
 見ている武志も反応に困ってしまった。
 空気を変えるために、瞳がプレゼントを出した。一抱えほどの包みだ。
「私から、武志さんにはこれ」
 感触からして着る物かなと思いながら武志が包装を破ると、中身はトレーニングウェアと吸湿速乾性のアンダーウェアだった。
「武志さんは運動関係はたいてい持ってるから、これならいくら有っても困らないと思って」
「ありがとう、明日から早速使うよ」
 武志がトレーニングの時に着ているのは昔買った物でだいぶくたびれてきている。正直ありがたかった。それに下に着ているのは普通のTシャツで新素材のアンダーウェアは持っていなかった。そういった物が在るのは知っていたが使ったことはない。ちょっと楽しみだ。
「ちなみに、私とお揃いです」
 瞳がうれしそうに話す。美咲は負けたというような顔をしている。
「それから美咲にはこれ」
 瞳は美咲と同じように重そうな箱を出してきた。
 美咲が開けるとダンベルと、歩行運動をするステッパーが出てきた。
「美咲は高校の時以上に運動してないから、これで運動してね。ステッパーを踏みながらダンベルを使うと上半身と下半身を同時に鍛えられるから」
「あ、ありがとう」
 美咲もありがた迷惑な物を貰い、困った顔をしている。持って帰るだけで一苦労だ。
 この二人はプレゼントのたびに、お互いにこんな困る物をあげてるのかなと、武志は不思議に思った。

 最後に三人で紅茶を飲みながらケーキを食べた。
「美味しいねぇー」
「うんうん」
 ケーキは見栄えは悪いが想像以上に美味しかった。デパ地下のケーキ屋さんには負けるだろうけど、近所のケーキ屋さんとは良い勝負ができる。材料が良いせいもあるだろうが、自分達で作ったからだろう。
 それに生クリームもフルーツもたっぷり使ってあるので、とても贅沢な感じだ。けち臭いケーキだと、生クリームを節約しながら不満を感じながら食べないといけないが、このケーキはもう十分というくらい、生クリームが厚い。スポンジよりも生クリームのほうが多いくらいだ。たまにはカロリーを気にしないケーキも良い。
 三人はケーキを食べたぁという満足感でいっぱいになる。甘い物は別腹と言っても、1ホールは食べきれないので、瞳の両親用に少し残しておく。
 そして、ケーキを食べ終わり、美咲と瞳が後片付けをするのを、武志はリビングのソファに座り眺めていた。
 時刻は七時前。瞳の両親が帰ってくるまで二時間以上ある。
 片付け物の終わった二人が武志の両脇にやって来て座る。キラキラというかギラギラした目をしている。
「じゃあ、私の部屋へ移動しましょう」
 武志は瞳の部屋へ連れて行かれ、クッションに座らされる。
「ここでしばらく待っててください」
 前みたいに目隠しはされないんだと、武志は肩透かしをくらう。武志はやることがないので、部屋の中にあった雑誌をめくったり、本棚にある本を手に取ったりして時間を潰す。
 瞳の部屋は武志や美咲の部屋より広いので、家具が少なく感じる。お客様が来るので片付けたということもあるだろう。
 三十分がすぎた頃、ドアの向こうで二人が戻ってきた物音がした。
「部屋の電気を消したら、ドアを開けてください」
 ドアの外で美咲の声がした。
 武志は言われた通りに部屋の電気を消して真っ暗にしてから、ドアを一気に開ける。
 廊下の電気も消してあり、暗闇の中に立つ二人を見て武志は唖然とした。
 人間ツリーだ。
 二人は下着姿で、ブラとショーツにLEDの小さいライトがたくさん付けてあり、カラフルに光っている。胸元と腰周りだけが明るく浮き出て、それ以外の体の部分を薄暗く照らしている。そして、お尻のほうから尻尾のように電源コードが延びている。
 想像もしていなかった。いや、自分には考えつくことができないだろうと武志は思った。
「昔マンガで呼んだことがあって、これなら武志さんが驚くかなと思って」
「家の中にクリスマスツリーが無かったでしょ。このために片付けたんですよ」
 二人がうれしそうに説明する。武志を驚かすことができてうれしいのだ。
「あぁ、びっくりしたよ。想像もしてなかった。てっきりサンタのコスプレかなと思ってた」
「でしょう。そう思って、変わった事をしてみました」
 変わりすぎてるよと武志は思った。この二人にはいつも驚かされる。人を驚かせることを楽しみにしている。飽きることが無い。
「せっかくだから、最初はこのままやりましょう」
 二人は一旦電源コードを抜き、室内のコンセントにつなぎなおした。それから武志の服を全て脱がせて、ベッドに腰掛けさせる。そして、武志の両脚の間に座り込んだ。
 暗闇の中に二人の顔と肉棒がぼぅっと浮かび、幻想的な雰囲気がする。
 武志は溜まりに溜まっているので、二人の顔が近づいてくるだけで、急速に肉棒が立ち上がり天井を向いた。
 二人は口と手を使って、肉棒をあやし始める。
 まずは、ペロペロと竿を舐め、玉を転がし、太ももをすぅーっと撫でる。
「あぁ、良いよ」
 久しぶりの感触に武志は心から満足の声を出した。
 武志の声に煽られたのか、二人はどんどん濃厚なフェラへ移っていく。
 武志は我慢するのを止め、愛情がこもったねっとりとした舌使いを味わう。
「最初はどこに出したいですか」
「俺はどこでもいいよ。二人で決めて」
「じゃあ二人の口の中へ。ちゃんと半分ずつにしてくださいね」
 美咲と瞳は交互に咥えては喉の奥まで飲み込んだ。待っているほうは竿の根元から付け根にかけてをペロペロと舐める。
 春以来格段に上達した二人のテクに武志は腰が溶ける感じがする。最高のテクニックは愛情だ。濃厚な精液が出口を求めてざわついている。
「もうすぐですね」
 射精の前兆も知り尽くしている二人が武志を追い込みにかかる。
 美咲は口をすぼめ、舌を絡みつけながら吸い上げる。瞳は少しでも多くの精液を出そうと玉を揉みほぐす。
「ああああ、あぁー……」
 武志はあまりの気持ち良さに背中を丸め、二人の頭に手を載せた。
「出るっ、出るよ」
 その瞬間、亀頭が一段と大きくなった。美咲が頬をへこませて思い切り吸い上げる。
 どるるるるるるるりゅぅー。
 射精の瞬間、竿の中を固形物が通るような感覚とともに、激しい快感が武志の体を走った。
 精液が物凄く濃いことが自分でも実感できる。
「あうっ、うううっ、ううぅー……」
 武志は下半身が溶けて内臓が吸いだされるかのような感覚に、痺れてしまう。
 体がびくっ、びくっと震え、背中にぞわぞわっと寒気がした。
「んんっ」
 美咲は激しい勢いの射精を舌で器用に受け止め、口の中に精液を溜めていく。
 第一撃が止んだ瞬間に肉棒の根元をキュッと掴み、口をはずした。一滴もこぼさないように、うまく口を閉じる。
 そして、美咲の顔のすぐ横で待機していた瞳がすぐに口に咥える。瞳が咥えた瞬間に美咲は掴んだ手を緩める。二人の見事な連係プレーで精液は全くこぼれない。
 ぶりゅるるるるぅー、びゅるるるー……。
 すぐさま第二撃が瞳の口の中に放たれる。瞳も思い切り吸い上げ、精液の発射速度を加速させる。さらに、玉を揉み、残らず搾り取ろうとする。
「おおお、おおぉ……」
 武志は体を震わせながら、快感に浸る。普通の射精の二倍の射精時間と快感だ。溜めた後の射精は物凄く気持ち良い。
 びゅるるっ……、ぴゅるっ……、びりゅっ……。
 瞳は唇と指で根元から搾り出すように残り汁を吸い上げた。しばらく吸い続け、もう一滴もでなくなると、口の中に精液を溜めたまま、舌で亀頭を舐める。
「あ、あ、あぁ、そ、それは……」
 射精直後の敏感な亀頭を舐められ、武志はくすぐったいような痺れる感覚に瞳の頭を掴んで悶えてしまう。それを物欲しそうに美咲が見ている。
 肉棒が少しだけ柔らかくなったところで瞳は口を外した。
 美咲と瞳は顔を見合わせてから、同時に口の中の物を飲み込んでいった。
 あまりの濃さと多さのために一度に飲み込めず、苦労して少しずつ喉を鳴らしながら飲み込んでいく。全てを飲み込むにはいつもの倍以上の時間がかかった。
 二人の美少女に同時に精液を飲ませる状況に、肉棒は早くも硬さを取り戻していく。
「武志さん、溜めすぎー。こんなに濃いの初めてです。しかも量も半端じゃなく多いし」
「舌で弾力を感じるほど濃いです。ゼリーみたい」
 アメリカ出張前に武志が溜めたときはアメリカで出してきたから、二人がこれほど濃い精液を味わうのは初めてだった。
「あーでも、なんか、幸せ感じるね」
 美咲が満足そうに言う。瞳もうっとりした顔で後味を噛み締めている。
 武志としては気も精液も欲求もまだまだ溜まりまくっている。
 美咲は早くも復活している肉棒にしゃぶりついた。瞳も負けじと顔を寄せる。
 今日は時間いっぱい、出しつくすまでやるぞ。武志は二人の顔をいとおしく見ながら思った。

 クリスマスの翌日から武志は卒論の最後の追い込みに入った。ゼミ生同士でお互いに論文を見せ合ったり、助手の人にチェックしてもらったりする。そして指摘点を直すという作業を繰り返す。原稿用紙換算で五十枚分以上にもなると、修正作業も時間がかかる。
 論文の結論については既に教授からOKが出ているので、後は文章力と論文記述の技術の問題だ。
 遅れている学生の中には大学に泊り込んでいる者もいる。
 武志は春から夏に掛けては編入試験の勉強をして、夏にはアメリカへ行っていた分、他のゼミ生より遅れている。三十日まで大学へ出て卒論をやっていたが、大晦日からは卒論作業を休みにした。
 そして、大掃除に取り掛かった。せめて自分の部屋くらいは掃除しないといけない。一日でできる分だけの掃除をした。
 掃除が終わった頃には日も暮れる。年越しそばを両親と家族三人で食べる。それからはコタツで横になり、テレビを見ながらまったりと過ごす。家族全員が揃ってテレビを見るなんて、年末年始くらいしかない。武志は一年ぶりくらいの団らんに、たまには良いかもと感じた。
 そして十一時すぎ、除夜の鐘が鳴る中、武志は美咲の家へ向かった。美咲、瞳の三人で初詣をするために、瞳が美咲の家で待っている。
 二人と合流して、近くの神田明神へお参りする。真夜中だというのに、結構人出が多い。
 境内で並んで待っているときに、新年のカウントダウンが始まる。ゼロの瞬間、三人はハグしあった。外国だとキスをするのだろうが、人前でキスはちょっと恥ずかしい。遠くで花火が打ち上げられる音や鐘の音が聞こえた。
 行列はゆっくりとしか進まない。武志は両手で美咲と瞳と手をつなぐ。そして歩きながら新年の抱負を考えた。
 長期的な目標は一条流の発展と、周りの人の幸福だ。一条流の技を使って人を幸せにしたい。それが最終的な武志の願いだ。
 中期的には医学を勉強して、それを一条流に取り込んでいきたい。医学だけでなく、他の現代科学で参考にできるものは何でも取り込んでいきたい。それ以外にも鍼灸按摩など東洋療法や武術なども参考にできるかもしれない。対象は数限りなくある。
 短期的には、卒論を完成させて、四月からの医学部の勉強をがんばることだ。それと気になっていることも調べてみたい。武志がたまに襲われるどす黒い気持ちのことだ。
 普段の自分なら、けしてやらないような酷い事を女性に対してしてしまう。たいていは許してもらえるので問題なら無いが、武志自身はとても気にしている。単に武志の精神の未成熟によるものなのか、それとも、一条流の技と関係が有るのか、時間が有るときに調べてみたい。
 他に、奥義の習得も進んでいない。父親から存在だけ知らされている奥義。奥義というくらいだから習得には時間が掛かるのだろうが、最近は試すこともしていない。これも進めないといけない。
 武志が思いにふけっているうちに行列の先頭に着き、三人はお参りした。混んでいるので、簡単に健康だけをお願いした。それから、おみくじを引き、甘酒を飲んで、初詣を済ませた。
 二人を美咲の家へ送った後は、武志も家に帰り爆睡した。睡眠が不足していたので、ちょうど良い。
 正月三が日は訪ねてくる親戚も無く、お節を食べて、テレビを見て、寝るといった完全にだらけきった生活を送る。
 そして三日、武志、美咲、瞳の三人は渋谷に向かった。初売りやセール目当ての人で思ったよりも街は混雑している。
 ホテルに入った三人は姫始めを楽しんだ。十日ぶりのセックスに、武志は美咲と瞳に一回ずつ盛大に吹き上げた。美咲と瞳はそれぞれ三回以上は絶頂を味わった。
 翌四日から武志は再び卒論の作業に戻った。助手のチェックを受け修正し、教授のチェックを受け修正する。そうして、何度も推敲を重ねて、ようやく教授からOKをもらい、武志は卒論を完成させた。提出期限の前日に卒論を提出することができた。
 後は卒業まで、卒論発表会を残すだけである。これは発表時間に合わせてスライドを作らなければいけない。作業はそれほど難しくはないが、けっこう面倒である。
 それでも一段落ついた開放感に包まれて、武志は力が抜けていた。終わった事をとりあえず美咲と瞳にメールする。二人には色々手伝ってもらったから、何か御礼をしないといけない。
 武志はベンチに腰掛け、太陽の温かい日差しを浴びながら、ぼんやりした。真冬だというのにポカポカして眠くなってくる。
 明日から何しようかな。バイトでも入れようかなと、うとうとしながら考えいたら、携帯の音で武志は現実に引き戻された。
「武志君、今日来れるかな」
 頼子からの電話だった。
 卒論が終わったとたんにこれだ。卒論提出を見張っていたかのようなタイミングだ。ほんとに人使いが荒い。まだ卒論発表会も残っていて、今からパワーポイントでスライドを作るのはけっこう時間がかかるのに。
 武志は溜息を付いた。

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