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一条流の戦い:第22章

 アメリカに来てから三日目が来た。朝食後知香と武志は、簡単にシャワーを浴びトイレを済ませる。そして指定された部屋へ向かった。このホテルにはビジネス用のレンタルルームも在り、電話、ファックス、コピー機、パソコン等々の機械が一式揃った部屋だった。
 部屋の中では昨日のアメリカ人四人が揃って、コーヒーを飲みながら待っていた。
 ジョージは責任者らしく濃紺のスーツを着ている。アンナは半袖ブラウスに膝上までのスカート。マイクとアレックスは半袖シャツにズボンだ。
 日本チームは武志がマイクと同じ様に半袖シャツにズボン、知香はノースリーブのワンピースを着ている。対戦メンバーは全員脱がしやすい服を選んでいる。
 全員が揃った所で、責任者のジョージが今日の予定を説明した。
10:00〜12:00:お互いの相手とセックス
12:00〜13:00:昼食
13:00〜15:00:お互いの相手とセックス。二回目
15:00〜16:00:休憩
16:00〜17:00:反省と明日の予定の確認をして終了
 それから何点か話が続いた。場所はこのホテル内のダブルの部屋が用意されている事、禁止事項は守る事、昼食は機密保持のためマイクが部屋に運ぶ事、等々の説明を受ける。
 ジョージからの説明が終わった所でメンバー四人が部屋を移動するが、人目を避けるため別々に移動する。武志は部屋の鍵を渡され。指定の部屋へ移動した。

 中は武志達の部屋と同じくらいの広さで造りも似ている。違いはシングルベッドが二個の代わりにキングサイズのベッドが一個置いてある事だ。
 武志は一通り部屋の中を探検し、ティッシュとゴミ箱をベッドの側へ持ってくる。そして念の為ポケットに入れて持ってきた小瓶をベッドサイドへ置く。それでもうやる事が無くなりソファにすわりアンナを待ち構えた。知香と別れて一人になると、心細さと緊張と期待と不安などの色々な感情が混ざり合いドキドキしてくる。
 数分の後、部屋がノックされた。
 武志がドアを開けると、アンナが飛び付いてキスしてきた。首に手を回してブチューっという感じで、唇を押し当て舌を潜り込まそうとしてくる。
 武志が突然の事に驚いていると、後ろでドアがバタンと閉まる。それでもアンナはキスを止めず体ごと押し付けてくる。武志はそのまま押されて、ずりっずりっとベッドの横まで来ると、そのまま押し倒される。
 アンナの巨大で弾力の有る胸が押し当てられて息が苦しい。苦しさに思わず口を開けると舌が進入してきてそのまま口の中を蹂躙される。舌と舌が絡まり、口の中を自由自在に舐め回される。
 このままでは一方的にイニシアティブを取られてしまうと、武志は舌を絡ませ返し、舌を吸い上げる。そして舌からとろとろと気を流してやる。まずは相手の体に火をつけてやる事が大切である。日本人に通じる技がアメリカ人にも通じるか、ここからが勝負だ。
 両手をアンナの豊満な尻に回すと、ぐいぐいと揉みこんでやる。尻は弾力があり、ボールを揉んでいるように指をはじき返してくる。
 アンナは鼻から、んふんふと息を漏らしている。気が少しずつ効いて来た様だ。体を少し浮かすとキスを続けたまま武志のシャツのボタンを外す。
 武志は尻を揉み続けながらチャンスを待っていた。今回は三日連続でセックスをしなければいけない。午前と午後の一回ずつと考えると計六回ある。相手が複数になる可能性も考えると、体力と気を有効に使わないといけない。
 武志はアメリカに来る前にざっと計算していた。武志の現在の能力を数字に表すと次の様になる。
初期容量=200q
気の塊を放った場合の消費量=10q/発
気を流し続けた場合の消費量=0.8q/分
気の道を通すのに必要な塊=2発
回収・循環での回収率=50%
日次復活量=15q
 毎日人が変わり一人当たり午前と午後の二回セックスを行うとする。これで計算すると許される一人当たりの量は塊を四発に気を流すのが約一時間になる。セックス一回当たりだと三十分しか気を流せない。普段のS部隊相手のセックスでは一回あたりに一時間近く気を流している。今回はかなり節約しないといけない。
 アンナはボタンを外し終わると。手を差し込み、武志の胸の筋肉を確かめる。ボディビルダーのような見せる為の盛り上がった筋肉ではないが、実用的な引き締まった筋肉である。アンナもプロでありそれが分かるのか、手はさっさと離れズボンのベルトに向かう。
 今だ。武志はアンナのブラウスに手を伸ばし、シャツのボタンを外していく。アンナが前開きの服を着ていて良かった。急がないと、アンナはベルトを外し終わりファスナーに手をかけている。
 ボタンを全部外している暇は無いと判断した武志は上半分を外したところで強引に手を潜り込ませた。アンナは固いフルカップ・ブラをしていた。これほど大きいとこんなブラじゃないと支えきれないのだろう。
 カップの内側へ指を伸ばし、人差し指で乳首を探り当てる。指先で押し込みながら気を流し込んでやる。同時にアンナの舌を思い切り吸い、残った手で服を脱がせる。
 一瞬アンナの手が止まり、その後も動きがのろくなる。初めて気を乳首に流され、焼けるような快感に驚いているのだろう。
 武志は攻勢を緩めない。体をずらしアンナを上から横に降ろす。これで手を自由にするとブラのカップの中に入れ強く揉みしだく。アンナの乳房は大きくて硬めで弾力が有る。武志は指先から気を送りながら両方の乳房を交互に揉み、乳首をグリグリとすり潰す。
「オー、アー、アウ……」
 アンナの声がだんだん大きくなってくる。武志の首を抱き、舌を吸う。かなり体が燃えてきているようだ。
 武志はここで一旦アンナを立たせた。お互いに裸になるためだ。武志はほとんど脱がされていたので、すぐに全裸なるとアンナの後ろに回る。
 アンナは動作が遅く、ブラウスとスカートを脱ぎ終わったところだ。武志はブラのホックだけを外すと後ろから手を回し、両手で乳房を思い切り揉む。直接揉むと大きさが良く分かる。Fどころではない。GかHくらいありそうだ。それだけの巨乳なのにほとんど垂れていないのが素晴らしい。
 手が疲れるくらいに揉み応えがある。アメリカの男はこのくらい大きいのが好きなのだろうが、武志にはちょっと手に余る感じだ。それでも武志は気を流しながら揉み続ける。白い乳房がだんだんピンクに染まってくる。
 そして、うなじに吸い付き、唇の間から舌を出し、軽くちろちろ舐める。
「オォゥ……」
 アンナがうめき声をあげる。ショーツにかけた手も止まっている。
 武志は片手をアンナの股間に伸ばし、ショーツの中へ潜らせた。陰毛のしゃりしゃりした手触りを通りすぎ秘肉に達する。そこはすでにじっとりと湿り秘肉の入り口はほころび始めている。
 武志は相手に余裕を与えず、そのまま中指を秘肉の中へ沈めていく。入り口をすぎると中はぽっかりとした空洞になっていて少し緩いかと武志に思わせる。
 中指の先から気を送りながらGスポットを探っていくと、すぐにアンナの反応が強くなる部分が見つかった。アンナは腰を引き背を丸め快感を押し殺している。
 アンナはどうして自分がこんなに感じてしまうのか戸惑っていた。こんなに短時間で体が燃え盛るのは初めてだ。Gスポットを探り当てられ時にはおしっこを漏らしそうな甘酸っぱい感覚が腰の周りに広がった。
 これが東洋の技なのか。アメリカ人相手の時とは違う快感に心を奪われそうになる。アレックスとたまに寝る事があるが力で翻弄され押し潰されるような快感を感じる。だが、この日本人の場合、体の内側から快感を掘り返される様な、今まで自分が知らなかった世界を見せてくれる。
 この日本人をセックスの虜にしないといけないのに、体の奥底が痺れるような快感にこのまま流されてしまいたい感情がふつふつと湧いてくる。
 武志は親指をクリトリスに当て、中指で挟んでやる。武志の得意な二点責めだ。これをやられれば女はこらえる事ができない。
「ゥワオー……」
 アンナの背が伸び反り返る。頭も反らし、手が何か掴むものを求めて空中をさまよう。手が武志の肩に触れると思い切り握り締める。武志がうっと声を上げるほど強い力だ。
 武志は秘肉に入れた指はそのままに、アンナの前にしゃがみこむ。そして片手で器用にショーツを足首まで下げる。アンナの股間に武志は目を奪われてしまった。
(下もブロンドなんだ)
 輝くブロンドが恥丘にひっそりと生えている。色が薄く量も少ないため生えていないのも同然だ。ビラビラのはみ出しは少なく色も薄い。秘肉の内側はピンク色で白い肌と比べると生々しい感じを与える。
 武志は少しでも気を節約するために一気に勝負を付ける事にする。
 ショーツを脱がせると、秘肉に入れた指を誘導するように動かしアンナをベッドへ上がらせる。仰向けに寝かせ足を広げさせると自分はその間に入り腰を進める。そして秘肉から指を抜くと、その直後に一気に肉棒を根元まで突き刺した。
「アアアァー……」
 アンナの中はとても熱かった。今までの女性の中で一番熱い。
 だが内部は指で感じた通りに緩い。根元以外どこにも当たっていない感じがする。奥も深く先端も届いていない。だが、そのまま激しく抽挿を続けると内部が変化して来た。どんどん締りが良くなり肉壁が肉棒を取り巻いてくる。
 そのうち抽挿に抵抗を感じるほど締まってきた。
 さすがにアメリカ側のメンバーに選ばれるだけの事はある。手で握られているかの様な強い締め付けに武志もだんだん気持ち良くなってくる。意識を集中し、射精感を押さえ快感だけを感じるように自分を押さえる。
 秘肉の気持ちの良さではS部隊の方がレベルが上である。締め付けは(知香を除いて)アンナの方が上だが、アンナには複雑な内部構造や締め付けや動きの高等なテクが無い。アメリカ側は要員の選抜を顔やスタイル重視で選んでいるのかもしれない。日本の様に秘肉の具合も選抜の重要項目としたり、訓練で締め付けのテクを磨いたりする事が無いのかもしれない。これならC級で下っ端の静香の方が気持ち良いだろう。
 武志はアンナの胸に手を伸ばす。スタイルの良さはさすがで、これは日本側メンバーでは太刀打ちできない。仰向けになっても胸はつぶれたりせず、半球形を保ったまま、武志の動きに合わせてたぷんたぷんと動いている。乳輪も乳首もピンク色で小さめだ。アンナは体中色素が薄い。
 その胸を根元から握りつぶしてやる。だが、弾力がありすぎて乳房を搾り出すように握る事はできない。
 武志は上半身を倒し上に覆いかぶさると、体を密着させキスをする。アンナの胸がクッションになり、今までの誰とも違う感触を与えてくる。
 アンナは武志の挿入で少しずつ自分を取り戻してきた。一時は流されてしまいそうになったが、だんだん落ち着き頭もはっきりしてきた。硬さは十分だが、大きさは日本人レベルである武志の肉棒では、アメリカ人の巨大な物に慣れたアンナを抽挿だけで突き崩す事はできなかった。
 アンナは武志の舌を吸い、体を抱き寄せ自分の胸を擦り付け、秘肉を締め上げた。
「んん……」
 さらにアンナの締め付けが強くなり、武志は射精感が込み上げて来るのを感じた。
 やはり普通の動きだけではアンナをイカせることはできない。逆にアンナが反撃に転じてきた事が分かった。だが、武志は困っていた。肉棒から気を送ろうにも先端が子宮口に届いていない。
 今までの相手なら普通に抽挿していても先端がコツコツと当たっていた。奥が浅い相手の場合はずんずんと突き上げる事ができた。アンナは奥が深い為先端が届いていない。人種的な物なのか個人の特性なのか分からないが、このままでは気が流せない。
 やった事は無いが先端が触れていなくても気は流せるだろう。だが、経験からいって効果は薄い気がする。気は子宮口や乳首など感じるポイントに流さないと即効性が無いのだ。乳首から気を流し続けてもイカせる事はできるだろうが時間がかかり効率が悪い。この後に何戦も控えている状態では使えないやり方だ。
 武志は抽挿をあきらめた。アンナのキスと腕をほどくと体を起こし、彼女の腰に手を当て自分の方にできるだけ引き寄せ、両膝が体の横に来るくらいまで体を折り曲げてやる。そして自分もできるだけ腰を突き出し少しでも奥へ肉棒を差し入れる。
 ようやくそれで先端が子宮口に触れた。押し上げるどころでは無く、わずかに触れているだけだ。
 武志は試しに肉棒の先端から一瞬だけ気を流してみる。
「アォウ」
 アンナは確かに反応した。これなら何とかなりそうだ。
 武志は再び上半身を倒し、頭をアンナの横でベッドに付ける。そして頭で体を支えたまま両手でアンナの尻を掴み自分の腰に押し当てる。そして自分の腰を前へ突き出した。この体勢でも一番奥へ届く。だが、これでは循環の技が使えない。まだダメだ。また体勢を変える。
 右肩をベッドに付けて体重を支え右手でアンナの腰を引き寄せる。左手でアンナの頭を抱き自分の方に向かせ舌を吸う。そして腰をできるだけ前へ突き出す。この体勢ならキスをしたまま、肉棒を一番奥へ突き当てる事ができる。だが、腰を捻る非常に苦しい体勢だ。長時間は耐えられないかもしれない。
 他に方法は無い。武志は苦しい体勢のまま、肉棒から気の塊を子宮目掛けて撃った。
「ンンンー」
 舌を吸われているアンナがうめき声をあげる。武志が放った気は子宮を満たし燃え上がらせると、勢いを持ったまま背中を駆け上がる。そして胸の裏側辺りまで行って止まった。
 その瞬間アンナは何が起こったのか分からなかった。突然子宮が爆発したかの様な衝撃を受け、快感が背中を駆け上がった。こんな衝撃は味わった事が無い。まだ子宮が燃えるように熱く、腰周りから背中にかけて甘くずきんずきんと痺れている。
「ンンンッー……」
 その時また衝撃をアンナを襲った。武志が二発目の気の塊を送ってきたのだ。
 今度は子宮から背中を通り脳まで一気に衝撃が来た。体がばらばらになるような衝撃が来た後、頭の中で何かが爆発した。とたんに頭の中が真っ白になり何も考えられなくなる。声を出す事もできない。そしてあまりの快感に体がブルブル震えている。
 武志は気がアンナの脳まで達したのを感じ取っていた。二発目の気を送った時に回収の道も通しておいた。後は気を循環させるだけである。問題は時間である。ここまででトータル十五分は気を流している。後はどれだけ短い時間でアンナをイカせる事ができるかである。
 武志は苦しい同じ体勢のままで、気を流し始める。気が子宮を通り、背中を通り、口から再び武志に戻っていく。武志に戻った気は再び丹田を通りアンナに流されていく。気がぐるぐると二人の体の中を流れていく。
「オーウ……、アゥ、XXX、XXXX」
 アンナがうめき声をあげる。最後の方は英語になっていて何を言っているのか分からない。
 武志は腰を細かく震わせ少しでもアンナに快感を与えようとがんばった。
 アンナの方はもう頭の中では快楽の事しか考えられない。舌を吸われるにまかせ、胸を動かし少しでも乳首がこすれるようにして、さらに腰を武志に押し付け子宮をもっと突いてもらおうとする。腰、背中から頭までピリピリと痺れる快感が走り続け、腰は快感のあまり溶けたように感じ、子宮は逆にずきんずきんと疼いている。
 武志は気を流し続けるが、アンナはそれでも達しない。さすがに普段から巨根を相手にしているだけある。あまり時間は残されていない。武志はアンナの頭を抱えていた左手を離すと、乳首を摘み捻りあげた。同時に気を流し込む。そして尻を掴んでいた右手をずらし人差し指を肛門に当て指先から気を流した。
「ノー、オォーウ、イヤァー……、カミン、カミン……」
 これにはアンナもこらえ切れなかった。子宮からの快感に加えて、急に乳首と肛門から強い快感が襲ってきた。
 全身がばらばらになるかのような激しい快感が体中を駆け巡る。体が固まり震えが走る。秘肉は今まで以上に肉棒を締め付ける。アンナは反射的に武志の体を強く抱きしめていた。
「カム、カム、カム、カム、カム、カム……」
 アンナが叫んでいる。
 武志は止めを刺すべく、気の塊を送った。
「ノォーー!!!」
 アンナの秘肉が武志の肉棒を痛いほど締め付ける。
 今までで一番強い快感がアンナの子宮から頭まで突き抜けた。あまりの快感に息をする事もできない。
 頭の中で何かが爆発している。意識が混濁する。その状態が二、三秒続いた後アンナは自分に限界が来た事を悟った。そして意識が少しずつかすれていった。

 誰かが遠くで呼んでいる気がする。アンナはまだ意識が混濁していた。今まで味わった事の無い激しい快感を受けた気がする。だが、良く思い出せない。
「Anna, are you all right?」
 誰かが自分を呼んでいる。眼を開けてみる。誰かが自分を見ている。誰だろう。そうだ、タケシだ。
 そこでようやくアンナは意識をはっきりさせ、自分の状況を理解した。
 そうだ、タケシとセックスしてる時に気を失ってしまったんだ。辺りを見回すと体に毛布を掛けられ、横でタケシが腰にタオルを巻いて自分をのぞき込んでいる。
 自分はどの位気を失っていたのだろう。きょろきょろして時計を探すが、この部屋には掛け時計が無い。タケシが気を利かして腕時計を渡してくれた。目の焦点がなかなか合わない。何度か瞬きしてじっと見つめてようやく時計の針が見えてきた。十一時半。
 タケシが昼食前に身支度ができるように起こしてくれたのだ。
 タケシがpleaseと言ってバスタオルを渡してくれる。アンナはそれを持ち逃げる様に浴室へ行った。
 シャワーを熱めにして顔から浴びる。次に冷水にしてまた顔から浴びる。二度繰り返すと完全に眼が覚めた。
 洗面台にはクレンジングが在ったのでついでに一旦化粧を落とす。タケシが気を利かせたのか自分のバッグが洗面所に置いてある。この部屋に来てタケシに抱きついた時、入り口に落としていた物だ。
 時間があまり無いので最低限の化粧だけする。
 アンナは化粧をしながら先ほどの事を思い出していた。いまだに何が起こったのか分からなかった。突然体が熱くなったと思ったら快感の波が押し寄せ何も考えられなくなった。タケシのコックはそれほど大きい物ではなかった。それなのに信じられないくらい感じてしまった。それにあの指。指で責められただけで漏らしてしまいそうになるくらい感じてしまった。クスリを使った形跡は無い。タケシは何も持っていなかった。それは後でこの部屋の監視ビデオを見ればはっきりするだろう。本当に魔法を使われたみたいだ。
 時間ぎりぎりまで髪を乾かし浴室を出る。
 タケシはソファに座ってテレビを見ていた。服はまだ着てなくて、ベッドは簡単に整えられていた。
 武志はアンナが出てきたのをみて笑いかけてから服を着始めた。アンナに合わせるためかゆっくりしている。
 二人が服を着終わり、互いに気まずくて話をできないでいる時にドアがノックされた。
 武志が出るとマイクが籐のカゴを持っていた。ニヤッと笑いカゴを武志に渡すとそのまま帰っていった。
 カゴの中は昼食でハンバーガーとコーラが入っていた。マイクは武志にアメリカらしい物しか食べさせないらしい。もちろんハンバーガーは巨大サイズで、まだ温かかった。
 立っていても仕方が無いので二人はソファに並んで座りハンバーガーを食べ始める。
 ファストフードで買ってきたような貧相な物ではなく、ちゃんとした料理屋が造ったボリュームがある物だ。バンズは柔らかくふっくらしていて、パテはジューシーで肉汁たっぷりで肉の味が濃い。野菜はシャキシャキしてるしチーズも上等だ。
 アンナも大きな口をいっぱいに開けてかぶりついている。昨夜パーティで出会った時より少しは武志に親近感を覚えているのかあまり恥ずかしがらない。
 一個食べるだけで満腹になる。アンナには大きすぎるのか半分残している。
 残ったコーラを一気飲みしたらげっぷが出そうになる。外国ではげっぷは下品だということを思い出し、がんばって飲み込む。外国の人はコーラを飲んだ後苦しくないのだろうか。
「美味しかったですね」
「そうね」
 会話が続かず、気まずい雰囲気になってしまう。
 食後、アンナと交代で洗面所を使う。彼女はきっとお化粧を直して歯磨きをしているのだろう。けっこう長い。
 アンナが出てくると交代で武志も歯を磨き、用を足しておく。

 武志が洗面所から戻ったのは一時少し前だった。
 アンナは武志が戻ってくると、ソファーから立ち上がり服を脱がせ始める。特に何も責める事無く淡々と脱がしていく。全て脱がし終わるとベッドの端に座らせる。そして武志に見せびらかすように自分も服を脱いでいく。
 午後からはタケシの魔法の秘密を絶対に解き明かさないといけない。そうじゃないと何の為にわざわざLAまで来たのか分からない。それに自分の評価まで下がってしまう恐れもある。部隊トップクラスのプライドが許さない。アンナは必死の思いだ。
 タケシが自分の裸を食い入るようにみている。この胸を見て興奮しない男はいない。今までも何人も堕として来た胸だ。ショーツもわざとゆっくり降ろしていく。本物のブロンドのアンダーヘアーを見せ付ける。日本人のタケシにとって見るのは今日が初めてだろう。
 タケシのコックがいきり立っているのを見てアンナは満足してショーツを脱ぎ去った。
 タケシの手を引き、ベッドの真ん中に寝かせる。さっきはフェラチオをするまもなく一方的にやられてしまった。今度は私が主導権を取ってタケシを堕とすのだ。
 タケシの股間に陣取り、コックにしゃぶりつく。まずは唾液をまぶしながら口になじませる。この位の大きさなら余裕で咥えられる。もっと大きな物を何本も咥えて来た。
 口がなじんで来たところで本格的な責めに入る。喉を開き根元まで咥え、思い切り吸い込んでやる。これでぎりぎりまで追い込んでから、ヴァギナで一気に片を付ける。
 喉もなじんで来たのでだんだんスピードを上げていく。指も絡ませしごきたてる。タケシもこんな激しいディープスロートは初めてだろう。これができるのは仲間の中でもあまりいない。
 アンナは頭を激しく動かす。亀頭の先端が喉の奥を突いているが気に留めない。凄いスピードでディープスロートを繰り返す。
(何か物足りない)
 武志はフェラをされながらも冷静にアンナのテクを評価していた。確かにこんな激しく深いフェラは初めてだが、テクが足りない。刺激は強いが単調で工夫が無い。半年前の自分ならあっと言う間に昂ぶっていただろうが、S部隊のフェラを味わっている今では物足りなさを感じてしまう。
 純子や知香の様に男のツボを知り尽くした緩急自在のテクと比べるとどうしても色褪せる。ただ激しいだけで唇、舌、指の動きが連携していない。単純に1×3=3になってしまっている。それぞれが互いを補完し協力し合っていない。
 武志はこのままアンナの好きにやらせるのも面白くないので反撃を開始する。
 武志は上半身を起こすと腕を伸ばした。アンナに咥えさせたまま体を引き寄せる。そしてシックスナインの体勢へもっていく。アンナも逆らわず素直に武志の顔を跨ぐ。
 アンナは太ももが長いせいか腰の位置が高く、そのままでは舌が届かない。枕を二つに折り頭の下に置き高さを調整する。そしてアンナの腰を引き寄せる。これでようやく届くようになった。
 アンナの尻に両手を掛けるとゆっくり揉み解しながら、舌を秘肉へ伸ばす。
 控えめなアンナの秘肉はまだぴったりと閉じているので、舌でこじ開けにかかる。
 白人の体臭は臭いという先入観からすっぱい匂いを想像していたが、そんな事は無かった。メスの濃い発情臭はするが不快な物ではない。日本の女性の本気汁の匂いとあまり変わらない。
 舌を秘肉に差込みほじくり返す内に少しずつ愛液が出てくる。さらっとしていて味は薄い。匂いもきつくない。
 ある程度濡れて来たので舌を抜き変わりに中指を入れる。一番奥まで入れても子宮口まで届かない。やはり奥が深い。指が届く範囲で一番感じるポイントを探る。特にポイントは無いようだがGスポットを触ると少し体をくねらせる。
 指での攻略をあきらめ、舌をクリトリスに伸ばす。完全に皮をかぶっているので、まずは皮の上から優しくチロチロと舐めてやる。唾液をたっぷり付け柔らかくした所で指で皮を剥いてやる。濃いピンクでツヤツヤ光る小さいクリトリスが現れる。体の大きさに似合わず5ミリもない位の小さい肉芽だ。日本人と比べても小さい方だろう。
「アゥッ」
 舌先でそっと触れると、アンナの体がピクッと反応し、一瞬フェラの口が止まる。だが、すぐに前と同じく激しいフェラを再開する。
 舌にたっぷりと唾液を乗せ、触れるか触れないか位で、ちろちろと舐める。そして少しずつ気を流してやる。それをアンナに反応が現れるまで続ける。
 フェラの激しさは変わらない。逆に激しさを増した気もする。だが、腰がもじもじと動き始め、メスの匂いがさらに濃くなってくる。下半身に火がついたようだ。
 武志は徐々にクリトリスへの刺激を強くしていく。それに合わせて指で秘肉と肛門を刺激する。秘肉はだいぶんほぐれているが、後ろの蕾はまだ固い。
 肉芽、秘肉への責めはそのままで、指先で蕾をコリコリ引っかいてやる。
 アンナは後ろの性感が高いのかもしれない。武志は舌先を肉芽から蕾へと移す。
 まずは蕾の淵をなぞる様に、次には皺に沿うように舌を這わせる。もちろん舌先からは気を流す。
「オゥ……、ハァー……」
 アンナは動きが止まりがちになった。肛門特有の体から力を吸い出される様ないつもの感じに、なぜか焼けるような刺激が加わり、複雑な快感がじんわりと広がっていく。
 今までアンナの相手をしてきた男達は、後ろの蕾をやさしく舐めてくれることなど無かった。クリームを付けると一気に挿入してくるのが普通だ。
 アヌスを舐められるのは久しぶりな気がする。ゾワゾワした感触とチリチリした感触が混ざり合って、思考力と体の自由を奪っていく。
 武志はアンナの呼吸と自分の呼吸を合わせタイミングを計る。蕾を締め続けるのに疲れたのか、息を吐くのに合わせて一瞬蕾が緩んだ。武志はそれを見逃さず、舌を思い切り伸ばし突き刺した。両手で尻を割り広げ、少しでも奥へ入れようと顔を押し付ける。
 アンナも尻穴の中に舌を感じた瞬間に蕾を締めたが、一瞬遅く既に舌は内部に入り込み、動き始める。
「オーゥ、アーッ」
 アンナは肉棒を口から吐き出し、うめき声をあげる。さっき蕾で感じた初めての快感が、より強くなって穴の中に広がる。背中から首筋まで寒気の様なゾクゾクする震えが走る。舌を追い出そうと蕾を締めるが、逆に舌を噛み締める形になり快感がより強くなってしまう。
 武志はアンナのアヌスが豊かに開発されていると判断して、せっかく練習して来たアナルセックスを試してみる事にした。アメリカ側の技を見てみたい気もする。
 舌の根が疲れて痺れてくるまで存分に尻穴を味わう。
「アーォ……、オーゥ……」
 アンナの声はどんどん大きくなっていく。
 武志はベッドサイドに手を伸ばし、念の為に持ってきたビンを取る。中にはアヌス用のローションが入っている。まずは中指にたっぷりまぶし、次に蕾にも垂らしてやる。
 ローションのひんやりする感触にアンナの体がぴくっと反応する。シックスナインの体勢なので武志がローションを用意する所を見ていなかったのだろう。
 アンナがローションだと理解した時には既に遅く、武志の中指がずぶずぶと蕾の中に沈んでいった。
 大きな抵抗も無く楽に指が入っていく。かなり使い込んでいるようだ。これなら少しほぐしただけで肉棒を飲み込むことができるだろう。
 武志はアンナの下から体を抜くと、人差し指も秘肉へ入れ、さらに親指でクリトリスを押す。そして三本の指を自由に動かしアンナを責める。空いた手で自分の肉棒にもローションを付ける。
 アンナは四つん這いになり指に操られるように腰を振る。
「アォゥ、XXX、XXX、XXX」
 もうアンナが何を言っているか分からない。
 アンナは武志が気を流している事や、午前中で気が通りやすくなっている事など知らない。武志がクンニを始めたと思ったら秘肉に火がつき、肛門に火がつき、下半身が溶けていた。頭も少しずつ意識が低下してきて、快感の事しか考えられなくなって来ている。
 ローションを塗り終わったので、指を抜き膝立ちになり肉棒の先端を蕾に合わせる。
 それだけでアンナは何を言われなくても習慣からか体から力を抜き、口で息をする。
 武志は何度か先端で蕾をつついた後、アンナの呼吸に合わせてゆっくり肉棒を沈めていく。まずはカリが肛門の輪をくぐった所で一旦止める。
「ゥァーオォ」
 アンナは後ろの経験は多いようで難なく先端を飲み込んだ。
 時間短縮のため指で十分にほぐしていないため武志は呼吸に合わせて慎重に腰を進めていく。そして裏技アヌス責めのために肉棒に意識を集中する。カリの周りや棹から少しずつ気を出していく。
 アンナは戸惑っていた。タケシが肛門を使う事は十分予想していたし、十分に鍛えている。だが、タケシが挿入したとたんに尻が急速に燃え上がる。いつもの内臓を掻き回される感覚だけでなく、体の内部から性感帯を舐められるような初めての感覚が襲ってくる。
 後ろにはもっと大きな物も受け入れて来たが、こんな感覚は初めてだった。午前にも味わった魔法、東洋の技だ。そう思った時にはすでに体は言う事を聞かない。思わずシーツを握り締めてしまう。
 武志は一番奥まで入った所で、ゆっくりと抜き始める。その瞬間、アンナの腸が一斉に収縮し始める。痛い位に肉棒を締め付けてくる。腰の力だけでは肉棒が抜けず両手で尻を押さえて引っ張る。少しずつ抜けてくるが、これほどの圧力は経験したことが無い。知香のアヌスでもこれほどの圧力は無いだろう。さすがアメリカ代表である。
 これでは武志でも長時間はこらえ切れない。気も節約しなければいけない。短期決戦しかないと武志は決心した。
 まずは尻をもっと燃え上がらせる必要がある。肉棒をぎりぎりまで抜きカリが肛門の輪を一番広げた所で止める。そのままカリの周りから気を流し、肛門に強烈な刺激を与えてやる。
「アォゥーー……、XXXX、XXX……」
 アンナが英語で何かを叫んでいるが武志には分からない。武志は叫びを無視して、カリで肛門を引っ掛けるように何度も何度も浅く出し入れをする。カリが肛門を潜り抜けるたびにアンナがうめき声をあげる。
 数回出し入れしては一旦止めアンナの様子を伺う。そしてまた数回出し入れする。最初はシーツを握り締め大きな声を上げていたアンナが、五分もしない内におとなしくなって来た。肩で大きく息をしている。叫びつかれたのだろう。
 武志は十分弱らせたアンナとけりをつけるため本格的な抽挿に入る。
 まずはアンナの呼吸に合わせて緩んだときにずっずっと押し込んでいたが、肉棒がなじむに従いアンナの呼吸を無視して一方的に肉棒をずずずーっと押し込んでいく。逆にアンナの方が肉棒の動きに呼吸を合わせている。もう声は出さず、唸り声だけを出し、たまにガーッ(ゴッドの事か?)とか何か分からない言葉を独り言のように話している。
 武志の射精感はだいぶん高まって来ていたが、射精にはもう少し余裕がある。それにこれだけ締められていると射精できないのではと思えてしまう。
 アンナの美しい背中が震え始める。透明感が有り白く滑らかな肌に汗が少し浮かんでいる。首、肩、肩甲骨、腰ととても美しい曲線を描いている。この美しさは日本人には無い。S部隊でも勝てる者はいないだろう。その体を、しかも尻を犯しているかと思うと感慨深いものが有る。
 武志は最高の快楽とともにイカせてやろうと、腰を最大の速さで動かす。腰がアンナの弾力のある尻に当たり跳ね返る。もう入れるのも抜くのも呼吸も何もかまわず、ただ全力で腰を振る。そしてカリや棹から気を出してやる。
 アンナも自分から尻をぶつけるように動かしてくる。ふたたびアンナが叫び始める。しかし、最初ほど声は大きくない。
「カミン、カミン、カミン、XXX、XXX、ノー……、ガーッ……、XXX、XXX」」
 アンナの絶頂が近い。武志は腰を振り続ける。
 アンナの体の震えが大きくなって来る。手は横に投げ出され、頬をベッドに押し付けている。そして締りがさらに強くなってくる。抽挿するのも難しい。
 武志は腰をくっつけ肉棒を根元まで押し込んで円を描くように回す。そして左手で乳首を捻り上げ、右手でクリトリスを押し潰した。
 それが駄目押しになった。
「オオオオオー……」
 アンナは叫びながら体を反らして体中を激しく震わせる。肉棒を力一杯締め上げる。
 武志は何とか射精をこらえる。肉棒が痛いくらいに締め付けられる。
 そしてアンナはベッドに崩れ落ちた。武志は肉棒が抜けないように上から覆いかぶさる。
 アンナはブルブルと体を震わせながら、ヒクヒクとアヌスで肉棒を締め付ける。武志は上に乗ったまま余韻を味わう。
 しばらくそのままアンナが落ち着くのを待つ。アヌスも緩んできた。
 武志はぬぽんと肉棒を抜くがアンナは反応しない。気を失っている。
 浴室へ行き温水で蒸しタオルを作ると、きれいに拭いてからお尻を温めてやる。
 タオルを外して見ると少し盛り上がっているが問題は無さそうだ。時計を見ると二時すぎでまだまだ時間がある。毛布を掛けてからシャワーを浴びに行く。

 武志はぎりぎりまで待ってからアンナを起こした。アンナは時計を見ると慌てて浴室へ入る。
 アンナが出てきてから二人で服を着て、ドアへ向かう。
 ドアを開ける前にアンナが武志に抱きつきキスをする。驚く武志を後にアンナはさっさとドアを開け部屋を出て行ってしまう。武志も慌てて付いていく。
 最初の会議室へ戻ると既に全員が揃っていた。そこで失礼と言ってジョージとアンナが部屋を出て行く。
「どうだったの」
 知香が小声で武志に聞く。
「まあ、何とかなりました」
「かなり盛り上がったみたいね。口紅が付いてるわよ」
 武志でハンカチで唇を拭くと紅が付いた。
「そういう知香さんこそ、どうだったんですか」
「私もまあまあよ」
 知香の相手であるアレックスがチラチラとこちらを見ている。
 武志は今までわざと考えないようにして来た事を思い知ってしまう。
 知香はアレックスとセックスをしたんだ。頭の中では知香は今までもこれからも任務で色々な相手と寝る事は分かっている。だが、その相手の男が目の前にいるのは初めてだ。どんなセックスをしたのか、知香はイカされてしまったのか、気になり始めると止まらない。嫉妬や独占欲の黒い感情がふつふつと湧いてくる。
 今の目標であり姉や先輩に近い感情の対象である知香を取られた気になる。
 武志でさえかなわない知香の体にアレックスも虜になったのかもしれない。何度も知香に視線を送っている。
 武志が救われるのは知香がそんな視線を無視して武志と話をしている事だ。知香の事は自分の方が何倍も知っている。そう考え武志は自分を落ち着かせる。
 数分後ジョージとアンナが戻ってくる。
 アンナが座るとジョージが皆に何かを話し始める。武志にはほとんど分からない。知香も面倒なのか必要最低限の事しか訳してくれない。
 ジョージと知香が何かを話している。しばらく話した後、ジョージが武志の方を向いて何かを話す。
「何ですか」
 武志は知香を突付いて聞く。
「明日からの予定を話しているんだけど、武志はバイセクシャルかって聞かれたのよ」
「ノー!!違いますよー!!」
 武志は顔の前で大きく手を振り必死に否定する。ジョージが笑いながら何かを言う。
「武志がゲイならアメリカで凄くもてるのにだって」
 知香も笑いながら武志に訳してやる。
 その後も知香はジョージと話しを続ける。武志には人の名前の他に、tomorrow、morning、afternoonなどの簡単な単語しか分からない。
 大体話し終わったのか、知香が武志の方を向いて説明してくれる。
「まずは明日の朝も今日と同じ時間に集合。その時に新しいメンバーが男女一名ずつ来るそうよ。武志の午前中の相手はその新しい女の人で、午後がアンナとその女の人で3P。私は午前中がアンナで、午後がアレックスと新しい男の人と3P」
「3Pですかぁ」
 武志は少し嫌そうな顔をしてしまう。アンナ一人でも大変なのに、新しい人が加わると気と体力が持つか心配だ。おそらく武志が見た目以上にセックスがうまい事が分かり急遽予定を変えてきたのだ。最初の予定では武志と知香を簡単にやっつけてアメリカ側の実力を見せ付けるつもりだったのだろう。
「せっかくだから、色々なパターンを試してみたいんだって。それに武志はアンナ一人じゃ物足りないだろうって」
 確かに武志はアンナに射精しなかった。別に気持ち良くなかった訳ではなく、単に気が乗らなかったのと体力の温存の為だ。それにいくら相手が避妊しているからといって外国の人に出すのは国の恥のような気がしていた。
「それはじいさんの遺言でなるべく射精するなって言われたからですよ」
 知香が武志の言葉を訳すと全員が笑っている。ナイスジョークだと思ったのだろう。あながち嘘ではないのにと武志は思った。
「それよりあさっての予定を聞いてください。ペース配分とかもありますから。俺にも限界はありますし」
 しばらく、知香、ジョージ、アレックス、アンナの四人で話している。なにやら議論がヒートアップしている。武志とマイクは話に加われずぽつんと座っている。武志は明日からの気の使用量を計算し、マイクは今日の夕食の事を考える。
 話はまとまったらしく知香が武志の方を向く。
「決まったわ。あさっての午前中は私と武志とアンナで3P。午後は私と武志、アンナとアレックスが同じ部屋でお互いに見せ合う事になったわ」
「えーーっ。見せ合うんですか」
 武志は他の男がセックスする所を見るのは初めてだし、見せるのも初めてだ。
「日本人同士も見てみたいんだって。アレックスも嫌がってたんだけど、武志がOKしたらこれで決まりよ」
 武志は頭の中で気の残量を計算してみる。
 今日一日で全体の三割の気を消費して残り七割。あさっての午前は知香と二人掛りでアンナを責めるとすると残りは延べ五人。その内初めての相手は一回だけ。今日と明日の夜に回復する分を考えると苦しい事は変わらないが何とか足りるだろう。逆に日替わりで新しい人が来るよりは楽になる。
「わかりました。OKです」
 武志はしばらく考えてから了解した。
 ミーティングが解散するとマイクがやって来た。知香に何かを話している。
「マイクがケイジャン料理を食べに行かないかって」
「ケイジャンって何ですか」
「ケイジャンはルイジアナ、アメリカ南部のフランス系住民の郷土料理よ。ジャンバラヤは聞いた事があるんじゃない」
「名前だけは聞いた事がありますけど」
「せっかくだから行きましょう。じゃあ三十分後にロビー集合よ」
 マイクは短期間の間にアメリカ名物を残らず披露したいみたいだ。武志も気持ちが多少分かる。もし武志の家に外人が来たら、梅干、納豆に始まってアメリカに無いものをどんどん食べさせてみたくなるだろう。

 マイクに連れられて入った店は本格的ケイジャン料理の店らしく、雰囲気からして普通のレストランとはちょっと違った。マイクによるとこれが典型的な南部の雰囲気らしい。
 出て来た料理はジャンバラヤという炊き込みご飯でパエリヤやピラフに似ている。他にガンボという辛くないカレーみたいな物とか、変わったところでアリゲーターが出て来た。味は淡白で言われなかったらワニだと気付かないだろう。
 マイクは美味しそうにバクバクと食べている。知香はマイクの説明を聞き感心しながら食べている。武志はマイクには悪いがあまり口に合わなかった。口直しにお茶漬けでも食べたいところだがそんな物は無いので少しでも知っている物に近いジャンバラヤでお腹いっぱいにする。
 ホテルに帰る途中マイクに食料品店に寄ってもらう。夜食を買うためだ。アメリカだけあってポテトチップスやポップコーン、チョコバーなどは種類が多く、量も多い。
 武志が物色していると知香が寄ってきて小声で話しかけてくる。
「今日はどうだったのよ」
「知香さん、部屋に戻ってから話しましょうよ」
 マイクは離れたところをぶらぶらしている。
「バカねえ、日本語だから誰にも分からないでしょ。それに部屋には盗聴器やらビデオが仕掛けられてるに決まってるでしょ」
「ええーっ、そうなんですか」
「当たり前でしょ。逆にアメリカから日本に要員が来たら必ず仕掛けるわよ。常識でしょ。そんな事よりアンナはちゃんとイカせたんでしょうね」
「まあ、なんとか失神させましたよ。でもかなり疲れましたよ。知香さんはどうなんですか」
「私なんか瞬殺したわよ。立たなくなるまで搾り取ってやったわ。でも相手の男の面子もあるから私も付き合ったけどね」
「アレックスがチラチラ知香さんを見てたから大丈夫だったとは思ってたんですけど」
「明日は二人が相手だけど大丈夫なの」
「二人は愛さんと優さんで慣れてますし、まだ体力も残ってますから大丈夫ですよ」
「信頼してるからね。やられるんじゃないわよ」
 マイクが戻って来たので話はそこまでになった。後はお菓子や飲み物を適当に買ってホテルに戻る。
 シャワーを浴び終わると十時で、まだ寝るのは早い。買ってきたお菓子を食べながら知香と雑談をする。
 盗聴器の話を聞いてしまったので、怖くてセックスの話ができない。今日の夕食の話や、明日は何を食べに行こうかという話になってしまう。
 十一時になった所で二人は寝る事にする。武志はいつも通りに考え事をする間も無く寝入ってしまった。

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