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一条流の戦い:第25章

 帰国翌日の土曜日、少しだけ時差ぼけの残る武志は家でのんびりすごした。軽くトレーニングをして、荷物をほどくと、もうやる事が無い。コンビニへ行きお菓子を買い、テレビを見ながらつまむ。こうしているとつい数日前の事が夢の様に感じられる。だが、ブロンドの巨乳美女や黒人美女の引き締まった体の感触がまだ残っていて夢ではないと実感させる。
 それにしてもたった一年で凄まじく環境が変わっている。一年前はまだ祖父が生きていて週に一回、紹介された普通の女性と普通にセックスしていただけだ。それが今では日本代表としてアメリカの諜報部隊の女性と体を交える事になっている。
 それに一年前は特に目標も無く祖父に言われるままに修行していたが、今では自ら進んで一条流を発展させようと考えている。来週には頼子部長に新しいトレーニングをお願いしてみようと思っている。
 武志はつかの間の休息をテレビを見るでもなく見ながら色々考え事をしながら過ごした。

 日曜日は混寝会のメンバーに美穂の家へ集まってもらいお土産を渡した。美穂と麗華にはTシャツ、和子と真由美にはディズニーグッズを買っていた。麻衣にも美穂と同じTシャツを買っていたが、相変わらず連絡がつかず今日は来ていない。
 色々旅行の話を聞かれた後、美穂達に襲われそうになるが時差ぼけを口実に何とか逃げる。実際はアメリカ出張で使い果たした気がまだ回復していなかった。
 そして、武志は衝撃的な話を和子から聞いた。
 麻衣と二ヶ月近く連絡が取れないので、心配した和子が様子を見に行ってくれたのだ。
 和子は子供が義理の両親(子供からみれば父方の祖父母)の所へ遊びに行っている間に麻衣の事を調べてみた。
 携帯は相変わらずつながらない。自宅へ行ってみるとポストから名前が消えている。不動産屋に聞くと既に出て行った後だという。それから麻衣が勤めていたキャバクラ、彼女の同僚等に話を聞いて、ようやく消息が分かった。
 麻衣は六月頃から店に来るようになった金持ちの男とどこかへ行ってしまったらしい。店も辞めている。行き先は誰も聞いていない。おそらく愛人になったのではないかという事だった。
 武志はその話を聞いて猛烈に後悔した。
 もっと麻衣と会い、もっと話を聞いてあげればよかった。なぜ麻衣が何も言わずに出て行ったのかは分からない。お金に困っていたのか、その男に惚れたのか、その男のセックスが良かったのか、麻衣が居ない以上理由を聞くことはできない。
 ただ、四月に入った頃から自分が忙しくなって、麻衣の事がおろそかになっていた。
 会う回数が減ったとか、手を抜いたとかは無いけれども、ただ会ってセックスするだけの状態になっていたのは確かだ。
 もっと色々話をしていれば、違う結果になっていただろう。関係がいつかは終わるとは思っていたが、こんなに急にやってくるとは思っていなかったし、もっとお互いに理解した形で迎えられると思っていた。
 どうすれば良いのか武志には分からなかった。自分の元から女性が去っていくのは初めての経験だ。
 今からでも探し出して会うのが良いのか、このままにしておくのが良いのか、分からなかった。
 意見を聞こうと女性陣を見ると、全員悲しそうに仕方が無いという顔をしている。
 その顔を見て武志も、とりあえずあきらめるしかないという気持ちなった。
 今はあきらめるしかない。武志自身に麻衣との関係をどうするか答えが無いからだ。もし麻衣を見つけ出しても掛ける言葉が無い。
 きっといつか答えは見つかる。答えが見つかったら麻衣を探してみようと武志は思った。

 和子と真由美が先に帰り残った三人で来週の旅行の打ち合わせをする。
 たのしい夏休みの旅行のはずが、武志の傷心旅行になってしまった。
 美穂と麗華は知り合いが居なくなると同時にライバルが一人減るわけで複雑な気持ちだ。
 とは言っても、二人の女性にとって楽しみにしていた旅行である事に変わりは無い。すぐにはしゃいで旅行プランを話し始める。
 行き先は八重山諸島で次の土曜日からその次の土曜日までの七泊八日の予定だ。日曜日までにしていないのは、台風で飛行機が飛ばなかった時の為にわざと空けている。美穂と麗華の主目的はセックスで、観光は二の次だから途中で台風が来ても関係無い、帰る時さえ飛行機が飛べばいいと考えている。
 子供がいる和子は一週間も家を開けられないので断っている。真由美は会社の夏休みはお盆に一斉に取る事になっていて休めないと断っている。それで今回は武志、美穂、麗華の三人で行く事になった。
 最初は武志もお金が無いからと断っていたが、女性側が分担して出すという事になり、しぶしぶ了承した。そのため旅行中武志は荷物持ち兼雑用となっている。
 三人で集合場所と時間、向こうに行ってからやる事を決める。飛行機と泊まる所の予約は済んでいるので、ガイドブックやネットの情報を見ながら考える。と言っても雑用係の武志に発言権は無く実際は美穂と麗華で決めて武志は横でうなずくだけだった。
 今回の旅行は石垣島、西表島、波照間島(有人最南端の島)、与那国島(日本最西端)の四島を周る事になっている。それぞれの島での大体の予定だけ決めて、後は現地の人の話を聞いて決めることになり、解散になった。

 月曜日武志は頼子部長と会い口頭でアメリカ出張の概略を報告した。その時に今後の訓練についてお願いしてみた。
 武志の要望はフィジカルトレーニングで体を鍛えたい事と英語のレッスンを受けたい事の二点だ。
 武志がアメリカ出張で思ったのは自分の体力と気の不足だ。これがもっとあれば余裕を持って相手と接する事ができる。アンナとマリアをイカせることはできたが、気の量が十分ではないために武志が考える最高のセックスができなかったのは事実だ。
 それと英語ができないために体位を変えるときなど不自由したし、言葉で責める事もできなかった。セックスの最中まで通訳を頼む事はできないし、今後も外人を相手にする事があるかもしれない。
 頼子はしばらく考えてから答えた。
「訓練自体はいいでしょう。教官はこちらで決めて追って連絡します。ただしその訓練中の給料は出ません。武志君はアルバイトというか臨時雇いの契約職員の形なので、訓練まで給料を支払う事はできません。それで良ければですけど」
「それで十分です。ありがとうございます」
「必要な物があったら言ってください。あげることはできないけど、貸与の形なら何とかしますから」
 武志が喜び勇んで帰ろうとすると頼子が呼び止めた。
「それと、これを今週中に提出してください」
 そう言って頼子は武志に数十枚の紙を渡した。
 武志が受け取って中を見てみると、アメリカ側の女性に対する評価表だった。
 予想身長、予想体重から始まり顔・胸などの各パーツの評価、肌の手触り・状態などの外見から口、膣、尻の状態や技など質問項目がびっしり書かれていた。
「こんなの書かなきゃいけないのなら先に言っておいて下さいよ」
 武志が抗議すると
「先に渡したら先入観を持ってしまうし楽しめなかったでしょ。今だから冷静に書けるのよ。遊びで行ったんじゃないから仕事だとあきらめて書いてください。特にマリアについては武志君にしか分からないから特に詳しく書く事。書く量が少なかったらやり直してもらいます」
 武志はがっくりうなだれた。武志は数十時間をかけて書き上げる事になる。

 数日後武志は頼子に紹介されたジムを訪れ、トレーナーと会っていた。
 二十代後半の筋肉がモリモリしたマッチョな人だ。ただ顔はあっさり系の涼しく優しそうな感じで話しやすそうだった。
「何かこうなりたいとか、こんな事をしたいとか目標みたいなものはありますか。例えばボディビルダーみたいにムキムキになりたいとか、マラソンを完走したいとか」
 トレーナーが親しみの有る感じで武志に聞く。
「特に目標は無いんですが、持久力の有る体を作りたいんです。一日中肉体労働をやっても平気みたいな。瞬発力とか凄い力とかは必要無いです。それと体の場所で言うと、腰周りや太ももはある程度筋肉が付いているので胸とか腕、背中に筋肉が欲しいです」
「特に何かのスポーツをやってる訳ではないんだよね」
「そうです」
「じゃあ、総合的に基礎体力というか持久力を付ける。特に上半身と言う事でいいかな」
「それでいいです。それとできれば自宅で一人でやる方法を教えて欲しいんですが」
 武志がアメリカから帰って考えたのはどうすれば多くの人数を相手にできるかと言う事だ。そこで次の四点を考えた。
1.気を溜めておける最大量を増やす
2.一日の回復量を増やす
3.気の質を向上させる
4.循環での回収率を上げる
 一条流の考えでは気は体全体で作られる。現代の言葉で言えば細胞、特に筋肉だろうと武志は考えている。ネットで色々調べた所、筋肉には瞬発力がある速筋と持久力がある遅筋の二種類がある事が分かった。武志が今までやって来た修行や古文書にある鍛錬方法はどれも持久力を増すものだ。おそらく遅筋を増やす事により1.と2.を同時に達成できると予想した。それでトレーナーに持久力を向上させるトレーニングをお願いしたのだ。
 最近は毎日のトレーニングが単なる習慣になっていて、毎日同じ量を目標も無く淡々とこなしていた。ここでトレーナーの力を借りて科学的にやってみようと思っている。
 ちなみに3.については武志自身どうすれば良いかわっぱり分からず、人に相談する事もできず解決の目処はたっていない。4.については体位を変えてみたり、吸い方を変えてみるなどの工夫で多少は改善できるかもしれないと思っている。アメリカで知香とセックスをした時は回収する気の量が増えた気がする。
 理由は良く分からないが、回収率を上げる可能性が有る事になる。
「それじゃあ、メニューを決めるために、まずは武志君の身体能力を測定しようか」
 武志は体に心拍センサーをつけられエアロバイクにまたがる。バイクはパソコンにつながりデータを取れるようになっている。
「ピッピッと音が鳴るからそれに合わせてペダルを踏んでくれるかな。途中からだんだん重くなるから苦しくて我慢できなくなったら言ってね。ペダルを軽くするから」
 武志は最初余裕でペダルを漕いでいたが、だんだん重くなってきて音に合わせるのが辛くなってくる。最後の方はぜいぜい息をしながら漕いでいたが、ついに力尽きて音に遅れてしまう。
「それじゃあ、ペダルを軽くするから、そのまま音に合わせて漕ぎ続けて息を整えてください」
 ペダルがだんだん軽くなり音に付いていける様になる。息もだんだん落ち着いてくる。
「はーい、お疲れ様。十分休憩したら次の測定に入ります」
 そうして、腕立て伏せやマシンを使った測定などと休憩を挟みながら心拍数と回数を記録していく。
 一通り終わり武志がシャワーを浴びて戻ってくると、トレーナーが印刷されたトレーニングメニューを持って待っていた。
 メニューにはラン、バイク、腕立て伏せなどの項目ごとに回数、速度、時間、目標心拍数などが書かれていた。
「自宅で毎日二時間と言う条件でメニューを作ってみました。バイクの場合は二時間では終わらないので休みの日にランの代わりにでもやってください。気分転換にいいですよ。自転車の速度はサイクルコンピュータというのが五千円くらいで自転車さんで売ってるからそれで速度を計ってください。詳しい事はメニューの最後の紙に書いておきましたからよく読んでください」
 武志が最後のページを見てみると結構細かく注意事項や補足説明が書いてある。
「後は一ヶ月に一回来てもらえたらメニューの変更もできるんですが、それが無理なら最後の説明を見ながら自分で量を増やしてもらえればOKです。それとこれが心拍計です」
 トレーナーが武志に腕時計型の心拍計を渡す。
「ありがとうございます」
 これで武志は当面の目標ができて、なぜか分からないがやる気がみなぎっていた。

 トレーナーに会った数日後、今度は英語教師に会っていた。
 二十代後半の日本人女性だ。真面目そうでややきつい感じはするが普通の女性だ。
「まず最初に聞きますが、英語を勉強する目的は?」
 教師が武志に聞く。見た目同様口調もやや厳しい。
「アメリカ人の友人と日常会話ができるようになりたいんですが。一人でできる勉強方法を教えてください」
「受験とか、留学とか、仕事じゃない訳ね。それなら簡単だわ。まずは耳を作る事ね。目標は千時間と言いたい所だけど、まずは五百時間英語を聞きなさい。日本人が話す英語はダメよ。一番良いのは日常を扱ったニュースとかワイドショーとかがくだけた表現も覚えられていいんだけど。要するに正しい発音をしている英語を長時間聞く事。そして聞いた言葉を自分の口で声を出して繰り返す事。リスニングのコツはこれに尽きるわね。最初の数百時間は言ってる事がほとんど分からなくて、たまに知ってる単語が分かるだけだけど、ある日突然、本当に突然、何を言っているのか分かるようになるのよ。知らない単語だと発音記号かおおまかなスペルしか分からないけど。それで十分だから」
 教師は武志の同意など求めず一方的にしゃべり続ける。武志はメモを取るだけで必死だ。
「それから次は単語ね。これはもう片端から覚えるしかないわね。日記を書くといいとか言う人もいるけど、日常会話が目標なら文法よりも単語ね。文法覚える暇があったら単語を覚えた方がいいわ。まずは家に在る物を全て覚える。例えば、歯ブラシ、歯磨き粉、ひげ、ひげ剃り、口をゆすぐ、うがいをする、ひげを剃るという感じで一ヶ所に在る物、やる事をまとめて調べた方がいいわね。コツはポケット辞書とメモを手放さない事、名詞だけじゃなくて動詞も熟語で覚える事、スペルじゃなくて発音を覚える事。それから、どうせすぐ忘れるから覚えるまで何度でも調べる事かな。ちなみに言っとくけどアメリカに無い物まで覚える必要は無いのよ。例えば『しゃもじ』は英語で何というかなんて一生使わない可能性が高いんだから覚えなくていいのよ」
 教師はここまで一気にまくし立てた。
「分かったかな」
「分かったと言えば分かりましたが……」
「私はこの方法で何人も教えて来たんだから大丈夫。もちろん受験英語とか論文英語とかは別よ。すくなくとも日常会話はこれでOK。あなたも何ヶ月後にはアメリカ映画を字幕無しで見られる事間違い無しよ。それと定期的に通ってもらって、発音のチェックをしましょう」
 その日から武志の英語漬けの日々が始まった。まずは帰りに本屋に寄り英語のCDブックの安い物を買ってきた。さっそくファイルに落として、携帯プレイヤーに入れる。それからネットオークションで英会話のCDに入札する。
 翌日からトレーニング中には英会話を聞き、暇な時はラジオやテレビで英語のニュースを聞く。出張前に知香からもらった英語の官能小説もどんどん読んでいく。
 オークションで落札したCDが届いたら、それもどんどんファイルに落として聞いていく。
 これは夏休みが終わっても続き、通学中にも英会話を聞く様になる。そしてこの英語を聞く習慣は形を変えながら終生続くことになった。

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