<第4部:新しい出会い> <第28章>  武志には重大な問題が目の前に迫っていた。就職活動である。  まだ祖父が生きていた時には三年になったら考えれば良いと思っていた。三年になってからはS部隊との対決、アメリカ出張、中国出張と、それにあわせた修行で何かと忙しかった。  十一月になった今、周りを見渡すと、公務員志望の連中は就職予備校に通ったりしているし、他の連中も就職活動を開始している。武志も将来の方向を考える時期が来ていた。  頼子に頼めばS部隊へ就職する事はできるだろう。だが、それだと一条流の教えや武志の意に反する事を強要される事もあるだろう。できれば避けたい。では何をしたいかと言うと、やりたい仕事は特に無い。  仕事ではないがやりたい事としては一条流の発展がある。今までの戦いを通じて面白くなってきた所でもある。もちろんセックスが好きだし気持ち良いというのもある。  セックスを職業にするのは無理が有るが、祖父が死ぬ前にやっていたセックス・カウンセリングには興味がある。全ての女性の相手をする事はできないが、話を聞き感じやすくさせてあげるだけでも人を助ける事ができる気がする。一条流の技を人助けに使う事こそ祖父が望んでいた道だという気もする。  それから就職の理由とするにはおかしいが、多くの女性に触れたいというのがある。女性の気の量を調べるには相手へ触れる必要がある。普通の大学生に女性へ触れる機会なんてあまり無い。たまにレジでおつりを受け取るとき、かすかに指が触れるくらいである。目先の目標では有るが、女性の気について理解できないと一条流の現状維持はできても発展は無いと思う。  女性に触れる職業として最初に服屋の店員を思いついたが、ファッションに興味が無い武志にとって一生の仕事とするには無理がある。他にも医者、スポーツのインストラクターなど考えたが今から始めるのは遅い気がする。  後は女性用の服や下着のメーカーという手も有るが、事務部門に回されてしまうと女性と接触する事など全く無いだろう。それにメーカーだからといって女性に触れる機会がどのくらいあるのか疑わしい。  武志が考えた中で一番現実味が有るのがマッサージ師や鍼灸師だった。だが、これには国家資格が必要であり、取るためには専門学校へ三年間通わなくてはいけない。バイトしながら通えば何とかなりそうではあるが、大学まで通わせてくれた親に申し訳ない気もする。  整体やカイロプラクティックなどには国家資格は無いようだが、やはり学校へ通うなり修行したりしないと技術が身に付かないのは同じだろう。  そうして武志は悩みながら日々を送っていた。  武志は十一月下旬のある日、頼子に連絡を取り進路の事を相談してみた。  頼子は簡潔に即答した。 「医学部に編入学すればいいんじゃない。なんならどこかの大学に話を付けてあげてもいいわよ」 「編入学ですか」 「四大卒業者の三年への編入学を行ってる大学があるの。多分武志君が行ってる大学でもやってるんじゃないかな。二浪して医学部へ合格したと思えばそれほど遠回りでもないし、周りと年もそれほど変わりないし。それにお医者さんでもない人がカウンセリングといってもお客さんが来ないんじゃないの。法律的にも医者以外がやって良いものか分からないし。それに私としては、どこかへ就職されるよりも学生のままで居てくれた方が都合が良いわ」  武志は医学部編入学の事を考えてなかった。というより知らなかった。確かに医者だとやりたい事ができる気がしていたが、今さら六年も大学へは行けないと考えていた。だが、編入学だと四年で済む。今までS部隊からもらった給料は一切手を付けずに残してある。後は奨学金をもらいアルバイトをすれば親へ頼るのは最低限で済む。両親も医学部なら納得してくれるだろう。  それに医学の知識は一条流の発展に役立つだろう。考えれば考えるほど良いアイデアに思えてくる。 「ありがとうございます。さっそく編入学について調べてみます」  武志は新しい目標ができた気がして、俄然やる気が湧いて来た。 「他にも相談があるんですが……」  武志はこの日、多くの相談をして帰った。  そして武志の進路は決まった。第一志望は医学部への学士編入学、第二志望は大手下着メーカーへの就職活動、滑り止めでマッサージ専門学校へ行く。  編入についての情報収集と受験勉強、就職活動の開始という新しい事が武志の日課に加わった。日々のトレーニングなどの今までの習慣も続ける。夜は英語の勉強をやり、編入学試験向けの小論文の勉強などがびっちり入っている。武志がのんびりできるのは土曜日と祝日と混寝会が休みの日(美穂達の休薬日)だけになる。  毎日が鍛錬と勉強だけでは気が滅入ってしまうので、休薬日にはサイクリングに行く。持久力強化にぴったりだし、知らない街を走るのは結構楽しい。  そうして武志は忙しい日々を送っていた。十二月に入り美穂は年末年始に忘年会、クリスマス会、初詣、新年会と行事をたっぷりと用意していた。それらがすぎるとすぐに後期末の試験がある。  一連の行事が終わり落ち着いたのは二月に入り大学が春休みになってからだった。  しかし、この二ヶ月間の休みの間に武志を取り巻く環境は大きく変わってしまう。  休みに入って間もなく真由美から連絡が入り、実家に帰る事になったと言う。詳しく話を聞くと、正月に実家へ帰った時に両親からお見合いの話を強く勧められた。真由美の実家がある地方都市では三十をすぎると嫁の貰い手が無くなる。今年で二十九になるので実家に戻るなら最後のチャンスだ。今なら知り合いに頼んで仕事も斡旋してもらえるし、お見合い相手もすぐに見つかる。と言う事だった。  おそらく正月で話は固まっていたのだが、武志が忙しくしていたので話しづらかったのだろう。  三月中旬で今の会社を辞め実家に帰るという事なので、急遽送別会の予定が組まれる。武志も今までの感謝を込めて丸々一日を真由美の為に空けて一緒に過ごした。  そこに次の別れの話が来た。美穂が一年間海外赴任をすると言うのだ。三月下旬には日本を出発してしまうらしい。また急遽送別会が開かれた。  武志は真由美と同様に丸一日を美穂の為に用意した。初めての相手であり、相談相手であり、イベントを仕切っていてくれた。年上の友人であり、姉の様な存在だった。その美穂がいなくなるのは武志にとって大きいショックだ。理由も無くいつまでも一緒にいられると思っていたのに、裏切られたような悲しい気持ちになる。 「帰ってきたら武志君の子供を産んであげるから」  美穂は別れの時に笑って言った。  さらに追い討ちをかけるように麗華から話があった。麗華の婚約者最有力候補が一年間の地方赴任を終えて東京に帰って来るというのだ。相手の家柄、財産、学歴、勤務先になんら問題なく、性格も金持ちのわりにはましらしい。四月に形式的なお見合いをして、すぐに婚約という事になるそうだ。それで三月いっぱいで会えなくなる。  武志は一番好きだった麗華が居なくなることに美穂と同じ位のショックを受けた。麗華は美穂の次に一番多く会っている。何度も一緒に旅行も行った。二人の時には恋人気分も味わっていた。いつかこの日が来るのは分かっていたが、実際来てしまうと、信じられないし、うろたえてしまう。  別に東京から居なくなる訳ではないが、もう今までの様に会う事はできないだろうと、送別会が開かれた。  武志は麗華とも一日一緒に過ごした。そして最後の恋人気分を味わう。武志は麗華も辛いという事が分かっていた。今から好きでもない男と付き合い、そして結婚して子供を産まなければいけないのだ。麗華は宿命として受け止めているが武志は可愛そうに思えて仕方が無い。せめて楽しい思い出を残して欲しいと最後の一日を過ごした。  そして最後に和子からも話があった。これからは会う回数を四週に一回にして欲しいという事だった。  今度の四月から子供が中学へ通う。これを機会に自分は勤めに出たい。いつまでも夫の遺産だけで暮らしていく事もできない。そうなると日曜日には溜った家事をやらないといけないので、今までみたいに自由にできる時間が減ってしまう。という事だった。  これも武志は従うしかない。嫌だと言っても武志に和子親子を養うお金が有る訳でもない。  武志は一月までのハーレムな生活が一気に崩れ去り精神的に落ち込んでしまった。それも武志のホームグラウンドというか心の拠り所だった美穂と麗華が居なくなる事が大きい。  セックスに関しては頼子に頼めばいくらでも相手を用意してくれるだろう。だが、心の問題は自分で解決するしかない。  三月下旬のある日、武志は毎朝の日課のジョギング中、折り返し地点の公園で大きな犬に引きずられている女の子を見た。犬は何度か見かけた事が有るが、いつもは高校生くらいの男が一緒だったはずだ。  武志が息を整えながら見ていると、大きな犬が他の犬を見つけて飛び出してしまう。女の子はその勢いに思わずリードを離してしまい、大きな犬は駆け出していった。 (まずい)  武志は躊躇する事無く走ると、逃げ出した犬の前にしゃがみ大きく手を広げた。 「よーし、来いっ」  犬は遊び相手が見つかったと武志へ向きを変え走ってくる。女の子相手では遊び足りなかったのだろう。  犬がどーんとぶつかる。武志は後ろに倒れて勢いを殺しながら、犬の首に手を回し逃げないように抑える。  大型犬だけあって衝撃はかなり強かった。子供なら弾き飛ばされてしまうだろう。 「よーし、よーし、よーし、よーし」  話しかけながら犬の体を撫でてやり、犬が顔を舐めるのに任せる。  犬が落ち着いてきたところでリードを持ち、犬と一緒に走って彼女の所へ戻った。 「ちょっと、犬と走ってきて良いですか」  武志が聞くと、彼女はとっさの事に頭がうまく回らない。 「えっ、あ、は、はい」  思わず承諾してしまう。  武志は彼女の目が届く範囲を犬と一緒に走った。  十分以上走り武志も息が苦しくなって来たところで、リードを引き彼女の所に戻った。犬も満足気にハァハァと息をしている。  急な事なので女の子の事をよく見ていなかったが、あらためて見るとお人形みたいなきれいな子だった。身長は160cm位でロングの黒髪を後ろでポニーテールにして垂らしている。顔は小さく、色は白い。二重のはっきりした目と小さい口が品の良さを感じさせる。お化粧はしていないが十分可愛い。そして上下白のトレーニングウェアが妙に似合っている。  こんな事でもなければ口を聞く事も無かっただろうと、武志は少しうれしくなった。犬に突き飛ばされた事など全然問題ではなかった。 「とりあえず、犬もこれで満足したんじゃないかな」  武志は、息を弾ませながら女の子に言った。 「す、すみません。え、えーっと、ありがとうございます。あのー、クリーニング代出します」  女の子はまだ少し動転している口調で言った。 「いいよ、いいよ、そんなの。こんなの土が付いただけだし洗濯すれば問題ないよ。どっちみち汗で濡れてるから洗濯しなきゃいけなかったし。それより、この犬、いつもは男の子が一緒だったと思うんだけど」 「はい、いつもは弟が散歩させるんですが、昨日から風邪で寝てて。昨日は散歩に連れて行かなかったから、今朝から吠えちゃって、仕方なく私が連れてきたんです」 「そっかー、それなら誰か知り合いの男の人に頼んだ方が良かったね。これくらいの犬だと子供にじゃれて飛び掛っただけで子供は弾き飛ばされるから危ないよ。それにリードは絶対に離しちゃダメだよ」 「はい、すみません」  女の子はしょぼんとする。 「それじゃあ気をつけてね」  武志はそれだけ言うと立ち去ろうとした。 「あの、ちょっと待ってください。せめてお名前でも」  女の子が慌てて聞いてきた。  こんな時にとっさに相手の名前を聞けるとは親のしつけが良いに違いないと武志は思った。 「別に気にしなくても良いから。それじゃあ」  そう言って武志は走り出した。ナンパなどした事の無い武志はここで携帯の番号交換や、メールアドレスの交換など思いつかなかった。それにたかがこんな事で人に恩を着せるような気も無かった。むしろ年下の可愛い子と話せて得した気分だった。大学でサークルへ入っていない武志は、ここ何年も年下の女の子と話す機会はほとんど無かったのだ。  この一件は武志の中で、たまにあるラッキーなこととして片付けられた。  だが、翌朝武志が同じ時間に公園へ行くと、彼女が一人で待っていた。  お互いに気が付くと、二人は近づいた。 「良かったです。ここで待ってたらまた会えるかと思って。どうしてもお礼が言いたくて」  女の子がうれしそうに話す。 「そんな気にする事無いのに」  武志としては昨日の事はうれしかったエピソードとして既に終わった話だった。また女の子に会えてうれしいが、再度お礼を言われると気恥ずかしく感じてしまう。 「何かお礼の品でも持って来ようかと思ったんですが、ジョギング中に物を渡すのは良くないなと思って。それで今度日を改めてお会いしたいんですが、どうですか」 「いや、ほんとにたいした事してないから、昨日の汚れも洗濯したらきれいになったし、怪我もしてないし……」  お礼などと言われて、武志は照れてしまう。 「あのー、ひょっとしてご迷惑でしょうか……」 「いや、そんな、迷惑だなんて、うれしい位だけど、たかがあんな事でお礼なんかされたら、俺の方が困っちゃうよ」 「それじゃあ、せめてアドレスの交換をしてもらえますか」  武志はそのくらいならとOKした。ウエストポーチから携帯を取り出し、自分のメールアドレスを表示させて彼女へ見せる。アドレス交換などめったにしない武志は通信のやり方を忘れていた。  彼女が表示を見ながら素早く自分の携帯を操作すると、武志の携帯からメールの着信音が鳴った。若い子は携帯の操作が早いと武志は感心する。 「それが私のアドレスですから。では、後でメールしますねー」  そう言うと女の子はお辞儀をして帰っていった。  その日の午前中にさっそく女の子からメールが届いた。メールには彼女の自己紹介が書いてあった。  名前は美咲。今月女子高を卒業したばかりの十八歳で四月からは女子大に通う。四歳上の姉と二歳下の弟がいる。  意外と家も近く、徒歩二十分くらいの距離だという事が分かる。それに高校、大学は武志の所よりかなり難しい所で、とても頭が良い。高校などは都内でトップを争う難しさだ。  それからも毎日一回美咲からのメールが届いた。趣味の話、好きな本、漫画、音楽と話す事はたくさんあった。それに美咲の入る学科は社会科学で、武志が通っている心理学とも近く、講義の話をする事も有った。  四月上旬の春休みも残り少なくなった日に二人は外で会う事になった。美咲がどうしてもお礼がしたいというのを武志が断りきれなかったのだ。  待ち合わせ場所に来た美咲を見て武志は驚いた。会うのは三回目だが、前の二回はトレーニングウェアを着たちょっと可愛い女の子という感じだった。だが、きちんとおしゃれをした美咲は完全なお嬢様系美少女だった。  長い黒髪を背中に垂らし、顔にはほんの少しだけ目立たない程度にお化粧をしている。唇はプルプルしてみずみずしい感じのピンクの口紅をしている。ちょっと化粧をしているだけで前とは全然雰囲気が違う。  白のふわふわしたワンピースに淡いパステルカラーのジャケットを羽織っている。胸の大きさは控えめだが、袖や裾からのぞく手脚はスタイルの良さを思わせる。  だが目を引くのはお尻の大きさだ。横から見ると華奢な体に似合わずむっちりとした豊かなお尻をしている。上半身が細いだけにお尻の大きさが服の上からでも際立っている。  そして手には大き目のバスケットを持っていた。  自分の冴えない男子大学生という服と比べると釣り合っていない。その上、二人並んでたつと20センチ程の身長差が有り、武志のあごの高さに美咲の頭の上が来る。トレーニング量を増やし筋肉が増えて来ている武志と、スリムな美咲はまさに美女と野獣に見える。武志は美咲に申し訳なく思った。普段から服装に気を付けていれば良かったと後悔してしまう。 「それじゃあ、行きましょう」  美咲は気にしていない様子で歩き出した。武志はさりげなく車道側にまわりバスケットを持ってやる。武志は女性と付き合ったことは無いが、美穂や麗華と出かける度に厳しく言われていたので、自然と振舞う事ができる。  二人が向かったのは近くの遊園地だった。そこは武志にとって思い出の多い所だ。小学生の頃は両親や祖父に連れられて何度も遊びに来た。中学に入ってからは来たことが無かったので、中に入るのは約十年ぶりになる。  美咲は高校入学に合わせて今住んでいる所へ引っ越して来たので、まだ入った事がない。自宅から歩いていける距離にありながら前を通った事しかない。高校は女子高でカレもいなかったので、女だけで入る気にならず今まで入ってみたいとは思いながら果たせていなかった。  春休み中だが平日のせいか、中はけっこうすいている。これならゆっくり回れると武志は思った。  美咲は話してみると意外としゃべる子だった。最初は静かな印象を受けたが、どうやら人見知りする性格のようだ。それに普段知らない男性と話をする機会が無いので上がってしまっていたのだ。  美咲によると武志は学校の優しい先生みたいに話しやすいタイプらしい。  武志は褒められているのかどうか良く分からなかったが、とりあえず喜んでおいた。  幾つかのアトラクションを周り、昼になると、美咲はテーブルを見つけお弁当を広げた。 「これが、最初に会った時のお礼です。一人で作ったんですよ」  お絞りを渡しながら美咲が言った。  おにぎりにサンドイッチにいろいろな種類のおかずがあった。ハンバーグやポテトフライなどは明らかに冷凍食品だが、これだけのお弁当を用意するのは時間が掛かっただろう。味も悪くない。 「美味しいよ。ありがとう。こんなにたくさん作るの大変だったんじゃないの」 「えへ、ほんとはちょっとだけ母に手伝ってもらったんです」 「それでもたいしたもんだよ。いつも料理をしてるの」 「たまに母がいない時とかに姉と交代で作りますよ。でもどちらかというとお菓子を作るほうが多いです」 「そっかー、俺、甘い物も好きだから、今度食べさせてね」  言ってから武志は催促したみたいで失敗したと思った。武志の中では、美咲と会うのは今日で終わりとなっていた。お礼が済んだら、もう会う口実が無い。良い思い出としてしまっておくつもりだった。 「いいですよー、レアチーズケーキなんか結構自身があるんですよ」  武志の思いも知らずに美咲は無邪気に答える。  お弁当は結構な量があったが、武志はいつもの旺盛な食欲ですべて平らげる。  美咲は多めに作ってきたのに全て無くなったので驚いた。武志は女の子の三人分から四人分は食べている。美咲の弟は高校の部活が文化系のせいか、人並みにしか食べない。こんなにたくさん食べる人を見て新鮮に感じた。  昼食の後は軽めの乗り物になり、最後に定番の観覧車に乗った。  時刻は夕方で、窓の外には夕焼け色に染まる町並みが広がり、ビルは夕日をキラキラと反射させている。 「またメールしても良いですか」  美咲が遠慮がちに聞く。 「俺は全然かまわないけど、美咲ちゃんこそいいの」 「私が行くのは女子大で男の人はいないし、付き合ってる男の人も居ませんから」  観覧車から降りると武志は美咲を家まで送っていった。 「今日はありがとうございました。お礼だなんて言っておきながら私ばかり楽しんだみたいで」 「お弁当は美味しかったし、俺も久しぶりで懐かしかったし楽しかったよ」 「それじゃあ」  美咲は別れがたいみたいだが、いつまでも家の前で話をしているのも近所の目がある。美咲は手を振ると家の中へ入っていった。  武志は自分の家へ向かい歩きながら考えていた。  美咲は自分に好意を持ってくれている様だが、このまま付き合っても良いのか。体だけとはいえ和子との関係は切れていない。それに訓練の名目でS部隊とも寝ている。いつかは美咲に本当の事を話さないといけない日が来る。その前に美咲を傷付けない様に別れを告げた方が良いのかもしれない。  だが、美咲はとてもいい子だ。可愛いし、スタイルも武志好みだ。今日一日一緒にいて、よく気が付くし、礼儀もあるし、話も合う事が分かった。家も割かし裕福なようで、けっこう大きな所に住んでいる。こんないい子にはもう二度と出会えないかもしれない。そう思うと、簡単に美咲との関係を絶つのはもったいない気がする。ダメだとは思いながらも美咲に引かれている自分に武志は気付いていた。  その後も美咲からは毎日メールが届いた。大学が始まってからは大学の話題も出てくる。美咲に強く誘われ何度かデートも重ねた。武志がデートだと思っているだけで、美咲はやさしいお兄さんとお出かけを楽しんでいるだけもしれない。だが、武志にしてみれば紛れも無くデートだった。今まで美穂や麗華と出掛ける事はあっても、それはデートではなくお連れの人や荷物持ちという感じであった。女性と普通に付き合ったことの無い武志にとって美咲との外出は楽しいデートだった。  美咲は異性のいなかった女子高時代の埋め合わせをするかの様に武志との外出を楽しんでいる。行き先は水族館や映画など中学生や高校生の行く所が多かったが、そういう経験の無い美咲は十分楽しんでいた。  これ以上はっきりしないのは良くないと考え、ある日武志は和子に美咲の事を話した。 「……という事で、これ以上は彼女を騙しているようで気がとがめるんです」  武志は正直に全ての事を和子に話した。  和子はしばらく考えてから言った。 「いつかはこういう日が来るとは分かってたけど、実際に来ちゃうと悲しいわね。私が武志君の幸せを邪魔しちゃいけないものね。悲しいけど武志君に会うのは今日で最後ね。私も再婚相手を見付けようかしら」  和子は悲しい目をしている。武志も幾度と無く体を合わせた和子と別れるのは悲しい。母に近いイメージを持っていて、混寝会では最年長として時に先走る美穂を抑えてくれて、大黒柱みたいだった。  最後の時、武志は全力を出し切って和子を狂わせた。自分との事は良い思い出にして、いい人を探して欲しいと武志は願った。  これで混寝会は完全に解散する事となった。  四月下旬の土曜日、映画を見た後で美咲が武志の部屋へ行ってみたいと言い出した。時間は三時すぎでそのまま家に帰るにはまだ早い。武志は美咲の意図を測りかねた。とりあえず家に電話したら母親が居たので良しとした。家族が誰もいない家へ女の子を連れ込む勇気が武志には無い。  武志の家は明治時代から先祖が住んでいた所へ十年前に新しく立て替えた物だ。3LDKの家と車一台分の駐車場と庭とは呼べないほどの小さな花壇がある。二十三区内に一戸建ての家があるだけ恵まれている方だろう。  一階にはリビングや祖父が生きていた頃使っていた和室があり、二階には武志の部屋と両親の部屋がある。まだ築十年なのでそれほど古く感じない。  家に父親はおらず、母親の陽子しかいなかった。リビングで陽子と美咲をそれぞれ紹介して、三人でお茶を飲む。  美咲は躾けの良さを出し、陽子と如才なく話をしている。こういう時男は何を話して良いか分からず黙って二人の話を聞いているしかない。  美咲は自己紹介と武志と出会ったいきさつなんかを話している。  お茶が終わった所で美咲が部屋を見たいというので二人で移動する。  武志の部屋はきれいに片付けられていた。以前彩音が突然訪ねてきて以来、万が一に備えて武志は常にきれいにしていた。エッチな物は段ボール箱に封印して押入れの奥に仕舞ってある。  ベッド、テーブル、机、パソコン、AV機器、本棚の他は何も無い。ダンベルが転がっている位だ。  美咲は散らかった部屋を期待していたのか少しがっかりしている。それで武志の隙を見てベッドの下を探そうとしている。エッチな物が隠してあると思っているのだろう。別に何も隠していないので武志は気付かない振りをする。  二人はテーブルの両側に向かい合って座った。 「何でこんなにきれいなんですか」  美咲が意外そうに言う。 「別に理由は無いけど、きれいな方が便利だろ」 「えー、そんな事言って、女の人をいっぱい連れ込んでるんじゃないんですか」 「女の人を連れてきたのは美咲ちゃんが初めてだよ。俺、今まで女の人と付き合った事ないし」 「えーっ、それこそ信じられないですよ」 「俺のじいさんが気の師匠でさ、小学校の時からずっと修行させられてたんだ。それで彼女どころじゃなくて。最初に美咲ちゃんに会ったのもジョギングの途中だっただろ」 「気って、あの、えいやーとかって人が飛ぶ、あの気功の気ですか」 「人は飛ばせないけど、あの気功だよ」 「気功って何をやるんですか」 「別に何をやるって訳じゃなくて、気をうまく使うことで、集中力を高めたり、精神を落ち着けたり、体を健康にしたりするんだ」  なるべく嘘にならないように武志は考えながら話す。 「そうなんですか。それでおじいさんは」 「おととし死んじゃったんだ。でも修行の方は面白くなってきたんで続けてるけどね」 「何て流派なんですか。よく何とか流とか、何とか派とか言うじゃないですか」  事情を知らない美咲はくったくなく聞いてくる。 「ごめん、事情があって今は話せないんだ。いつか話すから」  武志の秘密めいた話し方に、急に場は盛り下がり、二人して黙り込んでしまう。  長い沈黙の後、美咲は突然立ち上がり武志に近づいた。両手を武志の顔に伸ばして挟むと、自分の顔を近づける。  勢いを付けすぎていたので唇と唇がぶつかり痛みを感じる。 「私のファーストキスです。責任とって話してください」  それでも武志は黙っていた。 「武志さん、おかしいです。何度か一緒にデートしても手も握らないし、自分から誘ってくれないし。私はこれでもよくナンパされるんですよ。少しは可愛いかなって自信があったのに武志さんは何もしてこないし。それに今だって何か隠してるし」  美咲が涙声になりながら話を続ける。 「最初会った時から親切でやさしい人だなって思ってたのに……。恩着せがましい所が無くて良いなって思ってたのに……。背も高くてがっしりした体をしてるのに、顔はごつくなくて、結構良いなって思ってたのに……。話も合うから結構良いなって思ってたのに……。私は人見知りするたちで、男の人と話すのが苦手なのに、武志さんなら話しやすくて一緒にいて楽しくて良いなって思ってたのに……。今日も外見に似合わず意外ときれい好きで良いなって思ったのに……」  美咲はえぐえぐと泣き始めてしまった。  武志はティッシュを取ると美咲の涙を拭いてやる。そして泣き止むまで優しく抱き、頭を撫でた。  美咲が落ち着いた所で武志は言った。 「分かった。全部話すよ。その前に……」  武志は美咲のあごを軽く持ち上げ自分の方を向かせると優しくキスした。初めは唇を軽く触れ合わせるだけ。それから唇で唇を挟んで軽くしごく。そして舌で唇をゆっくりなぞりながら気を送り込む。  美咲はさっき初めてのキスをしたばかりなのに、武志のやさしいがハイレベルのキスを受けて頭に血が昇ってきた。自然と口がゆるみ、開いてしまう。  武志はすかさず舌を差し入れる。そして口で口をぴったりふさぐ。  美咲の舌は口の奥で縮こまっている。武志は挨拶代わりに舌でツンツンと付く。すると美咲の舌が遠慮がちに伸びてくる。武志は舌先から気を最大量で送りながら美咲の舌と絡める。 「ん……、んふ……、んふ……」  美咲の口からあえぎ声が漏れ始める。  美咲はだんだん意識が濁ってくるのを感じていた。頭の中に白いもやがかかり、キスの事しか考えられなくなっていく。  武志の舌をただ無心に吸ってしまう。武志が唾液を流し込んでくると、口の中全体に広げて味わい、もったいないと思いながらも飲み込んでいく。武志の唾液がとてつもなく甘く美味しいものに感じる。もっと欲しいとせがむように武志の舌を吸う。  美咲は目元から頬にかけてを赤く染めながらキスに没頭していた。性的にかなり興奮しているのが自分でも分かる。いつまでも武志の舌を吸っていたい。  美咲は十八歳相応の性知識を持っている。雑誌には情報が溢れているし、友達からも色々な話を聞く。だが、キスだけで気が遠くなるなど聞いた事が無い。せいぜいが気持ち良いとか、うっとりする位である。  それなのに自分は今、武志の唾液を飲み込む事しか頭に無い。昨日までの自分なら考えられない事だ。美咲は自分の理性が精神と切り離されていく気がした。  武志はもう十分だと思い、口を外す。二人の口の間に唾液の糸が伸び、ぷつんと切れる。美咲は唾液が飲み足りないと舌を出して続きをせがむ。  武志が体を離し元の位置に戻る。 「何か冷たい物でも持ってくるよ」  武志はそう言うと部屋を出て行った。  一人になり美咲にだんだん理性が戻って来た。出していた舌を引っ込め口を閉じる。  凄いキスだった。途中から訳が分からなくなってしまった。キスがあれほど気持ち良いとは思ってもいなかった。ふと、自分の顔の筋肉が緩んでいる事に気が付く。慌てて顔を引き締め、バッグから鏡を出し覗く。リップは剥げ落ち顔が真っ赤に上気して、額には汗をかいている。  まだ戻ってこないでと祈りつつ美咲は大急ぎでお化粧を直す。  武志はそんな美咲の事情が分かっていたのか、十分ほどしてから戻って来た。 「ごめん、冷たい物が無くて、アイスコーヒーを造るのに時間がかかっちゃった」  美咲は興奮したせいか喉が渇いていた。アイスコーヒーを半分ほど一気に飲んだ。一息ついて前を見ると武志が自分を見ている。  さっきまで、あの人とキスをして唾液を喜んで飲んでたんだ。そう思うとまた顔が真っ赤になってしまい、思わず下を向く。体の奥がじんわりと熱くなってくる。 「今から話す話は絶対に秘密にしてくれる。俺の両親以外は誰も知らない話なんだ」  美咲はうんうんと大きくうなずいた。 「さっきのキスで分かったと思うけど、俺は普通の人とはちょっと違うんだ……」  武志は一条流の話から始まって、混寝会の事、秘密の仕事の事まで話した。さすがにS部隊の事は政府の秘密組織と細かい部分は話さなかったが、何も隠さず全ての事を打ち明けた。  最初下を向いていた美咲は、武志の話が続くにつれだんだん顔を上げ、最後の方はぽかんとした顔で話を聞いていた。  始めの方はそれでキスがうまいのかと納得しながら話を聞いていた。混寝会の部分になると、胸が激しく痛んだ。そして最後の方になると、驚くというかあきれてしまった。この人は何を言っているのだろうか。政府の仕事と言われて、そうですかと信じられるはずが無い。だが、武志は凄く真剣な顔をしている。嘘を付いている顔には見えない。  話し終えた武志は黙って美咲の顔を見ている。  美咲も武志の顔を見るが何を話していいか分からない。十八歳の女の子の頭では処理しきれない。 「しばらく考えさせてください」  美咲は何とかそれだけ言った。そうして帰るために立ち上がった。 「送っていくよ」 「まだ、明るいから大丈夫」  これ以上二人でいても何を話していいか分からない。一緒にいられると逆に辛い。  武志が玄関まで送ると、美咲はお辞儀をしてからとぼとぼと帰っていった。  美咲の姿が見えなくなるまで見送っていた武志が部屋に帰ろうとすると陽子が話しかけてきた。 「美咲ちゃんの元気が無かったけど、どうしたの」 「一条流の話をしたんだ」  武志はそれだけ言うと二階へ上がっていった。陽子もそれ以上は何も聞かなかった。 <第29章>  美咲は数日間悩んでいた。来週は家族で温泉旅行に行くはずだったが、大学の友達と出かける事になったと自分の分はキャンセルしてもらった。来年は弟の大学受験があり最後の家族旅行になるかもしれないと両親は張り切っていたが仕方が無い。今の自分は旅行どころではない。  いずれにしろ決着を付けないといけない。武志は仕事を除けば今は誰とも体の関係は無いと言っていた。武志は証拠は無いが信じて欲しいとも言っていた。確かに証拠は何も無い。本当か嘘かも分からない。そもそも武志が話をしなければ自分には知りようも無い事だった。  武志が嘘の話をするメリットは何もない気がする。もし自分と別れたい(正式に付き合っている訳ではないが)為に嘘を付くならば、もっと現実的な話にするだろう。となると武志の話が本当か、妄想癖が有るかのどちらかになる。武志に妄想癖が有る様には見えない。  確かめるしかないと美咲は思っていた。  ゴールデンウィーク第二段の三連休の前日に美咲から武志に連絡が有った。 「明日会ってお話しませんか」  武志に異存は無く、土曜日の午後に美咲の家に行く事になった。  当日美咲の家に行くと、美咲の他には誰もいなかった。今まで美咲の家に上がった事は無く、美咲一人の時に上がるのは非常識かとためらわれた。  美咲はそんな武志を半ば強引に家へ上げる。武志はリビングに通された。  美咲は二人分のお茶を出すと言った。 「家族は旅行に行っていて、あさってまで帰ってきません」  武志は美咲の意味深な言葉にドキッとする。 「武志さんの話を聞いてから一週間色々考えました。いまだに話が本当か信じられません。だから確かめさせてください」  美咲は立ち上がって言った。 「来てください」  美咲は武志を自分の部屋に案内した。  武志は部屋の中を見渡してみた。武志の部屋より狭い。三人兄弟だからだろう。ベッドや家具でいっぱいである。部屋の中はパステルグリーンで統一され、女の子らしくぬいぐるみや小物が所狭しと置いてある。  美咲は念の為ドアに鍵をかけると、カーテンを閉じ部屋を薄暗くする。そして後ろ向きなると、突然服を脱ぎ出した。 「ちょ、ちょ、ちょっ、ちょっとどうしたの」  武志が戸惑うのを横目に美咲は下着姿になると、ベッドへ潜り込んでしまった。そして中でモゾモゾして下着を取ると先ほど脱いだ服の下に隠した。 「来てください。武志さんの言う事が本当か私の体で証明してください」  そういうと美咲は目をつぶった。  武志は迷った。話が本当だという事を証明する方法が他にも有るのではないか。  証拠は何も無い。有るとすれば給与の振込みだけだが、証拠というには弱すぎる。では誰かに証言してもらうか。S部隊の人間は絶対に断るだろう。当たり前だ。諜報部隊の人間が第三者へ自分はスパイですと言う訳が無いし、もし言ったとしてもその言葉自体に信憑性が無い。後は自分の両親に話してもらう位だが、一条流の話はできても、美穂達との事や部隊の仕事に関しては両親にも秘密にしている。それでは美咲を納得させられない。  美咲が一番引っかかっているのはおそらく秘密の仕事の部分だろう。ここをはっきりさせない事には仕事か美咲のどちらかを諦めないといけない。  仕事を諦めるという事は一条流の発展が遠のくという事だ。一人で細々とできないことは無いが、奥義の習得もままならない気がする。という事は美咲を諦めるしかない。仕事の為には女を諦めないといけないという事か。それなら、今は美咲には何もしないで帰った方が良いのではないか。  それより、セックスする事が何かの証明になるのか。  武志がそう考えていた時に美咲と目が合った。いつの間にか目を開いている。そして怒った眼つきで武志をにらんでいる。 「優しすぎるのもいい加減にしてください。私に恥をかかせないでください」  美咲はそう言うと一睨みして横を向いてしまった。  武志は覚悟を決めた。頭の良い美咲が色々考えて決めたのだ。自分がとやかく言う事は無い。自分がやるべき事は全力で彼女を気持ち良くする事だ。  武志は全部の服を脱ぐと、ベッドの中へ潜り込んだ。そして後ろからやさしく美咲の体を抱く。美咲の素肌に触れるのは初めてだ。若いだけあってすべすべしている。  美咲の体は初めての緊張からかまだ硬い。後ろから体を密着させる。ほとんど完全勃起に近い肉棒が美咲の尻から背中にかけて当たってしまうが仕方が無い。そのまま美咲の体から力が抜けてくるまで待つ。  美咲の体から鼓動が伝わってくる。かなり速くなっている。体温もじわじわと上がってきている気がする。それにつれて緊張も少し解けてきている。  武志は美咲の頭を持ちゆっくり自分の方を向かせると唇を合わせた。この前の時と同じ様に最初は優しく唇を合わせるだけのキスだ。それからだんだん大人のキスへ移っていく。美咲の唇が開いたらすかさず舌を潜り込ませる。やさしく舌を絡ませながら気を流し込む。武志の部屋では、ここまでで終わった。今日は最後まで行くのだ。  武志も処女を相手にするのは初めてだ。勝手が分からないが経験者を相手にする時以上にやさしくして、前戯に時間を掛ける必要があるのは分かっていた。十分に体をほぐして秘肉を濡らして、少しでも破瓜の痛みを少なくしてあげないといけない。  乳房に手を伸ばす。指が触れた瞬間に美咲の体がピクッと反応する。おそらく男に触られるのは初めてなのだろう。  最初から揉んだりはしない。指先をふもとから頂に向けてゆっくり這い登らせる。指先からは気を流しながら触れるか触れないかのぎりぎりの指使いで撫でる。そして乳輪まで昇ったら再びふもとまで戻り、けして乳首には触れない。  それをまず左胸から何度も何度も繰り返す。胸がほのかに色づき、熱を持ってくるまで何度も繰り返す。左の乳首はピンと立っているがまだ触らない。  だんだん美咲の鼻息が荒くなってくる。  次に右胸で同じ事を繰り返す。美咲が体をモゾモゾさせて刺激を催促してくるが、それには答えず、焦らす様にゆっくりしたペースを守りながら何度もふもとから乳輪まで指を這わせる。  右胸が色づく頃には乳首も立ち、美咲は顔を真っ赤にして快感を耐えていた。  武志は自分も興奮してすぐにでも挿入したい気持ちを理性で抑える。美咲は既に受け入れる体にはなっているだろうが、今挿入しては普通の初体験になってしまう。最高のセックスにはならない。美咲には普通の人が経験した事も無い様な日本最高の初体験を味わって欲しい。  武志は口を外すと、首筋に唇を這わせる。キスマークを付けない様に気を付けながら舐めて、吸う。舌は考えられる限りの方法で愛撫をする。もちろん舌先からは気を流している。  片方の首筋が終わったら、もう片方の首筋へ移動する。そしてそこも唾液でべとべとになるまで何度も舐める。  美咲は初めての感覚にどうして良いか分からない。体を細かく震わせながら、かわいいあえぎ声を上げる。 「ああー……、あっ、あああー……」  美咲は自分の体が分からなくなっていた。オナニーの経験は有るが、武志が触れる所から比べ物にならない快感が湧き上がってくる。まるで次元が違う。すでに頭の中は白く濁り、快感で埋め尽くされ、更なる快感を求める事しか考えられない。理性はほんのかすかにしか残っていない。  エッチなビデオを何度か見た事がある。女性があえぎ声を上げると、友達と『あれは演技だよねー』と笑っていた。その自分の口から絶え間なくあえぎ声が漏れている。  自分は今までどちらかと言えば淡白な方だと思っていた。かっこいい男性を見ても性欲を感じる事なんか無かった。オナニーもたまに煮詰まった時に気分転換の為にやるだけだった。確かに気持ち良いが、溺れるほどの事では無い。好きな本でも読んでいる方がよっぽど楽しかった。  レディスコミックなどにはセックスに溺れてしまう女性がよく描かれているが、気持ちがさっぱり理解できなかった。好きな人とセックスできれば確かに気持ち良いだろうが、それは心と心が繋がる精神的な満足感から来るものだろうと思っていた。  だが現実のセックスは違っていた。とてつもなく気持ちが良い。こんなに気持ち良い事は生まれて初めてだ。経験の有る友達の話でも、これほど気持ちが良いなどと聞いたことが無い。武志が特別なのだろうか。武志はまだキスをして胸に触り首筋に唇を這わせているだけである。大切な部分はおろか、乳首にさえ触っていない。これで一番感じる部分を触られたらどうなるのか恐ろしく思えてくる。  セックスに溺れる人の気持ちがようやく分かった。この快感の前では全てがどうでも良く思えてくる。この快感を味わうためなら全てを投げ出していいとさえ感じる。  自分は今まで世界の事は何でも理解できるし、知らない事が有ってもちょっと勉強しさえすれば何でも分かると思っていた。大きな勘違いだった。自分の体の事すら分かっていなかった。自分の体の中にこんなにエッチな本能が隠れていたとは思いもしなかった。自分は本当は淫乱なのかもしれないと思う。  美咲は武志の焦らすようなゆっくりとした愛撫に我慢できず、せがむ様に胸や腰を突き上げた。  武志は首筋を舐め終わると。鎖骨、肩、二の腕と舐める場所を移していく。消して焦らずゆっくりとしたペースを守り、丹念に気を塗りこんでいく。片手は変わらず乳房を指先でなぶっている。指先が乳輪に近づくと美咲が体を動かし乳首に触らせようとするが、武志はさっと指をずらし乳首には触らない。 「あっあーーーーー、ああーーーーー、あーーーーー……」  美咲のあえぎ声が長く尾を引くものに変わってきている。  美咲は胸元から首、顔、耳までピンクに染まってきている。胸も気が十分に染み渡っているのが武志に伝わってくる。上半身は十分にほぐれたようだ。  武志は布団を跳ね除けた。薄明かりの中に美咲の裸が浮かび上がる。思っていた通りスリムで美しい体だ。壊れそうな位に華奢だ。胸は小さいが形はお椀型で美しい。鎖骨や肩もきれいなラインを描いている。  武志は腰の辺りに跨ると、両手で乳房をぎゅっと強めに掴んだ。指先からは強めに気を流し、まだ乳首には触らない。 「あーーーーーっ」  美咲がひときわ大きな声を上げ、胸やあごを突き上げる。喉の美しいラインがさらされる。軽く達した様だ。  美咲の胸は弾力があり、まだ発育途中であると思わせる。AカップかBカップだろう。もう少し大きい方が武志の好みだが、揉むのに支障は無い。重要なのは形と感度だ。形は問題無いし、感度も揉んだだけで達した様で十分なようだ。  しばらく飽きるまでギュッギュッと揉み続ける。 「あっ、あっ、あっ、あっ」  武志が揉むリズムに合わせて美咲が声を上げる。目を硬くつむり、眉間に皺を寄せている。手は所在無げにシーツの上をさまよっている。  武志は上半身の仕上げに乳首に手を伸ばす。急に摘み、気を最大パワーで送り込む。 「んんんーーーっ」  美咲がうめき声を上げ、体を思い切り反らせる。体はブルブルと震え、手はシーツをきつく握り締めている。本格的にイッた様だ。  美咲はその瞬間何が起こったのか分からなかった。胸を揉まれていたと思ったら、突然胸から頭まで何かが突き抜けた。そして頭の中で快感が爆発した。今まで自分がオナニーで味わっていた快感とレベルが違う。体がバラバラになるかと思うほどの快感だった。  乳首を触られただけでこんなに感じるとは。クリトリスを触られる事、挿入される事を考えると期待と恐怖で頭がおかしくなりそうだ。  武志は気の量を弱め、乳首をクリクリとこねる。乳首はすでにコリコリに硬くなっている。武志は片方の乳首を口に含んだ。 「ああー……」  優しく染み込む様な気持ち良さに美咲は安堵に近いため息を出す。  武志は舌で優しく乳首を転がす。そしてチューチュー吸った。乳首が一回り大きくなる。  片方が終わるともう片方も乳首を転がし吸う。交互に何度か繰り返す。その間、片手で吸っていない方の乳房を揉み、もう片方の手をそろそろと下の方に伸ばす。股間に触れないようにしながら、お腹、鼠蹊部、太ももへと性感帯を探していく。指先からは絶えず気を流し、体の至る所へ小さい火を付けて回る。 「い……、いぃ……」  美咲は両手で武志の頭を抱え、自分の胸に押し付けている。  乳首を吸われるのは生まれて初めてだ。優しく吸われると、今までの激しい快感と違って、胸の奥が暖かくなりじんわり快感が湧いてくる。この瞬間がいつまでも続けばいいのに。美咲はぼんやりと考えた。もう頭はゆっくりとしか物事を考えられない。  赤ちゃんに吸われるのもこんな感じなのかなと、ふと思った。それにしても今日は初めての事が多い。初体験なのだから当たり前だが、一時間前の自分とは違う人間になった気がする。  美咲はもっと吸ってと無意識の内に胸を突き出している。  武志はそれを無視して乳首を離す。そして舌を体中に這わせる。乳房全体から始まって、体の横、お腹、鼠蹊部へと進んでいく。  脇の下と脇腹だけは避ける。今はまだ早い。感じ方が浅い段階でそこを責めるとくすぐったくなって逆に快感が覚めてしまう。指先で探った性感帯を中心に舌で気を塗りこめて行く。手は太もも、内股をすぎふくらはぎまで進んでいる。太ももは思ったよりむっちりしている。華奢な上半身に比べて、腰周りは意外と豊満で柔らかくて手触りが良い。 「あん、あん、あん……」  美咲が可愛い声を上げている。  美咲は体を震わせよじりながら快感を耐えていた。武志の舌が通る所から痺れる様でほんの少しくすぐったい快感が湧きあがる。そして舌が通った後はほんのり熱を持ち温かくなる。その場所がどんどん広がっている。腰から上はすっかり小さい火が付いてしまっている。  美咲はついに大切な所に武志が来ると待ち受けていたが、武志の舌は鼠蹊部を通り太ももへ行ってしまった。そこも慌てずにゆっくりとしたペースを守りながら進んでいく。唇と舌をフルに使い、単調にならない様にパターンを変えながら進んで行く。  美咲はまだ触られてもいない秘肉が疼き始めるのを感じていた。触ってもらいたくて股間を突き上げる。武志は分かっているはずなのに触れてこない。美咲は自分が随分はしたない事をしていると思った。触ってもらう為に股間を突き上げるなんて前までは考えられなかった。  武志が太ももを舐めながら時おり視線を上に上げるのが気配で分かる。薄暗いとはいえ毛の生え具合くらいは分かるだろう。美咲は少しだけ恥ずかしく感じた。もう理性は少ししか残っていないので少ししか恥ずかしく感じない。  舌が太ももの性感帯を通る度に美咲の体がピクンと跳ねる。意外と太ももには性感帯が多い。太ももから内股にかけては面積も広いので武志は時間をかけて舐める。舌が太ももの付け根近くまで進むと股間から女の匂いが漂ってくる。処女とはいえ大人の女と同じメスの匂いをさせている。  武志は匂いだけで満足して、股間から離れ太ももを舐めるのに戻っていく。手はもう片方の太もも、すね、ふくらはぎをさわさわと撫でている。指先からは気を流し火が付いている面積を広げていく。  美咲はもどかしくて仕方が無い。頭の中では早く股間を触ってもらう事ばかり考えている。 (早く、早く、早く触ってー)  さすがに気が引けて声に出すことはできない。ぎりぎり最低限の理性がまだ残っている。  武志は両手で美咲の両脚の膝裏を持ち上げて股間を全開にする。 「ああーっ、いやー」  美咲が羞恥の声をか細く上げる。  これでやっと触ってもらえる。先ほどからズキズキとうずく股間をやっと触ってもらえる。美咲は恥ずかしさと期待に震える。  だが、武志はまだ秘肉に触れない。武志の舌は鼠蹊部から秘肉のぎりぎり横を通り会陰の横まで、太ももの付け根に沿って舐めていく。秘肉の横を通る時には武志の鼻息が秘肉に当たるのを美咲が感じるほどだ。武志は右脚、左脚と交互に舐める。そして美咲の手を持ってきて自分で自分の足を持って開かせる。 (早く、早く、早く触ってー)  もう美咲の頭の中はその事でいっぱいだった。自分で脚を開いて恥ずかしい格好をしている事すらなんとも思っていなかった。武志の舌が秘肉の横を通る時には甘酸っぱい軽い痺れが秘肉に伝わってくる。直接舐められたらどれだけ気持ち良いかを想像させられてしまう。  武志の舌が変化を見せた。ついに来る。美咲は再び期待に震えた。だが、期待は又も裏切られた。  舌は太ももの付け根から会陰に移動し、先を尖らせチロチロと舐めてくる。美咲はそんな所を舐められるとは考えてもいなかった。今までの知識でも会陰を愛撫するなど聞いた事も無い。だが、武志の舌は秘肉のぎりぎり側から肛門のぎりぎり側までも何度も往復する。  くすぐったいようなピリピリ痺れる快感が腰の周りに染み渡る。  美咲はもう限界だと思った。秘肉に触れて欲しくて、たまらず腰を動かすと武志の舌はスッと逃げてしまう。全身が火が付いた様に熱くなり、秘肉はずきずきうずいている。じれったくて頭がおかしくなりそうだった。もう少し、あとちょっと刺激を強くしてくれれば一気に燃え上がれそうな気がする。それなのに武志はわざとなのか、けして秘肉に触れない。  その時、武志の両手が美咲の胸に伸び、やんわりと揉み始める。すでに気が十分に染み込み火が付いている乳房はすぐに快感が湧き上がる。だが、まだ足りない。武志は乳首に触れない様にしながら、やんわりとしか揉んでこない。もっと強く触って欲しい。乳房を握り締めて欲しい。ほんのあと少しなのに、どうして武志は力を込めてくれないの。美咲の微かに残っていた理性は消え去ってしまった。 「もうダメー、触ってー、早く触ってー、あそこに触ってー、おかしくなるー、早く触ってー……」  武志はその言葉を待っていたかの様に、乳首をキュッと摘み、秘肉をぺろっと舐め上げた。 「ん、んんーーーー」  美咲は生臭いうめき声を上げ絶頂に達した。体中に力が入り、ぶるぶる震える。目を硬くつむり歯を食いしばる。手は自分の太ももを跡が残るほど強く握り締めている。  武志は、そのまま堰が切れたように秘肉を舐め続けた。今までの焦らすようなやさしい愛撫から一転して激しい責めに変わる。舌を激しく動かし、秘肉から愛液を吸い上げる。秘肉から、とぷっとぷっと白く濁った濃い愛液が溢れてくる。武志はそれを残さず吸い上げる。乳首も忘れずにくりくりと摘み気を流している。 「あああーーー、ああーー、いいーー、ああーー……」  美咲はイキ続けた。待ちに待ったじれったさが消えると同時に今まで味わった事のない快感が秘肉から脳まで駆け抜ける。自分で触るのとは次元が違う気持ち良さだ。ぬるぬるした柔らかい舌で舐められると、ズーンと重い快感が腰の周りに広がり腰が麻痺したようになる。同時に乳首からはびりびりと快感が体に広がる。  美咲からは最後の理性も失われ、ただ快感だけに翻弄されていた。頭の中は真っ白で何も考えられない。体が快感だけを求めている。腰が無意識に持ち上がり武志の顔に秘肉を擦り付ける。  その時、さらに強い快感が美咲を襲った。武志がクリトリスに吸いついたのだ。 「んんんーっ」  美咲は快感の強さに息をする事もできない。自分で触るのとはあまりにも違う。こんな気持ち良さが存在するとは思いもよらなかったし、信じられない。  武志は皮ごと息が続くまでクリトリスを吸い上げた。  一息つくと次には唇で咥えたまま舌先でクリトリスを舐め上げる。上下左右満遍なく舐めると、その度に美咲の体が大きく弾む。美咲があえぎすぎて呼吸が苦しくなるまで舐め続ける。  武志の舌が疲れ、美咲も呼吸が苦しそうになってきたので、一旦口を離す。  美咲の体は十分すぎるほどほぐれている。もう挿入しても大丈夫だろうと武志は思った。  武志は覆いかぶさる様に体を重ねて美咲に言った。 「いくよ」  美咲が微かにうなずいた。  武志は肉棒の位置を合わせると、なじませるために何度か秘肉にこすりつけた。そして狙いを付けると少しずつ挿入していった。  美咲の中は熱くどろどろに溶けていた。それでいて若く初めてだけあってきつく締め上げてくる。  美咲が苦痛に少し顔を歪ませる。  武志は肉棒の先端と棹全体から最大量の気を放出しながら、ゆっくりと抵抗に遭う所まで腰を進めた。  すぐに行き止まりになった。処女膜だ。美咲の顔が苦痛に歪む。  武志は処女の場合、ゆっくり破るのが良いのか、一気に行くのが良いのか分からなかった。一気に行った方が苦痛の時間が短いだろうと一気に行く事にした。  美咲の腰を両手で掴み固定すると、力一杯腰を突き上げた。抵抗は消え、先端が一番奥へ突き当たった。それに合わせて武志は気の塊を一発、二発、三発と続けて送り込んだ。  美咲は処女膜を破られ、激痛を感じたが、次の瞬間には、その痛みを上回る大きな快感に飲み込まれた。炎が子宮を焼き尽くし、背中を駆け上がり、脳までも焼き尽くした。頭の中で何かが爆発し美咲の意識を刈り取る。  美咲は気を失ってしまった。  美咲は誰かが体を触る感覚で目を覚ました。目を開けると武志が蒸しタオルで自分の体を拭いている。  慌てて起きようとするが、武志がそれを手で止める。そして何も言わずに優しく体を拭き続ける。  美咲は武志に身を任せ、目をつむった。  今でも体が火照り、タオルで拭かれるとぞくぞくする。そして股間には鈍い痛みが残っている。  それにしても自分の体に起こった事が信じられない。初めての時は痛い。友達の話も雑誌の情報も一致している。自分も一瞬だけ鋭くて強い痛みを感じたが、次の瞬間には人生最大の快感がやってきて体が爆発した。そして、その後の記憶が無い。失神してしまったのだろう。処女なのに快感のあまりに失神してしまうなど有り得るのだろうか。だが、実際に自分が今体験した。  やっぱり武志の言う事は本当なんだと分かった。自分は今、普通では有り得ない体験をした。初めてなのに失神までしている。証拠は何も無いが武志の言う事を信じるしかない。いや証拠は有る。この自分の体が証拠だ。これ以上の証拠は無い。  という事は政府の秘密の仕事というのも本当なのだろう。短い付き合いだけど、この武志がその部分だけ嘘をついているとは思えない。自分もある程度は人を見る目が有ると信じたい。  それより、そんな事はどうでも良い様な気もしてくる。武志がセックスのスペシャリストというのは本当だろう。普段もやさしいし、さりげない気遣いもしてくれる。顔は普通だが、体格は良いし、頭も人並み以上だ。以前寝ていた女性とも別れたと言っている。これ以上望むのは贅沢だ。こんな素晴らしいセックスを味わわせてくれるならそれで十分だ。  武志が体を拭き終わり美咲に布団をかける。武志はベッドの横に膝立ちになり美咲の顔を見ながら頭を撫でている。  美咲が目を開き、武志を見つめながら言った。 「私の事を大切にしてくれる」  武志が微笑みながら大きくうなずく。 「私の事を一番にしてくれる」  武志がまた微笑みながら大きくうなずく。 「何があっても私の所に帰ってきてくれる」 「ああ、約束する」 「好きー!!!」  美咲は跳ね起きると武志に強く抱きつき、激しく口に吸い付いた。そして武志の舌を力一杯吸う。  武志は美咲がするのに任せながら、頭と背中を優しく撫でてやった。  美咲は武志をベッドの上に引き上げると、武志の体に力いっぱい抱きついた。武志の硬い体は美咲の力ぐらいではびくともしない。  美咲は武志の舌を吸い、そして自分の舌を入れ武志の口の中を乱暴にかき回した。興奮が興奮を呼び、ひたすら武志の口の中を犯しつづけた。  唇、歯茎、歯、上あご、下あご、舌と所かまわず舐めまくった。  武志に少しでも唾液が湧いてくると、すかさず吸い上げ、口の中で広げて味が無くなるまで味わい飲み込む。  そして自分の唾液を武志に飲ませる。  その間も自分の体を武志に押し付け、足を絡ませる。両手で武志の頭を抱き、髪の中に手を入れ乱暴にかきむしる。  武志はじっと美咲の好きなようにやらせ、ただ舌から気を流して美咲を気持ち良くさせていた。  美咲は高ぶった感情をどうすればよいか分からないのだろう。武志はそんな美咲をいとおしく感じていた。  武志を味わい尽くし、満足したのか、疲れたのか、美咲は大きく息をすると、武志の胸に顔を乗せて体を寄り添わせた。そして、手で武志の硬い体をゆっくりと撫でる。  美咲は気持ちが落ち着いてくるのにつれて、体の火照りの余韻を味わっていた。  まだ体中の奥底にチリチリと小さい火が燃えている。少し切ない感じが心地良い。  武志が肩を抱き、頭をやさしく撫でてくれる。  美咲は幸福感に包まれながら二日前の事を思い出していた。  二日前、どうしても気持ちの整理が付かない美咲は、武志の家まで来てしまった。自分でもどうして来てしまったのか分からない。武志と話をするつもりでもないのに来てしまった。  外から見ると家の中に人の気配は無い。誰も居ないのだろうか、どうしようかと、逡巡していると声を掛けられた。 「あら、美咲ちゃんじゃない。どうしたの」  武志の母、陽子だった。 「あっ、いえ、た、武志さんは居ないかなと思って……」  とっさに美咲が答える。 「あらー、武志はバイトで夜まで帰らないのよ。でも、せっかく来たんだからお茶でも飲んでいって」 「いえ、それでは、帰りますっ」 「そんなこと言わないで、あがっていってよ、今誰も居ないから」  陽子は半ば強引に美咲を家に上げ、リビングへ通した。 「一条流の話を聞いたんだってね」  お茶を出しながら、陽子が聞いた。 「はい……」 「そりゃ、普通そんな話をされたら、びっくりするわよねぇー」 「あの……、あの話は本当なんですか」 「武志が何を話したかは知らないけど、一条流というのがあるのは本当の話。男子にしか伝えないとかで私も詳しい話は知らないけど、少しはおじいさんから聞いてるの……」  そう言って陽子は自分の知っている事を美咲に話し始めた。  武志が小学校入学の時から体を鍛え始めた事、十二歳の頃から修行を始めたこと、十八歳から毎週女性と寝ていること、知っている事を隠さず美咲に教える。 「そういえば、とんでもない美人が家に訪ねてきた事もあったし、最近は秘密のバイトもやってるみたい」  美咲は黙って話を聞いていた。陽子の話は武志の話と全て一致する。陽子もグルで人を騙しているとは考えにくいので、やはり武志の話は本当ということになる。 「なんか漫画みたいでしょ。五百年も続いた流派なんて。この家の男は自分達が日本で一番セックスがうまいと思い込んでるみたい。うちの旦那は才能が無いらしいけど、武志は才能が有るって、おじいさんが言ってたから、凄いんじゃないかしら」 「そんなに凄いんですか」 「そりゃ凄いわよ。普通の女なら簡単に気絶させられちゃうんじゃないかな」 「じゃ、じゃあ、お母さんも……」 「えっ、あー……、ま、まあね」  陽子も自分の事になると恥ずかしい。 「ひとつ聞いても良いですか」 「えー、いいわよ」 「武志さんのお父さんも一条流の教えを受けてるんですよね。という事は他の女性と寝ているんですよね。お母さんは、そんな人とどうして結婚したんですか」  美咲はここ数日心に引っかかっていた事を聞く。 「んー、私の場合は、旦那が結婚前、他の人に絶対に技を使わないって約束してくれたからかな」 「そうなんですか……」  美咲はそれで納得がいった。武志の父は結婚の時に修行をストップしたのだ。だが、武志はおそらくこれからも修行を続けるだろう。そんな武志に自分はついて行けるだろうか。  武志の母親に聞けば何か答えが見つかるかもと一瞬思ったが、さらに悩むことになってしまった。 「母親が言うのもおかしいけど、武志はきっと美咲ちゃんを大切にすると思うのよ。武志が他の女性と寝るにしても、それは恋人同士の愛情じゃなくて、人間愛だったり、仕事だったり、研究のためなのよ。だから一番最後には必ず美咲ちゃんの所に戻ってくると思うの」  陽子の言う事は何となく美咲にも理解できる。 「美咲ちゃんは経験が無いみたいだから忠告するけど、付き合っていく自信が無いなら、武志を忘れて、自分を大切にした方が良いわ。でもね、武志と付き合ったら、普通の女の人が一生味わえないような体験を何度もすることができる。離れられなくなると思うわ。たぶん武志は日本で一番、世界でもトップクラスの技を持っていると思うの。これを感じることができるのは限られた女だけ……。後悔しないように、よく考えて決めてね」  そして美咲は決めた。武志と寝てみようと。武志になら初めてをあげても後悔しない気がする。それに日本一と聞いて期待と好奇心に興奮している自分も居る。  それから、さらに一晩美咲は考え、自分の気持ちを確かめてから武志に電話したのだった。  あの日の事を陽子は武志に話さない気がする。美咲も一生秘密にするつもりだった。  その日、武志は一旦帰る事にした。美咲が疲れているだろうし、いきなり彼女の家に泊まるのも気が引けたからだ。それに母親に冷やかされそうで嫌だった。明日また来る約束をして、武志は家に帰った。  武志は帰り道に考え事をしながら歩いた。  美咲を抱いて本当に良かったのか。今でも分からない。部隊の仕事をしながら一般の女性と付き合う事が許されるのか。処女を奪っておいて、もう遅いかもしれないが一度頼子部長に確認する必要があると武志は思った。 <第30章>  翌日は午前中から美咲の家に出かけた。まずは食事の材料を買いに二人で出かける。武志は近所の目も有るから離れて歩こうとするが、美咲の方から腕を組んでくる。  武志は昨日から美咲のイメージがどんどん変わってきていた。最初会った時はおとなしい少女で、初めてデートした時は清楚な美少女、昨日は頑固で気の強い女性、そして今日は甘えたがりの可愛い女の子だ。どれが本当の美咲というより、全部が美咲なのだろう。色々な顔を持った美少女、それが美咲なのだ。武志はますます惹かれ、好きになっていくのを感じていた。  昼食はカルボナーラという事で美咲は卵、生クリーム、チーズなどを買っている。夕食は何かと聞くと、ひみつーっと言って教えてくれない。他にも色々買っているが材料を見ても何の料理か武志には分からない。母親のしつけで家事は一通りできる武志だが料理だけはやった事が無い。せいぜいがお茶を入れる位だ。母親が居ない時は外食やコンビニで済ませてしまう。前に食べたお弁当から考えて美咲に任せて問題ないだろう。  レジで武志がお金を出そうとすると、親から留守番の間の食費をもらっているからいいと美咲は受け取らない。武志は美咲の頑固な一面を知っているので、あえて逆らわずご馳走になることにする。  家に戻ると美咲は手際良く昼食を作っていく。オープンキッチンなので武志の居るリビングから美咲の姿が見える。美咲は楽しそうに鼻歌を歌いながら作っている。  パスタなのですぐにできた。二人で向かい合って食べると、結構美味しい。良い材料を使って、美咲の腕も悪くないのだろう。美咲が笑顔で『美味しいね』と言う。  武志は思わず照れてしまう。昨日初めてエッチをしたばかりなのに、今日は彼女の家で向かい合って食事をしている。女性と付き合った事の無い武志には、美穂達との関係とは違って新鮮に感じる。彼女が居るって思ってたよりもいい物だなあと幸せを噛み締める。  デザートにはレアチーズケーキとコーヒーが出て来た。美咲が朝のうちに作っていた物だ。武志が感心していると、慣れると簡単にできる物らしい。これも、なかなか美味しい。美咲は思っていたより料理がうまいと感心した。  食事と片付けが終わると武志は手を引かれ美咲の部屋へ向かった。  部屋に入るとすぐに美咲がキスを求めてくる。今まで抑えてきた分、十八歳になって覚えたセックスに対して欲望があるのだろう。武志は自分も十八歳の頃、セックスがしたくて溜まらなかった事を思い出す。  身長差が有るので美咲は武志の首に手を絡ませ自分の方に引き寄せ、そして思い切り背伸びをしている。  その姿がいじらしく、いとおしく感じて武志はやさしくキスをしてやる。  武志は美咲が満足するまで、そのままの体勢でじっとしている。  美咲は貪るように武志の舌を吸う。もっと唾液を寄こせという感じで武志の口の中で舌を暴れさせる。  しばらくして、美咲がプハァーという感じで真っ赤な顔を離す。どうやら満足したようだ。  武志を反対に向かすと。部屋を暗くして、自分は素早く服を脱ぎ、裸になるとベッドへ潜り込んだ。まだ裸を見せるのは恥ずかしいらしい。  武志は美咲の裸を見たいのを我慢して、彼女がベッドに入るのを待ってから、自分も裸になるとベッドへ潜り込む。  昨日は初めてという事でいかに痛みを少なくするかに重点を置いた。今日は一条流の技の凄さを味わって欲しいと武志は思っていた。  今日は焦らすこと無くキスをしながら、胸を揉む。舌先、指先からは気を出し美咲の体に火を付けていく。  胸を揉む手は最初は優しく、だんだん強く揉み込んでいく。表面から乳房の根元までしっかりと揉みこんで、気を染み込ませる。乳房がほのかに色づき始めた所で、乳首を摘み、くりくりこすったり、軽く引っ張る。 「あ、ああー、い、いいぃー……」  美咲は満足の声を上げる。今日の武志は自分の思いを先回りするかの様に気持ち良くしてくれる。痒い所に手が届くようだ。  武志は口を首筋へと移していく。美咲の細くて長い首に唾液の跡を付けながら、舌で愛撫する。  美咲は首まで美味しく感じる。美咲が感じて頭を反らせると、首筋が伸び、さらに美しいラインを見せる。  キスマークが付くと困るので、思い切り吸い付きたいのを我慢して、控えめに吸う。  武志の舌は首筋を堪能すると、鎖骨を通って胸に進む。  片方の乳首を咥え、優しく舌で転がした。もう片方の乳首は、乳房を揉み、乳首をこねる。  そして、空いた手を美咲の股間に伸ばす。恥丘を覆う様に手をかぶせて、指先から子宮目掛けて気を流し込む。 「あああーーー、ああーー」  美咲はだんだん声を出すのが恥ずかしくなくなってきた。声を出そうとしている訳ではないのに自然と出てしまう。乳首からは甘い快感が起こり、股間がだんだん熱を持ってくる。秘肉を触られていないのに、とろっといやらしい汁が溢れてくるのが自分でも分かった。  下腹部がかーっと熱を持ち、その熱が背中へと広がっていく。秘肉も子宮もズキズキとうずき始める。もう、あそこに触って。美咲がそう思い始めると、武志の指が伸び、クリトリスに当てられた。そしてやさしく振動させながら気を送る。 「んふぅ……、あはぁー、い、いいー……」  美咲は快感と安堵の入り混じった声を出す。どうして今日の武志は自分のやって欲しい事が分かるのだろう。武志はエッチの天才なのか。美咲は不思議に思う。武志としては単に上から順に下に移りながら責めている、美咲がもじもじし始めたら次に移っているだけだ。経験の少ない美咲はそんな事でさえ素敵に感じてしまう。  武志は中指をゆっくりと秘肉に沈めていく。痛くないかと美咲の反応を見ながら少しずつ奥に進んでいく。昨日の今日だが指一本位なら大丈夫のようだ。そのまま慎重にGスポットを探す。大体のあたりを付けて中指の腹をセットすると、親指をクリトリスに当てる。二点責めだ。経験の少ない美咲の場合は子宮への快感より、クリトリスによる快感の方が強いだろうと武志は考えた。  中指と親指で間の肉を挟むと気を流す。 「あっ、ああぁーー……」  美咲が大声を上げる。武志は近所に聞こえるんじゃないかと心配になり、慌ててキスで口をふさぐ。  痺れる様な、くすぐったい様な、今まで体験したことの無い不思議な、我慢できない感覚が美咲の下腹部に広がる。何かが溢れてきて漏れそうな感じが急速に高まる。こんな感覚は味わった事が無い。武志の体を突き飛ばして逃げようとするが、びくともしない。ますます何かが溢れそうになる。 「ああー、なんか変ー、おかしいー、いやー、いやー」  美咲は口を振りほどき叫ぶ。この感覚をどうしていいのか分からない。何かにしがみ付きたくなり、武志の体を抱きしめる。下半身で何かの感覚がどんどん大きくなってくる。美咲は怖くなり武志にしっかりとしがみ付く。  そして我慢できない感覚がどんどん大きくなり、最後が来た。  何かがプシャッと出た感じがして、子宮から、背骨、脳へと快感がズキーンと突き抜ける。体がブルブル震える。  武志がテッィシュに手を伸ばし数枚抜くと、美咲の股間や自分の手を拭いている。 (やっぱり何か出ちゃったんだ)  おしっこかそれとも潮吹きというやつだろうか。美咲は脱力しながら、猛烈に恥ずかしくなる。自分がお漏らしをしてしまうとは考えた事も無かった。  武志はティッシュを捨てると美咲の足元に回りこんだ。美咲がショックを受けている隙に両足を抱えて広げると、腰を進めていく。肉棒の位置を合わせると、ゆっくり埋め込んでいく。 「あっ」  とつぜんの侵入に美咲は驚く。昨日瞬間感じた痛みに比べるとだいぶん小さいがやはり痛みを感じる。  武志はアヌスを責める時の様に棹全体から気を出しながら腰を進める。少しでも美咲の痛みを少なくしてやろうという配慮だ。  そして肉棒が一番奥に達する。 「うっ」  圧迫を感じて、美咲が声を上げる。ついに今から本格的なセックスが始まるんだ。美咲はドキドキした。昨日はあっと言う間に気を失い、瞬間的な強い痛みとそれを上回る圧倒的な快感しか覚えていない。痛みが少なかったのは良かったが、よく覚えていないのはもったいない気がする。  だが武志は一番奥まで入ったままで動かない。代わりにキスをして舌を吸って来た。すると不思議な事に秘肉の奥から快感が次から次へと湧き上がり背中へ突き抜けていく。 (おかしい)  武志は動いていないのに連続した快感に襲われている。 (これも一条流の技なの)  あっという間に絶頂への階段を駆け上らされる。腰周りは溶けてなくなり武志の体と一体化している。そして武志の肉棒から子宮へ直接快感が送り込まれている。体がぶるぶる震え始め、秘肉がヒクヒクしてくる。  もうすぐイキそう。美咲は本能的に自分が絶頂に近づいている事を感じていた。オナニーでイクのとは違い、体の奥底から快感が掘り返される感じがする。  体が気持ち良すぎて何かしないといけない気がするが、どうすれば良いか分からない。ただ武志の体を力一杯抱きしめる。  美咲の絶頂が近いと悟った武志は駄目押しに腰をぐるんと回し、肉棒の先端で子宮口を抉った。 「んんんーーー……」  これには美咲もたまらず絶頂に達してしまう。武志を思い切り抱きしめ、体を震わせながら、秘肉をキュッキューと締め上げる。秘肉から頭まで重い快感がズキーンと突き抜けた。 (ああ、今私はイッてる。これがイクって感覚なんだ)  武志は美咲がイッても腰の動きを止めず、今度は小刻みに腰を突き上げ、肉棒の先端でドンドンと子宮口を押し上げる。  今は体がおかしいからやめて。美咲は叫びたいが頭はがっちりと武志の腕で押さえられ、口を外せない。  体の奥底から苦しさと快感が混ざった強い刺激が体に伝わる。 「んふぅー、んふぅー、んふふぅー」  美咲は鼻息荒く武志に抗議するが、武志は腰の動きをさらに早くして、ドンドンドンドンと子宮口を突き上げる。 「んっふー……」  美咲はイッたばかりで敏感な所にさらに強い刺激を受け、一たまりも無く絶頂に達した。先ほどの快感がさらに大きくなって美咲を襲う。  武志はそれでも腰の動きを止めず、さらに激しくしていく。肉棒は抜ける寸前まで抜かれ、そこから一気に一番奥まで貫かれる。小さい美咲の体は大きく揺さぶられる。武志の動きが激しくなるにつれて美咲は武志にしがみ付く事しかできなくなる。手を離せばどこかに飛ばされてしまいそうだ。  もう秘肉に痛みは感じず、激しい快感だけが頭の中を渦巻いている。体は震えっぱなしで、秘肉は引きつりっぱなしで、断続的にイキ続けている状態になっている。絶頂と絶頂の間隔がどんどん短くなり、絶頂の快感もどんどん大きくなってくる。もう何が何だか分からない。快感で頭がおかしくなりそうだ。  声を出そうにも口はふさがれて舌を痛いほど吸われている。ただ快感の波に襲われるしかない。  もうダメ、壊れると思った時、武志の口が外れた。そして乳首を強く摘まれ引っ張られる。 「いぎぃーー……」  胸から脳へ強い痛みと大きな快感が伝わる。 「出すよ」  武志が美咲に声をかける。 (あー、精液出されちゃう)  美咲は、今日は大丈夫な日であることを、頭の片隅で思い出す。  そして肉棒が一番奥へ強く押し込まれたかと思うと今日一番の大きな快感が起こった。 「あああああーーー……」  美咲は絶叫した。そして今日最大の快感の波に襲われる。秘肉がキューッと強く締まる。体を硬直させ、手で武志の体を力の限り掴む。  その時、秘肉の奥に熱い塊が叩きつけられた。二度、三度とお腹の奥に衝撃を感じる。  ああ、精液が出てる。美咲は本能で理解した。熱い物が体の奥へ広がっているのを感じながら美咲は意識を失っていった。  美咲が目を覚ますとベッドの上に寝かされていた。カーテンが夕日に赤く染まっている。武志はベッドに背をもたせかけ美咲の手を握り居眠りしていた。美咲が起きるのを待つ間に寝てしまったのだろう。  美咲が布団で胸を隠しながら上半身を起こすと、武志も目を覚ました。 「凄かった」  美咲が言うと、武志は優しく微笑んだ。  体は武志によって綺麗に拭かれていたが、お腹の奥で武志の精液がとぷっと動くのをかすかに感じる。  美咲が両手を差し出すと、武志は美咲の上に覆い被さってきた。  そして、やさしいキスをしながら体を撫でていく。  武志は美咲に再び小さい火を付けながら聞いた。 「どうする」 「このまま、続けて……」  美咲は二回のセックスで、終わった後の余韻を楽しむのがすっかり好きになっていた。倦怠感に包まれながら、体中の残り火を噛み締めると、先ほどの快感が思い出される。そして武志の愛情をいっぱい感じながら幸福感にひたる。  好きな人とのセックスがこんなに素晴らしい物だと知る事ができて、美咲は幸せを実感していた。  武志は、そんな美咲の思いを察してか、丁寧に美咲の体を愛撫していく。感じさせすぎないように細心の注意を払いながら、ほんの少しだけ気を染み込ませていく。美咲の余韻を少しでも長引かせてやろうとするようだ。  美咲は愛撫の気持ち良さと、セックスの疲れから、だんだん意識が薄くなっていき、そして再び眠ってしまった。  美咲が再び目を覚ますと、武志が横で頭を撫でていた。 「どのくらい寝てた」 「一時間くらいかな」  美咲は気だるさが少しだけ残っていたが、頭はすっきりし、元気になった気がしていた。 「さあ、晩御飯を作らなきゃ」  そう言うと、美咲は元気良く跳ね起き、服を着始めた。  武志は遠慮して反対を向いている。  夕食はドリアだった。これも美咲によれば慣れると簡単らしい。市販のホワイトソースを使うと、準備に時間もそれほど掛からないそうだ。  オーブンで焼いている間、二人はテレビを見ながら待っていたが、 「ちょっとだけ飲んじゃおうか」  そう言うと美咲はどこからか赤ワインのミニボトルを持ってきた。  そしてジンジャーエールと混ぜて簡単なカクテルを用意する。手馴れているところを見ると、普段からやっているのだろう。 「かんぱーい」  二人がカクテルを飲み干す頃、ドリアも焼きあがった。  ドリアも美味しくできていた。ほんの少し顔を赤くしてドリアを食べる美咲を見ながら、武志はこの二日間の幸せを噛み締めていた。そして美咲をいつまでも大切にしていこうと決心していた。 <第31章>  数日後、美咲は親友の瞳と大学構内のベンチに座り、昼食を食べながら話をしていた。 「武志さんはね、凄いんだよ。エッチがむちゃくちゃうまくて、キスだけで頭がボーっとしてくるし、私は初めてなのに気持ち良すぎて失神しちゃった」  瞳は呆然としながら美咲の話を聞いていた。  清楚でいやらしい事とは無関係な美咲がゴールデンウィーク中に初体験したというのだ。しかも相手は知り合って一ヶ月ちょっとの二流大学の男らしい。  瞳は驚きと怒りで叫び出しそうになる。  瞳と美咲は高一からの親友で、高校は三年間同じクラスだった。大学も同じ学部へ進んだ。二人はずっと一緒だと思っていたのに、美咲に彼氏ができてセックスするなんて信じられない。 「彼はね、背が高くて、体はがっしりしてて、とっても優しいの」  美咲ののろけ話は続く。  美咲は絶対に騙されている。瞳は自分の親友がそんな事に巻き込まれるとは思っても見なかった。女が悪い男に騙されるなんて虚構の世界か、自分には関係無い人の話だと思っていた。相手は二流大学の奴だ。美咲にふさわしくない。セックスで縛り付けられているんだ。自分が何とかしなければいけない。まずは相手の事を調べる必要が有る。 「じゃあ美咲、今度私にも紹介してよ」 「今度の日曜日にも会うから、その時に瞳に紹介するよ」  日曜日、美咲が親友へ紹介したいというので武志は出かけた。瞳と言って、高一の時からの親友らしい。  待ち合わせ場所には美咲ともう一人の女性が立っていた。彼女が瞳らしい。  身長は武志よりちょっと低い。170cmくらいありそうだ。デニムのジャケットにボトムはパンツで中性的な感じがしてけっこうかわいい。それが短い髪に似合っている。スポーツをしているのか引き締まった体をしている。  武志が近づくと気が付いた美咲が手を振る。だが、瞳は敵対的な目で武志をにらむ。 「こちらが山中武志さん、四年なの」  美咲に紹介され武志が頭を下げると、瞳はあからさまに、なぜ美咲の彼がこんな冴えない奴なんだと言う顔をしている。  紹介が終わったので、三人で近くのオープンカフェに行く。美咲と瞳が並んで座り、反対側に武志が座る。  座るやいなや瞳は美咲がいかに素晴らしいかを延々と話し始める。  都内で一番か二番目に難しいと言われる高校の入学試験を受かって来た(瞳は中学からの持ち上がり)。成績は学年でトップクラスだった。特別推薦で大学に入った(瞳は普通に受験)。東大に受かった人より成績が良かった。学校一の美少女だった。みんな一目置いていて高校中で人気があった。洋裁が得意で小物入れなどを作ってくれた。それがとても可愛くてうまくできている。お菓子作りも上手でとても美味しい。テスト前には親切に勉強を教えてくれる。運動は苦手だけど、それ以外はなんでも凄い。  瞳の演説は終わらない。美咲はあまりの持ち上げように恥ずかしがっている。  さすがの武志も二人の気持ちはすぐに分かった。美咲は親友の瞳と恋人の武志に仲良くしてもらいたいと思い、瞳は美咲へ親友以上の気持ちを抱いている。もし美咲が誰かと付き合うなら、自分が納得する完璧超人じゃないといけない。武志ではあまりにも釣り合わないと思っている。  瞳が居たから今まで美咲に男が寄り付かなかったんだ。美咲ほどの美少女にカレが居ない方がおかしい。武志は理解した。  瞳はやはり武志が気に入らなかった。確かに筋肉質の引き締まった良い体をしている。だが、顔は並み程度、頭は二流大学、服装はおしゃれのセンスが感じられないし値段も高そうには見えない。これでは全然美咲に釣り合わない。何とかして別れさせなければいけない。万が一にでも妊娠などと言う事になったら大変だ。下衆な男なら美咲を逃がさない為にわざと妊娠させる事くらいやってしまうかもしれない。  探偵でも雇って武志の身辺を調査してみようか。体だけで美咲を騙してしまう様な男なら調べれば幾らでもぼろが出そうである。瞳が案を練っていると、美咲が話しかけた。 「今月末の土日に三人で別荘に行かない。父の知り合いの人の物なの。親には瞳と一緒に行くって話してあるんだ。瞳が行ってくれないと武志さんと二人だけで行くことになるんだけど」  瞳は一瞬考えたが美咲と武志の二人だけで行かせる訳にはいかない。 「いいわよ」 「ありがとー。車は武志さんが出してくれるそうだから、食費しかお金も掛からないし。その代わり別荘を掃除するのが条件なの。詳しい事は明日大学で説明するね」  美咲がうれしそうに瞳の手を握って話している。瞳もうれしそうだ。  だが、武志が見ているのに気が付くと美咲の手をそっと外し武志をにらんだ。  しばらくおしゃべりをした後、昼食を一緒に食べ、街をぶらついた。ゲーセンやパソコン売り場など女の子同士だと行きにくい所へ行ってみる。瞳は美咲と話している時は上機嫌だが、武志と目が合うととたんにむすっとする。  夕方になり、郊外に住む瞳が一人で帰ると武志は美咲に聞いた。 「本当に良いの」 「良いの。今まではっきりさせなかった私が悪いの。私も周りの友達もみんな瞳の気持ちは分かってたの。でも気付かない振りをしていたの。それで瞳には辛い思いをさせちゃった。それに瞳が私の知らない人に抱かれちゃうのはやっぱり嫌。武志さんなら私は許せるから」 「彼女は大丈夫な日なの」 「彼女の生理は分かってるから多分大丈夫なはず。万が一の時は私が責任を取るわ。瞳と二人で育てる」  俺の立場はどうなるのと武志は思った。  当日は運が良い事に晴れていた。武志は父親から家の車を借りると美咲の家の近くの駅に向かった。待ち合わせ場所にはすでに二人とも来ていた。瞳一人が先に待ってたらどうしようかと心配していた武志は安心した。  首都高から中央道に入り富士五湖の近くにある別荘に向かう。インターを降りて別荘へ行く途中でスーパーへ寄り食材を買った。別荘に着いたのは正午近くだった。  車から早速荷物を降ろし中へ運ぶ。部屋はたくさんあるので各自一つずつ使う事にする。  先に台所だけ簡単に掃除すると、お湯を沸かしてお昼ごはんにする。今日は美咲と瞳が二人分ずつお弁当を作ってくる事になっていた。武志が二人分食べる計算だ。  庭の木陰にシートを敷き、さあ食べようという所で問題が起きる。誰がどの弁当を食べるかだ。武志と美咲はどれでも良いのだが、瞳がどれを食べるか迷っている。自分は美咲が作った物を食べたいし、美咲には自分が作った物を食べて欲しい。だが、それだと武志が自分の作ったお弁当を食べる事になる。美咲の為にがんばって作った物を武志に食べられるのは癪に障る。しかし、自分で自分の作った物を食べると美咲の分が食べられない。  悩んだ末、瞳は美咲が作ったお弁当を食べる。武志に自分の分を食べられるのは仕方が無いと我慢する。美咲のお弁当を食べるのはあまり無い事だと妥協する事にした。  美咲のお弁当は美味しい。美咲は絶対良いお嫁さんになると瞳は前から思っていた。自分が男ならと何度思ったことか。自分が女である事が恨めしい。小学校の高学年から中学卒業までずっとクラスで一番背が高かった。男子よりも背が高いせいで随分からかわれた。自分が男なら美咲と結婚できるのにとずっと思ってきた。  美咲が瞳のお弁当を食べて美味しいと褒める。良かった、褒めてくれた。瞳はほっとする。この日の為に数日前から料理の練習をしてきた。母親にも手伝ってもらいながら何度も同じメニューを作ってきた甲斐がある。材料もちょっぴり高めの物を使っている。  武志が美咲と瞳の両方の弁当を食べ、それぞれを褒める。美咲はうれしそうにしているが、瞳は不満気だ。  昼食後は三人で別荘の掃除をする。武志は重い物を動かしたり蜘蛛の巣を取ったりする係で、美咲と瞳が二人でおしゃべりをしながら箒で掃いたり、雑巾で拭いたりする。部屋数が多いので結構時間が掛かる。終わった時には夕方で、女子二人は少し疲れた様子だ。  お茶を入れて一服した後、夕食の準備に掛かる。メニューは別荘らしくバーベキューだ。炭は残っていたのを使わせてもらう。  武志が炭をおこしている間に美咲が材料を切り、瞳がテーブルや皿の準備をする。  日が落ちきる寸前に準備が整い、バーベキューがスタートする。  三人ともバーベキューなど作ったことは無かったが、見よう見まねでそれらしくできる。肉が焼け上がる頃、ビールで乾杯する。  三人ともビールは好きではなかったが、最初は形から入らないとダメだよねと缶ビールを一本だけ買っていた。その後は高校の頃から飲みなれた缶チューハイやカクテルを飲みながら肉を食べる。武志がたくさん食べるのは当然として、瞳が細い割には意外とよく食べる。体が筋肉質なので代謝がよく、食べても太らない体質なのだろう。  美咲は普通の女の子くらいしか食べないので、焼き係に回っている。肉や野菜の他にも、おにぎりやイカとかちょっと変わった物も用意してある。  量をきちんと考えて買ったはずなのに、食べ終わる頃には三人とも満腹で苦しくなっていた。  美咲が後片付けをしている間に、武志が瞳に酒を勧める。瞳がちびちびと飲みながら武志に不満を言う。 「あんたなんかにねぇ、美咲はもったいないのよー。分かるー。美咲は私達同級生のアイドルなのよー。アイドルは男と付き合ったりしたらダメなのよー。ちゃんと聞いてるー」 「ちゃんと聞いてるよ」  武志はおつまみ代わりにとマシュマロを炭火であぶりながら答える。 「アイドルを奪って悪いと思ってるー。ちゃんと反省してるー」 「ああ、瞳ちゃんには悪いと思ってるよ。でも俺と美咲ちゃんは出会ってしまったんだ」  武志は焼けたマシュマロを瞳に渡しながら答える。 「何よー、運命の出会いみたいな言い方してー。私なんか三年前から美咲と親友なんだからー」 「分かったよ。謝るよ。これでも食べて機嫌直して。熱いから気をつけてね」  武志は今度は焼いたチーズを渡す。ナチュラルチーズを四角く切りじっくりあぶった物で表面がとろりと溶け所々に焦げ目が付いて美味しそうだ。 「あんた、なかなか洒落たもの知ってるじゃない。こんなもので騙そうたって、そうはいかないんだからー」  騙すつもりは無いし、三歳も年上の人間に向かって『あんた』はひどいよなと武志は苦笑する。酔っ払いには何を言っても無駄だ。それに今夜の計画の為にわざと酔わせてるのだから仕方が無い。  片付けを終えた美咲が戻って来て言った。 「ひとみー、お風呂に入ろー。汗と煙でべたべた。武志さんは火の始末をお願いしまーす」 「はーーい」  瞳が元気よく返事をする。美咲と瞳の二人は今までも一緒に入浴した事が有るのか、当たり前の感じである。高校三年間同じクラスだったので旅行とかで一緒に入る機会もあったのだろう。まさかすでに肉体関係が有ると武志は思いたくない。それに関係が有るとすれば今夜の計画は必要無いだろう。  交代で武志が風呂から出ると、二人はパジャマを着てリビングでホットミルクを飲んでいた。五月末とはいえ山の中の夜は割と肌寒い。  美咲は少し大きめのパジャマが憎らしいほど似合っている。武志は美咲のパジャマ姿を初めて見るが、あらためて何を着ても可愛いと感心する。  瞳は背が高すぎてサイズの合う物が無いのか少し小さめで、袖や裾からのぞく手足が可愛く見える。武志の前では憎まれ口を聞くが、一人の女の子としてみると十分に可愛い。本人は背が高いのを気にしている様だが、武志にしてみれば自分より背が低ければ身長はあまり関係が無い。  それから三人でアクション&コメディの映画を見る。美咲が恋愛物が良いと言うのを、瞳を変に刺激しない方が良いと武志が選んだものだ。  部屋を暗くして映画を見ていると武志が気にならなくなったのか、瞳は美咲と二人ではしゃぎながら見ている。武志はそれを横から見ながら、瞳もこうしていれば可愛い女の子なのに男嫌いなのはもったいないと思う。  映画が最後の方になると、瞳がこっくりこっくりとうたた寝し始める。ドライブと掃除の疲れと酔いが効いているのだろう。美咲の作戦通りだ。  映画が終わった所でお開きになり、美咲が目をしばたたかせている瞳を部屋へ連れて行く。武志は自分の部屋へ行き横になった。  美咲は瞳が寝入るまで側に付いていてやる。瞳が眠ったので美咲も自分の部屋に戻る。ここまでは作戦通りだった。  瞳は夜中にトイレに行きたくて眼が覚めた。半分寝ぼけながら用を済ませ自分の部屋に戻ろうとすると、武志の部屋からほんのかすかに明かりが漏れているのに気が付いた。  その明かりを目にして瞳の頭が急にはっきりしてくる。まさか美咲が。恋人同士の二人がセックスをしても本来は瞳がどうこう言うべきものではない。理性ではいけないと分かっていても確かめずにはいられなかった。  瞳は音を立てないように気を付けながら武志の部屋へ近づく。美咲の声が途切れ途切れに聞こえて来る。ああ、やっぱり。美咲がセックスをするなど本人から聞いても信じられず、心の奥底では見栄を張るために嘘を付いているのだと思いたかった。 「あああーー……、い、いいーー……」  アダルトビデオで聞いた様なあえぎ声が聞こえてくる。声の主は美咲である。二人でエッチなビデオを見ている訳ではない。瞳は絶望的な思いに捕らわれながら、ドアの前にしゃがみこみ耳を近づけた。  武志は美咲を失神しない程度にイカせ続けていた。瞳に美咲の声を聞かせるのが目的だから失神させてはダメだった。気の量と腰の動きをコントロールして軽い絶頂と絶頂寸前の間で美咲を漂わせる。もう三十分以上はこの状態を続けている。美咲の体力にも限界がある。そろそろいい頃だろう。ドアの外の物音にも注意しているが美咲の声が大きくて何も聞こえない。  武志は美咲をもう一段大きくイカせる為に腰の動きを激しくした。そして乳首を摘み気を送る。軽くイキ続けていた美咲はたまらずもう一段大きく絶頂に達した。 「あああーーーっ」  美咲はひときわ大きな声を上げた。体を震わせシーツを握り済めている。  武志は美咲の震えが納まってきた所で体を離すと、ずんずんとドアの所まで歩き、一気にドアを開けた。  そこにはとっさの事に動けないでいる瞳が居た。パジャマのズボンの中に手を入れたまま、驚いた顔で武志を見つめている。  瞳は突然の事にどうして良いか分からないでいた。  大好きな美咲のあえぎ声を聞くと、いけないと分かっていても盗み聞きを止められない。美咲の声は演技ではなく本気で感じている様に聞こえる。美咲がどんな姿で責められているのかと考えるだけで体の奥が熱くなり頭に血が昇る。  半分無意識に股間に手が伸びる。今までも何度か美咲を思い浮かべながら自分を慰めたことがある。美咲を穢す様で嫌だったが我慢できなかった。それが今日は美咲のあえぎ声を生で聞いているのだ。我慢などできるわけが無かった。ショーツの上からクリトリスを押さえつけグニグニと指先で揉む。腰から頭にツーンとした快感が届く。  夢中で触っていると、美咲の声が大きくなったと思うと急に静かになった。そして足音がするとドアが急に開かれたのだ。目の前には薄明かりの中に全裸の武志が立っている。股間には肉棒がそびえている。  覗きが見つかった事と全裸の男を目の前にする事の二つのショックから瞳は少しも動けなかった。  武志は瞳が居るだろうと思ってドアを開いた。美咲の作戦では瞳を酔わせて先に寝かせる。夜中に眼が覚めたところで自分達のセックスを覗かせるというものだった。その為に瞳だけ多めに酒を飲ませて酔わせ、寝る前にトイレへ行かせなかった。もし瞳が覗かなかったら、その時は二人で力ずくで瞳を襲う計画だった。  武志は瞳を見て、作戦がうまく行った事を喜ぶと同時にちょっとだけ失望した。瞳も普通の女の子で人のセックスを盗み聞きしてしまうのだ。もう少し潔癖な女の子だと思っていた。  武志は動けないで居る瞳をお姫様抱っこで抱きかかえた。そして美咲の横に並べる。美咲はうつろな目で瞳の方を見ていた。  瞳は美咲に見つかった事にショックを受けていた。猛烈に、自分が悪い人間の気がしてくる。嫌われたらどうしよう。そればかりが頭の中で繰り返される。  武志が瞳をうつ伏せにして両手を何かの布で後ろ手に縛った。瞳はショックと異常な状況に体が固まってしまっていた。自分の横には親友が全裸で横たわる。自分はベッドの上で親友の彼氏に縛られている。親友の彼氏も全裸だ。  武志は縛り終えると瞳を仰向けにした。  美咲は瞳の頭を抱くと言った。 「ごめんね瞳。今まで辛い思いをさせたね。私ね、瞳の気持ちはずっと前から分かっていたけど怖かったの。でも武志さんに抱かれて勇気が出たの。女同士の趣味は無いけど、瞳と武志さんの三人でならできそうな気がする」  そう言って美咲は瞳にキスをした。最初の時に武志にやられた優しいキスだ。あの時のキスを瞳に繰り返す。  瞳は頭がパニックになっていた。美咲にキスされている。瞳はキスは初めてではなかった。高校時代にお姉様と慕ってくる後輩相手に何度かキスをした。それは美咲とできない不満を晴らす為のもので、自分が奪う側だった。今は美咲に優しく唇を奪われている。願いがかない瞳は感激していた。美咲のキスは気持ち良い。ちゅっちゅっと唇を吸ってくれる。自分よりうまい気がする。  口を開くと美咲の舌が入ってくる。舌でトントンとノックしてくる。瞳はそれに答えて自分も舌を伸ばす。すると美咲の舌がやさしく絡まって来た。舌を伝わって唾液が流されてくる。これが美咲の唾液なの。甘い。後輩とのキスでは感じなかったが、美咲のキスは甘い。瞳は高貴な物であるかの様に感じる。  武志は瞳が感じてきたのを確認すると、パジャマのボタンを外し始める。我に返った瞳が暴れて抵抗するが、美咲に頭を抱きしめられ、両手を後ろ縛りにされている状態では効果が無い。  ボタンを全て外し前を開くとキャミソールが見える。ブラは着けていない。興奮しているのか乳首が立ち、キャミソールにポツンと突起を浮かび上がらせている。  武志は両方の乳首を軽く摘み、気を流し込んでみる。  瞳はピクッと体を震わせ、おもわず胸を突き出してしまった。 (何、今のは)  乳首から背中、首の裏を通り、頭までツーンと甘酸っぱい快感が走り抜けた。それと同時に乳房全体に火が付いたように熱くなってくる。胸はあまり感じる方ではなく、オナニーする時にもあまり触ることは無かった。それなのに、今まで感じた事の無い快感が湧き上がる。  武志は乳首を離すとキャミソールを胸の上までたくし上げる。瞳の胸があらわになる。美咲よりは少し大きいが控えめでBカップだろう。乳輪と乳首は普通の薄い茶色をしている。乳首は既に丸く立ち上がっている。  武志は両手で優しく乳房を揉む。筋肉があるせいか弾力の有る固めの胸だ。指をはじき返してくる。揉みごたえがある。指先から気を流しながら、しばらく弾力を楽しむ。  美咲にキスでふさがれた口から声が漏れて来る。感じ始めたようだ。  胸から手を外し、片方の乳首に吸い付く。美咲にもう片方を咥えるように合図をする。美咲がキスを止め残りの乳首に吸い付く。 「ああ、ああー、ああっ、ああー……」  瞳は乳首を吸われるのは初めての経験なのに、それも両方を同時に吸われ激しい快感に襲われていた。初めての快感にどうしていいか分からない。声もどう出したら良いか分からない。  美咲はやさしく吸いながら、やさしく舌で乳首を転がしている。武志は舌から気を流しながら舌先を高速で動かし乳首をはじく。両方からの違う感触に瞳はただ快感に襲われ続ける。  その間も武志は指先から気を流しながら性感帯を探して全身を這い回らせる。  武志の舌が乳首を離れ、全身を這い回る。指で探した性感帯に舌で唾液と気を塗りこんでいく。その間も手は新たな性感帯を探して這い回る。  美咲は片方の乳首を咥えたまま、もう片方の乳房を優しく揉む。時おり口と手を入れ替える。 「ああぅー、ああ、ああーー……」  瞳は急速に思考力を奪われていった。快感だけが頭を支配している。美咲にキスされ乳首を吸われるだけでも気持ち良いのに、武志の舌と指からはそれ以上の今まで味わった事のない快感が流れ込んでくる。舐められた所は熱く熱を持ち、ピリピリした快感を伝えてくる。もう全身に火が付いていて熱い。  こんな下衆な男になぶられていると頭の中では分かっていても、快感を抑えられない。  武志がパジャマのズボンに手をかける。瞳は分かっているが体が動かず抵抗できない。お出かけ用の下着をつけているのでショーツ自体は大丈夫だが、濡れているのを見られるのは猛烈に恥ずかしい。自分でもショーツが濡れて股間に張り付いているのが分かる。自分がこんなに濡れる体だったとは思いもよらなかった。  ズボンがすっかり脱がされる。瞳は濡れているのを隠そうとして足を閉じる。  武志が瞳の股間に顔を寄せ匂いを嗅ぐ。すでに発情したメスの匂いを撒き散らしている。  瞳は秘密の匂いを嗅がれ恥ずかしさのあまり、頭に血が昇りおかしくなりそうだ。  武志はショーツにも手をかける。今度は瞳も力を振り絞って抵抗するが、二人掛りで抑えられて無駄に終わる。ショーツは武志の手で簡単に剥ぎ取られてしまう。  武志の視線が股間に突き刺さる。陰毛はそこそこ生えている。武志は十代の普通を良く知らないが二十台の平均よりは少しだけ少なめだろうか。  武志は瞳の鼠蹊部に吸い付いた。口を付けて吸いながら、舌で舐める。舌がきわどい部分に近づくと濃い匂いが漂ってくる。瞳の両足を開かせ、その間に体を入れる。  武志は両手を尻の下に回して揉みながら持ち上げる。舌が秘肉に近づくと、瞳の体が震える。男に穢される恐怖と快感への期待が相反し、どうして良いのか分からないのだろう。  武志はもう少し焦らしても大丈夫と尻を揉み解しながら舌を太ももに這わせる。  武志の舌が内腿の付け根に来ると、瞳は腰を誘うように動かす。恐怖より快感への期待がまさってきているのだろう。もう少しで準備が完了すると武志は思った。  美咲は胸を責めながら武志と瞳の動きを見ていた。瞳の腰が動き始めている。初体験の時の自分を見ている様だ。股間がうずいて仕方が無いのだろう。それを我慢すればするほど、後の快感が大きくなるのよ。美咲は心の中で瞳を励ました。  瞳はもう何も分からなかった。ただ体中が熱く、体がもっと強い快感を欲している。だが、武志はたんたんと太ももを舐めている。せめて両手が使えれば何かできるのに、後ろ手に縛られている為、もどかしくて仕方が無い。体に穴が開いた様な空洞感を埋めて欲しくて仕方が無い。気が狂いそうなほど切羽詰ってくる。  その時、武志の口が秘肉を捉えた。秘肉に口を付け、舌を中に差し込み、思い切り愛液をすすり上げた。 「んんんんー……」  突然の刺激に処女を奪われたのかと思った。目を下にやると武志が股間に顔を寄せている。舌が入って来ているのだ。  武志の舌は愛液をすすり込むと次に秘肉を責め始める。外側のビラビラから始まり、大陰唇と小陰唇の間の溝、会陰と余すところ無く舐めていく。それでいて、クリトリスには触れない。股間はクリトリス以外すべて舐め尽され、火が付いてしまっている。秘肉はズキズキとうずいている。  美咲の手が乳房を離れ下に伸びた。腹を通り、恥丘を通りすぎた。  来るっ。瞳がそう思った時に美咲の指がクリトリスに到達した。まずは挨拶代わりにトントンとノックしてくる。それだけでズキン、ズキンと快感が走り、瞳は達してしまいそうになる。  美咲は指の腹を使い触れるか触れないかのぎりぎりの距離で触ってくる。瞳はその触れ方に魂が抜けるような快感を覚えていた。美咲の指が体に開いた空洞を埋めてくれる感じがする。じれったさが消え体中に快感が染み渡っていく。 「あああーーー、ああーー、ああーー……」  お腹の底から快感のあえぎ声を上げる。気持ち良い。ただひたすら気持ち良かった。この快感が永遠に続いて欲しいと思う。  瞳の上半身が起こされ背中に美咲が回る。美咲は瞳の首筋に吸い付きながら、両手を股間に伸ばした。片手で瞳の包皮を剥く。普段から剥き慣れているのか抵抗も無く剥ける。そして露出した肉芽をゆるゆるとこする。 「あぅ、あぁ、ああ、ああー」  瞳の体が細かく震える。肉芽を直接触られるのは刺激が強いようだ。美咲はしばらく瞳の肉芽をなぶり、うめき声を聞いた。美咲はほんの少しだけ瞳を恨んでいた。一番大切な友人だが、瞳のせいで高校の三年間は男性との出会いが全く無かった。コンパにも行った事が無い。行ったとしても人見知りの激しい自分では何にもならない可能性は有るが、十八にもなってコンパの経験が無いのはどうかと思う。その恨みをちょっとだけ晴らさせてもらう。  瞳があえぎ疲れた頃、クリトリスの上の指が外れた。皮を剥いている指はそのままだ。ひと時の休息に瞳が大きく息をしていると、新たな衝撃が来た。  武志がクリトリスを吸い、舌でなぶり始めた。 「うっ、う、ううー……」  指でさんざん高められていた瞳はなす術も無く絶頂に達した。息を止め、体を震わせている。武志は瞳がイッた事などお構い無しに舐め続ける。舌でほじくり返すように舐めたり、高速で舌ではじいたり、少し乱暴にクリトリスをなぶる。最後まで残っていたクリトリスから子宮にかけて火が付き全身が燃えている。特にクリトリスからは痺れるような快感が発生している。  上半身が再び倒され、美咲が瞳の手を握っている。いつのまにか手を縛っていた物は外されていた。瞳は指と指を絡ませながらしっかりと美咲の手を握る。  クリトリスから舌が離れたと思うと、武志の体が覆いかぶさってきた。そして武志に唇を奪われ、舌を吸われる。とっさの事で逃げられなかった。こんな男に唇を奪われるなんてと抵抗したいが頭がボーっとしてくる。美咲の言っていたことは本当だ。  数分もキスをされると、瞳の頭の中から抵抗する意思が消え去った。  武志が舌を差し込むと、思わず吸ってしまう。 (おいしい、美味しいよう)  舌から唾液が伝って流されると、舌ごと唾液を吸い、飲み込む。もう、誰とキスしているのか分からなくなっていた。  瞳が夢中で武志の舌を吸っていると、舌が抜かれていった。  武志が行くよと言っているのが遠くで聞こえる。美咲が強く手を握っている。  体中が熱くなっていた。特に秘肉からお腹の奥にかけてが燃えるように熱い。  秘肉に何かが当たる。瞳は本能で危険を察知して、理性が一瞬元に戻る。 「いやーっ」  瞳は叫んだ。本能的な恐怖を感じていた。 「瞳、同じ人で大人になろうね」  美咲が瞳の頭を抱いてやる。  武志は棹から気を全開で出しながら、ぬぷぬぷと肉棒を埋め込んでいく。そして処女膜で抵抗に遭うと一旦止まった。 「痛い、痛い、痛い」  瞳が叫んでいる。  武志は勢いを付けて最奥まで一気に押し込んだ。そして間髪をいれずに大きな気の塊を一発、二発と送り込んだ。すぐに失神させてはいけないと美咲に言われていたので、少し加減している。 「いいいいいー……」  食いしばった歯の隙間から声が漏れる。強い痛みと激しい快感が渾然となって瞳の頭の中を駆け回った。あまりに強い刺激に息が止まる。瞳はたちまち絶頂に達してしまう。  武志はそれでも攻勢を緩めずに大きく抽挿を開始する。  瞳の股間からは赤く染まった愛液が流れ出ている。出血量は少ない。高校時代にバレーボールで激しい運動をしていたので処女膜が広がっていたのかもしれない。 「ああっ、いいっ、あああー……」  瞳は痛みと快感でどうしていいか分からない。もう痛いのか気持ち良いのかも区別が分からなくなって来た。ただ大きな波が襲ってくるのを必死に耐えるだけだ。歯を食いしばり、シーツを握り締めて耐える。  武志は循環の技を使うために、瞳に体を合わせ密着した。硬く弾力の有る胸が当たる。片手で頭を抱えると口も密着させ舌を吸い上げる。そして気の循環を開始する。  瞳は最初ムフー、ムフーと喉の奥で声を上げて暴れていた。しかし、時間が経つにつれて、手を武志に回し強く抱きしめ、んんー、んんーと明らかなよがり声を上げている。そして自分から腰を動かしている。気が焦るのか瞳の腰のスピードが速すぎて武志に合っていない。  瞳は何回目か分からない絶頂に達していた。体はいきっぱなしの状態でふわふわしている。ものすごい多幸感に包まれている。 「瞳、気持ち良いの」  美咲が聞く。答えられる様に武志が口を離してやる。 「すごい気持ち良いー。こんなの初めてー。すごいー、もう死んでも良いー」  瞳が独り言をつぶやくように返事をする。 「おちんちん好き?」 「好きー、このおちんちん好きー、大好きー」 「もっと欲しいの?」 「もっと欲しいー。いっぱい欲しいー」 「じゃあ、武志と仲良くできる?」 「できるー」 「じゃあ武志の事好き?」 「すきー、好きー、大好きー」 「じゃあ仲直りのキスして」  瞳は武志の首に腕を回し自分から激しく吸い付いていく。武志が唾液を流してやると喜んで飲み込んでいく。もっと欲しいとばかりに武志の舌を吸い上げる。先ほどまで武志を嫌っていた事など忘れてしまっている。  武志はキスをしながらも腰を動かす。激しい運動は押さえ、根元まで肉棒を入れて、先端で子宮口をこするように動く。そして細かく素早くコッコッコッコッと子宮口を突く。この二つの動きを繰り返す。これだけで瞳は十分に感じている。気を流すのも止めている。  そうして抽挿を続けるうちにだんだん瞳の反応が薄くなり、最後は全く反応しなくなった。眠る様に気を失った様だ。  武志は昔の麻衣の事を思い出していた。麻衣の時も同じ様になった事がある。そういえば瞳と麻衣は雰囲気が似ているところがある。麻衣は表面的には人を避けようとするが実はかなりの寂しがりやだった。そして愛情の激しい人だった。瞳もそうなのかもしれないと武志は思った。  武志は射精しないで抜いた。美咲が瞳の股間をきれいにしてやる。  美咲は自分から言い出したことなのに、親友を相手に嫉妬していた。瞳は最初は嫌がっていたくせに最後は大好きとか言っていた。親友のカレだと分かっているはずなのに。感じ方も自分より激しい気がする。武志が自分より瞳に力を注いだとは思えないし、思いたくない。きっと瞳の方が感じやすい体をしているのだろう。そして自分より胸が大きいしスタイルが良い。  美咲はいけないと分かっていても黒い気持ちが心の奥底に湧き上がるのを感じていた。  瞳が日の出とともに起きるとショーツ一枚で自分のベッドに寝ていた。  ものすごく気まずい。どういう態度で二人に接して良いか分からない。二人のセックスの現場を盗み聞きし、セックスに巻き込まれた。最初は抵抗していたが、最後は自分から求めていた気がする。細かい事は覚えていないが、かつて経験した事の無い快感だったのだけは、はっきりと覚えている。  美咲が初体験で失神したというのもうなずける。あんな凄いセックスなら誰でも失神してしまうだろう。あんなセックスの相手と別れさせるのは無理だと思う。美咲と武志を別れさせるのは諦めよう。あとは武志が良い人である事を祈るだけだ。  台所に行くと二人が朝食の準備をしていた。  瞳がとまどっていると、おはようと武志と美咲は普通に接してくる。  武志に代わって瞳が準備の手伝いをする。  朝食は温めたクロワッサンにベーコン、目玉焼き、サラダなど簡単なものだ。  何事も無かったかの様に振舞う二人に瞳は我慢できず、準備をしながら美咲に小声で聞いた。 「昨日のは何だったの」 「あれが武志さんのセックスよ。瞳は特別に感じてたみたいだけど。私が日本一うまいって言ったのが分かるでしょ」  確かにオナニーでは味わえない圧倒的で絶対的な快感だった。美咲があれを味わって離れられなくなったのが良く分かる。  美咲がこっそり耳打ちする。 「瞳ならいつでも武志さんを味わって良いのよ」  悪魔のささやきだ。瞳は聞き流して食事の準備を続ける。  朝食の後、美咲が瞳に言った。 「ひとみー、シャワー浴びてきていいよー」  瞳は体がべとべとしていたので美咲の言葉がありがたかった。着替えを持ち浴室へ向かう。  瞳はシャワーのお湯を浴びながら考えていた。  美咲の気持ちが分からない。自分と武志を仲良くさせようと言う事は分かる。だが、なぜ武志に自分と寝かせたのか分からない。それに、気持ちに前からずっと気付いていたと言っていたが勘違いをしているのではないか。  自分は同性愛者ではない。可愛い女の子を見ても性欲は湧かない。かといって、男性を見てかっこいいと思う事はあるが抱かれたいとは思わない。あえて言うと性に関心が薄いのだと思う。ただ自分はもっと美咲と密接になりたいだけなのだ。それが強まって時に性欲として現れるだけだ。一度美咲とは本音で話さないといけない。  瞳が考え事をしていると脱衣所で音がする。美咲が来たのかと思った。  だが、ドアを開けて入ってきたのは全裸の武志だった。 「きゃあー」  瞳は叫び、手で胸と股間を隠す。  武志はひるむ事無く入ってくると瞳を抱きしめた。そして瞳の顔を自分に向けると唇を奪う。  瞳は武志を叩き、逃げようとするが力ではかなわない。口を思い切り吸われてしまう。武志に抱かれている所が熱くなり快感が湧き上がって来る。息苦しくなり思わず口を開くと武志の舌が進入してくる。  昨夜の事を思い出し瞳の体から抵抗の力が抜けていく。そして頭がだんだんぼーっとしてくる。このままでは流されてしまうと理性は訴えているが快感がどんどん強くなり何も考えられなくなっていく。  両手から力が抜けだらんと垂れ下がる。すると体を引き寄せられる。乳首が武志の胸で擦れピリピリした快感が湧き上がり声が出そうになる。武志の硬い肉棒が下腹部に当たっている。昨夜の絶対的な快感を思い出し子宮が熱くなって来る。 「んん、んふぅー……」  体が快感を求め理性が消えていく。瞳はダメだと分かっていても武志の舌を吸ってしまう。快感を前にして我慢できない。武志の背中に手を回し強く抱き自分から胸をこすりつける。キスをしているだけなのに秘肉に愛液が溢れ、こぼれそうになっている。体はもっと強い刺激を求めている。親友のカレだと分かっていても止まらない。  瞳は自分がいやらしい女になってしまったことを理解した。昨日まではセックスに溺れるなんて想像もできなかったのに、自分はもうセックス無しではダメな女になってしまったと分かった。もう武志とは一生離れられない予感がする。  武志が手を下に伸ばし、瞳の尻を揉む。瞳はお尻には自信があった。自分の体の中で一番自信がある。小さくてきゅっと持ち上がってて、プリプリしている。そのお尻が感じることは無いと思っていたが、武志に揉まれるとお尻が熱くなり、じんわりと気持ち良くなってくる。 「あぅー、ああああぁーー……」  もっと強く揉んで欲しい。そう思ったら武志が力一杯揉みしだいてくれた。ぐいっぐいっとお尻の肉の奥の方まで響くように揉んでくれる。もっと、もっと揉んで欲しい。いや、もっと刺激が欲しい。思い切り叩いて欲しい。お尻が腫れ上がるまでいじめて欲しい。  瞳は愛液が溢れ太ももを伝うのを感じた。自分がどうしようもなくいやらしい女になってしまったのが分かった。もう全てがどうでも良くなってくる。今この瞬間の快楽があれば他には何もいらない。もっと気持ち良くなりたい。子宮がうずいて仕方が無い。はやくこの熱い肉棒を入れてめちゃくちゃにかき回して欲しい。  武志は立ったまま瞳を壁に押し付けると、片足を持ち上げた。片手で肉棒の位置を合わせると、ゆっくりと中へ沈めていく。  瞳はほんの少しの痛みと圧倒的な存在感と充足感を覚えていた。待ち焦がれたものが入ってくる期待感と安堵感で体が震えてしまう。肉棒が強烈な快感をもたらしながら奥へと入ってくる。早く入ってきて、激しく動いて欲しい。壊れるほど突き上げて欲しい。 「いぎぃー……」  肉棒が一番奥まで届くと、体が内側から爆発するような激しい快感が子宮から脳まで突き抜ける。瞬間的に軽く達してしまう。でもそれではまだまだ足りない。体はもっと凄い快感を待ち焦がれている。  武志は最奥まで突き入れてから、数回軽く動かして肉棒を秘肉になじませた。かなり濡れているとはいえ瞳はまだ二回目である。無理をしてはいけない。  瞳の体を少し持ち上げては、落とすと同時に腰を突き上げ、子宮口を肉棒でズンッ、ズンッと押し上げる。 「ああー、すごいー、すごいよー、いいー、いいよー」  瞳は凄まじい快感に翻弄されていた。昨日以上の快感を与えられ、この肉棒のことしか考えられない。 「いいー、このおちんちんいいー、すきー、好きー、大好きー」  瞳はまだ二回目にもかかわらず早くも子宮で快感を覚えている様だ。  武志はキスをして瞳の舌を吸い上げ、片手で乳首を摘む。  肉棒を一番奥まで押し込みグリグリと子宮口をこすりあげながら、気を流して循環の技を使う。 「ああー、ダメー、もうダメー……」  瞳が口を離して喘ぐ。体が震え絶頂への階段を駆け上がる。経験の少ない瞳は絶頂までの余裕が少ない。  武志は止めを刺すために、肉棒の先から多めに気を送り、子宮を抉る。 「イ、イクっ、イクイクイクイクイク、イクーっぅーー……」  瞳が大きく絶頂に達する。全身を硬直させ秘肉を締め上げる。若く経験が少ないうえにスポーツで鍛えている為、痛いほど強く肉棒を締め付ける。締め付けだけならS部隊級である。  武志は締め付けに合わせて精液を放つ。  びゅるるるるー、びゅるるるー、びゅるっ……。  二度、三度と熱い塊が子宮口を叩く。  瞳は意識の片隅で中に出されている事を知った。お腹の中に熱い液体が広がっていく。絶頂後の体に染み入るような感覚だ。気持ち良い。瞳はまた一つ新しい快感を知った。  瞳は武志の体にもたれかかり大きく息をしていたが、武志が肉棒を抜くと、力尽きたかの様に浴室の床にへたり込んだ。秘肉からはこぽっと精液が溢れ、床に流れていく。  瞳の目の前で、少しうな垂れ小さくなった肉棒が白く汚れていた。  瞳は誰に言われるでもなく、誘われるように肉棒を口に含んだ。苦くてしょっぱくて生臭い。美味しい物ではないが気にならなかった。なぜだか分からないが口に咥えないといけない気がした。口の中で舌を絡ませる。  武志は驚いていた、瞳がいきなり肉棒を口に咥えたからだ。テクニックなど何も無い稚拙なやり方だが、まったりと舌を絡めるやり方には丁寧さと、瞳の肉棒へのいとおしみを感じる。  瞳は肉棒が少しずつ大きくなるのを感じていた。それにつれて肉棒が美味しく感じるようになってきた(武志が気を流していた)。理由は分からないがフェラチオに熱が入る。AVや雑誌の情報を思い出し頭を前後させる。肉棒がすっかり大きくなった頃には歯を当てないようにするので精一杯だった。 「んっ、んっ、んっ、んっ……」  瞳は鼻から声を出しながら、リズム良く頭を動かしていく。どんどん肉棒が美味しくなってきた。口の中に広がる存在感がなぜかうれしい。  瞳がフェラに没頭していると、視界の片隅で何かが動いた。視線を送ると誰かがいるのが分かった。美咲だった。  その瞬間、頭の中の白い雲がさぁーっと晴れていき思考力が戻ってくる。  慌てて、肉棒から口を離す。  どこから見ていたの。違うの。武志さんを取るつもりは無いの。ただエッチな事をされると何も考えられなくなって、体が勝手にエッチな事をしちゃったの。瞳は心の中で必死に弁明する。  美咲は悲しそうな顔で武志と瞳を見ている。  美咲は浴室に入ってくると、武志に抱きつき唇に吸い付いた。そのまま激しいディープ・キスに入る。  瞳に見せ付ける様に片手で武志の頭を自分に引き寄せ、片手は背中をまさぐる。胸をこすり付け、腰は肉棒をマッサージするように動かす。  瞳はいたたまれなくなり、一人でシャワーを浴び汚れを落とす。早く浴室から出たいのに秘肉からは精液がこぼれてきて、なかなかきれいにならない。横では美咲が壁際に立ち、先ほどの瞳と同じ体勢で武志の肉棒を受け入れようとしている。  瞳は我慢できなくなり、浴室を飛び出ると、体を拭くのもそこそこに着替えを持ち自分の部屋へ走った。  美咲は何もかも忘れたかった。最初は瞳と武志に仲良くして欲しいだけだった。それが少しのイタズラ心と武志を自慢したい気持ち、瞳の男嫌いを治したい気持ち、瞳を他の男に渡したくない気持ちから武志に瞳と寝てもらう事にした。  今も武志に浴室へ行くように言ったのは自分だ。武志が浴室へ行くと瞳とセックスをするのは分かっていた。それなのになぜ言ってしまったのか自分でも分からない。  今は瞳への嫉妬、武志を取られる恐怖、自分が嫌いになり壊したくなる破滅願望でどうしていいのか分からない。ただ武志に無茶苦茶にして欲しかった。  武志はそんな美咲の気持ちが分かるのか最初から全開で美咲を責める。腰を全速で動かし、亀頭から気を流し続ける。 「ああー、凄いー、壊れるー、もっと壊してー、めちゃくちゃにしてー……」  武志はラストスパートに入る。美咲の体を持ち上げ何度も肉棒の上へ落とす。身長差が有り、軽い美咲だからできる事だ。亀頭が激しく子宮を押し上げる。 「イクー、イクイクイクイクイク、イクー、イっクぅー……」  美咲が体を激しく痙攣させ、大きな絶頂に達した事を知らせる。武志はそれに合わせて射精の引き金を引いた。二回目にもかかわらず大量の精液が発射され、秘肉が精液でいっぱいになる。  美咲は痙攣が収まると体中の力が抜け、武志にもたれかかった。  武志は美咲をしゃがませると、湯船にお湯を張る。そして、美咲と自分の体にシャワーの湯をかける。あらかた流し終わった所で美咲を抱きかかえ湯船に入る。美咲の股間からはまだ精液が溢れ、湯は半分も溜っていなかったが仕方が無い。体が冷えるより良いだろう。  瞳の事も心配だったが、今は美咲の事である。後ろから抱きかかえる様にして一緒に湯につかる。 「瞳ちゃんを巻き込んだ事を後悔してるの?」  美咲が小さくうなずく。 「瞳ちゃんはマゾの気があるんだと思うよ。エッチな事をされるとすぐにエッチな気分になって自分を抑えられなくなるんだ。そして相手の言うがままになったり、いじめて欲しくなるんだと思う。普段の行動的でリーダータイプな性格の裏返しなんじゃないかな。これは俺の想像だけど、瞳ちゃんはみんなの前では美咲ちゃんを引っ張って行く感じだけど、二人きりになると美咲ちゃんに依存してたんじゃない。きっと美咲ちゃんは瞳ちゃんにとって理想のタイプなんだよ。御主人様みたいな感じで自分を引っ張って行ってくれる人なんじゃないかな」  美咲は武志の話を聞き、つくづくその通りだと思った。それは自分でも分かっていた事だったが、あらためて人に言われると心に響く。  だが美咲は瞳が誤解していると思った。美咲は瞳の方がうらやましかった。確かに成績は自分の方が良かったが、同じ高校を出て同じ大学に入ってるのだから大差は無い。それより人見知りをする自分に比べて、瞳は男前で行動的だ。スポーツもできる。スタイルも良いし胸も自分より大きい。エッチも瞳の方が感じやすいようだ。  それに二人の時には瞳が下手に出るのをいい事に意地悪をした事もある。典型的な内弁慶だ。今回の事だって、心の奥底で黒い感情が無かったとは言い切れない。瞳に武志を見せびらかしたい。瞳をいじめてみたい。無意識にそう考えていたのかもしれない。悪いのは自分の方だ。 「俺はセックスが仕事だから、セックスを通して思いを伝えるんだけど、今回の旅行で瞳ちゃんは色々分かってくれたと思うし、彼女自身が変わった部分もあるし、良かったんだと思うよ。後は美咲ちゃんと瞳ちゃんが二人で心の底から話し合えば全てが解決するよ」  美咲は瞳と話をする決心をした。このままでは瞳との関係が終わってしまうかもしれない。何も隠さずに全てをさらけ出して話をしよう。そうすれば二人はきっと分かり合える。三年間も親友として一緒に過ごして来たのだ。そして親友以上の存在になれる気がする。そう考えると気持ちが楽になり、目の前が開けた気分になった。 「美咲ちゃんと瞳ちゃんは二人で補い合っていけば良いんじゃないかな」  武志は最後に言った。  二人が部屋から出て来たのは一時間以上も立ってからだった。  出て来た時には二人とも赤い目をしていた。多分問題は全て解決したのだろう。武志は特に何も聞かない。話したくなれば彼女達の方から話してくれるだろう。  時刻は昼の十二時を回っている。三人ともお腹がすいていた。お昼ごはんはコンビニおにぎりで済ませる。最初の予定では帰る途中のおしゃれなレストランで昼食を食べる予定だった。そのため昼用の食べ物が何も残っていなかった。どうせ話し合いが長引くだろうと武志が車でコンビニに買い物へ行ってきたのだ。  朝のセックスと二人の話し合いで泣きはらし、お腹がすいたたのだろう。美咲と瞳はパクパクと美味しそうに食べている。  三人は別荘の後片付けをして、帰路に着いた。  帰りの車では後部座席で美咲と瞳が二人寄り添って寝ている。昼以来美咲と瞳は前以上に仲が良く、武志は仲間はずれにされているようだ。  武志は二人とも早く免許取ってくれないかなあーと思いながら一人さびしく車を走らせた。 <第32章>  別荘から戻って数日後、頼子部長から武志に連絡が来た。 「久しぶりに仕事をして欲しいのよ」  頼子達には驚かされる事が多いが、今回はそれほど驚かなかった。いつか来るだろうと思っていたからだ。前回中国の要員を相手にしてから半年ちょっとがたっていた。 「相手はどんな人なんですか」 「名前はユリア。ロシア連邦エネルギー局のエリート官僚の女性。三十四歳、独身、身長169cm、ブロンドヘアーで結構美人よ」 「そんな人をなぜ」 「彼女は若手女性官僚の中でリーダー的存在なの、同年代男性官僚と比べてもトップクラスの業績を残しているわ。日本政府は彼女が将来ロシアの重要なポストに付くと予想しているの。だから今のうちに日本寄りにしておこうと考えているの」 「彼女以外にも重要な人は他にもたくさんいるんじゃないですか」 「そうだけど、ほとんどは男性で、男性相手じゃ武志君に頼んでも仕方が無いでしょ。それに男性は外国政府が予防線を張ってて調略が難しいのよ。その点女性はまだ監視の目が緩いの。そして日本が今関係を重視しているロシア、インドの中で彼女が一番ターゲットにふさわしいと選ばれたの」 「それで具体的に何をすればいいんですか」 「彼女が二週間後に上司の随行員として日本に来る事が決まったの。その時に武志君の技で彼女に日本男性の良さを教えてあげて欲しいの」 「それだけで良いんですか」 「そう。今回の目的は彼女に日本のファンになってもらう事。そして将来は日本寄りの行動をしてもらうこと。武志君も二十年後に石油不足でガソリンが配給制になったら嫌でしょ。だから今のうちから準備しておくのよ」  武志は政治の世界も大変なんだなと思った。日本政府も影では色々やっているものだ。 「詳しい作戦は当日が近づいたら説明します。彼女は英語がしゃべれるから特にロシア語の勉強は必要ないけど、後で彼女とロシア関係の資料を渡すから目を通して置いてください。くれぐれも念を押しておくけど、やりすぎて彼女が国を捨てて日本に来たりしないように気をつけてね」  武志は少し安心した。前回の中国要員の時のように相手もセックスのプロの場合だと厳しい戦いになるからだ。 「分かりました」 「それと、もう一つ連絡が有るの。以前武志君に頼まれた女性で候補が何人か見つかったわ」  武志は去年、頼子に進路について相談した時に気を持つ女性の捜索について相談していた。  武志が触れば気を持つ女性かどうかは分かるが、どの位の割合でいるかも分からないのに、女性に触りまくるわけにはいけない。そこで武志は考えた。気を大量に持つ女性の場合は、おそらく周りに自然と気を発散させ、本人の意思にかかわらず男を誘惑しているはずだ。そんな女性はきっと痴漢に会いやすい。痴漢の被害回数が多い女性を探せば気を持つ女性が見つかるかもしれないと頼子に頼んでいたのだ。それが半年以上すぎ、ようやく頼子から返答が来たのだ。 「結構大変だったのよ。警察庁に話を通して担当者を決めてもらって、府警、県警、警視庁に根回しして、鉄道各社にも協力を依頼して。東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、京都、大阪、兵庫の一都二府五県の痴漢多発路線を調べてもらったの。そこで痴漢被害回数の多い女性を調べて、示談金目的や自意識が過剰すぎる人、本人にあまりに隙が多いのを除いて残ったのが、この五人。この五人は隊員に尾行させたけど、不思議と痴漢されてるわね」  そう言って頼子は五人の女性の資料を武志に渡した。1から5までの番号が振ってあり、写真と住所氏名等の個人情報が書いてある。 「その番号順に調べてね。上位二人はもし気の才能があるならS部隊にスカウトしてもいい人よ。でもこの二人の場合は、きれいでスタイルが良いから痴漢された可能性も有るわね。残りの三人は容姿、知能の面で採用は難しい人。でもそれなのに痴漢被害が多いと言う事は気の才能の持ち主の可能性が有るわね。今回調べたのはあくまでも申告があった場合だけだから、申告しない人の中にはもっとたくさんいるかもね。今後はどうやってその人達の中から探していくかが問題だけど」 「それなんですけど、痴漢被害カウンセリングというのはどうでしょう」  武志は思い付いた事を話した。高校や短大にカウンセラーを派遣したり、既にカウンセラーが居る所から情報を収集して、被害者から匿名を条件に色々話を聞く。これならある程度偏差値で学校を絞れるからS部隊の要員候補として効率的に調べられる。 「確かに良いかもね。検討してみます。いずれにしろ痴漢被害者を隊員集めの候補にするのは良いアイデアだから、今後も続けていきます。お礼を言うわ」 「いえ、半分は自分の為に考えた事ですから。それより、候補者には会わせてもらえるんですよね」 「もちろんそのつもりよ。毎週一人ずつ武志君が接触できるように手配するわ」 「それと代わりといっては何ですが、お願いがあるんですが」  武志は試験勉強の家庭教師をお願いしてみた。冬からずっと医学部編入試験の勉強を続けているが武志は行き詰まりを感じていた。過去問題を手に入れ独学で勉強しているが英語はまだしも、生物はほとんどゼロからの出発だったし、小論文は誰かに添削してもらわないと自分では出来が良く分からない。  周りに適任者がいなくて困っていたのだ。 「その位なら簡単よ。無料で派遣してあげるわ。私としても武志君には合格してもらいたいから。がんばって合格してね」  武志は断られたらどうしようかと思っていただけに安心した。 「もう一つ、相談があるんですけど」 「何かしら」 「えー……、あのー、えっとー」  切り出しにくい話に武志は言い淀んでしまう。 「忙しいから、早くしてくれるかしら」  頼子のせっかちな性格からか、言葉がちょっときつい。  武志は意を決して話した。 「あのー、俺は彼女を作っても良いんでしょうか」  武志は恥ずかしさで真っ赤になりながら頼子に聞いた。  頼子はえっという感じで少しポカンとした後、くすっと笑った。 「先に彼女を作っておいて今さら何を言ってるの。別にかまわないわよ。プライベートな事まで感知しないわ。でも彼女に部隊の話をしたら、武志君も彼女も安全を保証しないけどね。それと病気だけは気を付けてね」  自分の日常生活を黙って調べられていると知り、武志は不機嫌になる。聞くんじゃなかった。でも自分も美咲に政府の秘密の仕事をしている事を話しているので強く抗議できない。武志は黙っている事にした。  次の日から武志の毎日はさらに忙しいものになった。毎日の日課の鍛錬はそのままで、大学の講義は真面目に出席する。四年になったので講義の数は少ないが、今の心理学の教授に少しでも好印象を与えて、医学部の教授に受験の根回しをしてもらわないといけない。  それから週に二日、火曜と木曜にS部隊との訓練が有る。頼子に色々世話になっている都合上やらない訳にいかない。そして、週に三日、月水金は頼子に紹介してもらった家庭教師から生物と小論文の授業を受ける。それから土日のどちらかで痴漢被害者の調査があり、残りの休日は美咲や瞳と合う。そして空いている時間は英語の自習をするか、美咲とメールをしたり携帯で話をする。  もうこの頃には武志は就職活動を完全に諦めていた。忙しすぎて体が足りない。というかこの時期に決まっていないなら見込はほとんど無い。  絶対に編入試験に合格するぞと自分に誓う。ダメならその時考えようと思っていた。試験浪人、就職浪人、マッサージの専門学校、S部隊と選択肢は複数有る。今は合格する事だけを考える。  そして土曜日、武志は一人目の痴漢被害者の所へ向かった。都内在住なのでS部隊の車で向かう。  被害社宅の近くでワンボックスの中に待機させられる。他にいかにもギャル系に扮装したC級隊員が二人と作戦責任者としてB級隊員が一名乗っている。三人とも見た事が無い顔だが、かなりの美人だ。  狭い車内で美人三人に囲まれ、武志はドキドキしていた。作戦前の緊張だけではなかった。今まで何人もの美女に会い慣れているつもりだったが、初めての女性の前だとどうしてもあがってしまう。  今回の対象者に触れる作戦は実に単純だった。対象者が道を歩いていると、おしゃべりをしながら歩いているC級隊員にぶつかって転ぶ。すぐ近くを通りかかった武志が手を差し伸べるというものだ。  車で待機して二時間、対象者が部屋を出たとの連絡が入る。徒歩で駅に向かっている。  そこで駅に先回りをして、彼女の自宅方向へ歩き始める。隊員二名が先で、その少し後を武志が歩く。前から対象者が歩いてくる。写真よりきれいに見える。確かに彼女なら隊員にスカウトされても良いくらいの美貌だ。スカートから伸びる足もすらっとしている。  二人の隊員は前を見ないで大きな声でおしゃべりしながら歩いている。そして彼女とすれ違う瞬間、一人の隊員がやだぁーと言いながらもう一人を押す。押された方がよろけて対象者にぶつかる。  対象者はどすんと尻餅をついた。二人の隊員は対象者がころんだ事に気が付かない風を装いながら、そのまま歩き去る。完璧な演技だ。あとは武志がうまくやれば良い。  対象者は尻餅をついたまま二人を睨むがもう通りすぎた後だ。  武志は急いで対象者に近寄り、手を差し伸べる。大切な一瞬だ。彼女に手を断られたら全てが台無しになってしまう。目一杯心配そうな顔で対象者に話しかける。 「大丈夫ですか」 「ああ、ありがとう。大丈夫よ」  対象者が武志の手を握る。細く長い指をしたきれいな手だ。武志はその手をそっと握る。  ダメだ、何も感じない。普通の人だ。  武志は彼女をやさしく引っ張り上げ、落ちているカバンを拾ってやる。もう作戦は終了した、早く立ち去るに限る。 「それじゃあ」  武志はそれだけ言うとその場を立ち去った。彼女の視線を背中に感じるので、最初の交差点で角を曲がり彼女の視線から外れる。しばらく歩き続けると携帯が鳴った。 「彼女は駅の中に入ったわ。今から車を回すから」  すぐに車が現れ、武志は乗り込んだ。 「どうだった?」  B級隊員が武志に尋ねる。 「ダメです。普通の人でした」 「そっか、彼女はきれいでスタイルが良いから痴漢に会ってたのね。気が強そうな人だから、我慢なんかせずにその都度駅員に突き出していたから被害届けの回数が多いんだわ」  武志は作戦が終わってほっとしていたが、収穫が何も無い事は残念だった。この方法で気を持った女性を探す事ができるのか少し心配になる。 「どうする、他の女性への接触は止める? 頼子部長からは貴方の指示に従いなさいと言われているけど」  最初の二名はやる前から可能性が低いことが分かっていたのだ。ここで止めるのは中途半端だし、もったいない気がする。武志は今回対象の五人は最後までやる事にした。  翌週の土曜日、武志は始発の新幹線で大阪に向かった。今度の対象は大阪に一名、神戸に一名だ。面倒なので、間に合えば二人を同じ日に調べる事になっている。  二人目の対象者は一人目と同じ位のきれいな女性だった。誰かと待ち合わせなのか九時すぎに彼女は外出した。彼女も接触はうまく行ったが、触っても何も感じない。無駄足だった。  急いで神戸へ向かう。三人目は一人暮らしの短大生で、今日はまだ外出していない。夕方になり今日は諦めるかと思い始めた頃、彼女は外出した。見張りからの連絡では服装からして近所へ買い物に行くみたいだ。  どこへ向かうか分からないので、一番近いスーパーへ車を回す。真面目そうな外見からして、自炊のための買い物に出かけたと予想した。  読み通りに彼女がこちらへ向かってくる。今までと同様に二人の隊員がぶつかり、対象者が転ぶ。武志はすかさず駆け寄り言った。 「大丈夫ですか」  武志が手を差し出すが、彼女はその手を取らない。 「はい、大丈夫です」  まずい、武志は一瞬迷ったが、手を伸ばして彼女の手をやや強引に握る。その瞬間、彼女の手からかすかなパワーみたいなものを感じる。 「きゃっ」  彼女が小さい声を上げ手を引っ込める。 「ごめん」  慌てて武志も手を引っ込め謝る。 「いえ、あの、ごめんなさい、男性に手を握られるのに慣れていないので」  武志は彼女のバッグを拾い、手に触れない様気を付けながら渡す。 「こちらこそ、それじゃあ」  武志は不自然にならないように急いで立ち去る。ドキドキしていた。かすかだが彼女の手に触れた時、何かを感じた。気かもしれない。 「どうだった?」  車に乗ってから責任者に聞かれる。 「感じました。かすかだけど何かを感じました。多分気だろうと思います」 「えっ、そうなの。彼女は気の持ち主なの」 「はっきりとは分からないんです。俺も気を持った女性には今まで二回しか会った事が無いですから。それにかすかな感じですから。でも彼女は普通の人とは違う何かを持っています」 「分かったわ、部長にはそのように報告します。彼女は引き続きマークの必要があるかもしれないわね」  武志は一般人で初めて気の持ち主らしき人に会い興奮していた。痴漢被害者を探すという作戦が間違っていない事が分かった。それに自分に気を持った女性を探す能力が有ることも確認できた。それだけでも大収穫だ。  彼女は真面目そうな外見から痴漢に目を付けられ触られたのだろう。それとも彼女の気に誘われたのかもしれない。痴漢はそれで触ってみて気持ち良くてエスカレートして行ったのだろう。  武志は残り二人についても希望が湧いて来た。  それから数日後、対ロシア女性の作戦決行日が来た。作戦は簡単だった。まずはC級隊員がユリアの両隣の部屋の男性を部屋から連れ出す。両隣は通訳とボディガードだ。これは念の為で無理には行わない。そして武志がルームサービスの振りをして部屋に侵入して、臨機応変にユリアを調略するという物だ。  武志は一か八かでやるしかないと思っていた。単純に犯すだけなら気は進まないが簡単だ。叫び声さえ防げば何とでもなる。  夕方から武志は同じホテルの別の部屋で他の隊員と待機していた。そこに監視班から連絡が入る。  ロシアの局長が日本外務省職員と出掛ける事になり、ロシア側の通訳と護衛がそれに同行することになった。  ユリアはホテルで留守番だ。女性が留守番という事は芸者遊びでもするのかもしれない。ユリアには気の毒だが武志達にとってはチャンスだ。両隣の部屋が留守になり、多少の物音なら大丈夫になる。  今回の作戦は外務省でもごく一部しか知らないはずであるが、作戦の援護の為に上層部の誰かが指示を出してくれたのかもしれない。  武志は待機したまま、ユリア監視班からの連絡を待つ。ユリアはホテルのレストランで夕食を取った。その時にハーフボトルのワインを飲んでいる。その後、一人でホテルのバーでカクテルを数杯飲んで部屋に戻る。真下の部屋にいる集音係からシャワーを浴びている様子との連絡が入る。  武志はユリアがシャワーを終え、髪を乾かした頃を見計らってワゴンを押しながらユリアの部屋へ向かう。  緊張の一瞬だ。ワゴンには救助要請のボタンが有り、押すと応援が来る事になっているが、国際問題や警察沙汰にしないためには武志がうまくやる必要がある。  武志はドアをノックした。 「誰ですか」  ユリアが英語で尋ねる。 「ルームサービスです」  ユリアがドアガードを掛けたままドアを少し開き言った。 「何も頼んでいないわ」 「いえ、局長様からこちらの部屋にお届けする様にとのご指示です」  自分達だけ楽しむ事の罪滅ぼしか。ユリアはドアを開けて武志を中に入れる。  ユリアはバスローブを着てその上にガウンを羽織っていたが、髪は乾かしてあり、口紅も引いてある様に見える。上司が帰るまでは不測の事態に備えて、いつでも出られるようにしているのだろうか。  武志はワゴンをソファーの横に運び蓋を取った。酒はウイスキー、ワイン、日本酒が有り、つまみとしてチーズ、ハム、カナッペなどがあった。  武志は部屋に入って、そのまま立ち去ろうとしなかった。  ユリアは不審に思う。日本にチップの習慣は無いはずだ。  その時、武志が口を開いた。 「ユリアさんに謝らなければいけない事があります。私はホテルの従業員ではありません。私はある人に頼まれて、あなたを気持ち良くする為に来ました」  武志が拙い英語で話す。 「そう、ご苦労様。でも必要無いから帰って。このお酒だけで十分よ」  ユリアは動じる事無く言った。 「すみません。それはできません。ご協力をお願いします。武器は何も持っていません。暴力は使いたくないのです」 「帰らないと助けを呼ぶわよ」 「残念ですが、両隣の部屋は誰もいません」 「はめたのね」 「違います。偶然です。しかし、両隣の人は別の方法で連れ出す予定でした」 「何が目的なの。脅迫?」 「違います。本当に気持ち良くなってもらうだけです。終わりましたら、すぐに帰ります。けっして危害は加えません。薬物は使いません。秘密は守られます。記録もされません」 「そんなの信じる事はできないわ」  ユリアはあくまでも冷静だ。 「では提案があります。せめてキスだけでもさせてください。それがダメなら力でお願いする事になります」  ユリアは抵抗を諦めた。うかつにドアを開けた自分のミスだ。フロントに電話で確認すべきだった。局長の事が有ったからつい信用してしまった。  体格からして力ではかなわない。抵抗しても助けが来る可能性は低い。相手の事を信用する事はできないが、今はあきらめて相手の言う事を聞くしかない。そして後から首謀者を突き止めて思い知らせてやるしかない。 「分かったわ。どうぞ」  ユリアは立ったまま目をつむった。  武志はここまではなんとかうまくいき一息ついた。抵抗されたら力ずくで抑えるしかなかったが、それは避けたかった。それに今まで力ずくで女性を襲った事が無いし、心理的に抵抗が有り嫌だった。  ここから先は自分の技次第だ。武志は気合を入れる。精神を集中し、丹田に気を集める。今日の為に数日前から禁欲しているので気はフルに溜っている。二時間以上流し続けられるほどの量が在る。  武志は処女を相手にするように優しくキスをした。壊れ物を扱う様に両手でユリアの頬をそっと押さえる。日本男子を代表して日本人の細やかさを見せるつもりだ。  舌と指先からは気を全開で出している。キスだけでユリアをその気にさせなければいけない。その気にさせたところで最後まで持ち込む。  じっくり、焦らず時間を掛けてキスをする。口を開かせる事ができるかが勝負の分かれ目だ。舌さえ潜り込ませれば、気を一気に効かせる事ができる。  ユリアは久しぶりのキスに舞い上がりつつあった。この男はキスがうまい。ロシアの男の様に貪るように求めてこない。  上唇、下唇と交互に唇で挟んで愛撫してくる。合間には舌で唇の表面をチロチロ舐めてくる。それがくすぐったいけど気持ち良い。  それに男が触れている頬がだんだん熱くなってくる。小指が首に触れているが首も熱くなりゾクゾクした感じがする。  そこで男が手を背中に回した。優しく体を引き寄せられる。胸が男の体に当たりツンとしたかすかな快感が乳首に起こる。男はさらに背中の手をゆっくり上下に動かす。指先が性感帯を通る時には思わず背が反り、声が出そうになる。どうしてこの男はもっと激しく責めてこないのかユリアはもどかしく思ってしまう。  武志はユリアのそんな感情を見抜いたのか、ぎゅっと抱きしめる。胸が二人の体で潰され、甘酸っぱい快感がユリアの乳房に広がる。ユリアは思わず口を開いてしまう。  武志はそのチャンスを見逃さず、舌を潜り込ませる。作戦の第一段階は成功である。次はユリアの体に火をつけて我慢できなくさせる事である。  武志は片手でユリアの頭を抑えて、口をぴったり塞ぐ。そして舌を絡ませ、気を最大量で流し込む。体の前面をユリアに密着させる。ユリアの胸がつぶれ、武志の肉棒はユリアの下腹部を押す。残った片手で背中の性感帯を探しながら気を流す。  ユリアはこんな事で感じてはいけないと、必死で落ち着こうとする。不法侵入者に気持ち良くさせられるなど自分のプライドが許さない。それに自分はそんなに性に貪欲な訳ではない。  しかし、いくら精神を集中しようとしても頭の中が白いガスで覆われた様になり、思考力がどんどん落ちていく。男のキスがうますぎるのだ、キスを止めさせようと思うのだが体が言うことを聞かない。武志に頭と背中を押さえられ身動きできない。  いつものユリアなら武志を蹴ってでも逃げようとするが、気を送られているユリアはそんな事すら考える事ができなかった。それに下腹部に当たる肉棒がとても硬い。東洋人の肉棒は硬いという噂があるが本当の様だ。硬さと熱さを感じる。思わず子宮がきゅんとうずいてしまう。どんどん快感の事しか考えられなくなる。  なぜこの男はこんなにキスがうまいんだ。どこの男だ。そういえばこの男の名前は。誰なんだ。  ユリアは「はっ」と理性を取り戻す。さっきから何度も気が遠くなっている。男のキスが気持ち良くて頭がぼーっとしている。つい両手を上げて男を強く抱きしめたくなる。  ユリアは処女ではなかったが男と寝たのは随分前の事だった。出世してやると思った時から結婚は諦めている。子供が欲しいと思った事はあるが単に寂しさからだと思い込む事にしている。寂しいだけなら甥か姪の誰かを養子にするのも良いかもしれない。  だが体が寂しいのはどうしようもない。官僚の自分が男を買う訳にはいかない。自分で慰めるしかない。男を見つけようにも忙しくてままならない。自分の周りにいる独身男性といえば、自分を蹴落とそうとしているか、自分にぶら下がろうとしている男の二種類しか居ない。とても恋愛対象やセックスの対象として考えられない。  そんな乾いた体に武志のキスが染み渡っていく。自分に開いた穴にぴったりと詰め物をしてもらっている充足感が有る。ふと。このまま流されてもいいじゃないかと思ってしまう。だが、まだ残っている理性が押しとどめる。感じてはいけない。早く終わらせて、この男を帰らせるのだ。  今でも自分から終わりを告げても良いのだが、キスだけだからと自分に言い訳しながら武志のキスを受け入れてしまう。そうしていくうちにどんどん頭の中が快感でいっぱいになり、ますます止められなくなる。もう悪循環に陥っている。  武志の両手が下に伸び、ユリアの尻をガウンの上からわし掴んだ。ユリアは思わず武志に抱きついてしまう。胸が二人の体に挟まれて、さらに押し潰される。そこから鈍い快感がズーンと乳房に広がった。  武志は尻揉みを止めず、尻の根からほぐすように大きな動きで揉みこんでいく。もちろん指先からは気を全開で放出している。それにしてもユリアの尻はでかい。揉み甲斐が有ると武志は思った。おそらく今まで相手をした女性の中で一番尻が大きい。ロシアの女性の特徴なのかもしれない。  尻肉は指先が沈み込むほど柔らかいが、肌に張りが有る為に垂れていない。まだ直接見てないがかなりの美尻に違いない。  ガウンの上からでは気の通りが悪い。武志はユリアのガウンとバスローブをたくし上げ、ショーツの上から尻を掴む。そして表面から根までたっぷりと気を染み込ませていく。これだけ大きいと染み込ませるにも時間が掛かる。だが、一度火が付き尻が燃え上がるとそう簡単にはおさまらないだろう。  尻の性感も豊かそうだ。アナルセックスも経験が有るのかもしれない。フィクションの世界ではアナルセックスの経験者は尻を見れば分かるという事になっているが本当だろうか。武志は尻を見てもさっぱり分からない。  ユリアの尻は脂がのっていると言うか、かなり豊満な尻だ。きっと今までのユリアの相手は尻をメインに責めたに違いない。この尻を見ては責めずには居られない筈だ。  ユリアはお尻がどんどん熱くなってくるのを感じていた。お尻を責められるのは好きではない。宗教的な戒律に縛られる気は無いが、普通に愛される方が好きである。それなのに今まで付き合った男はなぜか自分のお尻に執着する。そして好きではないお尻で感じてしまう自分に自己嫌悪を感じる。それを理由に男と別れた事も有る。  今もお尻から快感がじわじわと湧きあがってきている。お尻全体が熱を持った様になり、揉まれる度にビリビリした快感が背中を走る。  頭の中は完全にもやがかかり快感だけに支配されている。体はさらなる強い快感を求めてズキンズキンとうずいている。ユリアの手はいつの間にか男の頭と背中に回り、強く抱き、男の舌に吸い付いている。そして体をくねらせ、胸をこすり付けると同時に、肉棒の大きさ、硬さを下腹部で確かめる。  武志はユリアが堕ち掛けているのが分かった。もう少しでこの段階は終了だ。  武志はショーツの中に手を入れ、直接尻を掴んだ。尻を揉みながら指をさらに伸ばす。両方の手の指が一本ずつ会陰に届く。肛門と秘肉のぎりぎり近くに指先を当てると、最大限の気を流し込む。 「んん、んんんーんー……」  武志の舌を吸ったままユリアが声を上げる。かなり効いた様だ。  武志は止めを刺すために、キスをしたまま体を横にずらすと、ユリアの片胸を空けた。そしてバスローブの合わせ目から手を差し込んで乳房を握った。寝る前だからかブラはしていない。乳房を丸ごと揉みほぐす。胸は割と大きくCカップ以上はあるだろう。Dカップかもしれない。  三十半ばにしては張りの有る良い胸をしている。ロシアでもエリートは体型維持に努めないといけないのかもしれない。  表面は張りが有るが中は年相応に柔らかい。力を入れると根元まで指が食い込んでいく。  武志はキス、胸、尻と三ヶ所を同時に責めながらそれぞれ気を流している。トータルではかなりの量の気を流しているので、普通の人ならば体に火が付き、声を上げ悶える程である。だが、ユリアはまだがんばっていた。  武志は最後のとどめに乳首を掴んだ。キュッと摘み、クリっと捻り、ピッと引っ張った。そして気を流す。  ユリアが絶頂への階段を駆け上る。 「あっ……」  ユリアがまさに絶頂の声を上げようとした瞬間に武志は気を流すのをやめ、手の動きを止めた。  ユリアはまさに絶頂に達する瞬間にはぐらかされ、何が起きたのか分からない。体が猛烈に切ない。どうして良いか分からない。 (なぜ?)  武志はキスをしたままでユリアのガウンとバスローブを脱がしていく。帯を解くだけなのでユリアは簡単に全裸にされてしまう。そして両胸を根元から強く揉みほぐしていく。下がりかけたユリアの性感は再び絶頂ぎりぎりまで高められていく。 「んふぅ、んん、んっ、んんんー」  ユリアはうずく秘肉をどうして良いのか分からない。ただ男の舌を無心に吸い、切ない体を抑えようとする。男が唾液を流し込んでくる。ユリアは貪るように飲み込んでいく。甘い。この男の唾液は甘いと思った。人の唾液がこんなに美味しいと思ったのは初めてだった。  今までの男の唾液はタバコ臭いか、酒臭いかで美味しいと思ったことは無い。どちらかというと嫌いだった。だが、この男の唾液は美味しい。もっと飲みたい。ユリアは唾液を求めて男の舌を激しく吸う。  武志はユリアの胸を気が十分に染み込むまで揉み上げた。白い肌がうっすらとピンク色に染まる。ここまでほぐせば十分だろう。もう指で触れただけでイッてしまうほど昂ぶっている。  武志はキスをしたままユリアをベッドまで導いていく。そして、ゆっくりとベッドへ倒した。  ユリアは武志の首にしがみ付きぴったりくっ付いた口を離そうとしない。そのままの体勢で武志はホテルの従業員の服を脱いでいく。シャツを脱ぎ、ズボンとトランクスを蹴飛ばすように脱ぐ。靴下まで脱ぎ全裸になると手をユリアの股間に伸ばした。  ショーツを脱がそうとすると、ユリアは腰を浮かして協力する。膝まで脱がすとユリアが自分で器用に脱いでしまう。これで二人とも全裸になった。  武志が股間に手を伸ばすと、すでに太ももまで愛液が垂れてきている。そっと秘肉に触れるとドロドロに濡れている。指をずらし、クリトリスを包皮の上から軽く押さえ、気を流してやる。 「んんんんんーっ」  ユリアの体がピンと伸び体に力が入る。軽く達している。しばらく体が震えた後、体中から力が抜ける。  武志は息をさせるためにキスを外した。ユリアが激しく息をする。  ユリアは武志の指が触れた瞬間にイッたのが分かった。触っただけなのに肉棒を入れられたのと同じくらい感じてしまった。まるで自分の体ではないみたいで、まだ体中がビリビリしている。自分の体がこれほどみだらだったとは知らなかった。  頭の中も快感で埋め尽くされている。もう理性はかけらも残っていなかった。自分がこんなに感じやすいとは思っていなかった。はやく肉棒が欲しい。硬い物で貫いて、秘肉の中をかき回して欲しい。もうそれだけしか考えられない。  武志は片手でユリアのクリトリスをいじる。今度はイカせない様に絶妙の加減で触り気を流す。そして股間をユリアの顔の側に寄せて、肉棒を口元に寄せる。  ユリアは焦点の合わないぼんやりした目で肉棒を見ると、口を開き舌を出した。武志が肉棒を突き出してやると、ユリアは何も言われなくても、亀頭を咥え、舌で舐め回した。武志は肉棒の先端からも気を出し、ユリアを気持ち良くしてやる。  ああ肉棒が美味しい。この男は舌だけではなく肉棒まで美味しいとユリアは思った。それに、この硬さは今まで経験したことが無い。この硬い物でかき回されたら、自分はどうなってしまうのだろう。  秘肉に早くこの肉棒をうずめて欲しい気持ちと、いつまでもこのままおしゃぶりしたい気持ちが葛藤する。少しずつ咥える量を増やし根元に近い所まで飲み込んでいく。  もう頭の中は真っ白で、なかば無意識にフェラチオをしている。いつもより深く飲み込み少し苦しいのが心地良い。この男の精液をお腹いっぱい飲み込みたい気持ちになってくる。この男の精液ならきっと美味しい気がする。喉の奥まで突っ込まれ射精されたらそれだけで達してしまう予感が有る。  欲しい。この男の精液が欲しい。飲みたい。喉の奥でもこの男を感じてみたい。ユリアがそう思った時、不意に肉棒が引かれた。思わず口で追いかけたが間に合わず、肉棒が抜かれてしまう。とたんに口の中がさみしくなり空虚な感じに襲われる。  だが男は両脚の間に入り、自分の足を持ち上げた。  男が入ってくる。ユリアの体が期待に震える。入れられただけで自分は間違いなく達するだろう。いまだかつて無いほど感じてしまう予感がする。自分はおかしくなってしまうかもしれない。おかしくなってもいいから壊れるほど激しく突いて欲しかった。  作戦の最終段階だ。武志は肉棒の先端を秘肉に合わせた。ドロドロにぬかるんでおり、なじませる必要も無く肉棒は吸い込まれるだろう。武志はユリアの腰を掴み、一気に一番奥まで貫いた。 「うおおおおおおぉーー……」  ユリアが獣の様な声を上げる。武志の肉棒は一番奥まで入り、かろうじて子宮口に触れていた。  武志は一気に気の塊を一発、二発と送り込む。  ユリアは背を思い切り反らせ、シーツを強く握り締める。歯を剥き出しにして強く噛み締め、顔を真っ赤にして刺激に耐えている。  ユリアは何が起こったのか分からなかった。肉棒が入ってきた瞬間に自分が達したのが分かった。待ち焦がれた肉棒に体が自然と反応していた。  体にぽっかり開いた穴を埋められる感じ、痒いけど手がとどかなった所に手が届いた感じで、体と頭が満足した瞬間だった。  その時、秘肉の一番奥から一段大きい衝撃が襲って来た。子宮が焼け、背骨が砕け、頭の中が爆発した。今までの繊細で優しい愛撫とは違い、圧倒的で暴力的な快感だった。  あまりの快感の強さに息をする事もできない。ただシーツを握り締めて耐える。これほど強い快感は人生で経験したことが無い。体中が壊され死んでしまうかと思うくらいの衝撃だった。  ようやく衝撃がすぎ去っても、頭はいつまでも痺れたままで元に戻らない。全身もビリビリしびれ体の内側から震えが起こる。  男が大きく抽挿を始める。 「ダメー、ダメー、動かないでー」  ユリアは叫び、男の体を押しのけようとする。男はユリアの事などお構い無しに肉棒を抉りこんでくる。男の硬い肉棒が遠慮なく秘肉を削っていく。大きくイッたばかりのユリアの体は敏感になっており、男の激しい抽挿には耐えられない。  男はユリアの叫び声を止めるために、上半身をかぶせ口を塞いできた。そして舌を吸い上げる。腰から下だけを激しく動かし、肉棒を抽挿する。  ユリアは再び絶頂まで押し上げられる。全身が性感帯になり、男が触れている部分全てが熱くなり快感が湧きあがる。子宮から絶え間なく大きい快感が脳まで届き、体も頭もおかしくなりそうだった。全身がイキ続けている。体の表面が溶け神経を直接触られているかの様な刺激の強さだ。男の体にしがみ付き大きな快感の波に流され続けるしかなかった。 「XXX、XXX、XXXー……」  ユリアは英語を話すことも忘れ、ロシア語で叫ぶ。  早く。早く出して。このままでは壊れて死んでしまう。そうユリアが思った時、腹の中で肉棒が膨らむのを感じた。ユリアは両脚を男の腰に絡ませた。 (来る。早く来てー。中にいっぱい出してー)  男が肉棒を一番奥まで差し込むと先端をぴったりと子宮口に合わせた。そしてユリアはお腹の奥に熱い塊が叩きつけられるのを感じた。二度、三度とお腹の奥を叩かれる。熱い物が体の奥に広がっていく。  終わった。そう思うとユリアは気を失った。  ユリアが目を覚ますと、自分はベッドの上で毛布を掛けられ全裸で寝ていた。あっと思い股間に手をやると、きれいに清められている。周りを見渡すと、従業員の男がワゴンを押して出て行こうとする所だった。 「待って、名前も言わずに出て行くの」  ユリアがねっとりした声で尋ねた。 「武志です」  武志が振り返り答えた。 「また会えるの」 「あなたが日本のファンになってくれれば、将来再び会えるかもしれません。その時を楽しみにしています」  そう言って武志は部屋を出て行った。  ユリアは自分のお腹を押さえ、快感を反芻し、必ず武志を探し出してやると誓っていた。  ユリアへの作戦が終わってからも武志の忙しさは続いた。編入試験の勉強等を続けたまま、卒論の準備も始まった。そして土曜日には痴漢被害者残り二人の調査が二週に渡って行われた。残念な事に二人とも普通の人であった。おそらく外見がおとなしそうに見えるので痴漢に狙われたと考えられる。  痴漢被害者の調査が部隊に取って成功か失敗かは分からないが、武志にしてみれば気を持った女性を確認する方法が分かっただけでも収穫である。  これからは初見の女性を相手にする場合、触れれば気の持ち主かどうかが分かるので戦いが楽になる。しかし、逆に考えると相手が気の持ち主の場合、武志が気を持っている事が相手にばれていると考えて行動する必要がある。自分ができる事は相手もできると想定しておかないと危ない。油断してはならない。  だが不思議なのは芳玲と戦った時、最初お互いに気を知覚することはできなかった。考えられるのは武志が気を丹田に集中させていたことだ。気を集中させると、体の表面の気は減り、外へ漏れ出ないのかもしれない。そう考えると、相手に触れたからといって必ずしも気の持ち主か分かるとは限らない。  このことは引き続き調べてみる必要がある。  調査の件は頼子に任せておけば進捗が有り次第連絡が有るだろうと武志は考えた。 <第33章>  別荘から戻ってから武志は毎週日曜日に美咲とデートをしていた。違う大学へ通っているし、平日はバイトと勉強が有ると美咲には言ってある。会うのはどうしても週末だけになってしまう。美咲も編入試験までの我慢と分かってくれているようだ。  別荘から戻って最初のデートには、なぜか瞳が付いてきた。美咲と瞳の間にどういう話が有ったのか分からないが、美咲と瞳は三人で行動する事が当たり前のように思っているらしい。別荘以来セックスもしておらず中学生の様な清い交際だ。美咲や瞳がよく行くというショップに連れて行かれて夏物の服を選ばされ、男性用の店で武志の服を選ばれる。武志の服にはセンスが無いという事で二人の意見は一致していて、あれこれと服を試着させられる。  その後は美咲の家へ連れて行かれた。母親に紹介したいという事らしい。武志は美咲の家族に会うのは腰が引けたが、母親しか居ないというので仕方なく付いて行く。自分の母親も紹介している事だし、逃げるのも男らしくない。  チャイムを押すと美咲の母親が出て来た。四十代中頃だろうか、あまり美咲とは似ていないが、年の割にはきれいな人だった。  瞳は何度も来た事があるらしく、我が家の様に上がっていく。武志も緊張しながら上がる。  リビングへ通され四人でお茶になった。武志は名前や住所や大学などを一応自己紹介する。  美咲の母親は落ち着いた感じだが、人当たりの良い人で武志はほっとした。  美咲は母親に武志を自慢げに紹介する。 「武志さんは凄いんだよー。五百年位続く武士の家系なんだって。それで今の所に江戸時代から住んでるんだよ。武士の家系だからお爺さんも、お父さんも名前に武士の武って字が入ってるんだって。それに子供の頃から気功の修行をしてるから悪い所とか直せるんだよ」 「いえ、そんな事無いですから。大げさですから」  武志は慌てて否定する。 「あら、じゃあちょっとやってもらおうかしら。最近肩こりがひどいのよ」  美咲の母親が悪乗りして言ってくる。 「私達もやってもらったけど、すごい気持ち良かったよねー」 「そうそう、武志さんは結構うまいですよー」  美咲と瞳も武志を困らせようと話を盛り上げる。  武志は考えた。果たして気が肩こりに効くのか。肩揉みは祖父相手によくやっていたから得意だが、気を使ってやった事は無い。そもそも気をセックス以外に使ったことが無い。しかし、考えてみれば気が他の事にも使えるならば、それは拾い物だ。今後いろいろな場面で便利に使える。ダメ元でやってみることにした。 「じゃあ、ほんのちょっとだけ」  断ると思っていたのか、美咲と瞳が驚いた顔をする。  武志は美咲の母親の後ろに回った。精神を集中し、意識を目の前の肩に合わせる。はっきりとは分からないが何となく悪い物が澱んでいる様な気もする。まずはほんのかすかな気を流しながら、肩を軽くマッサージしていく。筋肉がほぐれ血流が良くなってきたところで、本格的に揉んでいく。指先からはかすかな気を流し続ける。気が肩に広がり染みていく感じがする。かすかな量なので、武志も知覚が難しい。  何となく悪い感じが無くなって来た所で揉むのを止めた。元の位置に戻り聞いてみる。 「どうでしたか」 「ええ、なにか気持ち良くなっちゃって。肩がポカポカしてる。ありがとう、効いた気がするわ」  母親が少しぼーっとした感じで答える。 「初対面の人の肩を揉むのは初めてで緊張しました。よかったらまた言ってください。いつでも揉みますから」 「お母さん。後は私の部屋でお話するから」  美咲が話に割って入り、武志を連れて自分の部屋へ向かった。瞳も付いて行く。  部屋に入るなり美咲が武志へ詰め寄った。 「武志さん、お母さんに気を使ったでしょ。ばれたらどうするんですか」 「大丈夫だよ。ばれないように、ほんの少しだけだから。俺はけっこう肩揉みが得意なんだよ。それに美咲ちゃんが話を持ち出したんじゃないか」 「それにしてはお母さんはうっとりしてたわよ」  美咲はまだ少しぷんぷんしている。  この部屋の定員は二名らしく、三人で座れる場所が無い。仕方なくベッドの上に三人並んで座る。ベッドの頭側から美咲、武志、瞳の順番だ。  すると美咲が突然、武志にキスをした。武志が慌てて瞳の方を見ると、じっとこちらを見ている。  美咲が舌を入れてきて、武志の口の中をかき回す。武志は瞳の視線が気になるが美咲に合わせて舌を絡ませる。  ひとしきり武志の口の中を味わった後、美咲が口を離した。  武志がほっとすると、今度は瞳がキスをしてくる。武志は驚いた。美咲を見ると、じっとこちらを見ている。瞳は美咲の目など気にしないで武志の首に手を回し、はげしく舌を吸い上げる。美咲の時より長めに吸うと、ちゅぽんという感じで口を離した。そしてふぅーっと大きく息を吐いた。  武志は訳が分からず、どういう事という感じで美咲を見る。 「そういう事です」 「えっ」 「だから、私の物は瞳の物で、瞳の物は私の物って事です。瞳に好きな人ができるまで、そういう事にしようって決めたの」  武志は俺は物かと思った。 「それじゃあ、瞳ちゃんに好きな人ができなかったら」 「ずっと今のままです」 「瞳ちゃんはそれで良いの」  武志は瞳に聞く。 「いいです。私は美咲が好きだし、別れたくないし、男の人はあまり好きになれないし。でも、武志さんならいいと思うし。それに……」  瞳が言いよどむ。 「要するに武志さんの体を忘れられないという事です。瞳の初めてをもらったんですから責任を取ってください」  美咲が瞳の代わりに答える。  武志はあうあうと、まさに開いた口がふさがらない状態になる。 「いいじゃないですか、可愛い女の子二人も相手にできるんだから」  武志は美咲と瞳にはめられた気がして仕方が無いが、瞳の処女をなかば強引に奪ったのは事実だし、タイプの違う二人の女の子を相手にできるのも悪い気がしない。彼女公認の浮気みたいなものだ。武志は反論を諦めた。 「本当に二人とも良いんだね」  美咲と瞳の二人はうなずいた。  武志は美咲と瞳の顔を自分に寄せると三人で一緒にキスをした。  これが三人の長い付き合いの始まりだった。  翌週の日曜も三人でデートだった。街をぶらついた後、今度は瞳の家へ向かった。表面上、武志は瞳の親友の彼氏にあたる。それなのに瞳の家へ行くのはおかしいと武志は反対したが、美咲と瞳の二人に押し切られ、渋々瞳の家に向かう。瞳の家は東京郊外の一戸建てで武志の家よりはるかに大きい。  瞳が事前に手を打ったのか家には母親しか居なかった。父親が居たらどんな話をすれば良いか分からず、困ってしまうところだ。  家に上がると美咲は瞳の母親へ武志を紹介する。 「こちらが山中武志さん。大学の四年生で心理学を専攻してるんです」 「初めまして山中武志です。お邪魔かなとは思ったんですが、瞳さんと美咲さんにどうしてもとお誘いを受けて、ずうずうしくもお邪魔しました」 「あら、そんなに気を使わないで良いのよ。美咲ちゃんは私の娘みたいなものなんだから。けっこういい男さんじゃないの」  瞳の母親がくだけた感じで話すので、武志はホッとすると同時に気恥ずかしくなってくる。 「そうでしょ。真面目でやさしいし、体も鍛えてるから凄い筋肉だし」 「そうよ、男は顔じゃないからね。顔なんかすぐ飽きちゃうし、十年もすればみんなおじさんなんだから」  瞳の母親は気さくな性格らしく、美咲とざっくばらんな話をしている。  一通り話した所で三人は瞳の部屋に移動する。瞳の部屋は武志の部屋より少し大きい。テーブルの周りに三人で座って話をする。 「お母さんは変に思ったんじゃないかな」  武志は少し心配なので聞いてみた。 「大丈夫ですよ。美咲も家族同然に思ってますから」  瞳は答える。 「それより次は瞳を武志さんのお母さんに紹介しないといけないね」  美咲がさも当たり前のように言う。 「それはちょっと待ってよ。彼女の親友を親に紹介するなんて聞いた事が無いよ」 「私は母に紹介したのに、武志さんは親に紹介してくれないんですか。美咲は武志さんのお母さんに会ってるんですよね。私も会ってみたいです」 「そうですよ。瞳も紹介してあげないと不公平です」  武志は又もはめられた気がした。この二人は勉強ができるだけでなく頭もまわる。二人掛りで責められると武志に勝ち目は無い。来週親に紹介する事を約束させられてしまう。 「じゃあ来週は私達で予定を組みますから武志さんは日曜日を空けといてくださいね。それより、二十日は武志さんの誕生日ですよね」  武志は驚いた。二人に教えた覚えは無いのにどうして知っているのか。 「電話で武志さんのお母さんに聞きました。でも金曜日で家庭教師の先生が来る日なんですよね。だから、その日は顔を見るだけで我慢しますから、誕生日のパーティーはその次の日曜にやります。日曜日は武志さんのお母さんに瞳を紹介してから三人でパーティーですから」  美咲がうれしそうに行った。  金曜日、美咲と瞳は家庭教師が来る直前にやってきて、武志にお祝いの言葉だけ言うとあっさり帰っていった。  悪知恵が回る二人のことだから何かあると身構えていた武志は、二人が本当に一言二言話しただけで帰ったので拍子抜けしてしまった。  そして日曜日、武志が家で待っていると美咲と瞳の二人がやって来た。父親は家におらず、武志と母親の二人しかいない。 「あら美咲ちゃん、こんにちは。えーっと、こちらの方は」 「初めまして、美咲の友達で瞳といいます」 「あらそう、まあ上がってちょうだい」  武志も部屋から降り、リビングに四人が集まった。 「すみません。美咲がカレの所に行くと言うのでお邪魔かなとは思ったんですが、紹介して欲しくて付いて来ちゃいました」  瞳がわざとらしい事を臆面も無く言う。 「あらあら、良いのよ。人数は多い方が楽しいんだから。それに二人きりにして問題を起こされるよりよっぽど良いわよ」  女三人はしばらく武志の子供時代の話で盛り上がる。武志はひとり蚊帳の外に置かれてしまう。  それから、映画を見に行く時間が来たと言って、話を打ち切り武志達三人は出掛けた。 「武志さんのお母さんは楽しそうな人で良かったです」  瞳がほっとした感じで言う。なんだかんだと言っても人の母親に会うのは緊張するものだ。 「でしょでしょ、私も会うのは二回目なんだけどフランクな感じの人でしょ」  美咲は自分の母親であるかのように自慢する。会うのは本当は三回目なのだが、一回は武志に内緒なので小さな嘘だ。  武志に言わせればねじが何本か緩んでいる人だけど、他人には良く見えるらしい。 「それより、今日の予定は」 「今日は渋谷です。私達に付いて来てください」  渋谷駅で降りると二人は坂を上り怪しい方へと歩いていく。真面目な武志でも知っているホテル街だ。  二人は一軒のホテルの前で立ち止まり、武志が付いて来ているのを確認するとズンズンと入っていく。武志はラブホに入った事は何度かあるが、美咲達は初めてではないのだろうか。しかし、気後れせず先に歩いている。武志は後を追いかけた。  部屋の中はラブホテル然としてなくて、リゾートホテルの様な内装だ。 「思ったよりきれいな所で良かったです」  美咲がキョロキョロしながら言う。 「私達親と同居してるから家じゃできないでしょ。だから瞳と一緒に三人で入れる可愛い所をネットで探したんですよ」 「それで、こんな所なの」 「女の子でもこういう所に興味はありますよー。私達はこういう所に来た事が無いし……」  初めて来るラブホテルが珍しいのか、美咲と瞳の二人は騒ぎながら色々探検している。  あちこちのスイッチを触ったり、扉を開けたりして、一通り遊び終わると、二人は武志をベッドの端に座らせた。 「ちょっと、待っててください。用意してきます」  二人はそう言うとバッグを持って洗面所へ行った。武志の居る部屋から洗面所や浴室は見えない構造になっている。  ドアの向こうからシャワーを浴びる音がかすかに漏れてくる。  何か趣向が有るのだろうと武志は手持ち無沙汰なのを我慢して、じっと待っていた。  そのうちドライヤーを使う音がしてきた。そして武志のイライラが限界に近づいた時、ドアが開いて二人が出てきた。 「えっ」  美咲と瞳の二人は高校の制服を着ていた。  紺のブレザーにボックスプリーツのミニスカート。それに美咲は白いルーズソックス、瞳は紺のハイソックスを履いている。 「ど、どうしたの、いったい」 「武志さん、高校時代に彼女が居なかったって聞いたから、制服でエッチした事無いんじゃないかと思って、私達の制服姿が誕生日プレゼントです」  美咲が代表して答える。  確かに武志は女の子と付き合うのは美咲が初めてだったが、高校は共学だった。別に女子高校生の制服が珍しい訳ではない。  しかし、武志は二人の制服姿から目を離すことができない。とても似合ってる。  二人は数ヶ月前まで現役の高校生だったのだ。当然のごとくに着こなしている。それにスカートの丈を現役時代より短くしているのか、脚がかなり見えてしまっていて、とてもエッチな感じがする。 「まだまだ、いけるでしょ。武志さん用に、ちょっとスカートを短くしてあります。ルーズソックスも武志さんの為に用意しました」 「あ、ああ……。とっても似合ってる」  武志は自分ではロリでも制服フェチでもないと思っていたが、制服の女の子を目の前にしてみると少し自信がぐらついてしまう。可愛い。二人の高校時代を想像してしまう。この前まで現役の高校生だったし、今でも二人は高校生で十分通じる。この二人を今から好きにできるかと思うと、考えるだけで肉棒に血が集まってくる。 「今日はこのまま、ご奉仕してあげる」  美咲はいたずらっ子のような顔で言う。  武志は少し感動していた。二人にこんなに深く思われている。美咲と瞳は自分達が楽しむ事も考えているのだろうが、自分を喜ばす為にいろいろ考えてくれている。武志はとてもありがたく思い、うれしくなった。  今日は二人の女子高生を思い切り感じさせてやる。武志は気合を入れた。  この三人で一緒に本格的なプレイをするのは今日が初めてだ。瞳の処女を奪った時は三人居たが、美咲は武志のサポートという形で、あまり参加していない。  どんなプレイになるのか三人とも期待でドキドキしていた。  美咲と瞳は武志の服をすべて脱がせて全裸にすると、ベッドの端に足を開いて座らせた。  そして二人でその間にうずくまった。 「ちょっ、ちょっ、ちょっとまって。まだ俺シャワー浴びてないよ」 「いいの……」  美咲はそう言いながら、武志の肉棒に手を伸ばす。瞳も遅れを取るまいと手を伸ばす。  二人は肉棒や袋を手でやさしく触りながら、二人で鼻を近づけていく。 「あぁぁー……」  武志は猛烈に恥ずかしくなってきた。まだ季節は初夏とはいえ、昨夜以来風呂に入っていない。少しは汗もかいている。体臭も篭っているはずだ。それを制服姿の十八歳の女の子二人が匂いを嗅ごうとしている。しかも自分一人全裸である。 「濃い匂いがする」  美咲が言うと、 「女の人と違う。頭が熱くなってくる」  瞳が答える。  武志は恥ずかしさのあまり頭に血が上ってくる。そして肉棒が二人の目の前でぐぐぐっと大きくなってくる。 「あぁー、大きくなってきたー」 「武志さん、喜んでる」  武志は言葉責めをされている気分になってくる。  二人は予習をしてきたのか、やさしく肉棒に手を這わす。だが、ほとんど経験がないので、どこかぎこちない。  肉棒に慣れきっている女達を相手にしてきた武志には、それがもどかしくも、新鮮に感じてしまう。  二人はしばらく新しいおもちゃで遊ぶ。 「熱いね」 「外は柔らかいけど、中は硬い」 「頭はツヤツヤしてるんだね」 「ここが裏筋なんだ」 「ここから精液が出て来るんだよ」 「お魚の口みたい」  二人の言葉に武志は逃げ出したくなるのを、必死に我慢した。  一通り楽しんだ二人は分担して、武志を喜ばせようとする。  美咲は肉棒を握り、上下にゆっくりこする。瞳は袋を手の平に乗せ、ゆるゆると転がす。二人とも真剣な目で武志の股間を見詰めている。余った手は武志の太ももの上に乗せ、さわさわと撫でる。 「気持ち良い?」  美咲が上目遣いで武志を見上げながら聞いてくる。  武志はこんな可愛い子に尋ねられ、たまらなくなってくる。かすかに小首をかしげる仕草が狙っているかのように可愛い。大声で何か叫びたくなる。 「ああ……、すごく良いよ」  武志は正直に答える。  二人がしばらくそのまま続けると、武志はじれったくて仕方なくなってくる。これが純子とかなら武志の気持ちを汲み取って強さを調節したり、次のステップに進んでくれる所だが、経験の少ない二人にはそういうことができない。  武志は二人がせっかく色々考えてきてくれたんだと、もどかしさを我慢する。  美咲は手が疲れたのか、瞳と交代した。  瞳はじっと肉棒を見詰めると、躊躇する事無く肉棒を口に含んだ。 「あぅぅー……」 「あっ」  武志と美咲の二人が同時に声を上げた。  武志は瞳の口の感触に、もどかしさが一瞬癒され、安堵の声を出し、美咲は瞳の突然の行動に驚きの声を出した。  自分はまだやったことが無いのに、瞳は別荘に続いて二回目だ。美咲の心に嫉妬の感情が湧きあがってくる。  瞳はそんな美咲に気付かないのか、口の中で武志の肉棒の感触を確かめていた。  亀頭をすっぽり口の中に収めると、唇で竿を締め、舌で亀頭を舐める。  口の中にしょっぱいような複雑な味が広がる。 (武志さんの味)  別荘で武志の物を口にした時は、頭が混乱してよく覚えていない。ただ、苦かった事だけ覚えている。  これが私の中に入ったんだ。約三週間ぶりの感触に瞳は鼓動が早くなり、胸が苦しくなるような感覚を覚える。  瞳は歯を当てないように気を付けながら、頭をゆっくりと上下に動かし始めた。唇を締めて少しでも武志に気持ち良くなってもらおうとする。舌も亀頭から裏筋にかけて、ペロペロ、チロチロと舐め回す。 「はぁー……」  武志はもどかしさがすこしずつ解消され、満足のため息をもらす。  武志が喜んでいることを知り、瞳はさらに熱心におしゃぶりを続ける。予習してきたことを思い出し、さらに武志を喜ばそうとする。 (武志さんが喜んでいる)  美咲は少しショックを受けていた。自分ではなく、瞳のフェラチオで武志が喜んでいる事で猛烈な対抗心が湧き上がってくる。  私にだってできる。ちゃんとネットや雑誌で勉強してきた。美咲は肉棒に顔を近づけ、竿に舌を這わせた。 「おおぉーー……」 「んんっ」  今度は武志と瞳が同時に声を上げた。  武志は更なる快感に声を出し、瞳は美咲がフェラに加わって来た事に驚きの声を上げた。  瞳は美咲がフェラはできないかもしれないと思っていた。少し臆病で潔癖な所がある美咲にはフェラは無理だろうと思っていた。  美咲が加わった事で、今度は瞳に対抗心が湧き上がった。  美咲のことは大好きである。だが、美咲には恨みと怒りがある。自分に内緒で彼を作って先に大人になった事、自分の処女を勝手に奪う計画を立てた事、結果として良かったと思っているが、何もわだかまりが無いと言えば嘘になる。  それにフェラは自分の方が先に経験して、今も先に始めたのに後から割り込んできた。負けられない。  二人のフェラはどんどん熱のこもったものに成っていく。そして胸まで武志の太ももに押し付けてくる。 「んふ……、んふぅー……」  瞳は興奮してきて、自然と声が漏れている。  そして熱心にフェラをしすぎて苦しくなったのか、息をするために肉棒から口を離した。  美咲はその瞬間を見逃さず、すかさず亀頭を口に咥えた。そして頭を上下させて、武志を少しでも感じさせようとする。  瞳には負けられない。武志の彼女として自分にもフェラができるところを見せないといけない。  汚いとかまったく思わなかった。ただ武志に気持ち良くなってもらいたいと、無心にフェラを続ける。  瞳は肉棒を取られて一瞬動きが止まるが、すぐに気を取り直し、今度は竿から袋にかけて舌を這わせ始める。  袋はシワシワで毛が生えているが、気持ち悪いとはおもわない。逆に可愛い感じさえする。強すぎて痛くならないように気を付けながら、やさしく丁寧に何度も舌で舐めあげる。  武志は興奮して感激していた。十八歳の制服姿の美少女が二人、競うようにフェラをしている。興奮しないほうがおかしい。それに二人を奴隷扱いしている錯覚もして、背徳感が興奮をさらに大きくする。 「あぁー……、二人とも気持ち良いよ」  武志は二人の髪を撫でながら満足の声を上げる。二人掛りの愛情のこもったフェラに、武志の心は満たされていた。  今までの女性のフェラも確かに気持ちがこもっていた。しかし、この二人の愛情とはちょっと違う。  それは純子の場合は奉仕心だったり、知香の場合はセックスに対する真摯さだったりする。他に、任務に対する忠実心からだったり、自分が快感を得るための手段であった。  テクはまだ未熟だが、二人のフェラは武志の心に届く物があった。きっとすぐにうまくなる。武志は二人の成長がとても楽しみになった。  しばらくの間、武志は二人が熱心にフェラをするのを味わう。武志が指で髪の毛を梳いてやると、うれしそうに鼻から声を漏らし、体をくねらせる。武志は目でも十分楽しんだ。 「ありがとう、気持ち良かったよ」  そう言って武志は二人を一旦止めた。二人の顔はすでに真っ赤になっている。  特に美咲は色が白いので、目元が赤いのが目立ち、とても色っぽい顔になっている。  武志は二人を並べて立たせて。自分もその前に立つ。  二人はどんな高校生活を送っていたんだろう。きっと普通の高校生の様にキラキラ輝いていたんだろう。たった三年ちょっと前の自分の高校時代が懐かしく感じる。  武志は二人がいとおしくなり、まとめて抱きしめた。髪の匂い、ボディソープの香り、コロンの香り、汗の匂い、興奮しているのか少し濃い体臭、色々な匂いが二人分混ざって立ち上ってきて、武志をさらに興奮させる。  二人の体の微妙に違う柔らかさを感じながら、武志は夢中で匂いを嗅いだ。  本能を揺さぶるような匂いに我慢できなくなり武志は美咲の口にむしゃぶりついた。  フェラした後なので美咲が遠慮して逃げようとするが、武志は逃がさない。乱暴に美咲の口を吸う。 「んん、んー」  いつもと違う武志の激しいキスに美咲はうれしさとともに苦しさを覚え、喉の奥でこもった声を出す。  ひとしきり美咲の舌を吸った後、今度は瞳の口を奪う。  瞳は自ら舌を入れてきたので、唾液ごと思い切り舌を吸い上げる。瞳の舌の限界まで吸い上げ、激しく舌を絡ませる。  瞳の唾液を吸い終わると、再び美咲に戻る。そうして、何度も二人の間を往復しながら、二人の口の違いを味わう。口の大きさ、形、温度、唾液の量、味、舌の長さ、柔らかさ、キスだけで二人の違いが分かるようになるまで味わいつづける。  美咲と瞳の手も武志の体に回され、三人はしっかり抱き合ったまま、飽きることなくキスを続けた。 <第34章>  武志は舌が疲れて動かなくなるまでキスを続けた。  美咲と瞳の二人は、武志の激しくて長いキスに呆けた感じで立っている。  武志は思う存分キスをしたことで、少しだけ興奮が落ち着いた。肉棒は最大限に勃起したままだが、激しい欲情を抑えながら、二人の上着を脱がした。 (ブラウス姿も良い)  上着を着ていると体のラインがまったく分からなかったが、脱ぐと二人のスリムなラインが良く分かる。うっすらとブラが透けて見えるのが、エッチな感じがする。  ブラウスのボタンを胸の下あたりまではずしていく。鎖骨から胸の裾野、ブラまで見えてきて裸以上にいやらしい姿になる。  今日は脱がせないままやろうと武志は思った。着衣プレイは初めてだ。せっかく二人が制服を着て来てくれたのだ、脱がすのはもったいない。こんな機会はもう無いかもしれない。本物の女子高生を犯すようで、とても興奮する。  二人の背中に手を回し、ブラのホックをはずす。そして脱がせないまま、ブラを胸の上まで押し上げた。  美咲が思わず手で隠そうとするのを、押しとどめる。 「両手は後ろに回して」  武志は意地悪に命令する。二人は躊躇しながらも従った。  美咲は小さい胸が恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしながら少しうつむき加減だ。  瞳は恥ずかしいのを噛み締めるかのように目を瞑って、胸を突き出し気味にしている。 「二人ともきれいだよ」  武志は、まずは目で楽しんだ。  美咲の胸は小さいが形はお椀型で美しい。乳輪は小さいのに少し盛り上がり気味で嫌らしい感じがする。乳首は円筒形で、すでに立ち上がっている。乳輪も乳首も色は薄めだ。  瞳の胸は美咲より少し大きい。手のひらにぴったりの大きさだ。形は美咲と同じお椀型で文句無い。乳輪も乳首も普通の大きさで、色も普通の色をしている。 「スカートをめくって」  武志はやりすぎかと思ったが、二人は戸惑いながらもゆっくりとスカートの裾を持ち上げていく。  二人の美しい太ももがあらわになり、ショーツが少しずつ見えてくる。  美咲はブラとお揃いの水色の可愛いローレグショーツ。瞳はブラとお揃いの黒のハイレグショーツでレースがたくさん使われた大人の女性の下着だ。  二人は今日の為に取って置きの下着を着けてきたのだろう。それぞれがとっても似合っている。美咲は清純さ、可愛さを引き立て、瞳は大人の色気を出している。  武志はさらに興奮してくる。  武志は両手を伸ばし、二人の左の胸に同時に触る。いつもの焦らす時のやり方で、裾野から乳輪にかけて指先で軽く触れていく。 「スカートを下ろしたらダメだよ」  武志はまた、意地悪な命令をする。  そして、気を流しながら何度も何度も指先を往復させる。あせらず、じっくりと時間をかけて気を染み込ませていく。  瞳が先に体をくねらせ始める。口も半開きになっている。瞳のほうが、やや感じやすいようだ。  二人の片方の乳房が気で満ち、ピンクに色付くと、もう片方の胸に移る。  こちらも、ゆっくりと気を染み込ませていく。 「ぁ……、ぁあ……、あぁー……」 「んっ、んんっ……、ぅんんー……」  二人から声があがる。  若い子のあえぎ声を聞くのは武志の征服欲を満足させる。美少女二人を同時にあえがせる事ができる男は、めったにいないだろう。  武志は二人をどんどん責め立て、指先での愛撫を続けていく。 「あんっ……、ああーんっ……、あぁー……」 「んんー……、んふぅー……」  部屋の中に女の子二人の喘ぎ声が響き、いやらしい空気が満ちてくる。  武志は時々目を下にやり、二人のショーツを確認する。二人とも顔を近づけなくても分かるほど濡れている。武志との数は少ないが濃厚なセックスで、彼女達は急速に感じやすい体に変わってきている。  しきりと体をくねらせ、両脚をもじもじさせている。  武志は胸だけで二人をたっぷりとよがらせた。二人とも顔と胸を赤く染めている。ぼんやりした、とろけた目で武志を見ている。  武志は二人を連れてベッドにあがる。  やりたい事、やらせたい事がありすぎて、何をするか迷ってしまうが、まずはフェラの練習をもう少しさせることにする。  足を開いてベッドに仰向けで寝転がる。頭の下に枕を折って入れ、自分の股間を見えやすくする。  そして二人をそれぞれ別の足に跨らせる。二人はそれで察したのか、股間に顔を寄せていく。 「二人で仲良く、口でして」  二人は今度こそ自分の方が武志を気持ち良くするとやる気になっていたが、気勢をそがれてしまった。  仕方なく二人で分け合うように舌を伸ばして両側から肉棒を舐め始める。  少しぎこちないやり方が武志を焦らしていく。すでに武志の興奮は最高潮に達していて、我慢できずに二人の頭を抑えると肉棒に押し付ける。  二人は嫌がりもせずに、唇を押し当て舌でチロチロ舐めていく。  武志は少しだけじれったさが消え、二人の肉棒に奉仕する姿を目を細めて眺める。美少女二人が競うように肉棒に舌を這わせる姿は、男なら誰しも興奮せずには居られないだろう。  ここでも瞳が先に動いた。亀頭を口に含むと、舌を激しく絡め始める。  美咲も負けずに、竿に舌を巻き付けるように絡めていく。 「い、いいよ、二人とも」  武志の喜ぶ声を聞き、二人はさらに熱心に行為に没頭していく。  美咲が亀頭近くまで唇を寄せると、瞳はあっさりと譲る。すると美咲はすぐさま亀頭にしゃぶりつく。  瞳の唇が近づくと、美咲は先ほどのお礼とばかりに、瞳に譲る。  そうして、二人は交互に肉棒をしゃぶっていく。時には二人の唇や舌が触れ合う。  二人は興奮してきたのか、胸を武志の太ももに擦り付け、股間を武志の足でこすり、さらに自分を興奮させていく。  武志は脛に熱く湿った感覚がした。美少女二人のはしたない姿に我慢が限界を超える。何かせずには居られない。 「二人とも、お尻をこっちに向けて」  二人は肉棒から舌を離さずに、言われた通りにお尻を武志に向ける。  武志の前に制服に包まれた二人のお尻が並ぶ。手を伸ばし、制服の上からお尻の感触を味わう。  美咲の柔らかくて大きなお尻、瞳のプリプリした小ぶりなお尻。武志は二人の感触の違う手触りを楽しむ。  そのうち制服の上からではじれったくなり、武志はスカートをめくって、二人のお尻を丸出しにする。  美咲のローレグショーツはお尻を半分しか隠しておらず、むっちりした肉がはみ出している。  瞳のショーツはTバッグぎみで、布が紐のようになり谷間に食い込んで、引き締まったお尻が丸見えになっている。  武志は焦るようにお尻の感触を楽しむ。二種類の違う感触のお尻を同時に楽しめるなんて夢のようである。  もう押さえの効かなくなっている武志は、二人のショーツを太ももまで引き下ろすと、直接揉み込んでいく。  美咲の柔らかく大きい尻肉は武志の指を深くまで食い込ませる。瞳の引き締まった尻肉は武志の指に心地良い弾力を伝える。  二人ともお尻の穴は色素の沈着が少なく、薄茶色で、きれいな形をしている。  武志は気を染み込ませながら、飽きることなく尻肉を揉み解していった。 「ああぁん」 「ううううぅぅ……」  二人のお尻がピンク色になる頃、二人はうめき声をあげ、お尻をくねらせていた。  股間には光る物が見え、ショーツに大きな染みを作っている。  武志はそれぞれの秘肉に伸ばすと、中指をゆっくり静めていく。 「あぅー……」 「い、いぃぃー……」  二人はほとんど痛みを感じていない。中はとても熱くドロドロにぬかるんでいる。武志は親指をクリトリスに当てると二点責めを始める。 「ああああぁー……、それダメー」 「うううぅー……」  二人の声に武志はうれしくなり、指を小刻みに揺らし、さらなる快感を送り込む。 「ダメー、それダメー、お口でできなくなるー……」  美咲が叫ぶ。 「ううううぅ……、い、いいぃー……」  瞳も声をあげる。  武志は、それでもやめずに責め続ける。 「ダメー、それは、なにか出そうになるから、ダメー、い、いやー」  美咲の方が我慢の限界が低いようである。武志は気の量、指の動きを調整しながら二人を追い込んでいく。 「ダメー、ほんとにダメなのー、お願いー……」 「い、いいぃー、いいよー……」  二人は口の動きを止め、背中を丸めて武志の脚を握り締め、必死に快感に耐えている。  武志は二人をぎりぎりの所でさんざんさ迷わせてから指を抜いた。そして二人の向きを変え、両腕に二人の体を抱きかかえる。  二人は武志の胸に頬を乗せ、大きく息をしながら、体をくねらせている。  瞳が武志を見上げると言った。 「今日、私は危ない日だから、美咲を気持ち良くしてあげて」  そういうと瞳は顔を下に向け頬を武志の胸に擦り付ける。  美咲は恥ずかしそうに下を向いている。  武志は瞳が可愛そうになり、なんとか二人とも気持ち良くしてあげたいと思った。 「二人で俺の体を舐めて」  武志はさらに二人を焦らして狂わせるために、責めを一旦中止する。  武志が頭を反らして舐めやすくしてやると、二人が舌を精一杯伸ばして首筋をチロチロと舐める。  武志は気持ち良いことを伝えるために二人の頭を撫でる。 「いいよ、だんだん下に移って」  二人の口は、それぞれ肩を通って、乳首に達する。  二人は何も言われなくても、そこが重要な場所である事を知っていて、そこを執拗に舐め続ける。  瞳は自分が乳首を舐められる時の快感を思い出し、体のうずきが増した。たまらず、武志の脚を両足ではさむと股間をこすった。さらに胸を武志の体に押し付け少しでも快感を増やそうとする。  美咲は瞳の動きにすぐ気が付くと、自分も武志の脚に股間を擦り付け、胸を押し付ける。  それは二人の燃え上がった体を満足させるには程遠い快感だったが、その少ない快感を噛み締めながら、武志の乳首を舐めるのに没頭していく。  武志は二人が股間を必死でこすりながらも、奉仕する姿に感動に近い興奮を覚える。  美咲を抱き寄せると、激しく舌をからませ、唾液を吸い上げた。  美咲も武志に抱き付きながら、必死に唾液を搾り出し、武志に飲まそうとする。  武志は美咲の唾液を飲みつくすと、次に瞳を抱き寄せ、同じように唾液を吸い上げる。  瞳も必死に舌を伸ばし、少しでも多くの唾液を武志に飲まそうとする。  武志は二人の愛情に飲み込まれ、何も怖くなくなった。自分の感じる所全てを二人に知ってもらおう。自分の変わった所も全て知ってもらいたい。そうして二人の愛情に応えるべきだと思った。 「脇の下も舐めて」  武志はそう言うと、ばんざいの形に両手を挙げた。  二人は少しも嫌がることなく、乳首から脇の下へ移っていく。移動する際にも、けして舌を武志の体から離さない。そして脇の下を舐める。  時に吸い付き、時に唇を押し当てながら、丁寧に何度も何度も脇の下を舐めていく。  たまに変化を付けるために、腕や脇に寄り道する。  何も言われなくても、二人の愛撫のテクはあがっていった。 「いいよ……、気持ち良いよ……」 (武志さんも感じてる)  武志の快感の声を聞き、二人もうれしくなり、二人の愛撫は熱のこもったものになっていく。体全体を武志に密着させ、片手で乳首を撫で、片手で武志の手を握った。  少しでも体が触れている部分を増やそうと、体をしきりに動かす。  武志は美少女二人の体全体を使った愛撫に、ついに我慢できなくなった。 「ぅおおおおおー……」  武志は一声叫ぶと、体を起こし、美咲を押し倒した。そしてショーツを脱がし両足を抱えあげると、一気に肉棒で刺し貫いた。 「ああああぁー……」  待ち焦がれた肉棒に最奥まで貫かれ、美咲が歓喜の声を上げる。  武志はそのまま荒々しく腰を動かしたまま、瞳の体を引き寄せる。  片手を股間に伸ばし、二本の指を差し込んだ。そして親指をクリに当てると、激しく振動を与える。 「う、うううううぅー……」  武志の激しい指使いに、瞳はほんの少しの痛みを感じながらも、歓喜の声を上げる。  武志は二人を並べて寝かせ、その上に覆いかぶさった。そして二人の口を交互にふさぎ、舌を吸い上げる。そして腰と指を激しく動かし、二人に快感を送り込む。  二人も武志の体に手を回し、抱き付きながら、舌が痛くなるまで限界に伸ばし、武志に吸わせる。 「あ、あっ、す、すごい、ああああぁー……」 「い、いいー、いいよー、気持ち良いー、気持ち良いよー……」  少女二人のあえぎ声が部屋の中に響く。  二人を同時にイカせたい。美咲だけではなく、瞳にもイッて欲しい。武志は激しい動きを続けながらも、かすかに残った理性で二人をコントロールしていく。  美咲には気の量を少な目にして、肉棒で秘肉を削り上げていく。まだかすかに残る処女膜の痕がエラをこすり、武志も普通と違う感触に興奮する。  瞳には多目の気を流し、美咲に遅れないようにする。 「は、はげしいっ、ちょっ、ちょっと、ま、待って」  美咲が武志のあまりの激しさに音を上げるが、武志はさらに腰のスピードを上げる。 「う、うぅー……、へん、へん、なんかへん、おかしい、おかしいーっ」  瞳がGスポットへの刺激でいつもと違う感覚に戸惑っても、武志はさらに気の量を増やす。  女子高生の制服を着た美少女二人を並べて好きにするという異常な状況に、武志の興奮は限界を超えていた。  交互にキスするのも、まだるっこしくなり、片手で二人の頭をまとめてかかえると、同時にキスをした。  その間も腰は休むことなく動き続け、指は秘肉を抉り続ける。 「ああああぁー、ダ、ダメー、はげし、すぎるー……、あ、あ、あ、ああぁー……」  美咲は華奢な体を大きく揺さぶられながら、武志にしがみつき激しい動きに耐える。 「ダメー、おかしいー、おかしくなるー、お腹がへんー……」  瞳は背中を丸めて、未知の感覚と闘っている。  武志はあまりの興奮に我慢しきれなくなる。これほど興奮してしまうと集中力で射精を抑えることなどできない。 「あぁーダメだー……、そろそろ、出そう。どこに、どこに出そうか」  武志は美咲に声をかける。 「だい、大丈夫な、日だから、好きな所に出してっ」 「私のー、私の口に出してー」  二人が同時に叫ぶ。 「ダメー、私の中に出してー」  美咲は瞳に取られないように、両足を武志の腰に絡めて逃がさないようにする。 「な、中に出すよっ」  武志はラストスパートに入り、無茶苦茶に腰を突き上げる。それと同時に指先から最大量の気を流し、瞳のクリを力任せに押しつぶした。 「出してー、出してー、中にいっぱい出してー」 「やああああぁー」 「ぅおおおおぉー。一緒に、一緒にいこう」  武志は最後に思い切り肉棒を押し込む。少しでも奥に出そうと、腰を押し付け密着させる。  そして子宮目がけて精液を盛大に吹き上げた。  ぶりゅりゅりゅりゅー。びゅるるるー、びゅるるー、ぶりゅっ……、びゅる……。  武志は過去最高とも思えるほどの精液を出した。気持ち良さで体が震え、寒気さえする。 「ああああぁー……」  美咲は熱い塊がお腹の一番奥を叩くのを感じた。 (出てる。いっぱい出てる)  武志に力一杯しがみつき、体を硬直させながら、秘肉で精液を搾り取る。 (あー、ダメ、なんか出る)  瞳がそう思った瞬間。  ぷしゃっ。  股間から今日一番の快感が頭に突き抜け、瞳も美咲に続いて、股間から液体を撒き散らし、武志の手を濡らしながら、絶頂した。  武志は体をひくつかせる二人の上に体を投げ出し、荒い息をする。 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」  興奮が大きすぎたのか、なかなか息がおさまらない。  美咲と瞳は目を閉じたまま、時折体をぴくっとさせる。  武志は股間の痺れるような余韻をしばらく味わってから、美咲の体から離れた。肉棒がぬるっと抜けて、中から白い液体がどろっと溢れてくる。  武志がティッシュを取り、美咲の股間を拭いてやっていると、瞳がのっそりと起きてきた。  そのまま武志の股間に顔を寄せると、ためらうことなく肉棒を口の中に収めた。そして、肉棒の汚れを舐め取っては飲み込んでいく。  武志はくすぐったいような気持ち良さに体が震えた。 「ひ、瞳ちゃん」  瞳は武志の声にも反応せず、肉棒を吸い、竿の中に残った精液まで吸い上げ、飲み込んでいく。  美咲は足元での動きに目を開け、瞳のやることをぼんやりと見る。  瞳は亀頭の掃除が終わると、一旦口から肉棒を出し、竿をペロペロと舐め始める。 「ひ、瞳ちゃん、やらなくていいよ」 「男の人は、こうされると気持ち良いんでしょ」 「それはそうだけど……、汚いからいいよ」 「武志さんと美咲のなら汚くない」  瞳は当たり前のことのように答えた。全然汚いとは思わなかった。むしろティッシュで拭いてしまうなんて、もったいない気がする。  苦くて、生臭くて、しょっぱくて、変わった味がする。美咲にはできないだろう。瞳は、これは自分の仕事だと思った。  瞳が肉棒から白い汚れを舐め終わり、続けて美咲の股間に向かおうとするのを武志は慌てて止めた。 「あ、ありがとう、気持ち良かったよ」  武志は瞳の性格が変わってきている気がした。それとも、隠れていたものが出てきただけなのか。いずれにしろ、何とかしないと、いけない道へ進んでいきそうな気がする。  武志はベッドの真ん中に寝転がると、両側に美咲と瞳を引き寄せた。 「乱暴にしてごめん。途中からなんか我慢できなくなった」  武志がすまなそうに謝る。 「今までで一番うれしかった。武志さんにすっごく求められてる気がしたの」  美咲は気にしていない様子で答える。 「私もすっごく気持ち良かった。体だけじゃなくて、心の底から感じた気がする」  瞳も同じ様子だ。  武志は少しだけほっとした。彼女達が怒っていたらどうしようかと思っていたのだ。次からは気を付けないといけない。しかし、二人を相手にすると、いつもより興奮してしまう自分に気が付いていた。  三人一緒に仲良くシャワーを浴びてから、武志は乱暴したお詫びにと二人とじっくりキスをした。  この二人はとてもキスが好きだ。武志も好きな方だが、二人はセックスのとき以外でも、チャンスがあればキスしようとしてくる。  女の子はこんなにキスが好きなものなのかと武志は不思議に思う。  武志はキスをしながら、後で余韻を楽しめるように、二人のお尻に気を注いだ。あんまりやりすぎて帰りの電車で変な事になってもいけないので、軽くほんわかする程度にしておく。  浴室を出て、武志が服を着ようとすると、二人が慌てて武志を止める。 「ちょっと、待ってください」  そういうと、二人はバスタオルを体に巻いただけのエッチな姿で、カバンの中をごそごそ何かを探している。  そして紙袋を差し出すと、武志に言った。 「はい、これが本当の誕生日プレゼントです。誕生日おめでとう」 「お誕生日おめでとう」  武志は驚いた。制服エッチがプレゼントだと思っていたから、他にあるとは思ってもいなかった。 「ありがとう」  武志が袋を開けると、男性用の服が入っていた。 「今日はそれを着て帰ってください」  美咲が言った。 「えーっ、そんな事したら、家を出た時と服が違っちゃうじゃない。親が変に思っちゃうよ」 「そんなの、お店で着替えたって言えば良いじゃないですか。それにお母さんにも私達との関係をそれとなく知っておいてもらわないと」  実際武志の母陽子は武志と美咲の関係を承知しているはずだが、美咲は武志に教えない。  この二人はどこまで頭が回るのだろう。武志は感心してしまった。 「次の時は、体操服とか水着を持ってきましょうか」  美咲が冗談半分に武志に聞いた。 「いや、それはいいから。俺にそんな趣味は無いし、変な方向に行きたくないから」  武志は本気で否定する。 「でも、今日の武志さんはいつもとちがって、すっごく興奮してた。絶対にそっちの趣味があると思ったもん。ねー、瞳」  美咲が瞳に同意を求める。 「うん、今日は凄かった。興奮の仕方が普通じゃなかった」  瞳も美咲に同意する。 「いや、絶対違うって、二人同時が初めてだったからだよ。制服のせいじゃないよ」 「ほんとかなー」  武志はこの年下二人組に踊らされている気になってきた。 <第35章> 「次の日曜日、私と一日付き合ってください」  瞳にそう言われて、武志はちょっと困ってしまった。  誕生日プレゼントに三人でホテルに行った次の日曜日、三人はまた同じホテルに来ていた。  二人とも大丈夫な日だからと、武志はなかば強引に連れ込まれてしまった。  そして、さっきまで二人をさんざん狂わせた所だ。  さすがに、二人は制服を用意していなかったが、美咲は今にも中が見えそうなミニのフレアスカート、瞳は大人っぽいタイトミニだ。  服を汚すわけにもいかず、惜しく思いながら、二人を裸にする。  まずは、二人の口が疲れるまで肉棒をしゃぶってもらう。  次に、前戯で何度も何度もイカせてから、ベッドで二人を重ねて寝かせた。  瞳を下で仰向けに、美咲を上でうつ伏せにして、二人を抱き合わせる。  二人に女同士でキスをさせると、二人は舌を絡めて濃厚なキスをしながら、胸を擦り付けあう。  武志はそんな二人を目で楽しみながら、二人に交互に挿入しては二人の秘肉の違いを味わった。  美咲の大きなお尻を掴んで柔らかさを感じながら、腰をぶつけて感触を楽しむ。  そして瞳を責めて、感度の良さを確かめる。  さらに、時折、腰の動きを止めて、二人の胸の間に手を差し込み、二人の胸の感触を同時に楽しむ。  武志はまたも異常に興奮してしまい。二人の中に一回ずつ精液を撒き散らした。  先に復活した瞳がシャワーを終え、交代で美咲が行っているところだ。  美咲を待っている間に、瞳へ誕生日プレゼントの希望を聞いたところ、一日デートを要求されたのだ。  武志は自分の誕生日が終わるとすぐに、美咲へ瞳の、瞳へ美咲の誕生日をそれぞれ聞いていた。  それで美咲は十月生まれ、瞳は約二週間後の七月十一日と知っていた。  プレゼントの希望はアクセサリーかなと思っていた武志に瞳の希望は意外だった。 「そんなことで良いの?」  武志は聞き返した。 「私は武志さんと二人で出掛けたことがないから……」  美咲とは、瞳と知り合う前に何度かデートをしている。でも別荘から戻って以来、出掛ける時は必ず三人一緒だ。確かに瞳と二人で出掛けたことは無い。 「でも美咲ちゃんが、怒るんじゃないかな」 「美咲には話をしてあります。それに、その日、美咲は女の子の日で、ここには来れないし」  美咲が納得しているのなら、武志は何も言うことが無かった。  そうして七月最初の日曜日、武志と瞳はデートをすることになった。  当日、薄曇りの下、待ち合わせ場所に瞳は、かなり大人びた服装で立っていた。  武志も早めに来たが、すでに瞳は来ており、知らない男から話しかけられるのを無視しながら、キョロキョロあたりを見渡している。  そして武志の姿を見つけると、小走りで寄ってきた。  瞳はニットのノースリーブとスリットが入ったひざ上までのスカートでミュールを履いている。  ニットが体に張り付き、スリムな体型を浮かび上がらせている。スカートはややタイトで瞳自慢のお尻を強調している。  まるでおしゃれなOLの休日みたいな服装だ。それが背が高く大人っぽい雰囲気の瞳に見事にはまっている。これで化粧をきめれば武志より年上に見られるだろう。  お化粧は控えめな色のリップを塗り、唇をつやつやのプルプルにしている。  今日の為に用意したのかもしれないと武志は思った。 「お待たせ、早いね。待った?」 「うん、少しだけ」  武志は、そういえば麻衣も来るのが早かったなと、ふと思い出した。  麻衣がいなくなって、そろそろ一年が経つ。元気にしてればいいなと思う。  武志は気持ちを入れ替えて、瞳に聞いた。 「これから、どうするの?」  武志は今日の予定を瞳から何も聞いていない。時刻は十時、たいていの所は行ける。 「まずはお台場に行って、観覧車に乗りましょう」  朝から観覧車かと思ったが、瞳に何か考えがあるのだろう。  武志と美咲が観覧車に乗った話を聞いて対抗意識を燃やしてるのかもしれない。  駅に向かう時、瞳が遠慮がちに腕を組んできた。武志はもちろん嫌がらず、瞳が歩くのに合わせて歩いた。  二人が着いたのは十一時前だったが、早くも少し行列ができている。これは朝から乗るのが正解だった。この調子では、日曜日だし夕方から夜はかなり込んでしまうだろう。  一周約十六分、日本最大級というだけ有って、美咲と乗った遊園地の観覧車より一回り大きい。遠くはガスでよく見えないが都心部は一望できる。反対側には海も見えて景色が良い。  瞳はいつもよりハイな感じではしゃいでいる。  そこで武志は気が付いた。美咲が今まで男と付き合った事が無いということは、瞳も付き合った経験が無いのだ。おそらく、これが初デートなのだ。  武志は今頃気付く自分が嫌になった。そうだと分かっていれば、もっと気合を入れて色々考えてきたのに。  今日は瞳にとって初デートで、かつ誕生日のイベントなんだ。武志は責任感が湧いてきて、がぜんやる気を出した。 「じゃあ、ちょっと早いけどお昼を食べに行きましょう」  瞳は観覧車を降りると、すぐ横の商業施設に入った。店はカジュアルスタイルのイタリアン・レストランで、いかにも若い女の子が好きそうな感じのお店だ。  二人ともランチと飲み物を頼む。それだけでは武志が足りなさそうなのでピザとケーキを追加した。  料理はとても美味しく、量は思ったよりも多かった。二人とも結構食べるほうだが、店を出る頃には少し苦しくなっていた。  瞳の誕生日だからと武志が支払いをした。  その後二人はその建物の中を色々見て回る。武志の入りづらい雑貨の店や、恋人同士が立ち寄るようなデートスポットなども行ってみる。  瞳としては時間がもったいなくて、すぐにでもホテルに行きたいが、食後でお腹がぽっこり出ているのを武志に見られるわけにはいかない。はやる心を抑えて、お店巡りをする。  それに武志と二人で一緒に居るのも悪くない。異性とデートは初めてだが、結構楽しい。  二人が一通り中を見て周り、やや歩き疲れた頃、駅へ移動した。 「次は渋谷に行きます」  瞳が恥ずかしそうに言った。  武志はついに来たと思った。やはり、今からエッチをするのだ。瞳をどうやって気持ち良くさせるか、頭の中で色々作戦を考える。  二人が入ったのは、今までと同じホテルだった。瞳が行動的だと言っても、一人で別のホテルを探して、武志を連れていくのは恥ずかしいのだろう。  日曜の昼間だというのに、そこそこ混んでいて、空いている部屋は少なかった。  武志は瞳の代わりに、値段が適当でおしゃれな感じの部屋を選んだ。  部屋に入り荷物を置くと、瞳は早速武志に抱きついた。そして耳元で話しかけた。 「今日一日武志さんの体は私の物です」 「ああ、好きにして良いよ」 「まずキスしてください」  武志は瞳の顔を両手でやさしく挟むと、最大級に丁寧なキスをした。  上唇、下唇、歯と部分ごとに時間を掛けてキスをして、舌でなぞる。  瞳の口が緩んでくると、舌をもぐりこませ、上あごを舌でくすぐった。  瞳がたまらず舌を出してくると、まずは舌を絡める。瞳が満足するまで絡めてやると、次に舌をやさしく吸う。  瞳の舌を唇で挟み、フェラチオでもするように、出し入れする。  そして、上唇、下唇の愛撫へと戻っていく。それを飽きることなく繰り返していく。単調にならないように、たまに変化を付けて歯茎にまで舌を伸ばしたり、唾液を飲ませたりする。  延々キスを続けて、キスが好きな瞳も十分満足したところで口を離す。  瞳の顔は上気して、目元は赤くなり、色っぽい顔付きになっている。 「つ……、次は……、脱がします」  瞳はかろうじてそれだけ言うと、少しフラフラしながら武志の服を脱がしていく。  武志が裸になった所で、自分も急いで服を脱ぐ。  それから武志を連れてベッドに上がり、武志を仰向けに寝かせた。 「次は私がキスをする番です」  武志は無抵抗で瞳に全てをゆだねた。  瞳は武志に覆いかぶさり、体を密着させる。肉棒がお腹に当たり、硬さと熱さを感じる。乳房が二人の体の間でつぶれると、甘酸っぱい快感が頭に届く。  それから武志に舌を出させて、心行くまで舐めしゃぶった。  満足した瞳はふぅーっとため息を吐き、次は武志に自分の唾液を飲ませる。武志も喜んで味わいながら飲んでいく。  次に耳へと移る。まずは耳の匂いを確かめてから、耳たぶ、耳、耳の穴と丁寧に舌で舐めていく。耳の裏も忘れずに舐めていく。  片耳を味わいつくすと反対の耳へと移る。そこも同じように匂いを嗅ぐのから始まって、丁寧に舌で舐め、味を確かめる。  耳が終わると首筋を舐めていく。舌を広げてべろーっと舐めたり、舌を尖らせて小さい円を描いて舐める。そして唇を押し当て吸い付く。  首の横、あごからの正面のライン、反対側の横と首全体に唾液を刷り込んでいく。 「ぁあ……」  武志がくすぐったいような気持ち良さに声を上げると、瞳はうれしくなる。さらに体を押し付けながら、熱心に舐めていく。手は武志の体を撫でたり、頭を抱えたり、髪の毛の中に差し込んだり、くしゃくしゃしたりと思う存分好きなことをしている。  そして肩から腕、手、指へと舌を進める。  瞳は武志の体に自分の匂いを染み込ませていく。舐め残しが無いように、隅から隅まで丹念に舐める。そうしながらも武志の反応に注意して、武志の感じる所全てを探して覚えていく。  瞳は人の体を舐めることが、こんなに嬉しくて、楽しくて、心踊るものだということを初めて知った。  片腕が終わると反対の腕も同じように丹念に舐めていく。武志が感じる所は特に丁寧に舐めていく。  腕が終わると、最初の山場、胸に取り掛かる。  鎖骨から胸の上側にかけてを舐めながら、時に自分の乳首で武志の乳首をこすっていたずらをする。  瞳は楽しくて仕方が無かった。  武志の硬い筋肉の感触を確かめ、少し汗の味がする体を味わう。武志が感じて体をくねらせる時など、喜びで胸がいっぱいになる。  そして乳首に取り掛かった。ここは重要ポイントとして徹底的に舐める。  べろぉー、ぺろぺろ、ちろちろ。舐め方を幾通りも変え工夫しながら、武志の一番感じる舐め方を探る。  唇を押し当て吸い、乳首を甘噛みする。垂れる髪の毛でさわさわと撫でたり、思いつく全ての方法を試して武志を感じさせようとする。 「あぁー……、いいよ、気持ち良いよ」  武志は瞳の愛情溢れる愛撫に感激し、満足していた。  これほど丁寧でしつこいまでの愛撫は今まで経験したことが無い。行ったことは無いが高級ソープでもここまでやってくれないだろう。S部隊の女性でもここまですることはない。プロの女性だと、どうしても効率を考えてしまう。  やはり最後は愛情だと武志は思った。相手のことを愛して、気持ち良くさせることに全力を尽くす。それこそ最高の技だ。最近、どこかテクニックに走っていた自分を反省する。  この愛情に応えるには愛情しかない。武志は最大の愛情を持って瞳に応えようと思った。  瞳は胸を終えると脇の下に移る。ここは先週武志から求めてきた場所だ。瞳はここも重要ポイントとして、徹底的に舐め尽した。  覚えるまで匂いを嗅ぎ、飽きるまで舐める。  武志が刺激の強さに体をよじらせても、止める事無く舐め続ける。体を押し付けて武志の動きを抑えると、さらに熱心に舐め続ける。  武志はただでさえ感じる脇の下を責められ、必死に耐える。舌だけでも感じるのに、鼻が二の腕に当たり、鼻息がかかり、髪の毛まで、さわさわ、ちくちくと刺激してくる。  瞳は片方を舐め尽すと、反対側へ移る。  反対側も思う存分満喫し、武志の体をくねらせる。  武志を散々よがらせて弱めると、お腹へと移っていく。  お腹は広いので何度も上下に往復しながら、唾液を塗りこんでいく。脇腹はくすぐったいようで武志は身を悶えさせる。  瞳もここまでで、武志の感じている場合と、くすぐったい場合の反応違いが分かってきた。  感じる場合はぴくっという感じで体を上下に動かす。それに対して、くすぐったい場合は体をくねらせて左右に動かす。  くすぐったい所は軽めに、感じる所はじっくりと舐めていく。お腹全体をべとべとにしてから、瞳は太ももの付け根に移る。  付け根の線に沿って、やさしく舐めあげる。 「あ、あぁ……」  武志がかすかな声をあげる。  瞳は両側を丁寧に舐める。両手でそれまでに探した性感帯をさわさわと撫でる。そして武志の片足にまたがると両足で挟んだ。  ここまでの愛撫で瞳もかなり興奮していた。武志に始めにキスされた余韻も残っていたし、武志の興奮が移った事もある。体の奥が燃えてきている。  武志に舌を這わせながら、自然と股間を武志の脚にこすり付けていた。 (うっ)  股間からつんとした快感が湧き上がる。さらに強く押し付け、体をくねらせてしまう。  強くやりすぎるとさらに欲しくなってしまう事が分かっていても止められない。  だんだん強くなってくる快感と戦いながら、必死に武志の体に舌を這わせる。  このままじゃ、全部を舐められない。最後まで我慢できない。瞳は不本意ながら舌を次の太ももへ移していく。  太ももの表側から、内側の柔らかいところまで、何度も舌で往復する。  武志は太ももも感じるらしく、舌がポイントを通るたびに体を反応させる。  瞳は片方を舐め終わると、もう片方の足へ移動する。ダメだと分かっていても、またも武志の脚にまたがり、股間をすり付けてしまう。  太ももを舐め終わる頃には瞳のうずきは我慢が難しいほどになってきた。  最初の予定では表側が終わったら、武志をうつぶせにして背中を責めるはずだったが、このままでは最後まで持ちそうに無い。  せめて武志の一番大切なところは時間を掛けて味わいたいと思い、意思の力で体を動かし、武志の脚から降りると両足の間にうずくまった。  そして、ここまで大切に取っておいた、股間に取り掛かる。  まずは、じっくりと匂いを嗅ぐ。先端、竿、袋と鼻を近づけて、すんすんと匂いを確かめる。 「袋の付け根が一番匂いが濃い」  瞳が感想を漏らす。そして顔を寄せると胸いっぱい匂いを嗅いで、ペロペロと舐め始める。  武志は猛烈に恥ずかしくなった。十八歳の女の子に体臭の感想を言われると、恥ずかしくて逃げ出したくなる。袋の付け根は汗が溜まりやすく、どうしても蒸れて匂いがきつくなってしまう。  瞳は袋を舐めながら、あることに気が付いた。 (ここは舐めたことが無い)  瞳は会陰から肛門に掛けてを見つめていた。好奇心と義務感みたいなものが湧いてくる。  今の体勢では舐められないので、武志の両足を持ち上げ、お尻の穴を上に向かせる。 「ああー、それは……」  瞳は武志の嫌がるような反応にぴんと来た。 (武志さんはここが弱い)  武志の両足を手で固定すると、会陰に舌を伸ばした。 「う、うぅっ」  武志の声を聞いて、瞳のひらめきは確信に変わる。  袋から会陰にかけて何度も舌を往復させ、唇を押し当て吸い付く。  瞳は蟻の門渡りという言葉は知らなかったし、前立腺刺激の知識も無かったが、武志の反応が良いので、しつこく舐め続けた。  そのうち、武志の肛門が緩んだり、締まったりし始める。  瞳はとても可愛く思い、好奇心を押さえられず、肛門に舌を伸ばした。汚いとは全然思わなかった。わずかに香ばしい香りがしたが臭いとは思わなかった。 「そこはダメー」  武志は蕾を舐められ、声をあげてしまう。シャワーを浴びていないのに舐められるのは初めてである。汚れと匂いが気になって生きた心地がしない。  それなのに、瞳は武志の反応が面白くなり、舐めるのに夢中になってしまう。  舌でツンツン突付いたり、舌先でベローッと舐めたり、チロチロ舐めたり、唇を押し当てたりする。 「あ、あ、ああぁー……」  武志の肛門がどんどんパクパクしてきた。  瞳は試しに舌先を尖らせ、穴が緩んだ瞬間、中に入れてみる。 「ああああぁー……」  武志の声が一際大きくなる。  瞳はうれしくなり、舌を限界まで入れてみる。 「ああー、う、ううぅー……」  武志の声が切ない感じに変わり、肛門で舌を挟んできた。  瞳は今まで武志に一方的に責められるばかりだったのが、初めてあえぐ声を聞くことができて、舞い上がった。復讐心も頭をもたげてくる。今までの借りを返せる。 (武志さんが今まで一番感じてる)  瞳は舌が痛くなるまで伸ばし、少しでも奥に舌を入れようとする。  武志は肛門を締めて舌を追い出そうとする。  二人が戦うと、武志は肛門で舌を食べる形になり、黒い愉悦がぞわぞわと背中を昇っていく。 「ダメ、それダメだから、もういいからー」  瞳は武志の両足をがっちり押さえ、けっして舌をはずさない。さらに穴の中で舌を動かしてみる。 「あっ、あー……」  瞳は武志のよがり声を聞いて、うれしくて仕方が無い。武志を感じさせていると思うだけで、自分も興奮するし、幸せを感じてしまう。 (もっと、もっと感じて)  瞳は舌の出し入れを始める。 「それはダメー、ほんとにダメだからー、ああああ、あぅー……」  瞳は武志の願いを聞き入れず、ただ無心に舌を出し入れし、さらに中で動かす。  武志がこれほどお尻に弱いと知っていれば、もっと早くお尻を責めればよかったと瞳は思った。  舌が疲れて動かなくなるまで武志をよがらせてから、瞳は舌を抜いた。  武志はようやく解放されて、激しく息をしている。  始めてからここまでで一時間以上たっている。瞳も少し疲れてきた。武志の背中を舐めるのはあきらめて、最重要ポイントに取り掛かることにした。  武志の肉棒はアヌスの快感が強すぎたのか、うなだれて先端に雫を浮かべている。  瞳は武志の脚の間にうずくまり、肉棒を捧げ持つと、先端の雫をちゅるっと吸い込んだ。 (これがカウパーなんだ)  しょっぱくて、ぬめりのある複雑な味が瞳の口の中に広がる。  似てる食べ物を思いつかないが、敢えて言うと、だしがきいてとろみを付けたお吸い物かなと瞳は思った。  そのまま亀頭をぱくっと咥える。肉棒はあまり元気が無くしなだれている。瞳は肉棒全体を飲み込んだ。 (この大きさなら全部咥えられる)  肉棒が元気な状態では全部を咥えられずくやしい思いをするが、この大きさだと全部を口に入れられる。  瞳は根元まで咥えたところで止まり、舌で肉棒を転がす。  唇が当たり、鼻が当たり、鼻息がかかる。背中がぞくぞくする快感が武志に走った。  肉棒は温かい粘膜に包まれ、急速に元気を取り戻していく。瞳は口の中を圧迫され、思わず吐き出してしまう。  肉棒は膨張を続け、あっという間に最大サイズまで成長した。  美咲は亀頭を再び咥えフェラチオを再開する。  唇を締め竿を挟む。舌は、亀頭をペロペロ、先端をチロチロと舐める。口が馴染んできたところで、頭をゆっくり上下に動かしていく。  エラが唇を通るときは引っ掛けるようにする。舌は先端、縫い目、裏筋を舐めていく。その間も両手は武志の太ももに置き、性感帯をさわさわ撫でて、武志を盛り上げていく。  ときおり武志の顔を見上げては反応を確かめる。  武志はお尻を責められて疲れた体に、瞳のやさしいフェラが染み入るように気持ち良かった。  瞳のフェラには愛情を感じる。それに少しでも自分を喜ばそうと、色々工夫している。  それに、鼻息が下腹部にかかり、髪の毛が垂れて股間をくすぐるのも気持ち良い。  瞳がおもねるような目で見上げてくると、いとしくなり、胸がきゅーっとなる。  武志は肉棒から気を出しながら、しばらくの間、瞳の口の中を満喫した。  瞳はだんだんスピードを上げながら、飲み込む深さを増やしていく。片手も肉棒に沿えてしごく。  だが、武志はぜんぜん射精に近づく雰囲気が無い。  武志にとって瞳のフェラは、精神的にはとても満足いくものだったが、技術的にはまだまだで、射精はいくらでも我慢することができた。  瞳は肉棒を一旦口から出すと、頬に当てながら言った。 「お口の中に出してください」 「えっ、良いの?」  武志が思わず聞き返す。  瞳はうなずくと、再びフェラを再開する。頭を精一杯動かし、舌もがんばって動かす。片手で竿をしごき、片手で袋をやわやわと揉む。  武志はどうしようかと悩むが、瞳の誕生日プレゼントなんだ、言う通りにしようと思った。  今日断っても、また瞳はせがんでくるだろう。それなら口内射精の苦しさを早く教えてやっても良いだろう。思い出の一つになる。苦しい分は後でいっぱい気持ち良くして穴埋めしよう。  武志は我慢することを止め、瞳のフェラを心から楽しんだ。 「ん、んふ、んふぅ、んん……」  瞳は興奮してきたのか、鼻から声を漏らす。  武志は気を流してやりながら、射精の準備に入る。十八歳の女の子にフェラをしてもらっている状況は、やはり興奮する。我慢をやめたら射精もだんだん近づいてきた。  口内射精は久しぶりだった。最後にやったのは一年以上前の気がする。とても悪いことをする気になるが、本人が望んでいるからと自分に言い訳する。  今から少女の口の中を汚すかと思うと興奮も増してくる。  武志は袋が持ち上がってきて、自分の最後が近いのを感じると、瞳に言った。 「もうすぐ、出そう」  瞳はそれを聞いてラストスパートに入った。頭、舌、手を限界まで早く動かす。たまに勢いが付きすぎて深くまで飲み込みすぎて苦しくなるが、もう気にならなかった。  頭の中は武志に射精させることしかなかった。それに気のせいか思考力も落ちてきていた。 「あぁー、出るよ、出るよー」  瞳が咥えたままでうなずく。 「あああああー、出るよ、出るよ、出るよ」  瞳はその瞬間亀頭が膨らむのを感じた。 (来る) 「ああああぁー……」  武志は今日一回目の精液を吹き出した。  びゅるるるー、びゅるるー、びゅるるー。  武志の人より多目の精液が、たちまち瞳の口の中に広がり満たしていく。 「あああぁー、吸って、吸って、吸ってー」  瞳は言われるがままに亀頭を吸った。  びゅるっ、びゅるるっ、びゅる。  さらに精液が吹き出てくる。瞳は武志の精液が出なくなるまで吸い続けた。  武志は目をつむり、腰を震わせながら、快感を噛み締めた。口内射精は吸いだされる感じが中出しと違って別の種類の気持ち良さがある。 「あああぁー……、はあぁー……、良かったよ」  武志は満足の声を出した。そして瞳が肉棒を咥えたままなのを見て言った。 「出して良いんだよ」  瞳は咥えたまま頭を振ると、精液を少しずつ飲み込んでいった。  濃くて粘り気が強いので、のどに引っかかる感じがする。それでも瞳は少しずつ飲み込んでいった。  口の中から喉の奥まで精液の味が広がる。体中が武志でいっぱいになった気がする。 「ひ、瞳ちゃん。飲まなくてもいいのに」  飲ませる気は無かった武志が言った。 「飲んであげると男の人はうれしいんでしょ。今日は武志さんの喜ぶこと全部やりたい。それに思ってたより苦しくなかった。雑誌にはとってもつらいって書いてあったけど、大丈夫だった」  瞳は全部を飲み終わってから、うれしそうに言った。全く平気そうだ。  そして少しだけ柔らかくなった肉棒を咥えると、やさしく舌で転がした。 「あ、あうぅー……。出した後は、敏感になってるから、やさしくして」  武志は亀頭に痺れるような快感を覚えて言った。  瞳はまたも武志の情けない声を聞いてうれしくなった。どんどん武志の弱点を知っていくのがうれしい。  武志の肉棒はすぐに復活して、元の大きさを取り戻す。  瞳は口から肉棒を出すと言った。 「今日は後ろからしてください」  瞳はやったことが無い事をどんどん試してみたかった。  武志は戸惑った。後ろからやったことが無いわけではないが、ほとんどやらない。一条流の技が使いにくくなるからだ。  瞳は四つんばいになり、武志にお尻を向けた。  瞳の股間はどろどろに濡れていて、とても物欲しそうに武志を誘う。可愛い茶色の蕾も見える。  武志は覚悟を決めて、膝立ちになり腰を進めた。  肉棒の位置を合わせると、ゆっくり中に入っていく。 「あ、あ、あ、あぁ、あぁー……」  瞳が喜びの声をあげる。  武志は焦らすように、ゆっくりゆっくり掻き分けていく。 「ああ、い、いいー……」  瞳が体を震わせながら声をあげる。  興奮しきって、疼きが収まらなかった体に肉棒が快感を染み込ませてくれる。焦らされるような感覚さえ刺激に変え、瞳は快感を噛み締めた。  武志は一番奥まで入れて、子宮口を押し上げるとと、またゆっくりとしたペースで抜いていく。  瞳は正常位とは違う所が削られていく新しい快感に震えた。秘肉の背中側を圧迫され、お腹側を肉棒の根元でゴリゴリ削られる。今までと違う所から違う種類の快感が湧き上がり、うまく我慢できない。 「ああっ、ああっ、ああー、ああぁー……」  瞳の声が大きくなってくる。  武志も肉棒のいつもと違うところがこすれて新鮮な気持ち良さがある。だんだん腰のスピードを上げていく。  二人の腰がぶつかり、パーン、パーンと激しい音がする。 「すごいー、いいー、ああああぁー……」  瞳は快感のあまり、上体を支えられず、上半身をベッドに突っ伏した。頭と肩で体を支える。  腰は武志が掴んで高く掲げられたままだ。  武志は興奮して、ひたすら腰を動かした。  この体勢だと、瞳の美しい後姿が良く見える。肩、肩甲骨、背中、腰、お尻。蕾までじっくり見ることができる。  まさに女を犯しているという気になってくる。  それに瞳の弾力あるお尻に腰が当たるのも気持ち良い。入れるタイミングに合わせて、瞳の腰を引き付け、尻に勢いよく当てるとともに、肉棒で一番奥を抉り込むように突き上げる。 「ああぁー……、ああぁー……」  瞳が子宮口を突かれるタイミングで大声を上げる。後ろからだと、肉棒がかなり奥まで届いて、とても効いているようだ。 「ダメ……、もうダメ……」  瞳が早くも音を上げる。 「まだまだ、何回でも、イッていいから」  武志は腰の動きを止めない。 「ダメ、ほんとにイクから……」  瞳が苦しそうな声を出す。上半身には力が入っておらず、武志の動きに合わせて揺さぶられている。両手も体の横に投げ出されたままだ。  武志は瞳をイカせるため、さらに腰の動きを早く大きくする。肉棒を抜ける寸前まで引くと、一番奥まで突っ込み子宮を押し上げる。両手で瞳の腰を掴み、力任せに動かして刺激を強くする。 「あっ、あああぁー……」  瞳はやや強めにイッた様子で、体を思い切り反らして、シーツを強く握り締めている。秘肉も全体がひくひくと肉棒を締め付ける。  武志は、瞳の絶頂にはかまわず、ピストンを続ける。 「ダ、ダメ、イッたから、ちょっと、待って」  もちろん武志は待たない。腰を動かし、瞳の体を揺さぶり続ける。 「ちょ、ちょっと、休ませて、待って、まだ体が敏感だから……」 「何回でもイッていいから」 「ダメ、ほんとに、また、またイクからー……」 「イッて、イッて、もっとイッて、いっぱいイッて」 「ん、んんんんーっ」  瞳は体を痙攣させ、またしても達してしまう。  武志は秘肉の細かい痙攣に耐えながら、なおもピストンを続ける。  瞳は細かい絶頂を繰り返し、なんどもイキ続けた。  だんだんイク間隔が短くなり、イキ続けの状態に近くなってくる。  瞳の体には力が残っておらず、ただ武志に揺さぶられ、快感の波に翻弄されるだけだった。  瞳が高校時代スポーツをやっていたといっても体力に限界がある。  武志は瞳の限界が近いと悟ると、一旦肉棒を抜いた。そして瞳を仰向けにした。  瞳はぐったりしていて、武志にされるがままだ。  武志は瞳の両足をかかえ持つと正常位で挿入していった。 「あぁー……」  瞳はかすかな声で反応した。  瞳も次で最後だという事が何となく分かった。もう体力は残っていない。これ以上は体が壊れてしまう。  瞳は体力を振り絞って、武志の体に抱きつくと、耳元で言った。 「好きって言って、嘘でもいいから好きって言ってください」 「瞳ちゃん、好きだよ。嘘じゃなくて、本当に好きだよ」  武志はためらう事無く、瞳の気持ちに応えた。 「うれしい、私も好きー。瞳って言って、瞳って」 「瞳、好きだよ」 「ああー、たけし、たけし、たけしー……」  瞳が興奮して脚を武志の体に巻き付け、力一杯抱きしめる。  武志もそれに応えて、全力で腰を動かし、瞳の体を揺さぶる。 「そんなのだめー、だめー、もう飛んじゃうー」 「イッても良いんだよ」 「だめー、まだー、やるのー」  子宮が激しく揺さぶられる。  瞳は子宮が降りているのが自分で分かった。今までより子宮に響く衝撃が強い。感じると降りると聞いた事がある。 (子宮が精液を欲しがってる) 「もうダメー、中にー、中に出してー……、いっぱい出してー……」  心から武志の精液が欲しかった。安全日であることも忘れて、瞳は武志の子供が真剣に欲しいと思った。 「いくよ、出すよ、出すよ、出すよっ」 「いい、来て、来て、来て、来て、いっぱい出してー。精液欲しぃー……」  未成年の女の子に精液が欲しいと言われ、武志の頭の中で回路が焼き切れた。 「うおおおおーー」  武志は大きく叫ぶと、肉棒を限界まで奥へ押し込み、精液を瞳の子宮目掛けて叩き込んだ。  ぶっしゅうううううー、ぶびゅるるるるー、びゅるるるー、びゅるるー……。  念願の精液で体の奥を叩かれ、瞳は絶頂へ駆け上がった。 「ああああーっ、あああー……」  瞳は叫ぶと、体を硬直させ、秘肉をひくひくと痙攣させる。 (出てる。いっぱい出てる。あったかい)  そして、瞳は動かなくなった。  武志は、今日くらいはできるだけ一緒にいようと、瞳に入れたまま、ゆっくり体勢を変え、女性上位の形になった。  瞳は武志にされるがままだった。薄目を開けているので意識はあるようだが、体はうまく動かないらしい。  瞳はつながったまま、腕を武志の首に回した。そして武志の肩に頭を乗せ、余韻に浸る。  お腹の奥に精液が広がっているのを感じる。武志の肉棒がだんだん小さくなっていくのも感じられる。  二人は黙ったまま抱き合った。  武志は瞳の頭を撫でながら考えていた。  美咲には悪いが、セックスの相性は瞳の方が良かった。武志の好きなタイプは美咲の方だが、セックスして燃えるのは瞳の方である。瞳のほうが感じやすく、かつ、感じ方が深い。  いくら美咲が承知しているといっても、まるで浮気をしているような気分になる。  瞳は外見のタイプで言うと知香に近いが、セックスのタイプは純子に近い気がする。純子も若い時はこんな感じだったのだろうか。  瞳と二人きりでセックスをするのは、これで最後かもしれない。あったとしても次は来年の瞳の誕生日だろう。  今日は一条流の根本に立ち返って、最高のセックスができた。まさに一期一会の気持ちだ。瞳も満足してくれたと思う。  そして、美咲に何て言おうかと武志は思った。  瞳も、武志の肩に頬をすりつけ、体を撫でながら考えていた。  一応美咲には今日の事を伝えてある。言わなくてもエッチをするのは分かっているだろう。だが、美咲は許してくれた。  自分は二番で満足している。もし自分が先に武志と知り合っていたらと考える事もあったが、そうであったら付き合うことは無かった気がする。当時の自分は男など興味が無かった。  万が一付き合ったとしても美咲を入れての3Pなど有り得なかったであろう。  大抵の場合は呼んでもらえる。今はそれで十分だった。  もっと美咲と一緒に居たいという思いもあるが、彼女に幸せになって欲しいという思いもある。  昔なら美咲が男と付き合うと考えただけで吐き気がしそうだったが、相手が武志なら不満は無い。  それに、自分は彼女とセックスがしたかっただけではない。彼女といつも一緒にいて、彼女の一番大切な人が自分で、彼女の相談相手で、ずっと側に居たかったのだ。  武志が現れなかったら一生彼女とキスをすることなど無かっただろう。今は、好きなだけキスをすることができる。武志のおかげで関係を一歩進めることができた。  それに彼女が武志に汚される姿を見るのは本当に興奮する。精液、愛液、唾液で汚れた彼女を綺麗にするのも興奮する。また彼女と同じ物で貫かれる時、気が遠くなるほど興奮する。  これで良かったのだ。  だけど、たまには武志と二人きりになりたいと瞳は思った。  二人はしばらく抱き合ったままだったが、少しずつ動く元気が湧いてきた。 「今日はこのまま帰りましょうか」  瞳が恐ろしいことを言う。 「無理だよー、シャワーを浴びないと帰れないよ」  武志の体は瞳の唾液でべとべとだし、瞳の体も武志の精液で汚れている。そのまま帰ったら、大変なことになる。 「仕方ないですね。私が洗ってあげます」 「いいよ、自分で洗うよ」 「ダメです。今日、武志さんは私の物です」  瞳が最後の切り札を言う。瞳に口では勝てない。武志はあっさりとあきらめた。  そうして二人が気だるい余韻を味わっている頃、街は夕焼けの茜色に染まっていた。 <第36章>  瞳の誕生日もすぎ、武志は勉強付けの毎日だった。卒論用の研究、ゼミの宿題、編入試験の勉強と睡眠時間を削って勉強した。  S部隊との訓練も頼子に頼んで一次試験が終わるまで休みにしてもらっている。  美咲と瞳は勉強の邪魔はしたくないけど、会えないのは寂しいと、日曜日は武志の部屋に遊びに来た。勉強の邪魔をしないように本を読んだり、ヘッドホンをしてテレビを見たりしている。そして帰り際にキスをして、武志のパワーをもらって一週間分のエネルギーにしていた。  七月中旬になると、それに前期末試験の勉強が加わり、寝る間を惜しんで勉強するようになった。大学受験の時より勉強しているかもしれない。  なんとか狙った単位は落とすことなく夏休みを迎えた武志に頼子から呼び出しがかかった。  また、なにか仕事かと思いながら出頭すると、ちょっと意外な話だった。 「アメリカがね、武志君に教官として来てくれないかと言うのよ」 「教官ですか。訓練とかじゃなくて」 「教官といっても、別に一条流を教えろって訳じゃないの。まあ女性を鍛えて欲しいって事らしいわ」 「じゃあ、去年みたいにアメリカ側要員の相手をすれば良いって事ですか?」 「まあ、そうね。こっちとしてはメリットが無いから、私としては断りたかったけど、政治的問題というか大人の事情で断れなかったのよ。武志君としては外人女性の相手ができてうれしいかもしれないけど」 「そんなこと無いですよ、けっこう疲れるし、前の時は大変だったんですよ」 「日程は一次試験の翌日から一週間を考えてるけど、どうかしら。いけそうかな」 「翌日からというのもしんどいですけど。二次試験は面接だけで特に勉強は必要ないですから、大丈夫だと思います」 「じゃあ、向こうにOKの連絡をしておくわね」 「はい。それと、今回も知香さんが一緒にいくんですか?」 「いえ、今回は武志君一人よ。通訳は向こうが用意します」 「ええぇーっ。一人ですか」 「そう武志君一人。心配しなくても去年と同じで危険なことは無いから、楽しんで色々吸収してきて。そして、必ず元気な姿で帰ってきなさい。でも覚えておいてね、あなたは二十四時間監視されている事を。全ての行動は記録されるということをね」  今回は対決ではなくて、教官として行くので、少しはこちらの言う事も聞いてくれるだろう。  武志は大きな期待と少しの不安を感じながらも、とりあえず横に置いておいて、勉強に没頭する。  美咲と瞳の二人は自動車免許を取る為に合宿形式の自動車学校へ行っている。  二人が居ないので、武志は集中して最後の追い込みに入る。  二人は編入試験の一週間前に帰ってきた。連絡はメールが来ただけだった。次に会う時は免許を見せると書いてある。  数日後、二人が武志の家にやってきた。二人とも無事試験に合格して免許を取っていた。  武志が見せてもらおうとすると、写真が変だからと嫌がったが、半ば強引に見せてもらう。確かにかしこまった二人の写真は、ちょっと変だった。どうして免許証の写真は変に写るのか謎だ。武志の免許も変に写っている。  二人は合格祈願のお守りを置いて帰っていった。  そして一週間後、試験の日がやってきた。  会場は医学部のキャンパスなので、同じ大学といっても通いなれたいつもの場所ではない。  会場は講義に使う教室が二部屋で、受験生はその部屋の端から端まで詰まっている。昨年は百五十人中五人が合格している。三十人に一人でかなりの難関だ。今年も昨年と同じくらいの受験生が居そうだ。  科目は英語、生物、小論文の三科目。できるだけの事はやったと、武志は落ち着いて試験に取り組む。こういった時、修行で精神集中の訓練をしている武志は全力を出すことができる。  半日近くかかった試験が終わる頃には、どっと疲れが出ていた。  あんまり、ゆっくりもしていられない。急いで家に帰ると、アメリカ行きの準備を始める。準備は前日に徹夜でやろうと、ほとんど手を付けていなかった。  準備といっても、着替えと辞書と洗面用具だけである、数時間で終わった。他に暇つぶし用の本を何冊か入れる。  それとアメリカへのお土産は頼子に頼んで、家まで持ってきてもらった。中身は知らないが、ぎりぎりスーツケースに入る大きさだった。頼子のやる事は抜かりが無い。  出発当日、見送りに美咲と瞳がやってきた。武志の自宅から空港までついて来るらしい。  ラッシュに巻き込まれないように、少し早めの七時に家を出る。  頼子によると武志の個人情報は住所・氏名どころか遺伝子情報までアメリカ側に知られていて、武志本人より詳しいらしい。 「武志君みたいに普通に生活している人間をいつまでも隠し通せるわけ無いでしょ。今回の教官派遣依頼もアメリカ側から武志君の本名を名指しで言ってきたわよ」  そういうことなので、隠す必要無く、二人を連れて空港まで向かう。  二人とじっくり話すのは一ヶ月ぶりだった。道すがら合宿教習の時の話を聞く。 「路上の時にね、教官がいきなり『ブレーキ』って言うから慌てて急ブレーキしたら、野生のキツネがいたの」 「私も野生の動物見た。生まれて初めて」 「近くにあった牧場で食べたソフトクリームは美味しかったよねー」 「そういえば美咲が他の生徒からナンパされてた」 「ちゃんと断ったよー。瞳も男の子から声を掛けられてるの見たよー」  二人の話は、しばらく勉強漬けでささくれていた武志の心に心地良く響く。武志は二人の話に相槌を打ちながら、ずっと聞いていた。  空港に着くと武志は一人で問題なく搭乗手続きを済ませた。  前回のパック旅行と違い完全な一人旅だが、三回目の海外旅行、一人旅も二回目なので、焦ることなく手続きできた。  別れ際に二人から旅行安全の御守をもらう。お守りにこんな種類があるのを武志は知らなかった。 「ありがとう。それじゃあ行ってくるよ」 「いってらっしゃーい、おみやげよろしくー」 「気を付けてね」  武志は二人に見送られ日本を旅立った。  今回の目的地は前回と違いニューヨークである。アメリカ側は主な部隊が東海岸に、一部が西海岸に居る。それで全体の実務責任者が去年会ったジョージらしい。  それで飛行機はニューヨークのJ.F.ケネディ空港行きだ。去年と同じ日本の航空会社のビジネスクラスに乗っている。  大学生が一人でビジネスクラスにいると、さすがに浮いている。だが、体を休めるためには仕方が無い。現地に着くと強行スケジュールが待っているはずだ。武志は周りの視線は無視することにした。  日本発が11:00、アメリカ着が同日09:30(日本時間22:30)。フライト時間が十一時間半である。  去年と同じ様に、なるべく寝ないで時差調節をしようとしたが、試験勉強の疲れ、昨夜の出発準備での睡眠不足などで、途中うたた寝をしてしまう。  空港に着いた時には何度かの仮眠が効いたのか、頭はすっきりして、体は軽かった。  入国審査、税関は三回目だが、やはりドキドキする。問題なく通過してゲートを出ると、出迎えの人を探す。  武志がキョロキョロしていると、"Welcome Takeshi"のボードを持った白人女性が近づいてきた。 「タケーシ。ようこそー」  女性が日本語で武志に話し掛ける。 「通訳兼案内係のブリジットです。どうぞ、よろしくー」 「こちらこそ、よろしくお願いします」  ブリジットは身長が170cmよりちょっと低いくらいで巨大な胸をしていた。ブラウンの髪、青みがかった灰色の瞳、高い鼻で典型的な白人女性の外見をしている。白人女性の年齢は分かりにくいが二十代ではない気がする。おそらく三十代前半だろう。  元はスリムだったのだろう体に、いやらしく脂がのり、淫らな空気を振りまいている。  二の腕はすこしたぷたぷして、腰周りにもたっぷりの脂が乗っている。日本で言うと三十代後半の様な熟れ具合だ。  派手で色気が溢れる美しい顔をしているので、ひょっとすると元は部隊の要員だったのかもしれない。  去年の案内係のマイクは憎めない感じで、それなりに楽しかったが、日本語が通じる美人のほうが何倍もうれしい。 「まずは、ホテルに荷物を置いて休憩しましょう」  荷物を積み込んで、車は空港から市内中心部へ向かう。 「これからの予定を簡単に説明します。今日は時差ぼけの解消の為に、簡単な観光です。明日は朝から私達の秘密基地へ移動します。四日間そこで過ごしてから、またホテルに帰ってきます。そして帰国です。分かりましたか」  ブリジットがちょっとだけ変な日本語で説明する。  武志は窓から外を眺めながら去年のことを思い出していた。カリフォルニアの青い空が懐かしい。ニューヨークの空は少しどんよりしている。  それから世間話をしているうちに車はホテルに到着した。  そこは武志がちょっと引いてしまう高そうなホテルだった。貧乏性の武志は寝るだけなのにもったいないと思ってしまう。  当たり前のように、ドアはボーイが開いてくれる。慣れない武志はくすぐったくて仕方が無い。  チェックインもブリジットにまかせて、言われた所にサインだけする。パスポート上の偽名を漢字で書く。英語で書くと、書き慣れてないのがすぐにばれてしまう。  宿泊客以外は客室に入るといけないのかもしれないが、通訳という事で許して貰うことにしてブリジットに部屋まで付いて来てもらう。  チップは去年の出張の時の1ドル紙幣を残しておいたので、それを渡す。けっこうさりげなく渡せたと武志は一人で満足した。こっそりイメトレを繰り返した甲斐がある。  顔だけ洗うと、部屋を出て、ホテルのカフェで一服した。  これから一日、ブリジットの案内でニューヨーク観光を楽しむ。  なるべく定番の所をまわって欲しいとお願いしたので、まずは自由の女神に向かった。  それから昼食はネイサンズ一号店のホットドッグになった。日本人が何度も早食いチャンピオンになっている所だ。ここで戦ったのかと思うと武志は感慨深いものを感じる。  ネイサンズは東京にも出店しているので、わざわざアメリカで食べる事も無いのだが、本場で食べるのは一味違うと思い込むことにする。  昼からも引き続き観光名所を回る。お土産を買い、証拠写真を撮るためだから、行かざるをえない。  まずはニューヨーク近代美術館に行く。ここのショップでおみやげ用にいくつかの安いグッズを買う。それからマンハッタンで有名なビルを幾つか眺め、そのうち一つに上って景色を眺める。それからタイムズ・スクウェアやブロードウェイなどテレビで見覚えある場所を歩く。  観光の最後はヤンキー・スタジアムだった。ここで日本人メジャーリーガーが試合をしていると思うと、一人アメリカに来ている武志は、何か同志のような気がしてくる。  ここで美咲と瞳のおみやげにヤンキースのユニフォームを着たテディベアとピンク色のベースボール・キャップを買う。これなら野球にあまり興味が無い二人にも気に入ってもらえるだろう。  最初二人へのお土産はティファニー本店で限定品でも買おうかと思ったが、彼女達なら高価な物でなくても喜んでくれるだろうと考え直した。  それだけ回るとさすがに疲れて武志達は早めにホテルへ戻った。  お土産を部屋へ置くと、カフェへ行き、コーヒーを飲んで一息ついた。  夕食はおすすめのレストランがあるらしい。  日本人がシェフを務める有名レストランだ。そういえばテレビで見た事があるような気もする。  まだ時間が早いのか、それほど混んでいない。高級そうな感じで武志には敷居が高い。  ブリジットが料理を選ぶ。生ものは苦手らしく、焼き物中心になる。ここまで来て日本食とも思ったが、意外とアメリカ風にアレンジされている。武志にとって、食べやすく、少し懐かしく、少し新鮮に感じる料理だった。あえて言うと創作和食に近い感じの料理だ。  食前酒に日本酒をたのみ、二人で乾杯する。その後、武志はひたすら食べまくった。  飛行機の機内食が物足りなかったのと、観光で疲れたのと、何より、もう丸々二十四時間以上起きているから、お腹が空いていた。  ブリジットも器用に箸を使い食べている。マイクもうまかったが、アメリカ人の上流は箸が使えるのが当たり前なのかもしれない。  ブリジットは去年武志がアメリカへ来たことを知っていて、そのときの事を聞きたがる。去年のメンバーに何か聞いたか、噂でもあるのか、武志の事に興味がある様子だ。  武志は適当にごまかして答えた。武志に他人とのセックスをぺらぺらしゃべる趣味は無い。  夕食の後部屋へ戻ると、疲れと満腹感と軽い酔いのせいで、武志は服だけ脱ぐとシャワーも浴びずにベッドに潜り込んだ。  ベッドの中で、今日はやけに日本に関係する所を回ったなと武志は思った。  そして、明日からの事を考えている内、いつのまにか眠ってしまった。 <第37章>  朝食後、約束の時間になるとブリジットが部屋まで迎えにきた。 「申し訳ありません。タケシ、移動する前に荷物の検査をさせてください」 「えーっ」  去年はそんな事をしなかった。武志は不満気な顔をしたが、一人の知らない男がいつの間にかに現れ、武志の荷物に何か機械を近づけて調べている。空港でのセキュリティチェックに似ている。 「今から行くのは秘密基地ですので、検査を受けてもらうのが規則なんです。それで、この箱は何ですか?」  ブリジットが頼子からのプレゼントを見付けて言った。 「それは日本側の責任者からアメリカのみなさんへのプレゼントです」 「分かりました。それから、時計と携帯電話を預かります。日本に帰る前にお返しします。他に電気製品はありますか?」 「髭剃りがあります」 「それも預かります」  全ての電気製品を取り上げられ、荷物の検査は終了した。  ボーイが呼ばれ、荷物が運ばれる。  今日の車はSUVタイプだった。FBIが使ってそうな感じだ。二人で後部座席に乗り込む。  中は運転席側と完全に仕切られている。窓には濃いスモークが張られ、外がはっきり見えない。  走り出してしばらくすると、ブリジットがスイッチを操作する。すると突然全ての窓が真っ黒になり、外が一切見えなくなる。運転席との仕切りも真っ黒になっている。 「すみません、タケシに目隠しをしないために必要です」  車は何度か方向を変えた後に走り出した。街中を走ったり、フリーウェイを走ったりして一時間ちょっとたった頃、車はどこかの地下に入っていった。  武志は車を降りる時に、首から下げる紐の付いたカードを渡された。武志の顔写真付きで、"VISITOR Y,Takeshi"と書いてある。 「部屋を出る時は必ず付けてください。そうしないと命が危ないです」  ブリジットが本気か冗談か分からないことを言う。  ブリジットに案内され通された部屋にはジョージが一人で待っていた。一年ぶりだ。相変わらず、堅苦しい雰囲気を振りまいている。 「タケシ、元気だったか」  ジョージは武志の英語能力を把握しているのか、簡単な英語をゆっくり話す。  ジョージが握手を求めてくる。しっかりと握り合う。 「元気でした。呼ばれたので喜んで来ました」  武志が日本語で話すと、ブリジットがすかさず英語に訳す。武志は聞き取りはかなりできるようになっていたが、話すのはまだ難しい。とっさに言葉が出てこないのだ。ゆっくり考えながらなら、多少話す事はできる。 「ジョージ、日本の頼子からプレゼントがあります」 「ありがとう。なんだろう」  武志が頼子から預かった箱を渡すと、ジョージはさっそく開く。  中には額に入った浮世絵が何枚か入っていた。しかも、いやらしい浮世絵、春画だ。 「おーう、ウキヨエ、ウタマロ。ありがとう。廊下に掛けるよ」  こんな物を廊下に掛けていいのか。アメリカ人の趣味は良く分からない。そして、これをプレゼントに選ぶ頼子の趣味も分からない。 「タケシ、悪いが忙しいので、これで失礼するよ。何かあったらブリジットに言ってくれ。ここでの生活を楽しんで欲しい。それでは、また会おう」  ジョージは本当に忙しいみたいで、慌しく出て行った。  武志はブリジットと二人残され、少し不安に感じてしまう。これからの予定をまだ何も聞かされていない。  そんな武志にブリジットが声を掛けた。 「まずは昼食にしましょう」  武志はブリジットに連れられて食堂へ行った。百人くらいが一度に入れる広さだが、他には誰も居なかった。武志が不必要に職員と接触しないようにしてあるのだろう。  二人はプレートランチで昼食を済ませ、武志の泊まる部屋へ向かった。 「ここがタケシの部屋です。そして、ここでTrainingも行います」  広さが十二畳くらいの窓の無い部屋で、中には大きいベッドや、ソファーセットなどが置いてある。  少し圧迫感があるが、壁紙が明るい色なので、多少緩和されている。  そして、ブリジットが簡単に部屋に在るドアと引出しとスイッチの説明をしてくれる。 「時間になると訓練相手がこの部屋にやってくるので、指導してください」 「指導をするって、何をすればいいの」 「訓練内容はタケシに一任されます。目的は女性のレベルを上げることです。他に分からない事があれば聞いてください」 「相手はどんな人で、何人いるの?」 「相手は、それまでのトレーニング状況から決定されます。現状では未定です」  日替わりだと辛いなと武志は思った。 「一日のタイム・スケジュールは?」 「朝食時間は自由。午前の訓練は九時から十二時。十二時から十三時までlunch timeで、午後の訓練は十三時から十六時まで。夕食時間も自由です。訓練時間はタケシの要望で自由に変更と延長ができます。夜でも良いです。必要な物はこの部屋に揃っていると思いますが、足りない物があれば私に連絡してください」  ブリジットが武志に携帯電話を渡す。 「館内専用の電話です。外部へは交換を通さないと掛けられません。必要な時は、私に連絡してください」  アドレス帳を見るとブリジットだけが登録されていた。 「では今から、今日の午後の相手を呼びます。彼女は明日もTrainingをする予定です」 「ちょっと待ってよ。シャワーくらい使わせてよ」 「あー、すみません、日本人は性交の前にシャワーを使う習慣があるのを忘れてました。しかし、ここでは特にその必要はありません。女性側は日本の習慣に合わせて入浴後に来ますが、武志は自由にして良いです」  ブリジットはどこかに電話を掛け、二言三言何かを話した。  武志はシャワーを使ってさっぱりした後、ミネラル・ウォーターを飲みながら、休憩していた。  この後、どうせ脱ぐからと下着も付けずに、ガウンを一枚だけ羽織っている。  しばらくして、ドアがノックされ一人の少女が入ってきた。  武志はその少女を見てびっくりした。少女というより女性と言ったほうが良いかもしれない。  本当に綺麗だ。年は二十歳だろうか。白人の年齢は良く分からないから、もう少し若いかもしれない。  チューブトップのカットソーに超ミニのタイトスカートという服装で、足にはかかとの高いサンダルを履いている。  身長はサンダル分を差し引いて165cmくらいだろうか、アメリカ人にしては少し背が低いほうだ。ブロンドの豊かな髪が背中に揺れている。  胸は去年のアメリカ側要員ほど大きくないが、必要十分な大きさだ。Dカップくらいだろうか。服が体に張り付いて、形の良さそうな胸を浮き彫りにしている。  腰は細く、お尻は豊かに張り出している。  ミニスカートのせいか、脚がとても長く見える。体の半分以上は脚に見える。適度に筋肉と脂が付き、絶妙なラインを描き、おもわず縋り付きたくなる美しさをしている。  そして肝心の顔だ。まず小さい。八頭身以上の小ささだ。そしてバタ臭くない。やさしく柔らかい顔をしている。去年の派手な顔の女性達と全然違う。  自然な感じのゆるやかなラインの眉、二重ではっきりしていて、ほんの少しだけ下がり気味の目、よく見ると睫毛が長い。瞳はやや灰色がかった薄いブルー。すっきりとした鼻筋で日本人より高い鼻。口は普通の白人並みに大きいが、上唇が薄めで、下唇はぽってりしていて、隙間から真っ白な歯が除く。唇には赤に近いピンク色でみずみずしい感じのリップを塗っている。そしてあごは白人らしく細めだ。  まさに武志の好み200%というくらい、坪にはまっている。  今からこんなに美しい女性の相手をできるのか。武志は信じられなかった。昨年と同様に、いかにも白人美女という感じの濃い女性を相手にするのだと思っていただけに衝撃が大きい。  美女という言葉で表現できない。あえて例えると妖精だ。 「ハジメマシテ、タケーシ。『エル』デス。ヨロシクネ」  女性が軽やかな声で挨拶しながら、武志に右手を差し出す。  武志はぼーっとしながら、つられて手を出す。  エルは白くて長くて細い指をしていた。武志がその手を握ると、ちょっとひんやりして、柔らかかった。 「タケシ、どうかしましたか?」  固まっているタケシを心配して、ブリジットが声を掛ける。 「あっ、い、いえ、なんでも無いです。ただ、エルさんがあまりに綺麗なのでびっくりしました」  ブリジットが通訳すると、エルがうれしそうに笑った。  エルが何かを話し、ブリジットが通訳する。 「ジョージからタケシに伝言があります。『我々の一年間の成果を見て欲しい』ということです」  それで武志は合点がいった。昨年の対戦でアメリカ側は、白人男性が喜ぶ女性と日本人男性が喜ぶ女性は違うという事を理解したのだ。それで、おそらく日本人やアジア系の喜ぶ白人女性を徹底的に研究して育てたという事だろう。  去年、ジョージの事はあまり好かないと思っていたが、武志は思い切り反省した。  ジョージありがとう。とても、とても良い人だ。  こちらも一年の訓練の成果を見せるときが来たと思った。  アメリカから帰って一年、週に二日純子と訓練を続けてきた。新しい技も開発したし、中国の強敵とも戦った。今では余裕をもって純子をイカせることもできるようになった。人には言いにくいような練習もしてきた。去年よりレベルが上がっている自信がある。  武志は舞い上がって、早くエルと体を合わせたくて仕方が無い。  自分には付き合っている女性が居て、それで、これは訓練なんだと分かっていても、これだけ美しい女性の相手ができて、武志はうれしくて、うれしくてたまらなかった。  早くセックスをしたくてしょうがないが、一つだけ確認しておかないといけない。 「エルは何歳なの」  もし十八歳未満ならまずいことになる。ここに来ている以上問題ないとは思うが、念のために確認しておかないといけない。 「エルは十八歳です。何も問題ありません」  ブリジットの答えを聞いて、武志はほっとする。 「タケシ、訓練の間、私はどこに居ましょうか?」  ブリジットが武志に尋ねた。 「えーっと、横に居てください。俺が日本語でしゃべったら通訳してください。それと、エルが言っている事が分からない時は、ブリジットの方を見るので、その時も通訳してください」  武志はしばらく考えてから答えた。英語で言いたい事を全て伝えることも、全てを聞き取ることも自信が無い。途中でブリジットを呼ぶのも手間だし、醒めてしまいそうだ。見られるのは恥ずかしいが、どうせ隠しカメラで見られているのだから同じことだと割り切ることにした。 「分かりました。では、いつでも始めてください」  武志はエルの手を引いてベッドの側まで行った。 「じゃあエル、最初はまかせるから自由にしてみて」  ブリジットが即座に訳す。  武志は考えた。訓練内容を武志に任せる、そして、一年間の成果を見てくれということから考えると、エルはアジア人用に何らかの訓練を受けているはずだ。ということは、武志としてはエルに負けないようにしながら、エルのアジア人向けのレベルを上げれば良いということになる。  まずは、エルのレベルが分からないと訓練のやりようが無いので、まずはエルの自由にさせてレベルを調べることにする。  自分で自分の首を絞めてる気もしたが、ここまで来た以上やるしかないと考えることにした。  エルは軽く微笑んだ後、武志の首に手を回し、顔を自分のほうに引き寄せた。  そして、唇を合わせるだけの軽いキス。それを何度か繰り返した後、本格的なキスに入る。  エルは武志の口の中に舌を入れると、最初はゆっくり、だんだんと激しく舌を絡めてくる。舌にはたっぷりと唾液をまぶし、武志に味わわせる。  両手を武志の背中に回し、体を押し付けてくる。 (いい。とってもいい)  武志はエルのキスに早くも興奮してくる。エルの唇は柔らかく、気持ちが良い。アメリカ人だけあってキスもうまい。舌がうごめくように絡み付いてくる。  唾液はさらさらして、爽やかな感じがする。鼻から漏れる息も、かぐわしい気がする。  下からは体臭と香水の混ざった匂いが立ち上ってきて、武志をさらに興奮させる。  香水もきつい物ではなく、軽くて爽やかな香りだ。それに体臭が混ざって、官能的な匂いになっている。鼻の奥が熱くなってくる。  武志もエルの体に手を回し、軽く抱きしめ、胸の大きさ、体の柔らかさを確かめる。そして、舌から気を流し、唾液も流し込む。  エルは鼻から声を出しながら、武志の唾液を飲み込んでいく。  武志はエルが唾液を飲むのを見ると、美しい物を汚す感じがして、とても興奮してしまう。肉棒は早くも硬く立ち上がり、エルのお腹を押している。  エルは武志の肉棒が硬くなっているのを確認すると、キスを解き、武志のガウンを脱がした。  武志としてはもう少しキスを楽しみたかった。エルは急ぎすぎる。指導の必要があると思った。  ガウンを脱がされると、肉棒が開放され最大まで硬く大きくなった姿を現す。  エルは武志の足元にひざまずくと、片手で肉棒を握り顔を寄せた。エルの手はひんやりしていた。  最初はペロペロと肉棒を舐める。亀頭から、竿へと何度も舌を往復させる。先端をチロチロと舐め、カリの溝を舌でなぞる。  エルは肉棒を唾液でべとべとにすると、先端を咥えて頭をゆっくり上下させる。 (いい、けっこういい)  エルの白くて長い指が肉棒に巻きつくのも、美しい顔から舌が伸び肉棒を舐めるのを見るのも、視覚的にとても興奮する。  服を着たままなのも良いし、いきなり激しくしないのも良い。片手でやさしく竿をこするのも良いし、片手で太ももをさわさわと撫でるのも良い。去年の女性とは大違いだ。本当に一年間研究したのが分かる。  だが、テクはもう一つだ。唇の締め加減、舌の使い方、頭のひねり、手の使い方と直すべきことはたくさんある。 「いいよ。続けて」  指導は次回からにして、エルにはそのまま続けさせる。頭を撫でてやりながら肉棒から気を流す。  エルは武志の肉棒を舐めながら不思議な感覚がしていた。  タケシの肉棒は美味しい。口でやっていて美味しいと感じたことなど今までに無い。それに硬い。ブラック並みに硬い。それ以上かもしれない。これで抉られることを想像すると、お腹の奥がきゅんとしてしまう。  そして、だんだん気持ち良くなってくる。肉棒を咥えて気持ち良くなることは初めてだ。  気持ち良くて、だんだん何も考えられなくなっていく。報告書に有った通りだ。  フェラのことしか考えられず、いつまでもしゃぶり続けたくなってくる。  エルはだんだん頭の動きを早くして、激しいフェラに移っていく。できるだけ深くまで飲み込み、手の握る強さ、動かす早さを上げていく。舌も激しく動かしていく。  だが、タケシは動じる事無く、エルのフェラを受け止める。  今までなら、ここまで男を責めると間違いなく我慢できなくなって襲ってきた。この男は不感症なのか、それとも、とても我慢強いのか。  いくらやっても武志に変化が現れないので、エルはフェラを止めた。  武志をベッドの端に座らせると、その前に立ち、服を脱ぎ始めた。  去年みたいに、わざとらしく見せ付けることはしないが、淡々と脱いでいく。  武志としては普通すぎて面白くない。 「Wait. More slowly. もっと焦らすようにした方が日本人は興奮する」  武志が声を掛ける。  エルはブリジットの訳を聞くと、一旦手を止め、ゆっくりと時間を掛けて脱いでいく。 「できるだけ隠すように脱いで」  エルはどうして良いか一瞬迷ったが、手で裸を隠すように脱ぐようにした。 「全部脱いだら、一旦止まって、背中で腕を組んで」  エルは言われるまま指示に従う。 「いいよ。胸を少し突き出すようにして、その場でゆっくり回って」  エルは良く分からないまま、言われた通りにする。 「すごい。きれいだ」  武志はエルの裸体に感嘆した。  乳房は半球型で形が良く、まったく崩れていない。  乳輪がとても小さい。男性と同じくらいの大きさしかない。しかも色が薄く、綺麗なピンク色をしている。乳首も小さめで硬く立ち上がり、乳輪よりほんの少しだけ濃いピンク色をしている。  武志はこれほど美しい胸を見たことが無かった。揉みしだき、しゃぶり付きたくなるのを我慢する。  体は服の上から想像した通りスリムで、かすかにあばらが浮き出ている。腰は細くしまり、お尻は小さくて丸くて持ち上がっている。おへそもやや縦長で可愛い。  何より手足が長い。服を着ていても脚が長いと思ったが、脱ぐとさらに長く見える。細さも文句を付けるところが無い。細いのに適度に脂肪が付き、とても柔らかそうに見える。  肩は撫肩ではないが、肩幅が広くないので、あまりいかつい感じはしない。  これで日本語が話せるか、歌がうまければ日本ですぐにトップアイドルになれるだろう。 「次は両手を上に伸ばして、ゆっくり回って」  エルは言われた通りに動く。  脇の下はツルツルで剃り跡や色素沈着はまったく無い。乳房から脇の下を通って二の腕に続くラインも、とても美しい。日本人にはなかなかないラインだ。  背中は適度に筋肉と脂肪が付き、健康的な感じがする。肩甲骨も綺麗に浮き出ている。  どこを見ても欠点が見当たらない。アメリカ男性にしたら胸が小さいのが不満だろうが、日本人には十分すぎる大きさだ。  武志は目で堪能した。今からこの人とセックスをすると思うと、ドキドキしてしまう。 「ありがとう。良かったよ。日本人は目でも楽しむんだ。じゃあ続きをして」  エルは武志の脚の間にうずくまった。そして武志の肉棒を咥えた。  武志はここでも目で楽しんだ。金髪の美女が股間でうずくまりフェラをする。シチュエーションだけで興奮してしまう。これでフェラがもっとうまくなれば、たまらないだろう。  武志はエルがあきらめるまでフェラをしてもらった。  エルが口をはずしたところで、ベッドに上がり、仰向けで寝転がった。  エルも続いてベッドに上がり、武志の体に覆いかぶさるとキスをした。  舌に唾液をたっぷりまぶして武志に飲ませる。武志も喜んで飲み込んだ。  そしてキスする場所をだんだん下に移していく。首筋、胸、腹、太ももの付け根と移動する。  武志はここでも不満を感じた。移動するのが早い。時間に余裕があるなら、もっとじっくり責めて欲しい。それに耳や脇の下をパスしている。そこも忘れずに愛撫して欲しい場所だ。これも指導する必要がある。  エルはもう一度フェラをすると、肉棒に唾液を塗りなおした。  そして、エルは武志にまたがり、片手で肉棒を掴むと秘肉に沈めていった。 「アアアアァー……」  エルの中は暖かく、濡れ具合も十分で、結構締りも良かった。  エルは武志の胸に手を置くと、ゆっくり腰を上下させる。 「アアォ……、アアォ……」  エルは大きな声を出しながら、腰の動きを早めていく。  形が良い胸が揺れるのを見るのは、とても楽しい。  気をほとんど出していないのに結構感じているようだ。  武志はエルに自由にさせるのはこのくらいかなと思った。  これでエルのレベルは大体分かった。秘肉の中はごく普通の感じだ。今から必殺技が出てくるなんて事も無いだろう。  挿入でも不満なところが多い。  まず、声が大きすぎる。これでは萎えてしまう場合だってある。それに腰の動きが単調だ。単なる上下運動で、前後、回転、ひねりなどの複雑な動きが無い。  顔を天井に向けているのも、もったいない。せっかく美しい顔なんだから、もっと感じている所を見せて欲しい。 「ありがとう。ここからは俺が気持ち良くしてあげる」  そういうと武志はエルの体を倒して女性上位の形にした。  エルの胸の柔らかさを感じる。弾力がある詰まった感じの胸だ。胸は後で責めることにして、まずは一回イカせることにする。 「ンンンー……」  うるさくないようにキスをして口をふさぐ。それから肉棒から気を出しながらエルの秘肉をこすっていく。  エルの感度は良さそうである。単なる挿入でも結構感じている。  武志は気を節約するために、エルの感じるところを探していく。秘肉の色々な場所を色々な角度で突いて、感じるところを探す。  武志が普通にセックスする場合は気を使うが、それは気を流した方が早くて効果が高いからである。気を節約するためならば、秘肉の中の感じる場所を責めたほうが良い。  今回は勝負ではないし、明日からどの位の相手をしないといけないか分からないので、気の節約を図る。  武志は突きながらエルの弱点を探していく。どうやら秘肉の奥の方の体の前面側をこすられるのが弱い。  武志はエルの体を押さえて、そこを重点的に責め始める。  先端から弱めに気を流し子宮口を責め、Gスポットや見つけた弱点の場所にも弱い気を流していく。  そして、子宮口と弱点を数回ずつ交互に突いていく。 (何、何が起こってるの)  エルは突然の快感に驚いていた。  タケシが動き始めたと思ったら、今まで体験したことの無い感覚が襲ってきた。溶けるような痺れるような快感が股間から背中へと広がっていく。しかも、タケシは自分が一番弱いところを的確に狙ってきている。  どんどん体に火が付いてきている。  武志はエルの舌を吸いながら、肉棒でガンガン突き上げる。気を節約して体力勝負だ。体力なら白人や黒人にも負けない自信がある。 (ダメ、ダメ、このままじゃ、イカされてしまう)  エルは自分の体が燃え上がっていくのを止められない。  武志はエルの秘肉がうごめき出すのを感じていた。  エルはイキやすい体質なのかもしれない。それほど責めたつもりは無いのに、はやくも登りつめようとしている。  武志はとどめを刺すために、やや多目の気を送り、子宮を激しく突き上げた。 「ンンンー、ンンンンーー……」  エルが口をふさがれたまま、激しく体をくねらせる。  武志の気が子宮から頭まで突き抜けたのだ。  その瞬間、武志の方が驚かされた。 (なんだー!)  エルの秘肉が突然ざわざわと動き出した。複雑に動きながら、武志の肉棒を強く締め付ける。ヒダが絡みつくように、うねるようにまとわり付いてくる。  武志はあやうく漏らしそうになった。  エルは体を軽くヒクヒクさせながら、ちいさくイッたようだ。  武志は意識を集中して射精を抑えながら、ピストンを続ける。  エルが痙攣している中、肉棒でこするのは結構辛い。気持ち良すぎる。  この気持ち良さは、今まで経験したことが無い。このうごめきは訓練で身に付けられるものではない。エルはイク時の痙攣がすばらしい女性だったのだ。これにはS部隊の女性もかなわないだろう。  エルは外見だけの女性だと思ったが、そうではなかった。内部も素晴らしい女性だったのだ。  ジョージはこんな女性をどこから見付けてくるのだろう。武志は正直、ジョージを尊敬した。  武志は完全に油断していた。そして、困った。イカせればイカせるほど、自分も危なくなる。少しでも気を抜くとすぐにでも射精しそうになる。  武志は必死にこらえながらもピストンを続けた。  エルは一回目の絶頂の余韻も覚めやらぬ内に二回目の絶頂を迎えようとしていた。 「ンンンンー……」 「おおおおぉー」  エルの締め付けに武志も声をあげてしまう。歯を食いしばって、射精を抑える。  武志は腰を振り続けた。  気持ち良すぎて何かしないではいられない。彼女の弱点を突き続ける。 「ンンンー、ンンンー、ンンンンー」  口をふさいでいるので何を言っているのか分からない。  ピストンだけでは足らず、気も普通に流し始める。 「ンンーー……」  その途端、エルは体を硬直させ絶頂に達する。  それと同時に武志も秘肉の責めにあっていた。肉棒が蕩けそうに気持ち良い。秘肉が精液を搾り取るように締め付けてくる。  武志は快感をごまかそうと腰を必死に振る。  だが、それが、またエルの絶頂を招く。エルの絶頂の感覚がどんどん短くなり、行きっぱなしの状態になってくる。  そうなると、肉棒は強烈に締め付けられっぱなしになる。武志は悪循環に陥っていた。  武志は耐えるだけで精一杯になってきた。  もう決着をつけるしかない。  それにしてもエルは凄いタフだ。普通ここまでイキ続けたら体力が尽きて動けなくなるか失神してしまう。ヘロヘロになりながらも、まだ耐えている。  エルも自分の限界が近いのが分かるのか、武志にしがみついてくる。  武志がキスを解いてやると、大声で泣き叫んだ。 「ノォー……、XXX、XXX、XXXー……」  エルが英語で叫ぶ。武志はノーしか分からない。 「もうダメです、無理です、死にます」  ブリジットがすかさず翻訳する。声がかすれている。  武志はブリジットの存在をすっかり忘れていた。  いつまでも、この感触を味わっていたい気もするが、武志も限界が近い。  武志はエルの口を再びふさぐと舌を吸い上げた。気を循環させて、舌から吸い上げながらとどめに入る。  肉棒を限界まで押し込み、子宮口にあてがった。そして、グリグリこすり上げながら最大量の気の塊を打ち放った。 「ンンンーー!!」  エルが何かを叫び、体を大きく震わせながら、硬直させた。  その時、武志を今日一番の締め付けが襲った。搾り取られるような強い締め付けに武志は我慢ができなかった。試験勉強中溜まりに溜まった濃い精液が出口を求めて肉棒の中を駆け抜けた。 (ぅおおおおー……)  ぶりゅぶりゅぶりゅぶりゅー、びゅるるるー、びゅるるー、びゅるっ、びゅるるっ。  今までの人生で一番濃くて、一番量の多い精液がエルの子宮口に叩きつけられた。  武志は気を失うくらいの快感に襲われていた。腰が溶けてなくなった感じがする。もう腰に力が入らなかった。頭の中が一瞬、真っ白になる。  武志は全身から力が抜けエルの上にくずおれた。  エルも体全体から力が抜け、ぐったりしている。秘肉のうごめきもいつのまにか、ほとんど収まっている。  武志は大きく息をしながら、出発前に抜いてくれば良かったと後悔した。アメリカを舐めすぎていた。さすがはアメリカと感心した。 (凄かった)  初めてのタイプだ。なんとか最後までもたせることができた。  武志はアメリカの底力を実感する。一年でここまでの女性を用意するとは想像もしなかった。  ここまで一時間近くたっている。スタートから挿入が四十分、挿入から二十分くらいだろうか、時間はまだまだある。  武志は、ふとブリジットが真っ赤な顔をして、もじもじしているのに気付く。  最後のほうは通訳が必要なかったのでブリジットを忘れていた。  そして、いたずら心が出てくる。  武志はエルの中から肉棒を抜くと、エルの体だけ綺麗にしてやる。わざと自分の肉棒は拭かない。 「エルの体を動かしたいので手伝ってもらえますか」  武志はそう言うと、わざとブリジットの目の前に肉棒が来るようにする。二人で協力してエルをベッドの真ん中に寝かせる。武志の肉棒が半立ちのままブラブラ揺れる。 「タケシ、あなたのペニスを綺麗にしてあげます」  ブリジットが我慢できなくなったのか、真っ赤な顔で、遠慮がちに武志に声を掛ける。 「ああ、お願いします」  武志は返事をして、ブリジットの前に肉棒を突きつけた。  ブリジットが白く汚れた肉棒に顔を寄せる。そして口を開け、ゆっくりと肉棒を口に含んでいった。  ブリジットははやる気持ちを必死で抑えて、焦る姿を見せないように、ゆっくり舌を這わせる。  二人のセックスを見て、体には完全に火がついて、狂おしいくらいに切ない。だが、そんな姿を武志に見せるのは、十歳近く年上の女性としてプライドが許さない。  あくまでも平静を装いながら、肉棒を清めていく。  武志は肉棒に気を流した。  ブリジットの顔がさらに赤くなり、心なしか体がくねっている。 (美味しい)  武志のペニスは本当に美味しい。報告書を見て、間違いではないかと思っていたが、話は本当だった。喉の奥まで飲み込んでいく。硬い物に喉を圧迫されるが、少し苦しいのが火照った体に心地よい。  ブリジットのフェラに熱が入っていく。  頭の片隅では、このまま武志を追い込んで、自分を襲わせようという気が起こってくる。  知らないうちに、頭の動きが早くなっている。ペニスを清めるにしては長くて本格的なフェラになっている。  その時、武志が声を掛けた。 「ありがとうございました。エルが起きないのでシャワーを浴びてきます」  そして、肉棒をブリジットの口から抜いた。  ブリジットが少しあっけに取られた感じで、口を開けた状態のままで固まっている。  武志は、少しいたずらが過ぎたかなと思いながら、浴室へ向かった。  アメリカ側の作戦としてはブリジットも相手の中に入っているのだろうか。ブリジットが自ら咥えて来たという事は、気に入れば抱いても良いということだろう。  気の節約の為にも、とりあえずブリジットの事は保留することにした。  武志はシャワーを終えると、水を一口飲んでから、エルの横に寝転がった。  そしてエルの頭を撫でる。まだ一時間以上ある。  エルは眠ってはいないようで、薄目を開けている。 「今から俺がやることを良く覚えて」  武志はそう言うと、エルへ愛撫を始めた。  まずはキスから始める。始めにエルからされたキス以上に丁寧にキスをする。  軽く触れるだけのキスから始まり、唇を唇で軽く挟んだり、舌で軽く舐める。  エルが激しく吸い付こうとすると、口を離して逃げる。  そして、また唇に戻りやさしく愛撫する。飽きるまで繰り返す。  そして、ようやく舌を差し入れた。  そこでもエルが舌を激しく絡めようとすると、舌を引っ込めて逃げる。  そして、また舌を入れ、軽く舌と舌を触れ合わせる。時折舌で上あごをくすぐっては変化を付ける。口の中に唾液が溜まると、エルに送って飲ませる。  そうして、エルが自分のペースを理解して、落ち着いてくるまで、ゆっくりとした軽いキスを続ける。  武志はエルと自分の息が合ってきたところで、舌を絡めて気を流す。激しくなく、ゆっくりとだが、じっくりと密接に舌を絡める。  二人の手はお互いの体に回され、しっかりと抱き合う。二人の鼻からは自然と声が漏れる。  武志はキスをもう十分というまで満喫して口を離した。エルの顔全体がピンク色に上気し、特に目元を赤く染めている。そのままでも美しい顔に妖艶さが加わり、さらに美しさを増している。  武志は口を耳元へと移し、そこもじっくりと愛撫する。耳の裏も忘れずに舐める。その間も手は体を撫で、髪の毛の間に差し込まれる。  片耳が終われば、もう片方の耳、そして首筋へと舌は移っていく。 「アアアアー、アアー」  エルが大きな声を出し始める。武志がエルの耳元で囁く。 「声を我慢して」  エルは日本語の意味が分かったのか、声を抑えて、代わりに息を吐き出して我慢する。  武志は首筋から肩のラインを丁寧に、しつこく舐めていく。首筋にぎりぎりの強さで吸い付く。  エルの首は美味しい。汗の味しかしないはずなのに美味しく感じる。思い切り吸い付き、自分の痕を付けたいのを我慢する。  武志もエルの体を舐めているうちに興奮してきていた。この美しい体を自由にしていると思うと、気が焦ってしまうが、精神を集中して、心を落ち着かせ、気持ちを込めてエルを舐める。  両側の首筋を終えると、胸に移る。  いつもの焦らすやり方でエルを責める。両手の指先を左右の乳房に当て、軽く軽く、裾野から上へ向かって這い登らせる。けして急がず、触れるか触れないかの微妙なタッチで何度も往復していく。  乳首に触れて大きい快感を与えないように注意する。  そして、指先からは気を流し、乳房の中へ充満させていく。 「ハァー……、ハァー……」  エルはじれったさに我慢しきれず、体をゆすったり、武志の手を握ろうとする。武志はそれを巧みに避けて、同じ事を飽きる事無く繰り返す。  エルは仕方なく、シーツを掴み、大きく呼吸して体のうずきに耐える。  エルは気が通りやすい体質なのか、今までの女性より早い時間で、乳房をピンク色に染めた。乳房は一回り大きくなり、はちきれそうで、乳首は硬く立ち上がっている。  感じやすい女性は気が通りやすいのかもしれないと武志は思った。  武志は乳首に触れる事無く放置して、太ももに移る。  エルの両足を広げさせて、その間にうつ伏せで寝そべる。そして太ももの付け根から膝上までを、何度も往復して唾液の跡を付ける。片手を反対側の太ももへ乗せ、性感帯を探しながら、さわさわと撫でていく。  エルは若いだけあり、肌触りも張りが有ってすべすべで気持ち良い。  舌先と指先からは弱い気を流し、性感を掘り返していく。 「ア、ァアアー……」  舌が秘肉に近づくと、エルは期待に体を震わせるが、武志はそこには寄らない。ただ太ももだけを舐め続ける。  片方の太ももが終わると、もう片方に移る。そこも時間を掛けてたんたんと舐めていく。  エルの太ももは抱きついて頬ずりしたくなる美しさだが、武志は我慢して次へ進む。機会はまた有る。  武志は仰向けで寝転がった。そしてエルに手を伸ばして、自分の上に来るようにゼスチャーで伝える。  エルが武志の上に覆いかぶさる。エルの体重が武志にかかり、心地良い圧迫感と柔らかさを感じる。  エルのうずく乳首が武志の体に触れ、痺れる快感が胸に広がる。そのまま体を倒して乳房全体で武志の胸を押すと、甘酸っぱい快感が乳房全体、根元の方まで広がる。  エルがそのまま胸をこすり付けようとするのを武志が止める。 「Don't move.」  武志はエルの動きを止めると、代わりに舌を差し出した。エルはその舌をしゃぶった。  エルは武志の首に手を回し、胸を押し付けながら、必死に舌をしゃぶった。 「ンフー、ンゥー、ンンー」  胸は押し付けるだけで、淡い快感が湧いてくる。うずく体には少なすぎる快感だ。切なさを紛らわすために武志の舌を吸う。鼻からはなまめかしい息を出す。  武志はエルのお尻に両手を回し、力強く揉み込んだ。  両手を引き付け、下腹部を密着させ、肉棒の硬さと熱さをエルに伝える。  お尻を根元から揉み解すように、強く、深く、揉んでいく。 「ゥフー、ゥフー、ンフー、フー」  エルの鼻息が大きく、激しくなってくる。  武志はエルのお尻の感触を楽しみながら、じっくりと奥の方まで揉み解していく。指が疲れるくらい弾力が有る。  エルのお尻もピンクに色づいてくる。  エルは動くなといわれたのも忘れて、体を微妙にくねらせている。  ここまでで一時間近く愛撫を続けた。もう十分だろうと武志は判断した。 「ありがとう。これで一旦終わります」  そういうと武志はエルの手を解き、エルを上から降ろすと、ベッドから立ち上がった。  エルは突然のストップに驚いた顔をして武志を見つめる。 (なぜ?)  ここまで、感じさせておいて、なぜ最後までやらないの。この体をどうしてくれるの。  エルは切なさと怒りと疑問で頭が混乱した。 「ブリジットさん。ここにはトレーニング・ルームがあるんですよね。案内してください。エルさんも服を着て一緒に行きましょう」 <第38章>  ブリジットは三人で廊下を歩きながら、エルがかわいそうで仕方が無かった。  エルは真っ赤な顔して、おぼつかない足取りで付いてくる。  自分があんな仕打ちをされたらどうなるだろう。頭がおかしくなってしまうのではないか。  タケシはひどすぎる。子供のような顔をして、やることが陰湿だ。どうして上の人間は彼のような人間を呼んだのか分からない。この後に、まだ何か続きがあるのか。  トレーニング・ルームに着くと、武志はあぐらを組み、エルにも同じ格好をさせる。 「次のトレーニングは禅です。一時間目をつむっていてください」 「それだけ?」  自分がやるわけでも無いのに、ブリジットが思わず聞き返す。 「それだけです。本当は座り方、呼吸法とか色々作法がありますが、入門ということで簡単にいきましょう」 「それで、どうなるの」 「やれば分かりますよ」  それだけ言うと武志は一人でトレーニングに取り掛かった。  エルは仕方なく、言われた通り目をつむる。  だが体はずきずきと疼き、頭の中では切なさと怒りと疑問符がめまぐるしく入り乱れている。  それでも五分、十分と経つうちに、呼吸が落ち着いてきて、感覚が鋭敏になってくる。  遠くで武志の呼吸音がする。自分の鼓動が自覚できる。そして自分の血流に合わせて、体が疼くのが分かる。  体の疼きもさっきまでは単なる不満の対象だったが、だんだん疼きを細かく知覚できるようになってきた。  お尻のあの部分、胸のこの部分と、場所や強さがはっきりと分かってきた。  そして、その疼きがほんの少しずつ体に吸収され弱くなっていくのが分かる。  そうすると体の疼きをだんだん楽しめるようになってきた。体の疼きを快感として捉え、噛み締めて、味わう。  切なさも快感の味の一つだと思えてくる。  エルは怒りを忘れて、快感を味わうのに集中している事に自分で気付いていなかった。 (暇……)  ブリジットは一人やることが無く、武志とエルをぼんやりと眺める。  武志は一人で黙々とトレーニングを続けている。  エルも最初はもじもじと体を動かしていたが、今は身じろぎもしない。  ブリジットは仕方なくエルのまねをしてみた。  最初はこんな事に意味があるのかと反発する気持ちが強かったが、やってみると不思議なことにだんだんと気持ちが落ち着いてきた。  何もせず、ただ目をつむるのなんて何年ぶりだろう。いや、初めてかもしれない。  武志がやれというからには何か意味があるのだろう。東洋の神秘はどうにも理解できない。  ブリジットは色々考えながらも禅を続けた。  武志としては、特に深く考えていなかった。  この後のことを考えて、エルには何もせず快感の余韻を実感してもらいたかっただけだ。何もしないというのも暇だろうと思い、禅と言っただけだった。  禅といえば東洋にコンプレックスを持っているアメリカ人は納得しやすいだろうと考えた。  実際のところ、武志は座禅の作法など知らないし、きちんと座禅したことも無い。  集中してイメージトレーニングをする時に、形から入ろうと、あぐらで座って目をつむるくらいだった。  武志は二人が深読みして色々考えているなど思わなかった。偏見から、頭の中では文句を言っているのだろうな、くらいに考えていた。  一時間が経ち、武志はブリジットとエルのところに戻った。  武志が近づいても二人は反応しない。ただ、かすかに呼吸で胸が動いているだけだ。  寝ちゃったかと思い、武志は二人に声を掛けた。 「そろそろ戻りましょうか」  二人がゆっくり目を開けた。  深い眠りから目が覚めたが、目覚めはとても良かったというような顔付きをしている。 「どうでしたか」  武志は少し心配になり聞いてみた。 「武志が禅をやれと言った意味が分かったような気がする」  エルが答える。 「禅の深い世界の入り口を見たわ」  ブリジットも意味深なことを言う。  武志は二人の予想外の答えに驚いたが、ここで動揺してはまずいので、平静を装って言った。 「精神性の重要さが少しでも分かってもらえたらうれしいです。シャワーを浴びてきますので、それから食事にしましょう」  これ以上、何か聞かれるとボロが出そうになるので、武志は話を切り上げた。  夕食は食堂で三人で食べた。他に人は居なかった。  メニューはメキシコ料理だった。タコスは武志でも分かったが、他には名前が分からないスープや豆の煮たものや、肉を焼いたのだった。この後の事もあるので、あまり辛くないのにしてもらう。  コロナビールで乾杯してから食べ始める。意外と食べやすく、武志はばくばくと食べた。ブリジットは普通に食べ、エルはさすがに食が進まない。 「この後はどうします」  武志は食べながら聞いてみた。 「エルは訓練の続きをやりたいそうです」  ブリジットが通訳する。そりゃあんな形でほっとかれたら、たまらないだろうとブリジットは思う。 「明日もあるんですよね」 「この様子では、明日はもう一名増えると思います。だから、もう少し一対一の訓練をしたいそうです」  気の節約という意味では断ったほうが良いが、エルの訓練という意味では、もう少し続けたほうが良い。  武志は夕食後も訓練をすることに決めた。  夕食後は三人で武志の部屋へ移動する。  エルがシャワーを使っている間、武志は手持ち無沙汰だ。  ブリジットが色々武志に質問しようとするが、面倒なので適当にやり過ごす。  エルが出てきたところで、二人でベッドに上がった。  エルはすぐにでも始めたいようだったが、食後すぐに動くのは体に悪そうなので、二人で並んで横になる。  武志は何もしゃべらず、エルの体を撫でる。風呂上りなので、肌がしっとりして、プルプルしている。白人は肌が汚いという一般論があるが、十八歳のエルの肌は日本人と変わらない。触っていると、とても気持ち良い。  エルの髪が当たり、武志は少しくすぐったい。  エルも武志の体にくっつき、胸を撫でている。  エルはそれだけでも体が熱くなってきていた。元から感じやすい体の上、座禅の前にはたっぷりの気を注がれて、なおかつ、イカせてもらっていない。  それが熾《おき》となり、なかなか消えず、体の奥底で燃え残っている。  部屋の中はとても静かで、肌を撫でるかすかな音しかしない。  あまりに静かでエルは声を出すのがためらわれた。武志は音さえもセックスの道具にするのか。エルはあらためて武志の精神性の深さに感服した。  武志はそんな事など考えておらず、エルが大きな声を出すのはうるさいな、くらいにしか考えていない。  武志はお腹が落ち着いてきたので、そろそろ夜の部を始めることにする。  武志はエルの体をじっくり楽しませてもらうつもりだ。  まだ調べていない場所も多いが、気を節約しないといけない。感じやすいエルは気をあまり使わなくても、かなり燃え上がらせることはできるだろう。  まずはキスから始める。軽く唇を触れ合わす。エルもかなり武志のことが分かってきたみたいで、焦って吸い付くようなことをしない。  武志は口を閉じたまま、唇で唇を軽く撫でていく。くすぐったいような、おもしろい感覚がする。  それから、だんだん本格的なキスに移っていく。  そして、手をエルの胸に伸ばす。やさしく、軽く揉み込んでいく。エルの胸は見た目通り弾力が有り、中まで実が詰まっていて、とても気持ち良い。  ゆっくり、じっくり、乳房の奥まで揉み解していく。 「ア、ア、ア、アア……」  すぐにエルから声が漏れ、乳首が立ってくる。  武志はねっとりと舌を絡ませながら、少しずつ力を増やしながら胸を揉んでいく。  エルの弾力ある胸は力を入れて揉むと、強い力で指をはじき返す。エルの乳房が見る見るうちにピンク色に染まっていくのを見ながら両手で揉みまくる。 「アア、アアー、アアアー……」  またエルの声が大きくなってくる。 「Please endure to speak.(声を出すのを我慢して)」  うるさく思い武志が言うと、エルは黙った。  しかし、燃える体は我慢できず、うなるようなかすかな声が喉の奥から漏れてしまう。  タケシは凄いとエルは思った。やはり、タケシは音さえもセックスの一部と考えている。声を我慢すると、エネルギーが発散されずに内にこもり、さらに快感の深さがますような気がする。  エルの声が静かになったので、武志は意識を集中して愛撫を始める。  首筋は食事前にも存分に舐め尽したが、この白くて長い首を見てしまうと舐めずにはいられない。  武志は胸をぐいぐい奥底まで揉み解しながら、首筋に吸い付いた。ぎりぎりの強さで吸い、所有者の匂いを付けるかのように唾液を塗りこんで汚していく。  何度も、何度も舌を這わせる。時にあごの下や、肩近くまで寄り道をしながら、心行くまでエルの喉を味わう。本当にエルの首筋は美味しい。いくら舐めても全然飽きない。  今回は、食事前にやり残した所を責めないといけない。心残りに思いながらも次の場所へ進む。  武志は乳首を咥えた。 「ン、ンンー……」  エルは乳首だけで達してしまいそうなくらい感じている。武志の頭を両手で抱きしめる。  武志はエルの反応の強さに少し驚きながらも乳首を責める。  乳首を唇で挟みグリグリすり潰したり、舌で高速で弾いたり、舌で乳房の中に押し込み、乳輪ごと思い切り吸い上げる。思いつく限りのやり方で乳首をなぶる。その間も両手は乳房を力強く揉み続けている。  最後の仕上げに強めに甘噛みすると、エルは苦痛と刺激が入り混じり、苦しそうな顔になる。  そして武志は反対側の乳首に移り、同じ事を繰り返す。  スゥー、ハァー、スゥー、ハァー。  エルが音を立てながら大きく息をしている。  武志は洋物のAVでも同じ事をしていたと思い出した。アメリカ人はそれが普通なんだろうかと思う。 「Breathe more quietly, please.(もう少し静かに息をして)」  音が気になる武志がエルに言う。  それから武志は次の場所へ行く。脇の下だ。  ここは気を付けないと、くすぐったいのが先行してしまう。同時に手を秘肉に伸ばす。そこはすでにドロドロに溶けていた。  武志はぬるぬるを塗り広げ、包皮の上から軽くクリトリスに触る。  エルがぴくっと体を震わせる。  武志はそのままクリを触りながら、もう片方の手でエルの片手を頭の方へ上げる。  エルのツルツルした脇の下が現れる。武志はそこにやさしく唇を当てた。 「ンンー」  エルが体をくねらせる。  武志はそのまま舌を這わせていく。ペロペロと舐めあげる。  くすぐったさを気持ち良さに変える為に、動きを合わせてクリにも細かい振動を与えていく。 「アアアアー……」  二か所からの種類の違う刺激が入り混じり、エルは複雑な快感に包まれていた。  我慢が難しい体が震える快感と、股間から背中に抜ける痺れる快感に襲われ逃げたくなるが、武志に体を抑えられ逃げられない。どうして良いか分からず、空いた手でシーツを掴み、我慢しきれずに声を出してしまう。  武志はエルの反応に満足しながらも、脇の下を舐め続ける。  チロチロ、ペロペロと舐め、キスをして吸い上げる。二の腕や乳房の裾野へも範囲を広げていく。  そして反対側へ場所を変えて、同じように舐めていく。 「アアアアー、アァー、ア、アアァー……」  武志はエルが弱ってきたところで舌を止めた。  エルは昼からの武志による度重なる責めで、かなり体力を消耗して、まだ回復していなかった。そこに、予想外の攻撃でさらに体力を削った。少しぐったりして、大きく息をしている。  武志はエルの太ももへ移動した。ここもまだじっくり責めていない。  手で撫で、舌を這わせて、頬擦りして感触を楽しむ。そして何度も舌を往復させ、感じるポイントを探していく。  ポイントを発見すると、重点的に舌で刺激して、ピリピリした快感をエルに与える。 「ァウウウウー……」  太ももの性感帯特有の痺れるような、尿意のような快感に、エルは背中を反らせて悶える。  武志は太ももの表側、内側、付け根と性感帯を探して、舌を這いまわらせる。そして、片足が終わればもう片足へと移り、同じ事を続ける。 「ウ、ウウゥ……」  エルはシーツを握り締め、必死で武志の責めに耐える。  武志はエルの体力の事を考え、次へ進む。本当は太ももをもっと楽しみたいし、ふくらはぎも味わってみたいが仕方が無い。  武志はエルの脚の間にうずくまった。  武志は初めてエルの秘肉をじっくり見て、その美しさに驚いた。白人の性器は色素沈着が少なくて綺麗だとは思っていたが、その中でも群を抜く美しさだ。日本人とは比べ物にならない。  全体が濃いピンク色をしている。小陰唇のはみ出しもほとんど無い。そして、ひっそりと口を閉じている。合わせ目の下の方から、愛液がトロトロと流れ出している。  クリトリスは完全に皮の下に隠れてしまっている。  武志は誘われるように秘肉に口を付け、愛液をすすった。 「ンンゥー……」  粘りは少なく、色は透明で、味と香りは日本人と変わらない。  武志が舌で秘肉をこじ開けると、中から強いメスの匂いが漂ってくる。本気汁の匂いだ。  なおも舌で秘肉をかき回すと、舌に残る本気汁独特の味がしてくる。エルはかなり感じている。  武志はクリトリスに移る。  まずは皮の上から、舌でやさしく舐めていく。そして、片手で胸を揉み、中指を秘肉の中に入れていく。  中は熱く、そこもドロドロに溶けている。中指でGスポットを探していく。 「ンンンンゥー、ンンンンー」  エルは歯を食いしばり、喉の奥から声を出しながら、武志の愛撫を耐えている。本人も知らない間に腰が持ち上がり、武志の顔にこすり付けるように動く。  武志は舌の先から気を流し始める。夕食後、ここまで気はほとんど使っていない。  続けて、包皮を剥くように舌先で動かす。包皮は簡単にめくれるが、舌を離すとすぐに戻ってしまう。武志は何度も何度も舌で皮を剥いてやる。 「ンンン、フゥー、ンンン、フゥー……」  エルは息を止めて我慢しては、鼻から大きく息を出す。  武志は胸を揉んでいた手を止め、指先で包皮を剥いた。  空気にさらされたクリトリスは小さく、秘肉より濃いピンク色をしている。透明感が有り、赤いルビーに似ている。今までに相手をした他のアメリカ人も小さかった。アメリカ人は日本人より小さいのかと武志は思う。  武志はクリを舌先でやさしく触った。最初はわずかに触れる程度に、エルが感じるにつれチロチロと舐める。エルがもどかしさを感じるように、力は入れない。  時々、エルの様子を確認しながら、絶頂しないように最新の注意を払って、舌先でなぶり続ける。  秘肉に入れた中指も忘れずに、Gスポットやエルの弱点を刺激する。 「アアアアァー……」  我慢しきれなくなったのか、エルから声が漏れ始める。今までのような大声ではなく、控えめな声だ。  腰も持ち上がり、武志にこすり付けるように動いている。  エルはクリに舌が触れた瞬間から激しい快感に襲われていた。  クリから、膣、子宮にかけて、痺れるような溶けるような快感が湧き上がる。そしてそれがじわじわと体全体に広がっている。体中に残っている熾に酸素が送り込まれたように、体中が燃え盛っていく。  それにつれて頭の中に霞がかかっていき、思考力がどんどん落ちていく。代わりに快楽を感じること、男を求めることしか考えられなくなっていく。  頭の片隅では、ほとんど残っていない理性が、このままではダメになると警報を発しているが、止められない。  意識していないのに、股間を武志の顔に押し当てて、より強い快感を得ようとしている。  その時、武志が一旦顔を離すと仰向けに寝転がった。そしてゼスチャーでシックス・ナインの体勢になるようにエルに伝える。 (やっとだ)  エルはお預けされていた肉棒にむしゃぶりついた。もう体中がこれを欲している。早くタケシをその気にさせて入れさせないと、頭がおかしくなりそうだ。  武志はしばらくエルの好きにさせた。その間に、枕を二つ折りにして頭の下に置く。そして、両手をエルのお尻に当てて左右に割り開いた。  エルの可愛い蕾が見える。  エルは肛門まで美しかった。薄い茶色で小さい蕾がぴったりと口を閉じている。アナルセックスの経験が無いのではと思うような美しさだ。荒れや変形が一切無い。  武志は顔を寄せ、蕾にキスした。 「ゥンフフフー……」  エルが肉棒を口に含んだまま、声をあげる。何を言っているかは分からない。  武志は舌を伸ばして、唾液を塗りこめると同時に、気を流して肛門粘膜を焼いていく。  皺に沿って丁寧に何度も舐める。会陰にも、蕾の周りにも、尻丘にも舌を伸ばす。  舐めて、キスして、吸う。それを何度も繰り返す。蕾がふやけて、緩んでくるまで、武志は舌で責め続けた。  エルはだんだん口の動きがおろそかになってくる。そして止まってしまう。  すると武志はエルの尻肉を強めに甘噛みしてやる。すると、エルは気を取り直して、フェラを再開する。 (どんな顔をして、フェラをしているのだろう)  武志は美しいエルが、どんな顔をしているかとても気になる。尻穴を責められながら肉棒をほおばるエルの顔は甘黒い快楽と屈辱で歪んだ美しさになっているのではないか。非常に見たい。  後でビデオカメラを用意できるか聞いてみよう。是非見てみたいし、訓練にも役立つかもしれないと武志は思った。  武志はエルの蕾がパクパクしてくるまで執拗に尻を舐めた。そして、一旦舌を止めてタイミングを計った。エルの呼吸に合わせて、蕾が緩んだり、固く締まったりしている。  そして、蕾が緩んだ瞬間に、武志は舌先を尻穴の中へ捻じ込んだ。 「ンンヒィー……」  エルは溜まらず肉棒から口をはずして叫んだ。エルも舌入れは弱いようだ。まだアヌスはそれほど鍛えていないと武志はにらんだ。  そのまま限界まで舌を入れ、中で動かしてやる。そして尻穴の内側も気で焼いてやる。 「ノォーゥ、XXX、XXXー」  やめてと言っているのだろうが、武志はそのまま続ける。そして片手をエルの股間にまわし、クリを押さえ、秘肉に指を入れる。そして指を細かく振動させる。  武志はエルが達してしまわないように注意して、指の動き、気の量を調整する。今の目標はイク寸前でできるだけ長く感じ続けさせることである。  エルはフェラを完全にストップして、武志の股間に顔を埋め、快感に耐えていた。エルの頬が肉棒を押さえる。エルは両手で武志の太ももを掴み、体を震わせている。 (熱い、熱い、熱い、お尻が焼けるー)  エルは肛門の焼けるような刺激と、背中を這い登る黒い愉悦と、クリからの鋭くて溶けるような刺激に翻弄される。今までに前後の穴を同時に責められた時より凄い快感だった。  この肛門が焼けるような感覚は今まで味わったことが無い。後ろに入れられる時の焼け方と違う。  今までが表面が焼ける感覚だとすると、武志のは皮膚の内側、神経が直接焼ける感覚だ。刺激の鋭さがまったく違う。  その感覚が背中に広がるにつれて、どす黒い快感に変わっていく。背中がぞわぞわして体に震えが走る。  それにクリへの快感が混ざって、言葉に表すことができない、複雑な快楽になってエルを襲う。  もう何かに掴まっていないと、どうにかなってしまいそうだ。  背中を丸めて、武志の太ももを掴み必死に耐える。 「ウ、ウ、ウウ、ウ、ウウウ、ウウ……」  エルは歯を食いしばり、うなり声を出している。  武志は仕上げに入る。  両手で尻肉を掴み、力強く揉み解していく。指先から気を流しながら、一番奥底まで染み込むように、根元まで揉み込んでいく。  すでにピンクだったエルのお尻の色が、どんどん濃くなっていく。  武志の舌もだんだん痺れて痛くなってきた。  武志は手形が付くくらい力一杯尻肉を握り締めた。 「ウアアアアー……」  今までも凄い快感だったのに、さらにお尻までが熱く燃えてくる。エルは武志の太ももを掴み、必死に耐える。  背中が自然と丸まる。背中が耐え難いくらいぞわぞわする。エルは目の前の武志の性器に噛み付きたくなってくるが、最後の理性で押しとどめる。  それでも武志の責めは止まない。舌で肛門の内側を抉る。 「ノオオオオォー、XXX、XXXー」  エルの尻はピンクに染まり、熱を持ってくる。エルはお尻が破裂してしまうのではないかと思う。  お尻の快感が子宮にまで飛び火して、体の奥がズキズキと疼く。あたまがおかしくなりそうだった。  このままだと壊れてしまうとエルが思った瞬間、力強い手でエルは武志の上から降ろされた。 「Let's take a shower.(シャワーを浴びよう)」  武志が言った。  エルはあっけに取られた。またなのか。またお預けなのか。  このままでは自分は本当におかしくなってしまう。今すぐにでも自分で秘肉と肛門に指を突っ込み、思い切りかき回したいくらい体が燃えている。それなのに武志は終わりだと言う。  怒り、自失、疑問の気持ちが混ざり合い、エルは感情をどう表してよいか分からない。  武志はエルに反抗のいとまを与えず、彼女の手を取ると、二人で浴室に向かった。  二人は向かい合って立ち、武志がエルを洗ってやる。  エルは男に体を洗ってもらうのは初めてで、不思議な気持ちだった。完全では無い頭で武志の動きを見る。  その時、エルは揺れる武志の肉棒に気が付いた。 (タケシも我慢してるんだ)  エルはなぜ自分一人が生殺しのような酷い目に会うのかと思っていた。しかし、よく考えれば武志も最初の一回しか射精していない。彼も我慢しているのだ。  武志の肉棒は最大限に勃起して上を向いたまま、体の動きに合わせて揺れている。  ということは彼に何か考えが有ることになる。ここまで来たからには、もう少し武志を信じて言われた通りにしよう。禅の時も何か、新しい何かが分かりかけた気がする。武志のやる事は理解が難しいが、意味がある様な気がする。エルは体を洗ってもらいながら、考えていた。  武志はエルの体を楽しみながら洗っていた。もちろん手で洗っている。ボディソープでツルツル滑る体を洗うのは、風俗でプレイをしているような気になる。しかも相手は自分の好み200%の美女である。楽しくないわけが無い。  まずは大事なところ以外を洗う。  足首から、ふくらはぎ、太ももと下から登ると、首、腕、腰と降りてくる。  何度も何度も往復して、しつこいくらい丁寧に洗う。楽しすぎて中々止められない。  胸とお尻は飛ばして、秘肉を洗う。刺激を与えないように気を付けながら、やさしくぬめりを洗い落とす。また興奮させそうなので、中に指を入れることはしない。  そして最後に胸とお尻を続けて洗う。まずは泡だらけにした。それから、エルに上を向かせキスをする。  突然キスされエルは驚くが、すぐに武志の首に腕を回し、ねっとりと舌を絡めてくる。  武志は、エルにキスをさせたまま、お尻に手を回し、気を練りこんでいく。さきほど、たっぷり注いだので、追加程度に注ぐ。  それから、キスしたまま体を入れ替え、エルの背中側に回る。エルが首をひねってキスを続ける。  武志は胸に手を置き、そこにも気を練りこんでいく。こちらはトレーニング室に行く前以来なので、たっぷりと注ぎ込む。乳房を根元まで揉み解しながら、奥底まで染み込ませる。  エルの体が自然とくねってくる。エルの体はシャワーを浴びたせいもあり、全身がピンク色に染まっている。特に目元や頬が濃いピンク色になり、かなり色っぽさを出している。目付きも少しとろけていて、色気を増している。  武志は舌からも気を流しながら、乳房が一回り膨らむまで揉み込んだ。乳首も硬くとがりきっている。  そこで武志はシャワーで泡を洗い流した。 「Wash your hair by yourself, please.(髪は自分で洗って)」  武志はエルの綺麗で長い髪をうまく洗う自信が無かった。長い髪の洗い方も分からないし、他人の髪を洗ったことも無い。これは練習しておくべきだったと後悔した。  エルにシャンプーを渡すと、エルはのそのそと髪を洗い始める。  武志はその間にすばやく自分の頭と体を洗う。  長い髪は洗うのに時間がかかるようで、先に洗い終わった武志は、体を拭きガウンを羽織り、エルが洗い終わるのを待った。  エルが洗い終わったら、バスマットの上に立たせる。エルは気だるげに武志のなすがままになる。  武志はタオルで拭いていく。髪は男みたいに、くしゃくしゃと拭いてはダメなのだろうと、軽く抑えるように、タオルに挟むようにして水気を取っていく。  そして体もやさしく拭いていく。  武志が手を上げさせるとエルは素直に手を上げる。  股間を拭くために足を広げさせると、足を広げる。  エルは燃える体と渦巻く感情を抑えるのに精一杯で自分から動けない。  きれいな子は何をやってもきれいだ。武志は実感した。足を開いて、ややがに股ぎみになっている姿さえ絵になる。美が少し崩れた感じで、親しみが増し、何か叫びたくなる可愛さだ。武志は目でも、とても楽しんだ。  武志がエルの体を拭き終わり、彼女の髪をどうして良いか分からず困っていたら、ブリジットが様子を見に来た。武志はまたブリジットのことを忘れていた。 「エルさんの髪の事をお願いします」  そう言って武志は洗面所を出た。もうさんざん裸を見ているのだから、遠慮をする必要は無いのかもしれないが、武志としては女性がお化粧や髪の毛を直す時に覗いてはいけないと思っている。  昔、美穂達にさんざんしつけられたからだ。  武志が時間を持て余すくらいしてから、ようやく二人が出てきた。エルはガウンを羽織っていた。  エルは髪をきちんと乾かし、少しお化粧さえしているようだ。  三人でソファーに座り、飲み物で喉を潤した。エルと武志は水を飲み、ブリジットがビールを飲んだ。アメリカはこんな場所でも未成年の飲酒に厳しいのかもしれない。  乾いて、ほてった体に冷たい水が染み込んでいく。武志は一息付いた。 「あのー、お願いがあるんですが」  武志が遠慮がちに言う。 「何ですか」  ブリジットがビールを飲みながら聞き返す。 「エルさんに、今夜はここに泊まってもらっても良いですか」  エルが一人で自分を慰めないように、誰かが一緒に居る必要があると武志は考えていた。それに親と同居している武志が女性と一緒に寝る機会はめったに無い。このチャンスを生かさないのはもったいない。  ブリジットが通訳すると、エルは機嫌の分からない顔で答えた。 「I'm O.K.(私はかまわないわ)」 「Oh, very thank you. もう一つお願いがあるんですが、ビデオカメラを借りることはできますか。もちろん、テープは外に持ち出しません。ここで見るだけです。訓練にも役立つと思います」 「上司の許可が必要です。明日の朝にお答えします。許可が出れば朝食後にお貸しします」  少し考えてからブリジットが答えた。 「よろしくお願いします」  これで今日の武志の用件は全て終わった。後は寝るだけだ。時間は十時すぎ。普通の人にとって寝るには早い時間だ。  時差ぼけが完全に直ってなくて、移動やセックスで疲れた武志は、もう眠たくなっていた。 「では、そろそろ寝たいと思います。ブリジットさん、おやすみなさい」  武志は強引に話を打ち切った。ブリジットはもう少し話をしたそうだったが、武志が歯磨きをしようとするのを見て、あきらめて部屋を出て行った。  武志は歯を磨き、トイレに行ってから、ベッドに入った。もう寝る前だから、きちんと下着を付け、パジャマを着ている。  次にエルが洗面所に行き、しばらくして出てきた。どこから持ってきたのか、彼女もパジャマを着ている。  エルが出てきたので武志はフットライトだけ残して、全ての明かりを消した。  エルがベッドの中に潜り込んだ。  体の奥には火が付いたままで、今もチロチロと燃えてエルを苦しませる。  だが武志は既にパジャマを着ていて、寝ようとしている。今から続きをする気配は全く無い。自分も寝るしかなかった。  せめてこのくらいはと、エルは武志にキスをした。焦って逃げられたら元も子もないので、はやる気持ちを抑えて、やさしく、ゆっくりキスをする。最初はゆっくりするのが武志の好みらしい。  人によって好きなやり方は違うという事を武志は自分に教えたかったのだろうと、エルは思う。  エルが少しずつ舌を入れていくと、武志も少しずつ舌を絡めてくれる。まだ数回の武志とのセックスで、焦らされる気持ち良さが少し分かってきた気がする。焦らされる時の切ない気持ちを快感として受け止められるようになってきている。  エルは武志によって、急速に自分の体が作り変えられている気がした。  武志は、エルがまた感じ始めているのに気付いてキスを止めると、エルを軽く抱いた。  エルは武志の体にくっついて、体の奥の疼きを噛み締める。  武志はエルを抱いたまま、いつしか眠ってしまった。 <第39章>  エルが目を覚ますと、一人でベッドに寝ていた。  いつもの朝と違う光景にとまどったが、すぐに、武志の部屋で眠ったことを思い出した。  辺りを見回し武志を探すと、ソファーのところで腹筋運動をしている。  エルが上体を起こすと、武志はすぐに気が付いた。ベッドまで歩いてきて、端に腰を降ろすと言った。 「Good morning. How are you?」 「Fine.」  エルは少し不機嫌に答えた。時計を見ると、まだ六時だ。  昨夜、武志は先に寝てしまったが、エルは体が疼いてなかなか寝付けなかった。一人で体を慰めたいのをプライドだけで押さえつけた。  今はまだ朝も早いし、少し寝不足気味だ。  武志はエルを抱きしめると、少し嫌がるそぶりを見せるエルの唇を奪う。  エルは力で武志にかなうわけが無く。あっけなく口を塞がれる。別に怒っていた訳ではなく、寝起きで機嫌が悪かっただけなので、すぐに、自分から武志に抱き付いた。  胸が武志に当たり、淡い快感が起こる。一晩寝ても体の奥の火は完全に消えていない。欲求が溜まっている体は、より強い快感を求めている。  二人はねっとりと舌を絡めた。  武志はキスをしながらエルの胸を揉んでいく。エルの胸は何度揉んでも気持ち良い。うれしくなり、夢中で揉みまくる。  エルの体は武志の愛撫にすぐに反応してしまう。体をくねらせ、武志の体に手を回す。  武志はキスをやめ、エルの悶える顔をじっくり観察する。 「ぁ、あ、あっ、ああ、ああー……」  エルは我慢しているのか、かすかにしか声を出さない。  感じながらも何かを耐えるエルの顔はとても美しい。眉間に少し皺を寄せ、快楽を受け入れている。普段の顔より美しさを増している。  武志は胸を揉みながらも、頭を撫で、エルの顔を満喫する。  武志はパジャマの上からでは満足できなくなり、ボタンをはずして手を差し込む。エルはブラをしていないので、武志は肌触りを楽しみながら胸を直接揉む。  エルの悶える顔を楽しんでは、気持ちが盛り上がるとエルにキスをして舌を吸う。それを何度も繰り返す。  上気したエルの顔は本当に美しい。無茶苦茶にしたくなる。  朝から、エルを満喫して武志は大満足だ。  興奮が一旦収まるまでエルを満喫してから、武志はエルが我慢できるぎりぎりの所まで追い込んでいく。  軽めに気を流し頭をボーっとさせ、胸にも余韻を味わえるように気を注いでやる。最後にエルをぎゅっと抱きしめ、舌を思い切り吸い上げる。  そして武志はエルを置いてシャワーを浴びに行った。  二人で身支度を整えてから、ブリジットに電話を掛ける。  しばらくしてブリジットが現れるが、あきらかに寝不足な顔をしている。なかなか眠れなかったのだろう。  それか、一人でオナニーに狂ったのかもしれない。  ブリジットはエルの顔が赤いのにすぐ気が付いた。朝から何かやっていたのだ。  だがそれを口に出すことは大人のプライドが許さなかったし、最低限のマナーだと思った。  三人で食堂にへ向かい朝食を取る。トーストやスクランブルド・エッグなどの簡単なメニューだが、量だけは多かった。  最後にコーヒーを飲みながら、武志はブリジットに今日の予定を聞いた。 「今日は昨日に続いてエルの訓練をお願いします。それと朝から新しい女性が来ます」 「どんな人なんですか」  武志は興味から聞いてみた。 「それは彼女が来たときにお話します」  ブリジットが教えてくれないので、武志はあきらめて話を変える。 「ビデオカメラの件はどうでした」 「上司の許可が出ました。後で部屋に届けます」  武志は喜んだ。これで、エルの美しい姿をもっと楽しめる。どんな風に使おうかとウキウキしながら考えをめぐらす。  食堂を出て武志は部屋に戻った。エルは着替えに、ブリジットはビデオカメラを取りに行った。  武志が部屋に戻ると、いつの間にかシーツが取り替えられ、ベッドメーキングがされている。  ホテルみたいだなと武志は思った。  武志が歯を磨いたりしているとブリジットがビデオカメラを持って現れた。  最新型の日本製だ。マニュアルもあったがもちろん英語なので、パラパラ見るだけにした。  さっそくブリジットをモデルに撮影して、使い方を試してみる。  撮影、ズーム、再生と大体理解したところで、ブリジットに説明していると、ドアがノックされる。  エルが戻ってきたかと思い、ドアを開けると、エルの他にもう一人少女が居た。  その少女を見た瞬間に武志は固まってしまった。  そこには、まさしく妖精の女の子が居た。  武志はエルを初めて見たときに妖精のようだと思ったが、違っていた。この美少女こそ妖精だ。本物の妖精だ。この子と比べるとエルはたぐい稀な美女ではあるが、妖精のコスプレをした人間に思えてくる。  身長はエルよりほんの少し低いくらいで、プラチナブロンドの髪が肩にかかっている。  まず肌が凄く白い。同じ白人でも肌の色がエルやブリジットと違う。二人が普通の白だとすると、彼女は透明感のある白をしている。色素が薄い感じだ。  肩紐が細い、ミニでノースリーブのワンピースを着ている。そこから出ている手足が細くて、長い。まだ子供の雰囲気をわずかに残していて、ひょろ長いという感じさえする。  手足だけではなく、全身が細い。首も腰も細い。首など、武志が片手で折れそうなくらい細い。  それなのに、胸は大きく突き出している。体が細いせいで大きく見えるのかもしれないが少なくてもCカップはありそうだ。ややバランスが悪い気さえする。  そして顔はかすかに子供の面影を残し、見たことの無い様な美しさと可愛さが同居している。  輪郭は丸めで柔らかい感じがする。  化粧は全くしていないようだが、にきびやほくろなど一つも無く、ツルツルの肌だ。頬にはプヨプヨ感が残っている。  手入れをしていないのに柔らかい曲線の薄めの眉、長い睫毛、くっきりとした二重まぶた、アーモンド型の整った形のはっきりした大きな目、薄いエメラルドグリーンの瞳。白目の部分が真っ白で、純真な感じがして、見ている方がなんだか恥ずかしくなって目を逸らしてしまう。  鼻は今から大きくなるのか、それほど高くなく、かわいらしさを出している。  口は白人にしては小さめで、唇は何も塗ってないのに赤っぽいピンク色でプルプルしている。  しかし、どこか悲しい目をしている。そのせいか雰囲気に陰がある。  それで美しさと、可愛さと、あどけなさと、はかなさ、可憐さと色々な雰囲気が同居している。  守ってあげたくなる気持ちと、いじめてみたくなる気持ちが同時に湧き上がってくる。  武志は一目で引き付けられ目が離せなくなってしまった。  こんな美少女が存在しているとは考えても居なかった。それが目の前に存在していて、今からセックスをすると考えると現実感が全く無い。  武志が少女を見たまま動かないので、ブリジットが声を掛ける。 「タケシ、彼女はリサです」  リサが紹介され、おずおずと右手を差し出した。  武志もぼーっとしたまま手を出し、リサの手を握った。  リサの手は小さく、暖かかった。  リサはどう見ても十八歳には見えない。白人が日本人より成長が早いことを差し引いても、十八歳には見えない。 「ブリジット、リサは何歳なんですか」  武志はドキドキしながら聞いた。 「リサは十六歳です」  やはり武志の思ったとおりだった。大きく落胆してしまった。 「ダメです。十八歳未満の相手はできません」 「どうしてですか。この州のAGE OF SEXUAL CONSENTは十六歳です。彼女に年齢上の問題はありません」 「でも、日本では十八歳未満とセックスすると犯罪になります」 「ここはアメリカです。日本ではありません。ダメなら、他の人と交代させましょうか」  武志は答えに詰まった。いくらアメリカでは大丈夫でも本当に良いのか。日本人が外国で十八歳未満と性交して日本で罪にならないのだろうか。  しかし、こんな美少女の相手をするのは、この機会を逃すと一生無いかもしれない。少なくても日本では無理だ。彼女を汚すことを考えただけで、頭の中が熱くなってくる。それにここでの事が外部に漏れることは絶対に無いだろう。  エルでさえあれほど素晴らしい女性だ。そのエルより後に出てくるという事は、リサはエルより凄いのか。だとしたら、その経験をしないのは、もったいない。  武志はしばらく悩んでから決心した。 「分かりました。リサの相手をします」 「良かったです。ジョージは今回の訓練の重要メンバーとしてリサを考えていました」  リサこそ今回の訓練の秘密兵器なのだろう。これは気合を入れないといけないと武志は思った。  決心した武志は早かった。  エルとリサをソファーに座らせると、カメラの準備を始めた。  カメラには三脚とリモコンが付いていた。カメラをベッドからできるだけ離して、真横から撮れる位置にセットする。リモコンをブリジットに渡して武志は言った。 「最初は全体を撮るようにセットしました。挿入してからは顔をアップで撮るように変えてください」  ブリジットがうなずく。そして武志の耳元に口を寄せると小声で言った。 「リサは処女です。やさしくしてあげてください」 (しょじょー!)  武志の頭はとたんに沸騰した。ほんとに処女なのか。今からこの美少女の処女を破るのか。  もう犯罪のような気がしてきた。興奮と罪悪感が頭の中でぐるぐる回る。  武志はしばらく目をつむり、意識を集中して落ち着こうとするが、完全には落ち着くことができない。  そんな武志を三人の女が不思議そうな目で見ている。立ったまま目をつむり急に動かなくなったら不思議に思われても仕方が無い。  武志は少しだけ落ち着くと、エルとリサの前に行き、微笑みながら話しかけた。 「よろしくお願いします」  そしてお辞儀をする。興奮のため、英語で話すことを忘れてしまっている。  エルの目は期待に満ちているが、リサは少し緊張しているようだ。  十六歳の少女が今から初対面の東洋人に処女を奪われるのだ。緊張しないほうがおかしい。武志は可愛そうになってくる。  できるだけやさしく、痛く無いようにしてあげようと武志は強く思った。  武志は二人の手を取り立ち上がらせると、ベッドの横に移動する。  まずはリサをやさしく抱きしめる。柔らかい。エルよりも柔らかい気がする。  リサの体臭は子供臭さをどこかに残している。武志は高校時代を思い出してしまう。  甘い体臭にさわやかなコロンの香りが混ざり、とても良い匂いがする。匂いだけで興奮してしまう。  抱いたまま、リサの緊張が解れてくるのをじっと待つ。  最初力が入っていたリサの体から少しずつ、少しずつ力が抜けてくる。  それにつれて、体が触れている部分からお互いの鼓動が伝わってくる。  リサの鼓動はとても早い。それが落ち着いてくるまで武志は、ただ黙ってリサを抱いていた。  部屋の中には静寂が広がり、誰も物音一つ立てない。  リサが少し落ち着いたところで武志は両手でリサの頬を挟むと上を向かせた。  リサは目に不安の色を浮かべている。  武志は軽く唇を触れ合わせた。リサがピクッと体を震わせる。  武志は唇を左右に少しだけ動かし、唇で唇を撫でる。リサの唇は柔らかくて、プリプリしている。唇を触れ合わせるだけで気持ち良い。  それから、唇で唇を挟み、はむはむとしたり、舌で唇をなぞっていく。リサの唇が緩んでくるまで焦らずじっくり待つ。指先や舌先からは全開で気を流している。  すぐにリサの頬に赤い色がさし、唇が緩んでくる。  武志は舌を唇の中に入れ、今度は歯が緩んでくるのを待つ。  リサの鼻息がだんだん大きくなってくる。武志はそのかぐわしい香りを吸い込みながら、じっくりと舌で唇の愛撫を続ける。 「ゥフ……、ンフ……、ンフゥ……」  リサから鼻声が漏れてくる。そして歯が少しずつ緩んでくる。  武志は舌を口の中へ潜り込ませた。  リサの舌が遠慮がちに武志の舌に絡んでくる。リサの舌は柔らかかった。  武志はやさしく、ねっとりと舌を絡ませる。  片手を首の後ろに当てて頭を固定し、片手を背中に回す。  するとリサも両手を武志の背中に回してきた。  リサは十六歳でもアメリカ人だけあって、キスはうまいと武志は感心した。舌の使い方、手の使い方、体の寄せ方、どれも慣れている。  武志はリサに頭が白くなるくらいの気を送り込んだ。  それでリサは不思議な感覚に包まれていった。  最初タケシを見た時は何も感じなかった。体は大きいがアメリカ人ほどではない。東洋人の顔は分からないが普通の顔だろうと思った。これが初体験の相手と知っても、特に感慨は無かった。  だが、キスされると、不思議に気持ち良い。頭が熱くなってきて、頭の中が白いガスで覆われていく。何も考えられなくなってくる。舌を吸うと、なぜか美味しい。舌から美味しいエキスが出ているみたいだ。たまらず吸いまくってしまう。 (美味しい。タケシの舌は美味しい。美味しすぎる)  リサは夢中になって舌を吸う。武志が唾液を流し込むと、それも嬉々として飲み込んでしまう。  武志はリサがボーっとしてくるまでキスしてから、口を離した。  リサの口が武志の口を追いかけるが、逃げられてしまう。  武志は片手でリサを抱いたまま、今度は片手でエルを引き寄せ、キスをした。  エルは今までの武志とのキスでやり方を覚えたらしく、自分から最初は軽いキスをしてくる。  そして、だんだん深いキスになった所で、武志は舌から気を流して、エルに吸わせてやる。気が通りやすくなっているエルはあっという間にボーっとしてくる。  武志はそれで口を離した。女の子二人はぼんやりした目で武志を見ている。  武志はエル、リサの順で服を脱がしていく。  エルはレースが多い白の大人っぽい下着を付けている。リサは十六歳らしい、水色の可愛らしい感じの下着だ。  エルの下着を脱がして、何度見ても美しい体に感心してから、リサの下着を脱がす。  リサの全裸を見て、武志は一瞬固まってしまった。  服を着ていても妖精だと思ったのに、全裸になると、さらに妖精だった。  全体的に薄い肉付きが、幼さと、はかなさを思わせる。  乳輪は肌よりわずかに色が濃いだけの薄いピンク色で、肌と乳輪は境目がはっきりしないほどだ。大きさも小さい。その中に乳輪より少しだけ濃いピンク色の乳首が立っている。  これほど美しく可憐な乳首は見たことが無い。  胸の下には少しあばらが浮いて見える。  そして下腹部がかすかにぽっこりしていて子供体型の名残を見せている。  陰毛も髪と同じブロンドで、恥丘にほんの少しだけそよぐように生えている。  横からお尻を見ると、小さくて丸くて上に持ち上がっている。  この可憐な美少女を今から犯していいのか。再び罪悪感が急速に湧き上がってくるが、武志は弱気を押し込める。決めた以上、やり抜こう。  自分も着ている服を急いで脱ぐ。  その様子をエルは興奮した目で、リサは驚きの目で見ている。  リサは男の裸が初めてなのかもしれない。武志も恥ずかしく思いながら、全裸になる。  二人まとめて抱きしめる。二人の柔らかいからだが武志に触れる。リサの方が体温が高い。二人の胸が当たり気持ち良い。二人の体臭をまとめて吸うと、頭に血が上って、さらに興奮してくる。  武志は興奮で無茶苦茶なことをしてしまいそうなのを理性で必死に抑える。  深呼吸をして、気持ちを落ち着かせてから、二人を連れてベッドに上がる。  まずエルをベッドの端に座らせる。そしてリサをベッドの真ん中に寝かせる。エルは女の子座りでおとなしくしている。  武志は、まずリサのバージン・ブレイクを先にすることを決めた。エルの訓練の為に、そのほうが良いと考えた。  武志はリサの上に覆いかぶさった。リサと体が密着する。彼女の高い体温が全身から伝わってくる。  リサの乳房が胸に当たる。若いだけあって凄い弾力だ。硬さを感じるほどだ。乳首も既に立っていて、柔らかさの中心にこりこりした感触がある。  武志が処女を相手にするのはリサで三人目になる。美咲や瞳と同じように全身をできるだけ感じさせてから、挿入することにした。  まずはキスから始める。もうリサは十分興奮しているので、早速舌を絡めていく。  リサは武志の舌の美味しさを知っているので、舌を絡めながらも、無心に吸った。  ひと時のインターバルで晴れかかっていた頭の中の霧が再び、濃くなっていく。  武志の舌を吸えば吸うほど、理性が消え快感に支配されていくのに、男に慣れていないリサは一度知った快楽から逃げられない。 (美味しい。武志の舌は美味しいよー)  もっと、もっと欲しいと、せがむように武志の舌を吸い上げる。武志が上から唾液を流し込んでやると、それも喜んで飲み込んでいく。 (美味しい、美味しいよう。武志は唾液も美味しいよう)  リサの顔がどんどん上気して、頬や目元を赤く染めていく。  リサは知らない内に、武志の首に腕を巻き付け、下から胸をこすり付けていた。 「ンフー……、ゥフー……」  リサの鼻声が大きくなってくる。  武志はキスはもう十分だと、首筋に移る。白く長く細い首に唾液の跡を付けていく。  美少女は首も美味しい。舌を這わせるだけで美味しく感じる。  武志は夢中になって唾液を刷り込んでいく。その間も両手はリサの体を這い回り、肌触りを楽しみながら、あちこち火をつけて回る。  武志は首が済んだら、肩、二の腕へと進んでいく。今まで以上に丁寧に、広い範囲を舐めている。  細長い腕を肩から肘まで、薄い筋肉の弾力を楽しみながら舐めあげる。肘の内側の柔らかい所でしばらく遊んだ後、再び肩へと戻っていく。  武志は楽しくて仕方が無かった。エルを愛撫する時も楽しかったが、リサの場合、初めて汚すかと思うとうれしさも倍増する。  舌を動かすと武志の体も動き、リサの硬くとがった乳首が胸をこするのも気持ち良い。  腕を舐め終えた武志は、名残惜しくて、手首の内側のくすぐったい所もチロチロと舐める。  リサは少し体をよじって、くすぐったさを見せている。  それが、また楽しくて、武志は両方の手首をペロペロ、チロチロと舐めてしまう。  さんざん、くすぐった後で武志はリサの上半身を起こし、その後ろに足を開いて座った。  両足の間にリサを入れ、リサの背中に密着する。硬くいきり立った肉棒がリサの尾てい骨の辺りに当たる。  両手を前に回して胸に触る。そして、いつものやり方で胸を焦らしていく。  ぎりぎり触れる指先で裾野から頂上に向かって、気を流しながら、這い登っていく。  焦らず時間を掛けて、ゆっくりとしたスピードで這い登る。  乳輪まで登ったら、乳首に触れないように気を付けながら、再び裾野に戻る。  これを何度も何度も繰り返す。  武志はその間、リサの首筋に吸い付く。そして首から肩に向けて舌を這わせる。うなじや、肩の後ろ側など、前からでは舌が届かなかった所を丁寧に舐め、唾液を塗りこんでいく。 「ァ……、ア……」  リサの白い肌が少しずつピンク色に変わっていく。  リサは段々じれったくなってくる。どうして武志は乳首に触らないのか。触って欲しくて乳首の先がうずうずしている。武志に触らせようと、指が近づいた時に体を動かすが、武志の指は触れる事無く、さっと逃げてしまう。  武志はリサの切なさを分かっていながらも、乳房へのゆっくりとした責めを続ける。  リサはまだ我慢できる。武志はそう判断して、乳房の根元に気が染み込むまで、根気強く作業を続ける。 「ァア……、アア……、アアァ……」  乳房は熱く、はちきれそうな感じがする。根元の方からズキズキした疼きが乳房全体に広がっている。乳首は切なくて、触って欲しくて仕方が無い。その上、首筋からはくすぐったいけど気持ち良い快感が広がる。  子供の頃から我慢強い性格だったリサは、快感に必死に耐えていた。だが、それもいつまでも持たないと自分で分かっていた。このまま続けられると、自分で乳首をひねり潰してしまうだろう。  リサの乳房に十分すぎるくらい気が染み込み、乳房全体がピンク色に染まり、膨らんで1サイズ大きくなる頃、武志は指先の動きを止めた。  そして乳房を下からすくうように持つと、ゆっくりと揉み始めた。  最初はゆっくりと軽く、そして、少しずつ少しずつ、揉むスピードを上げ、力を大きくしていく。 「アア……、アアン……、アン……」  リサの声はエルより控えめで、武志が我慢できる程度の大きさだ。  武志はリサの声が大きくなるのに合わせて、どんどん揉み込んでいく。 (凄い)  リサは胸からの快感に翻弄されていた。武志にもまれると、さっきまでの疼きが快感へと代わっていく。乳房が発熱しているんじゃないかと思うくらい、乳房が熱い。そして、武志の指からピリピリした快感が発生している。  乳房からの快感は背中を通り、頭まで突き抜ける。頭の中はすでに快感のことでいっぱいで他のことが考えられなくなってきている。  武志は全力でリサの乳房を揉み込んでいる。リサの胸は弾力があり、武志の指を強い力で跳ね返す。弾力が有るというより、固いと言った方が良いくらいだ。  武志は握力が続く限り揉み続けた。 「アアー、アアァー、XXX、XXX、オォー……」  リサはgoodと言っている気もするが、かすれて小さい声なので武志には良く分からない。ブリジッドもカメラのところに居るので訳してくれない。  武志は手が疲れてきたので、一旦体勢を解き、リサを寝かした。そして、その上に覆いかぶさった。  それから、再び両手で揉みながら片方の乳首を吸った。 「オオォー」  リサが少し大きい声をあげる。  武志はそのまま乳首を吸いながら、舌で高速に弾く。そして片方の乳首を指先でつまんで、気を流しながら、クリクリとひねる。 「オオオォー、XXX、XXX」  リサがさらに大きい声をあげる。 (いいっ、乳首いい。乳首がいいよー)  リサは乳首からの快感で絶頂近くまで追い上げられる。我慢を重ねただけに反動が大きかった。乳首を責められると、涙が出そうになるくらい気持ちが良い。  武志は一度イカそうと、乳首をカリッと甘噛みして、もう片方をぐりっとねじりあげた。 「イイイイィー……」  リサはあっけなく、軽く達してしまう。  それでも武志の責めはやまず。口と手を入れ替えて、乳首を責める。  舌で弾き、舐め、吸い、押し、考えられる全ての方法で責める。舐めるのも、乳首を先端をチロチロと舐めたり、乳首の側面をぐるりと舐めたり、乳輪ごと舐めたり、あらゆる方法で舐める。  そうして武志はリサの感じる舐め方をさぐっていた。  その間、両手はリサの体を這い回り、次に責める場所を探して、偵察していく。  ハァー、ハァー、ハアァー。  リサの息がどんどん荒くなっていく。顔はもう真っ赤になっている。目元は特に赤く、リサの魅力に色気を加えていた。  武志は、そんなリサの顔をみて我慢できなくなり、ずり上がるとキスをした。激しく舌を絡める。  リサも手を回し、武志の顔を引き付けると、舌を絡め返す。  武志は注意しながらリサと上下を入れ替わり、仰向けになった。  リサの軽い体重がかかるが、全然重く感じない。圧迫感が物足りないくらいだ。  この体勢だとリサの唾液を吸いやすい。武志はリサの舌を吸い込んだ。  リサが武志の気持ちを理解したのか、舌を通して唾液をどんどん流し込んでくる。  リサは唾液が多い。武志は味わいながら、どんどん飲み込んでいく。さらさらで美味しい。  リサの舌は長いのか、武志の口の奥の方まで侵入してくる。武志の舌の根元や、上あごの奥など舌で舐めてくる。武志はこんなに舌が長い相手は初めてだった。  武志はリサの舌を吸いながら、両手をお尻に回した。  リサはお尻も弾力が有った。  武志は両手で軽く揉んでいく。もちろん指先からは気を流している。  そして、だんだん力を込めた揉み方に変えていく。  尻丘に気を染み込ませながら、根元までグイグイと力強く揉み込んでいく。  リサの白いお尻はすぐにピンク色に染まってくる。  リサはお尻をくねらせながら、キスを続ける。胸も武志にこすり付けるように動かしている。 「ンフゥー、ンンフゥー、ゥフゥー……」  お尻が燃えるように熱くなり、腰周り全体がズキズキと脈を打ち始める。そして、その熱がお尻の周りへと広がっていく。  武志はリサを上から降ろし、リサをうつ伏せで寝かせた。  片手で尻を揉みながら、背中に舌を這わせる。性感帯に沿って、舌から気を流していく。  舌が感じるポイントを通ると、リサは体をピクッとさせて反応する。  武志は反応が楽しくて、何度も背中を往復する。もう十分感じてきているので、脇の下の近くや、脇腹近くにも舌を這わせる。するとリサは大きく反応する。  普段ならくすぐったいだけだが、十分感じているリサには、鋭く強い快感になって届く。  武志はほどほどにして、下へと向かう。  尻肉に両手を掛けて、揉み込みながら、左右に開いた。リサの可愛いお尻の穴が丸見えになる。  色素沈着の少ない薄い茶色で、ひっそりと閉じている。色も形も申し分ない。  武志は激しく責めたくなるのを、次の楽しみに取っておく。  武志はリサの太ももに舌を付けた。リサの太ももは細くて長い。足をぴったり閉じていても、太ももの間に隙間ができる。両手でさわさわと撫でながら、舌でじっくりと味わう。  舌が太ももの付け根に行くと、ついでに鼻で尻肉を押して、いたずらしてしまう。  付け根から、膝まで何度もしつこく往復しながら、唾液の跡を付ける。 「ンンゥー」  リサは膝裏がくすぐったいらしく体をくねらせて逃げようとする。  武志はリサの興奮が冷めない程度に、舌でくすぐり、リサの反応を楽しむ。  そして、リサの足をやや広げると、顔をその間に突っ込み、太ももの内側の部分も舐め上げる。  上から見るとリサの体の裏側は、風呂上りのように全体がピンク色になっている。  武志はその仕上がりに満足した。  武志はリサを仰向けにして、両足を開かせると、太ももの表側に取り掛かった。そこも焦る事無く、じっくりと舐め上げていく。  太ももの付け根近くに舌が近づくとリサの反応が大きくなる。 「アア、アアアァ……」  小さな声を出しながら、体をくねらせる。舌から逃げようとするのか、違う所を舐めて欲しいのか、分からないが、多分両方だろう。  リサの秘肉は入り口を閉じて、クリは包皮の下に隠れたままだが、合わせ目からは厭らしい汁が溢れてきている。鼻を近づけると、既に濃い発情臭が出始めている。  武志は最後の場所に取り掛かる。  まずはキスをして、リサの意識を濁らせてから、片手で胸を揉む。そして、片手を秘肉へ伸ばした。 「ンンー、ンンンンーッ」  指が届くと、リサの反応が激しくなる。  武志は指でぬるぬるを広げながら、秘肉をゆっくりほぐしていく。穴の中には入れないように、痛みを与えないように気を付けながら、ほとんどはみ出していない未発達の小陰唇をやさしく愛撫する。  リサは初めて触れる男の指に混乱していた。 (き、気持ち良い)  自分で触るよりずっと気持ち良い。ずきずき疼く股間に、武志の指から快感が染み入るように届く。  その快感がお腹の中を通って、背中、頭へと伝わってくる。  リサは指だけでイッてしまいそうなくらい感じてしまう。  腰が自然と持ち上がり、ねだるように淫らに動く。  武志はリサの感じる顔をじっくりと見ながら、胸を揉み、秘肉を責める。  リサの顔を見ていると、いとおしいような、無茶苦茶に壊してしまいたいような、複雑な気持ちになる。感情が高ぶって我慢できなくなり、リサの口に吸い付いて、舌を思い切り吸い上げてしまう。  リサは武志の激しい吸い付きに舌が痛くなり、顔をしかめてしまう。  それが武志をさらに喜ばせて、さらに舌を吸われ、胸を激しく揉まれる。  武志は我慢の限界が近づいてきたのが自分で分かった。これ以上焦らすと、リサより先に自分が我慢できなくなってしまう。  武志はリサのクリトリスに指を伸ばした。ぬるぬるの指で皮の上から、やさしいマッサージを始める。 「アッ、アア、アアアァー……」  リサが小さく体を震わせながら、可愛いあえぎ声を出す。  処女のリサには指だけでも刺激が強いのだろう。もちろん、武志は指先から気を出している。 (すごい、すごい、凄い。武志の指は凄いよー)  リサは武志の指から来る快感に頭が痺れてきた。今まで体験したことの無い、強く、痺れるような快感がクリトリスから駆け上ってくる。  腰の周りは痺れ、感覚が無くなってしまっている。おしっこが出そうな気さえする。  快感はお腹の奥をズキズキと疼かせ、背中をビリビリと刺激して、頭の中を快感でいっぱいにする。  もう他の事は何も考えられなかった。ただ、快楽を受け入れるだけだった。  武志はさらにクリへの刺激を強めていった。指先を細かく震わせながら少し押さえつける。 「アアッ、アアア、アアアアー……」  リサは口を開いたままになり、小さな声であえぎ続けている。  武志はリサの感じている顔を見つめる。 (この子は才能があるかもしれない)  初めてにもかかわらず、快感を受け入れ続けている。普通これだけ責められれば、連続で絶頂して、気を失ってもおかしくない。  それなのに、ひたすら感じ続けている。生まれつきの体質なのか、何か訓練を受けているのか。  これほどの美少女が切なくもだえる姿を見ていると、興奮で頭がおかしくなる。  もう十分だろう。武志は挿入の時が来たと思った。これ以上は自分が我慢できない。  武志が指を離しても、リサは細かく震え続けている。これが彼女のイキ方なのかもしれない。 「ア、アアア、アアアア……」  リサは口の端から涎を垂らしながら、あえぎ続けている。  武志はリサの両足を抱え、肉棒を秘肉に当て、ぬめりを肉棒になすり付けた。  今からこの美少女の処女を奪うのだ。武志は興奮で頭の中が沸騰しそうだ。  肉棒を秘肉の入り口に当てて、精神を集中した。  それからゆっくりと肉棒を沈めていった。 「ンンッ」  リサが苦痛で一瞬顔をしかめる。  武志はそのまま進んでいく。 (ぅうおおおおぉー……)  武志は心の中で叫んだ。狭い。熱い。リサの中は、人より高めの体温よりさらに熱かった。そして狭い。狭い道を肉棒が押し広げながら進むと、肉壁が拒むように押し返してくる。きついと言うより、狭いのだ。  武志は亀頭から全開で気を出しながら進む。亀頭が中に入ったところで、また驚いた。 (なんか違う)  亀頭に当たる感触が普通と違う。  普通なら温かい物に包まれる感じだが、リサの場合は無数の肉でできたブラシでこすられている気がする。  武志は意識を集中して亀頭の感触を確認する。どうやらリサは内部のヒダが細かく、しかも長いようだ。これが本当の名器なのかもしれない。  武志がもう少し進むと壁にぶつかった。 「ウウ……」  リサの顔が苦痛に歪んでいる。  一気に破るのはもったいない。武志はリサの腰を掴み、ゆっくりと処女膜を破っていった。 「ンンンンーッ」  リサが鋭い苦痛に声をあげる。  武志は少しでも苦痛を和らげようと、全力で気を出しながら、腰を進めた。  リサは強い痛みと同時に強い快感を覚え、混乱していた。刺激が強すぎて、息も満足にできず、何も考えられない。  武志は一番奥を目指して、リサの肉襞を味わいながら、ゆっくりと確実に進む。  狭い所をこじ開けながら進む感触は、まさに、処女を奪い、汚すという感じがして武志を興奮させる。  リサの顔は苦痛と快感が入り混じり、苦悶の表情になっている。  この顔が見たかったんだ。武志は美しく歪むリサの顔から目が離せない。  リサの中は本人の混乱とは無関係に、肉棒に絡み、締め付ける。  武志は視覚と肉棒からの快感で、最大限に興奮していた。  リサの中は初めてなのに、これほど気持ち良い。これが成長してこなれてきたら、どれほどの物になるのか想像が付かない。 「Open your eyes, Lisa」  武志がリサの目を開けさせる。  リサは悲しみとも苦しみとも分からない目で武志を見つめる。  武志はリサの複雑な表情を浮かべる目を見つめて、自分の顔を目に焼き付けさせる。  武志は興奮しすぎて爆発しそうになるのを抑えながら、リサの体を味わった。  そして肉棒が一番奥へと到達した。  武志は上体を倒し、体を密着させると、リサの頭を腕で固定し、キスで口を塞いだ。  そして、舌を吸い上げ、循環の技を開始した。肉棒の先端から気を流し、Gスポットの辺りからも気を流し、さらに、処女膜の当たる部分にも気を流した。 (なに、なに、なにー、なんなのー)  リサは突然の快感に慌てた。さっきまでは痛みと快感が入り混じり、どうして良いか分からない状況だったのに、突然快感が痛みを抑え急激に大きくなってきた。  痛みが和らぎ、代わりに、子宮を中心に今まで経験したことの無い大きな快感がうねりとなって、体を駆け抜ける。  下半身が熱で溶け、性感帯の神経を直接刺激されるような快感だ。しかもその快感が全身へと広がっていく。  それに尿意にも似た、何かが出そうで耐えがたいゾワゾワした感覚が加わる。  頭の中は真っ白になり、快感だけで埋め尽くされる。最後の理性も吹き飛んでしまった。  もう快感を受け入れることしか考えられない。  リサは無意識のうちに武志の背中に手を回し、必死にしがみついた。  快感の大きさに息も苦しく、声も出せない。  ンフー、ンンフー、ゥフー、ゥフゥー……。  リサは鼻から声を漏らしながら必死に耐えた。頭が爆発し、体が分解しそうなのを、ひたすら耐えた。  武志はリサの限界の高さに驚いた。初めてでこれほど耐えるとは考えてもいなかった。  武志はさらに腰を動かし、子宮口をグリグリとこすりあげた。 「ンンンン、ンンゥー……」  リサは一段と強くなる刺激に気を失いそうだった。下半身の感覚は完全に無くなり、快感しか残っていない。子宮が我慢できないほど熱く、激しく疼き、強い快感を受けている。武志の体と触れている部分全てが熱く、ピリピリした快感が発生している。しかも体の奥底から何かが出そうで、おしっこを我慢するのに似た切ないような、痺れるような感覚さえする。  リサは耐え切れず、力一杯武志を抱きしめる。すると胸が二人の間で潰され、さらに鈍い快感まで湧き上がってしまう。  リサは足まで絡ませ、さらに武志と密着した。 「フゥーン、フゥー、フゥーンッ……」  リサが泣き声にも似た、自分でも分からない声を出す。  快感が強すぎてリサは自分でも気付かずに涙を流していた。  武志も限界が近づいていた。リサの狭い肉壁でぎゅうぎゅうに締め付けられ、しかも長い襞でこすり上げられる。耳元ではリサが感極まった声をあげている。  興奮が限界を超えていた。 (ウ・オ・オ・オ・オォー)  武志は心の中で吼えた。  そして、腰を激しく動かす。リサの足が絡みついているのを物ともせず、リサを突き上げる。  リサの秘肉をこじ開け、絡まる襞を抉り、子宮口を激しく突き上げた。  興奮しすぎて、もう射精を我慢することができない。  亀頭が膨らみ、袋が持ち上がり、腰が痺れてきた。  最後に武志は肉棒を根元まで押し込み、一番奥へと向かった。  ついにこの美少女の中を自分の精液で汚すのだ。武志の興奮は振り切れた。  武志は口を振りほどいて叫んだ。 「おおおおぉー……」  ブブブッシャァー、ブブリュリュルルー、ビュルルルー……。  武志は今までの人生で最大量の精液を吹き上げた。精液の全てを出し尽くすかのような凄い勢いで発射した。  輸精管が破裂するかのような強い快感が起こる。下半身が溶けて液体となって射精しているかと思うような、今までに味わったことの無い、強い快感だった。 「イ、イイイイィー……」  リサも叫ぶと同時に武志を凄い力で抱きしめた。足はギリギリと音が聞こえそうなくらいの強さで武志を締め付ける。  秘肉は最大の力で肉棒を締め付ける。武志が痛みを感じるほどの締め付けだった。  リサの頭の中では快感が爆発していた。脳が受け入れを拒否するくらいの強い快感が吹き荒れていた。  リサはお腹の中に何かを叩きつけられるのを感じながら、気を失っていった。 <第40章>  エルはすぐ横で見た光景が信じられなかった。  バージンの少女があれほど激しく感じることが有りえるのか。  演技で無いことは誰の目にも明らかだった。女の本能もあれは演技ではないと告げている。  武志は挿入してから、ほとんど動くことも無く、ただリサの上に覆いかぶさり、キスをしていただけだ。  それなのに、リサは常識では考えられないほど感じていた。  リサが普通より感じやすい体をしていたとしても、あの感じ方は尋常ではない。  二人は終わった今でも抱き合ったまま動こうとしない。  武志は大きく息をしているが、リサはピクリとも動かない。  二人の壮絶な姿を見てエルは全身が熱くなっていた。  二人がセックスしている最中には、知らない内に股間をベッドにこすり付けてしまった。  昨日からの武志の愛撫で体には欲求が限界まで溜まっている。  見ていただけなのに、体中に火が付き、頭の中はセックスのことでいっぱいになっている。  エルはこの状態でどうすれば良いのか分からなかった。  その時武志が動いた。体を起こし、リサから離れる。肉棒がぬるんと抜ける。  肉棒は力を失い、だらんとしていた。白く汚れ、所々は薄赤くなっている。  武志は洗面所へ行くと、タオルをぬるま湯で濡らしてきた。  ベッドに戻ると、やさしくリサの体を拭いていく。丁寧に全身を拭き綺麗にすると、ベッドの端にリサを寝かせ、毛布をかけた。  そして、浴室へ消えた。  エルはその姿をずっと目で追っていた。  武志は戻ってくると、まっすぐにエルのところへ来た。  エルの手を取ると、ベッド真ん中に寝かせた。そして、その上に覆いかぶさった。  エルは処女に戻ってしまったかのようにドキドキしていた。  今朝まで限界まで焦らされていた所に、リサの壮絶な処女喪失の場面を見せられ、欲求と興奮は限界まで大きくなっている。  今、武志に抱かれると、狂ってしまい、引き返せなくなる予感がする。  それなのに武志はエルに猶予を与える事無く、唇を寄せてくる。  ここでも武志は焦ったりしない、優しいキスから始める。  リサは唇が触れただけで、体に電流が走った気がした。  たったキスだけでこんなに感じるなんて。エルは恐怖と期待でどうして良いか分からない。  武志が唇を擦り付ける。エルは武志の背中に手を回し、抱きしめた。二人の体で乳房が潰され、鈍いが重くて深く大きな快感になってエルの体を襲った。 「ア、ア、ア、アァ……」  武志はエルの開いた口に舌を差し込んだ。エルはねっとりとじっくりと舌を絡める。  もうそれだけで頭の中は真っ白になってしまう。  耐え切れず、武志の舌を吸ってしまう。 (すごい、すごい、すごい……)  エルは舌を吸うだけでイッてしまいそうだ。武志の体を力一杯抱きしめることで何とか耐える。  武志は舌を通して唾液を流し込む。 (ダメ、美味しすぎる)  武志の唾液が、体が震えるほど美味しく感じる。体がおかしくなってしまっている。  武志が体をずらした。キスしたまま片手をエルの胸に伸ばす。 (ダメ、今触られると……)  武志が乳房を軽く握る。 「ンンーゥ」  エルは簡単に絶頂ぎりぎりまで登りつめた。胸が破裂するかと思う激しい快感だった。今もズキズキと疼いている。  さらに武志は両手で胸を揉んだ。 「ア、ア、ア、ア……」  快感が二倍になり、エルは感じすぎて、声がうまく出せない。体が細かく震えてしまう。  武志は駄目押しで両方の乳首をつまんだ。 「ン、ンンーゥ」  エルは体に電流が走ったように、突っ張り、硬直した。  エルは乳首だけで簡単に、しかも盛大に絶頂へ達していた。  武志は親指と人差し指で乳首をグリグリしながら、残りの指で乳房を揉んでいく。 「ンンンー、ンンー、ンー」  エルはやめてと叫びたいが、口を塞がれていて叫べない。  胸が爆発しそうに熱くなり、張り詰めている。頭の中が焼き切れそうなくらい快感が襲ってくる。  エルは胸でイキ続けた。両手でシーツを掴み、背中が持ち上がり、ピクピクと全身が震えている。息ができなくて苦しくなる。 (胸が、胸が、壊れる……)  武志は遠慮する事無く、エルの胸を下から持ち上げるようにして揉みあげる。乳房を根元まで解すために、弾力に邪魔されながらも、指の跡が付くほど力一杯握り締める。  胸からの重い衝撃がエルを襲う。 (ダメ、死ぬ、死んじゃう)  エルがそう思ったとき、乳首から指が離れた。  エルが気を緩めた瞬間、武志の中指が秘肉の中に入れられた。 「アーーーーッ」  武志の指はそのままGスポット押さえる、そして親指がクリトリスに当てられ、振動が始まった。 「ア・ガ・ガ・ガ……」  さらに胸がきつく握り締められた。  エルは先ほどより一回り大きくイキ続けた。全身が硬直し、伸びきっている。背中と腰が持ち上がり、踵と肩だけで体を支えている。 (ダ、ダメ、今度こそ本当に死ぬ)  エルがそう思っても武志は責めをやめない。さらに、キスを解き、乳首を咥えた。さらに人差し指が秘肉の中に追加され、薬指が肛門に当てられた。 「ヴァアアアアアー」  エルが絶叫する。エルにはもう考える能力が残っていなかった。ただ叫ぶことしかできなかった。  自分が狂ってしまうとか、止めさせようとか、考える事ができなかった。  武志はぎりぎりの所でエルをコントロールして、失神する寸前でイカせ続ける。  エルの顔は激しい刺激の為に苦悶に歪んでいる。眉間には皺が寄り、目は固く閉じられている。 「ガアアアアー、アアアアー……」  エルはもう、ただ絶叫して痙攣するだけの機械になってしまっていた。白目を剥き、口の端には泡が溜まっている。後は電池が切れるか。壊れるまで止まらない。  だが、エルの顔がだんだんくすんだ赤色になってくる。快感のあまり、呼吸が満足にできないので、酸欠になってきていた。  やりすぎた。武志は慌てて指を抜き、乳首から口を離した。  浮いていたエルの背中が、ドスンとベッドに落ちた。体をぐったりさせて、激しく息をしている。  武志は大丈夫かと心配したが、徐々にエルの顔色がピンク色に戻ってくる。  まだ行ける。武志はエルの両足の間に入った。  両足を持ち上げ、肉棒を秘肉に当てると、ずぶずぶと埋めていった。 「ア・ア・ア・ア・ア……」  体の痙攣が収まらない内に、一瞬心が緩んだ時、肉棒に進入され、エルはかすれた声を出すしかできない。  武志は一番奥まで肉棒を埋めきると、乳房を掴んで、ピストンを始めた。 (す、すごい)  武志は感嘆した。  エルの中は凄かった。それまでイキ続けていた秘肉はドロドロにぬかるみ、やわらかくほぐれたものがヒクヒクと波打っている。複雑な動きをする肉壁がきつく肉棒を締め上げる。  武志は射精感を抑えるので必死になる。  痙攣している時のエルの中は誰にも負けない気持ち良さがある。  肉棒全体が性感帯だけでできているかのような気持ち良さだ。腰の周りはビリビリと痺れ、感覚が鋭敏になっている。  武志は気持ち良すぎて、どうして良いか分からない。何かして気持ちを紛らわさないと我慢できない。無性に何かしないではいられない。 「ぅおおおおー……」  武志は吼えながらピストンのスピードを上げる。自分を追い詰める事になるのが分かっていても、腰を動かさずにはいられない。  さらに秘肉が締まっていき、武志を追い詰める。  エルはもう声をあげることもできず、ただ体を揺さぶられるだけだった。体は大きく絶頂し続け、もうエルの言う事をきかない。それより、頭の中は快感だけで締められていて、他は何も考えていなかった。逃げることも、武志を逆に責めることも考えられない。ただ快楽を受け入れるだけだった。  エルの体中から力が抜け、腕もだらんと体の横に伸びている。目も口も半開きで、顔には表情がなかった。  ただ秘肉だけが肉棒を激しく締め上げていた。  エルの子宮が下に降りてきていた。武志が突き上げるたびに子宮口が肉棒の先端を刺激し、武志を苦しめる。先端から、くすぐったくて痺れる我慢しづらい快感が発生する。  武志は乳房を指の痕が付くくらい握り締め、腰を激しく動かして、最奥を突き上げ続けた。  エルの秘肉がきつく締め上げるので、とても狭い所をこじ開ける感じがする。武志はそこに力ずくで押し入り、エラで抉っていった。  生命の危険を感じたのか本能がエルに危険を知らせる。 (死ぬ、このまま死ぬ)  エルは真剣にそう思った。  武志も我慢が限界を超えようとしていた。  とてつもない快感は我慢の限界を超え、射精感がじりじりと高まってきている。  武志はエルの腰を両手で掴むと、激しく前後に動かす。二人の体が激しくぶつかり、大きな音を立てる。  エルの腰を動かすことにより、突き上げ速度が上がり、肉棒への刺激もさらに強くなる。 (ダメだ、もう、もう出るっ)  武志はスピードを限界まで上げる。 「ぅああああ……」 (出る、出る、出るー、出るーっ)  武志は肉棒を限界まで奥へ突っ込み、子宮口を押し上げ、子宮へ届けとばかりに精液を撃ち放った。  ドブブブブリュリュリュー、ブリュリュリュー、ブリュブリュブリュー、ビュルルルー……。 「んんんぅー、んんー」  武志は声をあげてしまう。  肉棒から頭の先まで電流が走り、武志は寒気がするほどの快感に体を震わせた。玉の中が空になるかとおもうくらい、長くて大量の射精だった。  武志の頭の中は真っ白になった。  ぶりゅ……、びゅるる……、ぴゅる。  最後の一滴まで出し尽くすと、武志は体中から力が抜け、動けなくなった。  エルを見ると口から涎を垂らして失神している。時折体をひくっ、ひくひくっと痙攣させている。  武志は肉棒を抜き、エルの横へ寝転がった。  その時、視線を感じて顔を向けると、リサがいつの間に気が付いたのか、こちらを見ている。  その目はぼんやりしていて何を考えているのか分からない。  武志はしばらく大きな息をしていた。  ここまで激しいセックスをしたのは初めてだった。S部隊との訓練は通常数時間とか長くて半日だから、夜を超えてやるのは初めてだ。その分とても濃いものになった。  空腹は最高の調味料(Hunger is the best sauce.)という言葉がある。そして、愛情は最高の技術だと武志は思っている。エルは最高の素材をしているのだから、後は愛情が揃えば最高のセックスになる。  そう思った武志は、エルをぎりぎりの飢餓状態まで追い詰めた。  エルに愛情を求めるのは無理があるので、エルに擬似愛情を植えつけようとした。  さらに、リサのバージン・ブレイクを見せる事でつり橋効果を狙い、同時に嫉妬の感情が起こるのを狙った。  狙いは大体成功した。これほど激しく、深いセックスができるとは思っていなかった。  専攻の心理学をセックスに応用するようで良心が痛んだが、教官として協力しているのだから、このくらいの試みは許されるだろうと自分を納得させた。  そこで武志は突然気が付いた。美咲や瞳が自分に執着するのは吊り橋効果なのか。  吊り橋効果で結ばれたカップルは長続きしないことが多いという。瞳はともかく、美咲と別れる気は無い。それはまずい。  だが、美咲と瞳の自分に対する極端な執着心はちょっと違う気がする。処女だった二人はインプリンティング(刷り込み)に近い現象なのかもしれない。  という事は、処女だったリサも美咲や瞳と同じようになってしまうのか。それもまずい。  武志は考え込んでしまった。  しばらく休んでから武志は起き上がった。エルは失神したままで、リサは目を開けてはいるが動く気配が無い。  武志は洗面所に行き、蒸しタオルを用意して戻ると、エルの体をきれいにする。エルの股間からは大量の精液が溢れてくる。  アメリカに来てから、毎回射精量の記録を更新している気がする。さっきも人生で最大量の精液が出た。  武志はエルをきれいにしたところで、ブリジットを呼ぶ。  またしても、武志はブリジットのことを完全に忘れていた。セックスに集中しすぎると、どうしても彼女のことを忘れてしまう。  ブリジットに手伝ってもらい、エルをベッドの真ん中に寝かせる。そしてリサもその横に並べて寝かせる。  二人の上に毛布を掛けると、武志はふぅーっと大きな息を吐いた。  ブリジットが武志の肉棒を凝視している。  肉棒は全勃起の状態より一回り小さくなり、下を向いている。武志の精液と、エルの泡だった愛液で白く汚れている。 「きれいにしてもらえますか」  武志が言うと、ブリジットは二度大きくうなずいた。  ベッドはエルとリサがいるので、武志は大きく足を開いて、ソファに座った。  ブリジットがその間にうずくまり、武志の股間に顔を寄せた。  ブリジットは興奮を抑えきれずに、むしゃぶりついてしまう。  昨日から武志に相手にしてもらえないうえに、リサの壮絶な処女喪失とエルのとてつもない絶頂を見せられ、体中が燃え盛っていた。何もしていないのに、股間は気持ち悪いほど濡れている。 (美味しい、やっぱりタケシのペニスは美味しい)  ブリジットは夢中になって、舌で汚れをこそぎ取り、唇でしごき、汚れを飲み込んでいく。  きれいにすることより、自分が肉棒をしゃぶり倒すことが目的になっていた。  ブリジットは一心不乱にフェラを続ける。  ブリジットの熱心なお掃除で武志の肉棒も少しずつ元気を取り戻してくる。  今なら、今なら二人は動けないでいる。武志を自分の物にできる。そう思った時に、ブリジットは武志に声を掛けられた。 「ありがとうございました。昼食まで時間があるので、シャワーを浴びてきます」  ブリジットの希望はまたも砕かれてしまった。  武志はシャワーを使い終えると、冷たい水を飲んで一息ついた。さすがに全力で二人の相手をすると疲れた。  昼食までまだ時間があるので、せっかく撮ったビデオを見ることにする。  テレビの前にソファーを移動して、ビデオカメラをテレビに接続する。  ブリジットと二人並んで座り、再生する。  リサはテレビの方を向いていないが、音は聞こえるはずだ。  まずはリサからで、最初の愛撫をしている所は倍速で流し見する。それで気に入ったシーンは標準で再生してじっくり見る。  武志は自分がやっているのを初めて見て、恥ずかしくなってくる。  自分が思ったより、にやけたり、あくどい顔をしていて驚いた。それから、快感を耐えるところなどは恥ずかしくて再生をストップしたくなる。こんな顔を見られていたのかと愕然とする。  しかし、リサは美しかった。横から撮っているので、リサのスタイルの良さが良く分かる。彼女の手足が自分に絡む場面はとてもエッチな感じがする。撮影して良かったと思う。  撮影するのが趣味の人の気持ちが良く分かる。これを持ち帰れないのが、とてもくやしい。  そしてこうして見ていると、色々反省点にも気付く。  あの時はもっとじっくり責めたほうが良いとか、手が遊んでいるとか、悪かった点が見えてくる。ビデオで見ると冷静に客観的に見ることができて勉強になる。  特に問題なのは、最後のほうで興奮のあまり暴走気味になってしまったことだろう。一生に一度しか無い様な経験の中で仕方なかったかもしれないが、もっとリサをいたわってあげればよかったと反省する。  もう一つはカメラの存在を忘れていることだ。カメラを気にしすぎて、セックスに支障が出ると問題外だが、余裕がある時には、もっとカメラの方に女性の顔を向けさせるとかしたほうが良い。横顔しか映っていない事が多い。  武志としては女性がどんな顔をしているかに興味があるので、これではあまり目的にかなっていない。  固定カメラの限界もあるだろう。  自分でカメラを持つか、ブリジットに撮影してもらうことも考えたほうが良いだろう。  リサが終わって、続いてエルのパートが始まる。  エルの場合もリサと同じだが、最後のほうは自分本位のセックスになっていた。  エルの快感をコントロールしきれていない。最後のほうはエルが人形のようになってしまっている。もう少しやりようがあった気がする。  まだまだ自分は精神面の修行が足りないと反省した。  武志は昼食の時間がくるまで、何度もビデオを見返した。 第4部後半へ続く... 動画 アダルト動画 ライブチャット